JP2009112136A - 出力トルク制御装置、車両駆動システムおよび車両駆動システムを備える車両 - Google Patents

出力トルク制御装置、車両駆動システムおよび車両駆動システムを備える車両 Download PDF

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【課題】冷却系統を含む車両駆動システムにおいて、冷却水の流量の減少により車両駆動システムが過熱されることを防止する。
【解決手段】出力トルク制限部90は、ウォータポンプからウォータポンプの実回転数Rを取得し、実回転数Rと係数αとを対応付ける参照マップを参照して、取得した実回転数Rに対応する係数α(0<α≦1)を特定し、その係数αを出力トルク指令値算出部88に出力する。出力トルク指令算出部88は、車速V、アクセル開度AP、レンチの位置RPに基づいて、基本の出力トルク指令値TRo1,TRo2を算出し、さらに出力トルク制限部90から出力される係数αを基本の出力トルク指令値TRoに乗算して、出力トルク指令値TRを算出し、回転電機駆動システムを制御する制御装置に出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両駆動システムおよびそれを備える車両に関し、特に、回転電機を用いて車輪を駆動する車両駆動システムおよびそれを備える車両に関する。
近年、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド電気自動車や燃料電池自動車、あるいは電気自動車のように、駆動源として回転電機を用いる車両が大きな注目を集めている。
駆動源として回転電機を用いる車両には、回転電機を駆動するインバータなどの駆動システムの過熱を防ぐために、通常、駆動システムを冷却する冷却システムが搭載される。一般的な冷却システムは、冷却水の循環路、冷却水を循環路に循環させるポンプ、および冷却水を冷却するラジエータを備える。
また、駆動システムの過熱による不具合を防止するために、冷却水の温度やインバータ回路内の素子の温度に基づいて回転電機の出力を制限する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、モータ制御ユニットが、温度センサによって冷却水温度を読み取り、冷却水温が過度に上昇したとき、その温度に応じてコンバータとインバータとの合計電力を減少させて発熱を抑える技術が開示されている。
また、特許文献2には、制御装置が、トルク指令値が大きなトルクを発生させるというものであっても、ラジエータから出力される冷却水の温度がインバータの現在の温度に近い場合は、冷却能力が高くないと判断して、トルク指令値に対して所定の制限を施してその制限を施した後のトルク指令値に基づいて駆動指示や回生指示をインバータに出力する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、インバータ回路内の電流制御用素子を冷却するブロワファンの故障を検知した場合に、トルク指令値を制限する技術が開示されている。
加えて、特許文献4には、インバータの半導体素子の温度が高温状態にあり、その温度の時間変化率が大きいときは、トルク指令値を制限する技術が開示されている。
特開2003−274509号公報 特開2006−149064号公報 特開平6−98404号公報 特開平10−210790号公報
ところで、冷却水を循環路に循環させるポンプなどの冷却系統は、ポンプの故障やエア噛み、ラジエータや冷却水の循環路内の目詰まりなどで冷却水の流量が減少する可能性がある。このように冷却水の流量が減少すると、冷却効率が低下する。
しかし、上記の各特許文献に記載の技術などでは、冷却系統の不具合により冷却水の流量が減少した際の冷却効率の低下に対する対処については考慮されていない。
本発明は、冷却系統を含む車両駆動システムにおいて、冷却水の流量の減少により車両駆動システムが過熱されることを防止することを目的とする。
本発明に係る出力トルク制御装置は、回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を算出する出力トルク指令値算出部と、前記回転電機駆動システムを冷却するための流体の循環路における流量が所定の規定流量を満たさない場合に、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限する出力トルク制限部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る出力トルク制御装置の1つの態様では、前記出力トルク制限部は、前記流体を循環させるポンプの回転数が所定の規定回転数を満たさない場合に、前記ポンプの流体の流量が所定の規定流量を満たさないと判断し、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限することを特徴とする。
