JP2009107450A - 車両の走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の設定車速を走行環境に適した車速に変更することができる車両の走行制御装置を提供する。
【解決手段】車両の走行制御装置1は、ECU2と、対向車両の車速を検出するレーダセンサ3とを備えている。ECU2は、レーダセンサ3によって検出された対向車両の車速に基づいて、自車両の設定車速を決定し、その設定車速に応じてエンジン・AT制御ECU6及びブレーキ制御ECU7を制御することで車両の駆動・制動制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】車両の走行制御装置1は、ECU2と、対向車両の車速を検出するレーダセンサ3とを備えている。ECU2は、レーダセンサ3によって検出された対向車両の車速に基づいて、自車両の設定車速を決定し、その設定車速に応じてエンジン・AT制御ECU6及びブレーキ制御ECU7を制御することで車両の駆動・制動制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、自車両を設定速度に従って走行させる車両の走行制御装置に関する。
従来における車両の走行制御装置としては、例えば特許文献1に記載されていように、ACC(アダプティブクルーズコントロール)システムを利用したものが知られている。特許文献1に記載の走行制御装置は、自車両の周辺を走行中の他の車両の設定速度情報、又は走行中の道路の制限速度情報を取得し、それらの情報に基づいて自車両の設定速度を変更している。
特開2005−75303号公報
上記従来技術では、ナビ情報やインフラ情報を利用して設定車速を変更している。しかしながら、例えば何らかの原因により、GPS補足できなかったりインフラ情報を受信できなかった場合には、最適な設定車速が設定されないという問題があった。これにより、例えば、走行する道路種別が高速道路から一般道路に変化した場合に、設定車速が高速道路に相当する車速のままであり、ドライバーが違和感をいだくおそれがあった。
本発明の目的は、自車両の設定車速を走行環境に適した車速に変更することができる車両の走行制御装置を提供することである。
本発明は、自車両を設定車速に従って走行させる車両の走行制御装置であって、自車両に対向する対向車両の車速を検出する検出手段と、検出手段によって検出された対向車両の車速に基づいて、自車両の設定車速を決定する車速設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両の走行制御装置においては、対向車両の車速を検出し、この検出値に基づいて、自車両の設定車速を決定する。このとき、例えば対向車両の車速を自車両の設定車速にすることで、例えば高速道路から一般道路に道路種別が変わった場合であっても、一般道路を走行している車速に応じた設定車速が得られることになる。これにより、自車両を走行環境に適した車速に変更することが可能になる。
好ましくは、車速設定手段は、対向車両の車速と現在の自車両の設定車速とを比較し、現在の自車両の設定車速が対向車両の車速よりも高い場合には、対向車両の車速に応じて設定車速を変更する。この場合には、高速道路から一般道路に道路種別が変わった場合に、設定車速が高速道路に相当する車速になっていても、一般道路を走行している対向車両の車速に基づいて、設定車速が一般道路に相当する車速に下がるようになる。
好ましくは、車速設定手段は、自車両のアクセルペダルの操作が行われたかどうかを検出し、アクセルペダルの操作が行われた場合には、対向車両の車速に応じた設定車速の変更を中止する。対向車両の車速に応じた自車両の設定車速の変更が常時実施されると、ドライバーのフィーリング(感覚)に合わなくなることがある。この場合には、ドライバーがアクセルペダルの操作を行うことで、ドライバーのフィーリングに合致した設定車速に維持することができる。
好ましくは、車速設定手段は、アクセルペダルの操作が行われた場合に、アクセルペダルの操作が行われる直前の設定車速の前に設定された設定車速に戻す。この場合には、ドライバーのフィーリングに合致した設定車速が設定された後、対向車両の車速が変化したことでドライバーのフィーリングに合わない設定車速に設定された場合には、アクセルペダルの操作を行うことで、ドライバーのフィーリングに合致する設定車速に簡単に戻すことができる。
本発明によれば、自車両の設定車速を走行環境に適した車速に変更することができる。これにより、例えばACCシステムにおいて、自車両の車速設定を適切に行うことが可能になる。
