JP2009107004A - 基板配線溶着装置および基板配線溶着方法 - Google Patents

基板配線溶着装置および基板配線溶着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板と配線との間の溶着強度を向上させることのできる基板配線溶着装置を提供する。
【解決手段】基板配線溶着装置は、基板1と帯状の配線2とを所望箇所で溶着させるための装置であって、基板1を固定するためのステージ3と、基板1の上面において基板1と配線2とを接触させるための1以上の押え治具4と、1以上の固定具11と、光ビーム9を照射するための1以上の光ビーム照射装置8とを備える。押え治具4は、配線2に当接するための側壁部と、前記側壁部が配線2に当接したときに配線2に対向して位置することとなる上壁部とを備える。前記側壁部と前記上壁部とは内部空間を規定する。押え治具4は、アシストガスを前記内部空間に導入するためのガス流入口22と、前記ガスを前記内部空間から流出させるために前記側壁部または前記上壁部に設けられた1以上のガス流出窓6,7とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板配線溶着装置および基板配線溶着方法に関するものである。
複数枚の基板を配線部材で接続することが求められる場合がある。たとえば太陽電池セルなどの製造現場においては、複数枚の基板をインターコネクタなどの配線部材で相互に接続することが求められる。このような接続を以下「基板配線接続」というものとする。
従来技術に基づく基板配線接続の第1の方法としては、赤外線ヒータあるいは熱風吹付けなどの加熱方式により、基板および配線を全体的に加熱して、溶着部をハンダ付けする方法がある。この場合の加熱は、一般に溶着強度および加熱効率を高めるために、基板と配線を接合材(押え冶具)によって機械的に押さえ付けた状態で行なわれる。この第1の方法に関しては、特開昭61−116882号公報(特許文献1)、特開2001−274442号公報(特許文献2)などに記載されている。
また、従来技術に基づく基板配線接続の第2の方法としては、電子部品の外部リードを基板上の回路パターンに対して接合するために、光ビームを用いる電子部品のはんだ付け方法において、外部リードの先端部から基端部に向かって、外部リード幅程度に集光された光ビームを走査させるという方法がある。この第2の方法に関しては、たとえば特許第2859978号(特許文献3)などに記載されている。
特開昭61−116882号公報 特開2001−274442号公報 特許第2859978号
基板と配線とを加熱溶着する基板配線接続において、上記第1の方法、すなわち基板と配線とを機械的に押さえ付けて加熱するリフロー方式では、基板の薄型化により基板強度が低下した場合には機械的な接触による応力が局所的に集中すると基板の割れや欠けが発生するという問題点がある。さらに基板を長時間全体加熱することにより熱応力が作用し、処理後に基板を常温に戻した段階で、基板の反りが発生するという問題点がある。
次に、上記第2の方法、すなわち、レーザ、ランプなどによる光ビーム加熱方式は、加熱部が基板に対して非接触なので割れや欠けは発生しないし、基板を短時間で局所的に加熱するので基板の反りは発生しないが、基板と配線との間の接触状態が悪い場合、基板と配線との間の熱抵抗が大きくなり、光ビームによって配線に投入された熱エネルギーが基板まで十分に熱伝導で伝わらないことになる。その結果、基板の温度が低いままとなり、ハンダが十分に溶融しないので、基板と配線との間の溶着強度が低下するという問題点がある。
そこで、本発明は、基板と配線との間の溶着強度を向上させることのできる基板配線溶着装置および基板配線溶着方法に関する。
上記目的を達成するため、本発明に基づく基板配線溶着装置は、基板と前記基板上に載せられた帯状の配線とを前記配線が覆う領域の中から選択される所望箇所で溶着させるための基板配線溶着装置であって、前記基板を固定するためのステージと、前記基板の上面において前記基板と前記配線とを接触させるための1以上の押え治具と、前記押え治具を前記ステージに固定するための1以上の固定具と、前記配線に向けて光ビームを照射することで溶着作業を行なうための1以上の光ビーム照射装置とを備え、前記押え治具は、前記配線に当接するための側壁部と、前記側壁部が前記配線に当接したときに前記配線に対向して位置することとなる上壁部とを備え、前記側壁部と前記上壁部とは内部空間を規定し、前記押え治具は、前記溶着作業を補助するためのガスを前記内部空間に導入するためのガス流入口と、前記ガスを前記内部空間から流出させるために前記側壁部または前記上壁部に設けられた1以上のガス流出窓とを有する。
