JP2009105339A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ドライエアの使用量を抑えるとともに、検査前後における半導体装置の結露を確実に防ぐことができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ドライエアが供給された検査室10で、半導体装置Wを低温状態にして電気的特性を検査する検査装置100であって、
前記検査室10に隣接配置され、検査前の前記半導体装置Wを載置して待機させる第1の予備室20と、
前記検査室10に隣接配置され、検査後の前記半導体装置Wを載置する第2の予備室30と、
前記第1の予備室20に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段21と、
前記第1の予備室20内のエアを排気する第1予備室排気手段22と、
前記第2の予備室30に、常温のドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段31と、
前記第2の予備室30内のエアを排気する第2予備室排気手段32と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】ドライエアが供給された検査室10で、半導体装置Wを低温状態にして電気的特性を検査する検査装置100であって、
前記検査室10に隣接配置され、検査前の前記半導体装置Wを載置して待機させる第1の予備室20と、
前記検査室10に隣接配置され、検査後の前記半導体装置Wを載置する第2の予備室30と、
前記第1の予備室20に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段21と、
前記第1の予備室20内のエアを排気する第1予備室排気手段22と、
前記第2の予備室30に、常温のドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段31と、
前記第2の予備室30内のエアを排気する第2予備室排気手段32と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、検査装置及び検査方法に関し、特に、半導体装置を低温状態にして電気的特性を検査する検査装置及び検査方法に関する。
従来から、半導体ウエハ等の半導体装置の電気的特性試験において、例えば−40℃程度の低温下で電気的特性を検査する場合には、プローブ室内に配設された温度調整機構を内蔵したメインチャック上にウエハを載置し、温度調整機構を介してメインチャック上のウエハを−40℃に冷却するとともに、ウエハの冷却温度では結露しないドライエアを供給して検査を行う電気的特性試験が知られている。
かかる電気的特性試験において、検査後にウエハをプローバ室からローダ室に搬出する間に、ウエハ表面で結露、氷結して全面に霜が付着し、霜が溶けたときにウエハ表面が汚染されるという問題を解消するため、プローブ室の開閉扉が開いた時に、搬送口を通過するウエハに熱風を吹き付けて水分を除去し、ウエハの汚染を防止するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−289934号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、ウエハがプローブ室から搬出する際の結露を防ぐことは可能となったが、プローブ室内においては、従来通りウエハ表面で結露が生じないように、大量のドライエアを供給し続けることが必要とされ、供給するドライエアの使用量が膨大になるという問題があった。
また、特許文献1においては、ウエハがプローブ室から搬出する際の結露を防ぐため、ウエハに熱風を吹き付けているが、かかる熱風吹き付けを行うため、熱風吹き付け装置を用意する必要があり、検査装置自体が大型化及び複雑化するという問題があった。
そこで、本発明は、簡素な構成でありながら、ドライエアの使用量を抑えるとともに、検査前後における半導体装置の結露を確実に防ぐことができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る検査装置(100)は、ドライエアが供給された検査室(10)で、半導体装置(W)を低温状態にして電気的特性を検査する検査装置(100)であって、
前記検査室(10)に隣接配置され、検査前の前記半導体装置(W)を載置して待機させる第1の予備室(20)と、
前記検査室(10)に隣接配置され、検査後の前記半導体装置(W)を載置する第2の予備室(30)と、
前記第1の予備室(20)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段(21)と、
前記第1の予備室(20)内のエアを排気する第1予備室排気手段(22)と、
前記第2の予備室(30)に、常温のドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段(31)と、
前記第2の予備室(30)内のエアを排気する第2予備室排気手段(32)と、を備えたことを特徴とする。
前記検査室(10)に隣接配置され、検査前の前記半導体装置(W)を載置して待機させる第1の予備室(20)と、
前記検査室(10)に隣接配置され、検査後の前記半導体装置(W)を載置する第2の予備室(30)と、
前記第1の予備室(20)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段(21)と、
前記第1の予備室(20)内のエアを排気する第1予備室排気手段(22)と、
前記第2の予備室(30)に、常温のドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段(31)と、
前記第2の予備室(30)内のエアを排気する第2予備室排気手段(32)と、を備えたことを特徴とする。
これにより、ドライエアの使用量を削減できるとともに、検査前後における温度差及び周囲環境の湿度を小さくし、半導体装置表面における結露を確実に防止することができる。
第2の発明は、第1の発明に係る検査装置(100)において、
前記第1の予備室(20)に供給するドライエアの温度は、前記検査室(10)に供給するドライエアの温度以上であることを特徴とする。
