JP2009107013A - 鋳型造型機における中子セット装置及び中子セット方法 - Google Patents

鋳型造型機における中子セット装置及び中子セット方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 機械の構造をシンプルにすることができると共に中子セットの精度を高精
度に維持することができる鋳型造型機における中子セット装置及び中子セット方法を提供
する。
【解決手段】 鋳型造型機において該造型後に上鋳型及び下鋳型と前記マッチプレー
トを分離した状態で前記下鋳型に中子をセットする装置であって、中子保持手段及び回転
軸を備えると共に該回転軸により回転可能にされた中子保持治具と、該中子保持治具の回
転軸が軸支されると共に前記下鋳型の上方に搬入出される治具搬送台車と、前記鋳型造型
機の本体に取り付けられると共に前記下鋳型の上方に搬入された治具搬送台車及び前記中
子保持治具を上鋳枠と共に昇降させる上鋳枠昇降用アクチュエータと、を具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マッチプレートを用いて一対の無枠の上・下鋳型を造型する鋳型造型機にお
ける中子セット装置及び中子セット方法に関する。
従来、マッチプレートを用いて一対の無枠の上・下鋳型を造型する鋳型造型機において
、造型された鋳型へ中子をセットするものとしては、下鋳枠を前後に移動可能にし、該下
鋳枠を造型機の外側まで搬出した状態で、その上方に設置された中子セッターで中子セッ
トを行うものが公知にされている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第02/43901号パンフレット(第3図)
しかし、特許文献1のものでは、下鋳枠を前後に移動可能な構成にしなければならず、機
械の構造が複雑になるという問題がある。また、該下鋳枠を造型機の外側まで搬出した状
態、即ち、片持ちの状態で該下鋳枠を上昇させて中子セットを行うため、該中子セットの
精度を維持しにくいという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みて成されたもので、機械の構造をシンプルにすることがで
きると共に中子セットの精度を高精度に維持することができる鋳型造型機における中子セ
ット装置及び中子セット方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の鋳型造型機における中子セット装置は、上鋳枠と
下鋳枠でマッチプレートを挟持した状態で上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材を該上
・下鋳枠に各々挿入して該上・下鋳枠内に各々所定の造型空間を形成し、該造型空間内に
鋳物砂を充填した後、前記上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材で該造型空間内の鋳物
砂をスクイズして上・下鋳型を造型する鋳型造型機において該造型後に上鋳型及び下鋳型
と前記マッチプレートを分離した状態で前記下鋳型に中子をセットする装置であって、中
子保持手段及び回転軸を備えると共に該回転軸により回転可能にされた中子保持治具と、
該中子保持治具の回転軸が軸支されると共に前記下鋳型の上方に搬入出される治具搬送台
車と、前記鋳型造型機の本体に取り付けられると共に前記下鋳型の上方に搬入された治具
搬送台車及び前記中子保持治具を上鋳枠と共に昇降させる上鋳枠昇降用アクチュエータと
、を具備することを特徴とする。
また本発明の鋳型造型機における中子セット装置は、前記上鋳枠の両外側には該上鋳枠
と共に垂直移動可能な一対の垂直移動レールが固定され、該垂直移動レールを介して前記
下鋳型の上方に前記治具搬送台車及び中子保持治具が搬入されることにより該治具搬送台
車及び中子保持治具が前記上鋳枠と共に昇降可能になることを特徴とする。
また上記の目的を達成するために本発明の鋳型造型機における中子セット方法は、上鋳
枠と下鋳枠でマッチプレートを挟持した状態で上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材を
該上・下鋳枠に各々挿入して該上・下鋳枠内に各々所定の造型空間を形成し、該造型空間
内に鋳物砂を充填した後、前記上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材で該造型空間内の
鋳物砂をスクイズして上・下鋳型を造型する鋳型造型機において該造型後に上鋳型及び下
鋳型と前記マッチプレートを分離した状態で前記下鋳型に中子をセットする方法であって
、中子保持治具に中子をセットした後、中子保持手段を作動させて中子を該中子保持治具
に保持させる工程と、該中子保持治具の回転軸が軸支された治具搬送台車を前記下鋳型の
上方に搬入させると共に前記中子保持治具を正回転させて該中子保持治具に保持された中
子を前記下鋳型と対向させる工程と、前記鋳型造型機の本体に取り付けられると共に前記
下鋳型の上方に搬入された治具搬送台車及び前記中子保持治具を上鋳枠と共に昇降させる
上鋳枠昇降用アクチュエータを正作動させることにより前記中子保持治具に保持された中
子を前記下鋳型に当接する寸前まで、若しくは、当接するまで下降させる工程と、該下降