本発明によれば、押え治具の内部空間におけるガスの圧力で配線を基板に向けて押さえつけることができるので、均一な荷重で配線を押さえつけることができ、その結果、接触状態を良好にすることができる。本発明では、その状態で光ビームを照射して溶着作業を行なうことができるので、溶着強度を高めることができる。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図3を参照して、本発明に基づく実施の形態1における基板配線溶着装置101について説明する。図3は図2におけるIII−III線に関する矢視断面図である。この基板配線溶着装置101は、図1に示すように、基板1と基板1上に載せられた帯状の配線2とを配線2が覆う領域の中から選択される所望箇所で溶着させるための基板配線溶着装置である。この基板配線溶着装置101は、図2に示すように、基板1を固定するためのステージ3と、基板1の上面において基板1と配線2とを接触させるための1以上の押え治具4と、押え治具4をステージ3に固定するための1以上の固定具11と、配線2に向けて光ビーム9を照射することで溶着作業を行なうための1以上の光ビーム照射装置8とを備える。押え治具4は、図3に示すように、配線2に当接するための側壁部4aと、側壁部4aが配線2に当接したときに配線2に対向して位置することとなる上壁部4bとを備える。側壁部4aと上壁部4bとは内部空間21を規定する。押え治具4は、前記溶着作業を補助するためのガス(「アシストガス」ともいう。)を内部空間21に導入するためのガス流入口22(図2参照)と、前記ガスを内部空間21から流出させるために側壁部4aまたは上壁部4bに設けられた1以上のガス流出窓6,7とを有する。
本実施の形態では、好ましいことに、前記「1以上のガス流出窓」6,7は、配線2の長手方向に沿って並ぶ複数のガス流出窓6,7であり、前記「複数のガス流出窓」6,7は、中央のものが最大であって、両端に近づくにつれて小さくなっている。すなわち、図2に示した例では、中央にあるガス流出窓6が大きくなっていて両脇寄りのガス流出窓7が小さくなっている。図2に示した例では、この1つの押え治具4の全長にわたって合計3つのガス流出窓しか並んでいないが、より多くの数のガス流出窓が並んでいてもよい。
基板1は、ステージ3の上面に載置された状態で、真空吸着などの手段でステージ3の上面に対して固定されている。配線2は基板1の上面に載置されている。押え治具4は、ステージ3の上面に密着しているのではなく、図2に示すようにステージ3の上面から少し離隔した位置にあり、固定具11によって固定されている。押え治具4の高さは、押え冶具4の底面が配線2の上面とほぼ一致するように調整されている。
この基板配線溶着装置101は、前記ガスとして、アルゴン、窒素、乾燥空気、酸素、二酸化炭素、ヘリウムのうちから選択されるいずれかのガスを供給するためのガス供給部(図示せず)を備える。ガス供給部は、ガス流入口22に配管(図示せず)で接続されている。
(作用・効果)
本実施の形態における基板配線溶着装置101においては、押え治具4の長手方向の両端に設けられたガス流入口22からアシストガスが供給され、押え冶具4の内部空間21にたまると、この内部空間21の圧力(「内圧」ともいう。)が上昇する。その際に、この押え治具4の断面を見たとき、壁のない開口部が底面(図3における下方)を向いているので、アシストガスの内圧は、配線2を基板1に向かって均一な荷重で押さえつける。さらに、押え冶具4は、側壁部4aの溶着位置に対応する場所にガス流出窓6を備え、さらにその両脇にガス流出窓7を有しているので、ガス流入口22から続々と供給されるアシストガス5は、ガス流出窓6,7および押え冶具4と配線2との隙間から矢印53(図3参照)に示すように外部に排出される。
アシストガスは、押え治具4の長手方向の両端にあるガス流入口22から矢印51(図2参照)に示すように内部空間21に進入して中央に向かうように流れる。一般に、もし押え治具4の長手方向に並ぶガス流出窓の開口面積がいずれも均一であった場合には、内部空間21に流入したアシストガスの大部分がガス流入口22に近い両端近傍を通過する際に両端近傍にあるガス流出窓から排出されてしまい、内部空間21のうちの中央近傍まで到達するアシストガス5の流量が少なくなってしまう。そうなっては、押え冶具4の内圧は内部空間21の中の部位によって不均一になってしまう。しかし、本実施の形態では、1以上のガス流出窓6,7があり、しかもこれ(これら)は、配線2の長手方向に沿って並ぶ複数のガス流出窓6,7であり、複数のガス流出窓6,7は、中央のものが最大であって、両端に近づくにつれて小さくなっているので、両端近傍におけるアシストガスの流出量を抑える一方で、中央におけるアシストガスの流出量を大きくすることができ、その結果、内部空間21の全域にわたって内圧をほぼ均一な状態に近づけることができる。
