JP2009107187A - 印刷機の色調制御装置及び色調制御方法 - Google Patents

印刷機の色調制御装置及び色調制御方法 Download PDF

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郁夫 尾崎
Shuichi Takemoto
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Abstract

【課題】印刷絵柄に応じて印刷物の自動による色調制御を高精度に行うことができるようにした、印刷機の色調制御装置及び色調制御方法を提供する。
【解決手段】インキ供給単位毎にインキ供給量を調整可能なインキ供給手段51と、印刷された印刷絵柄の色を検出する色センサ52と、印刷絵柄の画像データと色センサ52で検出される色との対応関係である印刷特性情報と色センサの検出結果とに基づいて、インキ供給手段のインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段41と、を有する印刷機の色調制御装置であって、印刷特性情報を少なくとも複数種類取得する印刷特性情報取得手段33と、複数種類の印刷特性情報のうち、インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する印刷特性情報選択手段34と、を有して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機のインキ供給量を調整して印刷絵柄の色調を制御する印刷機の色調制御装置及び色調制御方法に関する。
一般に、色調等の品質が良好な印刷物を生産する為には、印刷機の版胴に供給するインキの供給量を最適に調整することが重要であり、印刷機には版胴の軸方向(印刷幅方向)の所定のインキ供給単位毎に独立してインキの供給量を調整可能に構成されるインキ供給装置が設けられている。
従来、このインキ供給装置のインキ供給量を調整して印刷機の絵柄の色調を自動制御する技術(色調制御という)として、種々の提案がなされている。
例えば、印刷運転中において、印刷された印刷用紙の反射光をオンラインで検出し、反射光の検出結果に基づいてインキ供給装置のインキ供給量を制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この技術では、印刷絵柄の画像データと、実際の印刷用紙の反射光の濃度の検出結果との対応関係をルックアップテーブル(印刷特性情報又はLUTという)として予め求めておき、印刷絵柄の画像データとLUTとから得られる反射光の濃度を目標濃度として設定し、印刷開始後、印刷された印刷用紙の反射光の検出結果が目標濃度となるように基づいてインキ供給装置のインキ供給量をフィードバック制御するようになっている。
このLUTを求める方法としては、例えば反射光の検出手段としてIRGB濃度計を用いる場合には、まず、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷JapanColor基準の印刷物(基本となる4つのインキ色〔墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)〕の種々の組み合わせを有する絵柄)を基準濃度Dsで印刷し、IRGB濃度計で実測を行うことにより、4つのインキ色k,c,m,yの様々な網点面積率の組み合わせに対応したIRGB濃度計による実測値(混色網濃度IRGBの値)をLUTとして求めることができる。また、LUTを求める方法としてはこの他に、k,c,m,yの様々な網点面積率の組み合わせに対応したIRGB濃度計による実測値のデータベースを利用して公知のNeugebauerの式で近似した値を利用することもできる。
ところで、上述の印刷特性情報は、刷版を製版する際のスクリーニングの種類や印刷を行う印刷機毎や、印刷資材(例えば、更紙、上質紙、コート紙等の印刷紙の種類や使用するインキの種類)で異なっている。
ところが、例えば、新聞印刷等ではページ毎に異なるスクリーニングを用いた複数のページが一つの刷版に割り付けられることがあり、1種類の印刷特性情報を用いて色調制御を行っても、印刷物の色調が所望の色調にはならない場合がある。
そこで、特許文献1には、スクリーニング種類毎に対応する印刷特性情報を取得しておき、使用されたスクリーニングの種類に対応する印刷特性情報を自動で選択し、選択された印刷特性情報を用いて色調制御を行う技術が提案されている。
特許文献1の技術によれば、スクリーニングの種類に応じた印刷特性情報を用いることでより高精度な色調制御を行うことができる。
特開2007−190853公報
ところで、例えば、新聞の広告紙面の印刷を行う場合には、特に高い色調品質が求められる場合があり、印刷物の色調を色調見本の色調に可能な限り近づけることが要求されている。
しかしながら、上述したように印刷特性情報は、印刷を行う印刷機及び印刷資材毎にも異なっている。即ち、同じ画像データに基づいて製版された刷版を用いて、印刷を行ったとしても、印刷物の色調は印刷機毎及び印刷資材毎に異なることとなる。
つまり、通常、色調見本は、別の印刷機によって印刷された校正刷り(ゲラ刷り)が用いられるが、校正刷りの印刷機と本刷りの印刷機とでは、印刷機の特性や資材特性が異なるので、本刷りの印刷機で印刷した印刷物の色調は、色調見本の色調と異なってしまう場合が多い。
