JP2009110975A - 細径同軸ケーブルの製造方法 - Google Patents

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徳 石井
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Abstract

【課題】より細径化が可能で、かつ外径変動の少ない電気特性の安定した細径同軸ケーブルを得ること。
【解決手段】細径同軸ケーブルは、中心導体12と、中心導体の外周に設けられ、長手方向に連続した空隙部20を有する絶縁被覆層14と、絶縁被覆層の外周に設けられた外部導体層16と、外部導体層の外周に設けられた保護被覆層18とを有している。中心導体の挿通用中心孔と、中心孔の外周から外方に向けて放射状に伸びる複数の放射状孔とを有するダイスを用い、中心孔内に中心導体を挿通させながら、中心孔および分割孔から溶融した熱可塑性樹脂を押出して、中心導体の外周を覆う内環状部14aと、この内環状部から外方に延びる複数の連結部14bとを備えた中間成形体を得、次に、中間成形体を溶融押出機のヘッド部に導いて、円環状の被覆ダイスによって、連結部間に連なる外環状部14cを押出被覆して、空隙部を有する絶縁被覆層を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な電気特性を有する細径同軸ケーブルの製造方法に関するものである。
情報量の増大化や高速伝送化の流れを受けて、携帯情報端末のアンテナ配線や、LCDとCPUを結ぶ配線等に、最近同軸ケーブルが使われつつある。また情報端末やノートパソコンの小型化、薄型化により、同軸ケーブルにも細径化が要求されている。
一般に良好な電気特性を持つ同軸ケーブルを得るためには、中心導体の外周に形成される絶縁被覆層の誘電率をできるだけ小さくすることが重要である。
そのために、絶縁被覆層には、フッ素樹脂やポリオレフィン樹脂などの低誘電率樹脂が用いられることが多く、また見掛けの誘電率を下げるために発泡化する場合も多い。
一方、同軸ケーブルを細径化するためには、絶縁被覆層の外周に形成される外部導体を編組金属線から金属メッキ層に変更にすることが有効である。例えば、特許文献1には、外部導体を金属メッキから構成する同軸ケーブルの製造方法が提案されているが、このような従来の製造方法には、以下に説明する技術的課題があった。
特開平6−187847号公報
すなわち、絶縁被覆層にフッ素樹脂やポリオレフィン樹脂などの低誘電率樹脂を用いた場合には、無電解メッキが難しくなるという問題点を有していた。
また、見掛けの誘電率を下げるために、絶縁被覆層を発泡化させた場合には、メッキ処理液が発泡部分の空隙に入り込み見掛けの誘電率を上げてしまったり、空隙に入り込んだメッキ処理液が、外部導体を腐食させて同軸ケーブルの電気特性を阻害するという問題があった。
さらに、発泡押出加工技術は、押出安定性の確保が難しく、特に、細径品を押し出す場合、微妙に絶縁被覆層の外径が変動してしまうので、これも電気特性阻害要因の一つとなっていた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、良好でかつ安定した電気特性を有する細径同軸ケーブルを得ることを目的とする。また、同軸ケーブルを細径化する目的で外部導体層を金属メッキにて形成する場合に、メッキ処理を容易にし、かつ低誘電率化を実現する絶縁被覆層を備えた細径同軸ケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、中心導体と、前記中心導体の外周に設けられ、長手方向に連続した空隙部を有する絶縁被覆層と、前記絶縁被覆層の外周に設けられた外部導体層と、前記外部導体層の外周に設けられた保護被覆層とを有する細径同軸ケーブルの製造方法であって、前記中心導体の挿通用中心孔と、前記中心孔の外周から外方に向けて放射状に伸びる複数の放射状孔とを有するダイスを用い、前記中心孔内に前記中心導体を挿通させながら、前記中心孔および分割孔から溶融した熱可塑性樹脂を押出して、前記ダイスと相似形であって、前記中心導体の外周を覆う内環状部と、この内環状部から外方に延びる複数の連結部とを備えた中間成形体を得た後、前記中間成形体を溶融押出機のヘッド部に導いて、円環状の被覆ダイスによって、前記連結部間に連なる外環状部を押出被覆して、前記空隙部を有する前記絶縁被覆層を形成し、その後に、前記絶縁被覆層の外周に前記外部導体層および保護被覆層とを順次被覆形成するようにした。
本発明の製造方法では、絶縁被覆層に空隙部を設けるが、空隙部を発泡等の方法により形成する場合、あるいは、発泡ビーズを混入して成形する場合と比較して、より細径化が可能で、かつ外径変動の少ない電気特性の安定した細径同軸ケーブルを得ることができる。
