JP2009108780A - 圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】点火栓の良好な点火作用を確保しつつ、自着火温度が高い燃料を良好に圧縮着火させ燃焼させる。
【解決手段】燃焼室5内に燃料噴射弁10及び点火栓11を配置する。主噴射を行うのに先立ち燃料噴射弁10により補助噴射を行って混合気を形成すると共に混合気を点火栓11により着火し次いで燃料噴射弁10により主噴射を行って主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼を行う。スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに煤が点火栓11に付着堆積する危険性である煤付着堆積危険性が低い燃料と、煤付着危険性が高い燃料とを混合して燃料噴射弁10に供給する。スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに点火栓11に付着堆積する煤量を予測し、予測された煤量が多いときには予測された煤量が少ないときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くする。
【選択図】図1
【解決手段】燃焼室5内に燃料噴射弁10及び点火栓11を配置する。主噴射を行うのに先立ち燃料噴射弁10により補助噴射を行って混合気を形成すると共に混合気を点火栓11により着火し次いで燃料噴射弁10により主噴射を行って主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼を行う。スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに煤が点火栓11に付着堆積する危険性である煤付着堆積危険性が低い燃料と、煤付着危険性が高い燃料とを混合して燃料噴射弁10に供給する。スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに点火栓11に付着堆積する煤量を予測し、予測された煤量が多いときには予測された煤量が少ないときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くする。
【選択図】図1
Description
本発明は圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置に関する。
圧縮上死点周りで燃料を燃焼室内に噴射し、この燃料を圧縮着火させる圧縮着火機関が従来から知られている。ところが、天然ガス又は水素ガスのように自着火温度が高い燃料が用いられると、この燃料を圧縮着火させるのが困難となり、したがって圧縮着火機関において燃焼させるのが困難となる。
そこで、燃焼室内に燃料噴射弁及び点火栓を配置し、主噴射を行うのに先立ち燃料噴射弁により補助噴射を行って燃焼室内に混合気を形成すると共にこの混合気を点火栓により着火し、次いで燃料噴射弁により主噴射を行ってこの主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼を行う内燃機関が公知である(特許文献1等参照)。すなわち、この内燃機関では、まず混合気を着火燃焼させることにより燃焼室内の温度及び圧力を上昇させ、それによって主噴射による燃料が自着火できるようにしている。
しかしながら、このようなスパークアシスト拡散燃焼を行うと主噴射による燃料の拡散燃焼に伴って燃料室内に煤が生ずるおそれがあり、この煤が点火栓に付着堆積すると良好な点火作用が困難になるという問題がある。
なお、燃料噴射弁により主噴射を行って燃焼室内をほぼ一様に満たす混合気を形成すると共にこの混合気を点火栓により着火させ火炎伝播燃焼させる点火着火火炎伝播燃焼や、圧縮上死点周りにおいて燃料噴射弁により主噴射を行ってこの主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させる圧縮着火拡散燃焼が従来から知られているが、点火着火火炎伝播燃焼では煤がほとんど発生せず、圧縮着火拡散燃焼では燃焼室内に点火栓が配置されない。したがって、上述の問題点はスパークアシスト拡散燃焼に固有の問題点であるということになる。
本発明によれば、燃焼室内に燃料噴射弁及び点火栓を配置し、主噴射を行うのに先立ち該燃料噴射弁により補助噴射を行って混合気を形成すると共に該混合気を該点火栓により着火し次いで該燃料噴射弁により主噴射を行って該主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼を行う圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置において、前記スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに煤が前記点火栓に付着堆積する危険性である煤付着堆積危険性が互いに異なる複数の燃料を、その混合割合を変更可能に前記燃料噴射弁に供給する供給手段と、前記スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに前記点火栓に付着堆積する煤量を予測して該予測された煤量が多いときには該予測された煤量が少ないときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くする制御手段と、を具備している。
