JP2009104345A - 文字列変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話、PDA端末などの移動体端末や、パーソナルコンピュータでの文字入力を好適なものとする文字列変換装置、および文字列変換方法(プログラム)。
【解決手段】受付けた入力文字列に対する変換候補を、表示部の第一領域と、第二領域とにそれぞれ、使用頻度順と、読み順とで複数出力する文字列変換装置である。このとき、変換候補に関連付けて辞書引き結果などからなる参照情報を表示出力することができる。さらに、変換候補の抽出の際には、所定のルール(例えば、外来語辞書など)に従ったフィルタリングをほどこすとしてもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話、PDA端末などの移動体端末や、パーソナルコンピュータでの文字入力を好適なものとする文字列変換装置、および文字列変換方法(プログラム)に関するものである。
一般的な文字列変換装置は、入力された文字列に対応する変換候補を抽出して表示し、ユーザが選択した候補を変換文字列として出力する。このとき変換候補は、入力した読みに対して多数抽出されることから、目的の候補を検索するためにはユーザは画面をスクロールするなどの操作が必要となる場合がある。
これを改善するために、例えば特許文献1に記載されているように、使用頻度の高いと考えられる語を優先的に画面に表示するする技術が提案されている。この特許文献では、受信した電子メールから抽出した文字列の優先度を上げ、変換候補として優先的に表示されるようにしている。
特開2006−344039号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術のように、使用頻度に基づいて変換候補を順序付けして表示するようにした場合、使用頻度の低い語を初めて入力する場合に、より多くの入力操作を必要とするという問題があった。したがって、専門用語など日常的には使用頻度が低い語であっても特定目的の文書を作成する際に多用する語群を入力する場合には、より多くの操作回数が必要になるという問題があった。
本発明はかかる実情に鑑み、受付けた入力文字列に対する変換候補を、表示部の第一領域と、第二領域とにそれぞれ、使用頻度順と、読み順とで複数出力する文字列変換装置である。このとき、変換候補に関連付けて、辞書引き結果などからなる参照情報を表示出力することができる。さらに、変換候補の抽出の際には、所定のルール(例えば、外来語辞書など)に従ったフィルタリングをほどこすとしてもよい。
以上、説明したように本件発明に係る文字列変換装置は、二種類のパターンで変換候補を表示できるため、一般的には使用頻度は低いが特定の文章にて多用する専門用語等を、読み順に並んだ候補より簡単な操作で入力でき、またその場合に使用頻度の高い語を入力する操作の簡易性を損ねることがないという利点を備えている。
また、変換候補と並列して、辞書引き結果の表示等の参照情報の表示を行なうことができるので、ユーザが辞書引きのアプリケーションを別途起動することなく、文字入力時に辞書引きを行なうことができる。
さらに、変換候補の抽出の際にフィルタリングをほどこすことができるので、出力すべき変換候補を絞り込んで、目的の語句を検索する作業を容易にすることができる。
以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。各実施形態と請求項の関係はおおむね次のようなものである。実施形態1は、主に請求項1から4、8、10について説明する。 実施形態2は、主に請求項5、6について説明する。 実施形態3は、主に請求項7、9について説明する。 なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
また、以下に記載する各機能ブロックは、ハードウェア、またはメモリ上に展開しハードウェアを制御することでその作用が得られるソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現されうる。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、CD−ROM/DVD−ROMなどの読み取りドライブ、各種通信用の送受信ポート・インターフェイス・その他の周辺装置などのハードウェア構成部、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラム、その他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。
さらに、この発明は装置またはシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。またこのような発明の一部をソフトウェアとして構成することもできる。さらにそのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)
<<実施形態1>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、受付けた入力文字列に対する変換候補を、変換候補並順を定める規則に従って、表示部の第一領域と、第二領域とにそれぞれ複数出力する文字列変換装置である。
図1は、本実施形態の文字列変換装置の一例を示すものである。文字列変換装置は、ユーザによる文字入力を漢字等に変換して表示出力する機能を有する。今、ユーザが「か」との文字入力を行なったものとする。ここでは一例として、表示画面の左下部の第一領域に使用頻度順規則に従って、右下部の第二領域に読順規則に従って、それぞれ変換候補を表示している。「か」に続く予測変換の元に、第一領域には読み順の逆転を伴う変換候補が表示されている。さらに、ユーザが「かい」との文字入力を行なった場合には、表示内容が図の例のように変更する。使用頻度順に列挙された候補のみから、専門用語等のように通常は使用頻度が低い語句について探し出すことは非常に困難であるが、読順に列挙された候補からも検索することができるとすれば、検索・入力処理がより容易になる。
<実施形態1:構成1> 図2は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図2に示す本実施形態の「文字列変換装置」(0200)は、「表示部」(0201)と、「変換候補保持部」(0202)と、「文字列入力部」(0203)と、「第一出力部」(0204)と、「第二出力部」(0205)と、「第一規則保持部」(0206)と、「第二規則保持部」(0207)とを有する。
