JP2009110895A - 車両用前照灯ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットにおいて、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行い得る構成とした上で、その照射光により形成されるハイビーム用配光パターンを遠方視認性に優れたものとする。
【解決手段】リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させるミラー部材18を、車幅方向に延びる回動軸線Ax1回りに回動させることによりビーム切換えを行う構成とする。このミラー部材18に、回動軸線Ax1よりも後方側まで延びる後方延長部18cを形成し、この後方延長部18cに左右1対の付加リフレクタ20を取り付ける。そして、これら各付加リフレクタ20により、ミラー部材18が第2位置(図示の位置)にあるとき、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光の一部を遮蔽して、これを前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させ、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの明るさ増大を図る。
【選択図】図5

Description

本願発明は、発光ダイオード等の発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットに関するものである。
近年、発光ダイオード等の発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットが、多く提案されるようになってきている。
例えば「特許文献1」には、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて光軸寄りに反射させるリフレクタとを備えた、いわゆるプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットが記載されている。
その際、この「特許文献1」に記載された車両用前照灯ユニットにおいては、リフレクタと投影レンズとの間に、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともにその前端縁が投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、このミラー部材によりリフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させて、その上向き反射面の前端縁の反転投影像としてのカットオフラインを上端部に有するロービーム用配光パターンを形成するようになっている。
また「特許文献2」には、ミラー部材を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットにおいて、そのミラー部材が、光源と投影レンズの後側焦点との間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線回りに回動して、その上向き反射面の前端縁が上記後側焦点を通る位置にある第1位置と、その上向き反射面の前端縁が上記第1位置から下方に変位した第2位置とを採り得るように構成されたものが記載されている。
特開2005−166590号公報 特開2000−348508号公報
上記「特許文献1」や「特許文献2」に記載されているようなミラー部材を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットを採用すれば、光源からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することが可能となる。
その際、上記「特許文献2」に記載されているように、ミラー部材を回動可能な構成とすれば、単一の光源でロービームとハイビームとのビーム切換えを行うことが可能となる。すなわち、ミラー部材を第1位置から第2位置へ回動させることにより、リフレクタからの反射光の一部をミラー部材により上方側へ反射させることなく、そのまま投影レンズに入射させることが可能となる。そしてこれにより、ロービーム用配光パターンのカットオフラインの上方側にも光照射が行われるので、ハイビーム用配光パターンを形成することが可能となる。
しかしながら、このような構成を採用した場合には、次のような問題がある。
すなわち、ミラー部材を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットからの照射光により形成されるロービーム用配光パターンにおいて、その高光度領域であるホットゾーンは、主としてミラー部材からの上向き反射光により形成されるが、ミラー部材を第1位置から第2位置へ回動させると、ミラー部材からの上向き反射光が得られなくなるので、ハイビーム用配光パターンとしては、そのホットゾーンの明るさがロービーム用配光パターンのホットゾーンよりも暗くなってしまい、その明るさを十分に確保することができなくなってしまうこととなる。このため、ハイビーム用配光パターンを遠方視認性に優れたものとすることができない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットにおいて、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行い得る構成とした上で、その照射光により形成されるハイビーム用配光パターンを遠方視認性に優れたものとすることができる車両用前照灯ユニットを提供することを目的とするものである。
