JP2009105358A - 固体撮像素子及びこれを用いた電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点検出用画素を有する固体撮像素子であって、焦点検出能力が優れた固体撮像素子、及び、これを用いた電子カメラを提供する。
【解決手段】本発明の固体撮像素子は、被写体像を示す画像信号を形成するための撮像用信号を出力する複数の撮像用画素と、光学系の焦点調節状態を検出するための焦点検出用信号を出力する複数の焦点検出用画素とを有し、前記焦点検出用画素には入射光が光電変換部に入射される領域を規定する第1の遮光膜が当該画素に光の入射する側に配置され、前記第1の遮光膜は前記複数の階層による前記金属層のうちの最下層の金属層により形成され、複数の駆動用配線のいずれかと電気的に接続される。本発明の電子カメラはこの固体撮像素子が搭載される。
【選択図】図9

Description

本発明は、焦点検出用信号を生成する焦点検出用画素を有する固体撮像素子及びこれを用いた電子カメラに関するものである。
近年、ビデオカメラや電子カメラ等の撮像装置が広く一般に普及している。これらのカメラには、CCD型や増幅型などの固体撮像素子が使用されている。これらの固体撮像素子は、入射光の光量に応じて信号電荷を生成する光電変換部を有する画素が二次元状に複数配置されている。
増幅型の固体撮像素子は、信号電荷に対応する電気信号を生成し出力するための複数のトランジスタを有し、画素の光電変換部にて生成・蓄積された信号電荷を画素に設けられた増幅部に導き、増幅部で増幅した信号を画素から出力する。そして、増幅型の固体撮像素子には、例えば増幅部に接合型電界効果トランジスタを用いた固体撮像素子(特許文献1)や、増幅部にMOSトランジスタを用いたCMOS型固体撮像素子(特許文献2)などが提案されている。
また、限られたスペースにおいて複数のトランジスタを駆動し、画素から電気信号を出力するため多層配線技術が用いられる。多層配線技術は、複数の階層による金属層によって複数階層の配線を設ける技術である。配線には、トランジスタを駆動するためゲート電極と接続されるものや基板等に一定電圧を供給するための駆動用配線、及び、電気信号を受け取って固体撮像素子の外部まで導く出力用配線などがある。
ところで、電子カメラにおいて自動焦点調節を実現するためには撮像レンズの焦点調節状態を検出する必要がある。従来は、撮像に用いる固体撮像素子とは別個に焦点検出素子が設けられていた。しかし、その場合には焦点検出素子やこれに光を導く焦点検出用光学系の分だけコストが増大し、またその分だけ装置が大型化する。
そこで、近年、焦点検出方式としていわゆる瞳分割位相差方式を採用し焦点検出素子としても兼用できるように構成された固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献3、4)。
特許文献3に開示された固体撮像素子では、被写体像を示す画像信号を形成するための撮像用信号を出力する撮像用画素とは別に、焦点調節状態を示す焦点検出用信号(「AF信号」とも称す。)を生成する焦点検出用画素(「AF用画素」とも称す。)が複数配置されている。この固体撮像素子は、一つのAF用画素に二つの光電変換部を有している。このような光電変換部上に、マイクロレンズが画素に対して1対1に設けられている。二つの光電変換部は、マイクロレンズによって撮像レンズの射出瞳と略結像関係(すなわち、略共役)となる位置に配置されている。したがって、撮像レンズの射出瞳とマイクロレンズとの間の距離はマイクロレンズの大きさに対して十分に長いことから、二つの光電変換部は、マイクロレンズの略焦点位置に配置されていることになる。以上述べた関係から、各画素において、二つの光電変換部の一方部分は、撮像レンズの射出瞳の一部の領域であって射出瞳の中心から所定方向へ偏心した領域からの光束を選択的に受光して光電変換することになる。また、各AF用画素において、二つの光電変換部の他方部分は、撮像レンズの射出瞳の一部であって射出瞳の中心から反対方向へ偏心した領域からの光束を選択的に受光して光電変換することになる。
なお、特許文献3には、上下方向に二つの光電変換部を有するAF用画素、左右方向に二つの光電変換部を有するAF用画素の他、斜め方向に二つの光電変換部を有するAF用画素も開示されている(特許文献3の図16、17、19参照)。
特許文献3には上記のように、二つの光電変換部を有しマイクロレンズが画素に対して1対1に設けられるAF用画素が開示されている。一方、特許文献4には、一つの画素に一つの光電変換部を有しマイクロレンズが画素に対して1対1に設けられるAF用画素が開示されている。これによれば、射出瞳の中心から所定方向へ偏心するAF用画素と、射出瞳の中心からそれとは反対方向へ偏心するAF用画素とを設け、二つのAF用画素のAF信号により焦点が検出される。
このような構成とすれば、一つのAF画素から二つの光電変換部に対応する二つのAF信号を読む必要が無いので、AF信号の読み出しが高速化され、駆動回路も簡略化できる。さらに、二つの光電変換部を有するAF用画素よりも画素に配置するトランジスタ数が低減されるため、微細化においても、特許文献4のような構成が好ましい。
特開平11−177076号公報 特開2004−111590号公報 特開2000−292686号公報 特開2007−158597号公報
しかしながら、このような従来のAF用画素の構成では、焦点検出に対する能力が必ずしも高くはないという問題があった。これは、低いS/N比、又は、AF画素間におけるS/N比のばらつきに起因する。
特に、微細化が進むと更に焦点検出能力が低下する恐れがあった。つまり、微細化が進めば、開口率が低減され出力される信号成分(S)も低下する。しかし、それに対しノイズ成分(N)は、ほぼ同等のままであり、このためS/N比が悪化する。
また、光電変換された電荷が蓄積される光電変換部や、浮遊拡散部には周知のように寄生容量が発生する。ここで、微細化が進むと上記のように信号成分(S)は低下し、寄生容量値のばらつきが相対的に大きくなってしまう。
なお、このような問題は画像信号生成用画素においても生ずるが、AF用画素は、画像信号生成用画素よりも開口率が小さいため、より大きな問題となる。したがって、このような固体撮像素子を搭載した電子カメラは、焦点検出機能に限界を生ずる可能性があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、焦点検出能力が優れた固体撮像素子及びそれを用いた電子カメラを提供する。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による固体撮像素子は、光学系により結像される被写体像を光電変換する固体撮像素子であって、二次元状に配置され各々が入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部と、前記電荷に対応する電気信号を生成し出力するための複数のトランジスタと、を有する複数の画素と、複数の階層による金属層で設けられ前記トランジスタのゲート電極と接続される配線、及び、前記画素に一定電圧を供給する配線、とを含む複数の駆動用配線を有し、前記複数の画素は、前記被写体像を示す画像信号を形成するための撮像用信号を出力する複数の撮像用画素と、前記光学系の焦点調節状態を検出するための焦点検出用信号を出力する複数の焦点検出用画素とを有し、前記焦点検出用画素には前記入射光が前記光電変換部に入射される領域を規定する第1の遮光膜が当該画素に光の入射する側に配置され、前記第1の遮光膜は、前記複数の階層による前記金属層のうちの最下層の金属層により形成され、前記複数の駆動用配線のいずれかと電気的に接続されることを特徴とする。
本発明の第2の態様による固体撮像素子は、前記第1の態様において、前記画素は、前記光電変換部から前記電荷を受け取る浮遊拡散部と、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間に配置される転送ゲート電極とを更に有し、前記光電変換部と前記浮遊拡散部とをソース又はドレインとし前記転送ゲート電極をゲート電極として転送トランジスタが設けられ、前記光電変換部、前記転送ゲート電極、及び、前記浮遊拡散部が前記焦点検出用画素に配置される領域は、前記入射光の入射される方向からの平面視において、各画素間で同一の領域であることを特徴とする。
本発明の第3の態様による固体撮像素子は、前記第2の態様において、前記光電変換部、前記転送ゲート電極、及び、前記浮遊拡散部が前記撮像用画素及び前記焦点検出用画素に配置される領域は、前記入射光の入射される方向からの平面視において、各画素間で同一の領域であることを特徴とする。
本発明の第4の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第3のいずれかの態様において、前記画素は、直交する方向に2次元状に配置され、前記第1の遮光膜は、入射光が光電変換部に入射される領域に開口部を有し、前記開口部は、前記直交する方向を基準として前記画素の斜め方向に配置されることを特徴とする。
本発明の第5の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第4のいずれかの態様において、前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記複数の階層による前記金属層のうちの最下層により形成される駆動用配線であることを特徴とする。