(文字列変換装置 0200) 「文字列変換装置」(0200)は、文字列の入力手段であるキーなどと、表示手段である表示画面などを備える装置であり、携帯電話、PDA端末などの移動体端末や、パーソナルコンピュータ内に組み込まれるものであってもよい。
(表示部 0201) 「表示部」(0201)は、入力文字列と、変換候補を表示する。表示部は、液晶表示装置などによって構成されるが、入力手段であるタッチパネルと表示手段である液晶表示装置とが一体となったタッチパネル付き液晶表示装置で構成される場合もある。
また、表示部は、図3に示すように「配色手段」(0308)を有する場合もある。「配色手段」は、第一領域と第二領域とでは両者を識別できるように異なる配色をほどこす。これによりユーザは、表示されている変換候補がいずれの規則に従った並び順(例えば、使用頻度順、読み順)であるかを容易に視認することができる。
(変換候補保持部 0202) 「変換候補保持部」(0202)は、変換候補を保持する。
(文字列入力部 0203) 「文字列入力部」(0203)は、変換のための文字列(ひらがな、カタカナ、記号(濁音、半濁音を表す記号など)、アルファベット、数字などが含まれる。)入力を受付ける。文字列の入力は、ユーザによるキー操作などによって行なわれる。なお、キーは、文字を入力するための文字キー、および表示部の画面上に表示項目の選択を行なうためのカーソルキー、および選択された項目の確定を行なうための確定キーなどから構成される。
(第一出力部 0204) 「第一出力部」(0204)は、入力文字列に対する変換候補を表示部の第一領域に複数出力する。第一出力部は、後述する第一規則保持部に保持されている第一規則に従って出力を行なう。
(第二出力部 0205) 「第二出力部」(0205)は、入力文字列に対する変換候補を表示部の第二領域に複数出力する。第二出力部は、後述する第二規則保持部に保持されている第二規則に従って出力を行なう。
なお、原則として、第一領域と、第二領域とは、一画面上に確保される。両者の面積は、同等であっても、差異があってもよい。このとき、領域の大きさをユーザが設定できると便利である。また、表示部において第一領域、第二領域以外の領域を有することを妨げない。
(第一規則保持部 0206) 「第一規則保持部」(0206)は、第一領域での変換候補並順を定める第一規則を保持する。
第一規則保持部は、図3に示すように「使用頻度順規則保持手段」(0309)を有する場合もある。「使用頻度順規則保持手段」は、第一規則として読み順の逆転を許容して使用頻度順に変換候補並順を定める使用頻度順規則を保持する。使用頻度順規則は、例えば変換候補に対応付けられた優先度データに従って配列する規則である。ここで、優先度データとは、変換候補並順の順位を定めるデータであり、この値が小さいほど高優先度とする。文字列変換装置はユーザが一の変換候補を選択して確定すると、その変換候補に対応する優先度データを最小値(最も高い優先度)とし、他の候補についても優先度データの再設定を行なうことによって、文字列変換装置は使用頻度の更新を的確に反映することができる。
(第二規則保持部 0207) 「第二規則保持部」(0207)は、第二領域での変換候補並順を定める第二規則を保持する。
第二規則保持部は、図3に示すように「読順規則保持手段」(0310)を有する場合もある。「読順規則保持手段」は、第二規則として読み順に変換候補並順を定める読順規則を保持する。読順規則は、変換候補を辞書配列の読み順に沿って配列する規則である。読み順の逆転は生じないことから、目的の語句がどこに配置されているか分からずに戸惑うという事態が起こる可能性は低い。なお、第一規則と第二規則とは、原則として異なる規則である。
<実施形態1:構成2> 図4は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図4に示す本実施形態の「文字列変換装置」(0400)は、「表示部」(0401)と、「変換候補保持部」(0402)と、「文字列入力部」(0403)と、「第一出力部」(0404)と、「第二出力部」(0405)と、「第一規則保持部」(0406)と、「第二規則保持部」(0407)と、さらに、「重複変換候補判断部」(0408)と、「制御部」(0409)と、を有する。
(重複変換候補判断部 0408) 「重複変換候補判断部」(0408)は、第一出力部(0404)から出力される変換候補と、第二出力部(0405)から出力される変換候補とに重複変換候補があるか判断する。具体的には、第一出力部と、第二出力部から同じ変換候補が出力される場合には、重複変換候補ありとの判断結果を出力する。
(制御部 0409) 「制御部」(0409)は、前記判断結果が、重複変換候補があるとの判断結果である場合には、いずれか所定の出力部(0408、0409)から出力される重複変換候補を削除して表示部(0401)の第一領域と第二領域とに同一変換候補が重複して表示されないように制御する。図の例では、第一領域に表示されるはずの「回」が削除され、代わりに下位の候補が表示される場面を示した。これにより表示部に表示される変換候補に重複がなくなるので、より多くの変換候補を表示し、選択することができるようになる。また、逆に第二領域に表示されるはずの候補を削除し、下位の候補を表示する場合もある。なお、その他の制御方法としては、変換ルールテーブルから変換候補を抽出する段階で重複する候補を排除するものなどがある。
<実施形態1:具体的構成> 図5は、本実施形態における文字列変換装置内部の具体的構成の一例を示す概略図である。文字列変換装置は、「操作部」(0501)と、「キー」(0502)と、「タッチパネル」(0503)と、「外部入力機器通信部」(0504)と、「表示部」(0505)と、「液晶表示装置」(0506)と、「外部表示機器通信部」(0507)と、「制御部」(0508)と、「読み文字列作成部」(0509)と、「変換ルール管理部」(0510)と、「変換候補作成部」(0511)と、「参照文字列検索部」(0512)と、「画面データ作成部」(0513)と、「変換ルール格納部」(0514)とからなる。
