JP2009106330A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗剤を効果的に溶解させて、衣類の洗濯ムラを少なくする。
【解決手段】パルセータ13の裏面に設けた下面羽根14と、前記下面羽根を配設したポンプ室16と、前記ポンプ室の水を洗濯兼脱水槽12に送出して循環させる循環水路18と、前記循環水路に設けた開閉手段22とを備え、前記開閉手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧に応じて循環水路を開閉し、所定の水圧以下で前記循環水路を閉じるようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯水を洗濯兼脱水槽と水受け槽間に循環させて衣類を洗うパルセータ方式の洗濯機に関するものである。
洗濯時において使用する洗剤量の低減は、排水時における環境負荷低減の視点から重要な課題である。洗濯をするユーザーの視点においても無駄な洗剤を使用しないという点から資源、コストの節約にも繋がっている。従来は、洗濯量に合わせて溜められた洗濯水に洗剤を溶解する方法であったが、近年は、十分な洗濯水量にまで到達する以前の少量の水に、あらかじめ溶かした高濃度の洗濯水を衣類に噴霧する高濃度洗浄方法が有効な手段として採用されている。この際に、少量の水に所定量の洗剤を溶解させなければならないものの、洗剤の種類、水温や水の硬度の影響により、洗剤の溶解状態は季節や地域によって変化するため、洗濯の洗浄度合いにも直接影響し、洗剤の溶解性向上は重要な課題となっている。
課題である洗剤の溶解性を向上させるために、従来においては、実際の洗い工程よりも少ない水を洗濯槽に給水した後、駆動手段によって洗濯兼脱水槽内に設けられたパルセータを回転制御し、パルセータ下部に設けられた下羽根によって高濃度洗剤液を生成する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、上記文献1に提案された洗濯機の構成図である。水受け槽1は底部にパルセータ3を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽(以下、洗濯槽という)2を内包している。洗濯槽2の内面に循環水路7が複数個独立して形成されており、これによって下面羽根4の回転によって押し出された洗濯水が洗濯槽2の下部から吐出口9に向けて流れ、吐出口9から吐出された後に、再び洗濯槽2下部を経由する循環流が作り出されている。
本提案においては、洗濯が開始される前に、洗剤は洗剤投入口8に一旦保管され、洗濯が開始されると給水ユニット10を通じて洗剤投入口8に水が注ぎ込まれる。洗剤は水と混じった状態で循環水路7を下降し、継続して注水された状態にて水受け槽1および洗濯槽2下部に溜められる。一定量の水が注水された後に、注水を一旦停止し、パルセータ3および下面羽根4を回転させることで洗濯槽2下部に溜まった溶解不十分な洗剤を攪拌しながら溶解させている。さらに、上記操作によって溶解させた洗濯水を、循環水路7を経由して衣類へ吐出し、洗濯工程へと進めている。
特開2006−334117号公報
しかしながら、このような従来の全自動洗濯機では、洗濯槽2下部に溜まった溶解不十分な洗剤を短時間で溶解しようとパルセータ3および下面羽根4の回転数を高めて攪拌力を上げると、溶解不十分な洗剤を含んだ洗濯水が循環水路7に流れ込み、そのまま洗濯衣類に吐出され、付着した未溶解の洗剤によって衣類の洗浄ムラが発生するといった課題が存在した。また、回転数を高めて攪拌力が上げられないことによって、特に、水温が低くなる冬場においては溶解不十分な洗剤が多くなり、溶解させるために長い時間が必要であったり、洗浄ムラが顕著になるといった課題が存在した。また、洗濯槽2下部で十分洗剤を溶解させたとしても、洗剤を含んだ洗濯水が存在するのは、洗濯槽2だけでなく水受け槽1の底部にも存在し、水受け槽1下部に溶解不十分な洗剤が残ることによって洗剤を栄養源とするカビや菌類が生息しやすくなり、洗濯機全体の衛生面が悪化するといった課題が存在した。