本発明の第6の態様による固体撮像素子は、前記第5の態様において、前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、グランド電圧を供給する配線であることを特徴とする。
本発明の第7の態様による固体撮像素子は、前記第5又は第6の態様において、前記第1の遮光膜の周囲の少なくとも一部を覆う第2の遮光膜を有し、前記第2の遮光膜は、前記最下層の金属層よりも上層の階層による金属層で設けられることを特徴とする。
本発明の第8の態様による固体撮像素子は、前記第7の態様において、前記第2の遮光膜は、複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層により設けられ、前記第2の遮光膜は、これと同じ階層による金属層で設けられる駆動用配線と接続されることを特徴とする。
本発明の第9の態様による固体撮像素子は、前記第2乃至第4の態様において、 前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層であることを特徴とする。
本発明の第10の態様による固体撮像素子は、前記第9の態様において、前記画素から前記電気信号を受け取って出力する出力用配線が備えられ、前記画素は、前記出力用配線と電気的に接続するための選択トランジスタ、及び、前記浮遊拡散部に蓄積される電荷を基準電位にリセットするリセットトランジスタとを更に有し、前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記選択トランジスタのゲート電極と接続される選択トランジスタ駆動用配線、又は、前記リセットトランジスタのゲート電極と接続されるリセットトランジスタ駆動用配線であることを特徴とする。
本発明の第11の態様による固体撮像素子は、前記第9又は第10の態様において、前記第1の遮光膜の周囲の少なくとも一部を覆う第2の遮光膜を有し、前記第2の遮光膜は、前記最下層の金属層よりも上層の階層による金属層で設けられることを特徴とする。
本発明の第12の態様による固体撮像素子は、前記第11の態様による固体撮像素子において、前記第2の遮光膜は、複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層により設けられ、前記第2の遮光膜は、これと同じ階層による金属層で設けられる駆動用配線と接続されることを特徴とする。
本発明の第13の態様による固体撮像素子は、前記第5乃至第12の態様において、前記駆動用配線は、前記第1の遮光膜のいずれか一辺と平行に直線状に配置され、前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、当該駆動用配線が配置される前記第1の遮光膜の一辺と平行に配置され、前記最下層又はそれに次いで形成される金属階層による駆動用配線のなかで最も前記第1の遮光膜に近接して配置されることを特徴とする。
本発明の第14の態様による固体撮像素子は、前記第1乃至第13の態様において、前記第1の遮光膜の底面と、前記光電変換部との間隔は、1μm以下であることを特徴とする。
本発明の第15の態様による電子カメラは、前記第1乃至第14のいずれかの固体撮像素子と、前記複数の焦点検出用画素の少なくとも一部の画素からの前記焦点検出用信号に基づいて、前記光学系の焦点調節状態を示す検出信号を出力する検出処理部と、前記検出処理部からの前記検出信号に基づいて前記光学系の焦点調節を行う調節部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、AF信号のS/N比の悪化やS/N比のばらつきが抑えられて焦点検出の精度が高められる固体撮像素子及びこれを用いた電子カメラを提供することができる。特に、微細化が進んだ固体撮像素子においても、良好な焦点検出が可能となる固体撮像素子及びこれを用いた電子カメラを提供する。
以下、本発明による固体撮像素子及びこれを用いた撮像装置について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子カメラ1を示す概略ブロック図である。電子カメラ1には、被写体像を結像する光学系としての撮影レンズ2が装着される。この撮影レンズ2は、レンズ制御部2aによってフォーカスや絞りが駆動される。この撮影レンズ2の像空間には、撮影レンズ2により結像された被写体像を光電変換する固体撮像素子3の撮像面が配置される。
固体撮像素子3は、撮像制御部4の指令によって駆動され電気信号を出力する。固体撮像素子3から出力される電気信号は、被写体像を示す画像信号を形成するための撮像用信号、撮影レンズ2の焦点調節状態を検出するための焦点検出用信号である。なお、本発明とは関連がないため説明を省略するが、その他に露出制御用の信号が出力されることもある。いずれにおいても電気信号は、信号処理部5、及びA/D変換部6を介して処理された後、メモリ7に一旦蓄積される。メモリ7は、バス8に接続される。バス8には、レンズ制御部2a、撮像制御部4、マイクロプロセッサ9、焦点演算部(検出処理部)10、記録部11、画像圧縮部12及び画像処理部13なども接続される。上記マイクロプロセッサ9には、レリーズ釦などの操作部9aが接続される。また、上記の記録部11には記録媒体11aが着脱自在に装着される。
メモリ7に一旦蓄積された焦点検出用信号は、バス8を介して焦点演算部10に送られる。焦点演算部10は合焦状態を計算し、次いで撮像レンズ2のずれ量を求めその値をレンズ制御部2aに送る。即ち、焦点演算部10は、焦点調整状態を示す検出信号をレンズ制御部2aに出力する。レンズ制御部2aは、その値に基づき所定の位置に撮像レンズ2を移動させて焦点調節を行う。
図2は、図1中の固体撮像素子3の概略構成を示す回路図である。固体撮像素子3は、二次元状に配置された複数の画素20と、画素20から信号を出力するための周辺回路とを有している。画素20が二次元状に配置されている有効画素領域(撮像領域)を符号31で示している。画素20は、縦方向(列方向)、横方向(行方向)のように直交する方向に二次元状に配置されるのが一般的である。図2において、画素数は、横に4行縦に4行の16個の画素を示している。しかし、本実施の形態では、画素数はそれよりもはるかに多くなっている。もっとも、本発明では、画素数は特に限定されるものではない。
本実施の形態では、固体撮像素子3は、撮像用信号を生成する撮像用画素20Aと、焦点検出用信号(以下、AF信号とも称する。)を生成する焦点検出用画素(以下、「AF用画素」とも称する。)20Bとを画素として有しているが、図2ではそれらのいずれであるかを区別することなく、符号20で示している。その具体的な回路構成や構造は、後述する。これらの画素20は、周辺回路の駆動信号に従って、撮像用信号又は焦点検出用信号を出力する。
周辺回路は、垂直走査回路21、水平走査回路22、これらと接続されている駆動用配線23,24、画素20からの電気信号を受け取る垂直出力線25、垂直出力線25と接続される定電流源26及び相関二重サンプリング回路(CDS回路)27、CDS回路27から出力される信号を受け取る水平出力線28、出力アンプ29、画素20に一定電圧を供給する駆動用配線(図示せず。以下、電圧供給用配線とも称する)等からなる。
垂直走査回路21及び水平走査回路22は、電子カメラ1の撮像制御部4からの指令に基づいて駆動信号を駆動用配線23、24に出力する。各画素20は、垂直走査回路21から出力される駆動信号を所定の駆動用配線23から受け取って駆動され、撮像用信号又は焦点検出用信号を垂直出力線25に出力する。垂直走査回路21から出力される駆動信号は複数あり、それに伴い駆動用配線23は複数ある。なお、垂直走査回路21と接続される駆動用配線23は、正確には画素に配置されるMOSトランジスタのゲート電極と接続されている。また、画素に印加する一定電圧も複数あり、それに伴い電圧供給用配線(駆動用配線)も複数ある。
画素20から出力された信号は、CDS回路27にて所定のノイズ除去が施される。そして、水平走査回路22の駆動信号により水平出力線28及び出力アンプ29を介して外部に信号が出力される。
図3は、図1中の固体撮像素子3(特にその有効画素領域31)を模式的に示す概略平面図である。本実施の形態では、図3に示すように、固体撮像素子3の有効画素領域31には、中央に配置された十字状をなす2つの焦点検出領域32,33と、左右に配置された2つの焦点検出領域34,35と、上下に配置された2つの焦点検出領域36,37とが、設けられている。しかし、本発明はこれに限らない。焦点検出領域は、他のパターン状に配置されても良いし、AF用画素が有効画素領域31全体に渡って周期的に配置されても良い。なお、図3に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する。また、X軸方向のうち矢印の向きを+X方向又は+X側、その反対の向きを−X方向又は−X側と呼び、Y軸方向についても同様とする。XY平面と平行な平面が固体撮像素子3の撮像面(受光面)と一致している。X軸方向の並びを行、Y軸方向の並びを列とする。なお、入射光は図3の紙面手前側から奥側に入射する。これらの点は、後述する図についても同様である。