特に、前記「1以上のガス流出窓」6,7は、開口面積を調整するための開口面積調整機構を備えていることが好ましい。開口面積調整機構は図示しないが、たとえば、開閉可能なシャッタであったり、間隙の幅を調整できるスリットなどであってよい。開口面積調整機構の実現のためには公知技術を適宜用いることができる。開口面積調整機能を有している場合は、各ガス流出窓の開口面積が、中央のガス流出窓6で大きく、両端にあるガス流出窓窓7で小さくなるように調整しておくべきである。特に、アシストガスの内部空間21各部位における内圧を測定して、内圧が均一になるように開口面積の比率を調整しておくことが好ましい。いずれにしても本実施の形態では、このようにして、内部空間21の中央部および両端近傍におけるアシストガスの排気流量をほぼ一様にすることで、押え冶具4の内圧を均一にすることができるので、配線2は基板1に均一に押え付けられる。
光ビーム加熱においてアシストガスの役割は、液化または気化した溶融金属を飛散させることによって除去することであるので、溶着すべき箇所の付近のアシストガスは滞留することなく、速やかに排気される必要がある。その観点からは、溶着すべき箇所とガス流出窓との位置が押え治具4の長手方向の中で対応していることが好ましい。
押え冶具4の上方には光ビーム照射装置8が配置され、そこから溶着すべき箇所に向けて光ビーム9が照射される。前記光ビーム照射装置は、YAGレーザ光源、半導体レーザ光源、CO2レーザ光源、エキシマレーザ光源、ファイバーレーザ光源、ディスクレーザ光源、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、赤外線ランプのうちから選択されるいずれかの照射装置であることが好ましい。これらの装置であれば、光ビームを適切に照射することができるからである。
押え冶具4は、石英ガラス、耐熱ガラスなどの光ビーム9を透過可能な材料で構成されている。光ビーム9は、エネルギをほとんど減衰させることなく、押え治具4を透過し、配線2の表面に到達する。前記押え治具の材料は、耐熱ガラス、石英ガラス、クラウンガラスのうちから選択されるいずれかの材料であることが好ましい。これらの材料であれば、特に光ビーム9を、エネルギを減衰させずに透過させるのに適しているからである。
配線2の表面にはハンダが塗布されており、光ビームの照射された領域のハンダは溶融温度以上に加熱される。すなわち、この部位は、被加熱部位10となる。被加熱部位10において局所的に溶融したハンダによって基板1と配線2との溶着が行なわれる。
本実施の形態では、アシストガスの内圧によって矢印52に示すように、配線2の全域が基板1に向かって均一に押え付けられているので、基板1内に局所的な応力集中が発生しない。したがって、基板1が薄型化して基板1の剛性が低下した場合にも、基板1の割れ、欠けなどの問題が発生しにくい。また、内圧によって均一に押し付けられることから、基板1と配線2との間の接触状態が良好となる。その結果、両者間の熱抵抗が小さくなり、したがって、配線2から基板1への伝熱量が大きくなるので、配線2と基板1との間のハンダが十分に溶融して、溶着強度が向上する。
(ガス流出窓が1つの場合)
ここでは、「1以上のガス流出窓」が「複数のガス流出窓」である構成について詳しく述べた。しかし、押え治具4のガス流出窓が1つだけであっても、本発明は適用可能である。その場合、配線2に対して作用する荷重の均一度合いはやや劣るが、内部空間21を通過するアシストガスの内圧によって、配線2を基板1に押し付けるという点は同様であるので、従来のように他の部材を押し当てて押し付ける場合などに比べれば、基板の割れや欠けは防止しやすいし、他の部材で特定箇所のみを押さえる場合に比べれば、均一に加圧することができる。
(押え治具高さ調整部)
なお、押え治具4はステージ3の上面から離隔した位置において配線2に当接するように配置されるためのものであることが好ましい。このようになっていれば、基板と配線との合計厚みが変化しても対応しやすいからである。この基板配線溶着装置101は、押え治具4のステージ3の上面からの距離を調整するための押え治具高さ調整部11eを備えていることが好ましい。このようになっていれば、高さを調整して適切な高さで適切な圧力で押え治具を基板に当接させることができるからである。押え治具高さ調整部11eは、公知技術を採用することができ、図2に示した例では、押え治具高さ調整部11eは、ステージ3の上面に垂直に当接するように配置されたシャフトである。