このため、印刷物の色調をより色調見本に近づけるためには、色調見本に対応する印刷特性情報に基づいて色調制御を行うことが望ましいが、従来の技術ではこのような色調制御は行えず、印刷機による色調制御の精度には限界があり、結局オペレータの手動による色調制御に頼らざるを得ない場合があった。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、印刷絵柄に応じて印刷物の自動による色調制御を高精度に行うことができるようにした、印刷機の色調制御装置及び色調制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の印刷機の色調制御装置(請求項1)は、印刷用紙の幅方向に複数分割されたインキ供給単位毎にインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、印刷された印刷絵柄の色を検出する色センサと、印刷絵柄の画像データと上記色センサで検出される色との対応関係である印刷特性情報、及び、上記色センサの検出結果に基づいて上記インキ供給手段のインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段と、を有する印刷機の色調制御装置であって、上記印刷特性情報を少なくとも複数種類取得する印刷特性情報取得手段と、上記複数種類の上記印刷特性情報のうち、上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する印刷特性情報選択手段と、を有していることを特徴としている。
また、上記印刷特性情報選択手段は、上記インキ供給単位毎に上記複数種類の上記印刷特性情報のうち上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択することが好ましい(請求項2)。
これにより、インキ供給単位毎に使用するインキ供給量制御手段が使用する印刷特性情報を印刷絵柄に応じて選択することにより色調制御を高精度に行うことができ、印刷絵柄に応じたより高品質の印刷物を得ることができる。
なお、上記の「インキ供給単位毎に印刷特性情報を選択する」ことにより、各インキ供給単位を最小単位として、各インキ供給単位毎の印刷特性情報を適宜選択することで、例えば、全インキ供給単位を複数のインキ供給単位の集合毎に印刷特性情報を選択するようにしてもよい。
また、上記印刷絵柄の画像データを含む印刷データを取得する印刷データ取得手段を有し、上記印刷特性情報選択手段は、上記印刷データ取得手段により取得された上記印刷データに含まれる上記画像データと、これに対応する複数の上記各インキ供給単位と、を画像表示可能なモニタを有していることが好ましい(請求項3)。
印刷絵柄の画像データと各インキ供給単位とを表示することにより、オペレータがより円滑且つ適切にインキ供給単位毎の印刷特性情報を選択することができる。
また、上記モニタには、上記印刷特性情報取得手段により取得された上記複数種類の印刷特性情報が表示されるように構成されていることが好ましい(請求項4)。
複数種類の印刷特性情報をモニタに表示することにより、オペレータがより円滑且つ適切にインキ供給単位毎の印刷特性情報を選択することができる。
また、上記印刷特性情報選択手段は、上記印刷特性情報を手動で選択可能に構成されていることが好ましい(請求項5)。
印刷特性情報を各ページ毎に手動で割り当てる(選択する)ことにより、オペレータの判断を自動での色調制御に反映することができる。
また、上記印刷機は、一つの版胴で複数ページの新聞紙面を印刷する新聞輪転機であって、上記印刷特性情報選択手段は、上記モニタに上記新聞紙面の各ページと各インキ供給単位とを画像表示可能であり、上記各ページ単位で上記複数種類の上記印刷特性情報を選択可能に構成されていることが好ましい(請求項6)。
これにより、各ページ単位で印刷特性情報を選択することができ、オペレータの操作回数を低減することができる。また、手動で印刷特性情報を選択する場合にも、オペレータの操作作業の効率化や操作ミスの低減を図ることができる。
また、上記印刷データには、上記複数種類の上記印刷特性情報の内、上記新聞紙面の各ページ毎に最適な印刷特性情報種類情報が含まれており、上記印刷特性情報選択手段は、初期状態において、上記印刷特性情報種類情報に応じた上記印刷特性情報を自動で選択するように構成されていることが好ましい(請求項7)。
これにより、印刷特性情報を各ページ毎に手動で選択する作業負荷を低減することができ、印刷にかかる作業効率を向上させることができるとともに、印刷特性情報の割り当て作業にかかる人為的ミスを低減することができる。
また、上記インキ供給量制御手段は、各インキ供給単位毎に、上記画像データと上記の割りあてられた上記印刷特性情報とに基づいて、上記色センサの検出値の目標値を設定し、インキ供給手段から供給されるインキ供給量をフィードバック制御することが好ましい(請求項8)。
これにより、各インキ供給単位毎に、画像データと適切な印刷特性情報とに基づいて、色センサの検出濃度の目標値をより精度良く設定した状態でインキ供給量をフィードバック制御することにより、より高精度に色調制御を行うことができる。
また、上記色センサは、分光反射率R(λ)を検出する分光反射率計、色座標系中の色座標を検出するような色彩計、赤外光(I),赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)の各色の濃度を検出するIRGB濃度計のうちのいずれかであって、上記画像データは、上記印刷絵柄のプロセスカラーの各インキ色k,c,m,yの網点面積率の配置情報が含まれ、上記印刷特性情報は、標準濃度で印刷を行ったときの上記の各インキ色の網点面積率と上記分光反射率計で検出される分光反射率R(λ)との対応関係、又は、色彩計で検出される色座標との対応関係、あるいは、IRGB濃度計で検出されるI,R,G,B各色の検出結果との対応関係を規定したルックアップテーブルであることが好ましい(請求項9)。
なお、分光反射率計による検出波長の範囲は、例えば380〜800nm程度の可視光と赤外光域を含む範囲に設定することが好ましく、色彩計は、国際照明委員会が提唱するような色座標(例えばL***表色系等)における座標値を検出するものが好ましい。
ただし、色センサとしては、印刷された印刷絵柄の色を検出しうるものであれば、上記のものに限らず、どのようなものであってもよい。
