JP2009112084A - 補助電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる補助電源回路を提供すること。
【解決手段】 電源起動時に制御回路へ給電するコンデンサCtrのチャージ電流を調整する抵抗Rtr1,Rtr2と、入力電圧Vinを検出するコンパレータcomp2と、コンパレータcomp2の出力に基づいて、抵抗Rtr1,Rtr2における抵抗値を切り替えるスイッチSWを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、補助電源回路の技術分野に属する。
従来では、パルス幅制御回路の出力するパルスによりスイッチ回路をオンオフさせて、1次巻線への直流入力電圧を変化させ、DC/DCコンバータとして3次巻線から電源を供給している(例えば、特許文献1参照。)。
また、コントローラの電圧端子VccにコンデンサC1を接続し、抵抗R1を介して電圧VinによりコンデンサC1を充電し、コントローラの出力パルスによりMOSFETをオンオフさせ、1次巻線への直流入力電圧を変化させ、DC/DCコンバータとするものもある(例えば、非特許文献1参照。)。
特開平11−168883号公報(第2−12頁、全図) ?汎用、絶縁型フライバック・コントローラLT1725"、17頁、図7、[online(PDF)]、リニアテクノロジー株式会社、[平成19年10月18日検索]、インターネット〈URL:http//www.linear-tech.co.jp/pc/productDetail.jsp?navId=H0,C1,C1003,C1042,C1113,P1919の資料の日本語データシートのLT1725-汎用絶縁型フライバック・コントローラのPDFファイル〉
しかしながら、従来のようなパルス幅制御回路の出力するパルスによりスイッチ回路をオンオフさせて、1次巻線へ直流電圧を入力するものでは、入力電圧の範囲が広い場合に顕著となる損失をいかにして抑制するかが問題となる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる補助電源回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、スイッチング電源回路のトランスへの通電をオンオフするスイッチ素子を駆動制御する駆動制御手段へ電源供給する補助電源回路において、前記トランスに設けた補助巻線で生じる電圧により前記駆動制御手段へ電源供給する第1の電源供給手段と、コンデンサに充電した電荷の放電により前記駆動制御手段へ電源供給する第2の電源供給手段と、前記コンデンサの充電電圧が所定のしきい値電圧を超えると前記駆動制御手段へ起動指令を出力する起動指令手段と、前記駆動制御手段へ供給する電源電流を抵抗成分により調整する調整手段と、前記スイッチング電源回路への供給電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の検出する供給電圧値に基づいて、前記調整手段における抵抗値を切り替える抵抗値切替手段と、を備えることを特徴とする。
よって、本発明にあっては、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる。
以下、本発明の補助電源回路を実現する実施の形態を、請求項1に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,3に係る発明に対応する実施例3と、請求項1,4に係る発明に対応する実施例4とに基づいて説明する。
なお、説明上、電圧値や抵抗値を指すものとして、電源や抵抗等の符号を用いている箇所を有する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路図である。
実施例1では、補助電源回路1を介したPWMコントローラ2へ電源を供給する。
実施例1の補助電源回路1は、コンパレータcomp1,comp2、コンデンサCtr、ツェナーダイオードD1、ダイオードD2、スイッチSW,抵抗Rtr1,Rtr2、基準電源11を主要な構成としている。
コンパレータcomp1は、基準電源11で示しているしきい値電圧Vthと、コンデンサCtrにチャージされた電圧を比較し、比較結果をPWMコントローラ2のイネーブル端子ENへ出力する。
コンパレータcomp2は、スイッチング電源回路の入力電圧Vinを検出する。そして、予め設定される所定電圧差になる、つまり入力電圧Vinが所定電圧まで立ち上がると、出力の切り替え、つまりスイッチSWをオフ(開路)させる出力を行う。
ツェナーダイオードD1は、アノードをグランドラインへ接続し、カソードをPWMコントローラ2の電源供給端子へ接続し、PWMコントローラ2の電源電圧Vccが許容電圧を超えないようにしてPWMコントローラ2を保護する。