本願発明は、ミラー部材が第2位置へ回動したときにのみ機能する所定の付加リフレクタをミラー部材に取り付けておくことにより、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの明るさを確保し得る構成とし、これにより上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯ユニットは、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ上記光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、を備えてなる車両用前照灯ユニットにおいて、
上記リフレクタと上記投影レンズとの間に、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともに該上向き反射面の前端縁が上記投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、
このミラー部材が、上記発光素子と上記後側焦点との間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線回りに回動して、上記上向き反射面の前端縁が上記後側焦点を通る位置にある第1位置と、上記上向き反射面の前端縁が上記第1位置から下方に変位した第2位置とを採り得るように構成されており、
このミラー部材に、上記回動軸線よりも後方側まで延びる後方延長部が形成されるとともに、この後方延長部に、少なくとも1つの付加リフレクタが取り付けられており、
これら各付加リフレクタが、上記ミラー部材が上記第2位置にあるときには、上記発光素子から上記リフレクタの反射面へ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させる一方、上記ミラー部材が上記第1位置にあるときには、上記発光素子から上記リフレクタの反射面へ向かう光を遮蔽しないように形成されている、ことを特徴とするものである。
上記「発光素子」とは、略点状に面発光する発光チップを有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。また、この「発光素子」は、光軸近傍において上向きに配置されているが、必ずしも鉛直上向きに配置されていることは必要でない。
上記ミラー部材の「上向き反射面」は、投影レンズの後側焦点近傍から光軸に略沿って後方へ延びるように形成され、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させるように構成されたものであれば、その具体的な反射面形状は特に限定されるものではない。
上記「ミラー部材」は、第1位置と第2位置とを採り得るように回動可能な構成となっているが、これを回動させるための駆動手段の具体的な構成については特に限定されるものではなく、また、その回動中心となる「車幅方向に延びる回動軸線」の位置は、発光素子と後側焦点との間であれば、その具体的な位置は特に限定されるものではない。
上記各「付加リフレクタ」は、ミラー部材が第2位置にあるときには、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて光軸寄りに反射させる一方、ミラー部材が第1位置にあるときには、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光を遮蔽しないように形成されたものであれば、その大きさや外形形状あるいはその反射面の表面形状等の具体的な構成は特に限定されるものではなく、また、その具体的な配置についても特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯ユニットは、発光素子を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されているが、そのリフレクタと投影レンズとの間には、リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともにその前端縁が投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられているので、発光素子からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することが可能となる。
そして、ミラー部材は、発光素子と投影レンズの後側焦点との間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線回りに回動して、その上向き反射面の前端縁が投影レンズの後側焦点を通る位置にある第1位置と、その上向き反射面の前端縁が第1位置から下方に変位した第2位置とを採り得るように構成されているので、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行うことが可能となる。すなわち、ミラー部材を第1位置から第2位置へ回動させることにより、リフレクタからの反射光の一部をミラー部材により上方側へ反射させることなく、そのまま投影レンズに入射させることができる。そしてこれにより、ロービーム用配光パターンのカットオフラインの上方側にも光照射が行われるようにして、ハイビーム用配光パターンを形成することができる。