させた状態で前記中子保持手段の作動を解除することにより前記下鋳型に中子をセットす
る工程と、前記上鋳枠昇降用アクチュエータを逆作動させることにより前記治具搬送台車
及び中子保持治具を上昇させる工程と、前記治具搬送台車を前記下鋳型の上方から搬出さ
せると共に前記中子保持治具を逆回転させる工程と、を有することを特徴とする。
また本発明の鋳型造型機における中子セット方法は、前記中子保持治具に保持された中
子を前記下鋳型に当接する寸前まで、若しくは、当接するまで下降させた状態で前記中子
保持手段の作動を解除した後、中子を圧縮空気で加圧して前記下鋳型に中子をセットする
ことを特徴とする。
本発明は、上鋳枠と下鋳枠でマッチプレートを挟持した状態で上部スクイズ部材及び下
部スクイズ部材を該上・下鋳枠に各々挿入して該上・下鋳枠内に各々所定の造型空間を形
成し、該造型空間内に鋳物砂を充填した後、前記上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材
で該造型空間内の鋳物砂をスクイズして上・下鋳型を造型する鋳型造型機において該造型
後に上鋳型及び下鋳型と前記マッチプレートを分離した状態で前記下鋳型に中子をセット
する装置であって、中子保持手段及び回転軸を備えると共に該回転軸により回転可能にさ
れた中子保持治具と、該中子保持治具の回転軸が軸支されると共に前記下鋳型の上方に搬
入出される治具搬送台車と、前記鋳型造型機の本体に取り付けられると共に前記下鋳型の
上方に搬入された治具搬送台車及び前記中子保持治具を上鋳枠と共に昇降させる上鋳枠昇
降用アクチュエータと、を具備するようにしたから、機械の構造をシンプルにすることが
できると共に中子セットの精度を高精度に維持することができる等種々の効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。まず、鋳型造型機の本体
Aについて説明する。本体Aは、図1に示すように、両面に模型1a、1aを有するマッ
チプレート1を挟持可能な上鋳枠2及び下鋳枠3と、マッチプレート1上面に対向して上
鋳枠2内に挿入可能な上部スクイズ部材4と、垂直姿勢で機台5に固定された盛枠6と、
この盛枠6に挿入可能なように、加圧面を水平方向に向き付けて配置した下部スクイズ部
材7とを含んでいる。
図1は本体Aの初期状態を示しており、この状態では、マッチプレート1、上鋳枠2、
下鋳枠3及び上部スクイズ部材4は水平姿勢にあり、上部スクイズ部材4の加圧面は垂直
下方に向き付けられている。これらマッチプレート1、上鋳枠2、下鋳枠3及び上部スク
イズ部材4は後述のように一体的に垂直姿勢へ回動可能である。
一方、盛枠6及び下部スクイズ部材7は回動せず、その向きは水平方向に固定されてい
る。盛枠6は、マッチプレート1を挟持した上鋳枠2及び下鋳枠3が回動を完了した垂直
姿勢にあるときに、下鋳枠3に当接する位置に固定されている。下部スクイズ部材7は、
盛枠6を介して、垂直姿勢の下鋳枠3内にも挿入可能である。
本体Aの上部中央に配置された鋳物砂充填機構8は、その下方に形成されるべき一対の
造型空間へ鋳物砂を充填する(図1では、造型空間は未だ形成されていない)。この鋳物
砂充填機構8の下方近傍には、上部スクイズ部材4及び下部スクイズ部材7をそれぞれ作
動する一対の横向きの第1シリンダ(上部シリンダ)9(図2及び図3参照)と、一本の
横向きの第2シリンダ(下部シリンダ)10(図1参照)とを対向して配置してある。こ
れら第1及び第2シリンダ9及び10は、本実施例では油圧シリンダであるが、電動シリ
ンダとしてもよい。
図1及び図2に示すように、機台5の上方右側に配置された回転軸11は、本体Aの前
後方向(図1及び図2の紙面に対して垂直方向)へ延伸している。従って図1及び図2に
おける回転軸11はその前端面のみが示されている。この回転軸11は、前後方向に所定
の間隔をもって機台5に装着された一対の軸受12(図2に前側軸受12のみを示す)に
より回転自在に支持されている。この回転軸11の長さ方向中央付近には、実質的に垂直
方向へ延伸する回動フレーム13が固着してある。
特に図1に示すように、回動フレーム13の右側下端には、左側壁に砂導入孔を有する
下鋳枠3が支持部材14を介して装着してある。回動フレーム13の右側には、実質的に
垂直方向へ延伸する一対のガイドロッド15が前後方向に所定の間隔をもって装着してあ
る(図1及び図2には前側ガイドロット15のみを示す)。
更に図1に示すように、これら一対の垂直ガイドロッド15には、下鋳枠3の上方にお
いてマッチプレート1を載置する載置部材16が、この載置部材16の上方には左側壁に
砂導入孔を有する上鋳枠2が、それぞれガイドホルダ17及び18を介して垂直ガイドロ
ッド15に沿って摺動自在に支持してある。その載置部材16は、造型機前後方向に延伸
するガイドレール19上に、このガイドレールに沿って移動自在に載置されている。その
ガイドレール19は、回動フレーム13に装着された第3シリンダ20の伸縮作動によっ
て昇降する。上鋳枠2は、ピストンロッドの先端が回動フレーム13に装着された下向き
の第4シリンダ21に支持部材(図示せず)を介して固着してあり、第4シリンダ21の
伸縮作動によって載置部材16に対して進退動する。
特に図2に示すように、上鋳枠2の前後両側面(図2には前側面のみを示す)の中央部