前記第1の予備室(20)に供給するドライエアの温度は、前記検査室(10)に供給するドライエアの温度以上であることを特徴とする。
これにより、第1の予備室内の温度が検査室以上常温未満の温度範囲となり、常温の大気環境と低温の検査室との間の温度に設定され、半導体装置の検査室搬入時の急減な温度変化による結露を確実に防ぐことができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る検査装置(100)において、
前記検査室(10)及び/又は前記第1の予備室(20)の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする。
前記検査室(10)及び/又は前記第1の予備室(20)の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする。
これにより、検査室内及び/又は第1の予備室内の飽和水蒸気圧を下げて露点温度を下げることができ、より確実に結露を防止できる室内環境とすることができる。
第4の発明に係る検査装置(100a)は、ドライエアが供給された検査室(10)で、半導体装置(W)を低温状態にして電気的特性を検査する検査装置(100a)であって、
前記検査室(10)に隣接配置され、検査前後の前記半導体装置(W)を載置する予備室(40)と、
前記予備室(40)に、検査前の前記半導体装置(W)が載置されているときに、前記予備室(40)に常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する低温ドライエア供給手段(41)と、
前記予備室(40)に、検査後の前記半導体装置(W)が載置されているときに、前記予備室(40)に常温のドライエアを供給する常温ドライエア供給手段(43)と、
前記予備室(40)内のエアを排気する予備室排気手段(42)と、を有することを特徴とする。
前記検査室(10)に隣接配置され、検査前後の前記半導体装置(W)を載置する予備室(40)と、
前記予備室(40)に、検査前の前記半導体装置(W)が載置されているときに、前記予備室(40)に常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給する低温ドライエア供給手段(41)と、
前記予備室(40)に、検査後の前記半導体装置(W)が載置されているときに、前記予備室(40)に常温のドライエアを供給する常温ドライエア供給手段(43)と、
前記予備室(40)内のエアを排気する予備室排気手段(42)と、を有することを特徴とする。
これにより、予備室を1つとし、省スペースで簡素化した構成にすることができるとともに、かかる構成においてもドライエアの使用量を減少させ、確実に半導体装置表面での結露を防止することができる。
第5の発明に係る検査方法は、ドライエアが供給された検査室(10)で、半導体装置(W)を低温状態にして電気的特性を検査する検査方法であって、
前記検査室(10)に隣接配置され、内部に前記半導体装置(W)が載置された第1の予備室(20)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給するとともに、前記第1の予備室(20)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記第1の予備室(20)から、前記検査室(10)に搬入するステップと、
前記半導体装置(W)を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記検査室(10)に隣接配置された第2の予備室(30)に、常温のドライエアを供給するとともに、前記第2の予備室(30)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記検査室(10)から、前記第2の予備室(30)に搬出するステップと、を有することを特徴とする。
前記検査室(10)に隣接配置され、内部に前記半導体装置(W)が載置された第1の予備室(20)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給するとともに、前記第1の予備室(20)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記第1の予備室(20)から、前記検査室(10)に搬入するステップと、
前記半導体装置(W)を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記検査室(10)に隣接配置された第2の予備室(30)に、常温のドライエアを供給するとともに、前記第2の予備室(30)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記検査室(10)から、前記第2の予備室(30)に搬出するステップと、を有することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係る検査方法において、
前記第1の予備室(20)に供給するドライエアの温度は、前記検査室(10)に供給するドライエアの温度以上であることを特徴とする。
前記第1の予備室(20)に供給するドライエアの温度は、前記検査室(10)に供給するドライエアの温度以上であることを特徴とする。
これにより、第1の予備室内の温度が検査室以上常温未満の温度範囲となり、常温の大気環境と低温の検査室との間の温度に設定され、半導体装置の検査室搬入時の急減な温度変化による結露を確実に防ぐことができる。
第7の発明は、第5又は第6の発明に係る検査方法において、
前記検査室(10)及び/又は前記第1の予備室(20)の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする。
前記検査室(10)及び/又は前記第1の予備室(20)の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする。
これにより、検査室内及び/又は第1の予備室内の飽和水蒸気圧を下げて露点温度を下げることができ、より確実に結露を防止できる室内環境とすることができる。
第8の発明に係る検査方法は、ドライエアが供給された検査室(10)で、半導体装置(W)を低温状態にして電気的特性を検査する検査方法であって、
