JP2009112156A - 定電力放電回路、および該定電力放電回路を備えた電力変換装置 - Google Patents

定電力放電回路、および該定電力放電回路を備えた電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の放電回路よりも運転時の電力損失を大幅に低減することができ、しかも制御が複雑とならない放電回路を提供する。
【解決手段】本発明に係る定電力放電回路1は、ゲート電圧によって放電電流Iを調整し得るトランジスタQと、トランジスタQによって調整される放電電流Iに比例したリファレンス電圧Eを出力するシャント抵抗R’と、放電によって低下していく残留電圧Eに応じて放電電流設定値ID*を決定するとともに、この設定値ID*とリファレンス電圧Eを比較して、放電電流Iが放電電流設定値ID*に等しくなるようにゲート電圧を制御する定電力制御回路3とからなる。定電力制御回路3は、残留電圧Eと、1以上の変節点に対応して予め設定されている比較電圧を比較し、残留電圧Eが比較電圧を下回った際に、放電電流設定値ID*を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサに残留した電荷を放電する放電回路に関し、特に運転時の電力損失を低減することができる放電回路、および該定電力放電回路を備えた電力変換装置に関するものである。
通常、インバータ装置またはコンバータ装置等の電力変換装置には、装置内部の平滑コンデンサに残留した電荷を放電させるための放電回路が備えられている。この放電回路は、保守等で装置内部を点検・修理する際の人体への感電事故を防止するためのものである。
この放電回路は、平滑コンデンサの残留電荷を放電し、平滑コンデンサの残留電圧を、規定時間(例えば、5[min]、または10[s])内に人体に悪影響を及ぼさない程度の規定の安全電圧(例えば、60[V]、または42[V])まで低下させる。
従来から使用されている放電回路には、スイッチ付きの固定抵抗放電回路、スイッチを使用しない固定抵抗放電回路、および定電流放電回路等がある。
図3(A)は、スイッチ付きの固定抵抗放電回路を備えた電力変換装置である。この回路では、電力変換装置の運転時にスイッチSWがONとなり、直流電源Eの電圧Eが平滑コンデンサCに印加されるようになっている。
図3(B)は、図3(A)に示す装置における残留電圧Eの放電波形である。時間t=0[s]において、平滑コンデンサCは直流電源Eによって十分に充電されているので、残留電圧E=電圧Eとなっている。時間t=t[s]でスイッチSWをON→OFF、スイッチSWをOFF→ONに変化すると、直流電源Eによる電圧Eの印加は遮断され、これとともに、平滑コンデンサCの残留電荷が放電抵抗Rによって放電され始める。
この放電回路では、電力変換装置の運転時(=スイッチSWがON)にスイッチSWをOFFにしておくことができるので、放電抵抗Rによる電力損失が発生しない。
したがって、この放電回路によれば、運転が停止してスイッチSWがONになった際に、放電抵抗Rに流れる放電電流Iによって、放電抵抗R自身が破断しない程度までその抵抗値を小さくすることができ、平滑コンデンサCの放電を急速に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この放電回路では、スイッチSWと精度よく同期させてスイッチSWのON/OFFを行うための放電制御信号を別途設ける必要があり、制御が複雑であった。
また、スイッチSWとSWの切り替えタイミングがずれて、両方のスイッチがOFFの時間帯が生じた場合、平滑コンデンサCの接地されていない側の端子が高インピーダンスとなり、感電等の事故が起こりやすい状態となっていた。
図4(A)は、放電抵抗Rのみによって放電を行う固定抵抗放電回路を備えた電力変換装置である。この放電回路は、その簡便さから一般的に使用されているものである。
しかしながら、この放電回路では、電力変換装置の運転時(=スイッチSWがON)に、常に、平滑コンデンサCの残留電圧Eが放電抵抗Rに印加されているため、該抵抗により電力損失が発生している。
