JP2009107060A - 工作機械用アタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械を用いた大型のワークの微細加工を高精度に実現できる工作機械用アタッチメントの提供。
【解決手段】工作機械用アタッチメント5に、微細加工用工具4を取付可能な微細加工用工具取付部と、X,Yリニアモータ515,524を有する微動駆動部と、工作機械に着脱可能に取り付けられるアタッチメント側取付部511Dと、を設けた。このため、工作機械用アタッチメント5を微細加工位置近傍まで粗動させた後に、微細加工用工具4を微動させることにより、ワークWを微細加工することができる。工作機械用アタッチメント5を微細加工位置近傍まで粗動させるので、ナノメール単位で移動可能なX,Yテーブル512,521のストロークを長くする必要がないので、ストロークを長くすることに伴う剛性不足、慣性力やモーメントの増加の影響が生じることがなく、ワークWの微細加工を高精度に実現できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワークを加工する工作機械に取り付けられる工作機械用アタッチメントに関する。
従来、大型のワークを加工する機械として、いわゆるマシニングセンタと呼ばれる工作機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、門型のコラムに両端が支持されたクロスレールを備えている。このクロスレールには、その長手方向(Y方向)に沿って移動可能に支持されたサドルを介して、ラムがZ方向に移動可能に設けられている。このラムには、主軸を介して工具が装着される。また、ラムの下方には、ワークが設置されるテーブルがX方向に移動可能に設けられている。
そして、テーブル、サドル、ラムをX,Y,Z方向に適宜移動させつつ、ワークを加工する構成が採られている。
特開2003−1541号公報
しかしながら、上述したような特許文献1のような大型のワークを加工する構成では、取り付けられる主軸や工具が限定されてしまうため、微細な孔あけ加工などを実施するのが困難である。
このような微細加工において、高精度な加工を実現するためには、高精度で高安定な送り機構を適用することが有利である。しかし、大型のワークを加工するために、ナノメートル単位やピコメートル単位で移動可能なテーブルのストロークを長くして大型化するのは、剛性不足、あるいは慣性力やモーメントの増加の影響のため、高精度に加工できないおそれがある。
本発明の目的は、このような実情などに鑑みて、工作機械を用いた大型のワークの微細加工を高精度に実現可能な工作機械用アタッチメントを提供することである。
本発明の工作機械用アタッチメントは、ワークを大型加工する大型加工用工具を前記ワークに対して相対的に粗動させる粗動駆動部を備えた工作機械に取り付けられる工作機械用アタッチメントであって、前記ワークを微細加工する微細加工用工具が取り付けられる微細加工用工具取付部と、この微細加工用工具取付部を前記ワークに対して相対的に微動させるリニアモータを有する微動駆動部と、この微動駆動部に設けられ前記粗動駆動部に着脱可能に取り付けられるアタッチメント側取付部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、大型加工としては、センチメートル単位、ミリメール単位での孔あけ加工、切削加工などが例示できる。また、大型加工用工具としては、孔明け用や切削用あるいは測定用のスピンドル、微粉末を除去するノズルなどが例示できる。
また、微細加工としては、マイクロメートル単位、ナノメール単位での孔あけ加工、切削加工などが例示できる。また、微細加工用工具としては、微細加工用や超音波切削用あるいは測定用のスピンドル、レーザ加工用のレーザヘッド、微粉末を除去するノズルなどが例示できる。
さらに、微動とは、マイクロメートル単位、ナノメール単位、ピコメートル単位で相対移動させることを意味する。そして、粗動とは、ミリメートル単位で相対移動させることを意味する。
また、相対的な微動の方向あるいは粗動の方向としては、例えばワークに対して接離するZ方向、互いに直交するとともにZ方向に直交するX方向およびY方向のうち少なくともいずれか1つの方向が例示できる。そして、微動の方向と、粗動の方向とは、一致していてもよいし、一致していなくてもよいし、さらには、直交していてもよいし、直交していなくてもよい。