これにより、画像データに含まれる網点面積率の配置情報と、色センサの検出結果とを対応づけることができ、より高精度に色調制御を行うことができる。
また、本発明の印刷機の色調制御方法(請求項10)は、印刷された印刷絵柄の色の色センサによる検出結果と、印刷絵柄の画像データと上記色センサで検出される色との対応関係である印刷特性情報とに基づいて、印刷用紙の軸方向に複数分割されたインキ供給単位毎にインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段を有する印刷機の色調制御方法であって、上記印刷特性情報を少なくとも複数種類取得する印刷特性情報取得ステップと、上記複数種類の上記印刷特性情報のうち、上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する印刷特性情報選択ステップと、を有していることを特徴としている。
また、上記印刷特性情報選択ステップでは、上記インキ供給単位毎に上記複数種類の上記印刷特性情報のうち上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択することが好ましい(請求項11)。
また、上記印刷絵柄の画像データを含む印刷データを取得する印刷データ取得ステップを有し、上記印刷特性情報選択ステップでは、上記印刷データ取得ステップにおいて取得した上記印刷データに含まれる上記画像データと、これに対応する複数の上記各インキ供給単位と、を画像表示することが好ましい(請求項12)。
また、上記印刷特性情報選択ステップでは、上記印刷特性情報取得ステップにおいて取得された上記複数種類の印刷特性情報を表示することが好ましい(請求項13)。
また、上記印刷特性情報選択ステップでは、各インキ供給単位毎に上記印刷特性情報を手動で選択することが好ましい(請求項14)。
また、上記印刷機は、一つの版胴で複数ページの新聞紙面を印刷する新聞輪転機であって、上記印刷特性情報選択ステップでは、上記モニタに上記新聞紙面の各ページと各インキ供給単位とを画像表示するとともに、上記各ページ単位で上記複数種類の上記印刷特性情報のうちの1つを選択することが好ましい(請求項15)。
また、上記印刷データには、上記複数種類の上記印刷特性情報の内、上記新聞紙面の各ページ毎に最適な印刷特性情報種類情報が含まれており、上記印刷特性情報選択ステップでは、初期状態において、上記印刷特性情報種類情報に応じた上記印刷特性情報を自動で選択することが好ましい(請求項16)。
本発明の印刷機の色調制御装置及び色調制御方法によれば、印刷時に使用するインキ供給量制御手段が使用する印刷特性情報を印刷絵柄に応じて選択することにより色調制御を高精度に行うことができ、印刷絵柄に応じたより高品質の印刷物を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、複数の印刷機により新聞印刷を行う新聞用オフセット輪転印刷機(新聞輪転機)に本発明を適用したものである。
図1〜図5は、いずれも本発明の一実施形態に係る印刷機の色調制御装置及び色調制御方法を説明するためのものであって、図1は本発明の要部構成を示す機能ブロック図、図2は新聞輪転機を有する印刷工場の概略構成を示すブロック図、図3は新聞輪転機の概略構成を示す模式的な図、図4はモニタの画像表示態様の一例を示す図、図5は本発明の色調制御の手順を示すフローチャートである。
(全体概略構成)
図2に示すように、新聞印刷を行う工場は、製版データサーバ20,CTPシステム19,印刷機オペレーションターミナル(以下、印刷機OTという)30,印刷ユニット制御装置40及び新聞輪転機(印刷機)50を有している。
製版データサーバ20には、例えば、新聞紙面の編集作業を行なう図示しない編集センター(通常、新聞社の本社等)から通信ネットワークを介して供給される製版データが各ページ単位で記憶されている。
なお、本実施形態では、この製版データが本発明の印刷データに相当するように構成されているが、例えば、刷版をスキャニングすることによって得られる印刷絵柄の網点面積率データ等、印刷絵柄の画像データを含むデータであればどのようなデータを印刷データとして用いてもよい。
製版データは、新聞の各紙面の印刷用刷版(以下、単に刷版という)を製版するためのデータであり、印刷される新聞紙面の絵柄の画像データ、及び、当該紙面に関連する情報(印刷ジョブ名,LUT種類情報を含むページ情報,印刷ユニット装着位置情報,印刷部数)とを含むようになっている。以下、紙面に関連する情報をジョブ情報という。
なお、LUT種類情報は印刷特性情報種類情報に相当して機能する。
製版データサーバ20に記憶された各ページに対応する製版データは、CTPシステム19及び印刷機OT30に送信されるようになっている。
CTPシステム19では、各ページ単位の製版データの内、ジョブ情報に含まれる刷版情報に基づいて、面付けを行い、面付けされたデータにより刷版を製版するようになっている。ここでは、1つの刷版に2ページ分が面付けされるようになっており、この面付けはジョブ情報に含まれる刷版情報に基づいて行われる。
なお、CTPシステム19において製版された刷版は、オペレータ等により新聞輪転機50へと搬送され、後述するように新聞輪転機50の版胴(図示省略)に2枚並列に装着され、新聞紙面の印刷に用いられるようになっている。即ち、1つの版胴により片面4ページ分の紙面が印刷されるようになっている。
印刷機OT30はコンピュータにより構成されており、印刷ユニット制御装置40を介して新聞輪転機50全体を制御できるようになっている。
印刷ユニット制御装置40もコンピュータにより構成されており、新聞輪転機50の各印刷ユニットT1〜T5にそれぞれ設けられている制御対象(制御要素)を制御しうるように構成されている。なお、印刷機OT30と印刷ユニット制御装置40とは通信により信号を互いに送受信可能に接続されている。また、ここでは、印刷ユニット制御装置40は一体の制御装置となっているが、各印刷ユニットT1〜T5毎に個別に印刷ユニット制御装置40を設けるようにしてもよい。