(文字列入力処理) 操作部(0501)を介してユーザからの入力操作を受け付ける。操作部は、キー(0502)、タッチパネル(0503)、外部入力機器通信部(0504)から構成される。外部入力機器は、USBなどの有線接続、あるいは、Bluetoothなどの無線接続によって、文字列変換装置の外部から文字入力操作を行なうための、外部キーボード等の機器である。これにより、図2における文字列入力部(0203)における処理を実現する。
(表示処理) 表示部(0505)は、液晶表示装置(0506)、外部表示機器通信部(0507)から構成される。外部表示機器は、USB接続などの有線接続、あるいはBluetooth接続などの無線接続によって、文字列変換装置からの出力に応じて画面表示を行うための、液晶ディスプレイやCRTディスプレイやプロジェクターなどの外付けの機器をいう。その他、表示部には、ディスプレイに表示される内容を保持しているVRAMが含まれる場合もある。これにより、図2における表示部(0201)における処理を実現する。
(変換候補作成・保持処理) 制御部(0508)は、前記操作部による入力操作を検出すると、読み文字列作成部(0509)によって、読み文字列データを作成し、それを変換候補作成部(0511)に渡して変換候補データを作成する。
具体的には、読み文字列生成部は、制御部によって検出された入力操作に応じて、読み文字列データを作成する。読み文字列データは、文字コードを表す数値データによって構成される。読み文字列生成部は前記文字キーのうち押下されたキーと押下された回数に応じて、対応するひらがな、カタカナ、アルファベットの文字コードを選択し、読み文字列データに追加する。アルファベットの文字コードが入力された場合は、読み文字列の前後のアルファベットの組み合わせから対応するひらがな、カタカナの文字コードに置き換えるようにしてもよい。
次に、変換候補作成部は、読み文字列作成部によって作成された読み文字列データから、変換ルール格納部(0514)に格納されている変換ルールテーブルに基づき、変換候補リストを作成する。これにより、図2における変換候補保持部(0202)における処理を実現する。
(規則保持処理) ここで、図6に変換ルール格納部に格納する変換ルールテーブルのデータ構造を模式的に示す。変換ルールテーブルは複数の変換ルールレコードから構成されるデータ群であり、変換ルールレコードは、インデックスデータ、読み文字列データ、変換文字列データ、優先度データ、参照文字列データからなるデータである。変換ルールレコードを選択して抽出したものを変換候補と呼ぶ。インデックスデータは、変換候補文字列データを一意に識別できる番号である。したがって、インデックスのリストを作成することで、変換候補のリストを作成できる。変換ルール格納部では、変換ルールレコードの並び順についての規則をも保持している。保持される規則は、読み文字列データが読順(辞書順)となるように変換候補リストを作成するための読順規則と、読み順の逆転を許容して使用頻度順に変換候補リストを作成するための読順規則とが例示できる。これにより、図2における規則保持部(0206、0207)における処理を実現する。
(出力処理) まず、変換ルール管理部(0510)は、読み文字列データが読順(辞書順)になるよう整列する。変換候補作成部は入力された読み文字列に前方一致する読み文字列データを持つ変換ルールレコードを変換ルールテーブルの先頭から順に検索し、最初に一致する変換ルールレコードから順にインデックスデータを変換候補リストに追加してゆく。
続いて使用頻度順に変換候補リストを作成する場合には、変換候補作成部は入力された読み文字列と各変換ルールレコードの読み文字列とを比較し、入力された読み文字列に前方一致する読み文字列を持つ変換ルールレコードを抽出し、抽出した変換ルールレコード群をそれらの優先度データの順に整列し、順に変換候補リストに追加してゆく。ここで、優先度データとは、値が小さいほど優先順位が高いことを示す値である。優先度データの初期値は、見込みの使用頻度に応じて書き込むことを想定している。ここで、ユーザが操作部での操作によって変換候補文字列を選択して確定すると、各変換ルールレコードの優先度の再設定を行ない、確定した変換候補に対応する変換ルールレコードの優先度データを最も高い優先度とする。なお、変換ルールレコードを読み文字列データの先頭文字に応じてグループ分けし、グループ別に優先度を設定するようにしてもよい。
なお、変換ルール管理部は、制御部によって検出されたユーザの操作に基づき、使用頻度順の変換候補リスト作成に用いる変換ルールテーブルと、読順の変換候補リスト作成に用いる変換ルールテーブルをそれぞれ設定することができる。これにより、ユーザが使用頻度順に表示させたい変換候補と、読順に表示させたい変換候補とを別個に変換ルールテーブルとして登録できる。つまり、日常的に多用する語を変換候補データとする変換ルールテーブルから、使用頻度順の変換候補リストを作成して表示部に表示し、他方で専門用語等の日常的には用いないが特定の用途で多用する語を変換候補データとする変換ルールテーブルから、読順の変換候補リストを作成して表示部に表示することが可能となる。これによって、日常的に使用する語の選択操作の容易性を損ねることなく、専門用語の選択を少ない操作回数で行なうことができる。このとき、複数の変換ルールテーブルを変換ルール格納部に格納し、使用頻度順に変換候補リストを作成する場合と、読順に変換候補リストを作成する場合とで、それぞれ別の変換ルールテーブルを参照することが可能である。このとき、別々の変換ルールテーブルを指定するか、同一の変換ルールテーブルを指定するかを選択できるとしてもよい。
画面データ作成部(0513)は制御部によって、読み文字列データ、変換候補リストデータに基づき、表示部に表示するイメージデータを作成し、表示部に出力する。画面イメージデータを表示部に表示した様子は、図1に示したとおりである。画面データ作成部は、使用頻度順の変換候補リストと、読順の変換候補リストとを画面上の別々の領域に配置し、それぞれの領域内で変換候補を規定の行数で一列に配置するようにしている。これにより一画面内に表示される変換候補文字列の数が、高々、規定行数×2となり上限が定まるので、ユーザにとって一覧性がよくなる。これにより、図2における出力部(0204、0205)における処理を実現する。