図4は、図3における焦点検出領域32,33の交差部付近を拡大した概略拡大図であり、画素配置を模式的に示している。固体撮像素子3は、1種類の撮像用画素20Aと、右、左、上、下にそれぞれ入射光を受光する領域が規定されている4種類のAF用画素20Bとを有しているが、以下の説明において、特に断らない場合にはAF用画素の種類を区別しないで説明する。
各画素20は、光電変換部42と、光電変換部42に入射光を導くマイクロレンズ41が配置される。なお、AF用画素20Bの光電変換部(図4には図示されていない)上には開口部44を有する遮光膜(第1の遮光膜)43が設けられており、この開口部44の位置によって、光電変換部に入射光が導かれる領域が規定される。この点については、後述する。
図5は、本実施形態に係る固体撮像素子3の2×2個の画素20を示す回路図である。図5は、焦点検出領域33の一部を含む画素領域、すなわち、2個のAF用画素20B及び2個の撮像用画素20Aを示している。本実施の形態では、いずれの画素20(撮像用画素20A、AF用画素20B)も、同一の回路構成を有している。各画素20は、入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部(フォトダイオード)42と、電荷を受け取る浮遊拡散部52と、浮遊拡散部52の電位に応じた信号を出力する画素アンプトランジスタ53と、光電変換部42から浮遊拡散部52に電荷を転送する転送トランジスタ51と、浮遊拡散部52の電位をリセットするリセットトランジスタ55と、当該画素20を選択する選択トランジスタ54とを備えている。このように、各画素20には前記電荷に対応する電気信号を生成し出力するための複数のトランジスタが設けられている。この画素20の回路構成は、CMOS固体撮像素子の単位画素の回路構成として一般的なものである。
本実施形態では、転送トランジスタ51、画素アンプトランジスタ53、リセットトランジスタ55、選択トランジスタ54は、いずれもNMOSトランジスタで構成されている。
浮遊拡散部52は、実際にはp型シリコン基板に設けられたn型不純物半導体領域(以下、FDと称す)、FDと画素アンプトランジスタ53のゲート電極とを電気的に接続する内部配線、及び、画素アンプトランジスタ53のゲート電極からなる。なお、図5において、Vddは電源である。このような一定電圧を供給する駆動用配線として、その他にグランド電圧を供給する配線がある。しかし、図5においては、光電変換部42やFD(52の一部)に示すように記号として記されており、配線としては示されていない。
各画素20の転送トランジスタ51のゲート電極は、画素行ごとに共通に駆動用配線23と接続されて、垂直走査回路21から駆動用配線23を介して駆動信号φTXが供給される。各画素20の選択トランジスタ54のゲート電極は、画素行毎に共通に駆動用配線23と接続されて、垂直走査回路21から駆動用配線23を介して駆動信号φSELが供給される。各画素20のリセットトランジスタ55のゲート電極は、画素行毎に共通に駆動用配線23と接続されて、垂直走査回路21から駆動用配線23を介して駆動信号φRESが供給される。垂直走査回路21と接続される駆動用配線23は、行方向(X方向)にそれぞれが平行となるように設けられている。
図6は、本実施形態の固体撮像素子3の動作を説明するタイミングチャートである。ここでは、撮像用信号と焦点検出用信号を各行ごとに出力する場合を示している。しかし、例えば、焦点検出領域のAF用画素から選択的にAF信号を出力させても良い。
t1の時点に至る前において、φRESはハイレベルとされてリセットトランジスタ55はオン状態とされている。これにより、浮遊拡散部52は、基準レベルにリセットされる。t1の時点において、φRESはローレベルとされる。これにより、リセットトランジスタ55はオフ状態とされるが、浮遊拡散部52のリセットレベルはオフ状態が維持される。また、t1の時点において、選択行(図6では1行目)のφSELはハイレベルとされて選択トランジスタ54はオン状態とされる。これにより、選択行の各画素は、対応する垂直出力線25と接続され、浮遊拡散部52の基準レベルに応じたレベル(ダークレベル)が、画素アンプトランジスタ53から垂直信号線25を介してCDS回路27に蓄積される。
t2の時点において、φTXはハイレベルとされ、t3の時点において、φTXは再びローレベルとされる。これにより、光電変換部42に蓄積されていた電荷が浮遊拡散部52に転送され、当該信号及び基準レベルの重畳された信号が、画素アンプトランジスタ53から垂直出力線25を介してCDS回路27に蓄積される。そして、CDS回路27によって、この信号と先のダークレベルとの差分を取ることで得られる画像信号又は焦点検出に用いる信号が出力される。そして、順次各列の画像信号が水平出力線28に出力される。
t4の時点において、φSELはローレベルとされ、選択トランジスタ54はオフ状態とされる。これにより、選択行の各画素20と対応する垂直出力線25との接続が遮断される。その後、次の行が選択されて同様に信号が出力されていく。読み出された画像信号又はAF信号は、所定の処理が行われた後に一旦メモリに蓄積される。そして、焦点検出処理を行う場合には、上記の信号のうち、AF信号を取り出して所定の処理が行われ、画像化する場合には、上記の信号のうち、画像信号を取り出して所定の処理が行われる。
図7は撮像用画素20Aの主要部を模式的に示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は図7(a)中のX1−X2線に沿った断面図である。撮像用画素20Aは、光電変換部42と、光電変換部42上にオンチップで形成されたマイクロレンズ41とを備えている。実際には、マイクロレンズと41と光電変換部42の間にはカラーフィルタが配置されるが、ここでは省略している。
図7に示すように、マイクロレンズ41の略焦点面には、光電変換部42が形成されている。光電変換部42は、撮像用画素20Aにおいて、当該撮像用画素20Aのマイクロレンズ41の光軸Oに対して同心の正方形状に形成されている。したがって、光電変換部42がマイクロレンズ41の略焦点面に配置されていることによって、画素20Aの光電変換部42は、撮影レンズ2の射出瞳の中心から実質的に偏心していない前記射出瞳の領域からの光束を受光して光電変換することになる。
図8はAF用画素20Bの主要部を模式的に示す概略平面図であって、(a)は平面図、(b)は図8(a)中のY1−Y2線に沿った断面図である。図8において、図7中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
AF用画素20Bが撮像用画素20Aと異なる所は、AF用画素20Bには第1の遮光膜43が配置され、これにより瞳分轄された光が光電変換部42に入射される点にある。第1の遮光膜43は、AF用画素20Bの光の入射する側に配置され、入射光が光電変換部42に入射される領域を規定している。具体的には、第1の遮光膜43には開口部44が設けられており、この開口部44によって入射光が光電変換部42に入射される領域を規定している。開口部44は、当該AF用画素20Bのマイクロレンズ41の光軸Oに対して同心の正方形状に形成される光電変換部42の上側(+Y側)に設けられており、その部分以外の光電変換部42上は、第1の遮光膜43によって覆われている。
第1の遮光層43に開口部44が形成されていることによって、AF用画素20Bの光電変換部42は、撮影レンズ2の射出瞳の中心から−Y方向へ実質的に偏心した前記射出瞳の領域からの光束を選択的に受光して光電変換することになる。この第1の遮光膜43は、最下層である第1層目の金属層、言い換えればシリコン基板40に最も近い金属層によって設けられており、複数の駆動用配線のいずれか一つに接続されている。
図9は、図8のAF用画素20Bをより詳しく示す平面図である。なお、本図以降の図面は、マイクロレンズが省略されている。本図には、各階層の金属層及びゲート電極層が示されている。 すなわち、シリコン基板側から+Z方向に向かって、ポリシリコンによるゲート電極層(点によるハッチング)、アルミニウムによる一層目の金属層(右上がりのハッチング)、アルミニウムによる二層目の金属層(塗りつぶしのハッチング)が示されている。ただし、簡略化するため、アルミニウムによる三層目の金属層は、省略されている(図10(d)参照)。また、図9には光電変換部やトランジスタを構成する不純物拡散領域や、上の行の画素20を駆動するための駆動用配線23も示されている。
図10は、理解を容易にするため図9の各階層の金属層及びゲート電極層を階層ごとに示す平面図である。図10(a)はn型不純物拡散領域及びポリシリコンによるゲート電極層を示す図面である。図10(b)は主にアルミニウムによる一層目の金属層を示す図面である。図10(c)は主にアルミニウムによる二層目の金属層を示す図面である。図10(d)は主にアルミニウムによる三層目の金属層を示す図面である。(a)から(d)の順に、−Z側から+Z側に設けられる電極層又は金属層が示されている。なお、各図面には、コンタクト部分が四角で囲まれた×印で示されている。また、一層目の金属層とは「最下層の金属層」であり、二層目の金属層とは「最下層の金属層に次いで形成される金属層」である。