その際、ミラー部材には、その回動軸線よりも後方側まで延びる後方延長部が形成されており、この後方延長部には、少なくとも1つの付加リフレクタが取り付けられており、そして、これら各付加リフレクタは、ミラー部材が第2位置にあるときには、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて光軸寄りに反射させる一方、ミラー部材が第1位置にあるときには、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光を遮蔽しないように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材が第2位置にあるときには、各付加リフレクタにより、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光の一部が前方へ向けて光軸寄りに反射するので、この反射光をハイビーム用配光パターンを形成するためにのみ用いることができる。したがって、各付加リフレクタの配置やその反射面形状を適宜工夫することにより、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの明るさを増大させることが容易に可能となる。
一方、ミラー部材が第1位置にあるときには、発光素子からリフレクタの反射面へ向かう光を各付加リフレクタが遮蔽してしまうことはないので、ロービーム用配光パターンの形成には何ら影響を及ぼすことなく、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの明るさを増大させることができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニットにおいて、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行い得る構成とした上で、その照射光により形成されるハイビーム用配光パターンを遠方視認性に優れたものとすることができる。
上記構成において、少なくとも1つの付加リフレクタとして、光軸の左右両側に1対の付加リフレクタを配置し、これら1対の付加リフレクタにより、発光素子からリフレクタの反射面における光軸の左右両側に位置する側部反射領域へ向かう光を反射させる構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材が第2位置にあるときには、左右1対の付加リフレクタの存在により、リフレクタの反射面における光軸の左右両側に位置する側部反射領域からの反射光が得られなくなってしまうが、一般に、プロジェクタ型の車両用前照灯ユニットにおいては、これら左右1対の側部反射領域からの反射光は、ロービーム用配光パターンにおける拡散領域を形成するために用いられるので、この部分の光が得られなくなったとしても、主として高速走行時に用いられるハイビーム用配光パターンとしては、さほど大きな支障が生じてしまうことはない。したがって、ハイビーム用配光パターンの配光特性に悪影響を及ぼすことなく、これを遠方視認性に優れたものとすることができる。
このようにした場合において、各付加リフレクタを、発光素子からリフレクタの反射面の各側部反射領域における外端縁寄りの部分へ向かう光を反射させる構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上述したように、これら各側部反射領域からの反射光は、ロービーム用配光パターンにおける拡散領域を形成するために用いられるが、その際、これら各側部反射領域における外端縁寄りの部分からの反射光は、一般に、ロービーム用配光パターンの拡散領域における最大拡散領域を形成するために用いられる。したがって、これら各側部反射領域における外端縁寄りの部分へ向かう光を各付加リフレクタで反射させる構成とすれば、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの明るさを増大させるために、その代償として必要となる配光特性の変更は、ハイビーム用配光パターンを左右両側から削ってその最大拡散角度を小さくするだけの変更に留めることができ、これによりハイビーム用配光パターンを配光ムラの少ない配光パターンに維持することができる。そしてこれにより、限られた光源光束を最大限に有効利用して、ハイビーム用配光パターンを理想的な配光パターンに近づけることができる。
上記構成において、各付加リフレクタの反射面を、該反射面からの反射光が投影レンズの後側焦点面をその後側焦点近傍において通過するように形成された表面形状を有する構成とすれば、ハイビーム用配光パターンのホットゾーンの最高光度を十分に高めることができる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンをより遠方視認性に優れたものとすることができる。
上記構成において、光源となる発光素子を、長方形の発光チップを有する白色発光ダイオードで構成した上で、その発光チップの長辺方向を車幅方向と略一致させるようにして配置された構成とすれば、投影レンズによる発光素子の反転投影像の集合体として形成されるロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを、横長の配光パターンとして形成することが容易に可能となる。そしてこれにより、これらロービーム用配光パターンおよびハイビーム用配光パターンを、車両前方路面の照射により適したものとすることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯ユニット10を示す正面図である。また、図2は、図1のII-II