さらに、微細加工用工具で微細加工されるワークは、一般的に微細加工の対象として認識されている半導体や精密機械などの大きくても数ミリメートルのワークではなく、車両用、建築用、大型装置用などの小さくてもセンチメートル単位の大型のワークである。
この発明では、工作機械に取り付けられる工作機械用アタッチメントに、微細加工用工具が取り付けられる微細加工用工具取付部と、この微細加工用工具取付部を微動させるリニアモータを有する微動駆動部と、工作機械の工具取付部に着脱可能に取り付けられるアタッチメント側取付部と、を設けている。
このため、工具取付部に取り付けられた工作機械用アタッチメントを、粗動駆動部により大型ワークにおける微細加工位置近傍まで相対移動させた後に、微動駆動部により微細加工用工具を相対移動させることにより、大型ワークを微細加工することができる。そして、粗動駆動部により工作機械用アタッチメントを微細加工位置近傍まで相対移動させるので、微動駆動部を構成し、マイクロメートル単位、ナノメール単位、ピコメートル単位で移動可能な例えばテーブルのストロークを長くする必要がない。したがって、ストロークを長くすることに伴う剛性不足、慣性力やモーメントの増加の影響が生じることがなく、大型ワークの微細加工を高精度に実現できる。
さらに、微細加工用工具取付部を微動させる構成として、リニアモータを用いるので、より高精度に微動させることができる。また、工作機械に、大型加工用工具または工作機械用アタッチメントを選択的に取り付けることができるので、加工形状に応じてワークを高精度に加工できる。そして、従来ある工作機械に工作機械用アタッチメントを取り付けることができ、工作機械用アタッチメントの利用拡大を容易に図ることができる。
本発明の工作機械用アタッチメントでは、前記微動駆動部は、前記アタッチメント側取付部が設けられた第1のテーブルと、この第1のテーブルに対向する状態で配置される第2のテーブルと、前記第2のテーブルを前記第1のテーブルの面方向と略平行な第1の方向へ移動可能にガイドする第1のガイド部と、前記第2のテーブルを前記第1の方向へ微動させる第1の前記リニアモータと、前記微細加工用工具取付部が設けられ、前記第2のテーブルに対向する状態で配置される第3のテーブルと、前記第3のテーブルを前記第2のテーブルの面方向と略平行、かつ、前記第1の方向と略直交する第2の方向へ移動可能にガイドする第2のガイド部と、前記第3のテーブルを前記第2の方向へ微動させる第2の前記リニアモータと、を備えた構成が好ましい。
この発明では、微動駆動部を、第1〜第3のテーブルと、第2のテーブルを第1のテーブルの面方向と略平行な第1の方向へ移動可能にガイドする第1のガイド部と、第3のテーブルを第2のテーブルの面方向と略平行かつ第1の方向と略直交する第2の方向へ移動可能にガイドする第2のガイド部と、第2のテーブルを第1の方向へ微動させる第1のリニアモータと、第3のテーブルを第2の方向へ微動させる第2のリニアモータと、で構成している。
このため、微細加工用工具を2次元的に微動させることができ、より多くのパターンでの高精度な微細加工を実現できる。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[工作機械の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る工作機械の概略構成を示す斜視図、図2は、工作機械用アタッチメントの概略構成を示す側面図、図3は、工作機械用アタッチメントの概略構成を示す斜視図、図4は、コントローラの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、工作機械1は、いわゆる門型のマシニングセンタであり、車両用、建築用、大型装置用などの大型のワークWを微細加工したり、大型加工したりする。この工作機械1は、ワークWを大型加工する大型加工用工具2と、この大型加工用工具2をワークWに対して相対的に粗動させる粗動駆動部3と、ワークWを微細加工する微細加工用工具4と、この微細加工用工具4が取り付けられるとともに粗動駆動部3に着脱可能に取り付けられる工作機械用アタッチメント5と、粗動駆動部3で着脱可能に保持される大型加工用工具2と工作機械用アタッチメント5とを交換する保持交換部6と、工作機械1全体を制御するコントローラ7(図4参照)と、を備えている。