には、上部スクイズ部材4をピストンロッドの先端間に架設して、伸縮作動により上鋳枠
2に対して進退動させる一対の第5シリンダ22が装着してある。従って、この第5シリ
ンダ22は上鋳枠2及び上部スクイズ部材4と一体的に回動可能である。上鋳枠2の前後
両側面の両端には、上鋳枠2をマッチプレート1に対して押し離す2対の下向きの第6シ
リンダ23が装着してある。下鋳枠3(図1)の前後両外側面には、これをマッチプレー
ト1に対して押し離す4本の上向きの第7シリンダ24(図2)が装着してある。尚、第
7シリンダ24のうちの2本は、第3シリンダ20の動作で代用することにより、省略す
ることが可能である。機台5の上面の前後両側には、右向きの一対の第8シリンダ25が
装着されている。一対の第8シリンダ25のピストンロッドの先端間には、回動フレーム
13の上部が連結機構26を介して連結されており、第8シリンダ25の伸縮作動により
、回動フレーム13が回転軸11周りに上下方向に回動する。
本体Aの鋳物砂充填機構8は、図2に示すように機台5の上面における一対の第8シリ
ンダ25の間に設置してある。図1に示すように、鋳物砂充填機構8のサンドタンク27
の下部には、鋳物砂を流動化させるための圧縮空気を噴射する噴射機構28が設けてある
図5の平面図及び図6の正面図は、マッチプレート1、上及び下鋳枠2及び3、上及び
下部スクイズ部材4及び7、及び盛枠6が、図1及び図2に示す状態から、上述のように
上部及び下部造型空間を形成して、それらの関連部材と共に鋳物砂充填機構8の真下へ旋
回移動したときの配置を示す。図5及び図6において、鋳物砂充填機構8(図6)の下方
には、平面断面が概略的にC字状を成す支持フレーム体29(図5)が機台5(図1及び
図2)へ装着してある。
特に図5に示すように、支持フレーム体29の左側フレームの内側には、下部造型空間
を形成する際に盛枠6が下鋳枠3へ当接するように、垂直姿勢の盛枠6が装着してある。
支持フレーム体29の左側フレームの中央部には、上述の単独の第2シリンダ10が右横
向きに装着してあり、そのピストンロッドの先端には垂直姿勢の下部スクイズ部材7が固
着してある。支持フレーム体29の一対の開放端には、上述の第1シリンダ9の各々が左
横向きにして装着してある。
次に中子セット装置Bについて説明する。図2において、中子保持治具101は回転軸
102を備えると共に該回転軸102により回転可能にされており、該回転軸102はそ
の両端に配置された軸受103、103(図4参照)を介して治具搬送台車104に軸支
されている。なお前記回転軸102は図示されない駆動モータにより回転されるようにな
っている。
また前記中子保持治具101において、中子が当接する部分は樹脂で製作されており、こ
の部分は交換可能にされている(図示省略)。
さらに前記中子保持治具101は図示されない中子保持手段を備えており、本実施形態で
は該中子保持手段として吸引手段を用いている。なお該中子保持手段は、吸引手段に限定
されるものではなく、例えば、中子を機械的にクランプするクランプ手段等であってもよ
い。
また前記治具搬送台車104は、その上位部内側に装着された4個のローラ104a、
104aを備えている。そして、該治具搬送台車104の手前側には一対の案内部材10
5、105(図2、図3参照)が間隔をおいて締結固定されており、該案内部材105、
105間には一つのローラ106が摺動可能に配設されている。そして、該ローラ106
はアーム107に装着されており、該アーム107は後述するモータ108の回転軸に連
結されている。
また前記治具搬送台車104の上方には移動台車109が配設されており、該移動台車
109は、その上位部外側に装着された4個のローラ109a、109aを備えている。
そして、該移動台車109の下位部外側には該移動台車109と共に水平移動可能な一対
の水平移動レール110、110が固定されており、該水平移動レール110、110上
には前記治具搬送台車104のローラ104a、104aが載置されるようになっている
。また該移動台車109の手前側下位部には前記モータ108が配設されており、該モー
タ108は支持部材111を介して該移動台車109に固定されている。
そして、該移動台車109の前記ローラ109a、109aは、その下部に配置された
レール112、112上に載置されており、該レール112、112はレール支持フレー
ム113に固定されて支持されている。なお、該レール支持フレーム113は図示されな
い支柱により支持されている。また前記鋳型造型機の本体Aにおける上鋳枠2の両外側に
は該上鋳枠2と共に垂直移動可能な一対の垂直移動レール114、114が固定部材11
5、115を介して固定されており(図3参照)、該垂直移動レール114、114を介
して前記下鋳型の上方に前記治具搬送台車104及び中子保持治具101が搬入されるこ
とにより該治具搬送台車104及び中子保持治具101が前記上鋳枠2と共に昇降可能に
なるようになっている。なお該上鋳枠2が上昇端のとき、該垂直移動レール114、11
4と前記水平移動レール110、110の頂部高さが同じ高さになるようになっている。
なお符号Cはマッチプレート1を載置部材16と共に上鋳枠2と下鋳枠3との間に搬入
出させるマッチプレート搬送機構である。また符号30は上鋳枠2及び下鋳枠3内から抜
き出される上・下鋳型を受ける受け部材で、符号31は受け部材30上の上・下鋳型を受