本発明は上記課題を解決するもので、洗剤を効果的に溶解させて、衣類の洗濯ムラを少なくすることを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、水受け槽と、前記水受け槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内の底部に回転自在に設けたパルセータと、前記パルセータの裏面に設けた下面羽根と、前記洗濯兼脱水槽および前記パルセータを回転駆動する駆動モータと、前記水受け槽内に洗濯水を供給する給水手段と、前記給水手段より水受け槽底部へと水を導く給水路と、前記給水路に設けた洗剤投入口と、前記駆動モータと前記給水手段を制御する制御手段と、前記下面羽根を配設したポンプ室と、前記ポンプ室の水を、前記洗濯兼脱水槽に送出して循環させる循環水路と、前記循環水路に設けた開閉手段とを備え、前記開閉手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧に応じて循環水路を開閉し、所定の水圧以上で前記循環水路を開くようにしたものである。
これによって、パルセータおよび下面羽根の回転数を上げて攪拌力を高めても、溶解不十分な洗剤と洗濯水が循環水路を通って洗濯槽内の衣類に吐出されることがなく、短い時間でも洗剤を洗濯水に十分溶解させることが可能となる。さらに、未溶解の洗剤を溶解させるための攪拌力が向上することにより、水温が低い場合でも十分溶解させることが可能となる。
本発明の洗濯機は、下面羽根の回転数を高めて洗剤を効果的に溶解させることができ、溶解不十分な洗剤と洗濯水が循環水路を通って洗濯槽内の衣類に吐出されることがなく、衣類の洗濯ムラを少なくすることができる。
第1の発明は、水受け槽と、前記水受け槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内の底部に回転自在に設けたパルセータと、前記パルセータの裏面に設けた下面羽根と、前記洗濯兼脱水槽および前記パルセータを回転駆動する駆動モータと、前記水受け槽内に洗濯水を供給する給水手段と、前記給水手段より水受け槽底部へと水を導く給水路と、前記給水路に設けた洗剤投入口と、前記駆動モータと前記給水手段を制御する制御手段と、前記下面羽根を配設したポンプ室と、前記ポンプ室の水を、前記洗濯兼脱水槽に送出して循環させる循環水路と、前記循環水路に設けた開閉手段とを備え、前記開閉手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧に応じて循環水路を開閉し、所定の水圧以上で前記循環水路を開くようにしたことにより、下面羽根の回転数を高めても洗濯水と未溶解の洗剤が洗濯槽内に吐出されることはなく、ポンプ室内において十分に洗剤を溶解させることができ、洗浄むらの少ない洗濯を行うことができる。また、下面羽根の回転数を上げることで攪拌効果が向上し、少量の水に洗剤を多く溶かすことも可能となり、節水特性に優れ、濃厚な洗浄水による洗浄能力に優れた洗濯機を提供することが可能となる。さらには、従来は溶けきれずに排水されていた洗剤も有効に利用することができるため使用する洗剤量を減らすことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、給水手段による給水開始後、パルセータを開閉手段が閉じた状態を維持する回転数で所定時間低速回転させ、その後前記開閉手段が開いた状態となる回転数で回転させるようにしたことにより、開閉手段が閉じた状態を維持できる最大の回転数でパルセータおよび下面羽根を回転させて洗剤を溶解させることができ、洗剤を完全に溶解させるまでの時間を短縮することができるとともに、ポンプ室において十分洗剤を溶解させた後に洗濯槽内への吐出が可能となり、洗浄ムラを少なくすることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、給水手段による給水開始後、パルセータと洗濯兼脱水槽を同じ方向に所定時間、開閉手段が閉じた状態を維持する速度で回転させ、その後前記パルセータのみを回転させ、前記開閉手段が開いた状態となる回転数で回転させるようにしたことにより、未溶解の洗剤を洗濯水に溶解させている間、洗濯兼脱水槽全体と共に洗濯物が回転し、パルセータの回転に伴う洗濯物のねじれや衣類間の圧縮等、洗濯物に対する負荷を減らすことで衣類の傷みを低減することができる。したがって、洗濯衣類が十分に濡れていない状態であっても、洗濯衣類を傷めることなくパルセータおよび下面羽根の回転数を高めることができ、洗剤を溶解するための攪拌力を上げることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明のポンプ室と水受け槽の底部を連通する吐出水路と、前記吐出水路を開閉する閉塞手段を設け、前記閉塞手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧が所定の圧力より低いときに吐出水路を開き、所定の圧力より高くなったときに前記吐出水路を閉塞するようにしたことにより、ポンプ室から水受け槽への洗濯水の流れが生じ、水受け槽内に残留する未溶解洗剤の溶解が促進される。したがって、洗濯槽底部のポンプ室だけではなく、水受け槽底部に存在する未溶解の洗剤に対する溶解が促進され、洗剤カスの残らない清潔な洗濯機を提供することが可能となる。