前記検査室(10)に隣接配置され、内部に前記半導体装置(W)が載置された予備室(40)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給するとともに、前記予備室(40)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記予備室(40)から、前記検査室(10)に搬入するステップと、
前記半導体装置(W)を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記予備室(40)に、常温のドライエアを供給するとともに、前記予備室(40)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記検査室(10)から、前記予備室(40)に搬出するステップと、を有することを特徴とする。
前記検査室(10)に隣接配置され、内部に前記半導体装置(W)が載置された予備室(40)に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給するとともに、前記予備室(40)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記予備室(40)から、前記検査室(10)に搬入するステップと、
前記半導体装置(W)を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記予備室(40)に、常温のドライエアを供給するとともに、前記予備室(40)内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置(W)を、前記検査室(10)から、前記予備室(40)に搬出するステップと、を有することを特徴とする。
これにより、予備室が1つの場合においても、供給するドライエアの使用量を減少させ、確実に半導体装置表面での結露を防止することができる。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、ドライエアの使用量を低減することができるとともに、検査前後における結露を確実に防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1及び図2は、本発明を適用した実施例1に係る検査装置100の機械的構成を示した全体構成図である。図1は、実施例1に係る検査装置100の機械的構成を示した平面図である。また、図2は、実施例1に係る検査装置100の機械的構成を示した側面図である。
図1及び図2において、実施例1に係る検査装置100は、主要構成要素として、検査室10と、第1の予備室20と、第2の予備室30とを有する。また、実施例1に係る検査装置100は、検査室10にドライエアを供給するための検査室ドライエア供給手段11と、検査室10内の空気を排気する検査室排気手段12と、第1の予備室にドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段21と、第1の予備室を排気する第1予備室排気手段22と、第2の予備室30にドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段31と、第2の予備室30を排気する第2予備室排気手段32とを備える。
検査室10は、半導体ウエハ等の半導体装置Wを超低温状態にして電気的特性を検査するためのチャンバーである。検査室10は、XYステージ13、チャックテーブル14、アライメント機構15、制御部16及びプローブカード17を有する。検査装置100とテスター60は、テストヘッド50及び測定信号ケーブル55を介して信号伝達される。なお、図1では、図2で示されたプローブカード17より上にある構成は省略している。
プローブカード17は、検査室10内においてXYステージ13上方に配備されている。プローブカード17は、プローバヘッドプレートにより支持される。測定用ボード18は、接続リング19を介してテストヘッド50に接続される。プローブカード17は、基板開口部から伸長する複数のプローブ針17aを有する。プローブカード17は、各プローブ針17aが、半導体装置Wにおける図示しないICチップ領域の各端子電極(パッド、バンプ等)に接触することにより、信号の授受を行い、半導体装置Wの電気的特性の検査を行う。
XYステージ13は、ガイドレール13x、13yのX、Y軸方向に沿って自在に移動可能な移動手段であり、チャックテーブル14に載置された半導体装置Wを所望の位置に移動させる。チャックテーブル14は、半導体装置Wの載置領域として設けられている。
チャックテーブル14は、回転角が微動調整可能な冷却機構14a、昇降機構14b、が配備されている。冷却機構14aは、例えば、冷媒体となるガスや液体が供給されるものであってもよい。
図3は、チャックテーブル14の冷却機構14aの一例を示した図である。図3(a)は、チャックテーブル14の冷却機構14aを示した平面透視図であり、図3(b)は、チャックテーブル14の冷却機構14aを示した断面図である。
図3(a)において、チャックテーブル14の表面を構成する円形領域のほぼ全体を網羅するように、冷媒管が渦巻き状に配置され、冷却機構14aを構成している。また、図3(b)に示すように、チャックテーブル14の中に冷却機構14a配置され、チャックテーブル14の鉛直方向に熱を放出することが可能な構成となっている。
かかる構成において、冷媒管の一方の端部から冷媒が供給され、円環渦巻き状の経路を辿り、他方の端部から冷媒が排出されることにより、冷媒管を冷媒が循環し、チャックテーブル14上に載置された半導体ウエハ等の半導体装置Wを冷却する。冷却温度は、冷却機構14aの冷媒管を循環する冷媒の温度により制御することができる。温度制御は、種々の検査要求に応じて、適切に制御してよいが、本実施例に係る検査装置100においては、例えば、−40℃〜−30℃程度の超低温状態での検査に適用されてもよい。
図1及び図2に戻ると、半導体装置Wはチャックテーブル14上に支持され、XYステージ13の移動制御を伴ってプローブカード11と対向する。これにより、半導体装置Wは、プローブカード17の各プローブ針17aを介して、低温状態で電気的特性検査が実施される。