この運転時の電力損失P[W]は、平滑コンデンサCの残留電圧をE[V]、放電抵抗をR[Ω]とすると次式で表すことができる。
Figure 2009112156
また、平滑コンデンサCの静電容量をC[F]、規定の安全電圧をV[V]、運転停止後、残留電圧Eから安全電圧Vまでの放電に要する規定の総放電時間をt[s]とすると、必要な放電抵抗R[Ω]は、安全電圧V[V]が、
Figure 2009112156
で計算できることから、
Figure 2009112156
となる。
一例として、C=1000[μF]、E=600[V]、V=42[V]の条件でt=60[s](図4(B)参照)となる放電抵抗R[Ω]は、式(2)より、
Figure 2009112156
となる。
結局、上記した条件における固定抵抗放電回路の電力損失P[W]は、式(1)より、
Figure 2009112156
となる。
つまり、図4(A)に示す放電回路では、運転時は常に、放電抵抗Rによる15.96[W]の電力損失が発生している。
続いて、図5(A)を参照して、定電流放電回路を備えた電力変換装置について説明する。この放電回路は、放電抵抗R、トランジスタQ、リファレンス電圧Eを生成するためのシャント抵抗R’、および定電流制御回路からなる。
この定電流制御回路は、リファレンス電圧Eが一定となるように、つまり、シャント抵抗R’に流れる放電電流Iが一定となるようにトランジスタQのゲート電圧を制御する。これにより、スイッチSWをON→OFFに変化させた後の残留電圧Eは、図5(B)に示すように一定の傾きで低下していく。
図5(A)に示す装置において、平滑コンデンサCの静電容量をC[F]、規定の安全電圧をV[V]、残留電圧Eから安全電圧Vまでの放電に要する規定の総放電時間をt[s]とすると、放電電流I[A]は、
Figure 2009112156
を変形して、
Figure 2009112156
で表される。
一例として、上記した条件(C=1000[μF]、E=600[V]、V=42[V]、t=60[s])における放電電流I[A]は、式(4)より、
Figure 2009112156
となり、結局、図5(A)に示す定電流放電回路による運転時の電力損失P[W]は、
Figure 2009112156
より
Figure 2009112156
となる。
以上をまとめると、C=1000[μF]、E=600[V]、V=42[V]、t=60[s]の条件において、図4(A)に示す固定抵抗放電回路では、電力変換装置の運転時に、放電抵抗Rによる15.96[W]の電力損失が発生していた。
同様に、図5(A)に示す定電流放電回路では、電力変換装置の運転時に、放電抵抗R等による5.58[W]の電力損失が発生していた。
また、図3(A)に示すスイッチ付きの固定抵抗放電回路では、電力変換装置の運転時の放電抵抗Rによる電力損失は発生しないが、スイッチSWとSWとを精度よく同期して制御するのが困難であった。
特開2006−166495号公報 [図10]
そこで本発明は、上記した定電流放電回路よりもさらに運転時の電力損失を大幅に低減することができ、しかも、制御が複雑になることを回避することができる放電回路、および該定電力放電回路を備えた電力変換装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る定電力放電回路は、
コンデンサに電荷が充電された状態から、該コンデンサに残留した電荷を、放電抵抗を介して放電する回路であって、前記放電時に、前記コンデンサから放電される放電電流と、前記放電によって低下していく前記残留電圧との積を一定に保つように前記残留電荷の放電を制御し、前記放電電流に起因する前記放電時の電力損失を、前記コンデンサの放電前の電力損失に一致または近づけるようにしたことを特徴とする。