図9、図10を用いて、本固体撮像素子3のAF画素20Bについて詳細に説明する。まず、図9及び図10(a)から理解されるように、p型のシリコン基板40上にn型不純物拡散領域61、62、63、64、65、及び、光電変換部である42が設けられ、さらにポリシリコンによるゲートのための電極層が設けられて各トランジスタが構成されている。
すなわち、n型不純物拡散領域61、62をソース又はドレインとし、ポリシリコンによる電極層を選択ゲート電極66とする選択トランジスタ54が設けられる。なお、ここではp型のシリコン基板40上に各n型不純物拡散領域が設けられているが、周知のようにp型のウエルを設け、その中にn型不純物拡散領域が配置されても良い。n型不純物拡散領域61(ソース)は、垂直出力線25とコンタクト部を介して接続されている。選択ゲート電極66は、二層目の金属層で設けられる駆動用配線23のうち、φSELの信号が印加される配線と接続されている。また、n型不純物拡散領域62、63をソース又はドレインとし、ポリシリコンによるゲート電極層を画素アンプゲート電極67とする画素アンプトランジスタ53が設けられる。n型不純物拡散領域63(ドレイン)は、図10(d)に示したように三層目の金属層による駆動用配線75と接続されてVddが印加される。画素アンプゲート電極67は、一層目の金属層による画素の内部配線71を介してn型不純物拡散領域であるFD64と電気的に接続されている。なお、これらの図において、画素の内部配線71はU字状に示されている。これは、図面が煩雑になるために故意に示したものであって、本来は画素アンプゲート電極67とFD64との間を直線状に配置されている。
また、n型不純物拡散領域64、65をソース又はドレインとし、ポリシリコンによる電極層をリセットゲート電極68とするリセットトランジスタ55が設けられる。n型不純物拡散領域65(ドレイン)は、図10(d)に示したように三層目の金属層による駆動用配線75と接続されてVddが印加される。リセットゲート電極68は、二層目の金属層で設けられる駆動用配線23のうち、φRESの信号が印加される配線と接続されている。なお、リセットゲート電極68は、φRESの駆動用配線23とオーバーラップしている部分が無い。そこで、両者は、画素内配線73を介して接続されている。
また、光電変換部42、FD64をソース又はドレインとし、ポリシリコンによる電極層を転送ゲート電極69として転送トランジスタ51が設けられる。転送ゲート電極69は、二層目の金属層で設けられる駆動用配線23のうち、φTXの信号が印加される配線と接続されている。なお、転送ゲート電極69は、リセットゲート電極68と同様な理由により画素の内部配線72を介してφTXの信号が印加される駆動用配線23と接続されている。
図10(b)より理解されるように、ポリシリコンによる電極層に次いで、最下層である一層目の金属層による配線が設けられる。なお、前記したように本実施形態の金属層は、いずれもアルミニウムである。しかし、これに限らず、例えばチタンやタングステン、或いは銅を含む金属層を用いても良い。本実施形態において、一層目の金属層は、垂直出力線25、グランド電圧供給用配線74、画素内配線71、72、73、及び、第1の遮光膜43に使用される。また、周辺回路において例えば水平出力線28にも使用される。垂直出力線25、グランド電圧供給用配線74は、垂直方向に直線状に配置されている。
グランド電圧供給用配線74は、p型シリコン基板と接続され所定の領域にグランド電圧を供給している。符号74aは、グランド電圧供給用配線74とシリコン基板とのコンタクト部を示している。第1の遮光膜43は、光電変換部42上に設けられ、入射光が光電変換部42に入射される領域を規定している。本実施形態においては、第1の遮光膜43に開口部44が設けられ、これによって、入射光の入射される領域が規定されている。そして、第1の遮光膜43は、グランド電圧供給用配線74と接続される。第1の遮光膜43及びそれと接続する配線についての詳細な説明は、後述する。なお、理解を容易にするため図面では第1の遮光膜43とグランド電圧供給用配線74とは、別々の構成であるかのように示している。しかし、これらは一体的に形成される。したがって、第1の遮光膜43は、グランド電圧供給用配線74から延在するように設けられている。
次いで、二層目の金属層が設けられる(図10(c))。本実施の形態において、二層目の金属層は、垂直走査回路21と画素に配置される前記複数のトランジスタのゲート電極とを接続する駆動用配線23に使用される。なお、二層目の金属層は、その他の周辺回路においても用いられる。例えば垂直走査回路22と接続される駆動用配線24は、二層目の金属層によって形成される。駆動用配線23は、水平方向にそれぞれが平行となるように直線状に配置される。そして、所定のトランジスタのゲート電極と電気的に接続される。
最後の金属層として三層目の金属層が設けられる(図10(d))。三層目の金属層は、Vddの電圧を供給する電源供給用配線75として用いられる。電源供給用配線75は、駆動用配線23や垂直出力線25の上部に格子状に設けられる。そして、三層目の金属層は、画素に配置されるトランジスタの少なくとも一部を遮光する膜としても兼用される。
本実施形態においては、上記のように最下層である一層目の金属層により垂直出力線25及びグランド電圧供給用配線74が設けられ、最上層である三層目の金属層によりVddを供給する配線75が設けられる。そして、その中間の金属層(二層目)により垂直走査回路21及び水平走査回路22から出力される駆動信号を供給する駆動用配線23が設けられる。各金属層の階層がこのように用いられる構成は、最も一般的である。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、各階層の金属層とその用途は適宜変更されても良い。
本実施形態の固体撮像素子3は、このようにAF用画素20Bに入射光が光電変換部42に入射される領域を規定する第1の遮光膜43を有している。ここで、第1の遮光膜43の構成や効果についてさらに詳しく説明する。
本固体撮像素子3のAF用画素20Bには、最下層の金属層によって第1の遮光膜43が設けられる。これにより、本固体撮像素子3は、より上層の金属層を用いて遮光膜とする場合に比べてS/N比が向上する。図11は、これを説明する図面であって、AF用画素20Bに入射光が入射する状態を示す概略断面図である。図11には、比較のため、より上層の金属層で設けた遮光膜143も示されている。図11(a)に示すように、上層の金属層で遮光膜143が設けられると、遮光膜143の下に回りこむ光L2は多くなる。その光の量は、遮光膜143が光電変換部から離れるに従って増大する。この領域W2で光電変換される電荷は、ノイズとなる。したがって、上層の金属層で遮光膜143が設けられると、ノイズが大きくなる。一方、本固体撮像素子3による第1の遮光膜43は、最下層の金属層で形成されている。このため、第1の遮光膜43の下に回りこむ光L1は、前記光L2に比べて少ない。それに伴い、光L1によって光電変換される領域W1は僅かになる。したがって、最下層による金属層で第1の遮光膜43を設ける本固体撮像素子3は、より上層で遮光膜を形成するよりもノイズが低減される。
また、入射光は、シリコン基板と金属層との間で多重反射することが知られている。図11(b)に示すように、上層の金属層で遮光膜143が設けられると、この多重反射によって不要な光が光電変換部42に入射されノイズとなる。一方、本固体撮像素子3による第1の遮光膜43は、最下層の金属層で形成されている。このため、このような多重反射が生じても、光電変換部42まで届かない。このため、上層の金属層にて遮光膜143を設けた場合に比べて、S/N比が向上する。
なお、光電変換部42を含むシリコン基板40の表面と、遮光膜43の基板側の面(底面)との間にはシリコン酸化膜が配置されるが、その間隔W3は、1μm以下が好ましい。本実施形態においては、100nmとされている。
また、本固体撮像素子3のAF用画素20Bは、第1の遮光膜43が駆動用配線のいずれかと電気的に接続されている。駆動用配線は、所定の電圧が印加されているので、第1の遮光膜43も同様に所定の電圧が印加される。したがって、第1の遮光膜43は、フローティングの状態とはなり得ない。仮に、フローティングの状態であれば、第1の遮光膜43と光電変換部42との間の寄生容量の大きさに変動が生じる。この寄生容量の大きさが変動すると、同一の電荷量が光電変換部42に蓄積されていても、出力される電荷量は容量分配によって変動してしまう。すなわち、S/N比がばらついてしまう。より詳細には、転送トランジスタ51がオン状態にされる期間(図6におけるt2からt3の期間)に寄生容量の容量値が変動すると、上記の理由によりS/N比がばらつくことになる。このばらつきは、同一画素においても生ずるが、画素間においても生ずる。本固体撮像素子3においては、第1の遮光膜43が駆動用配線のいずれかと電気的に接続されている。したがって、このような寄生容量の容量値の変動は生じず、このためS/N比は向上する。
なお、本実施形態においては、第1の遮光膜43は、これと同じ階層である最下層による金属層にて設けられる駆動用配線と接続される。換言すれば、第1の遮光膜43は、既存の階層による金属層にて設けられる。このため、第1の遮光膜43は、専用の階層を新たに設けて形成されるのではない。したがって、本固体撮像素子3は、製造工程を増大させること無く、前記のS/N比が向上する。