(新聞輪転機の概略構成)
以下、新聞輪転機50の概略構成について説明する。図3に示すように、新聞輪転機50は、印刷用紙としてのウェブWの走方向上流側から、複数の印刷ユニット(タワーユニット)T1〜T5と、ウェブパス部4と、入口部分に三角板6を備えた折加工部5とをこの順にそなえている。
なお、各タワーユニットT1〜T5には、ウェブローラ(巻取紙)1aを装着された給紙部1と、インフィード部2と、表裏それぞれ適宜の数の版胴及びブランケット胴を備えた印刷部3がこの順に設けられている。
ここでは、タワーユニットT2〜T4には、表裏それぞれに各2個の版胴及びブランケット胴が設置されており、タワーユニットT1,T5では表裏両面にそれぞれ2色印刷が可能となっている。一方、両端のタワーユニットT1,T5には表裏それぞれに各4個の版胴及びブランケット胴が設置されており、タワーユニットT1,T5では表裏両面にそれぞれ4色印刷が可能となっている。
なお、各タワーユニットT1〜T5の印刷部3よりも下流側には、それぞれのタワーユニットT1〜T5により印刷されたウェブWの表裏両面の色情報(色)をウェブWの全幅に亘って取得する色センサ(図1参照)52が設けられており、色センサ52の検出結果は印刷ユニット制御装置に送信されるようになっている。
色センサ52は、ウェブWに印刷された印刷絵柄の赤外光(IR),赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)のそれぞれの反射光の濃度をウェブWの幅方向全域について検出するラインセンサ型IRGB濃度計により構成されている。
ただし、色センサとしては必ずしも上記の4色の反射光を検出するIRGB濃度計でなくともよい。例えば、反射光のR(λ)等の反射スペクトルで表される色の特性を検出する分光反射率計や、L,a,b表色系等の色座標値を検出する色彩計であっても適宜適用可能である。
(制御系の構成)
次に制御系の構成について説明する。図1に示すように、製版データサーバ20は、印刷機OT30と相互に通信可能に接続されている。また、印刷機OT30と印刷ユニット制御装置40とは相互に通信可能に接続されており、印刷ユニット制御装置40と各印刷ユニットT1〜T5ともそれぞれ相互に通信可能に電気的に接続されている。
製版データサーバ20は、印刷データ記憶部21とLUTデータベース22とを有しており、上述したように、印刷データ記憶部21には各ページに対応する製版データが記憶されており、この製版データはCTPシステム19(図2参照)及び印刷機OT30に送信されるようになっている。
また、LUTデータベース22には、複数種類の印刷特性情報として、少なくとも2種類以上のLUT(ルックアップテーブル)が記憶されている。
このLUTは、プロセスカラーの各インキ色k,c,m,yを予め規定された標準濃度Ds或いは基準色L***(個々の印刷会社の基準色或いはISOで制定された基準色値)で印刷を行った場合の各インキ色k,c,m,yの網点面積率の組み合わせとIRGB濃度計(分光反射率計)によって検出されるI,R,G,B各色の検出結果(R(λ)、L***等)の組み合わせとの対応関係を規定したルックアップテーブルである。このLUTの算出方法については後述する。
印刷機OT30は、コンピュータの機能要素として印刷機制御部31,印刷データ取得部(印刷データ取得手段)32及びLUT取得部(印刷特性情報取得手段)33を有している。また、印刷機OT30は画面表示モニタ兼入力端末としてタッチパネル式モニタ(印刷特性情報選択手段,タッチパネル)34が接続されている。なお、ここではタッパネル式モニタ34が画像表示機能と情報入力機能とを併せもつように構成されているが、当然ながら、画像表示手段としてのモニタと、情報入力手段としての入力端末とを分離して構成してもよい。
印刷機制御部31は、印刷ユニット制御装置40を介して各印刷ユニットT1〜T5を含む新聞輪転機50の運転動作を制御する機能を有しており、新聞輪転機50の運転速度等の情報を常時印刷ユニット制御装置40に送信するようになっている。
印刷データ取得部32は、製版データサーバ20から製版データを受信(取得)し、印刷ユニット制御装置40に送信する機能を有している。
また、印刷データ取得部32には、予め、版胴に対して装着される刷版の版胴の軸方向の装着位置情報及び各印刷ユニットT1〜T5のインキ供給単位の幅方向位置の情報が入力されている。
そして、印刷データ取得部32は、各印刷ユニットT1〜T5のインキ供給単位の幅方向位置の情報と、版胴に対して装着される刷版の版胴の軸方向の装着位置情報と製版データサーバ20から取得した製版データに含まれる各ページP1〜P4の画像データとに基づいて、各ページP1〜P4の画像データと各インキ供給単位KZを示す仮想線(図4中2点鎖線で示している)とを各版胴毎にタッチパネル34の画像データ表示部34a(図4参照)に表示させるように構成されている。
LUT取得部33は、製版データサーバ20のLUTデータベース22から少なくとも複数種類のLUTを取得するようになっている。具体的には、製版データのジョブ情報に含まれるLUT種類情報に対応するLUTデータをLUTデータベース22から受信(取得)するように構成されている。
そして、LUT取得部33は、LUTデータベース22から受信した複数種類のLUT種類情報をタッチパネル34の取得LUT表示部(図4参照)34bに表示させるように構成されている。
(モニタ表示)
ここで、本実施形態におけるタッチパネル34の表示内容について説明する。
図4に示すように、タッチパネル34のモニタには、画像データ表示部34a,取得LUT表示部34b及びLUT選択部34cが表示されるようになっている。