(重複候補判断・制御処理) 使用頻度順の変換候補リストと、読順の変換候補リストのインデックスに重複がある場合は、いずれかのリストから重複するインデックスを除く。これにより表示部に表示される変換候補に重複がなくなるので、より多くの変換候補を表示し、選択することができるようになる。これにより、図4における重複候補判断部(0408)、制御部(0409)における処理を実現する。
なお、図7に一画面に表示された変換候補の選択の画面遷移の一例を示した。ユーザはカーソルキーもしくはタッチパネルによって変換候補の選択を行う。選択された候補は枠で囲むようにし、選択されていない候補とで区別できるようにする。選択された候補の文字列の色と背景色をその他の変換候補と異なるようにしてもよい。
まず、文字列変換装置にて、変換候補のカーソルを移動するためには、カーソルキーを押下する。読み文字列が入力されている状態でカーソルキーを押下すると、使用頻度順の候補リストの先頭にカーソルが移動する(a)。次に選択操作として、右カーソルキーを押下すると、読み順の候補リストの先頭にカーソルを移動する(b)。さらに下カーソルキーを押下すると、次候補の並び順にカーソルが移動する(d)。また、(d)の状態で左カーソルキーを押下すると、使用頻度順の候補リストの先頭から2番目にカーソルが移動する(c)。なお、(a)の状態から下カーソルキーを押下しても(c)の状態に遷移する。カーソルキーの操作によって選択を行なう場合は、変換候補の表示されている位置によって、選択のための操作回数が異なるが、本実施例においては初期に選択されている変換候補から最も離れている候補を選択する場合であっても、高々前記の規定行数+1のカーソルキー操作を行なえばよく、少ない操作回数での候補選択が可能である。また変換候補を選択する操作はタッチパネルによっても行なう場合には、表示部に表示されている変換候補文字列をタッチパネルでタッチすると、その候補を選択すると共に確定するとしてもよい。
さらに、図8に変換候補表示領域のページ切り替えを行なう方法の一例を示した。ユーザの意図する変換候補が変換候補表示領域に表示されない場合は、ページ切り替え操作により、より後の順番の変換候補を表示するようにする。ページ切り替え操作は、ページ切り替えキーの押下によって行なうことができ、またタッチパネルにて画面の特定の領域をタッチすることによっても行なうことができる。使用頻度順の候補リストの先頭にカーソルがある状態(a)からページ切り替えを行なうと、使用頻度順の候補リストの表示領域のページ切り替えが行なわれる(c)。また、読み順の候補リストの先頭にカーソルがある状態(b)からページ切り替えを行なうと、読み順の候補リストの表示領域のページ切り替えが行なわれる(d)。
<実施形態1:ハードウェア構成> 図9は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、文字列変換装置の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。文字列変換装置(0900)は、変換候補保持部、第一規則保持部と、第二規則保持部とにおける処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(0901)と、「メインメモリ」(0902)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(0903)と、を備える。また、CPUにて、重複変換候補判断部と、制御部とにおける処理を実現する。さらに、上記ハードウェア構成部に加えて、文字列入力部における処理を実現するために「入力インターフェイス」(0904)を、第一出力部と、第二出力部における処理を実現するために「出力インターフェイス」(0905)を備える。さらに、表示部における処理を実現するために、記載していないが出力インターフェイスを介してディスプレイ等と接続している。これらは、「システムバス」(0906)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置(0903)はCPU(0901)にて実行される各種プログラムや、第一規則、第二規則、変換ルールテーブルなどを記憶している。また、メインメモリ(0902)は記憶装置に記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域を提供する。さらに、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、処理することが可能となっている。以上が各ハードウェア構成の機能である。
まず、文字列変換装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されている文字列入力プログラム(文字列入力部)(アドレス01)、第一出力プログラム(第一出力部)(アドレス02)、第二出力プログラム(第二出力部)(アドレス03)、重複候補判断プログラム(アドレス04)、制御プログラム(アドレス05)がメインメモリのワーク領域(アドレス11から15)にそれぞれ展開される。
文字列変換装置が、入力インターフェイスを介して、ユーザの操作による文字列の入力を検知した場合には、その入力がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された文字列入力プログラム(アドレス11)がCPUによって実行される。文字列入力プログラムは、受け付けた文字コードを表す数値データに基づいて読み文字列データを作成する。次に、作成された読み文字列データから、記憶装置(アドレス06、07)に格納されている第一規則、第二規則に基づき、変換候補リストを作成する。
まずは、変換候補が読順(第二規則)になるよう整列する。入力された読み文字列に前方一致する読み文字列データを、変換ルールテーブルの先頭から順に検索し、最初に一致する変換ルールレコードから順に、変換候補リストとして一旦メインメモリのデータ領域(アドレス100)などに格納しておく。続いて使用頻度順(第一規則)に変換候補リストを作成する場合には、メインメモリに格納された先の変換候補リストを、各変換ルールレコードに関連付けられた優先度データの順に整列し、別の変換候補リストとしてメインメモリのデータ領域(アドレス200)などに格納しておく。