点火栓の良好な点火作用を確保しつつ、自着火温度が高い燃料を良好に圧縮着火させ燃焼させることができる。
図1を参照すると、1は複数の気筒を備える機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は一対の吸気弁、7は一対の吸気ポート、8は一対の排気弁、9は一対の排気ポート、10は単一の電子制御式燃料噴射弁、11は点火栓をそれぞれ示す。この場合、図2に示されるように、一対の吸気弁6及び一対の排気弁8は平坦状のシリンダヘッド内壁面3aのほぼ中央すなわち燃焼室5のほぼ中央を通る対称面L−Lに関しそれぞれ対称的に配置されており、燃料噴射弁10及び点火栓11はこの対称面L−L上に配置される。また、本発明による実施例では、燃料噴射弁10は燃焼室5のほぼ中央に一つだけ配置され、点火栓11は燃料噴射弁10の周囲の燃焼室5に配置される。
再び図1を参照すると、各気筒の吸気ポート7は対応する吸気枝管12を介してサージタンク13に連結される。サージタンク13は吸気ダクト14を介して排気ターボチャージャ15のコンプレッサ15cの出口に連結され、コンプレッサ15cの入口は吸気導入管16を介してエアクリーナ17に連結される。吸気ダクト14内にはステップモータ18によって駆動されるスロットル弁19が配置され、吸気導入管16内には吸入空気量を検出するためのエアフローメータ20が配置される。さらに、吸気ダクト14周りには吸気ダクト14内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置21が配置される。
一方、各気筒の排気ポート9は排気マニホルド22及び排気管23を介して排気ターボチャージャ15の排気タービン15tの入口に連結され、排気タービン15tの出口は排気後処理装置24に連結される。排気後処理装置24は排気管25を介して排気タービン15tの出口に連結された触媒コンバータ26を具備し、触媒コンバータ26は排気管27に連結される。触媒コンバータ26内には例えばパティキュレートフィルタ26aに担持された触媒が配置される。また、排気管25には排気ガス中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出するための空燃比センサ28が取り付けられる。さらに、触媒コンバータ26にはパティキュレートフィルタ26a前後の圧力差を検出するための差圧センサ29が取り付けられる。
サージタンク13と排気マニホルド22とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す。)通路30を介して互いに連結され、EGR通路30内には電気制御式EGR制御弁31が配置される。
また、各燃料噴射弁10は燃料分配管32を介してコモンレール33に連結される。このコモンレール33は燃料供給管34及び燃料供給管34から分岐した燃料供給分岐管34a,34bを介して第1の燃料タンク35a及び第2の燃料タンク35bにそれぞれ連結され、燃料供給分岐管34a、34b内には電子制御式の吐出量可変な第1の燃料ポンプ36a及び第2の燃料ポンプ36bがそれぞれ配置される。第1の燃料タンク35a内に収容された第1の燃料は第1の燃料ポンプ36aによってコモンレール33内に供給され、第2の燃料タンク35b内に収容された第2の燃料は第2の燃料ポンプ36bによってコモンレール33内に供給される。これら第1の燃料及び第2の燃料は燃料供給管34又はコモンレール33内で混合され、次いで各燃料分配管32を介して燃料噴射弁10に供給される。この場合、第1の燃料と第2の燃料との混合割合が目標となる割合に一致するように燃料ポンプ36a,36bの吐出量が制御される。また、コモンレール33にはコモンレール33内の燃料圧を検出するための燃料圧センサ37が取り付けられており、コモンレール33内の燃料圧が目標燃料圧に一致するように第1の燃料ポンプ36a及び第2の燃料ポンプ36bの吐出量が制御される。さらに、機関本体1には機関冷却水温を検出するための水温センサ38が取り付けられる。
第1の燃料及び第2の燃料として、例えば軽油、ガソリン、天然ガスのような化石燃料、メタノール、エタノールのようなアルコール、DME(ジメチルエーテル)のようなエーテル、FAME(脂肪酸メチルエステル)のようなエステル、FTD,FTG(フィッシャートロプシュ合成によるディーゼル燃料又はガソリン燃料)のような合成燃料、及び水素、又はこれらの混合物を用いることができる。