第5の発明は、特に、第4の発明の閉塞手段は、開閉手段によって循環水路が開かれたときに吐出水路を閉じるようにしたことにより、開閉手段が閉じられた際には、ポンプ室から循環水路への洗濯水の流れが遮断されて、ポンプ室と水受け槽間のみで洗濯水が攪拌、循環することとなり、洗濯槽および水受け槽の底部に残存している未溶解洗剤の溶解が促進され、開閉手段が開かれた際には洗剤が十分溶解した洗濯水を洗濯槽内へ吐出することができる。したがって、洗濯槽底部のポンプ室だけではなく水受け槽底部に存在する未溶解の洗剤に対する溶解促進も可能となり、洗剤カスの残らない清潔な洗濯機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における洗濯機の断面図、図2は要部の拡大図である。図中11は水受け槽、12は水受け槽11内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽、13は洗濯兼脱水槽12の底部に回転自在に配設されたパルセータ、14はパルセータ13の下面に形成された下面羽根、15は洗濯兼脱水槽12の底部に設けた吸水口で、下面羽根14の下方に設けてあり水受け槽11と連通している。16は下面羽根14の外周に形成されたポンプ室で吸水口15を介して水受け槽11の底部と連通している。17は洗濯兼脱水槽12およびパルセータ13を一体または個別に回転駆動する駆動モータ、18は洗濯兼脱水槽12の底部から側壁に沿って上方へ延びる循環水路で、下部でポンプ室16とつながっている。
19は洗剤投入口、20は循環水路18を上昇してきた洗濯水を洗濯兼脱水槽12に吐出する吐出口で、上下方向に所定の間隔をおいて複数の位置に設けている。21は給水手段で、この給水手段21より水受け槽11の底部へ水を導く給水路21aを設けている。22はポンプ室16と循環水路18の連結部を開閉する開閉手段、23はVベルト、24は減速機構、25は洗濯兼脱水槽12が高速で回転する際にそのブレを抑制するための流体バランサーである。
開閉手段22は、開閉弁26と圧力応答部27で構成され、ポンプ室16と循環水路18の水路を連通遮断するもので、洗濯兼脱水槽12の側壁に複数設けた各々の循環水路18に設けてあり、循環水路18の最下位に位置する吐出口20よりもポンプ室16側に設けている。圧力応答部27は、下面羽根14の回転に伴い押し出されてくる水圧に比例して可逆的に応答するもので、弾性応答するバネで形成している。
常時はバネの付勢力でポンプ室16と循環水路18は開閉弁26で遮断されるように閉じており、下面羽根14が回転しポンプ室16が所定の圧力に上昇すると、その水圧で圧力応答部27を圧縮して開閉弁26の位置を変位させ、ポンプ室16と循環水路18が連通する。図中の矢印イは、下面羽根14が回転した際の水受け槽1からポンプ室16への水の流れを示している。なお、駆動モータ17、給水手段21等を制御し、洗濯、濯ぎ、脱水の各工程を逐次制御する制御手段(図示せず)を備えている。
次に、本実施の形態における動作を説明する。洗濯兼脱水槽12に洗濯物を投入し、洗濯機のスタートスイッチ(図示せず)を入れると、投入重量によって使用する洗剤量が表示され洗剤投入口19に適量がセッティングされる。給水手段21から洗剤投入口19へ洗濯物投入量に対して洗濯時に通常設定されるよりも少量の水が送り出され、洗剤投入口19に配置された洗剤と共に水受け槽11と洗濯兼脱水槽12間に形成した給水路21aを通り、水受け槽11の底部に溜められる。この際の水量は、少なくとも水受け槽12の底部からパルセータ13の下面に形成された下面羽根14が浸漬するまでの量であることが好ましい。