大型加工用工具2は、例えばミリメートル単位での孔あけ加工を実施するスピンドルであり、粗動駆動部3により着脱可能に保持される。この大型加工用工具2には、粗動駆動部3で保持されるための構成である、例えば略円錐台形状のテーパシャンク部21と、このテーパシャンク部21の先端に設けられた略棒状のプルスタッド22と、テーパシャンク部21の基端に設けられた大型工具位置決め突部(不図示)と、が設けられている。また、大型加工用工具2には、この大型加工用工具2を駆動する大型加工駆動機構24(図4参照)が設けられている。この大型加工駆動機構24は、大型加工用工具2が粗動駆動部3で保持された際に、図4の二点鎖線で示すようにコントローラ7に電気的に接続され、このコントローラ7の制御により駆動する。
粗動駆動部3は、水平面内の一方向であるX方向に沿ったX駆動軸を有するX粗動駆動機構31と、水平面内でX方向に直交する方向であるY方向に沿ったY駆動軸を有するY粗動駆動機構32と、X方向およびY方向に直交するZ方向に沿ったZ駆動軸を有するZ粗動駆動機構33と、を備えている。
なお、このように各粗動駆動機構31,32,33の駆動軸方向によって規定される座標系をマシン座標系とする。以後の説明では、必要に応じて、このマシン座標系に従って方向を説明する。
X粗動駆動機構31は、X方向に沿ったX駆動ガイド軸311と、このX駆動ガイド軸311によってX方向へスライド移動可能にガイドされるとともにワークWが載置されるワーク載置部としてのテーブル面313を上面に有するXスライダ312と、を備えている。
Y粗動駆動機構32は、X粗動駆動機構31を間にしてY方向に沿った両側から立設された二本のコラム321と、Xスライダ312から所定の高さをもつとともにY方向に沿ってコラム321に架設されたY駆動ガイド軸322と、Y駆動ガイド軸322に沿ってスライド移動可能にガイドされたYスライダ323と、を備えている。
Z粗動駆動機構33は、筒軸をZ方向に有する筒状に形成されたYスライダ323の内周においてZ方向に沿って設けられたZ駆動ガイド軸331と、Yスライダ323からXスライダ312に載置されたワークWに向けてZ駆動ガイド軸331に沿ってスライド可能にガイドされたZスライダ332と、を備えている。
また、Zスライダ332の下端側には、図2に示すように、大型加工用工具2や工作機械用アタッチメント5を着脱可能に保持する工具取付部333が設けられている。この工具取付部333は、いわゆるクランプ機構により構成され、Zスライダ332の上端に向かうにしたがって縮径する略円錐状に形成されたテーパ孔333Aと、このテーパ孔333Aの上端側に設けられ大型加工用工具2や工作機械用アタッチメント5を着脱可能に把持するコレクトチャック333Bと、Zスライダ332の下端面におけるテーパ孔333Aの一縁に設けられた位置決め溝部333Cと、を備えている。なお、工具取付部333で大型加工用工具2や工作機械用アタッチメント5を保持する動作については、後述する。
各粗動駆動機構31,32,33は、それぞれ独立して動力源(不図示)および動力源の動力をスライダに伝達する動力伝達機構(不図示)を備えている。この駆動源は、コントローラ7により制御される。そして、動力伝達機構によって駆動源の動力が各スライダ312,323,332に向けて伝達されて、各スライダ312,323,332が移動する。なお、動力源としてはリニアモータや回転子を有するモータなどの種々のモータを利用することができる。また、動力伝達機構としては、リニアモータの摺動子をスライダ312,323,332に取り付けた構成や、回転子に接続されたボールねじにスライダ312,323,332を螺合させた構成が例として挙げられる。
微細加工用工具4は、例えばナノメートル単位での孔あけ加工を実施するスピンドルであり、工作機械用アタッチメント5により着脱可能に保持される。この微細加工用工具4には、図2に示すように、工作機械用アタッチメント5で保持されるための構成である、テーパシャンク部41と、プルスタッド42と、位置決め突部(不図示)と、が設けられている。また、微細加工用工具4には、この微細加工用工具4を駆動する微細加工駆動機構44(図4参照)が設けられている。この微細加工駆動機構44は、工作機械用アタッチメント5が粗動駆動部3で保持された際に、図4の実線で示すようにコントローラ7に電気的に接続され、このコントローラ7の制御により駆動する。