好ましくは、上記定電力放電回路は、ゲート電圧によって、前記放電電流を調整し得るトランジスタと、前記トランジスタによって調整される前記放電電流が流れてリファレンス電圧を出力するシャント抵抗と、前記残留電圧の多寡に応じて予め設定されている複数の放電電流設定値の中から、前記放電時の前記残留電圧に対応して選択された一の放電電流設定値と、前記リファレンス電圧から得られる放電電流とを比較して、前記放電電流が、選択された前記一の放電電流設定値に等しくなるように前記トランジスタのゲート電圧を制御する定電力制御回路と、を備えたことを特徴とする。
また、好ましくは、上記定電力放電回路の前記定電力制御回路は、前記放電時の電力損失が一定となって前記コンデンサの電荷が放電されるときの前記残留電圧に対応して予め設定されている1以上の比較電圧と、前記残留電圧とを比較して、前記残留電圧が前記比較電圧を下回った際に、前記一の放電電流設定値を切り換えることを特徴とする。
また、好ましくは、上記定電力放電回路の前記定電力制御回路は、前記放電時の電力損失が一定となって前記コンデンサの電荷が放電されるときの前記残留電圧に対応して予め設定されている1以上の比較電圧と、前記残留電圧に比例する電圧とを比較して、前記残留電圧に比例する電圧が前記比較電圧を下回った際に、前記一の放電電流設定値を切り換えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、上記定電力放電回路のいずれかが、出力端子間の平滑コンデンサと並列に接続されてなることを特徴とする。
本発明に係る定電力放電回路によれば、図4(A)および図5(A)に示す従来回路に比べて運転時の電力損失を大幅に低減することができる。しかも、制御が複雑となることなく、比較的簡易な回路構成で、運転時の電力損失を低減することができる。
さらに、本発明に係る定電力放電回路によれば、図3(A)に示すスイッチ付きの固定抵抗放電回路で問題となっていた、感電等の事故も起こりにくい。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
図2は、本発明に係る定電力放電回路において、放電時間の経過に伴って変化する平滑コンデンサCの残留電荷による電圧(以下、単に「残留電圧」と称す)Eの波形を示すグラフである。
図2に示すように、本発明では、予め1以上の変節点が設定される。
そして、本発明は、変節点で区切られた区間毎に放電電流の設定値を切り換え、その設定値に基づいて定電流放電を行うことによって、簡易な回路で、運転時の電力損失を抑えながら、理想的な定電力放電に近似した定電力放電を行うものである。
ここで、「運転時」とは、図1に示す回路において、スイッチSWが閉じられて(「ON」状態)、平滑コンデンサCに電荷が充電されている状態をいい、「放電時」とは、スイッチSWが開かれて(「OFF」状態)、平滑コンデンサCに蓄えられた電荷が放電抵抗Rを介して放電される状態をいう。
また、「変節点」とは、放電開始から任意の時間が経過した後の、理想的な定電力放電波形(コンデンサから放電される瞬時の放電電流と瞬時の残留電圧との積が一定のまま、放電時間の経過とともにコンデンサの電荷が放電される波形)上の点を意味する。なお、図2では、残留電圧Eが550[V]である波形上の点を変節点1、400[V]である波形上の点を変節点2、および、200[V]である波形上の点を変節点3としている。
上記動作は、図1に示す電力変換装置によって実現される。
すなわち、本発明に係る電力変換装置は定電力放電回路1を備え、定電力放電回路1は、放電回路2、定電力制御回路3、およびモニタ電圧生成回路4からなる。
放電回路2は、放電抵抗R、トランジスタQ、およびシャント抵抗R’からなる。シャント抵抗R’には放電電流Iが流れ、これに比例したリファレンス電圧Eが生成される。
モニタ電圧生成回路4は、直列に接続された2つの分圧抵抗R、Rからなる。分圧抵抗R、Rは平滑コンデンサCに対して並列に接続されており、分圧抵抗R、Rの接続点において、モニタ電圧Eが生成されるようになっている。なお、モニタ電圧Eは、残留電圧Eに比例した電圧であり、次式によって表すことができる。
Figure 2009112156
定電力制御回路3は、主に、残留電圧検出回路5および定電流演算回路6からなる。