次に、変換候補リストのメインメモリへの格納がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された各出力プログラム(アドレス12、13)がCPUによって実行される。第一出力プログラムは、メインメモリのアドレス100に格納されている変換候補リストを、第二出力プログラムは、メインメモリのアドレス200に格納されている変換候補リストをそれぞれ読み出し、出力インターフェイスを介して、表示装置へ出力する。
また、変換候補リストのメインメモリへの格納がトリガとなり、重複候補判断プログラム(アドレス14)がCPUによって実行される場合もある。重複候補判断プログラムは、メインメモリのデータ領域(アドレス100、200)に格納された変換候補リスト同士を比較し、同一の変換ルールレコードが検出された場合には、CPUは制御プログラム(アドレス15)を実行する。制御プログラムは、同一の変換ルールレコードのうちいずれかをメインメモリの変換候補リストから削除する。その後、メインメモリの変換候補リストからの削除がトリガとなり、各出力プログラム(アドレス12、13)がCPUによって実行され、各出力プログラムが変換候補リストをそれぞれ読み出し、出力インターフェイスを介して、表示装置へ出力する。
なお、以上の説明においては、各部はソフトウェアで構成されているものとして説明したがハードウェアで構成されていてもよい。
<実施形態1:処理の流れ> 図10は、本実施形態の文字列変換装置における文字列変換方法の流れの一例を示したものである。なお、以下に示す処理の流れは、方法、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
最初に、操作部(図5における0501 以下同様)におけるユーザによる操作を制御部(0508)が検出し、これが読み文字列の入力操作であるか判断する(S1001 文字列入力判断ステップ)。読み文字列の入力操作であった場合には、読み文字列作成部(0509)にて入力操作に応じた文字列データを作成する(S1002)。次に、変換候補作成部(0511)にて読み文字列データに対応する読み順の変換候補リストを作成し(S1003)、さらに読み文字列データに対応する使用頻度順の変換候補リストを作成する(S1004)。続いて、入力された読み文字列データと、使用頻度順・読み順それぞれの変換候補リストを表示して(S1005)、最初のステップに戻る。
また、文字列入力判断ステップ(S1001)にて、読み文字列の入力操作でないとの判断結果の場合には、カーソル操作が実行されたかを判断する(S1006)。カーソル操作が実行された場合は、カーソル移動により変換候補の選択を行って(S1007)、最初のステップに戻る。一方、カーソル操作が実行されない場合は、ページ切り替え操作が実行されたかを判断する(S1008)。ページ切り替え操作が実行された場合は、ページ切り替え処理を行う。つまり、画面データ作成部(0513)にて更新されたデータに基づいて画面イメージを作成し、表示部(0505)に出力する(S1009)。その後最初のステップに戻る。他方、ページ切り替え操作が実行されない場合は、確定操作が実行されたかを判断する(S1010 確定操作実行判断ステップ)。確定操作が実行されない場合は、最初のステップに戻る。
次に、確定操作実行判断ステップ(S1010)にて、確定操作が実行されたとの判断結果の場合には、選択されている文字列をテキストエディタに追加し、確定された変換候補に対応する変換ルールレコードの優先度の値が最小となるように変換候補データテーブルの優先度データの再設定を行なう(S1011)。なお、確定操作はユーザがキー(0502)の確定キーを押下するか、タッチパネル(0503)にて表示されている選択候補をタッチすることによって行う。
図11は、本実施形態の文字列変換装置における重複変換候補の表示を制御する方法の流れの一例を示したものである。ここでは、ユーザによる読み文字列の入力操作が実行されたことを前提とする。
まず、読み文字列作成部(0509)にて入力操作に応じた文字列データを作成する(S1101)。次に、変換候補作成部(0511)にて読み文字列データに対応する読み順の変換候補リストを作成し(S1102)、さらに読み文字列データに対応する使用頻度順の変換候補リストを作成する(S1103)。続いて、前記変換候補リスト同士を比較して重複する変換候補があるか判断する(S1104)。重複する変換候補があるとの判断結果の場合には、いずれかの重複変換候補を削除する(S1105)。重複する変換候補がないとの判断結果の場合には、前記ステップ(S1105)をスキップして、次のステップに遷移する。最後に、入力された読み文字列データと、使用頻度順・読み順それぞれの変換候補リストを表示する(S1106)。
なお、別の例としては、変換候補リストを作成する段階(S1102、S1103)で変換候補テーブルから重複する変換候補を抽出しないようにするとしてもよい。
<実施形態1:効果> 本実施形態は、受付けた入力文字列に対する変換候補を、変換候補並順を定める規則に従って、表示部の第一領域と、第二領域とにそれぞれ複数出力する文字列変換装置である。一般的には使用頻度は低いが専門用語等の特定の文章にて多用する語を、より簡単な操作で入力でき、またその場合に使用頻度の高い語を入力する操作の簡易性を損ねることがないという利点を備えている。
<<実施形態2>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、変換候補に関連付けて参照情報を表示出力することに特徴を有する文字列変換装置である。
図12は、本実施形態の文字列変換装置の表示例を示すものである。文字列変換装置は、例えば参照文字列データとして変換候補文字列に対応する和英辞書の文字列を格納し、検索された文字列を表示部に出力する際に、選択した変換候補の英語訳を一緒に表示することができる。ここでは、第二領域にて変換候補「貝」を選択したことにより、左側に「貝」の英訳など辞書検索の結果が表示されている場面を示した。
<実施形態2:構成> 図13は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図13に示す本実施形態の「文字列変換装置」(1300)は、「表示部」(1301)と、「変換候補保持部」(1302)と、「文字列入力部」(1303)と、「第一出力部」(1304)と、「第二出力部」(1305)と、「第一規則保持部」(1306)と、「第二規則保持部」(1307)と、さらに、「参照情報保持部」(1308)と、「参照情報出力部」(1309)と、を有し、参照情報出力部(1309)は「出力領域制御手段」(1310)を有する場合がある。