また、本実施形態において第1の遮光膜43は、駆動用配線のうちグランド電圧供給用配線74と接続される。グランド電圧供給用配線74は、いずれのタイミングにおいても一定電圧である。よって、第1の遮光膜をこれに接続すれば、いずれのタイミングにおいても寄生容量の容量値が一定となり好ましい。さらに、シリコン基板40は、同じグランド電圧供給用配線74によってグランド電圧が供給されている。したがって、仮にグランド電圧に僅かな変動が生じても、基板と第1の遮光膜43とで同様に変動するため容量値に変動が生じ難い。これらの理由により、第1の遮光膜43は、グランド電圧供給用配線74と接続されるのが好ましい。しかし、これに限られるものではない。転送トランジスタ51がオン状態にされる期間(図6におけるt2からt3の期間)に電圧が変動することの無い駆動用配線なら何でも構わない。
ところで、第1の遮光膜43と接続されるグランド電圧供給用配線74は、Y方向に直線状に伸びている。グランド電圧供給用配線74と同一方向に直線状に配置されるその他の配線として、ここでは垂直出力線25がある。実際にはその他の駆動用配線がY方向に延在するように設けられることもある。第1の遮光膜43は、X方向、Y方向と平行となる方向に各辺を有する四角形状をなしている。グランド電圧供給用配線74は、第1の遮光膜43の+X方向の一端の辺と平行に直線状に配置されており、第1の遮光膜43から延在するようにこれと電気的に接続されている。このように、第1の遮光膜43と電気的に接続されるグランド電圧供給用配線74は、当該グランド電圧供給用配線74が配置される第1の遮光膜43の一辺(ここでは+X方向の一端の辺)に平行方向に配置される配線の中で、最も第1の遮光膜43に近接して配置される。このように配置させることにより、他の配線を跨ぐように第1の遮光膜43と接続する必要が無い。
さらに、本固体撮像素子3のAF用画素20Bは、第1の遮光膜43によって入射光が光電変換部42に入射される領域を規定している。従来のように光電変換部が配置される位置で入射光を受ける位置を規定しているのではない。したがって、本固体撮像素子3は、従来の固体撮像素子によるAF用画素に比べてS/N比のばらつきが小さい。以下、図12、図13を用いてこれを説明する。
図12は、比較例による固体撮像素子のAF用画素110B、110Cを示す概略平面図であり、図10(a)に対応する。ただし、配線71は、直線状に示している。この比較例は従来技術に相当する。なお、図10と同じ構成要素は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。AF用画素110B、110Cは、光電変換部の配置される位置、より詳しくは入射光の入射される方向からの平面視において光電変換部の配置される位置によって、射出瞳の偏心する領域を選択的に光電変換する。すなわち、AF用画素110Bは、射出瞳の+Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するため、画素の−Y方向に偏った位置に光電変換部111が設けられる。また、AF用画素110Cは、射出瞳の−Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するため、画素の+Y方向に偏った位置に光電変換部114が設けられる。
このように光電変換部111、114が配置されるため、転送トランジスタのゲート電極(以下、転送ゲート電極とも称す)112、115は、AF用画素110BとAF用画素110Cとで異なる位置に配置される。これに伴い、FD113、116は、AF用画素110BとAF用画素110Cとで異なる面積になる。よって、FD容量の大きさ(容量値)は、AF用画素110BとAF用画素110Cとで同一とはならない。FD容量の大きさが異なると、同一の電荷量が蓄積されていても、出力される電荷量は容量分配によって変動してしまう。すなわち、S/N比がばらついてしまい、焦点検出信号の精度は悪化する。なお、例えFD116の面積をFD113の面積と同一にしたとしても、配線71の長さはAF用画素110Cの方が長くなり、それに伴い配線による容量が大きくなる。よって、いずれにせよ、FD、画素アンプトランジスタのゲート電極、及び、それらを接続する配線からなる浮遊拡散部の容量は、光電変換部の配置される位置が異なると同一とはならない。
一方、本固体撮像素子3のAF用画素20Bは、第1の遮光膜43によって入射光が光電変換部42に入射される領域を規定しているために、浮遊拡散部の容量変動など生じない。図13は、本実施形態に係る固体撮像素子3の第1の遮光膜の具体的な形状例である。本図には、第1の遮光膜の他、浮遊拡散部を構成する構成要素(FD64、画素アンプトランジスタ53のゲート電極67、それらを接続する内部配線71)、光電変換部42、及び、転送トランジスタ51のゲート電極69が示されている。さらに図13には画素の領域50が示されている。
図13(a)は、射出瞳の−Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、+Y方向に偏った位置に開口部44が設けられる第1の遮光膜43を有するAF用画素20Bを示す。また、図13(b)は、射出瞳の+Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、−Y方向に偏った位置に開口部47が設けられる第1の遮光膜46を有するAF用画素20Cを示す。AF用画素20B及びAF用画素20Cが一組となり、これらから出力されるAF信号より、Y方向の焦点位置が焦点演算部10にて計算される。これらのAF用画素20B、20Cは、図3に示す焦点検出領域33、34、35に配置される。このように、AF用画素20BとAF用画素20Cは、開口部44、47の位置が異なるだけであり、画素を構成するその他の構成要素は、光電変換部42、転送ゲート電極69、浮遊拡散部(64、67、71)を含めてすべて同じ位置に配置される。
図13(c)は、射出瞳の+X方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、−X方向に偏った位置に開口部49が設けられる第1の遮光膜48を有するAF用画素20Dを示す。また、図13(d)は、射出瞳の−X方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、+X方向に偏った位置に開口部57が設けられる第1の遮光膜56を有するAF用画素20Eを示す。AF用画素20D及びAF用画素20Eが一組となり、これらから出力されるAF信号より、X方向の焦点位置が焦点演算部10にて計算される。これらのAF用画素20D、20Eは、図3に示す焦点検出領域32、36、37に配置される。このように、AF用画素20DとAF用画素20Eは、開口部49、57の位置が異なるだけであり、画素を構成するその他の構成要素は、光電変換部42、転送ゲート電極69、浮遊拡散部(64、67、71)を含めてすべて同じ位置に配置される。このように、焦点検出領域に配置されるすべてのAF用画素20B、20C、20D、20Eは、開口部の位置が異なるだけで、画素を構成する構成要素がすべて同じ位置に配置される。
上記の説明から理解されるとおり、第1の遮光膜の形状を変えて入射光が光電変換部42に入射される領域を変えても、光電変換部42、転送ゲート電極69、浮遊拡散部(64、67、71)がAF用画素に配置される領域は、入射光の入射される方向からの平面視において同一にすることが可能である。図13には画素の占める領域50が示されている。この領域50に対して光電変換部42、転送ゲート電極69、浮遊拡散部(64、67、71)がAF用画素に配置される領域は、いずれのAF用画素においても同一の位置となっている。このため、浮遊拡散部の容量の大きさは常に同一にすることができる。したがって、瞳分轄の方向による容量分配の変動は生じず、S/N比は向上する。
図13(e)は、射出瞳の−Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、−Y方向に偏った位置を遮光するように設けられる第1の遮光膜58を有するAF用画素20Fを示す。また、図13(f)は、射出瞳の+Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、+Y方向に偏った位置を遮光するように設けられる第1の遮光膜59を有するAF用画素20Gを示す。AF用画素20FはAF用画素20Bに対応し、AF用画素20GはAF用画素20Cに対応する。AF用画素20F、20GがAF用画素20B、20Cと異なる点は、第1の遮光膜58、59に開口部が配置されない点のみである。このように、光電変換部42の一方を遮光するように遮光膜を配置させて、入射光の入射される領域を規定しても、開口部にて入射光の入射される領域を規定する場合と同様な効果がある。