(押え治具の寸法)
図1に示すように、押え治具4は、配線2の幅と同程度の幅を有する長手形状であることが好ましい。このようになっていれば、必要最小限の幅だけを利用して配線2を効率良く押えつけることができるからである。
図1では、押え治具4は配線2よりひとまわり長くなっているが、こういう構成ではなく、押え治具4は、配線2の長手方向における基板1の長さと同程度の長さを有する長手形状であってもよい。このようになっていれば、必要最小限の幅だけを利用して基板1を効率良く押えつけることができるからである。ただし、その場合、図2のように基板1の外側で固定具11を接続するための区間がなくなるので、基板1のある部分で上から押さえつけて固定するなどの対策を講じる必要がある。
(実施の形態2)
(構成)
図4を参照して、本発明に基づく実施の形態2における基板配線溶着装置102について説明する。この基板配線溶着装置102は、実施の形態1で説明した基板配線溶着装置101と似ているが、基板配線溶着装置101では光ビーム照射装置8が複数あって、それぞれ対応する箇所に向けて光ビームの照射を行なえるようになっていたが、本実施の形態における基板配線溶着装置102では、光ビーム照射装置8は溶着すべき箇所の数より少ない台数のみ備わっている。図4では1台のみ描かれているが、1台でなく複数台であってもよい。要するに「1台以上」あればよい。この基板配線溶着装置102では、1以上の光ビーム照射装置8が、配線2の長手方向に沿って光ビーム9がスキャンすることが可能なように構成されている。図4では、光ビーム照射装置8は移動機構23に搭載されており、配線2の長手方向に沿った向き、すなわち、矢印91の向きに移動することによって光ビーム9が配線2上をスキャンすることが可能なようになっている。移動機構23はここではレール状のものを図示したが、他の方式によるものであってもよい。
あるいは、光ビーム照射装置8を移動させるのではなく、図5に示す基板配線溶着装置103のようにステージ3の方を移動させる構造としてもよい。このようにしても光ビーム9によるスキャンは実現できるからである。光ビーム照射装置8が大掛かりな装置である場合は、むしろステージ3を移動させることとした方が好都合である。図5に示した基板配線溶着装置103は、ステージ3を移動させるためのステージ移動機構24を備えている。ステージ移動機構24が作動することによってステージ3は矢印93の向きに平行移動する。
いずれにしても、ステージ3を、「1以上の光ビーム照射装置」に対して、配線2の長手方向に沿って相対移動させるためのステージ移動機構(図示せず)を備えることが好ましい。このようにすれば、少ない数の光ビーム照射装置であっても、基板および配線の配置替え作業なしに連続して、より多数の箇所を溶着することができるからである。
光ビーム9のスキャンは、溶着すべき部位が線状に分布する場合は、光ビーム9を照射し続けたままで、配線2表面をスキャンすることとしてもよいが、所定の溶着すべき部位が点状に離散的に存在する場合は、光ビーム照射装置8を移動させていき、所望の箇所に到達したときだけ光ビーム9を照射することとする。図4に示した例では、ビーム照射装置8は配線2に対して相対的に図中の左から右に向かって移動している途中であり、左の2つの溶着箇所では既に溶着が行なわれており、右の1つの溶着箇所ではまだ溶着が行なわれていない。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明したのと同様の効果を得ることができる。すなわち、溶着強度を向上させることができる。
一般に光ビーム照射装置8は高価であるので、溶着すべき点が多数ある場合は、本実施の形態で示したようにスキャンしながら進める基板配線溶着装置が好ましい。また一般に、光ビーム照射装置8の相対移動を実現するための機構は、光ビーム照射装置8よりも安価である。したがって、タクトタイム短縮よりも装置コスト低減を優先的に追求したい場合にも本実施の形態における基板配線溶着装置が好ましい。
もっとも、複数の光ビーム照射装置8が用意できる場合には、それらを配線2の長手方向に沿って配列することが好ましい。すなわち、その場合、前記「1以上の光ビーム照射装置」8は、配線2の長手方向に沿って並ぶ複数の光ビーム照射装置8である。複数の光ビーム照射装置8を配線2の長手方向に沿って配列すれば複数箇所で並行して光ビームの照射を行なうことができる。したがって、複数箇所での溶着を完了するまでに要する作業時間を短縮することができる。