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45及び出力ポート46を具備する。エアフローメータ20、空燃比センサ25、差圧センサ29、燃料圧センサ37及び水温センサ38の出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。また、アクセルペダル49にはアクセルペダル49の踏み込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ50が接続され、負荷センサ50の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。アクセルペダル49の踏み込み量Lは要求負荷を表している。さらに、入力ポート45にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ51が接続される。CPU44ではこれら出力パルスに基づいて機関回転数Neが算出される。一方、出力ポート46は対応する駆動回路48を介して燃料噴射弁10、点火栓11、ステップモータ18、EGR制御弁31、第1の燃料ポンプ36a及び第2の燃料ポンプ36bに接続される。
上述したように第1の燃料及び第2の燃料は互いに混合され、機関に供給される。本発明による実施例では、機関に供給される燃料の一つが主成分燃料に設定され、残りの燃料が副成分燃料に設定される。この場合のこれら燃料の混合割合は機関に供給される全燃料量QTに対する主成分燃料の量QPの割合である主成分割合RP(=QP/QT)で表される。この主成分割合RPは0.5から1までの間で設定され、したがって主成分燃料は副成分燃料と同じかそれ以上だけ機関に供給されることになる。
さて、本発明による実施例では、主噴射を行うのに先立ち燃料噴射弁10により補助噴射を行って混合気を形成すると共にこの混合気を点火栓11により着火し次いで燃料噴射弁10により主噴射を行ってこの主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼が行われる。このスパークアシスト拡散燃焼には、成層スパークアシスト拡散燃焼及び均質スパークアシスト拡散燃焼が含まれる。
成層スパークアシスト拡散燃焼では、図3(A)に示されるように、まず例えば圧縮行程末期に燃料噴射弁10により補助噴射AFIが行われ、したがって図4(A)に示されるように補助噴射AFIによるわずかばかりの燃料すなわち補助噴射燃料AFが噴射される。その結果、図4(B)に示されるように、点火栓11周りの燃焼室5内に成層混合気SGMが形成される。この成層混合気SGMは点火栓11によって着火可能であるが圧縮着火しない混合気であり、また、その周りが空気のみ又は空気及びEGRガスのみによって囲まれている。次いで、図3(A)にSでもって及び図4(B)に示されるように、成層混合気SGMが例えば圧縮行程末期に点火栓11により着火され、主として火炎伝播燃焼される。次いで、図3(A)に示されるように補助噴射燃料AFの燃焼中又は燃焼後の圧縮TDC周りにおいて燃料噴射弁10により主噴射MFIが行われ、したがって図4(C)に示されるように主噴射MFIによる燃料すなわち主噴射燃料MFが噴射される。この主噴射燃料MFは次いで圧縮着火され、拡散燃焼される。このように、主噴射MFIを行うのに先立って補助噴射AFIを行い補助噴射燃料AFを燃焼させると、燃焼室5内にいわゆる火種が形成され、したがって主噴射燃料MFを確実に圧縮着火させ拡散燃焼させることができる。
一方、均質スパークアシスト拡散燃焼では、図3(B)に示されるように、まず例えば吸気行程初期に燃料噴射弁10により補助噴射AFIが行われ、したがって図5(A)に示されるように補助噴射AFIによるわずかばかりの燃料すなわち補助噴射燃料AFが噴射される。その結果、図5(B)に形成されるように燃焼室5内をほぼ一様に満たす均質リーン混合気HSGが形成される。次いで、図3(B)にSでもって及び図5(B)に示されるように、成層混合気SGMが例えば圧縮行程末期に点火栓11により着火され、火炎伝播燃焼される。次いで、図3(B)に示されるように補助噴射燃料AFの燃焼中又は燃焼後の圧縮TDC周りにおいて燃料噴射弁10により主噴射MFIが行われ、したがって図5(C)に示されるように主噴射MFIによる燃料すなわち主噴射燃料MFが噴射される。この主噴射燃料MFは次いで圧縮着火され、拡散燃焼される。この場合にも、燃焼室5内の温度及び圧力を高めることができるので、主噴射燃料MFを確実に圧縮着火させ拡散燃焼させることができる。なお、均質スパークアシスト拡散燃焼における主噴射MFIの時期は例えば圧縮TDC前40度クランク角から圧縮TDC後20度クランク角程度が好ましい。
なお、成層スパークアシスト拡散燃焼及び均質スパークアシスト拡散燃焼の一方のみを行うようにしてもよいし、これらを機関運転状態に応じて選択的に切り換えて行うようにしてもよい。