(参照情報保持部 1308) 「参照情報保持部」(1308)は、参照情報を保持する。「参照情報」は、変換候補保持部(1302)に保持されている変換候補に関連付けられた文字列である。参照情報は、例えば参照文字列データとして変換候補文字列に対応する和英辞書の文字列や、広辞苑等の辞典の説明文の文字列などが該当する。
(参照情報出力部 1309) 「参照情報出力部」(1309)は、表示部(1301)に、変換候補に関連付けて参照情報を出力する。関連付けた出力とは、ユーザによって選択された変換候補に対応する参照情報を出力表示することを意味する。
また、参照情報出力部は、「出力領域制御手段」(1310)を有する場合もある。「出力領域制御手段」(1310)は、表示部(1301)の第一領域又は第二領域のいずれか定められた領域に対して表示が行われるように出力制御する。参照情報が表示されるのはいずれの領域であってもよく、また領域の全部、又は、一部のみに対して出力されるとしてもよい。出力領域制御手段は、例えば、ユーザが選択した変換候補の属する領域と逆の領域に対して参照情報を出力する処理を行なうことを想定している。
その他、各部の処理については、実施形態1と同様である。
<実施形態2:具体的構成> 本実施形態における文字列変換装置内部の具体的構成を、図5を用いて説明する。
(参照文字列出力処理) 「参照文字列検索部」(0512)は、選択された変換ルールレコードを変換ルールテーブルから検索し、その変換ルールレコードの参照文字列を制御部(0508)に返す。これにより、ユーザが選択した変換候補に関連する情報を画面に表示し、ユーザが知ることができる。具体的には、参照文字列データとして変換候補文字列に対応する和英辞書の文字列が格納されている場合には、選択した変換候補の英語訳を表示することができる。また、参照文字列データとして変換候補文字列に対応する広辞苑等の辞典の説明文の文字列データが格納されている場合には、選択した変換候補に対する辞典の説明文を表示することができる。これにより、図13における参照情報出力部(1309)における処理を実現する。
<実施形態2:ハードウェア構成> 図14は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、文字列変換装置の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、実施形態1との差異を中心に説明する。文字列変換装置(1400)は、参照情報保持部等における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(1401)と、「メインメモリ」(1402)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(1403)と、を備える。さらに、上記ハードウェア構成部に加えて、「入力インターフェイス」(1404)を、参照情報出力部における処理を実現するために「出力インターフェイス」(1405)を備える。さらに、表示部における処理を実現するために、記載していないが出力インターフェイスを介してディスプレイ等と接続している。これらは、「システムバス」(1306)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置(1403)はCPU(1401)にて実行される各種プログラムや、第一規則、第二規則、変換ルールテーブルなどを記憶している。まず、文字列変換装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されている各プログラム(アドレス01〜07)がメインメモリ(1302)のワーク領域(アドレス11から17)にそれぞれ展開される。ここでは、実施形態1にて説明したように、ディスプレイ等にすでに変換候補が表示されているものとする。
文字列変換装置は、入力インターフェイスを介して、ユーザの操作によって変換候補の選択を検知した場合には、その入力がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された参照情報出力プログラム(アドレス16)がCPUによって実行される。参照情報出力プログラムは、現在選択されている変換候補文字列を、一旦メインメモリのデータ領域などに格納しておく。続いて、記憶装置のアドレス10に記憶されている変換ルールテーブルを、先の変換候補文字列をキーとして検索し、合致する参照情報を返す。この参照情報は、出力インターフェイスを介して、表示装置へ出力される。
このとき、参照情報の抽出がトリガとなり、出力領域制御プログラムがCPUによって実行される場合がある。出力領域制御プログラムは、ユーザが選択した変換候補の属する領域と逆の領域に対して参照情報を出力するために、グラフィックメモリに参照情報を格納する。
<実施形態2:処理の流れ> 図15は、本実施形態の文字列変換装置における変換候補に関連付けた参照情報の出力方法の流れの一例を示したものである。
最初に、操作部(図5における0501 以下同様)におけるユーザによる操作を制御部(0508)が検出し、これが変換候補の選択操作であるか判断し(S1501)、変換候補の選択操作が検知されるまでこの判断ステップを繰り返す。変換候補の選択操作であった場合には、参照文字列の検索操作を実行するため、現在選択されている変換文字列を、参照文字列検索部(0512)に入力する。参照文字列検索部は、変換ルールテーブルに格納されている参照情報を、先の変換候補文字列をキーとして検索し、合致する参照情報を返す(S1502)。制御部(0508)は、参照文字列検索部から返される参照情報を画面データ作成部(0513)に入力し、得られた画面イメージを表示部(0505)に出力する(S1503)。
<実施形態2:効果> 本実施形態は、変換候補に関連付けて参照情報を表示出力することに特徴を有する文字列変換装置である。変換候補と並列して、辞書引き結果の表示等の参照情報の表示を行なうことができるので、ユーザが辞書引きのアプリケーションを別途起動することなく、文字入力時に辞書引きを行なうことができる。このとき、文字入力操作の簡易性を損ねることがないという利点を備えている。
<<実施形態3>>