なお、−40℃〜−30℃程度の超低温状態の環境下で半導体装置Wの電気的特性試験を行うときに、水分を含んだ通常の空気が検査室10に入り込んでしまうと、半導体装置Wの表面に結露が生じてしまう。かかる結露を生じさせないために、従来は、検査室10の内部に水分を含んだ通常の空気を入れないように、大量のドライエアを使用して検査室10内を陽圧としていた。かかる大量のドライエアの使用を避けるべく、本実施例に係る検査装置100においては、検査室10にドライエアを供給する検査室ドライエア供給手段11のみならず、検査室10内を排気する検査室排気手段12を設けており、検査室10内部をむしろ陰圧にし、水分を含めて検査室10内のエアを排気するようにしている。
また、検査前の半導体装置Wを載置して待機させる第1の予備室20と、検査後の半導体装置Wを載置する第2の予備室30にも、各々第1予備室ドライエア供給手段21及び第1予備室排気手段22、第2予備室ドライエア供給手段31及び第2予備室排気手段32を設け、検査前後の予備室20、30の温度及び湿度を調整することにより、ドライエアの使用量を検査装置100全体として減少させることとしている。この点、詳細は後述する。
アライメント機構15は、ガイドレール70を利用してXYステージ13上方にスライド移動可能である。アライメント機構15は、図示しない各種レンズ、CCDカメラ等を備えたアライメントブリッジ15aを有する。アライメント機構15は、XYステージ13上のチャックテーブル14に支持された半導体装置Wに対し光学系アライメントを行い、制御部16へ座標データを送る。また、チャックテーブル14に設けられたアライメント光学系15bは、プローブカード17の位置認識に利用される。
制御部16は、XYステージ13及びチャックテーブル14の操作を制御する。
シャッター80は、検査室10と第1の予備室20との間に設けられる遮断部材である。シャッター80は、第1の予備室20を検査室10から隔離制御する機能を有する。シャッター80は、例えば第1の予備室20を検査室10と異なる温度環境にする場合に閉められ、検査室10を第1の予備室20と同様な温度環境にするために開放される。また、同様に、シャッター81は、検査室10と第2の予備室30との間に設けられる遮断部材である。シャッター81は、第2の予備室30を検査室10から隔離制御する機能を有する。シャッター81は、例えば第2の予備室30を検査室10と異なる温度環境にする場合に閉められ、検査室10を第2の予備室30と同様な温度環境にするために開放される。シャッター80、81は、制御部16により開閉制御される。半導体装置Wが、第1の予備室20から処理室10に搬入されるときは、シャッター80が開閉する。同様に、半導体装置Wが処理室10から第2の予備室30に搬出されるときには、シャッター81が開閉する。
第1の予備室20は、検査前の半導体装置Wを載置し、待機させるチャンバーであり、検査室10に隣接して配置される。第1の予備室20は、検査前の半導体装置Wをロードする場所であるため、ロード室と呼んでもよい。第1の予備室20は、半導体装置Wを載置するため、半導体装置Wの仮置き場として試料台23を有する。試料台23の上には、必要に応じて、例えば半導体装置Wが半導体ウエハであった場合には、ウエハカセット24を載置し、半導体ウエハを複数枚載置できるようにしてもよい。
第1の予備室20は、上述のように、第1予備室ドライエア供給手段21及び第1予備室排気手段22を有する。この機能についても、詳細は後述する。
第2の予備室30は、検査後の半導体装置Wを載置するためのチャンバーであり、検査室10に隣接して配置される。第2の予備室30は、検査終了後の半導体装置Wをアンロードする場所であるため、アンロード室と呼んでもよい。第2の予備室30は、半導体装置Wを載置するため、第1の予備室20と同様に、半導体装置Wの仮置き場として試料台33を備える。また、例えば半導体装置Wが半導体ウエハの場合には、必要に応じてウエハカセット34を備えてもよい。
第2の予備室30も、上述のように、第2予備室ドライエア供給手段31及び第2予備室排気手段32を有するが、この機能についても、詳細は後述する。
なお、図1及び図2には図示していないが、第1の予備室20は、半導体装置Wを外部から搬入するための開閉扉を備えており、第2の予備室30は、半導体装置Wを外部に搬出するための開閉扉を各々備えている。
また、チャックテーブル14の予備室20、30と検査室10との間の移動は、ガイドレール13xの機構と、図示しないロボットハンドが利用される。すなわち、チャックテーブル14は、ガイドレール13x上を移動し、第1の予備室20又は第2の予備室30の近くに移動する。そして、図示しないロボットハンドにより、試料台23上の半導体装置Wを取り出し、チャックテーブル14上に載置するか、または、チャックテーブル14上の半導体装置Wを、試料台33上に載置することができる。このように、半導体装置Wを搬入するときには、XYステージ13により第1の予備室20の近くにチャックテーブル14を移動させ、シャッター80を開にして図示しないロボットハンドにより半導体装置Wをチャックテーブル14上に載せればよい。逆に、半導体装置Wを搬出するときには、XYステージ13により半導体装置Wが載置されたチャックテーブル14を第2の予備室30の近くに移動させ、シャッター81を開き、図示しないロボットハンドにより、半導体装置Wを試料台33上に載せればよい。
次に、図4を用いて、実施例1に係る検査装置100の動作及び機能について説明する。図4は、実施例1に係る検査装置100の主要構成要素を抽出した全体構成の概略図である。
図4において、本実施例に係る検査装置100は、検査室10と、これに隣接して配置された第1の予備室20及び第2の予備室30を有する。検査室10には、半導体装置Wを載置して冷却機構14aにより低温状態にするチャックテーブル14と、半導体装置Wの電気的特性を検査するためのプローブ針17aが示されている。
また、本実施例に係る検査装置100は、検査室10に対しては、ドライエアを供給する検査室ドライエア供給手段11と、検査室10を排気する検査室排気手段12とを有する。同様に、第1の予備室に対しては、ドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段21と、第1の予備室20を排気する第1予備室排気手段22が備えられている。第2の予備室30に対しても、同様にドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段31と、第2の予備室30を排気する第2予備室排気手段32が備えられている。