ダイオードD2は、アノードを補助巻線5に接続し、カソードをツェナーダイオードD1のカソードとPWMコントローラ2の電源供給端子の間に接続し、補助巻線5からコンデンサCtrへ電流が流れるように整流する。
スイッチSWは、入力電源Vinの正極側から抵抗Rtr2への接続を切り替える。具体的には、入力電圧Vinが所定の電圧に達するまでは、スイッチSWをオン(閉路)状態にし、入力電圧Vinが所定の電圧に達すると、スイッチSWをオフ(開路)状態にする。
抵抗Rtr1は、入力電源Vinの正極側からPWMコントローラ2の電源供給端子の間に設けられ、コンデンサCtrをチャージする電流を調整する。
抵抗Rtr2は、入力電源Vinの正極側からPWMコントローラ2の電源供給端子への接続路の間で、且つ抵抗Rtr1と並行に設けられ、スイッチSWが閉路状態において、コンデンサCtrへのチャージ電流を調整する。
基準電源11は、コンパレータcomp1がPWMコントローラ2を起動させるしきい値電圧Vthを、コンパレータcomp1の入力端子へ出力する。
この補助電源回路1を用いたスイッチング電源回路は、補助電源回路1、PWMコントローラ2、スイッチ素子3、トランス4、補助巻線5、ダイオードD3、コンデンサC2を主要な構成としている。
PWMコントローラ2は、補助電源回路1を介して供給される電圧Vccを電源電圧とし、コンパレータcomp1からの起動を示す出力により起動し、スイッチ素子3をオンオフさせる出力、つまりPWM制御によるゲート制御信号を出力する。
スイッチ素子3は、例えばパワーMOSFETであり、PWMコントローラ2のゲート制御により入力電源Vinからトランス4へ流す電流のオンオフを行う。
トランス4は、1次側巻線へ流れる電流によって蓄えたエネルギーを2次巻線から変圧、出力する。
補助巻線5は、トランス4で同じ鉄心に設けられ、ダイオードD2を介して、PWMコントローラ2の電源供給端子に接続される。そして、トランス4の変圧で生じる電圧の一部を、ダイオードD2を介してPWMコントローラ2の電源供給端子へ送る。
ダイオードD3は、トランス4から負荷側へ電流が流れるよう整流する。
コンデンサC2は、トランス4から負荷側へ流れる電流を平滑化する。
作用を説明する。
[補助電源回路により内部動作のための電源供給を行う作用]
別の従来の回路例(非特許文献1と近似した回路の例)を図2に示す。
図2は、従来の回路構成を示す図である。
図2の回路構成では、図1に対して、コンパレータcomp2、スイッチSW,抵抗Rtr1,Rtr2を設けず、入力電源VinからPWMコントローラ2の電源供給端子への電源供給路には、抵抗Rtrのみが設けられる。
コンデンサCtr、コンパレータcomp1、ツェナーダイオードD1、ダイオードD2、基準電源11、PWMコントローラ2、スイッチ素子3、トランス4、補助巻線5、ダイオードD3、コンデンサC2については、図1の構成と同様であるので説明を省略する。
次に、図2の回路構成を参照して、スイッチング電源回路の起動動作について説明する。
図3は、図2の補助電源回路1を用いたスイッチング電源回路のPWMコントローラの電源電圧Vcc、PWMコントローラの電源電流Icc、PWMコントローラへの制御信号EN、PWMコントローラの出力状態のタイムチャートである。
まず、起動前の状態では、コンデンサCtrのチャージ電圧となる電圧Vccは、PWMコントローラ2の起動しきい値Vthより低い状態である。
そのため、PWMコントローラ2はスイッチ動作を停止(遮断)した状態である。
この停止時の電流Iccは非常に小さく、例えば500μA以下である。そして、この時点では、補助巻線5の電圧は発生していない(図3の起動期間(1)を参照)。
次に起動期間になると、抵抗値の大きい抵抗RtrからコンデンサCtrを充電し、充電電流の一部は電流Icc=Icc(start)(停止時の非常に小さい値)を供給する。
コンデンサCtrの電圧は、PWMコントローラ2が起動するしきい値Vth(on)まで上昇する。このとき、抵抗Rtrを流れる電流は電流Icc(start)より大きく設定される必要がある(図3の起動期間(2)を参照)。
次に起動の状態では、コンデンサCtrの電圧がしきい値電圧Vth(on)に達すると、PWMコントローラ2が起動する。そして、PWMコントローラ2は、スイッチ動作を始める。起動後は電流Iccが増大する(図3の起動(3)を参照)。Iccの値は、例えば5mA程度である。
次に起動から補助巻線5の電圧が立ち上がるまでを説明する。電流Icc(動作時)は抵抗Rtrを流れる電流Itrより大きいとする。従って、コンデンサCtrは放電して電圧Vccが低下を始める。一方、PWMコントローラ2のスイッチ動作により、補助巻線電圧が発生してくることになる(図3の(4)を参照)。