本発明に係る出力トルク制御装置の1つの態様では、前記出力トルク制限部は、前記ポンプの回転数に応じて予め定められた係数に基づいて、前記出力トルク指令値算出部により算出された出力トルク指令値を低減することで、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限することを特徴とする。
本発明に係る車両駆動システムは、回転電機駆動システムと、ポンプを備え、前記ポンプが流体を循環させることで前記回転電機駆動システムを冷却する冷却装置と、前記ポンプにより循環される流体の流量が所定の規定流量を満たさない場合に、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限する出力トルク制限部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両駆動システムの1つの態様では、前記出力トルク制限部は、前記ポンプの回転数が所定の規定回転数を満たさない場合に、前記ポンプの流体の流量が所定の規定流量を満たさないと判断して、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限することを特徴とする。
本発明に係る車両駆動システムの1つの態様では、前記回転電機駆動システムに対する、要求トルクに応じた出力トルク指令値を算出する出力トルク指令値算出部を備え、前記出力トルク制限部は、前記ポンプの回転数に応じて予め定められた係数に基づいて、前記要求トルクに応じた出力トルク指令値を低減することで、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限することを特徴とする。
本発明に係る車両は、上記に記載のいずれかの車両駆動システムを備えることを特徴とする。
本発明によれば、回転電機駆動システムを冷却するための流体の流量に応じて出力トルク指令値を制限する。よって、冷却系統の不具合により流体の流量が減少することで冷却効率が低下し、車両駆動システムが過熱されることを防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称す)について、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る車両駆動システムの概略ブロック図である。図1において、車両駆動システム100は、回転電機駆動システムとして、バッテリBと、昇圧コンバータ10と、インバータ20,30と、モータジェネレータMG1,MG2と、コンデンサC1,C2とを備え、さらに、車両駆動システム100は、駆動源としてエンジンEGNを備える。なお、本実施形態では、回転電機駆動システムとして、インバータとモータジェネレータをそれぞれ2つずつ備える例について説明するが、インバータやモータジェネレータの数は2つに限らず、1つでもあってもよいし、あるいは3つ以上であってもよい。
車両駆動システム100は、例えばハイブリッド電気自動車に搭載される。モータジェネレータMG1は、エンジンEGNによって駆動される発電機として動作し、かつ、エンジン始動を行いうる電動機としても動作する。また、モータジェネレータMG2は、ハイブリッド電気自動車の駆動輪を駆動する電動機として動作する。
モータジェネレータMG1,MG2は、例えば、3相交流同期電動機からなる。モータジェネレータMG1は、エンジンEGNからの回転力を用いて交流電圧を発生させ、その発生した交流電圧をインバータ20へ出力する。また、モータジェネレータMG1は、インバータ20から受ける交流電圧によって駆動力を発生し、エンジンEGNの始動を行う。モータジェネレータMG2は、インバータ30から受ける交流電圧によって車両の駆動トルクを発生させる。また、モータジェネレータMG2は、回生制動時に交流電圧を発生させてインバータ30へ出力する。
直流電源であるバッテリBは、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池からなる。なお、バッテリBは、燃料電池やキャパシタであってもよい。バッテリBは、発生した直流電圧を昇圧コンバータ10へ出力し、また、昇圧コンバータ10から出力される直流電圧によって充電される。
インバータ20,30には、複数のスイッチング素子が設けられる。スイッチング素子は、IGBT、バイポーラトランジスタ、サイリスタ、MOS−FETなどの半導体素子である。インバータ20,30は制御装置60によって制御される。