図13(g)は、射出瞳の−X+Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、+X−Y方向に偏った位置に開口部77が設けられる第1の遮光膜77を有するAF用画素20Hを示す。また、図13(h)は、射出瞳の+X−Y方向に偏心する領域を選択的に光電変換するために、−X+Y方向に偏った位置に開口部79が設けられる第1の遮光膜59を有するAF用画素20Iを示す。AF用画素20H、20Iが、AF用画素20B、20C、20D、20E、20F、20Gと異なる点は、開口部77,79の配置される位置が画素に直交するいずれかの方向ではなく、画素に直交する方向に対して斜め方向のいずれかである点のみである。従来のように光電変換部の形状にて斜め方向に偏心する光を受光することは、レイアウト上の困難があった。例えば、光電変換部の形状をAF用画素20H、20Iの開口部77、79のように三角形状とすれば、転送ゲート電極の配置位置に制限が生ずる。しかし、AF用画素20H、20Iのように遮光膜とそれに形成される開口部にて入射光の入射される領域を規定するならば、このような困難は解消される。
なお、第1の遮光膜は、いずれも外周の四辺がX方向、Y方向に平行な四角形状となっている。しかし、図13(g)、(h)のように斜め方向に偏心する光を受光する構成においては、第1の遮光膜76、78は、開口部77、79が設けられずに斜めに直線的に二分した一方を遮光させる形状(直角三角形)とされてもよい。
図14は、図7の撮像用画素20Aをより詳しく示す平面図であり、図9に対応している。図9と同じ構成要素は同一の符号を記し、その説明は重複するので省略する。撮像用画素20AがAF用画素20Bと異なる点は、図9と比較して理解されるように開口部44を有する第1の遮光膜43が配置されない点だけである。そして、画素の占める領域において、光電変換部42、各トランジスタ51、53、54、55が配置される位置は、撮像用画素20AとAF用画素20Bとで同一である。したがって、撮像用画素20Aの光電変換部42、転送ゲート電極69、及び、浮遊拡散部(64、67、71)が画素領域に占める領域と、AF用画素20Bの光電変換部42、転送ゲート電極69、及び、浮遊拡散部(64、67、71)が画素領域に占める領域は、入射光の入射される方向からの平面視において、同一の領域である。このため、撮像用画素20AとAF用画素20Bとで、浮遊拡散部の容量の大きさを同一にすることができる。このようにすれば、撮像用画素20AとAF用画素20Bとで容量分配の差は生じない。よって、同一の電荷が光電変換部42に蓄積されるなら、両画素は、同一の電気信号を出力する。したがって、AF用画素20Bの出力する電気信号は、AF用画素20Bの開口部43の面積と撮像用画素20Aの光電変換部42の面積との比率に対応させれば撮像用の信号としても用いることができる。
[第2の実施形態]
図15は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子83のAF用画素80Bの概略平面図であり、図9に対応する。なお、撮像用画素80A、固体撮像素子83の回路構成、これを用いた電子カメラの構成等は、第1の実施形態と同様でありその説明は重複するので省略する。また、実際には三層目の金属層88が配置されるが、本図においては省略している(図16参照)。
本実施形態の固体撮像素子83が第1の実施形態の固体撮像素子3と異なる点は、本実施形態においては第2の遮光膜81、82が配置される点にある。第2の遮光膜の一部81は、第1の遮光膜43の−X側の一辺と、一層目の金属層による垂直出力線25の間の上部を覆うように配置される。これにより、これらの間から入射されてノイズ電荷を生成する光が遮光され、それに伴いノイズが低減される。また、第2の遮光膜の一部82は、第1の遮光膜43の−Y側の一辺の上部を覆うように配置される。これにより、第1の遮光膜43の周囲のうち−Y側の一辺近傍から入射されてノイズ電荷を生成する光が遮光され、それに伴いノイズが低減される。このように、第2の遮光膜81、82は、第1の遮光膜43の周囲の少なくとも一部を覆うように配置され、これによりノイズを低減させている。なお、図15において、第1の遮光膜43は、第2の遮光膜81、82に覆われている辺を点線で示している。以降の図においても同様に示す。
第2の遮光膜81、82は、二層目の金属層、すなわち、最下層の金属層に次いで形成される金属層によって設けられる。図11にて説明したとおり、基板との多重反射を勘案すれば、第2の遮光膜81、82は、第1の遮光膜43より上層であって、出来るだけ低い階層の金属層を用いるのが好ましい。よって、本固体撮像素子83は、第2の遮光膜81、82を二層目の金属層を用いて設けている。しかし、これに限らず、第2の遮光膜81、82は、第1の遮光膜43より上層の階層による金属層で設ければよい。
また、第2の遮光膜81、82は、これらと同一の階層である二層目の金属層によって設けられる駆動用配線23のうちのいずれかと電気的に接続される。本実施形態において、第2の遮光膜81、82は、リセットトランジスタの駆動信号であるφRESの駆動用配線と電気的に接続されている。これにより、第2の遮光膜81、82は、フローティングの状態とはなりえない。したがって、寄生容量の大きさは変動することが無いので、ノイズの変動も生じない。
ところで、第2の遮光膜81、82と接続されるリセットトランジスタ駆動用配線(以下、φRESの駆動用配線と称す。他の駆動用配線も同様)は、X方向に延在するように直線状に伸びている。X方向に直線状に配置される駆動用配線23は複数あり、画素80Bの−Y側にそれぞれが平行となるよう一群となって配置される。第2の遮光膜81、82と電気的に接続されるφRESの駆動用配線は、前記一群の中で最も第2の遮光膜81、82に近接して配置される。このように配置させることにより、他の配線を跨ぐように第2の遮光膜81、82と接続する必要が無い。
また、第2の遮光膜81、82は、二層目の金属層で形成する駆動用配線23と同時に形成されるので、専用の階層による金属層を設ける必要がない。したがって、本実施形態の固体撮像素子は、製造工程を増大させることなく、ノイズが低減される。なお、理解を容易にするため図面では、第2の遮光膜81、第2の遮光膜82、及び、φRESの駆動用配線は、それぞれ別々の構成であるかのように示している。しかし、これらは一体的に形成される。
図16は、本実施形態に係る固体撮像素子83の三層目の金属層88を説明する図であってAF用画素80Bの概略平面図である。三層目の金属層88は、第1の実施形態と同様にここでもVddを供給する駆動用配線として用いられている。図16(a)は三層目による金属層88のみを示し、図16(b)は画素の内部配線71、72、73を除くすべての階層の金属層を示している。各階層の金属層がそれぞれ補間的に遮光することによって、より遮光性が向上されている。
すなわち、第2の遮光膜81、82は、遮光膜として優れた効果を奏するが、僅かに光が漏れる恐れがある。例えば、図15においては、第1の遮光膜43の+Y側の端部とφTXの駆動用配線23との間から光が漏れて前記のように多重反射を生じ、ノイズの生ずる恐れがある。しかし、図16に示すAF用画素80Bのように、三層目の金属層88による駆動用配線で少なくともこの部分を遮光すれば、その漏れ光が防止され、それに伴いノイズが低減される。
なお、第2の遮光膜81、82を設けずに三層目による金属層88のみでこの領域を遮光すると、図11で説明した多重反射が生じてノイズが増大する恐れがある。本実施形態のように各階層の金属層がそれぞれ補間的に遮光すれば、このような恐れは低減される。
[第3の実施形態]
図17は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子85のAF用画素86Bの概略平面図であり、図9に対応する。なお、撮像用画素86A、固体撮像素子85の回路構成、それを用いた電子カメラの構成等は第1の実施形態と同様であり、その説明は重複するので省略する。また、実際には三層目の金属層89が配置されるが、本図においては省略している(図18参照)。図18は、理解を容易にするため図17の各階層の金属層及びゲート電極層を階層ごとに示す平面図であり、図10に対応する。
本実施形態の固体撮像素子85が第1の実施形態の固体撮像素子3と異なる点は、第1の遮光膜43が最下層の金属層と接続されているのではなく、本実施形態においては二層目の金属層と接続されている点と、第2の遮光膜81、82、84が配置されている点にある。
第1の遮光膜43は、フローティングの状態とはならないなら、いずれの階層による配線と接続されても構わない。しかしながら、第1の遮光膜43は、最下層による金属層にて設けられる。より上層による配線と接続させるとコンタクト部の形成が煩雑となり、ひいては接触不良等により歩留まりが低下する恐れがある。したがって、第1の遮光膜43は、これと同一の階層、又は、それに次いで形成される階層の配線層と接続されるのが好ましい。そこで、本固体撮像素子85による第1の遮光膜43は、二層目の金属層による配線と接続されている。具体的には本実施形態において第1の遮光膜43は、φRESの駆動パルスが印加される駆動用配線23と接続される。φRESの駆動パルスは、転送トランジスタ51がオン状態にされる期間(図6におけるt2からt3の期間)に電圧が変動しない。このため、グランド電圧が印加される場合と同様に、t2からt3の期間において寄生容量の大きさは変動しない。このため、ノイズのばらつきは生じない。なお、図17において符号87は、第2の遮光膜81と第1の遮光膜43とのコンタクト部である。このコンタクト部87によって、第1の遮光膜43とφRESの駆動用配線とは電気的に接続される。