以下、本発明に係わる車両の走行制御装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施の形態では、本発明に係る車両の走行制御装置を、ACC(Adaptive Cruise Control)システムに適用する。本実施の形態に係るACCシステムは、対向車両の車速に応じて設定車速を決定し、その設定車速を維持するために駆動力及び制動力を制御する。
本実施の形態では、本発明に係る車両の走行制御装置を、ACC(Adaptive Cruise Control)システムに適用する。本実施の形態に係るACCシステムは、対向車両の車速に応じて設定車速を決定し、その設定車速を維持するために駆動力及び制動力を制御する。
図1は、本発明に係わる車両の走行制御装置(ACCシステム)の第1の実施形態を示す概略構成図である。図1において、このACCシステム1は、ECU(Electronic Control Unit)2を備えている。ECU2には、レーダセンサ3と、ストップランプスイッチ4と、クルーズレバー5と、エンジン・AT制御ECU6と、ブレーキ制御ECU7と、ステアリングセンサ8と、ヨーレートセンサ9と、Gセンサ10と、ナビゲーションECU11とが接続されている。レーダセンサ3と、ストップランプスイッチ4と、クルーズレバー5とは、ECU2に直接接続されている。エンジン・AT制御ECU6と、ブレーキ制御ECU7と、ステアリングセンサ8と、ヨーレートセンサ9と、Gセンサ10と、ナビゲーションECU11とは、CAN(ControlArea Network)を介してECU2と情報を送受信する。
レーダセンサ3は、対向車両の車速を検出する車速検出手段である。また、レーダセンサ3は、前方を走行する車両との車間距離を検出する。レーダセンサ3は、前方にミリ波等の電磁波を照射し、物体に反射して戻ってくる反射波を受信し、対向車両の車速及び車間を検出するセンサである。レーダセンサ3は、検出した対向車両の車速及び車間情報をECU2に送出する。
ストップランプスイッチ4は、ブレーキペダルが踏み込まれたか否かを検出するスイッチである。ストップランプスイッチ4は、そのオン/オフ情報をECU2に送出する。
クルーズレバー5は、ACCシステム1の起動を指示したり、ACCシステム1が起動されたときの設定車速を決定するための操作レバーである。
エンジン・AT制御ECU6は、AT(オートマチックトランスミッション)12と、スロットルアクチュエータ13とが接続されている。エンジン・AT制御ECU6は、エンジン及びAT(オートマチックトランスミッション)を制御する制御装置である。エンジン・AT制御ECU6は、必要なスロットルバルブの目標開度を設定し、その目標開度をスロットルアクチュエータ13に送出する。
スロットルアクチュエータ13は、スロットルバルブの開度を調整するアクチュエータである。スロットルアクチュエータ13は、エンジン・AT制御ECU6からの目標スロットル開度信号に応じて作動し、スロットルバルブの開度を調整する。
ブレーキ制御ECU7には、車速センサ14と、ブレーキアクチュエータ15とが接続されている。ブレーキ制御ECU7は、ドライバーによるブレーキペダル操作等に基づいて目標減速度を設定する。ブレーキECU2は、目標減速度になるために必要な各輪のホイールシンンダのブレーキ油圧を設定し、ブレーキアクチュエータ15に送出する。
ブレーキアクチュエータ15は、ホイールシリンダの油圧を制御するアクチュエータである。ブレーキアクチュエータ15は、ブレーキ制御ECU7からの制御信号に応じてアクチュエータを作動させてホイールシリンダに所定の油圧を発生させる。
ステアリングセンサ8は、ステアリングホイールの操舵角を検出するセンサである。ヨーレートセンサ9は、車両に作用しているヨーレートを検出するセンサである。Gセンサ10は、車両に作用している横Gを検出するセンサである。これらのセンサは、いずれも検出した信号をECU2に送出する。
ナビゲーションECU11は、ナビゲーションシステム(図示せず)を制御する制御装置である。ナビゲーションECU11には、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機、ジャイロ装置(いずれも図示せず)が接続されている。
ECU2は、レーダセンサ3によって検出された対向車両の車速に基づいて、ACCシステム1の設定車速を決定し、その設定車速に応じた駆動・制動制御信号をエンジン・AT制御ECU6及びブレーキ制御ECU7に送出する。
図2は、ECU2により実行される設定車速の変更の処理手順の詳細を示すフローチャートである。
図2において、まずACCシステム1が起動されているかどうかを判断し(手順S201)、ACCシステム1が起動されている場合には、レーダセンサ3によって対向車両の車速が検出される(手順S202)。そして、現在の自車両のACCシステム1の設定車速が、検出された対向車両の車速よりも高いかどうかを判断する(手順S203)。対向車両の車速よりも現在の自車両の設定車速が高い場合には、処理を継続する。一方、対向車両の車速よりも現在の自車両の設定車速が低い場合には、以下の処理を実行しない。