工作機械用アタッチメント5は、粗動駆動部3で保持された際に、図4の実線で示すように電気的にコントローラ7に接続される。この工作機械用アタッチメント5は、図2および図3に示すように、X微動駆動機構51と、Y微動駆動機構52と、X微動原点センサ53(図4参照)と、Y微動原点センサ54(図4参照)と、を備えている。なお、各微動駆動機構51,52は、本発明の微動駆動部を構成している。
X微動駆動機構51は、微細加工用工具4を第1の方向としてのX方向に例えばナノメートル単位で微動させる。このX微動駆動機構51は、Z粗動駆動機構33の工具取付部333により保持される第1のテーブルとしての連結テーブル511と、この連結テーブル511と対向する状態で設けられる第2のテーブルとしてのXテーブル512と、連結テーブル511におけるXテーブル512と対向する面に設けられた第1のガイド部を構成する一対のXガイドレール513と、これら一対のXガイドレール513に摺動可能に設けられるとともにXテーブル512に固定された第1のガイド部を構成するX摺接保持部514と、Xテーブル512を連結テーブル511に対してX方向に移動させる第1のリニアモータであるXリニアモータ515と、を備えている。
連結テーブル511は、工具取付部333で保持されるための構成として、大型加工用工具2と同一のものを備えている。すなわち、連結テーブル511は、テーパシャンク部511Aと、プルスタッド511Bと、アタッチメント位置決め突部511Cと、を有するアタッチメント側取付部511Dを備えている。
Xガイドレール513は、断面略T字状に形成されている。また、X摺接保持部514は、Xガイドレール513に対応する断面略T字状の溝部を有し、直列状に設けられた2個ずつの部材により構成されている。
Xリニアモータ515は、連結テーブル511における一対のXガイドレール513の間にX方向に沿って設けられたX固定子515Aと、このX固定子515Aに対して隙間を隔ててXテーブル512に設けられたX可動子515Bと、を備えている。
Y微動駆動機構52は、微細加工用工具4を第2の方向としてのY方向に例えばナノメートル単位で微動させる。このY微動駆動機構52は、Xテーブル512と対向する状態で設けられる第3のテーブルとしてのYテーブル521と、このXテーブル512におけるYテーブル521と対向する面に設けられた第2のガイド部を構成する一対のYガイドレール522と、これら一対のYガイドレール522に摺動可能に設けられるとともにYテーブル521に固定された第2のガイド部を構成するY摺接保持部523と、Yテーブル521をXテーブル512に対してY方向に移動させる第2のリニアモータであるYリニアモータ524と、を備えている。
Yテーブル521には、微細加工用工具4を着脱可能に保持するための構成として、微細加工用工具取付部525を備えている。この微細加工用工具取付部525は、工具取付部333と同様の構成を有し、略円錐状のテーパ孔525Aと、コレクトチャック525Bと、位置決め溝部(不図示)と、を備えている。
そして、微細加工用工具取付部525は、微細加工用工具4のテーパシャンク部41をテーパ孔525Aに嵌合させるとともに位置決め突部を位置決め溝部に嵌合させることで、微細加工用工具4をYテーブル521に対して位置決めし、プルスタッド42をコレクトチャック525Bで把持することで、微細加工用工具4を着脱可能に保持する。なお、図2では、構成を理解しやすいように、テーパシャンク部41と、テーパ孔525Aと、を離して示しているが、実際には密接している。
Yガイドレール522およびY摺接保持部523は、Xガイドレール513およびX摺接保持部514と同様の構成を有している。
Yリニアモータ524は、Xテーブル512における一対のYガイドレール522の間にY方向に沿って設けられたY固定子524Aと、このY固定子524Aに対して隙間を隔ててYテーブル521に設けられたY可動子(不図示)と、を備えている。
X,Y微動原点センサ53,54は、例えばリニアセンサであり、連結テーブル511と、Xテーブル512と、にそれぞれ設けられている。このX,Y微動原点センサ53,54は、X,Yテーブル512,521の位置を検出し、この検出した位置に関する信号をコントローラ7へ出力する。