線断面図であり、図3は、図1のIII-III 線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯ユニット10は、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ12と、この投影レンズ12の後側焦点Fよりも後方側に配置された発光素子14と、この発光素子14を上方側から覆うように配置され、該発光素子14からの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ16と、このリフレクタ16と投影レンズ12との間に配置され、該リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させるミラー部材18と、1対の付加リフレクタ20とを備えてなっている。
この車両用前照灯ユニット10は、車両用前照灯の一部として組み込まれた状態で用いられるようになっており、車両用前照灯に組み込まれた状態では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。そして、この車両用前照灯ユニット10は、左配光のロービーム用配光パターンを形成するための光照射を行うようになっている。
投影レンズ12は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、その後側焦点Fを含む焦点面である後側焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影するようになっている。
この投影レンズ12は、リング状のレンズホルダ22に固定されており、このレンズホルダ22は、ベース部材24に支持されている。このベース部材24は、ミラー部材18を下方側から囲むように形成されており、その上面は、光軸Axを含む水平面上に位置している。
発光素子14は、白色発光ダイオードであって、1×2mm角程度の長方形の発光面を有する発光チップ14aと、この発光チップ14aを支持する基板14bとからなっている。その際、発光チップ14aは、その発光面を覆うように形成された薄膜により封止されている。そして、この発光素子14は、その発光チップ14aが光軸Ax上において鉛直上向きになるようにして、かつ、その長辺方向を車幅方向と一致させるようにして配置された状態で、ベース部材24の光源支持部24aに位置決め固定されている。
リフレクタ16の反射面16aは、光軸Axと同軸の長軸を有するとともに発光素子14の発光中心を第1焦点とする略楕円面状の曲面で構成されており、その離心率が鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そして、この反射面16aは、発光素子14からの光を、鉛直断面内においては投影レンズ12の後側焦点Fのやや前方位置において略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置を後側焦点Fからかなり前方へ変位させるように構成されている。このリフレクタ16は、その反射面16aの周縁下端部において、ベース部材24の上面に固定されている。
ミラー部材18は、水平方向に延びる略平板状の部材として構成されており、その上面は、後側焦点Fの位置から光軸Axに沿って後方へ延びる上向き反射面18aとして構成されている。この上向き反射面18aは、ミラー部材18の上面にアルミニウム蒸着等による鏡面処理を施すことにより形成されている。
これにより、ミラー部材18は、その上向き反射面18aにおいて、リフレクタ16の反射面16aから投影レンズ12へ向かう反射光の一部を上向きに反射させて投影レンズ12に入射させ、これらを下向き光として投影レンズ12から出射させるようになっている。
このミラー部材18の上向き反射面18aは、光軸Axよりも左側(車両用前照灯ユニット10の正面視では右側)に位置する左側領域が光軸Axを含む水平面で構成されており、光軸Axよりも右側に位置する右側領域が、短い斜面を介して左側領域よりも一段低い水平面で構成されている。この上向き反射面18aの前端縁18a1は、投影レンズ12の後側焦点面に沿って延びるように形成されている。すなわち、この前端縁18a1は、平面視において後側焦点Fから光軸Axの両側へ向けて徐々に前方側へ変位するように湾曲して形成されている。
ミラー部材18は、発光素子14と投影レンズ12の後側焦点Fとの間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線Ax1回りに回動し得るように構成されている。その際、上記所定位置は、発光素子14の発光中心と後側焦点Fとの中点よりもやや前方寄りの、光軸Axよりもやや下方の位置に設定されている。
このミラー部材18には、車幅方向に延びる筒状部18bが形成されており、この筒状部18bには、回動軸線Ax1に沿って延びる軸部材26が挿入固定されている。そして、この軸部材26は、ミラー部材18の左右両側においてベース部材24に回動可能に支持された状態で、ベース部材24の右側端面に取り付けられた駆動ユニット28に連結されている。
この駆動ユニット28は、ソレノイドやモータ等の駆動源とその駆動力を軸部材26に伝達するレバーやギヤ等の動力伝達機構とからなり、ビーム切換えスイッチの操作により駆動して、軸部材26と共にミラー部材18を回動させるようになっている。そして、この駆動ユニット28の駆動により、ミラー部材18は、その上向き反射面18aの前端縁18a1が投影レンズ12の後側焦点Fを通る位置にある第1位置(すなわち図2において実線で示す位置)と、その前端縁18a1が後側焦点Fから下方に変位した第2位置(すなわち図2において2点鎖線で示す位置)とを採り得るようになっている。