また、本固体撮像素子85は、第2の実施形態に係る固体撮像素子83と同様に二層目の金属層による第2の遮光膜が設けられている。そして、第2の遮光膜は、リセットトランジスタの駆動信号であるφRESの駆動用配線と電気的に接続されている。これらの構成に関する効果は、第2の実施形態で説明した第2の遮光膜81、82の有する効果と同じである。ただし、本固体撮像素子85は、第1の遮光膜における−X側、−Y側の各辺の上部に設けられる他(81、82)、+X側の一辺の上部を覆うように第2の遮光膜84が設けられる。第1の遮光膜43が最下層の金属層と接続されているのではなく、二層目の金属層と接続されるのに伴い、第1の遮光膜43とグランド電圧供給用配線74との間にはスペースが発生する。このスペースから漏れ光が進入し、その光がノイズ電荷を発生させる恐れがある。+X側の一辺の上部に配置される第2の遮光膜84は、このために設けられている。
さらに本固体撮像素子85は、第2の実施形態に係る固体撮像素子83と同様に三層目の金属層89によって、第1の遮光膜43の+Y側の端部とφTXの駆動用配線23との間を遮光している。そして、第2の実施形態の三層目の金属層88と同様な効果を有している。
また、第2の遮光膜81、82、84と電気的に接続されるφRESの駆動用配線は、駆動配線23の中で最も第2の遮光膜81、82、84に近接して配置される。このように配置させることにより、他の配線を跨ぐように第2の遮光膜81、82、84と接続する必要が無い。
また、第1の遮光膜43は、X方向、Y方向と平行になる方向に各辺を有する四角形状をなしている。そして、第1の遮光膜43と接続されるφRESの駆動用配線は、X方向に直線状に伸びている。φRESの駆動用配線は、第1の遮光膜43の−Y方向の一端の辺と平行に直線状に配置されている。そして、第1の遮光膜43と電気的に接続されるφRESの駆動用配線は、これが配置される第1の遮光膜43の一辺(即ち、第1の遮光膜43の−Y側の辺)に平行に配置される駆動用配線の中で、最も第1の遮光膜43に近接して配置されている。このように第1の遮光膜43とφRESの駆動用配線を配置させると、φTXの配線と第1の遮光膜43とのインターラクション(容量結合)が防止され好ましい。以下、これについて説明する。
φRESの駆動用配線と同一方向に直線状に配置される駆動用配線23の中には、転送トランジスタ51を駆動するためのφTXの駆動用配線がある。この駆動信号φTXにより、転送トランジスタ51は、オンされる期間とタイミングが定められる。ところで、φTXのなどの駆動用配線は、画素の端部をX方向に直線状に配置される。画素には様々な電極や不純物拡散領域が設けられている。そして、これらの電極や不純物拡散と駆動用配線との間で予期せぬ寄生容量が発生することがある。これが前記したインターラクションである。φTXのなどの駆動用配線は、X方向の多数の画素の端部を通っている。したがって、一つの画素との寄生容量は僅かでも、画素数が増大すると寄生容量が積算され大きな容量値となり大きな影響を及ぼす。図19は、転送トランジスタ15を駆動するためのφTXの駆動用配線における寄生容量の影響を説明するタイミングチャートである。
図19(a)は、図6のφSEL、φRESと対応しており、t1からt4の期間は、所定の行が選択される期間を示す。図19(b)は、選択された所定の行の転送トランジスタが正常に動作する場合のφTXのパルス信号を示している。駆動信号φTXは、垂直走査回路21(図2参照)から出力され、X方向に配列されている複数の画素と接続される。ここで、垂直走査回路21に近い領域(以下、X方向一端部と称す)は、φTXの駆動用配線と接触する画素数が少ないので、インターラクションは小さい。したがって、この領域の画素には垂直走査回路21から出力された直後のままの波形が印加される。
図19(b)の上図は、この波形を示している。一方、垂直走査回路21から遠い領域(以下、X方向他端部と称す)は、φTXの駆動用配線と接触する画素数が多い。したがって、前記したインターラクションは大きくなる。よって、その波形は、当初の波形から歪んだ形となる。しかしながら、一つの画素におけるφTXの駆動用配線とのインターラクションが極めて小さいなら、波形の歪みは小さい。図19(b)の下図は、この波形を示している。転送用トランジスタ51がオンしている期間は、実質的にt2−t3の期間よりも短くなる。しかし、転送期間として十分な期間であり、転送トランジスタ51は正常に動作する。
図19(c)は、転送トランジスタ51が正常に動作されないφTXのパルス信号を示している。X方向一端部においては、図19(b)での説明と同様な理由でこの領域の駆動信号φTXは、当初の波形通りの形状となる。一方、一つの画素におけるφTXの駆動用配線との寄生容量が大きいと、X方向他端部は、そのインターラクションが積算されて増大する。したがって、この領域の駆動信号φTXは、当初の波形から大きく歪んだ波形となる。図19(c)の下図は、この波形を示している。このように大きく歪むと、転送トランジスタ51がオンする期間は短く、正常に転送できないことになる。特に、固体撮像素子の総画素数が増大すればするほど、この現象は顕著となる。
本実施形態の固体撮像素子85は、第1の遮光膜43が配置される。この遮光膜は、φTXの駆動用配線との寄生容量を増大させる恐れがある。そこで、本実施形態の固体撮像素子85は、第1の遮光膜43と電気的に接続されるφRESの駆動用配線が、これが配置される第1の遮光膜43の−Y方向の辺に平行方向に配置される配線の中で、最も第1の遮光膜43に近接して配置される。換言すれば、φRESの駆動用配線は、第1の遮光膜43とφTXの駆動用配線との間に配置される。したがって、φTXの駆動用配線は、φRESの駆動用配線によって第1の遮光膜43とのインターラクションがシールドされる。したがって、駆動信号φTXは、X方向他端部においても波形の歪みが少ない。よって、X方向他端部においても、φTXの駆動パルスは、図19(b)の波形を維持することができる。また、本実施形態においてφTXの駆動用配線は、駆動用配線23の中で最も第1の遮光膜43から離れた位置に配置されている。したがって、前記したインターラクションは、更に低減される。
なお、このような第1の遮光膜43とのインターラクションは、三層目の金属層との間でも生ずる。しかし、第1の遮光膜43と三層目の金属層との間には、二層目の金属層及び層間絶縁層が配置されている。したがって、第1の遮光膜43と三層目の金属層との間は大きく隔たっており、これらの階層間によるインターラクションは小さい。さらに、三層目の金属層は、本実施形態において格子状に形成される(図16(a)参照)。
図20は、本発明の第3の実施形態の変形例に係る固体撮像素子93のAF用画素90Bの概略平面図であり、図9に対応する。本変形例による固体撮像素子93が第3の実施形態による固体撮像素子85と異なる点は、φTXの駆動用配線と、φSELの駆動用配線の位置を入れ替え、+Y側に隣接する行(n+1行)に用いるφSELの駆動用配線23と電気的に接続される第2の遮光膜91を更に設けた点にある。
第2の遮光膜は複数部分81、82、84、91設けられている。しかし、これらの部分は、同一の駆動用配線に接続されずに別の駆動配線と接続されても良い。ここでは、第2の遮光膜のうち、81、82、84はφRESの駆動用配線と接続され、91は+Y側に隣接する行(n+1行)に用いるφSELの駆動用配線23と接続される。ただし、第2の遮光膜のうち91は、第1の遮光膜43とは電気的に接続されていない。第2の遮光膜がこのように接続しても、これまでの実施形態で説明した第2の遮光膜と同様な効果を有する。なお、第2の遮光膜と接続する配線においても、転送用トランジスタ51がオンされる期間(図6のt2からt3の期間)は、一定電圧である配線を用いるのが好ましい。そこで、本実施形態においては、φRESの駆動用配線とφSELの駆動用配線23が第2の遮光膜81、82、84、91のいずれかと電気的に接続されている。
なお、本変形例においても、三層目の金属層が設けられることは言うまでもない。
[第4の実施形態]
図21は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子95のAF用画素96Bの概略平面図であり、図9に対応する。なお、撮像用画素96A、固体撮像素子95の回路構成、それを用いた電子カメラの構成等は第1の実施形態と同様であり、説明は省略する。また、実際には三層目の金属層が配置されるが、本図においては省略している。
本実施形態の固体撮像素子95が第3の実施形態の固体撮像素子85と異なる点は、φRESの駆動用配線とφSELの駆動用配線の位置を入れ替え、第1の遮光膜43、及び、第2の遮光膜81、82と、φSELの駆動用配線とを電気的に接続させる点にある。選択トランジスタ54を駆動させる駆動信号φSELは、リセットトランジスタ55を駆動させる駆動信号φRESと同様に、転送トランジスタ51がオンとされる期間の電圧が一定である。したがって、φSELの駆動用配線は、第1の遮光膜43や第2の遮光膜81、82と電気的に接続されるのに好ましい。そして、これまでの実施形態で説明した効果と同様な効果を得ることが出来る。