画像データ表示部34aは、製版データに含まれる画像データとジョブ情報に含まれるページ情報,印刷ユニット装着位置情報に基づいて、製版データに含まれる各ページP1〜P4の画像データと画像データの配置位置に対応する各インキ供給単位KZを示す仮想線とを各版胴単位で重ね合わせて表示させるように構成されている。なお、図示しない表示版胴切替ボタンを押すことによって、各タワーユニットT1〜T5における画像データを切替表示できるようになっている。
なお、ここではインキ供給単位は図4中左から順に#1〜#32までの32単位設定されているが、もちろん、インキ供給単位の数は印刷機に応じて適宜設定可能である。
上述したように、1つの版胴により印刷幅方向にP1〜P4の4ページ分の印刷絵柄が印刷されるようになっている。
各ページの内、ページP1は全面広告面であり、商品画像S1(LUT種類情報:LUT_G)及びシンボルマーク(商標等)S2(LUT種類情報:LUT_C)を含んでいる。ページP2及びページP3は通常の記事面でありここは新聞印刷JapanColor基準の色調(LUT種類情報:LUT_A)で印刷されるようになっている。
ページP4は、上部が記事面で下部に広告面が配置されており、広告面には異なるシンボルマークS3(LUT種類情報:LUT_D)及びシンボルマークS4(LUT種類情報:LUT_K)が配置されている。
次に、取得LUT表示部34bには、LUTデータベース22から受信した複数種類のLUT種類情報(ここではLUT_A,C,D,G,Kの5種類)が表示されている。
LUT選択部34cは、各インキ供給単位幅#1〜#32に対してどのLUTを選択するのか選択するための選択用の画面となっており、オペレータがこの画面を参照しながら指等により操作することにより、版胴単位,ページ単位,インキ供給単位幅単位毎に取得した複数種類のLUT表示部34bのうちの1つのLUTを選択し、割りあて可能に構成されている。
なお、本実施形態では、初期状態においては、ジョブ情報に含まれるLUT種類情報に応じたLUTが自動で割り当てられた状態となっており、オペレータは初期状態に対して変更したい箇所のみLUTを選択あるいは変更できるように構成されている。
なお、本実施形態では、初期状態において、シンボルマークS4に対応するインキ供給単位幅#24及び#25には、LUT_Kが自動的に割り当てられるようになっているが、図4では、オペレータの手動選択により、インキ供給単位幅#24及び#25に使用するLUTとしてLUT_Aが選択され割り当てられている。これは、例えば、シンボルマークS4と同じインキ供給単位に含まれる他の絵柄との関係をオペレータが目視することにより印刷絵柄全体のバランス等から総合的に判断される。
なお、タッチパネル34において、各インキ供給幅毎に対応するLUTが全て選択され、確定ボタン34dが操作されると、印刷ユニット制御装置40に各インキ供給単位毎にLUTと画像データに含まれる網点面積率の配置データが送信されるようになっている。
(色調制御)
印刷ユニット制御装置40は、その機能要素としてインキ供給量制御部(インキ供給量制御手段)41を有している。
なお、印刷ユニット制御装置40の各機能要素はそれぞれ印刷機OT30が有するようにしてもよく印刷機OTと印刷ユニット制御装置40とで共有してもよい。
一方、各タワーユニットT1〜T5はそれぞれインキ供給量調整機構(インキ供給手段)51及び色センサ(色調センサ)52を有している。なお、以下、印刷ユニットとしてタワーユニットT1を例に本実施形態における色調制御について説明する。
インキ供給量調整機構51は、上述したように版胴の軸方向に対して複数に分割されたインキ供給単位毎に版胴に供給するインキの量を調整可能に構成されている。
インキ供給量調整機構51としては、版胴の軸方向に対して複数に分割されたインキキーとインキ元ローラとの隙間(インキキー開度)を調整することにより版胴に供給するインキの量を調整するインキキー式のものであってもよく、インキ供給単位毎にデジタルインキポンプによりインキ元ローラに対してインキを吹き付けるデジタルポンプ式のものであってもよい。インキキー式の場合は各インキキーの幅長がインキ供給単位となる。また、デジタルポンプ式の場合はインキノズルの有効吐出幅(インキ元ローラに到達時の吐出幅)をインキ供給単位とすることができる。
インキ供給量調整機構51は、インキ供給量制御部41により制御されるようになっている。
インキ供給量制御部41は、タッチパネル34において選択された各インキ供給単位毎にLUTと画像データに含まれる網点面積率の配置データとを受信して、これらの情報に基づいて、インキ供給単位毎の色センサ52から検出される色情報(IRGB各色の反射濃度或いは分光反射率R(λ)或いは色座標値L***等)の目標値L0を設定し、色調情報の目標値と実際に色センサ52により検出された印刷絵柄の色調情報の検出値Lrとに基づいて、色調情報の目標値L0と検出値Lrとの差が所定範囲ΔL内(|L0−Lr|≦ΔL)となるように公知の手法によりインキ供給量調整機構51によるインキ供給単位毎のインキ供給量をフィードバック制御するように構成されている。
(LUTの導出方法)
ここで、LUTの導出方法について説明する。と、例えば、標準的な新聞印刷に対応するLUT(本実施形態ではLUT_Aに相当する)を求める場合には、まず、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷JapanColor基準の印刷絵柄[基本となる4つのインキ色〔墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)〕の種々(928種)の組み合わせを有する絵柄]で製版された刷版を基準濃度Ds或いは色基準(R(λ)、L***他)(印刷会社の基準或いはISOが制定した色基準)で印刷し、IRGB濃度計或いは分光反射率計或いは色彩計で実測を行うことにより、4つのインキ色k,c,m,yの様々な網点面積率の組み合わせに対応したIRGB濃度計或いは分光反射率計或いは色彩計による検出値(I,R,G,Bの各色の濃度検出値或いは分光反射率R(λ)、色座標系L***等)との対応関係を規定するルックアップテーブル(LUT)を求めることができる。