本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、出力すべき変換候補を絞り込むために、所定のルールに従ったフィルタリングをほどこすことに特徴を有する文字列変換装置である。
図16は、本実施形態の文字列変換装置の表示例を示すものである。ここで文字列変換装置は、例えば外来語(カタカナ語)の変換候補文字列のみで構成される変換ルールテーブルを用いて、出力すべき変換候補を絞り込むものとする。このとき、フィルタリング時に切り替えた変換ルールテーブルを識別するために「外来語」との文字列や、これを識別するマークなどを変換候補表示領域の上部もしくは下部など、変換候補文字列と重ならない位置に表示する。これにより、ユーザは表示された変換候補となる文字列がどのような類の語群から抽出されたかを容易に認識することができる。
<実施形態3:構成> 図17は、本実施形態の機能ブロックの一例を示したものである。 図17に示す本実施形態の「文字列変換装置」(1700)は、「表示部」(1701)と、「変換候補保持部」(1702)と、「文字列入力部」(1703)と、「第一出力部」(1704)と、「第二出力部」(1705)と、「第一規則保持部」(1706)と、「第二規則保持部」(1707)と、さらに、「フィルタリング部」(1708)を有し、第一出力部(1704)、又は/及び、第二出力部(1705)は「識別記号出力手段」(1709、1710)を有する場合がある。
(フィルタリング部 1708) 「フィルタリング部」(1708)は、いずれかの出力部(1704、1705)から出力すべき変換候補を絞り込むために、所定のルールに従ったフィルタリングをほどこして変換候補保持部(1702)から出力部に変換候補を転送するための処理を行なう。所定のルールに従ったフィルタリングとは、異なる種類の変換ルールテーブルへ切り替えることなどを想定している。具体的には、外来語(カタカナ語)や、地名、人名、専門用語などの変換候補文字列のみで構成される変換ルールテーブルが例示できる。
また、第一出力部(1704)、又は/及び、第二出力部(1705)は「識別記号出力手段」(1709、1710)を有する場合がある。「識別記号出力手段」は、変換候補並順を定める規則を識別できる識別記号を出力する。具体的には、「使用頻度順規則」に並んでいることを示す文字列やマークなどを変換候補表示領域の上部もしくは下部など、変換候補文字列と重ならない位置に表示する。また、先のフィルタリング時に切り替えた変換ルールテーブルを識別するために「外来語」と表示するとしてもよい。これにより、ユーザは表示された変換候補となる文字列がどのような類の語群から抽出されたかを容易に認識することができる。
その他、各部の処理については、実施形態1と同様である。
<実施形態3:具体的構成> 本実施形態における文字列変換装置内部の具体的構成を、図5を用いて説明する。
(フィルタリング処理) 「変換ルール管理部」(0510)は、操作部(0501)における操作が変換ルールテーブル切り替え操作であった場合は、指定された変換ルールを適用するために切り替え処理を行なう。また、変換候補並順を定める規則を識別できる識別記号を表示するために、制御部(0508)を介して表示部(0505)に出力する。これにより、図17におけるフィルタリング部(1708)における処理を実現する。
<実施形態3:ハードウェア構成> 図18は、本実施形態のハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、文字列変換装置の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて、実施形態1、2との差異を中心に説明する。文字列変換装置(1800)は、フィルタリング部等における処理を実現するために「CPU(中央演算装置)」(1801)と、「メインメモリ」(1802)と、「記憶装置(又は記憶媒体)」(1803)と、を備える。さらに、上記ハードウェア構成部に加えて、「入力インターフェイス」(1804)を、参照情報出力部における処理を実現するために「出力インターフェイス」(1805)を備える。さらに、表示部における処理を実現するために、記載していないが出力インターフェイスを介してディスプレイ等と接続している。これらは、「システムバス」(1806)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置(1803)はCPU(1801)にて実行される各種プログラムや、第一規則、第二規則、変換ルールテーブルなどを記憶している。まず、文字列変換装置の電源を入れると、記憶装置に記憶されている各プログラム(アドレス01〜07)がメインメモリ(1802)のワーク領域(アドレス11から17)にそれぞれ展開される。
文字列変換装置は、入力インターフェイスを介して、ユーザの操作によって変換ルールテーブル切り替え操作(変換ルールテーブルの指定、出力領域の選択)を検知した場合には、その入力がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開されたフィルタリングプログラム(アドレス17)がCPUによって実行される。フィルタリングプログラムは、指定された変換ルールテーブルを、記憶装置のアドレス10に記憶されている変換ルールテーブルから読み出して、一旦メインメモリのデータ領域(アドレス300)などに格納しておく。さらに、切り替えた変換テーブルによる変換候補を出力する領域を識別するための情報も一旦メインメモリのデータ領域(アドレス400)などに格納しておく。
なお、文字列変換装置が、入力インターフェイスを介して、ユーザの操作による文字列の入力を検知した場合には、その入力がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された文字列入力プログラム(アドレス11)がCPUによって実行される。文字列入力プログラムは、受け付けた文字コードを表す数値データに基づいて読み文字列データを作成する。次に、作成された読み文字列データから変換候補リストを作成する。このとき、入力された読み文字列に前方一致する読み文字列データを、メインメモリのデータ領域(アドレス300)に格納された変換ルールテーブルの先頭から順に検索し、最初に一致する変換ルールレコードから順に、変換候補リストとして一旦メインメモリのデータ領域などに格納しておく。このとき、メインメモリのデータ領域(アドレス400)から、出力領域を識別するための情報を読み出し、これが第一領域の場合には、変換ルールテーブル切り替え後の検索候補リストはメインメモリのアドレス100に格納し、第二領域の場合には、アドレス200に格納する。