残留電圧検出回路5は、変節点1〜n毎に、すなわち、放電時の電力損失が一定となって電荷が放電されるときの残留電圧に対応して予め設定されている第1〜第n比較電圧(図2参照)と、モニタ電圧Eの比較を行う。モニタ電圧Eは、残留電圧Eを分圧抵抗R、Rで分圧した電圧となっている。また、変節点1〜nで区切られた第1〜第m(=n+1)の各区間は、それぞれ、残留電圧Eの多寡に応じた放電電流設定値ID1〜IDmが予め設定されている。
定電力制御回路3は、前記比較結果に応じて、放電電流設定値ID1〜IDmの中から、流すべき放電電流設定値ID*を選択する。
定電流演算回路6は、残留電圧検出回路5によって選択された放電電流設定値ID*と、リファレンス電圧Eから得られる放電電流I(シャント抵抗R’に実際に流れる放電電流)とを比較して、放電電流Iが、放電電流設定値ID*に等しくなるようにトランジスタQのゲート電圧を制御する。
上記構成によれば、放電によって徐々に低下する残留電圧Eに応じて放電電流Iを調整することができる。
そして、残留電圧Eと、その残留電圧Eに応じて設定される放電電流Iの積が一定になるような放電電流設定値ID*を選択することによって、簡易な回路で、理想の定電力放電に近似した定電力放電を実現することができる(図2参照)。
次に、本発明に係る定電力放電回路の実施例について説明する。
図2に示すように、本実施例では3つの変節点(n=3)が設定されており、平滑コンデンサCの放電が4つの区間(m=4)に分割されて行われる。
すなわち、スイッチSWがON→OFFに変化してから第1変節点に至るまでの区間、第1変節点から第2変節点までの区間、第2変節点から第3変節点まで区間、および第3変節点から残留電圧Eが規定の安全電圧Vに到達するまでの区間を、それぞれ、第1〜第4区間とし、区間毎に予め放電電流設定値ID*が設定されている。また、運転時はスイッチSWがON状態となっていることから、第1区間の放電電流設定値ID1が設定される。
本実施例では、平滑コンデンサCの静電容量は1000[μF]、直流電源Eの電圧E、および時間t=0[s]における残留電圧Eは600[V]、規定の安全電圧Vは42[V]であり、残留電圧Eから安全電圧Vまでの放電に要する総放電時間tを60[s]とすることを目標とする。
分圧抵抗Rは900k[Ω]、分圧抵抗Rは100k[Ω]で、モニタ電圧Eからは残留電圧Eの1/10の電圧がモニタできる。
なお、分圧抵抗R、Rは放電抵抗Rよりも高抵抗で、分圧抵抗R、Rにはほとんど電流が流れないため、分圧抵抗R、Rによる電力損失は無視できる程度である。
上記条件において、理想的な定電力放電における電力損失P[W]は、
Figure 2009112156
より、
Figure 2009112156
となる。
以下に説明する各区間では、理想的な定電力放電に近似した定電力放電を実現するべく、この電力損失2.99[W]がほぼ一定となるような放電電流設定値ID*が予め設定され、適宜選択される。
まず、時間t=0[s]において、平滑コンデンサCは直流電源Eによって十分に充電されているので、残留電圧Eは600[V]である。ここで、t=0[s]からt=t[s]までが本発明の運転時(スイッチSWがON状態)に相当する。
次に、時間t=t[s]でスイッチSWをON→OFFに変化すると、直流電源Eによる電圧Eの印加は遮断される。
放電開始直後の第1区間において、残留電圧検出回路5には、モニタ電圧E60[V]と第1比較電圧55[V]が入力される。放電が進み、モニタ電圧Eが第1比較電圧を下回ると、第2区間になったと判断される。
つまり、本実施例では、残留電圧Eが550[V]になるまでの区間を第1区間としている。電力損失Pを一定に保ちつつ、残留電圧Eを600[V]から550[V]まで放電するのに必要な時間tは、
Figure 2009112156
となる。また、このとき、流すべき放電電流Iの放電電流設定値ID1は、
Figure 2009112156
となる。
定電流演算回路6は、放電電流Iが上記放電電流設定値ID1と等しくなるように、トランジスタQのゲート電圧を制御する。