また、広告面等の他の種類のLUTについては、対応する基準の印刷絵柄を用いて同様の方法で予め求めてもよいが、広告主等から直接LUTデータを受け取ってLUTデータベース22に蓄積させておいてもよい。
(フローチャート)
本発明の一実施形態にかかる、印刷機の色調制御装置は上述のように構成されているので、以下のような手順で色調制御が実行される。
図5に示すように、まずステップS100では、印刷データ記憶部21から印刷機OT30の印刷データ取得部32に製版データが受信され、タッチパネル34及び印刷ユニット制御装置40に取得された製版データが送信される(印刷データ取得ステップ)。
また、ステップS100と同時にステップS110では、LUTデータベースからジョブ情報と合致する複数種類のLUTデータが受信され、LUTデータ種類情報がタッチパネル34に送信される(印刷特性情報取得ステップ)。
そして、ステップS120では、ステップS100及びS110において、タッチパネル34に送信された画像データ及びLUT種類情報がタッチパネル34に表示される。
ステップS130では、オペレータが各インキ供給単位毎あるいは各ページ毎さらには版胴毎の単位で、使用するLUTの種類を選択して、各インキ供給単位毎に複数種類のLUTのうちの1つを割りあてる(印刷特性情報選択ステップ)。
ステップS130において、各インキ供給単位毎に使用するLUTが確定されると、各インキ供給単位毎の画像データに含まれる網点面積率データと対応するLUTとから各インキ供給単位毎に目標値L0が設定される。
そして、ステップS150では、新聞輪転機50の運転が開始され印刷が開始される。
ステップS150において印刷開始されると、ステップS160では、色センサ52によって、印刷絵柄の色の検出値(即ち、I,R,G,Bの各色の濃度検出値或いは分光反射率R(λ)、色座標系L***等)Lrが検出される。
そして、ステップS170では、色の目標値L0と色センサ52による検出値Lrに基づいて、各インキ供給単位毎のインキ供給量が調整制御される(インキ供給量制御ステップ)。
ステップS180においては、色調情報の目標値L0と検出値Lrとの差が所定範囲ΔL内(|L0−Lr|≦ΔL)となったか否かが判定される。
ステップS180において、|L0−Lr|≦ΔLが成立しない場合には、ステップS160に戻り、インキ供給量がフィードバック制御される。
一方、ステップS180において、|L0−Lr|≦ΔLが成立した場合には、ステップS180に戻り、インキ供給量がフィードバック制御される。
次に、ステップS190として印刷終了条件が成立したか否かが判断される。ステップS190の判断は印刷機制御部31により行われ、例えば、所望の印刷部数に達する等予め設定された印刷終了の条件が満たされると、ステップS200に進み、新聞輪転機50の刷了処理が行われ、印刷が終了する。
一方、ステップS190において印刷終了条件が成立しない場合には、ステップS160に戻り、印刷終了条件が成立するまで、ステップS160〜ステップS180までの処理が繰り返される。
(作用効果)
このように本発明の印刷機の色調制御装置及び色調制御方法によれば、印刷開始に先だって、インキ供給単位毎に印刷特性情報を選択して使用することができるので、印刷絵柄に応じて色調制御を高精度に行うことができ、印刷絵柄に応じたより高品質の印刷物を得ることができる。
また、タッチパネル34に、一つの版胴で印刷される各ページP1〜P4の画像データと各インキ供給単位KZを示す仮想線とを各版胴毎にタッチパネル34の画像データ表示部34a(図4参照)に表示させるので、オペレータがより円滑且つ適切にインキ供給単位毎に割り当てられたLUTを視認することができ、適切なLUTを選択する(割り当てる)ことができる。また、オペレータがより円滑且つ適切にインキ供給単位毎KZにLUTを割り当てることができる。
さらに、LUT選択部34cが、各インキ供給単位幅#1〜#32に対してどのLUTを割り当てるのか選択するための選択要画面となっており、オペレータがこの画面を参照しながら指等により操作することにより、版胴単位,ページ単位,インキ供給単位幅単位毎に取得した複数種類のLUT表示部34bのうちの1つのLUTを選択し、割りあて可能に構成されているので、各ページP1〜P4単位に一括してLUTを割り当てることができ、オペレータがLUTを選択操作する回数を低減することができる。これにより、手動でLUTを割り当てる場合に生じる人為的な操作ミスの低減を図ることができる。
また、タッチパネル34のLUT選択部34cが、初期状態においては、ジョブ情報に含まれるLUT種類情報に応じたLUTが自動で割り当てられた状態が表示され、オペレータは初期状態に対して変更したい箇所のみLUTを選択あるいは変更できるように構成されているので、LUTを各ページ各インキ供給単位KZ毎に手動で割り当てるような作業負荷を回避してオペレータの作業効率を向上させることができるとともに、LUTの割り当て作業にかかる人為的ミスを低減することができる。また、初期状態で自動選択されたLUTをオペレータが手動で選択変更して割り当て可能であるので、オペレータの判断をインキ供給量制御部41における自動色調制御に反映することができる。
そして、タッチパネル34において選択された各インキ供給単位毎にLUTと画像データに含まれる網点面積率の配置データとを受信して、これらの情報に基づいて、インキ供給単位毎の色センサ52から検出される色情報(IRGB各色の反射濃度)の目標値L0を設定し、色調情報の目標値と実際に色センサ52により検出された印刷絵柄の色調情報の検出値Lrとに基づいて、色調情報の目標値L0と検出値Lrとの差が所定範囲ΔL内(|L0−Lr|≦ΔL)となるようにインキ供給単位毎のインキ供給量をフィードバック制御するように構成され、各インキ供給単位KZ毎に、画像データと割りあてられたLUTとに基づいて、色センサの検出値の目標値L0を設定するので、色センサ52の検出目標値をより精度良く設定した状態でインキ供給量をフィードバック制御することができ、より高精度に色調制御を行うことができる。