ところが、このようなスパークアシスト拡散燃焼を行うと、冒頭で述べたように主噴射燃料MFの拡散燃焼の過程で煤ないしスモークが発生し、この煤が点火栓11に付着し堆積するおそれがある。煤が点火栓11に付着堆積すると、良好な点火作用を確保できなくなり、したがって良好な燃焼が得られなくなる。ここで、スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに煤が点火栓11に付着し堆積するおそれの程度を煤付着堆積危険性と称すると、この煤付着堆積危険性は燃料の種類によって異なっている。すなわち、煤付着堆積危険性が高い燃料もあれば煤付着堆積危険性が低い燃料もある。
そこで、本発明による実施例では、第1の燃料を煤付着堆積危険性が低い燃料から構成し、第2の燃料を煤付着堆積危険性が高い燃料から構成し、その上で、第1の燃料を主成分燃料に設定し、第2の燃料を副成分燃料に設定している。すなわち、機関に、主として第1の燃料すなわち煤付着堆積危険性が低い燃料を供給するようにしている。したがって、スパークアシスト拡散燃焼が行われるときに点火栓11に煤が付着する危険性を低下することができる。
燃料の煤付着堆積危険性は例えばスパークアシスト拡散燃焼を行ったときの燃料の煤の発生のしやすさによって表すことができ、この燃料の煤の発生のしやすさは例えば燃料中の酸素含有率、燃料の蒸発性、燃料中のアロマ分の量などによって表すことができる。すなわち、酸素含有率が高く、蒸発性が高く、又はアロマ分の量が少ないと、煤付着堆積危険性が低くなる。酸素含有率が高い燃料には例えばメタノール、エタノール、DME、FAMEなどが含まれ、蒸発性が高い燃料には例えばメタノール、エタノール、DMEが含まれ、アロマ分が少ない燃料には例えばFTD,FTGなどが含まれる。
この場合、第1の燃料の割合である主成分割合RPを高くすれば、良好な点火作用を確保することができる。しかしながら、煤付着堆積危険性が低い燃料は一般に単位量当たりの熱発生量が小さく、主成分割合RPをただ単に高くすると、十分な機関出力を得ることができなくなるおそれがある。
一方、スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに燃焼室5内に発生する煤量又は点火栓11に付着堆積する煤量は機関運転状態に応じて変動し得る。したがって、点火栓11に付着堆積する煤量が多いときに主成分割合RPを高くすれば足り、点火栓11に付着堆積する煤量が少ないときには主成分割合RPを高くする必要はない。
そこで本発明による実施例では、主成分割合RPを機関運転状態に応じて設定するようにしている。このようにすれば、点火栓11に煤が付着堆積するのを抑制しつつ、十分な機関出力を確保することができる。
すなわち、本発明による実施襟では主成分割合RPは例えば次式により算出される。
RP=RPb・k
ここで、RPbは基本主成分割合を、kは補正係数を、それぞれ表している。
ここで、RPbは基本主成分割合を、kは補正係数を、それぞれ表している。
基本主成分割合RPbは点火栓11への煤の付着堆積を抑制しつつ燃料消費率を低く維持し機関出力を確保するのに適した主成分割合である。この基本主成分割合RPbは、スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに点火栓11に付着堆積する煤量が多いと予測されるときには少ないと予測されるときに比べて大きくなるように、機関運転状態例えば機関負荷率KL及び機関回転数Neに応じて設定されている。基本主成分割合RPbは機関負荷率KL及び機関回転数Neの関数としてあらかじめ実験により求められており、図6に示されるマップの形であらかじめROM42内に記憶されている。なお、機関負荷率KLは全負荷に対する機関負荷の割合をいう。
一方、補正係数kは他の機関運転状態例えば機関温度を表す機関冷却水温THWに基づいて基本主成分割合RPbを補正するためのものであり、補正する必要がないときには1.0に維持される。この補正係数kは図7に示されるように、機関冷却水温THWが低くなるほど大きくなる。このようにしているのは、機関冷却水温THWが低くなるほど、点火栓11にいったん付着堆積した煤の再燃焼による除去が困難となり、点火栓11に付着堆積する煤量が多くなると予想されるからである。
したがって、一般化して言うと、スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに点火栓11に付着堆積する煤量を機関運転状態に基づいて予測し、予測煤量が多いときには予測煤量が少ないときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くしているということになる。