(変形例)
本実施の形態では、ステージ3と光ビーム照射装置8との間で相対的に平行移動が行なわれる例を示したが、光ビーム9によるスキャンを実現するためには、図6に示す基板配線溶着装置104のような構成であってもよい。すなわち、基板配線溶着装置104では、図6に示すように、1台の光ビーム照射装置8が配置されており、この光ビーム照射装置8からの光ビーム9の出射方向を適宜変更することができるようになっている。この構成は、ガルバノスキャナなどを用いて実現可能である。光ビーム照射装置8から出射する光ビーム9が矢印92に示すように回動することによって、配線2に沿って光ビーム9は順次スキャンすることができるようになっている。この光ビーム照射装置8はこのように出射方向を回動させるだけでなく、焦点距離も調節可能なようになっている。光ビーム照射装置8の出射方向を回転させる際には、照射される光ビーム9の焦点が配線2表面をなぞるように焦点距離はその都度調節される。
基板配線溶着装置104は、光ビーム9の出射方向および焦点距離を調節し、光ビーム9の焦点が溶着すべき箇所に一致した時点で光ビーム照射装置8から光ビーム9を照射する。図6においては、中央のガス流出窓6と左右両端部のガス流出窓7とにそれぞれ対応する箇所の溶着点、合計3箇所の被加熱部位10が既に光ビーム9照射によって加熱済みの状態となっている。
なお、ここまでの各実施の形態では、押え冶具4は図3に示したように断面形状がコの字型のものを前提として説明してきたが、図7に示すように、断面形状が半円形であってもよい。すなわち、押え治具4の立体形状としては、半円筒形となっていてもよい。
なお、ここまでの各実施の形態では、配線2が1本のみの場合を前提として説明してきたが、図8に示すように、配線2が複数本あって、それぞれの配線2に沿って溶着を行なう場合であっても本発明は適用可能である。図8の例では平行に2本の配線2が配列されているが、2本よりさらに多い本数の配線2であってもよい。また、配線2同士は平行でなければならないわけではなく、非平行であってもよい。また、長さが等しくなくてもよい。各配線2の長さ、方向に合わせてそれぞれ押え治具4を配置すればよい。光ビーム9の照射は各配線2における溶着すべき箇所の配置に合わせて行なえばよい。ただし、この場合、押え治具4が複数になった分、内部空間21も複数になるので、各内部空間21に別個にアシストガスを供給する必要がある。
図8では、配線2が2本であるだけでなく光ビーム照射装置8も基板1の幅方向(図8における左右方向)に2列並んで配置されている例を示したが、光ビーム照射装置8が1列のみであって、光ビーム照射装置8が前記幅方向に移動可能なように構成されていてもよい。または、光ビーム照射装置8が前記幅方向に出射方向を回動させることによって、左右いずれの配線2にも光ビーム9の照射を行なえるようになっていてもよい。さらには、光ビーム照射装置8が移動する代わりにステージ3が前記幅方向に移動できるようになっていてもよい。
なお、図8では、各押え治具4の断面形状がコの字型となっているが、図9に示すように断面形状が半円形となっていてもよい。
(実施の形態3)
(構成)
図10を参照して、本発明に基づく実施の形態3における基板配線溶着装置105について説明する。図11は図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。実施の形態1,2で示した基板配線溶着装置101,102,103,104は、押え治具4の側壁部4aに、ガス流出窓6,7が設けられていたが、本実施の形態における基板配線溶着装置105においては、側壁部4aではなく上壁部4bにガス流出窓6,7が設けられている。
(作用・効果)
本実施の形態においても、実施の形態1で説明したのと同様の効果が得られる。押え冶具4の両端のガス流入口22から流入したアシストガスにより押え冶具4の内圧が高くなり、配線2が基板1に向かって押さえつけられる。アシストガスは上壁部に設けられたガス流出窓6,7から流出する。ここでも中央にあるガス流出窓6の開口面積は最大となっており、両端に向かうほど開口面積が小さくなっている。図10の例ではガス流出窓が3つしか表示されていないが、もっと多くの数が設けられていてもよい。その場合、最も両端に近い位置のガス流出窓が開口面積では最小となっていればよい。これらの複数のガス流出窓からアシストガスが排出されることによって、押え冶具4の内圧は長手方向にわたって均一になるように各開口面積は調整されている。