図4および5は、ミラー部材18が第2位置にあるときの車両用前照灯ユニット10を示す、図2および3と同様の図である。
これらの図にも示すように、ミラー部材18には、回動軸線Ax1よりも後方側まで延びる後方延長部18cが形成されている。この後方延長部18cは、平板状に形成されており、回動軸線Ax1の近傍位置から後方へ向けて、斜め下向きに20〜40°程度(例えば30°程度)の傾斜角で延びている。そして、この後方延長部18cの上面に、上記1対の付加リフレクタ20が取り付けられている。
これら1対の付加リフレクタ20は、光軸Axの左右両側に、光軸Axを含む鉛直面に関して左右対称の位置関係で配置されるとともに互いに左右対称の形状で形成されている。そして、これら各付加リフレクタ20は、ミラー部材18が第2位置にあるときには、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させる一方、ミラー部材18が第1位置にあるときには、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光を遮蔽しないように形成されている。その際、これら各付加リフレクタ20は、発光素子14から反射面16aにおける光軸Axの左右両側に位置する側部反射領域16a1へ向かう光、特に、これら各側部反射領域16a1における外端縁寄りの部分(すなわち光軸Axから左右両側へ十分に離れた部分)へ向かう光を反射させるように構成されている。
これら各付加リフレクタ20の反射面20aは、該反射面20aからの反射光が投影レンズ12の後側焦点面をその後側焦点F近傍において通過するように形成された表面形状を有している。具体的には、これら各反射面20aは、光軸Axと同軸の長軸を有するとともに発光素子14の発光中心を第1焦点とするとともに投影レンズ12の後側焦点F近傍の点を第2焦点とする略回転楕円面状の曲面で構成されており、これにより発光素子14からの光を投影レンズ12の後側焦点F近傍に略収束させるようになっている。
なお、本実施形態に係る車両用前照灯ユニット10においては、ミラー部材18が第2位置へ回動したときに、その後方延長部18cがベース部材24と干渉してしまうのを未然に防止するため、次のような構成が採用されている。
すなわち、ベース部材24の光源支持部24aは、ベース部材24の後端部においてタブ状に前方へ突出するように形成されている。一方、ミラー部材18の後方延長部18cにおける1対の付加リフレクタ20の間に位置する部分には、その後端面に、ベース部材24の光源支持部24aを囲むコ字状の切欠き部18c1が形成されている。
図6は、本実施形態に係る車両用前照灯ユニット10から前方へ照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図であって、同図(a)はロービーム用配光パターンPL、同図(b)はハイビーム用配光パターンPHを示す図である。
同図(a)に示すように、ロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ16で反射した発光素子14からの光によって投影レンズ12の後側焦点面上に形成された発光素子14の像を、投影レンズ12により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、ミラー部材18の上向き反射面18aの前端縁18a1の反転投影像として形成されるようになっている。
その際、このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ16の反射面16aで反射した発光素子14からの光のうち、投影レンズ12の下部領域に直接入射した光により形成される配光パターンと、ミラー部材18の上向き反射面18aで反射してから投影レンズ12の上部領域に入射した光により形成される配光パターンとの合成配光パターンとして形成され、そのホットゾーンHZLは、主としてミラー部材18の上向き反射面18aでの反射光により形成されるようになっている。
同図(b)に示すように、ハイビーム用配光パターンPHは、基本配光パターンP0と、付加配光パターンPAとの合成配光パターンとして形成されている。
基本配光パターンP0は、リフレクタ16からの反射光によって形成される配光パターンであって、ロービーム用配光パターンPLを、そのカットオフラインCL1、CL2の上方側まで拡げる一方、その左右拡散角を小さくしたような形状を有しており、そのホットゾーンHZ0は、エルボ点Eを中心として横長に形成されている。
この基本配光パターンP0が、ロービーム用配光パターンPLをそのカットオフラインCL1、CL2の上方側まで拡げたような配光パターンとなるのは、ミラー部材18が第2位置に移動したときには、リフレクタ16からの反射光の一部がミラー部材18により上方側へ反射することなく、他の反射光と同様、そのまま投影レンズに入射することによるものである。
この基本配光パターンP0においては、ミラー部材18からの上向き反射光が得られなくなった分だけ、そのホットゾーンHZ0の明るさがロービーム用配光パターンPLのホットゾーンHZLよりも暗くなる。
この基本配光パターンP0が、ロービーム用配光パターンPLよりも左右拡散角が小さくなるのは、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aにおける側部反射領域16a1の外端縁寄りの部分へ向かう光が左右1対の付加リフレクタ20によって遮蔽されることによるものである。