また、機関温度が低いときには機関温度が高いときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くしているということにもなる。その結果、点火栓11に付着堆積した煤の再燃焼による除去が困難な機関低温時に、煤が点火栓11に付着堆積するのを確実に抑制することができる。
図8は本発明による実施例の燃料供給制御を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図8を参照すると、まず初めにステップ100では基本主成分割合RPbが図6のマップから算出される。続くステップ101では補正係数kが図7のマップから算出される。続くステップ102では主成分割合RPが算出される(RP=RPb・k)。続くステップ103では主成分割合がRPに一致するように第1の燃料ポンプ36a及び第2の燃料ポンプ36bが制御される。
上述した本発明による実施例では、第1の燃料タンク35a内に収容された第1の燃料が煤付着堆積危険性の低い燃料でありかつ第2の燃料タンク35b内に収容された第2の燃料が煤付着堆積危険性の高い燃料であることがあらかじめ分かっている。したがって、第1の燃料を主成分燃料に設定すれば、煤付着堆積危険性の低い燃料を主成分燃料に設定することができる。
しかしながら、第1の燃料タンク35a内に収容された第1の燃料及び第2の燃料タンク35b内に収容された第2の燃料のうちどちらが煤付着堆積危険性の低い燃料であるかが不明な場合もある。この場合には、どちらの燃料が煤付着堆積危険性の低い燃料であるかを決定し、主成分燃料に設定する必要がある。次に、主成分燃料の設定制御の種々の実施例を説明する。
本発明による主成分燃料設定制御の第1実施例では、図9に示されるように、第1の燃料タンク35a及び第2の燃料タンク35bにそれぞれ、燃料の煤付着堆積危険性を検出するためのセンサ39a,39bが取り付けられている。これらセンサ39a,39bは燃料の煤付着堆積危険性を表す例えば酸素含有率などの燃料性状を検出するセンサから構成することができる。なお、これらセンサ39a,39bの出力信号は電子制御ユニット40(図1)に送られる。
この場合、第1の燃料及び第2の燃料の煤付着堆積危険性D1,D2がそれぞれセンサ39a,39bにより検出され、比較される。煤付着堆積危険性D1,D2が低いほうの燃料が主成分燃料に設定される。したがって、煤付着堆積危険性の小さいほうの燃料を主成分燃料に確実に設定することができる。
このような主成分燃料設定制御は頻繁に行う必要はなく、実行条件が成立しているときのみ実行される。例えば、給油が行われてから主成分燃料が設定されるまでの間は実行条件が成立していると判断され、いったん主成分燃料が設定されると次に給油が行われるまでは実行条件が不成立であると判断される。
図10は主成分燃料設定制御の第1実施例を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図10を参照すると、まず初めにステップ200では主成分燃料設定制御の実行条件が成立しているか否かが判別される。実行条件が不成立のときには処理サイクルを終了し、実行条件が成立しているときには次いでステップ201に進み、第1の燃料の煤付着堆積危険性D1及び第2の燃料の煤付着堆積危険性D2がセンサ39a,39bにより検出される。続くステップ202では第1の燃料の煤付着堆積危険性D1が第2の燃料の煤付着堆積危険性D2よりも低いか否かが判別される。D1<D2のときには次いでステップ203に進み、第1の燃料が主成分燃料に設定され、第2の燃料が副成分燃料に設定される。これに対し、D1≧D2のときにはステップ202からステップ204に進み、第2の燃料が主成分燃料に設定され、第1の燃料が副成分燃料に設定される。
次に、主成分燃料設定制御の第2実施例を説明する。
燃料の煤付着堆積危険性はスパークアシスト拡散燃焼を行ったときに燃焼室5内で発生した煤の量によって表される。また、燃焼室5内で発生した煤の量は燃焼室5から排出される排気ガス中に含まれる煤の量や、パティキュレートフィルタ26a(図1)前後の圧力差の増分によって表される。したがって、或る燃料を例えば一定時間だけ燃焼させたときに生ずるパティキュレートフィルタ26a前後の圧力差の単位時間当たりの増分ないし増加速度はその燃料の煤付着堆積危険性を表している。すなわち、圧力差増分が小さい場合には燃料の煤付着堆積危険性は小さい。
そこで主成分燃料設定制御の第2実施例では、機関に第1の燃料のみを供給しつつ機関運転を行うと共にこのときのパティキュレートフィルタ26aにおける圧力差増分dP1を算出し、機関に第2の燃料のみを供給しつつ機関運転を行うと共にこのときの圧力差増分dP2を算出し、圧力差増分が小さいほうの燃料を主成分燃料に設定している。