以下、本実施例に係る検査装置100における、これらのエア調整手段を用いた各室のエア調整の内容について説明する。
検査室ドライエア供給手段11は、検査室10に通じるドライエア供給管11aと、ドライエア源11bと、流量制御弁11cとを有する。ドライエア源11bでドライエアを発生させ、流量制御弁11cでドライエア供給の有無及びその供給流量を制御し、ドライエア供給管11aにより検査室10にドライエアを供給する。
検査室10に供給するドライエアは、常温より低い温度であることが好ましく、検査室10の超低温試験において、半導体装置Wを超低温状態にするのを助ける、又はチャックテーブル14の超低温状態との差をあまり大きくしないような低温であることが好ましい。例えば、検査室10に供給されるドライエアは、−30℃〜24℃の範囲にあることが好ましく、この範囲において試験の種類に応じて適切な温度設定としてよい。例えば、−30℃〜0℃の範囲としてもよい。
このように、検査室ドライエア供給手段11は、常温よりも低い温度、好ましくはチャックテーブル14上の半導体装置Wとの温度差があまり大きくならないような低温のドライエアを供給することが好ましいため、所望の低温に温度調整されたドライエアを供給する。低温のドライエアは、例えば、ドライエア源11bが冷却手段を備え、低温のドライエアを生成するようにしてもよいし、ドライエア供給管11aに冷却手段が設けられ、低温のドライエアを検査室10に供給するようにしてもよい。ドライエアの温度調整は、種々の態様を適用することができる。
検査室排気手段12は、排気管12aと、排気装置12bとを有する。必要に応じて、流量制御弁12cが設けられてもよい。排気装置12bは、例えば排気ファンや、排気ポンプ(真空ポンプ)等の排気用の装置が適宜利用されてよく、検査室10内のエアを排気できれば、その種類は問わない。
検査室排気手段12で検査室10内の空気を排気することにより、空気中に含まれている水分を積極的に除去することができる。また、検査室10内を低圧にすることにより、検査室10内の飽和水蒸気圧を下げ、露点を下げることができる。これにより、検査室10内の雰囲気を、結露しにくい状態にすることができる。
第1予備室ドライエア供給手段21は、ロード室である第1の予備室20にドライエアを供給する手段であり、ドライエア供給管21aと、ドライエア源21bと、流量制御弁21cとを有する。第1の予備室20は、検査前の半導体装置Wを載置して待機させておく場所であり、ここから半導体装置Wは、低温の雰囲気を有する検査室10の、超低温状態のチャックテーブル14上に移送される。従って、第1の予備室20が、水分を多く含んだ雰囲気であり、かつ常温で検査室10との温度差が大きい状態であると、半導体装置Wを検査室10に搬入してチャックテーブル14上に載せたときに、半導体装置W搬入の際に一緒に運び込まれた水分が、露点に達して結露するという現象が起きてしまう。従来、かかる現象の発生を回避するため、検査室10のみに大量のドライエアを供給していたが、本実施例に係る検査装置100においては、第1の予備室20で、常温よりも低い温度のドライエアを供給することにより、上述の問題を防いでいる。つまり、第1の予備室20にもドライエアを供給して第1の予備室20内の水分を低減させるとともに、常温よりも低い温度のドライエアを用いることにより、第1の予備室20内の温度を検査室10内の温度に接近させ、両者の温度差を小さくしている。
かかる観点から、第1の予備室20に供給されるドライエアは、なるべく検査室10内の温度、つまり検査室10に供給されるドライエアの温度に近い温度であることが好ましい。よって、例えば検査室10に−30℃〜24℃の範囲の所定温度のドライエアが供給されたときには、第1の予備室20に供給されるドライエアの温度も、−30℃〜24℃の範囲の、検査室10になるべく近い温度に設定されることが好ましい。このような設定とすることにより、半導体装置Wが検査室10に搬入されて超低温状態のチャックテーブル14上に載置されたときの結露を確実に防ぐことができる。これにより、半導体装置Wの表面の汚染を確実に防止できる。
なお、第1の予備室20に供給するドライエアの温度は、検査室10に供給されるドライエアの温度に近ければ、これよりも低い温度であってもよい。しかしながら、実際的なエネルギー効率を考慮すると、第1の予備室20は、常温の大気と低温の検査室10の間の状態を作り、その差を小さくすることができれば目的は達成されるので、検査室10の温度以上かつ常温より小さい温度のドライエアを供給するようにしてよい。従って、第1の予備室に供給されるドライエアの温度は、検査室10に供給されるドライエアの温度以上で常温より低い温度に設定されてもよい。
また、第1予備室ドライエア供給手段21による常温より低いドライエアの生成は、種々の冷却手段を利用して行われてよいことは、検査室ドライエア生成手段11で説明したのと同様である。
第1予備室排気手段22は、第1の予備室20内のエアを排気する手段であり、排気管21aと、排気装置22bとを備え、必要に応じて、流量制御弁22cを備えてもよい。第1予備室排気手段22も、その構成要素については、検査室排気手段12で説明した内容と同様であるが、第1の予備室20においても、室内を低圧にすることにより、飽和水蒸気圧を低下させ、その露点を下げることができる。従って、例えば、検査室10及び第1の予備室20の室内をともに低圧にすることにより、検査装置100全体の露点温度を下げることができる。この場合、例えば、露点温度が十分に下がった場合には、第1の予備室20には、ドライエアを供給せず、排気のみ行うようにしてもよい。
第2予備室ドライエア供給手段31は、アンロード室である第2の予備室30にドライエアを供給する手段であり、ドライエア供給管31aと、ドライエア源31bと、流量制御弁31cとを備える。第2の予備室30には、検査室10から低温試験終了後の低温状態の半導体装置Wが搬出されて移送される。ここで検査室10から搬出され、第2の予備室30に搬入される半導体装置Wは、チャックテーブル14からは既に離れているので、数秒でその温度は上昇し、10℃〜20℃程度の温度になる。しかしながら、第2の予備室30においてその温度差があまりに大きかったり、また第2の予備室30の空気が水分を多く含んでいたりすると、やはり半導体装置Wの表面に結露が生じてしまう。