次に、パルセータ13および下面羽根14を所定の回転数で所定時間回転させる。回転に伴いポンプ室16に存在する洗濯水は循環水路18に向かって押し出されるが、所定の水圧以下の回転数では開閉手段22は開かないので循環水路18に洗濯水は流れず、ポンプ室16および水受け槽11底部の空間内で攪拌される。したがって、洗濯水に溶けきれていなかった洗剤の溶解を促進し、充分に溶かすことができる。この場合、回転数は開閉手段22が開かない回転数まで高くすることが可能であり、回転により発生する遠心力に基づく水圧と圧力応答部27であるバネのバネ定数との関係で開閉機構26の移動量を設定して決めればよい。
ただし、内部のパルセータ13も同時に回転するために、パルセータ13の回転と共に投入された衣類も攪拌され、衣類の傷む原因ともなることから回転数は50rpm以下が好ましい。また、衣類の傷みを抑えながら、下面羽根14の回転数をより高くするためにパルセータ13と下面羽根14を別々の構造とし、遊星ギヤによって運動エネルギーを伝達しながら両者の回転比率を変化させて稼動させても問題はない。
さらに、所定時間回転させた後、パルセータ13および下面羽根14の回転数を高めて開閉手段22を変位させ、ポンプ室16と循環水路18の間の遮断を解くことで、十分に攪拌された洗濯液が循環水路18を通り、吐出口20より洗濯物に噴きかけられる。さらに所定量の水を加えながら通常の洗濯プロセスが実施される。
また、パルセータ13および下面羽根14を回転させる場合に、パルセータ13の回転と同期させて洗濯兼脱水槽12を同じ方向にほぼ同じ回転速度で回転するよう制御することは、下面羽根14の回転によりポンプ室16での未溶解洗剤の溶解が促進されている間、パルセータ13の回転に合わせて洗濯物も動くことが可能となり、洗濯物に対する負荷が低減され衣類の傷みを抑えることができて好ましい。
(実施の形態2)
図3は、本実施の形態2における洗濯機の断面図、図4は、同洗濯機の要部断面図である。28はポンプ室16と水受け槽11の底部を連通する吐出水路29を開閉する閉塞手段で、閉塞弁30と、圧力応答部31で構成している。図中、矢印ロは、下面羽根14が回転した際の水受け槽11からポンプ室16への水の流れを示している。
圧力応答部31は、下面羽根14の回転に伴い押し出されてくる水圧に比例して可逆的に応動し、下面羽根14が停止しているときは図4に示すように吐出水路29を開いた状態にしており、弾性応答するバネあるいはゴム等が好ましい。
開閉手段22は、実施の形態1で記載したようにポンプ室16と循環水路18の水路を開閉するものであり、洗濯兼脱水槽12に設けられた循環水路18ごとに設けられ、設置される箇所は最下位に位置する吐出口20よりもポンプ室16側である。下面羽根14の回転によりポンプ室16が所定の圧力に上昇すると、その水圧によって開閉手段22が開かれるとともに、閉塞手段28の閉塞弁30が圧力応答部31の付勢力に抗して変位し、吐出水路29を閉じる。
以下、本実施の形態における動作を説明する。洗濯兼脱水槽12に洗濯物を投入し、洗濯機のスタートスイッチ(図示せず)を入れると、投入重量によって使用する洗剤量が表示され洗剤投入口19に適量がセッティングされる。給水手段21から洗剤投入口19へ、洗濯物投入量に対して洗濯時に通常設定されるよりも少量の水が送り出され、洗剤投入口19に配置された洗剤と共に水受け槽11と洗濯兼脱水槽12間に設けられた給水路21aを通り、水受け槽11の底部に溜められる。この際の水量は、少なくとも水受け槽12の底部からパルセータ13の下面に形成された下面羽根14が浸漬するまでの量であることが好ましい。
次に、パルセータ13および下面羽根14を所定時間回転させる。回転に伴い、ポンプ室16に存在する洗濯水は循環水路18に向かって押し出されるが、開閉手段22によって循環水路18には流れずに、閉塞手段28が開かれていることで吐出水路29を通りポンプ室16から再び水受け槽11へと流れ出し、さらには吸水口15を経由してポンプ室16まで循環する矢印ロの流れを形成する。
この際に、ポンプ室16および水受け槽11の底部の空間内で洗濯水が攪拌され、洗濯水に溶けていなかったポンプ室16および水受け槽11に存在する洗剤の溶解を促進することとなる。
特に限定されるものではないが、下面羽根14は開閉手段22が開かない回転数まで、そして、閉塞手段28が閉じない回転数まで高くすることが可能であり、回転により発生する遠心力に基づく水圧と圧力応答部31であるバネのバネ定数との関係で、開閉弁30および閉塞弁30の移動量を調節して決めればよい。ただし、内部のパルセータ13も同時に回転するために、パルセータ13の回転と共に投入された衣類も攪拌され、衣類の傷む原因ともなることから回転数は50rpm以下が好ましい。