本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法で得られるケーブルの一例を示す断面図である。 本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法の第1実施例に用いるダイスの説明図である。 本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法の第1実施例で中心導体に絶縁被覆層の一部を形成した段階である中間成形体の断面図である。 本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法の第1実施例で中心導体に絶縁被覆層を形成した状態の断面図である。 本発明にかかる細径同軸ケーブルの第2製造方法に用いるダイスの説明図である。 図5に示したダイスにより製造する中間成形体の断面図である。 図6に示した中間成形体に外環状部を形成した被覆導体の断面図である。 図7の被覆導体に外部導体層と保護被覆層とを設けた同軸ケーブルの断面図である。 本発明の比較例で用いるダイスの説明図である。
以下に、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1は、本発明にかかる細径同軸ケーブルの製造方法で得られる同軸ケーブルの一例を示している。同図に示した細径同軸ケーブル10は、中心導体12と、絶縁被覆層14と、外部導体層16と、保護被覆層18とを備えている。
中心導体12には、強度、導電性に優れる銅又は銅合金の細線、または、これらにより高導電性の金属をメッキした単線又は撚線が用いられるが、より細径の同軸ケーブルを得るためには、単線を使用することが望ましい。 絶縁被覆層14は、熱可塑性樹脂で形成され、中心導体12の外周を被覆する内環状部14aと、この内環状部14aの外周から外方に向けて放射状に延設された4本の連結部14bと、各連結部14bの外端間を連結する外環状部14cとを備えている。
本例の場合には、4本の連結部14bを周方向に沿って、等角度間隔で配置することにより、長手方向に連続した4個の空隙部20が、中心導体12を中心にして、周方向に均等配置されており、連結部14bにより空隙部20を小空間に区画している。
なお、この空隙部20は、4個に限ることはなく、2個以上であればよく、その外端部が、絶縁被覆層14の外周縁、すなわち、外環状部14cの外縁に到達しないように形成する。また、空隙部20が絶縁被覆層14に占める面積比は、絶縁被覆層14の横断面において、10%以上あればよい。
絶縁被覆層14に複数の空隙部20を形成するには、中心導体12の挿通用中心孔と、この中心孔の外周に隣接設置される複数の分割孔とを有するダイスを用い、中心孔内に中心導体12を挿通させながら、中心孔および分割孔から溶融した樹脂を押出すことで形成することができる。
本例のような空隙部20を有する押出成形物を得る場合の類似する技術としては、例えば、異形中空繊維があり、このような中空繊維用のダイス(ノズル)の加工技術により、同様な構造のダイスを製造すれば、本実施例の細径同軸ケーブルの製造に使用することができる。
また、空隙部20の形成方法としては、中心導体12の挿通用中心孔と、この中心孔の外周から外方に向けて放射状に伸びる複数の放射状の分割孔とを有するダイスを用い、中心孔内に中心導体12を挿通させながら、中心孔および分割孔から溶融した熱可塑性樹脂を押出して、中心導体12の外周を覆う内環状部14aと、この内環状部14aから外方に延びる複数の連結部14bを備え、ダイスと相似形の中間成形体を得た後、この中間成形体を溶融押出機のヘッド部に導いて、円環状の被覆ダイスによって、連結部14bの外周縁に連なる外環状部14cを押出被覆して、絶縁被覆層14に空隙部20を形成することもできる。
外部導体層16は、絶縁被覆層14の外周に被覆形成されており、この外部導体層16を金属メッキにより形成する場合には、絶縁被覆層14の活性化処理として、プラズマ処理、火炎処理、クロム酸系又は硫酸系の強酸処理、或いは硫酸,リン酸,クロム酸(重クロム酸)水溶液等によるエッチング処理をした後、塩化第一錫の塩酸酸性液でセンシタイジングし、さらに塩化パラジウムの塩酸酸性液でアクチュベーションを行った後、無電解メッキを行う。
この場合、金属メッキ層は、無電解メッキアンカー金属層と、この金属層の外周に設けた電気良導電性金属層(特開平6−187847)の2層構造としても良い。
最外周に設ける絶縁性保護被覆層18は、必ずしも必要としないが、本実施例の場合には、外部導体層16を被覆するように形成され、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)の押出し被覆や、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の塗布による皮膜で形成される。