コンデンサC1は、電源ラインPL1と接地ラインSLとの間に接続され、電圧変動に起因するバッテリBおよび昇圧コンバータ10への影響を低減する。コンデンサC2は、電源ラインPL2と接地ラインSLとの間に接続され、電圧変動に起因するインバータ20,30および昇圧コンバータ10への影響を低減する。
昇圧コンバータ10は、制御装置60からの制御信号PWCに基づいて、バッテリBからの直流電圧を昇圧し、電源ラインPL2へ出力する。また、昇圧コンバータ10は、制御装置60からの制御信号PWCに基づいて、電源ラインPL2を介してインバータ20,30から受ける直流電圧をバッテリBの電圧レベルに降圧してバッテリBを充電する。
インバータ20は、制御装置60からの制御信号PWM1に基づいて、電源ラインPL2の電圧Vmを交流電圧に変換してモータジェネレータMG1へ出力する。これにより、モータジェネレータMG1は、所望のトルクを発生するように駆動される。また、インバータ20は、制御装置60からの制御信号PWM1に基づいて、モータジェネレータMG1によって発電された交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した交流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
インバータ30は、制御装置60からの制御信号PWM2に基づいて、電源ラインPL2から受ける電圧Vmを交流電圧に変換してモータジェネレータMG2へ出力する。これにより、モータジェネレータMG2は、所望のトルクを発生するように駆動される。また、インバータ30は、モータジェネレータMG2の回生制動時、制御装置60からの制御信号PWM2に基づいて、モータジェネレータMG2から出力される交流電圧を交流電圧に変換し、その変換した直流電圧を電源ラインPL2へ出力する。
電流センサ70は、モータジェネレータMG1に流れるモータ電流MCRT1を検出し、その検出したモータ電流MCRT1を制御装置60へ出力する。電流センサ72は、モータジェネレータMG2に流れるモータ電流MCRT2を検出し、その検出したモータ電流MCRT2を制御装置60へ出力する。
制御装置60は、出力トルク制御装置80からモータジェネレータMG1,MG2に対するトルク指令値TR1,TR2を受け、図示しない外部ECUからモータ回転数MRN1,MRN2を受ける。また、制御装置60は、電圧センサ76からバッテリBの電圧として直流電圧Vbを受け、電圧センサ78から昇圧コンバータ10の出力電圧Vm(すなわち、インバータ20,30への入力電圧)を受ける。さらに、制御装置60は、電流センサ70からモータ電流MCRT1を受け、電流センサ72からモータ電流MCRT2を受ける。
制御装置60は、出力電圧Vm、トルク指令値TR1およびモータ電流MCRT1に基づいて、インバータ20がモータジェネレータMG1を駆動するときにインバータ20のスイッチング素子を制御するための制御信号PWM1を生成し、その生成した信号PMW1をインバータ20へ出力する。
また、制御装置60は、出力電圧Vm、トルク指令値TR2およびモータ電流MCRT2に基づいて、インバータ30がモータジェネレータMG2を駆動するときにインバータ30のスイッチング素子を制御するための制御信号PWM2を生成し、その生成した信号PMW2をインバータ30へ出力する。
さらに、制御装置60は、インバータ20(またはインバータ30)がモータジェネレータMG1(またはモータジェネレータMG2)を駆動するとき、直流電圧Vb、出力電圧Vm、トルク指令値TR1(またはTR2)、モータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、昇圧コンバータ10のスイッチング素子を制御するための制御信号PWCを生成し、昇圧コンバータ10へ出力する。
図2は、図1に示した車両駆動システム100に適用される冷却装置を説明するための図である。
図2において、車両駆動システムは、冷却装置として、インバータ20を冷却するために流体である冷却水の循環路40と、当該冷却水を循環させるウォータポンプ42と、冷却水の熱を放出させ冷却するためのラジエータ44と、インバータ20を通る冷却水の温度を検出する液温センサ46とを備える。液温センサ46は、インバータ20が備えるスイッチング素子などの各モジュールが発生させる熱による影響を受けにくい場所に設けられる。液温センサ46は、循環路40において、インバータ20付近ではなく、例えばラジエータ44からの冷却水の出口付近に設けてもよい。制御装置60は、液温センサ46が検出した冷却液温Twを取得する。