次に動作期間では、補助巻線5による電圧が立ち上がり電流Iccを供給する(図3の動作期間(5)を参照)。
この補助電源回路の抵抗Rtrを流れる電流値Itrをスタートアップ電流Icc(start)より大きく、且つ動作時電流Iccより十分小さく設定することで、抵抗Rtrによる電力損失を小さくしている。スイッチング電源回路が動き出すと、補助巻線5からの電圧をスイッチング電源回路の動作電圧(Vcc)に用いることで、補助電源回路のトータル損失は小さく抑えられる。
しかしながら、この補助電源回路では、入力電圧範囲が広い場合には、回路の損失が増大する問題がある。
例えば、スイッチング電源の入力電圧Vinが100v〜500vの範囲である場合、しきい値電圧Vth(on)を15vとすると、抵抗Rtrの最大値は、供給電圧Vinが100vだと、500μAを供給する条件から、(100v-15v)/500μA=170kΩとなる。このときの電力損失は、500μA×170kΩ=0.0425Wとなる。
ここで、抵抗損失が最大になる条件は、供給電圧Vin=500vの時である。この時、抵抗損失は、(500v-15v)/170kΩ=1.38Wとなり非常に大きくなる。
この損失は、特に、周囲温度が高い密閉された環境では、大きい問題となり、装置やユニットの小型化を妨げ、熱による信頼性の低下をもたらすことになる。
[スイッチング電源回路の内部動作用の電源供給を損失を抑制して行う作用]
図4は実施例1の補助電源回路の抵抗Rtr1,Rtr2の損失と入力電圧Vinの関係を示すグラフ図である。
図1に示した補助電源回路1を用いたスイッチング電源回路では、電圧検出を行うコンパレータcomp2は、入力電圧が一定値より大きいときにスイッチSWを開く指令を出力する。例えば、入力電圧範囲が100v〜500vの範囲の回路において、供給電圧Vinが300v以上でスイッチSWを閉じる指令を出すようにする。
次に、入力電圧が低い場合は、スイッチSWが閉じられており、コンデンサCtrの充電電流は抵抗Rtr1,Rtr2の並列回路から供給される。
例えば、抵抗Rtr1,Rtr2の抵抗値は、最小の供給電圧Vin(100v)の際に電流Icc(start)=500μAを供給できる抵抗とし、抵抗Rtr1,Rtr2の合成抵抗が(100v-15v)/500μA=170kΩとする。抵抗損失が最大になるのは、スイッチSWが開く直前であり、供給電圧Vin=300vである。このときの抵抗損失は、(300v-15v)/170kΩ=0.48Wとなる。
つまり、この状態は、図4に示す線100aに示す供給電圧Vinに対する抵抗損失の曲線特性となる。
次に、入力電圧が設定した電圧より大きいとき、スイッチSWが開き、コンデンサCtrの充電抵抗は、抵抗Rtr1のみになる。抵抗Rtr1は、この時に電流Icc(スタート)が供給できる値に設定する。
例えば、スイッチSWを開く供給電圧Vinを300vとすると、抵抗Rtr1=(300v-15v)/500μA=570kΩとなる。このときの抵抗の電力損失は(300v-15v)/570kΩ=0.14Wとなる。最大損失は、供給電圧Vinが最大値(500v)の時であるので、(500v-15v)/570kΩ=0.41Wとなる。
つまり、この状態は、図4に示す線100aから、本来であれば線100bに示す供給電圧Vinに対する抵抗損失の曲線特性となるところ、スイッチSWを開いたことにより、線100cを経て線100eの特性へ変更する。
これにより損失が急に大きくならないように抑制できることになる。
効果を説明する。
実施例1の補助電源回路にあっては、以下の効果を有する。
(1)スイッチング電源回路のトランス4への通電をオンオフするスイッチ素子3を駆動制御するPWMコントローラ2へ電源供給する補助電源回路1において、トランス4に設けた補助巻線5で生じる電圧によりPWMコントローラ2へ電源供給する補助巻線5及びダイオードD2と、コンデンサCtrに充電した電荷の放電によりPWMコントローラ2へ電源供給するコンデンサCtrからPWMコントローラ2への供給ラインと、コンデンサCtrの充電電圧が基準電源11で設定するしきい値電圧を超えるとPWMコントローラ2へ起動指令を出力するコンパレータcomp1と、コンデンサCtrをチャージする電流を抵抗により調整する抵抗Rtr1,Rtr2と、PWMコントローラ2への供給電圧を検出するコンパレータcomp2と、コンパレータcomp2の検出する供給電圧値に基づいて、抵抗Rtr1,Rtr2における抵抗値を切り替えるスイッチSWを備えたため、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路1の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる。
実施例2の補助電源回路は、トランジスタにより3つの抵抗を切り替えるようにした例である。