また、閉塞手段28と開閉手段22は連動して動くことが好ましく、閉塞手段28が開閉手段22によって循環水路18が開かれた際には、吐出水路29を閉じるように設定している。
また、衣類の傷みを抑えながら、下面羽根14の回転数をより高くするために、パルセータ13と下面羽根14を別々の構造とし、遊星ギヤによって運動エネルギーを伝達しながら両者の回転比率を変化させて稼動させてもよい。
さらに、パルセータ13および下面羽根14を所定時間回転させた後、その回転数を高めて開閉手段22および閉塞手段28を変位させ、吐出水路29を閉じて、ポンプ室16と循環水路18間を連通させることで、十分に攪拌された洗濯液が循環水路18を通り、吐出口20より洗濯物に噴きかけられる。さらに所定量の水を加えながら通常の洗濯プロセスが実施される。
また、実施の形態1と同様に、パルセータ13および下面羽根14を回転させる場合、パルセータ13の駆動と同期させて洗濯兼脱水槽12を同じ方向にほぼ同じ回転速度で駆動するよう制御することは、下面羽根14の回転によりポンプ室16および水受け槽11での未溶解洗剤の溶解が促進されている間、パルセータ13の回転に合わせて洗濯物も動くことが可能となり、洗濯物に対する負荷が低減され衣類の傷みを抑えることができて好ましい。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗剤を効果的に溶解させることができ、溶解不十分な洗剤と洗濯水が循環水路を通って洗濯槽内の衣類に吐出されることがなく、衣類の洗濯ムラを少なくすることができるので、洗濯水を洗濯兼脱水槽と水受け槽間に循環させて衣類を洗う洗濯機として有用である。
本発明の実施の形態1における洗濯機の断面図 同洗濯機の開閉手段の断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の断面図 同洗濯機の閉塞手段の断面図 従来の洗濯機の断面図
符号の説明
11 水受け槽
12 洗濯兼脱水槽
13 パルセータ
14 下面羽根
15 吸水口
16 ポンプ室
17 駆動モータ
18 循環水路
19 洗剤投入口
20 吐出口
21 給水手段
21a 給水路
22 開閉手段
28 閉塞手段
29 吐出水路

Claims (5)

  1. 水受け槽と、前記水受け槽内に回転可能に設けられた洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内の底部に回転自在に設けたパルセータと、前記パルセータの裏面に設けた下面羽根と、前記洗濯兼脱水槽および前記パルセータを回転駆動する駆動モータと、前記水受け槽内に洗濯水を供給する給水手段と、前記給水手段より水受け槽底部へと水を導く給水路と、前記給水路に設けた洗剤投入口と、前記駆動モータと前記給水手段を制御する制御手段と、前記下面羽根を配設したポンプ室と、前記ポンプ室の水を、前記洗濯兼脱水槽に送出して循環させる循環水路と、前記循環水路に設けた開閉手段とを備え、前記開閉手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧に応じて循環水路を開閉し、所定の水圧以上で前記循環水路を開くようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、給水手段による給水開始後、パルセータを開閉手段が閉じた状態を維持する回転数で所定時間低速回転させ、その後前記開閉手段が開いた状態となる回転数で回転させるようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 制御手段は、給水手段による給水開始後、パルセータと洗濯兼脱水槽を同じ方向に所定時間、開閉手段が閉じた状態を維持する速度で回転させ、その後前記パルセータのみを回転させ、前記開閉手段が開いた状態となる回転数で回転させるようにした請求項1記載の洗濯機。
  4. ポンプ室と水受け槽の底部を連通する吐出水路と、前記吐出水路を開閉する閉塞手段を設け、前記閉塞手段は、前記ポンプ室内の下面羽根の回転によって発生する水圧が所定の圧力より低いときに吐出水路を開き、所定の圧力より高くなったときに前記吐出水路を閉塞するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 閉塞手段は、開閉手段によって循環水路が開かれたときに吐出水路を閉じるようにした請求項4記載の洗濯機。
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