け部材30上から押し出す押出しシリンダである。
このように構成されたものの作動について説明する。図1に示す状態から、まず本体A
の下向きの第4シリンダ21を収縮作動させて、下鋳枠3上にマッチプレート1及び上鋳
枠2を実質的に水平姿勢で順次に重ね合わせることにより、マッチプレート1を上鋳枠2
と下鋳枠3との間に狭持する。
続いて、本体Aの第1シリンダ9を収縮させた状態で、本体Aの一対の第8シリンダ25
を伸長作動させて回動フレーム13を回転軸11周りに時計方向へ回動させることにより
、マッチプレート1を挟持した上鋳枠2及び下鋳枠3と共に上部スクイズ部材4を、第1
シリンダ9と盛枠6との間へ搬送して、垂直姿勢にさせる。この回動と同時に第2シリン
ダ10を所定長さ伸長作動させ、且つ一対の第5シリンダ22を収縮作動させて、図5に
示した上部及び下部造型空間の形成を開始する。更に詳しくは、上鋳枠2及び下鋳枠3で
マッチプレート1を狭持した状態で、上鋳枠2内にマッチプレート1に対向して上スクイ
ズ部材4を挿入させることにより、上部造型空間が形成される。マッチプレート1を挟持
した上鋳枠2及び下鋳枠3、上部スクイズ部材4及びそれを駆動する第5シリンダ22は
一体的に回動可能であるから、その回動期間中に上部造型空間を形成することができる。
この回動と同時に第2シリンダ10を伸長作動させることにより、下部スクイズ部材7を
盛枠6に挿通させ、且つ回動により到来する実質的に垂直姿勢の下鋳枠3へ挿入する。回
動が完了して下鋳枠3が盛枠6に当接すると、下部造型空間も形成される。
次いで、サンドタンク27の噴射機構28へ図示しない供給源から圧縮空気を供給して、
上部及び下部造型空間へ鋳物砂を空気を用いて充填する。この鋳物砂の充填に際しては、
サンドタンク27内へも圧縮空気を供給して、サンドタンク27内の鋳物砂の導入時間を
短縮することが好ましいが、本発明はそれに限定されるものではない。
続いて、第1シリンダ9及び第2シリンダ10をそれぞれ伸長作動させることにより、
上部スクイズ部材4及び下部スクイズ部材7をそれぞれマッチプレート1へ向けて移動さ
せ、上部及び下部造型空間内の鋳物砂をスクイズする。この鋳物砂のスクイズにより、上
部造型空間及び下部造型空間内にはそれぞれ上鋳型及び下鋳型が造型される。
次いで、第8シリンダ25を収縮作動させて回動フレーム13を反時計方向へ回動させ
ることにより、上鋳型及び下鋳型をそれぞれ包含した上鋳枠2及び下鋳枠3を旋回移動さ
せる。
続いて、第4シリンダ21を伸長作動して上鋳枠2を上昇させると共に、第6シリンダ
23を伸長作動させて、マッチプレート1を上鋳枠2から押し離すと同時に、第7シリン
ダ24を伸長作動させて、マッチプレート1を下鋳枠3から押し離す。
次いで、マッチプレート搬送機構Cを作動させて載置部材16と共にマッチプレート1
を上鋳枠2と下鋳枠3との間から搬出し、図2の状態にされると中子セットが開始される
。ここで中子セットについて詳しく説明する。まず、手作業で治具搬送台車104及び移
動台車109を前進させ、水平移動レール110、110が垂直移動レール114、11
4に当接した状態で図示されない固定手段により該移動台車109の位置を固定する。
次に、回転軸102を中心にして垂直状態から後方(本体A側)に所定角度(本実施形
態では30度)傾動された状態、即ち、初期状態の中子保持治具101の保持面101a
に手作業で中子Nをセットした後、前記吸引手段を作動させて中子Nを吸引により中子保
持治具101に保持させる(図7参照)。
その後、モータ108を正作動させることによりアーム107を本体A側に180度回動
させる。これによりローラ106が案内部材105、105間を摺動しながら往復移動し
て治具搬送台車104が下鋳型の上方に搬入される。そして、該治具搬送台車104の本
体A側への移動開始と同時に前記回転軸102の駆動モータを正作動させることにより中
子保持治具101を中子Nが下向きになるように正回転(図7において時計回り)させる
。これにより治具搬送台車104が下鋳型の上方に搬入された状態で中子保持治具101
の保持面101aが下向きになり、該中子保持治具101に保持された中子Nは下鋳型と
対向される(図8参照)。
次に、本体Aに取り付けられると共に下鋳型の上方に搬入された治具搬送台車104及
び中子保持治具101を上鋳枠2と共に昇降させる上鋳枠昇降用アクチュエータを正作動
、即ち、前記第4シリンダ21を収縮作動させることにより上鋳枠2と共に垂直移動レー
ル114、114を下降させる。これにより治具搬送台車104を介して中子保持治具1
01を保持された中子Nが下鋳型に当接する寸前(本実施形態では中子Nと下鋳型の隙間
が1mmの位置)まで下降させる(図9参照)。その後、該下降させた状態で前記吸引手
段の作動を解除することにより中子保持治具101から中子Nを分離させて下鋳型に該中
子Nをセットする。
次に前記上鋳枠昇降用アクチュエータを逆作動、即ち、前記第4シリンダ21を伸長作
動させることにより上鋳枠2と共に垂直移動レール114、114を上昇させる。これに
より治具搬送台車104及び空の中子保持治具101を上昇させる(図10参照)。
その後、モータ108を逆作動させることによりアーム107を中子セット装置B側に
180度回動させる。これによりローラ106が案内部材105、105間を摺動しなが