そして、工作機械用アタッチメント5は、連結テーブル511のテーパシャンク部511Aがテーパ孔333Aに嵌合されるとともに、位置決め突部511Cが位置決め溝部333Cに嵌合することでZスライダ332に対して位置決めされ、プルスタッド511Bがコレクトチャック333Bで把持されることで、工具取付部333で着脱可能に保持される。なお、図2では、構成を理解しやすいように、テーパシャンク部511Aと、テーパ孔333Aと、を離して示しているが、実際には密接している。また、大型加工用工具2も工作機械用アタッチメント5と同様の機構により、工具取付部333で保持される。
保持交換部6は、図1に示すように、X駆動ガイド軸311とコラム321で構成される隅部に設けられている。この保持交換部6は、略四角箱状の本体61と、この本体61の上面上に設けられた保持テーブル62と、本体61の上面に設けられ保持テーブル62をX駆動ガイド軸311に対して接離する方向(±Y方向)への移動をガイドする一対の交換ガイドレール63と、保持交換部6を駆動する交換駆動機構64(図4参照)と、を備えている。
保持テーブル62は、X駆動ガイド軸311側に設けられた第1の交換保持部621と、この第1の交換保持部621に対してX駆動ガイド軸311と反対側に設けられた第2の交換保持部622と、を備えている。
第1,第2の交換保持部621,622は、Yスライダ323の移動軌跡の下方に位置する状態で設けられている。この第1,第2の交換保持部621,622は、大型加工用工具2、工作機械用アタッチメント5の少なくとも一部をそれぞれ収容可能な第1,第2の保持孔部621A,622Aと、この第1,第2の保持孔部621A,622Aの内周面に設けられ大型加工用工具2、工作機械用アタッチメント5の側面をそれぞれ狭持する第1,第2の狭持部(不図示)と、を備えている。
交換駆動機構64は、保持テーブル62を必要に応じて移動させる。さらに、第1,第2の狭持部に大型加工用工具2、工作機械用アタッチメント5を狭持させたり、狭持を解除させたりする。
コントローラ7は、図4に示すように、粗動駆動部3および交換駆動機構64に電気的に接続されている。また、粗動駆動部3で工作機械用アタッチメント5が保持された場合に工作機械用アタッチメント5および微細加工駆動機構44と、大型加工用工具2が保持された場合に大型加工用工具2と、電気的に接続される。そして、コントローラ7は、粗動制御部71と、微動制御部72と、全体制御部73と、を備えている。
粗動制御部71は、全体制御部73の制御に基づき、粗動駆動部3の各粗動駆動機構31,32,33の駆動量を例えばミリメートル単位で制御する。例えば、粗動制御部71は、電流を各粗動駆動機構31,32,33に流して、各粗動駆動機構31,32,33の駆動量を制御する。
微動制御部72は、全体制御部73の制御に基づき、工作機械用アタッチメント5の各微動駆動機構51,52に所定の電流を流して、各微動駆動機構51,52の駆動量を例えばナノメートル単位で制御する。
全体制御部73は、加工制御部731と、交換制御部732と、基準設定制御部733と、を備えている。
加工制御部731は、例えば作業者によりワークWの加工条件が設定されると、この加工条件に基づいて粗動制御部71、大型加工駆動機構24、微動制御部72、および、微細加工駆動機構44を制御する。
具体的には、加工制御部731は、大型加工用工具2を用いて大型加工をする旨の条件が設定された場合、粗動制御部71および大型加工駆動機構24を制御して、大型加工用工具2をミリメートル単位で適宜移動させつつワークWを大型加工する。
また、微細加工用工具4を用いて微細加工をする旨の条件が設定された場合、粗動制御部71を介してX,Y粗動駆動機構31,32を制御して、微細加工用工具4を加工位置近傍までミリメートル単位でX,Y方向に移動させる。そして、微動制御部72および微細加工駆動機構44を制御するとともに、粗動制御部71を介してZ粗動駆動機構33を制御して、微細加工用工具4をX,Y方向にナノメートル単位で適宜移動させつつワークWを微細加工する。
交換制御部732は、粗動駆動部3で保持された大型加工用工具2および工作機械用アタッチメント5のうち一方を他方に交換する。