現在の自車両の設定車速が対向車両の車速よりも高いと判断されたときは、対向車両の車速に応じて自車両の設定車速を変更する(手順S204)。
図3は、図2に示す処理による設定車速の変更の詳細を示すタイミングチャートである。同図に示すように、ECU2は、例えば高速道路から一般道路へ道路種別を変更したときに、現在の自車両の設定車速が100km/hであり、対向車両の車速が60km/h(akm/h)である場合には、対向車両の車速60km/h(Akm/h)に設定車速を変更する。
また、図3に示すように、ECU2は、対向車両の車速がakm/hからbkm/mへと下がるのに応じて、自車両の設定車速をAkm/hからBkm/hに変更する。対向車両の車速がbkm/hよりもckm/mに車速が上がった場合には、自車両の設定車速をBkm/hのまま維持し、対向車両の車速がbkm/hよりもさらに下がったdkm/hになった場合には、自車両の設定車速をCkm/hに変更する。
以上のように本実施形態にあっては、レーダセンサ3によって検出された対向車両の車速に基づいて、自車両のACCシステム1の設定車速を決定する。このとき、ECU2は、自車両の設定車速が、検出された対向車両の車速よりも高い場合には、設定車速を対向車両の車速に変更する。
従って、例えば高速道路から一般道路に道路種別が変わった場合であっても、一般道路を走行している車速に応じた設定車速が得られることになり、自車両を走行環境に適した車速に適切に変更することが可能になる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明に係わる走行制御装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。図中、第1の実施形態と同一又は同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本発明に係わる走行制御装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。図中、第1の実施形態と同一又は同等の要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
同図において、本実施形態の走行制御装置を適用したACCシステム1は、第1の実施形態におけるECU2に代えて、ECU2Aを備えている。ECU2Aには、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ16が更に接続されている点で、第1の実施形態と異なる。
図5は、ECU2Aにより実行される設定車速の変更の処理手順の詳細を示すフローチャートである。
図5において、まずACCシステム1が起動されているかどうかを判断し(手順S401)、ACCシステム1が起動されている場合には、レーダセンサ3によって対向車両の車速が検出される(手順S402)。そして、自車両のACCシステム1の設定車速が、検出された対向車両の車速よりも高いかどうかを判断する(手順S403)。自車両の設定車速が対向車両の車速よりも低い場合には、手順S408に進む。一方、自車両の設定車速が対向車両の車速よりも高い場合には、引き続きアクセル操作フラグが1であるかどうかを判断する(手順S404)。
アクセル操作フラグが1である場合には、対向車両の車速に応じた設定車速の変更処理を中止し、以下の処理を実行しない。一方、アクセル操作フラグが1でない場合には、設定車速の変更処理において、初めて対向車両の車速により設定車速を変更することを記憶する対向車両車速設定フラグを1にする(手順S405)。
対向車両車速設定フラグを1に設定すると、ドライバーによるアクセルペダルの操作が行われた場合に、その後復帰するための自車両の設定車速を記憶し(手順S406)、引き続き対向車両の車速に自車両の設定車速を変更する(手順S407)。
手順S407を実行した後、ドライバーによるアクセルペダルの操作が行われたかどうかを判断し(手順S408)、アクセルペダルの操作が行われなかった場合には、以下の処理を実行しない。一方、アクセルペダルの操作が行われた場合には、対向車両車速設定フラグが1であるかどうかを判断し(手順S409)、対向車両車速設定フラグが1でない場合には、処理を終了する。対向車両車速設定フラグが1である場合には、現在の設定車速を、手順S406において記憶した旧設定車速に変更する(手順S410)。
アクセルペダルの操作によって設定車速が旧設定車速に変更された場合には、アクセル操作フラグを1に設定する(手順S411)。
図6は、図5に示す処理による設定車速の変更の詳細を示すタイミングチャートである。同図に示すように、ECU2Aは、現在の自車両の設定車速が100km/hであり、対向車両の車速が60km/h(akm/h)である場合には、対向車両の車速60km/h(Akm/h)に設定車速を変更する。