ら往復移動して治具搬送台車104が下鋳型の上方から搬出される。そして、該治具搬送
台車104の中子セット装置B側への移動開始と同時に前記回転軸102の駆動モータを
逆作動させることにより中子保持治具101を上述の初期状態になるように逆回転(図1
0において反時計回り)させる。これにより治具搬送台車104が下鋳型の上方から搬出
された状態で中子保持治具101が該初期状態にされる(図11参照)。
また本体Aの方では第4シリンダ21を収縮作動させて、上鋳枠2を下降させて下鋳枠
3に重ね合わせる。更に、図示されない昇降シリンダにより受け部材30を上昇させて下
鋳型の下面に当接させる。続いて、第5シリンダ22を収縮作動させて、上部スクイズ部
材4を介して上鋳枠2内の上鋳型を下方へ押圧すると共に、前記図示されない昇降シリン
ダにより受け部材30を下降させて、上鋳枠2及び下鋳枠3内から上・下鋳型を抜き出す
。次いで第5シリンダ22を伸長作動させて、上部スクイズ部材4を上昇させる。次いで
、押出しシリンダ31を伸長作動させて、受け部材30上の上・下鋳型を受け部材30上
から押し出す。これにより、無枠の上・下鋳型が得られる。
なお次のサイクルでも引き続き中子セットを行う場合は移動台車109は前進端のままで
あるが、中子が不要な鋳型を造型する場合、即ち、中子セットをしない場合は前記固定手
段による移動台車109の位置固定を解除し、手作業で治具搬送台車104及び移動台車
109を後退させる。
なお本発明では、上鋳枠2と下鋳枠3の間のマッチプレート1を搬入出する空間に中子
保持治具101を中子Nが下向きになるように搬入するだけで、その後は、剛性があって
精度の良い鋳型造型機の本体Aの方でマッチプレート1を上・下鋳枠2、3で挟持するの
と同様の動きで下鋳型に中子Nをセットするため、下鋳枠を造型機の外側まで搬出した状
態、即ち、片持ちの状態で該下鋳枠を上昇させて中子セットを行う従来のものに比べ、中
子セットの精度を高精度に維持することができる。また本発明では、上述したように鋳型
造型機の本体Aの方でマッチプレート1を上・下鋳枠2、3で挟持するのと同様の動きで
下鋳型に中子Nをセットするため、下鋳枠を前後に移動可能な構成にする必要がなく、こ
れにより機械の構造をシンプルにすることができる。
なお本発明の実施形態では、手作業で治具搬送台車104及び移動台車109を前進・
後退させるようにしたが、これに限定されるものではなく、アクチュエータ(例えば、シ
リンダ、モータ等)により前進・後退させるようにしてもよい。
また本発明の実施形態では、治具搬送台車104を介して中子保持治具101を保持さ
れた中子Nが下鋳型に当接する寸前まで下降させるようにしたが、これに限定されるもの
ではなく、中子Nが下鋳型に当接するまで下降させるようにしてもよい。
さらに本発明の実施形態では、治具搬送台車104を介して中子保持治具101を保持
された中子Nが下鋳型に当接する寸前まで(若しくは、当接するまで)下降させた状態で
前記吸引手段の作動を解除することにより中子保持治具101から中子Nを分離させて下
鋳型に該中子Nをセットするようにしたが、これに限定されるものではなく、該吸引手段
の作動を解除した後、中子Nを圧縮空気で加圧して下鋳型に該中子Nをセットするように
すると該中子Nの分離の確実性が増し、中子Nの分離不良等が防止できるため、より好ま
しい。なお該中子Nを圧縮空気で加圧するようにするには、前記中子保持手段として、吸
引手段の代わりに吸引・加圧手段を用いるようにすればよい。
さらに本発明の実施形態では、回転軸102を駆動モータ(図示せず)により回転させ
て中子保持治具101を回転させるようにしているが、これに限定されるものではなく、
回転軸102の一端にアームを取り付け、該アームを介してシリンダで回転軸102を回
転させるようにしてもよい。またアクチュエータを用いず、カム機構を用いて回転軸10
2を回転させるようにしてもよい。
さらに本発明の実施形態では、治具搬送台車104及び移動台車109を前進させ、水
平移動レール110、110が垂直移動レール114、114に当接した状態で図示され
ない固定手段により該移動台車109の位置を固定するようにしているが、これに限定さ
れるものではなく、水平移動レール110、110と垂直移動レール114、114との
間に若干の隙間(例えば、1mm)を確保した状態で該移動台車109の位置を固定する
ようにしてもよい。
次に上述の実施形態(以下、第1実施形態という)とは別の実施形態を第2実施形態として説明する。該第2実施形態は中子セット装置Bの構成の一部が第1実施形態と異なるだけであり、鋳型造型機の本体A及びマッチプレート搬送機構Cは第1実施形態と同じ構成である。以下、第2実施形態について図面に基づいて詳しく説明するが、中子セット装置については、第1実施形態の中子セット装置Bと区別するために第2実施形態では中子セット装置Dと示す。また該中子セット装置D以外で第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号で示してその説明を省略することとする。
ここで中子セット装置Dの構成について説明する。図12において、中子保持治具201は回転軸202を備えると共に該回転軸202により回転可能にされており、該回転軸202はその両端に配置された軸受203、203(図14参照)を介して治具搬送台車204に軸支されている。なお前記回転軸202は図示されない駆動モータにより回転されるようになっている。