具体的には、交換制御部732は、例えば図1に示すように、粗動駆動部3で保持された工作機械用アタッチメント5を保持交換部6で保持された大型加工用工具2に交換する場合、交換駆動機構64を制御して、保持テーブル62をX駆動ガイド軸311に近づける。また、Yスライダ323をZスライダ332が第2の交換保持部622の上方に位置する(2点鎖線で示す位置)まで、−Y方向(左側)へ移動させる。そして、Zスライダ323を−Z方向(下方)へ移動させ、工作機械用アタッチメント5が第2の交換保持部622の第2の狭持部で狭持可能な位置まで移動したら、第2の狭持部で工作機械用アタッチメント5を狭持させる。さらに、工作機械用アタッチメント5が狭持されたらZスライダ332を+Z方向(上方)へ移動させ、工具取付部333のコレクトチャック333Bを開かせてプルスタッド511Bの把持を解除させることで、工具取付部333による工作機械用アタッチメント5の保持を解除する。
また、交換制御部732は、Yスライダ323をZスライダ332が第1の交換保持部621の上方に位置するまで+Y方向へ移動させ、Zスライダ332を−Z方向へ移動させることで、大型加工用工具2のテーパシャンク部21を工具取付部333のテーパ孔333Aに嵌合させる。そして、さらにZスライダ332を−Z方向へ移動させ、プルスタッド22をコレクトチャック333Bにより把持させつつ、位置決め突部を位置決め溝部333Cに嵌合させることで、工具取付部333で大型加工用工具2を保持させる。また、大型加工用工具2が保持されたら、第1の狭持部による大型加工用工具2の狭持を解除して、Zスライダ332を+Z方向へ移動させる。
以上により、交換処理が終了する。
基準設定制御部733は、交換制御部732による交換により粗動駆動部3で工作機械用アタッチメント5が保持されたことを認識すると、工作機械用アタッチメント5の原点を確立する、すなわち微細加工用工具4を保持する微細加工用工具取付部525を基準位置へ移動させる。
具体的には、基準設定制御部733は、X,Y微動原点センサ53,54からX,Yテーブル512,521の位置に関する信号を取得する。そして、この信号に基づいて、X,Y微動駆動機構51,52を制御して、X,Yテーブル512,521を±X,Y方向へ移動させることで、微細加工用工具取付部525を基準位置に位置させる。
[実施形態の作用効果]
(1)工作機械1に取り付けられる工作機械用アタッチメント5に、微細加工用工具4が取り付けられる微細加工用工具取付部525と、この微細加工用工具取付部525を微動させるX,Yリニアモータ515,524を有する微動駆動部と、工作機械1の工具取付部333に着脱可能に取り付けられるアタッチメント側取付部511Dと、を設けている。
このため、粗動駆動部3により工作機械用アタッチメント5を微細加工位置近傍まで相対移動させた後に、微動駆動部により微細加工用工具4を相対移動させることにより、ワークWを微細加工することができる。そして、粗動駆動部3により微動駆動部を微細加工位置近傍まで相対移動させるので、ナノメール単位で移動可能なX,Yテーブル512,521のストロークを長くする必要がない。したがって、ストロークを長くすることに伴う剛性不足、慣性力やモーメントの増加の影響が生じることがなく、ワークWの微細加工を高精度に実現できる。
さらに、微細加工用工具取付部525を微動させる構成として、X,Yリニアモータ515,524を用いるので、より高精度に微動させることができる。また、工作機械1に、大型加工用工具2または工作機械用アタッチメント5を選択的に取り付けることができるので、加工形状に応じてワークWを高精度に加工できる。そして、従来ある工作機械1に工作機械用アタッチメント5を取り付けることができ、工作機械用アタッチメント5の利用拡大を容易に図ることができる。
(2)微動駆動部を、連結テーブル511と、X,Yテーブル512,521と、Xテーブル512をX方向へ移動可能にガイドするXガイドレール513およびX摺接保持部514と、Yテーブル521をY方向へ移動可能にガイドするYガイドレール522およびY摺接保持部523と、X,Yテーブル512,521をX,Y方向へ微動させるX,Yリニアモータ515、524と、で構成している。
このため、微細加工用工具を2次元的に微動させることができ、より多くのパターンでの高精度な微細加工を実現できる。