式(5)、(6)によって求められた条件によれば、第1区間における電力損失Pをほぼ2.99[W]に保つことができる。
ただし、厳密には、電力損失Pが2.99[W]に等しくなるのは、第1区間の中間点、すなわち、残留電圧Eが575[V]の場合のみであって、残留電圧Eが575[V]よりも高い場合、電力損失Pは2.99[W]よりもやや高くなる。また、反対に、残留電圧Eが575[V]よりも低い場合、電力損失Pは2.99[W]よりもやや低くなる。なお、後述の第2〜第4区間についても同様であり、電力損失Pが2.99[W]に等しくなるのは、各区間の中間点における残留電圧の場合のみである。
第1区間の放電によって残留電圧Eが低下してモニタ電圧Eが第1比較電圧を下回ると、第2区間であると判断される。そして、残留電圧検出回路5には、第1比較電圧に替わって第2比較電圧40[V]が入力される。
つまり、本実施例では、残留電圧Eが550[V]から400[V]になるまでの区間を第2区間としている。式(5)、(6)を用いて計算される、放電に必要な時間t、および放電電流設定値ID2は、
Figure 2009112156
となる。
続く第3区間において、残留電圧検出回路5には第3比較電圧20[V]が入力される。
つまり、本実施例では、残留電圧Eが400[V]から200[V]になるまでの区間を第3区間としている。式(5)(6)を用いて計算される、放電に必要な時間t、および放電電流設定値ID3は、
Figure 2009112156
となる。
最後の第4区間において、残留電圧検出回路5には第4比較電圧4.2[V]が入力される。つまり、本実施例では、残留電圧Eが200[V]から規定の安全電圧Vである42[V]になるまでの区間を第4区間としている。
式(5)、(6)を用いて計算される、放電に必要な時間t、および放電電流設定値ID4は、
Figure 2009112156
となる。
以上、第1区間から第4区間をまとめると、表1のようになる。
Figure 2009112156
表1に示すように、本実施例における総放電時間tは59.91[s]であり、目標であった、60[s]以内を達成することができた。
また、本発明に係る定電力放電回路において、運転時(スイッチSWが閉じられている時)の放電電流設定値ID*は、残留電圧Eが600[V]であることから、表1に示す第1区間の放電電流設定値ID1が選択される。したがって、運転時の電力損失P[W]は、
Figure 2009112156
となる。つまり、運転時の電力損失(3.12[W])は、放電時の電力損失(2.99[W]前後)に一致するか、または近い値となる。
以上のように、本発明に係る定電力放電回路によれば、放電時に放電抵抗Rによる電力損失が一定となるように放電電流Iを制御し、放電電流Iに起因する放電時の電力損失を、コンデンサの放電前(運転時)の電力損失に一致させるか、または近づけている。このため、図4(A)および図5(A)に示す従来の放電回路と比較して運転時の電力損失を大幅に低減することができる。
具体的には、本発明に係る定電力放電回路の上記条件における運転時の電力損失は約3.12[W]であり、図4(A)に示す固定抵抗放電回路(15.96[W])の約1/5、図5(A)に示す定電流放電回路(5.58[W])の約1/2に低減することができる。
しかも、本発明に係る定電力放電回路によれば、図3(A)に示す従来の放電回路のような、高精度かつ複雑な制御が必要になるのを回避することができる。
また、本発明に係る定電力放電回路では、複数の区間に分けて放電を行い、区間毎に予め設定された電力損失が一定となるような放電電流設定値ID*の中から、適当な設定値が選択されるようになっている。これにより、理想の定電力放電に近似した定電力放電を、比較的簡易な回路によって実現することができる。
なお、本発明は上記実施例の構成には限定されず、種々の変形例が考えられる。
例えば、変節点数は3つに限定されず、少なくとも1つあればよい。ただし、図2のグラフから理解されるように、変節点の数が多くなるにつれて、より理想の定電力放電に近い放電を行うことができる。これにより、総放電時間を一定に保ちつつ、運転時の電力損失をさらに低減することができる。