付加配光パターンPAは、左右1対の付加リフレクタ20からの反射光によって形成される2つの配光パターンを合成した配光パターンであって、H−V近傍においてやや横長のスポット状の配光パターンとして形成されている。
この付加配光パターンPAが、H−V近傍においてスポット状の配光パターンとして形成されるのは、これら各付加リフレクタ20が、その反射面20aからの反射光が投影レンズ12の後側焦点面をその後側焦点F近傍において通過するように形成されていることによるものである。
その際、この付加配光パターンPAが、横長のスポット状の配光パターンとして形成されるのは、発光素子14が、長方形の発光面を有する発光チップ14aを、その長辺方向が車幅方向と一致するようにして配置されていることによるものである。
そして、ハイビーム用配光パターンPH全体としては、そのホットゾーンHZHが、基本配光パターンP0のホットゾーンHZ0に付加配光パターンPAを重畳させたものとして形成され、十分に明るいものとなる。
なお、同図(a)において、2点鎖線で示すハイビーム用配光パターンPH´は、本実施形態に係る車両用前照灯ユニット10において、仮に左右1対の付加リフレクタ20が設けられていないとした場合に形成されるハイビーム用配光パターンである。
このハイビーム用配光パターンPH´は、ロービーム用配光パターンPLを、そのカットオフラインCL1、CL2の上方側まで拡げたような形状を有している。その際、このハイビーム用配光パターンPH´のホットゾーンHZH´は、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZ0と略同一形状で略同じ明るさで形成される。これは、リフレクタ16の反射面16aにおける側部反射領域16a1の外端縁寄りの部分(すなわち左右1対の付加リフレクタ20によって発光素子14からの光入射が阻止されることとなる部分)からの反射光は、ハイビーム用配光パターンPH´における拡散領域を形成する光として、V−V線から左右両側に離れた位置に照射されるため、ホットゾーンHZH´の形成にはほとんど寄与しないことによるものである。
本実施形態において形成されるハイビーム用配光パターンPHを、このハイビーム用配光パターンPH´と比較すると、ハイビーム用配光パターンPHは、ハイビーム用配光パターンPH´よりも左右拡散角は小さくなるが、そのホットゾーンHZHは、スポット状の付加配光パターンPAが重畳されるため、ホットゾーンHZH´よりもかなり明るいものとなる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯ユニット10は、発光素子14を光源とするプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されているが、そのリフレクタ16と投影レンズ12との間には、リフレクタ16からの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面18aを有するとともに、その前端縁18a1が投影レンズ12の後側焦点Fを通るように形成されたミラー部材18が設けられているので、発光素子14からの光に対する光束利用率を高めた上で、上端部に鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLを形成することが可能となる。
そして、ミラー部材18は、発光素子14と投影レンズ12の後側焦点Fとの間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線Ax1回りに回動して、その上向き反射面18aの前端縁18a1が投影レンズ12の後側焦点Fを通る位置にある第1位置と、その上向き反射面18aの前端縁18a1が第1位置から下方に変位した第2位置とを採り得るように構成されているので、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行うことが可能となる。すなわち、ミラー部材18を第1位置から第2位置へ回動させることにより、リフレクタ16からの反射光の一部をミラー部材18により上方側へ反射させることなく、そのまま投影レンズ12に入射させることができる。そしてこれにより、ロービーム用配光パターンPLのカットオフラインCL1、CL2の上方側にも光照射が行われるようにして、ハイビーム用配光パターンPHを形成することができる。
その際、ミラー部材18には、その回動軸線Ax1よりも後方側まで延びる後方延長部18cが形成されており、この後方延長部18cには、左右1対の付加リフレクタ20が取り付けられており、そして、これら各付加リフレクタ20は、ミラー部材18が第2位置にあるときには、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させる一方、ミラー部材18が第1位置にあるときには、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光を遮蔽しないように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材18が第2位置にあるときには、各付加リフレクタ20により、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光の一部が前方へ向けて光軸Ax寄りに反射するので、この反射光をハイビーム用配光パターンPHを形成するためにのみ用いることができる。したがって、各付加リフレクタ20の配置やその反射面形状を適宜工夫することにより、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHの明るさを増大させることが容易に可能となる。