また、色センサ52が、赤外光(I),赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)の各色の濃度を検出するIRGB濃度計或いは分光反射率R(λ)を検出する分光反射率計、色座標系L***を検出する色彩計等であって、画像データには、印刷絵柄のプロセスカラーの各インキ色k,c,m,yの網点面積率の配置情報が含まれ、印刷特性情報は、標準濃度で印刷を行ったときのの各インキ色の網点面積率とIRGB濃度計で検出されるI,R,G,B各色の検出結果或いは分光反射率計で検出される分光反射率R(λ)、色彩計で検出される色座標系L***等との対応関係を規定したルックアップテーブルであるプロセスカラーのインキ色に対応するIRGB濃度計或いは分光反射率計或いは色彩計による各色の検出結果とのルックアップテーブル(LUT)を用いることにより、画像データに含まれる網点面積率の配置情報と、IRGB濃度計或いは分光反射率計或いは色彩計による各色の検出結果とを対応づけることができ、より高精度に色調制御を行うことができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、各インキ供給単位幅あるいはページ単位毎に印刷特定情報を選択するように構成されているが、よりシンプルには、使用する印刷機(印刷ユニット)毎にインキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択するように構成してもよい。特に、通常時には標準的な印刷特性情報を使用し、特定の場合に、インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を切り換えるように構成することが好ましい。
また、上述の実施形態においては、いずれも印刷機として新聞印刷を行う新聞輪転機を例に説明したが、商業用のオフセット輪転印刷機や枚葉紙に印刷を行う枚葉印刷機にも印刷機として本発明を好適に適用可能である。
また、本実施形態では、複数種類のLUT情報を製版データサーバから取得するようにしているが、例えば、記録媒体等に複数種類のLUTデータを記憶しておいて印刷機OTにオペレータが直接入力するようにしてもよい。
また、本実施形態では印刷特性情報として、プロセスカラーの網点面積率k,c,m,yの組み合わせと、IRGB濃度計による検出値(I,R,G,Bの各色の濃度)との対応関係を規定するルックアップテーブルを用いているが、印刷特性情報は、色センサの種類に応じて適宜設定可能である。
本発明の一実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置及び方法を説明するためのものであって、その要部構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置及び方法を説明するためのものであって、印刷機の概略構成を示す模式的な側面図である。 本発明の一実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置及び方法を説明するためのものであって、印刷ユニットの概略構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の要部構成を模式に示すな側面図である。 本発明の一実施形態にかかるインキ供給装置の調整装置及び方法を説明するためのものであって、インキ供給装置の構成を示す模式的な上面図である。
符号の説明
1 給紙部
1a ウェブローラ(巻取紙)
2 インフィード部
3 印刷部
4 ウェブパスルート
5 折加工部
6 三角板
11,12 版胴
13,14 刷版
16A,16B インキ供給単位
19 CTPシステム
20 製版データサーバ
30 印刷機オペレーションターミナル(印刷機OT)
31 印刷データ取得部(印刷データ取得手段)
32 LUT取得部(印刷特性情報取得手段)
33 タッチパネル(モニタ)
40 印刷ユニット制御装置
41 インキ供給量制御部(インキ供給量制御手段)
42 インキ供給量プリセット部
43 インキ予備供給量算出部
50 新聞輪転機(印刷機)
51 インキ供給量調整機構(インキ供給手段)
52 ラインセンサ型IRGB濃度計(色センサ)
T1〜T5 タワーユニット(印刷ユニット)
W ウェブ(印刷用紙)

Claims (16)

  1. 印刷用紙の幅方向に複数分割されたインキ供給単位毎にインキ供給量を調整可能なインキ供給手段と、印刷された印刷絵柄の色を検出する色センサと、印刷絵柄の画像データと上記色センサで検出される色との対応関係である印刷特性情報、及び、上記色センサの検出結果に基づいて上記インキ供給手段のインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段と、を有する印刷機の色調制御装置であって、
    上記印刷特性情報を少なくとも複数種類取得する印刷特性情報取得手段と、
    上記複数種類の上記印刷特性情報のうち、上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する印刷特性情報選択手段と、を有している
    ことを特徴とする、印刷機の色調制御装置。
  2. 上記印刷特性情報選択手段は、上記インキ供給単位毎に上記複数種類の上記印刷特性情報のうち上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する
    ことを特徴とする、請求項1記載の印刷機の色調制御装置。
  3. 上記印刷絵柄の画像データを含む印刷データを取得する印刷データ取得手段を有し、
    上記印刷特性情報選択手段は、