そこで、本実施例に係る検査装置100においては、第2の予備室30では、第2予備室ドライエア供給手段31を設けて、ドライエアを供給し、第2の予備室30内の水分を除去した状態にしている。また、第2の予備室30に載置された半導体装置Wは、その後は大気下に搬出されることから、第2の予備室30に供給するドライエアの温度は、常温の25℃程度としている。つまり、第2の予備室30においては、検査後の半導体装置Wの結露防止は、水分を含んでいないドライエアを供給することにより担保している。このような構成とすることにより、第2の予備室30における結露を防止することができるとともに、その後の半導体装置Wの大気下への搬出を円滑にしている。なお、常温とは、通常25℃前後の温度を意味するが、特段の温度調整をしない温度という意味であり、気候等により、23℃〜27℃程度に変動してもよい。この場合には、第1の予備室20に供給されるドライエアの温度も、これに応じて変動する。
なお、第2予備室ドライエア供給手段31においては、上述のように常温のドライエアを供給することにより、半導体装置Wの結露を防止することができるが、必要に応じて、若干常温よりも下げた温度のドライエアを供給するようにしてもよい。例えば、検査室10で行われている検査が−40℃以下の超低温状態における試験であり、第2の予備室30に搬出されたときの結露を確実に防止したい場合には、若干常温よりも低い温度のドライエアを供給することもできる。
第2予備室排気手段32は、第2の予備室30内のエアを排気するための手段であり、排気管32aと、排気装置32bを備え、必要に応じて流量制御弁32cも備えてよい。第2予備室ドライエア供給手段31により、第2の予備室30に常温のドライエアが供給されるので、第2予備室排気手段32は、第2の予備室30を一定の圧力に保つために第2の予備室30内のエアの排気を行う。これにより、第2の予備室30は、安定した一定圧力に保たれる。なお、排気装置32bは、今までの説明と同様に、排気ファンや排気ポンプが用途に応じて適宜適用されてよい。
このように、本実施例に係る検査装置100においては、検査室10にのみ大量のドライエアを供給するのではなく、検査室10の前後に第1の予備室20及び第2の予備室30を設け、第1の予備室20に常温より低い温度のドライエア、第2の予備室30に常温のドライエアを供給することにより、使用するドライエアを効果的に分散させて各々のドライエア供給量を減少させ、検査装置100全体としてのドライエアの供給量を減少させている。つまり、検査室10のみにドライエアを供給して、検査室10を常に陽圧で乾燥した状態に保とうとすると、これに大量のドライエアを供給し続ける必要があるが、検査室10、第1の予備室20及び第2の予備室30の各々に排気手段12、22、32を設けて、各室内を陰圧としてドライエアの供給量を抑え、かつ供給するドライエアの温度を、検査室前後で結露が生じないような温度設定に調整することにより、結露が発生せず、かつドライエアの使用量を低減できる検査装置100としている。
次に、図4の本実施例に係る検査装置100を用いた半導体装置Wの検査方法について説明する。
まず、第1の予備室20に、半導体装置Wが載置される。半導体装置Wは、単数でも複数でもよいが、例えば、ウエハカセットに収納された複数の半導体装置Wが、第1の予備室20に載置されて、検査を待機してもよい。次に、検査室10で検査が開始される前に、第1予備室ドライエア供給手段21により第1の予備室20に常温より低い温度のドライエアが供給されるとともに、第1予備室排気手段32により第1の予備室20内のエアが排気される。これにより、第1の予備室20の室内が乾燥した状態になるとともに、検査室10との温度差が小さい状態となる。なお、半導体装置Wは、第1の予備室20へのドライエアの供給及び排気が行われている状態で搬入されてもよい。
次に、半導体装置Wが、検査室10に搬送され、チャックテーブル14上に載置される。この際、図1及び図2において説明したように、必要なアライメントが行われ、半導体装置Wの位置合わせが行われてよい。チャックテーブル14上の半導体装置Wは、−40℃〜−30℃程度の超低温状態にされるが、第1の予備室20の乾燥した雰囲気の空間から半導体装置Wが搬入されるので、水分を検査室10に持ち込むことがなく、また検査室10の温度と第1の予備室20の温度差が小さい状態であるので、半導体装置Wの表面への結露が起こらない。更に、検査室10でも低温のドライエアが供給され、また室内が陰圧に保たれているので、露点が低下し、結露が起こりにくい状態となっている。
このような状態で、半導体装置Wにプローブ針17aが接触し、超低温環境下での電気的特性の検査が行われる。
検査終了後は、半導体装置Wは、第2の予備室30に搬出される。第2の予備室30には、第2予備室ドライエア供給手段31から常温のドライエアが供給されるとともに、第2予備室排気手段32により、室内が排気されている。従って、第2の予備室30内は、水分を含まない乾燥した状態であるので、常温の環境であっても、半導体装置W表面への結露は生じない。
以後、これらの動作を複数の半導体装置Wに対して繰り返し、第1の予備室30にロット分の半導体装置Wが載置されたら、それらを大気圧下に搬出し、次の処理工程に送るようにしてよい。
このように、本実施例に係る半導体装置Wの検査方法によれば、検査室10だけでなく、第1の予備室20及び第2の予備室30にも結露が少なくなるように温度調整されたドライエアを必要な量だけ供給し、ドライエア使用量を低減しつつ、結露を確実に防いで低温試験を行うことができる。
図5は、本発明を適用した実施例2に係る検査装置100aを示した全体構成の概略図である。実施例2に係る検査装置100aは、検査室10と、検査室10に隣接して配置された予備室40とを有する。実施例1に係る検査装置100は、第1の予備室20と第2の予備室30の2つの予備室20、30を備えていたが、実施例2に係る検査装置100aは、予備室40を1つしか備えていない点で、実施例1に係る検査装置100と異なっている。