一方、ミラー部材18が第1位置にあるときには、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aへ向かう光を各付加リフレクタ20が遮蔽してしまうことはないので、ロービーム用配光パターンPLの形成には何ら影響を及ぼすことなく、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHの明るさを増大させることができる。
このように本実施形態によれば、発光素子14を光源とするプロジェクタ型の車両用前照灯ユニット10において、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行い得る構成とした上で、その照射光により形成されるハイビーム用配光パターンPHを遠方視認性に優れたものとすることができる。
しかも本実施形態においては、光軸Axの左右両側に配置された1対の付加リフレクタ20により、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aにおける光軸Axの左右両側に位置する側部反射領域16a1へ向かう光を反射させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、ミラー部材18が第2位置にあるときには、左右1対の付加リフレクタ20の存在により、リフレクタ16の反射面16aにおける光軸Axの左右両側に位置する側部反射領域16a1からの反射光が得られなくなってしまうが、これら左右1対の側部反射領域16a1からの反射光は、ロービーム用配光パターンPLにおける拡散領域を形成するために用いられるので、この部分の光が得られなくなったとしても、主として高速走行時に用いられるハイビーム用配光パターンPHとしては、さほど大きな支障が生じてしまうことはない。したがって、ハイビーム用配光パターンPHの配光特性に悪影響を及ぼすことなく、これを遠方視認性に優れたものとすることができる。
その際、本実施形態においては、各付加リフレクタ20により、発光素子14からリフレクタ16の反射面16aの各側部反射領域16a1における外端縁寄りの部分へ向かう光を反射させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上述したように、これら各側部反射領域16a1からの反射光は、ロービーム用配光パターンPLにおける拡散領域を形成するために用いられるが、その際、これら各側部反射領域16a1における外端縁寄りの部分からの反射光は、一般に、ロービーム用配光パターンPLの拡散領域における最大拡散領域を形成するために用いられる。したがって、本実施形態のように、これら各側部反射領域16a1における外端縁寄りの部分へ向かう光を各付加リフレクタ20で反射させる構成とすることにより、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHの明るさを増大させるために、その代償として必要となる配光特性の変更は、ハイビーム用配光パターンPHを左右両側から削ってその最大拡散角度を小さくするだけの変更に留めることができ、これによりハイビーム用配光パターンPHを配光ムラの少ない配光パターンに維持することができる。そしてこれにより、限られた光源光束を最大限に有効利用して、ハイビーム用配光パターンPHを理想的な配光パターンに近づけることができる。
さらに本実施形態においては、各付加リフレクタ20の反射面20aが、該反射面20aからの反射光が投影レンズ12の後側焦点面をその後側焦点F近傍において通過するように形成された表面形状を有しているので、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHの最高光度を十分に高めることができる。そしてこれにより、ハイビーム用配光パターンPHをより遠方視認性に優れたものとすることができる。
また本実施形態においては、発光素子14が、長方形の発光面を有する発光チップ14aを、その長辺方向が車幅方向と一致するようにして配置されているので、投影レンズ12による発光素子14の反転投影像の集合体として形成されるロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHを、横長の配光パターンとして形成することが容易に可能となる。そしてこれにより、これらロービーム用配光パターンPLおよびハイビーム用配光パターンPHを、車両前方路面の照射により適したものとすることができる。しかも、このようにすることにより、付加配光パターンPAを、スポット状の配光パターンとして形成した場合においても、これを横長の配光パターンとして形成することができるので、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHを、遠方視認性を高めるのにより適したものとすることができる。
なお、上記実施形態においては、発光素子14の発光チップ14aが、1×2mm角程度の長方形の発光面を有しているものとして説明したが、これ以外の縦横比(例えば1×4mm角程度)の長方形の発光面を有する構成、あるいはこれ以外の大きさや形状(例えば正方形)の発光面を有する構成を採用することももちろん可能である。