また前記中子保持治具201において、中子が当接する部分は樹脂で製作されており、この部分は交換可能にされている(図示省略)。さらに前記中子保持治具201は図示されない中子保持手段を備えており、本実施形態では該中子保持手段として吸引手段を用いている。なお該中子保持手段は、吸引手段に限定されるものではなく、例えば、中子を機械的にクランプするクランプ手段等であってもよい。
また前記治具搬送台車204は、その上位部内側に装着された4個のローラ204a、204a(図14参照。図示は手前側の2個のみ)を備えている。そして、該治具搬送台車204の手前側には一対の案内部材205、205(図12参照)が間隔をおいて締結固定されており、該案内部材205、205間には一つのローラ206が摺動可能に配設されている。そして、該ローラ206はアーム207に装着されており、該アーム207はロータリーアクチュエータ208に連結されている。
また前記治具搬送台車204の上方には移動台車209が配設されており、該移動台車209は、その上位部外側に装着された4個のローラ209a、209a(図12参照。図示は手前側の2個のみ)を備えている。そして、該移動台車209の下位部外側には該移動台車209と共に水平移動可能な一対の水平移動レール210、210(図14参照)が固定されており、該水平移動レール210、210上には前記治具搬送台車204のローラ204a、204aが載置されるようになっている。また該移動台車209の手前側上位部には支持部材211が固定されており、該支持部材211には前記ロータリーアクチュエータ208が固定されている。
そして、該移動台車209の前記ローラ209a、209aは、その上下部に配置されたレール212a、212bの間を移動するようになっていると共に該下部に配置されたレール212b上に載置されている。また該レール212a、212bはレール支持フレーム213に固定されて支持されており、該レール支持フレーム213は支柱213aにより支持されている。なお図15〜図19については、図面をわかりやすくするために、前記鋳型造型機の本体A側の支柱213aは図示を省略している。
そして、前記鋳型造型機の本体Aにおける上鋳枠2の両外側には該上鋳枠2と共に垂直移動可能な一対の垂直移動レール214、214が固定部材215、215を介して固定されており(図13参照)、該垂直移動レール214、214を介して前記下鋳型の上方に前記治具搬送台車204及び中子保持治具201が搬入されることにより該治具搬送台車204及び中子保持治具201が前記上鋳枠2と共に昇降可能になるようになっている。なお該上鋳枠2が上昇端のとき、該垂直移動レール214、214と前記水平移動レール210、210の頂部高さが同じ高さになるようになっている。
また図14に示すように前記中子保持治具201の両外側には取付部材201a、201aを介して位置決めピン201b、201bが取り付けられている。そして、前記下鋳枠3には、該位置決めピン201b、201bが挿入される位置決め孔(図示省略)が穿設された位置決め部材3a、3aが取り付けられている。
なお中子セット装置Dにおいて前記移動台車209は、中子セットステーションS1と退避ステーションS2(図14参照)の間を手作業で移動させることができるようになっており、中子セットを行う場合は通常、手作業で移動台車209を中子セットステーションS1に移動させた後、中子セットステーションS1に設けられた図示されない固定手段により該移動台車209を中子セットステーションS1の位置に固定する。また該移動台車209を中子セットステーションS1の位置に固定した状態で、水平移動レール210、210と垂直移動レール214、214との間には若干の隙間(例えば、1mm)が確保されるようになっている。
次に、このように構成されたものの作動について説明する。上鋳型及び下鋳型を造型し、その後に上鋳型及び下鋳型とマッチプレート1を分離して該マッチプレート1を上鋳枠2と下鋳枠3との間から搬出すると図12の状態になる。ここまでの作動については上述の第1実施形態と同様であるため、説明は省略する。
この状態から中子セットが開始される。ここで中子セットについて詳しく説明する。図12は中子セットステーションS1に設けられた図示されない固定手段により移動台車209を中子セットステーションS1の位置に固定した状態である。この際、中子保持治具201は回転軸202を中心にして垂直状態から後方(本体A側)に所定角度(本実施形態では30度)傾動された状態、即ち、初期状態にされている。この状態で中子保持治具201の保持面201cに手作業で中子Nをセットした後、前記吸引手段を作動させて中子Nを吸引により中子保持治具201に保持させる(図15参照)。
その後、ロータリーアクチュエータ208を正作動させることによりアーム207を本体A側に180度回動させる。これによりローラ206が案内部材205、205間を摺動しながら往復移動して治具搬送台車204が下鋳型の上方に搬入される。そして、該治具搬送台車204の本体A側への移動開始と同時に前記回転軸202の駆動モータを正作動させることにより中子保持治具201を中子Nが下向きになるように正回転(図15において時計回り)させる。これにより治具搬送台車204が下鋳型の上方に搬入された状態で中子保持治具201の保持面201cが下向きになり、該中子保持治具201に保持された中子Nは下鋳型と対向される(図16参照)。