そして、ECU2Aは、対向車両の車速bkm/hに応じて設定車速をBkm/hに変更した場合であっても、ドライバーによりアクセルペダルの操作が行われると、設定車速をC(=A)km/hに戻す。この場合には、対向車両の車速が更にbkm/hからckm/h,dkm/hへと変更されても、ACCシステム1の設定車速をCkm/hに維持する。
以上のように本実施形態にあっては、第1の実施形態と同様に、例えば高速道路から一般道路に道路種別が変わった場合であっても、一般道路を走行している車速に応じた設定車速が得られることになり、自車両を走行環境に適した車速に適切に変更することが可能になる。
また、対向車両の車速に応じて自車両の設定車速が変更された後に、ドライバーによるアクセルペダルの操作が行われた場合には、対向車両の車速に応じた設定車速の変更を中止し、アクセルペダルの操作が行われる直前の設定車速よりも1つ前に設定された設定車速に戻す。
従って、対向車両の車速に応じて変更された自車両の設定車速がドライバーのフィーリングに合わない場合には、ドライバーがアクセルペダルの操作を行うことで、ドライバーのフィーリングに合致した設定車速に維持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、高速道路から一般道路に変化した場合を想定して、対向車両の車速が自車両の設定車速よりも低い場合に設定車速の変更を行なったが、道路種別の変化態様によっては、対向車両の車速が自車両の設定車速よりも高い場合に設定車速の変更が行われてもよい。
また、上記実施形態は、アクセルペダルの操作が行われたときに、設定車速を戻すようにしたが、これ以外にも、例えばクルーズレバー5の設定車速を上げたり、車速復帰操作を行った場合(図6の2点鎖線P参照)も、その操作に合致した設定車速に簡単に戻すことができる。
1…ACCシステム(車両の走行制御装置)、2,2A…ECU(車速設定手段)、3…レーダセンサ(検出手段)。
Claims (4)
- 自車両を設定車速に従って走行させる車両の走行制御装置であって、
前記自車両に対向する対向車両の車速を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記対向車両の車速に基づいて、前記自車両の設定車速を決定する車速設定手段と、
を備えることを特徴とする車両の走行制御装置。 - 前記車速設定手段は、前記対向車両の車速と現在の前記自車両の設定車速とを比較し、前記現在の自車両の設定車速が前記対向車両の車速よりも高い場合には、前記対向車両の車速に応じて前記設定車速を変更することを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速設定手段は、前記自車両のアクセルペダルの操作が行われたかどうかを検出し、前記アクセルペダルの操作が行われた場合には、前記対向車両の車速に応じた前記設定車速の変更を中止すること特徴とする請求項1又は2に記載の車両の走行制御装置。
- 前記車速設定手段は、前記アクセルペダルの操作が行われた場合に、前記アクセルペダルの操作が行われる直前の前記設定車速よりも前に設定された前記設定車速に戻すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の走行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007280856A JP2009107450A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | 車両の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007280856A JP2009107450A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | 車両の走行制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009107450A true JP2009107450A (ja) | 2009-05-21 |
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ID=40776456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007280856A Pending JP2009107450A (ja) | 2007-10-29 | 2007-10-29 | 車両の走行制御装置 |
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