また、上記実施形態においては、各付加リフレクタ20の反射面20aが、光軸Axと同軸の長軸を有する回転楕円面状の曲面で構成されているものとして説明したが、これ以外の構成を採用することももちろん可能である。例えば、上記回転楕円面の長軸の向きを、光軸Axに対して上下させるようにすれば、これに伴って付加配光パターンPAの形成位置についても上下させることができ、また、反射面20aの表面形状を、上記回転楕円面状の曲面から多少変形させることにより、付加配光パターンPAの形状についても多少変形させることができる。そして、このように各付加リフレクタ20の配置やその反射面形状を適宜変更することにより、ハイビーム用配光パターンPHのホットゾーンHZHの明るさや大きさを適宜調整することができる。
さらに、上記実施形態においては、左右1対の付加リフレクタ20が、光軸Axを含む鉛直面に関して左右対称の位置関係で配置されるとともに互いに左右対称の形状で形成されているものとして説明したが、両付加リフレクタ20をこれとは異なる位置関係で配置したり、互いに異なる形状に設定することも可能であり、また、光軸Axの左右両側におけるいずれか一方にのみ付加リフレクタ20が配置された構成とすることも可能である。
なお、上記実施形態において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯ユニットを示す正面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII-III 線断面図 上記車両用前照灯ユニットを、そのミラー部材が第2位置にある状態で示す、図2と同様の図 上記車両用前照灯ユニットを、そのミラー部材が第2位置にある状態で示す、図3と同様の図 上記灯具ユニットから前方へ照射される光により、車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図であって、同図(a)はロービーム用配光パターン、同図(b)はハイビーム用配光パターンを示す図
符号の説明
10 車両用前照灯ユニット
12 投影レンズ
14 発光素子
14a 発光チップ
14b 基板
16 リフレクタ
16a 反射面
16a1 側部反射領域
18 ミラー部材
18a 上向き反射面
18a1 前端縁
18b 筒状部
18c 後方延長部
20 付加リフレクタ
20a 反射面
22 レンズホルダ
24 ベース部材
24a 光源支持部
26 軸部材
28 駆動ユニット
Ax 光軸
Ax1 回動軸線
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZ0、HZH、HZH´、HZL ホットゾーン
P0 基本配光パターン
PA 付加配光パターン
PH、PH´ ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側でかつ上記光軸近傍において上向きに配置された発光素子と、この発光素子を上方側から覆うように配置され、該発光素子からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、を備えてなる車両用前照灯ユニットにおいて、
    上記リフレクタと上記投影レンズとの間に、上記リフレクタからの反射光の一部を上方側へ反射させる上向き反射面を有するとともに該上向き反射面の前端縁が上記投影レンズの後側焦点を通るように形成されたミラー部材が設けられており、
    このミラー部材が、上記発光素子と上記後側焦点との間の所定位置において車幅方向に延びる回動軸線回りに回動して、上記上向き反射面の前端縁が上記後側焦点を通る位置にある第1位置と、上記上向き反射面の前端縁が上記第1位置から下方に変位した第2位置とを採り得るように構成されており、
    このミラー部材に、上記回動軸線よりも後方側まで延びる後方延長部が形成されるとともに、この後方延長部に、少なくとも1つの付加リフレクタが取り付けられており、
    これら各付加リフレクタが、上記ミラー部材が上記第2位置にあるときには、上記発光素子から上記リフレクタの反射面へ向かう光の一部を遮蔽して、この遮蔽した光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させる一方、上記ミラー部材が上記第1位置にあるときには、上記発光素子から上記リフレクタの反射面へ向かう光を遮蔽しないように形成されている、ことを特徴とする車両用前照灯ユニット。
  2. 上記少なくとも1つの付加リフレクタとして、上記光軸の左右両側に1対の付加リフレクタが配置されており、これら各付加リフレクタにより、上記発光素子から上記リフレクタの反射面における上記光軸の左右両側に位置する側部反射領域へ向かう光を反射させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯ユニット。
  3. 上記各付加リフレクタが、上記発光素子から上記各側部反射領域における外端縁寄りの部分へ向かう光を反射させるように構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用前照灯ユニット。
  4. 上記各付加リフレクタの反射面が、該反射面からの反射光が上記投影レンズの後側焦点面を上記後側焦点近傍において通過するように形成された表面形状を有している、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用前照灯ユニット。
  5. 上記発光素子が、長方形の発光チップを有する白色発光ダイオードで構成されており、該発光チップの長辺方向を車幅方向と略一致させるようにして配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用前照灯ユニット。
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