構成を説明する。
図5は実施例2の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。
実施例2の補助電源回路1では、電源電圧Vinの正極側からPWMコントローラ2の電源供給端子への途中に3つの抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3を並列して設ける。抵抗Rtr2,Rtr3と直列にトランジスタSW2,SW3をそれぞれ設ける。
トランジスタSW2は、エミッタを抵抗Rtr2に接続し、コレクタをPWMコントローラ2の電源供給端子へ接続し、ベースを抵抗R5を介してコンパレータcomp4の出力端子へ接続する。
トランジスタSW3は、エミッタを抵抗Rtr3に接続し、コレクタをPWMコントローラ2の電源供給端子へ接続し、ベースを抵抗R4を介してコンパレータcomp3の出力端子へ接続する。
また、入力電源Vinの正極側とグランドとの間に、抵抗R1,R2,R3を直列に設ける。
そして、コンパレータcomp3のプラス入力端子に抵抗R1と抵抗R2の間を接続し、マイナス入力端子に基準電源12のプラス端子を接続する。
コンパレータcomp4のプラス入力端子に抵抗R2と抵抗R3の間を接続し、マイナス入力端子に基準電源12のプラス端子を接続する。
抵抗R1,R2,R3は、コンパレータcomp3,comp4の比較判断作動電圧を設定する。つまり、入力電源Vinの電圧を分圧する抵抗ラダー回路を構成する。
抵抗R4は、トランジスタSW3のベース電流を調整する。抵抗R5は、トランジスタSW2のベース電流を調整する。
図5の実施例2において、抵抗R1〜R5、コンパレータcomp3,comp4、基準電源12は、実施例1の電圧検出部となるコンパレータcomp2に相当することになる。
補助電源回路及びスイッチング電源回路のその他構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
なお、抵抗R1,R2,R3の抵抗値は、図6に示すしきい値1にて、コンパレータcomp3が出力をオン、つまり出力がH(ハイ)となり、図6に示すしきい値2にてコンパレータcomp4が出力をオン、つまり出力がH(ハイ)となるように設定する。
作用を説明する。
[スイッチング電源回路の内部動作用の電源供給を損失を抑制して行う作用]
図6は実施例2の補助電源回路の抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の損失と供給(入力)電圧Vinの関係を示すグラフ図である。
実施例2では、入力電源電圧Vinが低い時は、コンパレータcomp3,comp4の出力がオフつまり、L(ロー)となる。そのため、コンパレータcomp3,comp4の出力端子側が、電圧Vinより充分に低電位となりトランジスタSW2,Sw3のベース電流が流れて両トランジスタはオンする。従って、コンデンサCtrを充電する電流は、抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の並列抵抗により定まることになる(図6の線200a参照)。
電圧Vinが上昇してくると、抵抗R1と抵抗R2+抵抗R3による分圧電圧が、抵抗R1+抵抗R2と抵抗R3による分圧電圧より先に、基準電源12で設定したしきい値電圧を超えることになる。
このとき、コンパレータcomp3が出力をオフつまりL(ロー)から、オンつまりH(ハイ)へ切り替える。
すると、トランジスタSw3はオフする。
一方、トランジスタSW2では、エミッタ・コレクタ間の電流が流れることが維持されている。従って、コンデンサCtrを充電する電流は、抵抗Rtr1,Rtr2の並列抵抗により定まるよう特性が切り替えられることになる(図6の線200c,200d参照)。
さらに、電圧Vinが上昇してくると、抵抗R1+抵抗R2と抵抗R3による分圧電圧が、基準電源12で設定したしきい値電圧を超えるとき、コンパレータcomp4も出力をオフつまりL(ロー)から、オンつまりH(ハイ)へ切り替える。
すると、トランジスタSW2のベース電流が流れなくなりスイッチSW2はオフする。
一方、トランジスタSW3も、オフしている。従って、コンデンサCtrを充電する電流は、抵抗Rtr1のみにより定まるよう特性が切り替えられることになる(図6の線200e,200f参照)。
実施例2では、このように通電する抵抗を供給電圧Vinが高くなるにつれて、抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の並列抵抗の状態から、抵抗Rtr1,Rtr2の並列抵抗の状態、抵抗Rtr1のみの状態に切り替えていくことで、図6に示すように損失が急に上昇する前に次の特性に切り替えるようにして、損失を抑制する。
効果を説明する。