図11は主成分燃料設定制御の第2実施例を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図11を参照すると、まず初めにステップ220では主成分燃料設定制御の実行条件が成立しているか否かが判別される。実行条件が不成立のときには処理サイクルを終了し、実行条件が成立しているときには次いでステップ221に進み、第1の燃料のみを供給しつつ一定時間だけ機関運転が行われる。続くステップ222では第1の燃料のみで機関運転が行われたときのパティキュレートフィルタの圧力差増分dP1が差圧センサ29の出力に基づいて算出される。続くステップ223では、第2の燃料のみを供給しつつ一定時間だけ機関運転が行われる。続くステップ224では第2の燃料のみで機関運転が行われたときのパティキュレートフィルタの圧力差増分dP2が差圧センサ29の出力に基づいて算出される。続くステップ225では、第1の燃料のみで機関運転が行われたときの圧力差増分dP1が第2の燃料のみで機関運転が行われたときの圧力差増分dP2よりも小さいか否かが判別される。dP1<dP2のときには次いでステップ226に進み、第1の燃料が主成分燃料に設定され、第2の燃料が副成分燃料に設定される。これに対し、dP1≧dP2のときにはステップ225からステップ227に進み、第2の燃料が主成分燃料に設定され、第1の燃料が副成分燃料に設定される。
次に、主成分燃料設定制御の第3実施例を説明する。
排気ガス中に含まれる煤の量が多くなればなるほど、燃料の酸化反応が進んでいないので、排気ガス中の残存酸素量が多くなる。したがって、空燃比センサ28により検出される空燃比であるセンサ検出空燃比AFSと、機関に供給された空気量Ga及び燃料量Gfの比である計算上の空燃比AFC(=Ga/Gf)との比を空燃比割合RAF(=AFS/AFC)と称すれば、排気ガス中に含まれる煤の量が多くなればなるほど空燃比割合RAFが大きくなる。そうすると、空燃比割合RAFが小さい場合には燃料の煤付着堆積危険性が小さいということがわかる。なお、機関に供給された空気量Gaは例えばエアフローメータ20により検出された空気質量流量であり、機関に供給された燃料量Gfは例えば燃料噴射弁10から噴射されるべき燃料質量流量である。
そこで、主成分燃料設定制御の第3実施例では、機関に第1の燃料のみを供給しつつ機関運転を行うと共にこのときの空燃比割合RAF1を算出し、機関に第2の燃料のみを供給しつつ機関運転を行うと共にこのときの空燃比割合RAF2を算出し、空燃比割合が小さいほうの燃料を主成分燃料に設定している。
図12は主成分燃料設定制御の第2実施例を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図12を参照すると、まず初めにステップ240では主成分燃料設定制御の実行条件が成立しているか否かが判別される。実行条件が不成立のときには処理サイクルを終了し、実行条件が成立しているときには次いでステップ241に進み、第1の燃料のみを供給しつつ一定時間だけ機関運転が行われる。続くステップ242では第1の燃料のみで機関運転が行われたときの空燃比割合RAF1が算出される。続くステップ243では、第2の燃料のみを供給しつつ一定時間だけ機関運転が行われる。続くステップ244では第2の燃料のみで機関運転が行われたときの空燃比割合RAF2が算出される。続くステップ245では、第1の燃料のみで機関運転が行われたときの空燃比割合RAF1が第2の燃料のみで機関運転が行われたときの空燃比割合RAF2よりも小さいか否かが判別される。RAF1<RAF2のときには次いでステップ246に進み、第1の燃料が主成分燃料に設定され、第2の燃料が副成分燃料に設定される。これに対し、RAF1≧RAF2のときにはステップ245からステップ247に進み、第2の燃料が主成分燃料に設定され、第1の燃料が副成分燃料に設定される。
これまで述べてきた主成分燃料設定制御の第2実施例及び第3実施例では、機関に供給される燃料が第1の燃料のみに切り換えられ、又は第2の燃料のみに切り換えられ、すなわち燃料の混合割合が大幅に変更されるので、機関出力が大きく変動するおそれがある。そこで、上述した第1実施例の条件に加えて、機関減速運転時かつクラッチ切断時に実行条件が成立していると判断し、それ以外は実行条件が不成立であると判断するようにしてもよい。また、主成分燃料設定制御の第2実施例及び第3実施例では、燃料を実際に燃焼させたときに生ずるパティキュレートフィルタ前後の圧力差や空燃比といった物理量の変化に基づいて主成分燃料が設定される。この場合、給油が行われてから、新たな燃料が機関に供給され燃焼されるまでに遅れがある。そこで、給油が行われてから一定時間が経過するまでは実行条件が不成立であると判断することもできる。
なお、排気ガス中のスモーク量を検出するためのスモークセンサを排気通路内に配置し、第1の燃料のみを供給しつつ機関運転したときのスモーク量と、第2の燃料のみを供給しつつ機関運転したときのスモーク量とを検出して比較し、スモーク量が少ないほうの燃料を主成分燃料に設定することもできる。