その後、変換候補リストのメインメモリへの格納がトリガとなり、メインメモリのワーク領域に展開された各出力プログラム(アドレス12、13、17)がCPUによって実行される。第一出力プログラムは、メインメモリのアドレス100に格納されている変換候補リストを、第二出力プログラムは、メインメモリのアドレス200に格納されている変換候補リストをそれぞれ読み出し、出力インターフェイスを介して、表示装置へ出力する。さらに、識別記号出力プログラムは、メインメモリのアドレス300に格納されている変換ルールテーブルに基づいて、変換候補並順を定める規則を識別できる識別記号を生成し、出力インターフェイスを介して、表示装置へ出力する。
<実施形態3:処理の流れ> 図19は、本実施形態の文字列変換装置における変換候補リストを作成するための、変換ルールを指定する操作の処理方法の流れの一例を示したものである。
最初に、操作部(図5における0501 以下同様)におけるユーザによる操作を制御部(0508)が検出し、これが変換ルールテーブル切り替え操作であるか判断し(S1901)、切り替え操作が検知されるまでこの判断ステップを繰り返す。切り替え操作であった場合には、指定された変換ルールを適用する(S1902)。さらに、変換候補並順を定める規則を識別できる識別記号を出力する(S1903)。
<実施形態3:効果> 本実施形態は、所定のルールに従ったフィルタリングをほどこすことに特徴を有する文字列変換装置である。これにより、出力すべき変換候補を絞り込むことができるため、目的の語句を検索する作業が容易になる。
実施形態1を説明するための概念図 実施形態1の構成1の機能ブロックの一例を示した図 実施形態1の構成1の機能ブロックの別の例を示した図 実施形態1の構成2の機能ブロックの一例を示した図 実施形態1の具体的な処理系等を示す機能ブロックの一例を示した図 実施形態1における変換ルールテーブルのデータ構造の一例を示した図 実施形態1におけるカーソル操作による画面遷移の一例を示した図 実施形態1におけるページ切替による画面遷移の一例を示した図 実施形態1のハードウェア構成の一例を示した図 実施形態1の処理の流れを示した図 実施形態1における重複候補の表示制御の処理の流れを示した図 実施形態2を説明するための概念図 実施形態2の機能ブロックの一例を示した図 実施形態2のハードウェア構成の一例を示した図 実施形態2の処理の流れを示した図 実施形態3を説明するための概念図 実施形態3の機能ブロックの一例を示した図 実施形態3のハードウェア構成の一例を示した図 実施形態3の処理の流れを示した図
符号の説明
0200 変換装置
0201 表示部
0202 変換候補保持部
0203 文字列入力部
0204 第一出力部
0205 第二出力部
0206 第一規則保持部
0207 第二規則保持部

Claims (10)

  1. 表示部と、
    変換候補を保持する変換候補保持部と、
    変換のための文字列入力を受付ける文字列入力部と、
    入力文字列に対する変換候補を表示部の第一領域に複数出力する第一出力部と、
    入力文字列に対する変換候補を表示部の第二領域に複数出力する第二出力部と、
    第一領域での変換候補並順を定める第一規則を保持する第一規則保持部と、
    第二領域での変換候補並順を定める第二規則を保持する第二規則保持部と、
    を有する文字列変換装置。
  2. 第一出力部から出力される変換候補と、第二出力部から出力される変換候補とに重複変換候補があるか判断する重複変換候補判断部と、
    前記判断結果が、重複変換候補があるとの判断結果である場合には、いずれか所定の出力部から出力される重複変換候補を削除して表示部の第一領域と第二領域とに同一変換候補が重複して表示されないように制御する制御部と、
    をさらに有する請求項1に記載の文字列変換装置。
  3. 第一規則保持部は、第一規則として読み順の逆転を許容して使用頻度順に変換候補並順を定める使用頻度順規則を保持する使用頻度順規則保持手段を有する請求項1又は2に記載の文字列変換装置。
  4. 第二規則保持部は、第二規則として読み順に変換候補並順を定める読順規則を保持する読順規則保持手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の文字列変換装置。
  5. 変換候補保持部に保持されている変換候補に関連付けられた文字列である参照情報を保持する参照情報保持部と、
    表示部に変換候補に関連付けて参照情報を出力する参照情報出力部と、
    をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載の文字列変換装置。
  6. 参照情報出力部は、表示部の第一領域又は第二領域のいずれか定められた領域に対して表示が行われるように出力制御する出力領域制御手段を有する請求項5に記載の文字列変換装置。
  7. 前記いずれかの出力部から出力すべき変換候補を絞り込むために、所定のルールに従ったフィルタリングをほどこして変換候補保持部から出力部に変換候補を転送するためのフィルタリング部をさらに有する請求項1から6のいずれか一に記載の文字列変換装置。
  8. 表示部は、第一領域と第二領域とでは両者を識別できるように異なる配色をほどこす配色手段を有する請求項1から7のいずれか一に記載の文字列変換装置。
  9. 前記いずれかの出力部の少なくとも1つは、変換候補並順を定める規則を識別できる識別記号を出力する識別記号出力手段を有する請求項1から8のいずれかに記載の文字列変換装置。
  10. 変換のための文字列入力を受付ける文字列入力ステップと、
    入力文字列に対する変換候補を保持する変換候補保持ステップと、
    変換候補を、読み順の逆転を許容して使用頻度順に表示画面の第一領域に複数出力する第一出力ステップと、
    変換候補を、読み順に表示画面の第二領域に複数出力する第二出力ステップと、
    からなる文字列変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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