本発明の第1の実施形態に係る電子カメラを示す概略ブロック図である。 図1中の固体撮像素子3の概略構成を示す回路図である。 図1中の固体撮像素子3を模式的に示す概略平面図である。 図3における焦点検出領域32,33の交差部付近を拡大した概略拡大図である。 第1の実施形態に係る固体撮像素子3の2×2個の画素20を示す回路図である。 第1の実施形態に係る固体撮像素子の動作を説明するタイミングチャートである。 図4中の撮像用画素の主要部を模式的に示す図である。 図4中の焦点検出用画素の主要部を模式的に示す図である。 図8の焦点検出用画素をより詳しく示す平面図である。 図9の各階層の金属層及びゲート電極層を階層ごとに示す平面図である。 AF用画素に入射光が入射する状態を示す概略断面図である。 比較例による固体撮像素子のAF用画素を示す概略平面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像素子3の第1の遮光膜の具体的な形状例である。 図7の撮像用画素をより詳しく示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像素子のAF用画素の概略平面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像素子の三層目の金属層を説明する図であってAF用画素の概略平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像素子のAF用画素の概略平面図である。 図17の各階層の金属層及びゲート電極層を階層ごとに示す平面図である。 転送トランジスタの駆動信号用の配線における寄生容量の影響を説明するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る固体撮像素子のAF用画素の概略平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像素子のAF用画素の概略平面図である。
符号の説明
1 電子カメラ
2 撮影レンズ
3 固体撮像素子
20 画素
23、24、74
25 垂直出力線
28 水平出力線
31 有効画素領域
40 p型シリコン基板
41 マイクロレンズ
42、111、114 光電変換部
43 第1の遮光膜
44、47、49、57、77、79 開口部
51 転送トランジスタ
52 FD
53 画素アンプトランジスタ
54 選択トランジスタ
55 リセットトランジスタ
61、62、63、64、65 n型不純物拡散領域
66、67、68、69、112 ゲート電極
71、72、73 内部配線
74a、87 コンタクト部
81、82、84、91 第2の遮光膜

Claims (15)

  1. 二次元状に配置され各々が入射光に応じた電荷を生成し蓄積する光電変換部と、前記電荷に対応する電気信号を生成し出力するための複数のトランジスタと、を有する複数の画素と、
    前記トランジスタのゲート電極と接続される配線、及び、前記画素に一定電圧を供給する配線、とを含み、複数の階層による金属層で設けられる複数の駆動用配線を有し、
    前記複数の画素は、光学系により結像される被写体像を示す画像信号を形成するための撮像用信号を出力する複数の撮像用画素と、前記光学系の焦点調節状態を検出するための焦点検出用信号を出力する複数の焦点検出用画素とを有し、
    前記焦点検出用画素には前記入射光が前記光電変換部に入射される領域を規定する第1の遮光膜が当該画素に光の入射する側に配置され、
    前記第1の遮光膜は、前記複数の階層による前記金属層のうちの最下層の金属層により形成され、前記複数の駆動用配線のいずれかと電気的に接続されることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記画素は、前記光電変換部から前記電荷を受け取る浮遊拡散部と、前記光電変換部と前記浮遊拡散部との間に配置される転送ゲート電極とを更に有し、前記光電変換部と前記浮遊拡散部とをソース又はドレインとし前記転送ゲート電極をゲート電極として転送トランジスタが設けられ、
    前記光電変換部、前記転送ゲート電極、及び、前記浮遊拡散部が前記焦点検出用画素に配置される領域は、前記入射光の入射される方向からの平面視において、各画素間で同一の領域であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記光電変換部、前記転送ゲート電極、及び、前記浮遊拡散部が前記撮像用画素及び前記焦点検出用画素に配置される領域は、前記入射光の入射される方向からの平面視において、各画素間で同一の領域であることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記画素は、直交する方向に2次元状に配置され、
    前記第1の遮光膜は、入射光が光電変換部に入射される領域に開口部を有し、前記開口部は、前記直交する方向を基準として前記画素の斜め方向に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固体撮像素子。
  5. 前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記複数の階層による前記金属層のうちの最下層により形成される駆動用配線であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像素子。
  6. 前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、グランド電圧を供給する配線であることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像素子。
  7. 前記第1の遮光膜の周囲の少なくとも一部を覆う第2の遮光膜を有し、
    前記第2の遮光膜は、前記最下層の金属層よりも上層の階層による金属層で設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記第2の遮光膜は、複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層により設けられ、
    前記第2の遮光膜は、これと同じ階層による金属層で設けられる駆動用配線と接続されることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像素子。
  9. 前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像素子。
  10. 前記画素から前記電気信号を受け取って出力する出力用配線が備えられ、
    前記画素は、前記出力用配線と電気的に接続するための選択トランジスタ、及び、前記浮遊拡散部に蓄積される電荷を基準電位にリセットするリセットトランジスタとを更に有し、
    前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、前記選択トランジスタのゲート電極と接続される選択トランジスタ駆動用配線、又は、前記リセットトランジスタのゲート電極と接続されるリセットトランジスタ駆動用配線であることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像素子。
  11. 前記第1の遮光膜の周囲の少なくとも一部を覆う第2の遮光膜を有し、
    前記第2の遮光膜は、前記最下層の金属層よりも上層の階層による金属層で設けられることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の固体撮像素子。
  12. 前記第2の遮光膜は、複数の階層による前記金属層のうち前記最下層の金属層に次いで形成される金属層により設けられ、
    前記第2の遮光膜は、これと同じ階層による金属層で設けられる駆動用配線と接続されることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像素子。
  13. 前記駆動用配線は、前記第1の遮光膜のいずれか一辺と平行に直線状に配置され、
    前記第1の遮光膜と電気的に接続される前記駆動用配線は、当該駆動用配線が配置される前記第1の遮光膜の一辺と平行に配置され、前記最下層又はそれに次いで形成される金属階層による駆動用配線のなかで最も前記第1の遮光膜に近接して配置されることを特徴とする請求項5乃至請求項12のいずれかに記載の固体撮像素子。
  14. 前記第1の遮光膜の底面と、前記光電変換部との間隔は、1μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の固体撮像素子。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の固体撮像素子と、
    前記複数の焦点検出用画素の少なくとも一部の画素からの前記焦点検出用信号に基づいて、前記光学系の焦点調節状態を示す検出信号を出力する検出処理部と、
    前記検出処理部からの前記検出信号に基づいて前記光学系の焦点調節を行う調節部と、を備えたことを特徴とする電子カメラ。
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