これに対し、上述した第2実施例又は第3実施例では、第1実施例におけるセンサ39a,39bやスモークセンサを必要としない。したがって、簡単な構成でもって燃料の煤付着堆積危険性を求めることができ、煤付着堆積危険性の低い燃料を確実に主成分燃料に設定することができる。
次に、本発明による別の実施例を説明する。
本発明による別の実施例では、図13に示されるように例えば機関負荷率KL及び機関回転数Neにより定められる機関運転領域が12個の領域に分割されており、各領域に基本主成分割合RPbij(i=1,2,3、j=1,2,3,4)が設定されている。これら基本主成分割合RPbijはRAM43内に記憶されている。この場合、まず現在の機関運転状態が属する領域が決定され、当該領域に設定された基本主成分割合RPbijが読み込まれ、この読み込まれた基本主成分割合RPbijに上述の補正係数kを乗算することによって主成分割合RPが算出される(RP=RPbij・k)。
煤付着堆積危険性の低い燃料を主成分燃料に設定していても、機関運転積算時間が長くなると点火栓11に煤が付着し堆積する場合があり、この場合に主成分割合RPないし基本主成分割合RPbijを一定に維持するのは好ましくない。一方、点火栓11に煤が付着堆積すると点火栓11において点火不良ないしその前兆が生ずる。
そこで本発明による別の実施例では、煤の付着堆積に起因した点火不良の前兆が発生したときには、基本主成分割合RPbijを例えば一定値dRだけ増大するようにしている(RPbij=RPbij+dR)。その結果、主成分割合RPが増大され、煤付着危険性の低い燃料が増量されるので、点火不良を未然に防ぐことができる。なお、点火不良の前兆が発生しているか否かは例えばクランク角速度の変動、燃焼圧、点火電流又は電圧に基づいて判断することができる。
一方、点火不良の前兆が発生していないときには、基本主成分割合RPbijはそのまま維持される。ただし、主成分燃料を温存すべきであると判断されたときには基本主成分割合RPbijは例えば一定値dRだけ減少される(RPbij=RPbij−dR)。その結果、煤付着危険性の低い燃料が減量される。
図14は本発明による別の実施例の燃料供給制御を実行するためのルーチンを示しており、このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図14を参照すると、まず初めにステップ300では現在の機関運転状態の属する領域が決定され、この領域の基本主成分割合RPbijが図13のマップから読み込まれる。続くステップ301では補正係数kが図7のマップから算出される。続くステップ302では主成分割合RPが算出される(RP=RPbij・k)。続くステップ303では主成分割合がRPに一致するように第1の燃料ポンプ36a及び第2の燃料ポンプ36bが制御される。続くステップ304では点火栓11に付着堆積した煤に起因して点火不良の前兆が生じたか否かが判別される。点火不良の前兆が生じたと判断されたときには次いでステップ305に進み、ステップ300で読み込まれた基本主成分割合RPijが一定値dRだけ増大される(RPij=RPij+dR)。次いでステップ308に進む。これに対し、点火不良の前兆が生じたと判断されないときにはステップ304からステップ306に進み、主成分燃料を温存すべきか否かが判断される。主成分燃料を温存すべきと判断されたときには次いでステップ307に進み、ステップ300で読み込まれた基本主成分割合RPijが一定値dRだけ減少される(RPij=RPij−dR)。次いでステップ308に進む。ステップ308ではステップ305又は307で更新された基本主成分割合RPijがRAM43に記憶される。一方、ステップ306において主成分燃料を温存すべきと判断されないときには処理サイクルを終了する。すなわち、ステップ300で読み込まれた基本主成分割合RPijが保持される。
これまで説明してきた本発明による各実施例では、燃焼室5内に単一の燃料噴射弁10を配置し、この燃料噴射弁10により補助噴射AFI及び主噴射MFIを行うようにしている。これに換えて、燃焼室5内に2つの燃料噴射弁を配置し、一方の燃料噴射弁により補助噴射AFIを行い他方の燃料噴射弁により主噴射MFIを行うようにしてもよい。あるいは、吸気通路内に燃料噴射弁を配置し、燃焼室5内に均質混合気を形成するためにこの燃料噴射弁により補助噴射AFI又は主噴射MFIを行うようにしてもよい。
また、これまで説明してきた本発明による実施例では、シリンダヘッド内壁面3aはほぼ平坦であり、副燃焼室が設けられていない。これに換えて、例えばシリンダヘッド内壁面3aに凹溝状の副燃焼室を形成し、成層スパークアシスト拡散燃焼を行うべきときにこの副燃焼室内に補助噴射AFIを行えば、成層混合気を容易に形成することができる。
しかしながら、本発明による各実施例のように燃料噴射弁10を1つだけ設け又は副燃焼室を省略すれば、構成を簡素化することができる。