また、本発明では、絶縁被覆層14は、内環状部14aおよび連結部14bと、外環状部14cの形成樹脂の種類を異ならせることができる。さらに、内環状部14aおよび連結部14bは、比誘電率が2.5以下の樹脂で形成され、外環状部14cを比誘電率が3以下の合成樹脂で形成することができる。
また、絶縁被覆部14は、連続使用最高温度が200℃以上の合成樹脂で形成することができる。
内環状部14aおよび連結部14bの形成樹脂は、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)から選ばれるフッ素樹脂から構成することができる。
なお、図1に示した細径同軸ケーブル10は、最外径が1mm以下とすれば、十分な細径化が達成される。
以下本発明のより具体的な実施例について説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
実施例1
中心導体(外径φ0.1mmの銀メッキ銅線)12を、電気バーナーを用いた加熱装置にて表面温度が100℃になるように加熱した後に、クロスヘッドダイに導き、図2に示す形状のダイス(ノズル)32に挿通した。
同図に示したダイス32は、中心導体12の挿通用中心孔32aと、中心孔32aの外周から外方に向けて放射状に延びる4個の放射状の分割孔32bとを有している。
中心孔32aの内径は、中心導体12の外径よりも大きくなっている。また、4個の分割孔32bは、実質的に同一な形状になっていて、中心孔32aを中心にして、周方向に等間隔に配置されている。
このような形状のダイス32を用い、中心孔32a内に中心導体12を挿通させながら、30m/minの速度で引き取りつつ、270℃の押出温度で比誘電率が2.27の環状ポリオフィレン(日本ゼオン(株)製:商品名ZEONEXRS820)を、中心孔32aおよび分割孔32bから押出被覆して、図3に示すように、中心から外方に延びる4個の凸部34を備え、ダイス32と相似形の概略十字状に形成された中間成形体36を得た。なお、図3に示した中間成形体34では、凸部34が絶縁被覆層14の連結部14bに相当している。
この中間成形体36は、断面の最大高さ及び最大幅がそれぞれ0.23mmであった。次いで、得られた中間成形体36を丸形のパイプ被覆ダイに導き、略十字部と同じ環状ポリオレフィンでパイプ状の被覆を施し、図4(形状は図1と実質的に同じ)に示すような絶縁被覆層14を形成した。
その後、絶縁被覆層14に対し、硫酸・燐酸・クロム酸の混合水溶液によるエッチング処理、塩化第一錫の塩酸酸性液によるセンシタイジング、塩化パラジウムの塩酸酸性液によるアクテュベーティング、無電解銅メッキ、電解銅メッキを施し厚さ0.03mmの外部導体層16を形成した後に、保護被覆層18として厚さ0.1mmのPVC被覆を施し、図1に示す如き断面形状の細径同軸ケーブル10を得た。この細径同軸ケーブル10は、外径がφ0.59mmであった。
この時、メッキにより形成された外部導体層16は、絶縁被覆層14と充分に接着しており、保護被覆層18を施す工程でガイド類を通過する際にも剥がれ落ちるようなことはなかった。
得られた細径同軸ケーブル10は、絶縁被覆層14に占める空隙部20の比率が、20%で、見かけの比誘電率は、2.02となっており、特性インピーダンスは、50Ωであった。また、実施例1と同様に水分等が空隙部20に入り込むことはなかった。
比較例1
中心導体(外径φ0.1mmの銀メッキ銅線)を、電気バーナーを用いた加熱装置にて表面温度が100℃になるように加熱した後に、クロスヘッドダイに導き30m/minの速度で引き取りながら270℃の押出温度で比誘電率が2.27の環状ポリオレフィン(日本ゼオン(株)製:商品名ZEONEX RS820)を丸型プレッシャーダイにて押出被覆し、得られた被覆導体に対し実施例1と同様な処理を施して細径同軸ケーブルを得た。
この細径同軸ケーブルでは、特性インピーダンスを50Ωとするためには絶縁被覆層の外径を大きくする必要があり、ケーブル外径がφ0.64mmとなってしまった。
比較例2
中心導体(外径φ0.1mmの銀メッキ銅線)を、電気バーナーを用いた加熱装置にて表面温度が100℃になるように加熱した後に、クロスヘッドダイに導き、図9に示す形状のノズルに挿通し、30m/minの速度で引き取りながら、200℃の押出温度で比誘電率が2.3の直鎖状低密度ポリエチレン(日本ユニカー製:商品名NUCG5350)を押出被覆し外径φ0.36mmの被覆導体を得た。
得られた被覆導体に対し、実施例1と同様な方法でメッキ層の形成を試みたが、メッキ付着強度が充分ではなく、保護被覆工程におけるガイド類への接触等で簡単に脱落してしまった。
比較例3