次に、本体Aに取り付けられると共に下鋳型の上方に搬入された治具搬送台車204及び中子保持治具201を上鋳枠2と共に昇降させる上鋳枠昇降用アクチュエータを正作動、即ち、前記第4シリンダ21を収縮作動させることにより上鋳枠2と共に垂直移動レール214、214を下降させる。これにより治具搬送台車204を介して中子保持治具201を保持された中子Nが下鋳型に当接する寸前(本実施形態では中子Nと下鋳型の隙間が1mmの位置)まで下降させる(図17参照)。その後、該下降させた状態で前記吸引手段の作動を解除することにより中子保持治具201から中子Nを分離させて下鋳型に該中子Nをセットする。なお治具搬送台車204及び中子保持治具201を下降させると、ローラ206が案内部材205、205間から抜けることになるが、中子保持治具201に取り付けられた位置決めピン201b、201bが、下鋳枠3に取り付けられた位置決め部材3a、3a(図14参照)の位置決め孔(図示省略)に挿入されて嵌合することにより、中子保持治具201と下鋳枠3の位置決めがなされるようになっている。
次に前記上鋳枠昇降用アクチュエータを逆作動、即ち、前記第4シリンダ21を伸長作動させることにより上鋳枠2と共に垂直移動レール214、214を上昇させる。これにより治具搬送台車204及び空の中子保持治具201を上昇させる(図18参照)。
その後、ロータリーアクチュエータ208を逆作動させることによりアーム207を中子セット装置D側に180度回動させる。これによりローラ206が案内部材205、205間を摺動しながら往復移動して治具搬送台車204が下鋳型の上方から搬出される。そして、該治具搬送台車204の中子セット装置D側への移動開始と同時に前記回転軸202の駆動モータを逆作動させることにより中子保持治具201を上述の初期状態になるように逆回転(図18において反時計回り)させる。これにより治具搬送台車204が下鋳型の上方から搬出された状態で中子保持治具201が該初期状態にされる(図19参照)。
また本体Aの方では第4シリンダ21を収縮作動させて、上鋳枠2を下降させて下鋳枠3に重ね合わせる。更に、図示されない昇降シリンダにより受け部材30を上昇させて下鋳型の下面に当接させる。続いて、第5シリンダ22を収縮作動させて、上部スクイズ部材4を介して上鋳枠2内の上鋳型を下方へ押圧すると共に、前記図示されない昇降シリンダにより受け部材30を下降させて、上鋳枠2及び下鋳枠3内から上・下鋳型を抜き出す。次いで第5シリンダ22を伸長作動させて、上部スクイズ部材4を上昇させる。次いで、押出しシリンダ31を伸長作動させて、受け部材30上の上・下鋳型を受け部材30上から押し出す。これにより、無枠の上・下鋳型が得られる。
なお次のサイクルでも引き続き中子セットを行う場合は移動台車209は中子セットステーションS1の位置のままであるが、中子が不要な鋳型を造型する場合、即ち、中子セットをしない場合は前記固定手段による移動台車209の位置固定を解除し、手作業で移動台車209を退避ステーションS2移動させた後、退避ステーションS2に設けられた図示されない固定手段により該移動台車209を退避ステーションS2の位置に固定する(図20参照)。
なお本発明の第2実施形態では、中子セットステーションS1と退避ステーションS2の間において、移動台車209を手作業で移動させるようにしたが、これに限定されるものではなく、該移動台車209をアクチュエータ(例えば、シリンダ、モータ等)により移動させるようにしてもよい。
また本発明の第2実施形態では、治具搬送台車204を介して中子保持治具201を保持された中子Nが下鋳型に当接する寸前まで下降させるようにしたが、これに限定されるものではなく、中子Nが下鋳型に当接するまで下降させるようにしてもよい。
さらに本発明の第2実施形態では、治具搬送台車204を介して中子保持治具201を保持された中子Nが下鋳型に当接する寸前まで(若しくは、当接するまで)下降させた状態で前記吸引手段の作動を解除することにより中子保持治具201から中子Nを分離させて下鋳型に該中子Nをセットするようにしたが、これに限定されるものではなく、該吸引手段の作動を解除した後、中子Nを圧縮空気で加圧して下鋳型に該中子Nをセットするようにすると該中子Nの分離の確実性が増し、中子Nの分離不良等が防止できるため、より好ましい。なお該中子Nを圧縮空気で加圧するようにするには、前記中子保持手段として、吸引手段の代わりに吸引・加圧手段を用いるようにすればよい。
さらに本発明の第2実施形態では、回転軸202を駆動モータ(図示せず)により回転させて中子保持治具201を回転させるようにしているが、これに限定されるものではなく、回転軸202の一端にアームを取り付け、該アームを介してシリンダで回転軸202を回転させるようにしてもよい。またアクチュエータを用いず、カム機構を用いて回転軸202を回転させるようにしてもよい。