さらに、スパークアシスト拡散燃焼だけでなく、圧縮着火拡散燃焼又は点火着火火炎伝播燃焼を行うようにしてもよい。この場合、スパークアシスト拡散燃焼と、圧縮着火拡散燃焼及び点火着火火炎伝播燃焼の一方又は両方とを例えば機関運転状態に応じて切り換えて行うことができる。ここで、圧縮着火拡散燃焼では、図3(C)に示されるように、例えば圧縮上死点(TDC)周りにおいて燃料噴射弁10により主噴射MFIが行われる。次いで、この場合の主噴射燃料MFは次いで圧縮着火され、拡散燃焼される。一方、点火着火火炎伝播燃焼では、図3(D)に示されるように、例えば吸気行程初期に燃料噴射弁10により主噴射MFIが行われ、燃焼室5内をほぼ一様に満たす均質混合気ないし予混合気が形成される。次いで、図3(D)にSで示されるように均質混合気が例えば圧縮行程末期に点火栓11により着火され、火炎伝播燃焼される。
この場合、点火着火火炎伝播燃焼では主噴射燃料MFの燃焼に伴って煤がほとんど発生しない。そこで、スパークアシスト拡散燃焼又は圧縮着火拡散燃焼が行われるときには、点火着火火炎伝播燃焼が行われるときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くするようにすることができる。
なお、圧縮着火拡散燃焼及び点火着火火炎伝播燃焼では補助噴射AFIは行われず、補助噴射燃料AFの点火栓11による着火燃焼も行われない。しかしながら、圧縮着火拡散燃焼では例えばパイロット噴射のように点火栓11による着火を前提としない追加の燃料を供給するようにしてもよい。
1 機関本体
5 燃焼室
10 燃料噴射弁
11 点火栓
5 燃焼室
10 燃料噴射弁
11 点火栓
Claims (6)
- 燃焼室内に燃料噴射弁及び点火栓を配置し、主噴射を行うのに先立ち該燃料噴射弁により補助噴射を行って混合気を形成すると共に該混合気を該点火栓により着火し次いで該燃料噴射弁により主噴射を行って該主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させるスパークアシスト拡散燃焼を行う圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置において、前記スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに煤が前記点火栓に付着堆積する危険性である煤付着堆積危険性が互いに異なる複数の燃料を、その混合割合を変更可能に前記燃料噴射弁に供給する供給手段と、前記スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに前記点火栓に付着堆積する煤量を予測して該予測された煤量が多いときには該予測された煤量が少ないときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くする制御手段と、を具備した圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
- 前記スパークアシスト拡散燃焼が、主噴射を行うのに先立ち前記燃料噴射弁により補助噴射を行って前記燃焼室内をほぼ一様に満たす混合気を形成すると共に該混合気を前記点火栓により着火し次いで前記燃料噴射弁により主噴射を行って該主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させる均質スパークアシスト拡散燃焼を含んでいる請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
- 前記スパークアシスト拡散燃焼が、主噴射を行うのに先立ち前記燃料噴射弁により補助噴射を行って前記点火栓周りの前記燃焼室内に成層混合気を形成すると共に該成層混合気を前記点火栓により着火し次いで前記燃料噴射弁により主噴射を行って該主噴射による燃料を圧縮着火させ拡散燃焼させる成層スパークアシスト拡散燃焼を含んでいる請求項1又は2に記載の圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
- 前記制御手段は、機関運転状態に基づいて、前記スパークアシスト拡散燃焼を行ったときに前記点火栓に付着堆積する煤量を予測する請求項1から3までのいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
- 前記制御手段は、機関温度が低いときには機関温度が高いときに比べて、煤付着堆積危険性が低い燃料の混合割合を高くする請求項1から4までのいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
- 前記複数の燃料の煤付着堆積危険性をそれぞれ検出する検出手段をさらに具備した請求項1から4までのいずれか一項に記載の圧縮着火式内燃機関の燃料供給制御装置。
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2007
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