実施例2の補助電源回路にあっては、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(2)調整手段は、並列に設けた複数の抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3からなるようにし、電圧検出手段は、直列に設けて供給電圧値を複数段階に分圧する複数の抵抗R1,R2,R3と、分圧させた複数段階の電圧値を基準電圧値と比較する複数のコンパレータcomp3,comp4からなるようにし、抵抗値切替手段は、電圧検出手段のコンパレータcomp3,comp4からの出力により、調整手段の抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の通電数をトランジスタで切り替えるようにしたため、供給電圧Vinが高くなるにつれて、抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の並列抵抗の状態から、抵抗Rtr1,Rtr2の並列抵抗の状態、抵抗Rtr1のみの状態に切り替えることにより、抵抗による損失を抑制でき、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路1の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3の補助電源回路は、直列配置した抵抗のバイパス路を切り替える例である。
図7は実施例3の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。
実施例3の補助電源回路1では、入力電源Vinの正極側からPWMコントローラ2の電源入力端子への供給路の途中に設けられた抵抗Rtr1と直列に抵抗Rtr2を設ける。そして、この抵抗Rtr2をバイパスするバイパス路13を設け、このバイパス路13にスイッチSWを設けるようにする。
そして、コンパレータcomp2によりスイッチSWを制御する。
補助電源回路及びスイッチング電源回路のその他構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[スイッチング電源回路の内部動作用の電源供給を損失を抑制して行う作用]
実施例3の補助電源回路1を用いたスイッチング電源回路では、入力電圧Vinが低い場合は、スイッチSWが閉じられており、コンデンサCtrの充電電流は抵抗Rtr1からバイパス路を通して供給される。
したがってコンデンサCtrの充電抵抗は、抵抗Rtr1のみとなる。
入力電圧Vinが上昇すると、コンパレータcomp1の出力が切り替わり、スイッチSWが開く(オフ)ため、コンデンサCtrの充電電流は抵抗Rtr1、抵抗Rtr2を通して供給される。
したがってコンデンサCtrの充電抵抗は、抵抗Rtr1に抵抗Rtr2を加えたものとなりスイッチSWが閉じた状態と比較して大きくなる。
これにより、損失が急に上昇する前に次の特性に切り替えるようにして、損失を抑制する。
効果を説明する。
実施例3の補助電源回路にあっては、上記(1)に加えて、以下の効果を有する。
(3)調整手段は、直列に設けた複数の抵抗Rtr1,Rtr2からなるようにし、抵抗値切替手段は、調整手段の抵抗Rtr2をバイパスするバイパス路13のオンオフにより、調整手段の抵抗の通電数を、抵抗Rtr1のみの状態と、抵抗Rtr1と抵抗Rtr2の状態を切り替えるようにし、抵抗による損失を抑制でき、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路1の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例4の補助電源回路は、PWMコントローラ2への供給電圧を、抵抗の両端電圧により検出する例である。
構成を説明する。
図8は実施例4の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。
実施例4では、電圧検出部であるコンパレータcomp2は、抵抗値Rtr1の両端電圧を検出することで、入力電圧Vinを検出する。
補助電源回路及びスイッチング電源回路のその他構成は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
[スイッチング電源回路の内部動作用の電源供給を損失を抑制して行う作用]
実施例4の補助電源回路1では、コンパレータcomp2は、抵抗Rtr1の両端電圧を検出することで、抵抗Rtr1の損失を直接検出する。入力電圧Vinが大きいときは抵抗Rtr1の両端の電圧が大きくなりこの抵抗の電力損失が大きくなる。いま、抵抗Rtr1の両端電圧が一定値より大きくなるとスイッチSWを開くようにコンパレータcomp2の回路を構成する。