    上記印刷データ取得手段により取得された上記印刷データに含まれる上記画像データと、これに対応する複数の上記各インキ供給単位とを画像表示可能なモニタを有している
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷機の色調制御装置。
  4. 上記モニタには、上記印刷特性情報取得手段により取得された上記複数種類の印刷特性情報が表示されるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項3記載の印刷機の色調制御装置。
  5. 上記印刷特性情報選択手段は、上記印刷特性情報を手動で選択可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御装置。
  6. 上記印刷機は、一つの版胴で複数ページの新聞紙面を印刷する新聞輪転機であって、
    上記印刷特性情報選択手段は、上記モニタに上記新聞紙面の各ページと各インキ供給単位とを画像表示可能であり、
    上記各ページ単位で上記複数種類の上記印刷特性情報を選択可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御装置。
  7. 上記印刷データには、上記複数種類の上記印刷特性情報の内、上記新聞紙面の各ページ毎に最適な印刷特性情報種類情報が含まれており、
    上記印刷特性情報選択手段は、初期状態において、上記印刷特性情報種類情報に応じた上記印刷特性情報を自動で選択するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項6記載の印刷機の色調制御装置。
  8. 上記インキ供給量制御手段は、各インキ供給単位毎に、上記画像データと上記選択された印刷特性情報とに基づいて、上記色センサの検出値の目標値を設定し、インキ供給手段から供給されるインキ供給量をフィードバック制御する
    ことを特徴とする、請求項2〜7のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御装置。
  9. 上記色センサは、分光反射率R(λ)を検出する分光反射率計、色座標系中の色座標を検出する色彩計、赤外光(I),赤色光(R),緑色光(G),青色光(B)の各色の濃度を検出するIRGB濃度計のうちのいずれかであって、
    上記画像データは、上記印刷絵柄のプロセスカラーの各インキ色k,c,m,yの網点面積率の配置情報が含まれ、
    上記印刷特性情報は、標準濃度で印刷を行ったときの上記の各インキ色の網点面積率と上記分光反射率計で検出される分光反射率R(λ)との対応関係、又は、色彩計で検出される色座標との対応関係、あるいは、IRGB濃度計で検出されるI,R,G,B各色の検出結果との対応関係を規定したルックアップテーブルである
    ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御装置。
  10. 印刷された印刷絵柄の色の色センサによる検出結果と、印刷絵柄の画像データと上記色センサで検出される色との対応関係である印刷特性情報とに基づいて、印刷用紙の軸方向に複数分割されたインキ供給単位毎にインキ供給量を制御するインキ供給量制御手段を有する印刷機の色調制御方法であって、
    上記印刷特性情報を少なくとも複数種類取得する印刷特性情報取得ステップと、
    上記複数種類の上記印刷特性情報のうち、上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する印刷特性情報選択ステップと、を有している
    ことを特徴とする、印刷機の色調制御方法。
  11. 上記印刷特性情報選択ステップでは、
    上記インキ供給単位毎に上記複数種類の上記印刷特性情報のうち上記インキ供給量制御手段が用いる印刷特性情報を選択する
    ことを特徴とする、請求項10記載の印刷機の色調制御方法。
  12. 上記印刷絵柄の画像データを含む印刷データを取得する印刷データ取得ステップを有し、
    上記印刷特性情報選択ステップでは、
    上記印刷データ取得ステップにおいて取得した上記印刷データに含まれる上記画像データと、これに対応する複数の上記各インキ供給単位とを画像表示する
    ことを特徴とする、請求項10又は11記載の印刷機の色調制御方法。
  13. 上記印刷特性情報選択ステップでは、
    上記印刷特性情報取得ステップにおいて取得された上記複数種類の印刷特性情報を表示する
    ことを特徴とする、請求項10〜12のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御方法。
  14. 上記印刷特性情報選択ステップでは、
    各インキ供給単位毎に上記印刷特性情報を手動で選択する
    ことを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御方法。
  15. 上記印刷機は、一つの版胴で複数ページの新聞紙面を印刷する新聞輪転機であって、
    上記印刷特性情報選択ステップでは、
    上記モニタに上記新聞紙面の各ページと各インキ供給単位とを画像表示するとともに、上記各ページ単位で上記複数種類の上記印刷特性情報のうちの1つを選択する
    ことを特徴とする、請求項10〜14のいずれか1項に記載の印刷機の色調制御方法。
  16. 上記印刷データには、上記複数種類の上記印刷特性情報の内、上記新聞紙面の各ページ毎に最適な印刷特性情報種類情報が含まれており、
    上記印刷特性情報選択ステップでは、
    初期状態において、上記印刷特性情報種類情報に応じた上記印刷特性情報を自動で選択する
    ことを特徴とする、請求項15記載の印刷機の色調制御方法。
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