制御装置60は、ウォータポンプ42に対して回転数指令値DRを送信する。回転数指令値DRは、通常、予め設定された一定の値である。制御装置60は、冷却液温Twに応じた回転数指令値DRを送信してもよい。例えば、冷却水の温度範囲を低温、中温、および高温の3つの範囲に分けて、各温度範囲に対応する回転数指令値DRを予め設定しておき、検出された冷却液温Twに対応する温度範囲に対して設定された回転数指令値DRをウォータポンプ42に送信するようにしてもよい。
なお、図2に示すような冷却装置が、昇圧コンバータ10、インバータ30、モータジェネレータMG1,MG2などに対しても設けられる。冷却装置は、インバータ20など各冷却対象のモジュールごとに設けてもよいし、複数の冷却対象のモジュールを1つの冷却装置により冷却してもよい。
図3は、出力トルク制御装置80の機能ブロック図である。なお、出力トルク制御装置80を構成する各モジュールは、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク装置等の記憶装置(以下、単に記憶装置と称す)に記憶されたプログラムを中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))が実行することで機能する。また、本実施形態では、出力トルク制御装置80を、制御装置60とは別に設ける例を説明するが、出力トルク制御装置80は、制御装置60に組み込んでもよい。つまり、出力トルク制御装置80と制御装置60とを1つの装置として構成してもよい。また、出力制御装置80を構成する各モジュールのうち、いつくかのモジュールのみ、例えば後述する出力トルク制限部90のみを制御装置60に組み込んでもよい。
図3において、車速算出部82は、駆動輪の車軸に設けられた回転数センサなどから取得した回転数の信号に基づいて車両の車速を算出する。アクセル開度算出部84は、アクセルセンサなどから取得したアクセルペダルの踏込量の信号に基づいてアクセル開度を算出する。レンジ位置取得部86は、シフトレバーなどを運転者が操作することによって選択されたレンジの位置を取得する。出力トルク指令値算出部88は、車速V、アクセル開度AP、レンチの位置RPに基づいて、例えば、モータジェネレータMG1,MG2ごと、およびレンジの位置ごとに予め用意された図4に示すような参照マップを参照して、モータジェネレータMG1,MG2に対する基本の出力トルク指令値TRo1,TRo2を算出する。さらに出力トルク指令値算出部88は、後述の出力トルク制限部90から出力される係数α(0<α≦1)を基本の出力トルク指令値TRo1,TRo2に乗算して、出力トルク指令値TR1,TR2を算出し、制御装置60に出力する。
出力トルク制限部90は、ウォータポンプ42からウォータポンプ42の実回転数Rを例えばウォータポンプ42を駆動するモータの回転数を検出する回転数センサから取得する。さらに、出力トルク制限部90は、図5に示すような実回転数と係数αとを対応付ける参照マップを参照して、取得した実回転数Rに対応する係数αを特定し、その係数αを出力トルク指令値算出部88に出力する。なお、図5では、実回転数Rが所定の規定範囲以内の場合の係数と、実回転数Rが所定の規定範囲に含まれない場合の係数の2つのみ設定する場合の一例である。しかし、例えば、図6に示すような参照マップを用意して、実回転数Rが所定の規定範囲に含まれない場合には、実回転数Rの大きさに応じて係数αをリニアに設定してもよい。
従来は、例えば、出力トルク制御装置は、冷却液温Twやインバータのスイッチング素子の素子温度Teに応じて出力トルク指令値を制限していた。より具体的には、出力トルク制御装置は、図7Aの実線200に示すように、冷却液温Twもしくは素子温度Teが所定の閾温度を超えた場合に、出力トルク指令値を低減していた。一方、本実施形態では、冷却液温Twもしくは素子温度Teに対する制限に加えて、さらに、ウォータポンプの実回転数Rが所定の規定範囲に含まれない場合には、実回転数Rに応じた制限を出力トルク指令値に加えている。つまり、本実施形態では、出力トルク制御装置80は、例えばウォータポンプ42の実回転数Rが所定の規定範囲に含まれる場合には、図7Bの実線210に示すように、出力トルク指令値を出力し、ウォータポンプ42の実回転数Rが所定の規定範囲に含まれない場合には、図7Bの破線212に示すように、実回転数Rに応じて定められる係数αに基づいて、出力トルク指令値を低減して出力する。
本実施形態によれば、冷却水の流量が減少したことを検知したことに対応して、出力トルク指令値を制限する。例えば、ポンプの故障やエア噛み、ラジエータや冷却水の循環路内の目詰まりなどにより冷却装置の冷却効率が低減した場合にも、本実施形態によれば、即座に出力トルク指令値が制限される。よって、回転電機駆動システムの過熱を低減することができる。さらに言えば、本実施形態によれば、冷却液温Twもしくは素子温度Teが閾温度を超える前に出力トルク指令値に対して制限を加えることができる。よって、冷却液温Twもしくは素子温度Teのみをパラメータとして出力トルク指令値に対して制限する場合に比べて、回転電機駆動システムの過熱をより確実にかつ迅速に防止することができる。また、本実施形態によれば、回転電機駆動システムの過熱をより確実にかつ迅速に防止することができるため、例えばインバータの耐熱構造を簡素化できる。よって、インバータを小型化、軽量化することができ、作業工数や製造コストを削減することができる。