つまり、供給電源電圧Vinを直接検出するのではなく、供給電源電圧Vinに相関のある抵抗Rtr1の両端電圧を検出する。
効果を説明する。
実施例4の補助電源回路にあっては、上記(1)の効果に加えて、以下の効果を有する。
(4)電圧検出手段は、調整手段の常に通電される抵抗Rtr1の両端電圧を検出し、この検出電圧に基づいてスイッチSWを切り替えるようにし、抵抗による損失を抑制でき、入力電圧範囲の広い電源回路において、全ての電圧範囲で補助電源回路1の損失を抑制することができ、ひいては、回路の小型化、発熱減少による高放熱構造の簡略化に伴う低コスト化を実現することができる。
その他作用効果は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の補助電源回路を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の補助電源回路を用いたスイッチング回路の回路図である。 従来の回路構成を示す図である。 図2の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路のPWMコントローラの電源電圧Vcc、PWMコントローラの電源電流Icc、PWMコントローラへの制御信号EN、PWMコントローラの出力状態のタイムチャートである。 実施例1の補助電源回路の抵抗Rtr1,Rtr2の損失と供給(入力)電圧Vinの関係を示すグラフ図である。 実施例2の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。 実施例2の補助電源回路の抵抗Rtr1,Rtr2,Rtr3の損失と供給(入力)電圧Vinの関係を示すグラフ図である。 実施例3の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。 実施例4の補助電源回路を用いたスイッチング電源回路の回路構成を示す図である。
符号の説明
1 補助電源回路
comp1〜comp4 コンパレータ
Ctr コンデンサ
D1 ツェナーダイオード
D2 ダイオード
SW スイッチ
SW2 トランジスタ
SW3 トランジスタ
Rtr1〜Rtr3 抵抗
R1〜R3 抵抗
11 電源
12 電源
13 バイパス路
2 PWMコントローラ
3 スイッチ素子
4 トランス
5 補助巻線
C2 コンデンサ
D3 ダイオード
100a〜100e (抵抗損失特性を説明する)線
200a〜200f (抵抗損失特性を説明する)線

Claims (4)

  1. スイッチング電源回路のトランスへの通電をオンオフするスイッチ素子を駆動制御する駆動制御手段へ電源供給する補助電源回路において、
    前記トランスに設けた補助巻線で生じる電圧により前記駆動制御手段へ電源供給する第1の電源供給手段と、
    コンデンサに充電した電荷の放電により前記駆動制御手段へ電源供給する第2の電源供給手段と、
    前記コンデンサの充電電圧が所定のしきい値電圧を超えると前記駆動制御手段へ起動指令を出力する起動指令手段と、
    前記駆動制御手段へ供給する電源電流を抵抗成分により調整する調整手段と、
    前記スイッチング電源回路への供給電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段の検出する供給電圧値に基づいて、前記調整手段における抵抗値を切り替える抵抗値切替手段と、
    を備えることを特徴とする補助電源回路。
  2. 請求項1に記載の補助電源回路において、
    前記調整手段は、並列に設けた複数の抵抗からなるようにし、
    前記電圧検出手段は、直列に設けて供給電圧値を複数段階に分圧する複数の抵抗と、分圧させた複数段階の電圧値を基準電圧値と比較する複数のコンパレータからなるようにし、
    前記抵抗値切替手段は、前記電圧検出手段のコンパレータからの出力により、前記調整手段の抵抗の通電数をトランジスタで切り替えるようにした、
    ことを特徴とする補助電源回路。
  3. 請求項1に記載の補助電源回路において、
    前記調整手段は、直列に設けた複数の抵抗からなるようにし、
    前記抵抗値切替手段は、前記調整手段の抵抗の一部をバイパスするバイパス路のオンオフにより、前記調整手段の抵抗の通電数を切り替えるようにした、
    ことを特徴とする補助電源回路。
  4. 請求項1に記載の補助電源回路において、
    電圧検出手段は、
    前記調整手段の常に通電される抵抗の両端電圧を検出することで、前記駆動制御手段への供給電圧を検出する、
    ことを特徴とする補助電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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