検査室10は、その内部に冷却機構14aを有するチャックテーブル14と、プローブ針17aとを有する。また、検査装置100aは、検査室10に低温のドライエアを供給する検査室ドライエア供給手段11と、検査室10内のエアを排気する検査室排気手段12とを備える。検査室10及び検査室10のドライエア供給及び排気手段については、実施例1と同様の構成要素であり、その内容も同じであるので、各構成要素に実施例1に係る検査装置100と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
一方、予備室40は、関連構成要素として、低温ドライエア供給手段41と、常温ドライエア供給手段43と、予備室排気手段42とを備える。排気手段は、予備室排気手段42の1つだけであるが、ドライエア供給手段が、低温ドライエア供給手段41と常温ドライエア供給手段43の2つを有する点で、実施例1に係る検査装置100と異なっている。
予備室40は、検査前後の半導体装置Wを載置するための仮置き場であり、検査前と検査後の両方とも半導体装置Wが載置される。従って、検査前に半導体装置Wが載置されて検査を待機している場合には、常温より低い温度のドライエアが供給され、検査後に半導体装置Wが載置される場合には、常温のドライエアが供給されるようにすれば、実施例1に係る検査装置100と同様に、ドライエアの使用量が少なく、かつ検査前後で結露を防ぐことができる検査装置100aとすることができる。
かかる観点から、実施例2に係る検査装置100aは、低温のドライエアを予備室40に供給する低温ドライエア供給手段41と、常温のドライエアを予備室40に供給する常温ドライエア供給手段43を設けている。
低温ドライエア供給手段41は、ドライエア供給管41aと、ドライエア源41bと、流量制御弁41cとを備える。低温ドライエア供給手段41は、常温より低い−30℃〜24℃程度の温度のドライエアを生成するため、必要な冷却手段を備えてよい。
また、常温ドライエア供給手段43は、ドライエア供給管43aと、ドライエア源43bと、流量制御弁43cとを備える。常温ドライエア供給手段43は、常温のドライエアをそのまま温度調整なく供給してよいので、温度調整手段は備えていなくてもよい。
予備室排気手段42は、予備室40内のエアを排気するための手段であり、排気管42aと、排気装置42bとを有し、必要に応じ、流量制御弁42cを備えてもよい。予備室排気手段42は、予備室40に供給されるドライエアの温度が異なっていても、予備室40内のエアを排気するという機能は不変であるので、1つの排気手段を備えていればよい。
次に、かかる構成を有する実施例2に係る検査装置100aの動作について説明する。
まず、予備室40内に、半導体装置Wが搬入される。半導体装置Wは、単数であっても、複数であってもよい。例えば、半導体装置Wが半導体ウエハであり、ウエハカセットが予備室40に、ロード用とアンロード用の双方が載置されてもよい。供給されるドライエアが、低温になったり常温になったりして変化しても、載置されている半導体装置Wに大きな影響を及ぼす程の温度差ではなく、結露のおそれが少しでもあるのは、検査直前直後の半導体装置Wであるので、予備室40には、被検査対象の半導体装置Wと、検査終了後の半導体装置Wをそのまま予備室40に載置して待機させていても、何ら問題は生じない。
次に、低温ドライエア供給手段41aにより、予備室40に常温より低い温度のドライエアが供給される。これにより、予備室40の雰囲気が水分を含まない乾燥したものになるとともに、検査室10との温度差が小さくなる。なお、半導体装置Wは、低温ドライエアが予備室40に供給されてから、又は供給中に予備室40に搬入されてもよい。
次に、半導体装置Wは、検査室10に搬入され、チャックテーブル14上に載置される。検査室10においては、実施例1と同様に、処理室ドライエア供給手段11により低温のドライエアが供給されるとともに、チャックテーブル14上の半導体装置Wが冷却機構14aにより冷却されて超低温状態となり、プローブ針17aが接触して電気的特性の試験が実行される。このとき、予備室40と検査室10との温度差は小さく、ドライエアが供給されているので、結露は生じない。また、検査室排気手段12は、検査室10の排気を継続して行い、検査室10内を陰圧とし、検査室10内の露点を下げるので、低温ドライエアの供給が少なくても、結露防止の効果が得られる。
この低温試験の間、予備室40に供給されるドライエアは、低温ドライエア供給手段41からの供給は停止し、常温ドライエア供給手段43から常温ドライエアが供給される。
次に、超低温環境下での電気的特性試験が終了したら、半導体装置Wは、検査室10から予備室40に搬出される。予備室40は、常温の25℃程度ではあるが、ドライエアが供給され続けているので、水分が少ない状態となっており、予備室40内での結露を防ぐことができる。
また、同様のステップを、他の半導体装置Wに対して繰り返せば、順次半導体装置Wの超低温試験を行うことができる。
このように、予備室40がロード室とアンロード室を兼ねた1つだけの場合であっても、ドライエアの供給量を抑制しつつ、検査前後の半導体装置W表面の結露を防ぐことができる。本実施例に係る検査装置100a及び検査方法によれば、予備室40を1つとして省スペース化を図りつつ、省ドライエアで結露防止効果の高い検査装置100a及び検査方法とすることが可能となる。
また、図5に示した実施例2に係る検査装置100aにおいては、低温ドライエア供給手段41と、常温ドライエア供給手段43とを別個に設ける例を挙げて説明したが、これを1つとし、温度調整機構を設けて、1つのドライエア供給手段で低温のドライエアと常温のドライエアを供給できるように構成してもよい。この場合には、温度調整機構により供給するドライエアの温度を切り替えるようにし、検査前の半導体装置Wには常温より低温のドライエアを供給し、検査後の半導体装置Wには常温のドライエアを供給するようにすれば、今までと同様の効果を得ることができるとともに、部品点数を減らして更に省スペース化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 検査室
11 検査室ドライエア供給手段
11a、21a、31a、41a、43a ドライエア供給管
11b、21b、31b、41b、43b ドライエア源
11c、12c、21c、22c、31c、22c、41c、42c、43c 流量制御弁