本実施形態に係る車両駆動システムの概略ブロック図である。 本実施形態に係る車両駆動システムに適用される冷却装置を説明するための図である。 出力トルク制御装置の機能ブロック図である。 基本出力トルク指令値を算出する際に出力トルク制御装置により参照される参照マップの一例を示す図である。 ウォータポンプの回転数に応じた係数を求める際に出力トルク制御装置により参照される参照マップの一例を示す図である。 ウォータポンプの回転数に応じた係数を求める際に出力トルク制御装置により参照される参照マップの一例を示す図である。 従来における出力トルク指令値の制限について説明するための図である。 本実施形態における出力トルク指令値の制限について説明するための図である。
符号の説明
10 昇圧コンバータ、20,30 インバータ、40 循環路、42 ウォータポンプ、44 ラジエータ、46 液温センサ、60 制御装置、70,72 電流センサ、76,78 電圧センサ、80 出力トルク制御装置、82 車速算出部、84 アクセル開度算出部、86 レンジ位置取得部、88 出力トルク指令値算出部、90 出力トルク制限部、100 車両駆動システム、B バッテリ、C1,C2 コンデンサ、EGN エンジン、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (7)

  1. 回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を算出する出力トルク指令値算出部と、
    前記回転電機駆動システムを冷却するための流体の循環路における流量が所定の規定流量を満たさない場合に、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限する出力トルク制限部と、
    を備える出力トルク制御装置。
  2. 請求項1に記載の出力トルク制御装置において、
    前記出力トルク制限部は、
    前記流体を循環させるポンプの回転数が所定の規定回転数を満たさない場合に、前記ポンプの流体の流量が所定の規定流量を満たさないと判断し、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限する、
    ことを特徴とする出力トルク制御装置。
  3. 請求項2に記載の出力トルク制御装置において、
    前記出力トルク制限部は、
    前記ポンプの回転数に応じて予め定められた係数に基づいて、前記出力トルク指令値算出部により算出された出力トルク指令値を低減することで、前記回転電機駆動システムに対する前記出力トルク指令値を制限する、
    ことを特徴とする出力トルク制御装置。
  4. 回転電機駆動システムと、
    ポンプを備え、前記ポンプが流体を循環させることで前記回転電機駆動システムを冷却する冷却装置と、
    前記ポンプにより循環される流体の流量が所定の規定流量を満たさない場合に、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限する出力トルク制限部と、
    を備える車両駆動システム。
  5. 請求項4に記載の車両駆動システムにおいて、
    前記出力トルク制限部は、
    前記ポンプの回転数が所定の規定回転数を満たさない場合に、前記ポンプの流体の流量が所定の規定流量を満たさないと判断して、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限する、
    ことを特徴とする車両駆動システム。
  6. 請求項5に記載の車両駆動システムにおいて、
    前記回転電機駆動システムに対する、要求トルクに応じた出力トルク指令値を算出する出力トルク指令値算出部を備え、
    前記出力トルク制限部は、
    前記ポンプの回転数に応じて予め定められた係数に基づいて、前記要求トルクに応じた出力トルク指令値を低減することで、前記回転電機駆動システムに対する出力トルク指令値を制限する、
    ことを特徴とする車両駆動システム。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1つに記載の車両駆動システムを備える車両。
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