(3)アタッチメント側取付部511Dに、テーパ孔333Aに挿入されるテーパシャンク部511Aと、コレクトチャック333Bで保持されるプルスタッド511Bと、を設けている。さらに、工作機械用アタッチメント5に、工具取付部333の位置決め溝部333Cに嵌合されるアタッチメント位置決め突部511Cを設けている。
このため、プルスタッド511Bがコレクトチャック333Bで保持されるとともに、テーパシャンク部511Aがテーパ孔333Aに挿入されることで、工作機械用アタッチメント5を工作機械1に取り付けることができるので、両者の位置決めを容易にできる。また、位置決め溝部333Cと、アタッチメント位置決め突部511Cとを嵌合させるだけの簡単な構成で、工作機械用アタッチメント5がテーパシャンク部511Aを略中心に回転するのを防止できる。
[変形例]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
すなわち、工具取付部333として、いわゆるドローバを適用してもよい。
さらに、粗動駆動部3をワークWに対してX,Y,Z方向のうち2つまたは1つの方向のみへ相対移動可能な構成としてもよいし、微動駆動部をワークWに対してX方向またはY方向のみへ相対移動可能な構成としてもよい。そして、微動駆動部をZ方向へ相対的に微動可能な構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明は、ワークを加工する工作機械に取り付けられる工作機械用アタッチメントに利用できる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の概略構成を示す斜視図。 工作機械用アタッチメントの概略構成を示す側面図。 工作機械用アタッチメントの概略構成を示す斜視図。 コントローラの概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1…工作機械
2…大型加工用工具
3…粗動駆動部
4…微細加工用工具
5…工作機械用アタッチメント
51,52…微動駆動部を構成するX,Y微動駆動機構
511…第1のテーブルとしての連結テーブル
511D…アタッチメント側取付部
512…第2のテーブルとしてのXテーブル
513…第1のガイド部を構成するXガイドレール
514…第1のガイド部を構成するX摺接保持部
515…第1のリニアモータであるXリニアモータ
521…第3のテーブルとしてのYテーブル
522…第2のガイド部を構成するYガイドレール
523…第2のガイド部を構成するY摺接保持部
524…第2のリニアモータであるYリニアモータ
525…微細加工用工具取付部
W…ワーク

Claims (2)

  1. ワークを大型加工する大型加工用工具を前記ワークに対して相対的に粗動させる粗動駆動部を備えた工作機械に取り付けられる工作機械用アタッチメントであって、
    前記ワークを微細加工する微細加工用工具が取り付けられる微細加工用工具取付部と、
    この微細加工用工具取付部を前記ワークに対して相対的に微動させるリニアモータを有する微動駆動部と、
    この微動駆動部に設けられ前記粗動駆動部に着脱可能に取り付けられるアタッチメント側取付部と、
    を備えたことを特徴とする工作機械用アタッチメント。
  2. 請求項1に記載の工作機械用アタッチメントにおいて、
    前記微動駆動部は、
    前記アタッチメント側取付部が設けられた第1のテーブルと、
    この第1のテーブルに対向する状態で配置される第2のテーブルと、
    前記第2のテーブルを前記第1のテーブルの面方向と略平行な第1の方向へ移動可能にガイドする第1のガイド部と、
    前記第2のテーブルを前記第1の方向へ微動させる第1の前記リニアモータと、
    前記微細加工用工具取付部が設けられ、前記第2のテーブルに対向する状態で配置される第3のテーブルと、
    前記第3のテーブルを前記第2のテーブルの面方向と略平行、かつ、前記第1の方向と略直交する第2の方向へ移動可能にガイドする第2のガイド部と、
    前記第3のテーブルを前記第2の方向へ微動させる第2の前記リニアモータと、
    を備えたことを特徴とする工作機械用アタッチメント。
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