12 検査室排気手段
12a、22a、32a、42a 排気管
12b、22b、32b、42b 排気装置
13 XYステージ
13x、13y ガイドレール
14 チャックテーブル
14a 冷却機構
15 アライメント機構
15a アライメントブリッジ
15b アライメント光学系
16 制御部
17 プローブカード
17a プローブ針
18 測定用ボード
19 接続リング
20 第1の予備室
21 第1予備室ドライエア供給手段
22 第1予備室排気手段
23、33 試料台
24、34 ウエハカセット
30 第2の予備室
31 第2予備室ドライエア供給手段
32 第2予備室排気手段
40 予備室
41 低温ドライエア供給手段
42 予備室排気手段
43 常温ドライエア供給手段
50 テストヘッド
55 測定信号ケーブル
60 テスター
70 ガイドレール
80、81 シャッター
100、100a 検査装置
11 検査室ドライエア供給手段
11a、21a、31a、41a、43a ドライエア供給管
11b、21b、31b、41b、43b ドライエア源
11c、12c、21c、22c、31c、22c、41c、42c、43c 流量制御弁
12 検査室排気手段
12a、22a、32a、42a 排気管
12b、22b、32b、42b 排気装置
13 XYステージ
13x、13y ガイドレール
14 チャックテーブル
14a 冷却機構
15 アライメント機構
15a アライメントブリッジ
15b アライメント光学系
16 制御部
17 プローブカード
17a プローブ針
18 測定用ボード
19 接続リング
20 第1の予備室
21 第1予備室ドライエア供給手段
22 第1予備室排気手段
23、33 試料台
24、34 ウエハカセット
30 第2の予備室
31 第2予備室ドライエア供給手段
32 第2予備室排気手段
40 予備室
41 低温ドライエア供給手段
42 予備室排気手段
43 常温ドライエア供給手段
50 テストヘッド
55 測定信号ケーブル
60 テスター
70 ガイドレール
80、81 シャッター
100、100a 検査装置
Claims (8)
- ドライエアが供給された検査室で、半導体装置を低温状態にして電気的特性を検査する検査装置であって、
前記検査室に隣接配置され、検査前の前記半導体装置を載置して待機させる第1の予備室と、
前記検査室に隣接配置され、検査後の前記半導体装置を載置する第2の予備室と、
前記第1の予備室に、常温よりも低い温度のドライエアを供給する第1予備室ドライエア供給手段と、
前記第1の予備室内のエアを排気する第1予備室排気手段と、
前記第2の予備室に、常温のドライエアを供給する第2予備室ドライエア供給手段と、
前記第2の予備室内のエアを排気する第2予備室排気手段と、を備えたことを特徴とする検査装置。 - 前記第1の予備室に供給するドライエアの温度は、前記検査室に供給するドライエアの温度以上であることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記検査室及び/又は前記第1の予備室の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする請求項1又は2に記載の検査装置。
- ドライエアが供給された検査室で、半導体装置を低温状態にして電気的特性を検査する検査装置であって、
前記検査室に隣接配置され、検査前後の前記半導体装置を載置する予備室と、
前記予備室に、検査前の前記半導体装置が載置されているときに、前記予備室に常温よりも低い温度のドライエアを供給する低温ドライエア供給手段と、
前記予備室に、検査後の前記半導体装置が載置されているときに、前記予備室に常温のドライエアを供給する常温ドライエア供給手段と、
前記予備室内のエアを排気する予備室排気手段と、を有することを特徴とする検査装置。 - ドライエアが供給された検査室で、半導体装置を低温状態にして電気的特性を検査する検査方法であって、
前記検査室に隣接配置され、内部に前記半導体装置が載置された第1の予備室に、常温よりも低い温度のドライエアを供給するとともに、前記第1の予備室内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置を、前記第1の予備室から、前記検査室に搬入するステップと、
前記半導体装置を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記検査室に隣接配置された第2の予備室に、常温のドライエアを供給するとともに、前記第2の予備室内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置を、前記検査室から、前記第2の予備室に搬出するステップと、を有することを特徴とする検査方法。 - 前記第1の予備室に供給するドライエアの温度は、前記検査室に供給するドライの温度以上であることを特徴とする請求項5に記載の検査方法。
- 前記検査室及び/又は前記第1の予備室の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることを特徴とする請求項5又は6に記載の検査装置。
- ドライエアが供給された検査室で、半導体装置を低温状態にして電気的特性を検査する検査方法であって、
前記検査室に隣接配置され、内部に前記半導体装置が載置された予備室に、常温よりも低い温度の低温ドライエアを供給するとともに、前記予備室内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置を、前記予備室から、前記検査室に搬入するステップと、
前記半導体装置を低温状態にして、電気的特性を検査するステップと、
前記予備室に、常温のドライエアを供給するとともに、前記予備室内のエアを排気するステップと、
前記半導体装置を、前記検査室から、前記予備室に搬出するステップと、を有することを特徴とする検査方法。
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- 2007-10-25 JP JP2007278066A patent/JP2009105339A/ja active Pending
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