鋳型造型機の本体を一部破断して示す正面図である。 本発明の鋳型造型機における中子セット装置の実施形態を示す正面図である。 図2の一部省略平面図であって、治具搬送台車及び移動台車を前進させた状態を示す図である。 図2の一部省略右側面図である。 図2の鋳型造型機に形成される一対の造型空間及びそれに関連する要素を示す一部省略平面図である。 図2の鋳型造型機に形成される一対の造型空間及びそれに関連する要素を一部破断して示す一部省略正面図である。 初期状態の中子保持治具に中子を保持させた状態を示す正面図である。 治具搬送台車が下鋳型の上方に搬入されると共に中子が下鋳型と対向された状態を示す正面図である。 中子が下鋳型に当接する寸前まで下降された状態を示す正面図である。 治具搬送台車及び空の中子保持治具を上昇させた状態を示す正面図である。 治具搬送台車が下鋳型の上方から搬出されると共に中子保持治具が初期状態にされた状態を示す正面図である。 本発明の鋳型造型機における中子セット装置の第2実施形態を示す正面図である。 図14の一部省略平面図である。 図12の一部省略右側面図であって、中子保持治具の保持面を下向きにした状態を示す図である。 初期状態の中子保持治具に中子を保持させた状態を示す一部省略正面図である。 治具搬送台車が下鋳型の上方に搬入されると共に中子が下鋳型と対向された状態を示す一部省略正面図である。 中子が下鋳型に当接する寸前まで下降された状態を示す一部省略正面図である。 治具搬送台車及び空の中子保持治具を上昇させた状態を示す一部省略正面図である。 治具搬送台車が下鋳型の上方から搬出されると共に中子保持治具が初期状態にされた状態を示す一部省略正面図である。 移動台車を退避ステーションの位置に固定した状態を示す一部省略右側面図である。
符号の説明
1 マッチプレート
2 上鋳枠
3 下鋳枠
4 上部スクイズ部材
7 下部スクイズ部材
21 上鋳枠昇降用アクチュエータ
101 201 中子保持治具
102 202 回転軸
104 204 治具搬送台車
114 214 垂直移動レール
A 鋳型造型機の本体
N 中子

Claims (4)

  1. 上鋳枠と下鋳枠でマッチプレートを挟持した状態で上部スクイズ部材及び下部スクイズ部
    材を該上・下鋳枠に各々挿入して該上・下鋳枠内に各々所定の造型空間を形成し、該造型
    空間内に鋳物砂を充填した後、前記上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材で該造型空間
    内の鋳物砂をスクイズして上・下鋳型を造型する鋳型造型機において該造型後に上鋳型及
    び下鋳型と前記マッチプレートを分離した状態で前記下鋳型に中子をセットする装置であ
    って、中子保持手段及び回転軸を備えると共に該回転軸により回転可能にされた中子保持
    治具と、該中子保持治具の回転軸が軸支されると共に前記下鋳型の上方に搬入出される治
    具搬送台車と、前記鋳型造型機の本体に取り付けられると共に前記下鋳型の上方に搬入さ
    れた治具搬送台車及び前記中子保持治具を上鋳枠と共に昇降させる上鋳枠昇降用アクチュ
    エータと、を具備することを特徴とする鋳型造型機における中子セット装置。
  2. 前記上鋳枠の両外側には該上鋳枠と共に垂直移動可能な一対の垂直移動レールが固定され
    、該垂直移動レールを介して前記下鋳型の上方に前記治具搬送台車及び中子保持治具が搬
    入されることにより該治具搬送台車及び中子保持治具が前記上鋳枠と共に昇降可能になる
    ことを特徴とする請求項1記載の鋳型造型機における中子セット装置。
  3. 上鋳枠と下鋳枠でマッチプレートを挟持した状態で上部スクイズ部材及び下部スクイズ部
    材を該上・下鋳枠に各々挿入して該上・下鋳枠内に各々所定の造型空間を形成し、該造型
    空間内に鋳物砂を充填した後、前記上部スクイズ部材及び下部スクイズ部材で該造型空間
    内の鋳物砂をスクイズして上・下鋳型を造型する鋳型造型機において該造型後に上鋳型及
    び下鋳型と前記マッチプレートを分離した状態で前記下鋳型に中子をセットする方法であ
    って、中子保持治具に中子をセットした後、中子保持手段を作動させて中子を該中子保持
    治具に保持させる工程と、該中子保持治具の回転軸が軸支された治具搬送台車を前記下鋳
    型の上方に搬入させると共に前記中子保持治具を正回転させて該中子保持治具に保持され
    た中子を前記下鋳型と対向させる工程と、前記鋳型造型機の本体に取り付けられると共に
    前記下鋳型の上方に搬入された治具搬送台車及び前記中子保持治具を上鋳枠と共に昇降さ
    せる上鋳枠昇降用アクチュエータを正作動させることにより前記中子保持治具に保持され
    た中子を前記下鋳型に当接する寸前まで、若しくは、当接するまで下降させる工程と、該
    下降させた状態で前記中子保持手段の作動を解除することにより前記下鋳型に中子をセッ
    トする工程と、前記上鋳枠昇降用アクチュエータを逆作動させることにより前記治具搬送
    台車及び中子保持治具を上昇させる工程と、前記治具搬送台車を前記下鋳型の上方から搬
    出させると共に前記中子保持治具を逆回転させる工程と、を有することを特徴とする鋳型
    造型機における中子セット方法。
  4. 前記中子保持治具に保持された中子を前記下鋳型に当接する寸前まで、若しくは、当接す
    るまで下降させた状態で前記中子保持手段の作動を解除した後、中子を圧縮空気で加圧し
    て前記下鋳型に中子をセットすることを特徴とする請求項3記載の鋳型造型機における中
    子セット方法。
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