中心導体(外径φ0.1mmの銀メッキ銅線)を、電気バーナーを用いた加熱装置にて表面温度が100℃になるように加熱した後に、クロスヘッドダイに導き図9に示す形状のノズルに挿通し、30m/minの速度で引き取りながら、355℃の押出温度で比誘電率が2.2のFEP(ダイキン工業製:商品名NP−12X)を押出被覆し外径φ0.35mmの被覆導体を得た。
得られた被覆導体に対し、実施例1と同様な方法でメッキ層の形成を試みたが、メッキ付着強度が充分ではなく、比較例2と同様に保護被覆工程におけるガイド類への接触等で簡単に脱落してしまった。
実施例3
中心導体(外径φ0.1mmの銀メッキ銅線)12を、電気バーナーを用いた加熱装置にて表面温度が100℃になるように加熱した後に、クロスヘッドダイに導き、図5に示す形状のダイス(ノズル)50に挿通した。
同図に示したダイス50は、中心導体12の挿通用中心孔50aと、中心孔50aの外周から外方に向けて放射状に延びる4個の放射状孔50bとを有している。
中心孔50aの内径は、中心導体12の外径よりも大きくなっている。また、4個の放射状孔50bは、実質的に同一な形状になっていて、中心孔50aを中心にして、周方向に等間隔に配置されている。
このような形状のダイス50を用い、中心孔50a内に中心導体12を挿通させながら、30m/minの速度で引き取りつつ、350℃の押出温度で比誘電率が2.1のFEP(ダイキン工業(株)製:商品名NP−100)を、中心孔50aおよび放射状孔50bから押出被覆して、図6に示すように、中心導体12の外周を被覆する内環状部14aと、この内環状部14aから外方に延びる4個の連結部14bを備え、ダイス50と相似形の概略十字状に形成された中間成形体36aを得た。
この中間成形体36aは、断面の最大高さ及び最大幅がそれぞれ0.24mmであった。次いで、得られた中間成形体36aを丸形のパイプ被覆ダイに導き、300℃の押出温度で、比誘電率が2.9のシンジオタクチックポリスチレン(出光石油化学(株)製:商品名ザレックSP130)を環状に押出被覆して、連結部14bの外端間を連結する外環状部14cを形成して、図7に示した断面形状の被覆導体54を得た。
この被覆導体54は、外径がφ0.34mmであった。次いで、得られた被覆導体54に対して、硫酸・燐酸・クロム酸の混合水溶液によるエッチング処理、塩化第一錫の塩酸酸性液によるセンシタイジング、塩化パラジウムの塩酸酸性液によるアクテュベーティング、無電解銅メッキ、電解銅メッキを施し厚さ0.01mmの外部導体層16を形成した後に、保護被覆層18として厚さ0.1mmのFEP被覆を施し、外径φ0.55mmの細径同軸ケーブル10を得た。
この時、メッキにより形成された外部導体層16は、絶縁被覆層14と充分に接着しており、保護被覆層18を施す工程でガイド類を通過する際にも剥がれ落ちるようなことはなかった。
得られた細径同軸ケーブル10は、図8に示すような断面形状を有し、絶縁被覆層14に占める空隙部20の比率が、20%で、見かけの比誘電率は、2.27となっており、特性インピーダンスは、50Ωであった。また、実施例1と同様に、メッキ処理の際などに水分等が空隙部20に入り込むことがなく、比誘電率が上昇することもなかった。
得られた細径同軸ケーブル10は、ハンダを使用して、コネクタに接続する際に、絶縁被覆部14が溶融することもなく、良好な特性を維持したままでのコネクタ接続が可能であった。
本発明に係る細径同軸ケーブルの製造方法によれば、より細径化が可能で、かつ外径変動の少ない電気特性の安定した細径同軸ケーブルが得られるので、この種の分野において有効に活用することができる。
10 細径同軸ケーブル
12 中心導体
14 絶縁被覆層
16 外部導体層
18 保護被覆層
20 空隙部
22,32,50 ダイス

Claims (1)

  1. 中心導体と、前記中心導体の外周に設けられ、長手方向に連続した空隙部を有する絶縁被覆層と、前記絶縁被覆層の外周に設けられた外部導体層と、前記外部導体層の外周に設けられた保護被覆層とを有する細径同軸ケーブルの製造方法であって、
    前記中心導体の挿通用中心孔と、前記中心孔の外周から外方に向けて放射状に伸びる複数の放射状孔とを有するダイスを用い、前記中心孔内に前記中心導体を挿通させながら、前記中心孔および分割孔から溶融した熱可塑性樹脂を押出して、前記ダイスと相似形であって、前記中心導体の外周を覆う内環状部と、この内環状部から外方に延びる複数の連結部とを備えた中間成形体を得た後、
    前記中間成形体を溶融押出機のヘッド部に導いて、円環状の被覆ダイスによって、前記連結部間に連なる外環状部を押出被覆して、前記空隙部を有する前記絶縁被覆層を形成し、
    その後に、前記絶縁被覆層の外周に前記外部導体層および保護被覆層とを順次被覆形成することを特徴とする細径同軸ケーブルの製造方法。
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