押え冶具4の上方には光ビーム照射装置8が配置されており、そこから溶着すべき箇所に向けて光ビーム9が照射される。本実施の形態においては、図10、図11で示されているように、光ビーム9はガス排出窓6,7を通過して溶着すべき箇所に照射されるようになっていてもよい。このようになっている場合、押え冶具4は光ビーム9を透過しない材料で形成されていてもよい。その結果、たとえば金属やセラミックなどが押え治具4の材料として使用可能となるので、材料の選択肢が増えるというメリットがある。ただし、その場合、上壁部4bに設けられたガス排出窓6,7を通過する際の光ビーム径を各ガス排出窓の開口径よりも小さくする必要がある。したがって、ガス排出窓6,7の開口面積と光ビーム照射装置8の高さ方向の設置位置との関係には注意が必要である。
本実施の形態においても、実施の形態1,2に関して既に述べたように、1台の光ビーム照射装置8が配線2の長手方向に沿って相対的に移動するようにしてもよい。また、1台の光ビーム照射装置8がガルバノスキャナなどの機構によって回動し、配線2の長手方向に沿って分布する溶着すべき複数箇所のそれぞれ光ビーム9を照射するようにしてもよい。その場合は、溶着箇所によっては光ビーム9が斜めに入射することとなるので、ガス排出窓の位置を溶着箇所の真上ではなく一定距離ずらした位置にする必要がある。また、既に述べたようにステージ3が移動するようにしてもよい。また、既に述べたように、押え冶具4の断面形状はコの字型に限らず半円形であってもよい。本実施の形態においても、本発明は配線2の数が複数本であっても適用可能である。
(実施の形態4)
(方法)
図12を参照して、本発明に基づく実施の形態4における基板配線溶着方法について説明する。この基板配線溶着方法は、図12に示すように、基板と前記基板上に載せられた帯状の配線とを前記配線が覆う領域の中から選択される所望箇所で溶着させるための基板配線溶着方法であって、前記ステージの上面に前記基板を固定する工程S1と、前記基板の上に前記配線を載置する工程S2と、これまでに説明したいずれかの基板配線溶着装置を用いて前記基板と前記配線とを溶着させる工程S3とを含む。
(作用・効果)
本実施の形態における基板配線溶着方法では、これまでに説明したいずれかの基板配線溶着装置を用いて溶着の工程を行なっているので、押え治具の中に供給するアシストガスの内圧を利用して配線を基板に向けて押えつけることができ、その状態で光ビームによる溶着が行なわれるので、配線に均一に荷重がかかって接触状態が良好な状態で十分な加熱が行なわれることとなる。その結果、ハンダを十分に溶融させることができ、溶着強度を向上させることができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明に基づく実施の形態1における基板配線溶着装置の押え治具と、溶着対象となる基板および配線との位置関係を示す平面図である。 本発明に基づく実施の形態1における基板配線溶着装置の側面図である。 図2におけるIII−III線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態2における基板配線溶着装置の第1の例の側面図である。 本発明に基づく実施の形態2における基板配線溶着装置の第2の例の側面図である。 本発明に基づく実施の形態2における基板配線溶着装置の第3の例の側面図である。 本発明に基づく実施の形態1,2における基板配線溶着装置の断面形状に関する変形例の断面図である。 本発明に基づく実施の形態1,2における基板配線溶着装置の配線本数に関する変形例の断面図である。 本発明に基づく実施の形態1,2における基板配線溶着装置の断面形状および配線本数に関する変形例の断面図である。 本発明に基づく実施の形態3における基板配線溶着装置の側面図である。 図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態4における基板配線溶着方法のフローチャートである。
符号の説明
1 基板、2 配線、3 ステージ、4 押え治具、4a 側壁部、4b 上壁部、6,7 ガス流出窓、8 光ビーム照射装置、9 光ビーム、10 被加熱部位、11 固定具、11e 押え治具高さ調整部、21 内部空間、22 ガス流入口、23 移動機構、24 ステージ移動機構、51,52,53,91,92 矢印、101,102 基板配線溶着装置。

Claims (15)

  1. 基板と前記基板上に載せられた帯状の配線とを前記配線が覆う領域の中から選択される所望箇所で溶着させるための基板配線溶着装置であって、
    前記基板を固定するためのステージと、