また、本発明に係る定電力放電回路において、残留電圧検出回路5は、モニタ電圧生成回路4によって生成されたモニタ電圧E、すなわち、残留電圧Eに比例する電圧を用いて間接的に残留電圧Eをモニタするようになっているが、残留電圧Eの最大電圧がそれほど高くならないような場合には、モニタ電圧生成回路4を省略し、残留電圧Eを直接的にモニタするような構成にすることもできる。これにより、運転時の電力損失を低減しながらも、定電力放電回路の構成を簡素化することができる。
また、本発明に係る定電力放電回路は、所定の時間内に、充電されたコンデンサをある一定の電圧まで放電する様々な装置に適用することができる。
本発明に係る定電力放電回路の回路図である。 本発明に係る定電力放電回路の放電波形のグラフである。 従来の放電回路であるスイッチ付き固定抵抗放電回路を説明する図であって、(A)は回路図、(B)は放電波形のグラフである。 従来の放電回路である固定抵抗放電回路を説明する図であって、(A)は回路図、(B)は放電波形のグラフである。 従来の放電回路である定電流放電回路を説明する図であって、(A)は回路図、(B)は放電波形のグラフである。
符号の説明
1 定電力放電回路
2 放電回路
3 定電力制御回路
4 モニタ電圧生成回路
5 残留電圧検出回路
6 定電流演算回路
C 平滑コンデンサ
E 直流電源
残留電圧
放電電流
P 電力損失
Q トランジスタ
放電抵抗
’ シャント抵抗
分圧抵抗
分圧抵抗
SW スイッチ
SW スイッチ

Claims (5)

  1. コンデンサに電荷が充電された状態から、該コンデンサに残留した電荷を、放電抵抗を介して放電する回路であって、
    前記放電時に、
    前記コンデンサから放電される放電電流と、前記放電によって低下していく前記コンデンサの残留電荷によって発生する残留電圧との積を一定に保つように前記残留電荷の放電を制御し、
    前記放電電流に起因する前記放電時の電力損失を、前記コンデンサの放電前の電力損失に一致または近づけるようにしたことを特徴とする定電力放電回路。
  2. ゲート電圧によって、前記放電電流を調整し得るトランジスタと、
    前記トランジスタによって調整される前記放電電流が流れてリファレンス電圧を出力するシャント抵抗と、
    前記残留電圧の多寡に応じて予め設定されている複数の放電電流設定値の中から、前記放電時の前記残留電圧に対応して選択された一の放電電流設定値と、前記リファレンス電圧から得られる放電電流とを比較して、前記放電電流が、選択された前記一の放電電流設定値に等しくなるように前記トランジスタのゲート電圧を制御する定電力制御回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の定電力放電回路。
  3. 前記定電力制御回路は、
    前記放電時の電力損失が一定となって前記コンデンサの電荷が放電されるときの前記残留電圧に対応して予め設定されている1以上の比較電圧と、前記残留電圧とを比較して、
    前記残留電圧が前記比較電圧を下回った際に、前記一の放電電流設定値を切り換えることを特徴とする請求項2に記載の定電力放電回路。
  4. 前記定電力制御回路は、
    前記放電時の電力損失が一定となって前記コンデンサの電荷が放電されるときの前記残留電圧に対応して予め設定されている1以上の比較電圧と、前記残留電圧に比例する電圧とを比較して、
    前記残留電圧に比例する電圧が前記比較電圧を下回った際に、前記一の放電電流設定値を切り換えることを特徴とする請求項2に記載の定電力放電回路。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の定電力放電回路が、出力端子間の平滑コンデンサと並列に接続されてなることを特徴とする電力変換装置。
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