    前記基板の上面において前記基板と前記配線とを接触させるための1以上の押え治具と、
    前記押え治具を前記ステージに固定するための1以上の固定具と、
    前記配線に向けて光ビームを照射することで溶着作業を行なうための1以上の光ビーム照射装置とを備え、
    前記押え治具は、前記配線に当接するための側壁部と、前記側壁部が前記配線に当接したときに前記配線に対向して位置することとなる上壁部とを備え、
    前記側壁部と前記上壁部とは内部空間を規定し、
    前記押え治具は、前記溶着作業を補助するためのガスを前記内部空間に導入するためのガス流入口と、前記ガスを前記内部空間から流出させるために前記側壁部または前記上壁部に設けられた1以上のガス流出窓とを有する、基板配線溶着装置。
  2. 前記1以上のガス流出窓は、前記配線の長手方向に沿って並ぶ複数のガス流出窓であり、前記複数のガス流出窓は、中央のものが最大であって、両端に近づくにつれて小さくなっている、請求項1に記載の基板配線溶着装置。
  3. 前記押え治具は、前記配線の幅と同程度の幅を有する長手形状である、請求項1または2に記載の基板配線溶着装置。
  4. 前記押え治具は、前記配線の長手方向における前記基板の長さと同程度の長さを有する長手形状である、請求項1から3のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  5. 前記押え治具は前記ステージの上面から離隔した位置において前記配線に当接するように配置されるためのものである、請求項1から4のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  6. 前記押え治具の前記ステージの上面からの距離を調整するための押え治具高さ調整部を備えている、請求項5に記載の基板配線溶着装置。
  7. 前記1以上のガス流出窓は、開口面積を調整するための開口面積調整機構を備えている、請求項1から6のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  8. 前記1以上の光ビーム照射装置は、前記配線の長手方向に沿って前記光ビームがスキャンすることが可能なように構成されている、請求項1から7のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  9. 前記1以上の光ビーム照射装置は、前記配線の長手方向に沿って並ぶ複数の光ビーム照射装置である、請求項1から7のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  10. 前記ステージを、前記1以上の光ビーム照射装置に対して、前記配線の長手方向に沿って相対移動させるためのステージ移動機構を備える、請求項1から9のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  11. 前記ガスとして、アルゴン、窒素、乾燥空気、酸素、二酸化炭素、ヘリウムのうちから選択されるいずれかのガスを供給するためのガス供給部を備える、請求項1から10のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  12. 前記光ビーム照射装置は、YAGレーザ光源、半導体レーザ光源、CO2レーザ光源、エキシマレーザ光源、ファイバーレーザ光源、ディスクレーザ光源、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、赤外線ランプのうちから選択されるいずれかの照射装置である、請求項1から11のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  13. 前記押え治具は、前記光ビームが透過可能な材料で構成されている、請求項1から12のいずれかに記載の基板配線溶着装置。
  14. 前記押え治具の材料は、耐熱ガラス、石英ガラス、クラウンガラスのうちから選択されるいずれかの材料である、請求項13に記載の基板配線溶着装置。
  15. 基板と前記基板上に載せられた帯状の配線とを前記配線が覆う領域の中から選択される所望箇所で溶着させるための基板配線溶着方法であって、
    前記ステージの上面に前記基板を固定する工程と、
    前記基板の上に前記配線を載置する工程と、
    請求項1から14のいずれかに記載の基板配線溶着装置を用いて前記基板と前記配線とを溶着させる工程とを含む、基板配線溶着方法。
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