JP2012079252A - 情報端末装置、文字入力方法および文字入力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】文字列の入力を円滑に行えるようにする。
【解決手段】情報端末装置10は、記憶部11と検索部12を有する。記憶部11は、複数の文字列を示す情報と、複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶する。検索部12は、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を取得し、第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出する。また、検索部12は、文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を取得し、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。
【選択図】図1
【解決手段】情報端末装置10は、記憶部11と検索部12を有する。記憶部11は、複数の文字列を示す情報と、複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶する。検索部12は、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を取得し、第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出する。また、検索部12は、文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を取得し、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。
【選択図】図1
Description
本件は情報端末装置、文字入力方法および文字入力プログラムに関する。
携帯電話機や電子辞書装置などの情報端末装置のユーザは、漢字など、表音文字でない文字(表意文字や表語文字)を情報端末装置に入力する操作を行うことがある。
表音文字でない文字を入力する方法としては、当該文字の発音に対応する記号(発音記号)を指定する方法や、当該文字の形状を指定する方法などがある。ユーザは、例えば、キーパッドを用いてキーの押下により、発音記号を指定することが考えられる。発音記号としては、中国語入力ではピンイン(Pinyin)や注音符号(Bopomofo)、日本語入力では仮名やローマ字などを用いることができる。また、ユーザは、例えば、タッチパネルを用いて手書きにより、文字の形状を指定することも考えられる。
表音文字でない文字を入力する方法としては、当該文字の発音に対応する記号(発音記号)を指定する方法や、当該文字の形状を指定する方法などがある。ユーザは、例えば、キーパッドを用いてキーの押下により、発音記号を指定することが考えられる。発音記号としては、中国語入力ではピンイン(Pinyin)や注音符号(Bopomofo)、日本語入力では仮名やローマ字などを用いることができる。また、ユーザは、例えば、タッチパネルを用いて手書きにより、文字の形状を指定することも考えられる。
ところで、ユーザは、表音文字でない文字を1文字だけ入力する操作に加えて、複数の表音文字でない文字が結合した熟語を入力する操作を行うこともある。
熟語の入力方法に関し、アルファベットを指定すると、当該アルファベットと前方一致するピンインに対応する漢字が候補として抽出され、候補の中から1つを選択すると、当該漢字から始まる熟語が表示されるようにする方法が提案されている(例えば、特許文献1の段落[0102]〜[0109],[0115]参照)。また、熟語の1文字目および2文字目の漢字についてピンインの先頭のアルファベットを指定し、その後に1文字目の漢字の最初のストロークを手書きすると、これらの条件に適合する熟語が表示されるようにする方法も提案されている(例えば、特許文献2の段落[0066]参照)。
熟語の入力方法に関し、アルファベットを指定すると、当該アルファベットと前方一致するピンインに対応する漢字が候補として抽出され、候補の中から1つを選択すると、当該漢字から始まる熟語が表示されるようにする方法が提案されている(例えば、特許文献1の段落[0102]〜[0109],[0115]参照)。また、熟語の1文字目および2文字目の漢字についてピンインの先頭のアルファベットを指定し、その後に1文字目の漢字の最初のストロークを手書きすると、これらの条件に適合する熟語が表示されるようにする方法も提案されている(例えば、特許文献2の段落[0066]参照)。
しかし、上記特許文献1,2に記載のような文字列の入力方法は、ユーザの操作負担を軽減するという点において、改善の余地がある。
例えば、特許文献1に記載の方法では、ユーザは、1文字目の漢字の候補の中から1つを選択して確定させる操作と、その後に表示された熟語の候補の中から所望の熟語を選択する操作とを行うことになる。このとき、漢字や熟語の候補が十分に絞り込まれていない可能性があり、多数の候補の中から1つを選択する操作がユーザの負担となる。また、特許文献2に記載の方法では、熟語に含まれ漢字毎にアルファベットを指定する操作を行ってから、1文字目の漢字について手書きを行うことになり、ユーザの操作が煩雑となる。
例えば、特許文献1に記載の方法では、ユーザは、1文字目の漢字の候補の中から1つを選択して確定させる操作と、その後に表示された熟語の候補の中から所望の熟語を選択する操作とを行うことになる。このとき、漢字や熟語の候補が十分に絞り込まれていない可能性があり、多数の候補の中から1つを選択する操作がユーザの負担となる。また、特許文献2に記載の方法では、熟語に含まれ漢字毎にアルファベットを指定する操作を行ってから、1文字目の漢字について手書きを行うことになり、ユーザの操作が煩雑となる。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、文字列の入力を円滑に行える情報端末装置、文字入力方法および文字入力プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、記憶部と検索部とを有する情報端末装置が提供される。記憶部は、複数の文字列を示す情報と、複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶する。検索部は、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を取得し、記憶部を参照して第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出し、文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を取得し、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。
また、上記課題を解決するために、文字入力を受け付ける情報端末装置の文字入力方法が提供される。この文字入力方法は、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付ける。複数の文字列を示す情報と複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶した記憶部を参照して、第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出する。文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付ける。第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち、第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。
また、上記課題を解決するために、上記文字入力方法を情報端末装置に実行させるための文字入力プログラムが提供される。
上記情報端末装置、文字入力方法および文字入力プログラムによれば、文字列の入力を円滑に行うことができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報端末装置を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報端末装置を示す図である。
第1の実施の形態の情報端末装置10は、ユーザによる文字列の入力操作を支援する。情報端末装置10の具体例としては、携帯電話機、電子辞書装置、PDA(Personal Digital Assistant)などが挙げられる。情報端末装置10は、文字列の入力操作のために、タッチパネルやキーパッドなどの入力デバイスや、液晶ディスプレイなどの出力デバイスを備えていてもよい。情報端末装置10は、記憶部11および検索部12を有する。
記憶部11は、複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報と、文字列を示す情報を記憶する。文字には、漢字など、表音文字でない文字(表意文字や表語文字)が含まれる。発音を示す情報は、例えば、ピンインや注音符号などの発音記号である。形状を示す情報は、例えば、イメージデータや形状の特徴を示す特徴情報である。文字列には、複数の表音文字でない文字を結合した熟語が含まれる。文字列を示す情報は、例えば、文字列に含まれる複数の文字およびそれら文字の順序を定義した情報である。
検索部12は、第1の入力として、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す入力を取得する。発音の少なくとも一部を示す入力は、例えば、文字の発音記号の一部または全部を示す入力である。発音記号は、キーパッドまたはタッチパネルを用いて入力することが可能である。形状の少なくとも一部を示す入力は、例えば、部首を示す入力である。形状は、タッチパネルを用いて手書きにより入力することが可能である。
第1の入力を取得すると、検索部12は、記憶部11に記憶された情報を参照して、第1の入力に適合する第1の文字を検索し、第1の文字を含む文字列の候補を抽出する。例えば、検索部12は、第1の入力が発音に関する入力である場合、第1の入力で指定された発音記号と一部一致または全体一致する発音記号をもつ文字を検索する。第1の入力が形状に関する入力である場合、第1の入力の内容とイメージデータまたは特徴情報との間でマッチングを行い、適合度が所定の閾値を超える文字を検索する。複数の第1の文字が検出された場合、検索部12は、第1の文字毎に文字列の候補を抽出してもよい。
その後、検索部12は、第2の入力として、文字の発音および形状のうち他方(すなわち、第1の入力と異なる方)の少なくとも一部を示す入力を取得する。第2の入力を取得すると、検索部12は、第1の文字の検索と同様に第2の入力に適合する第2の文字を検索し、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち、第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。すなわち、第1の文字を含む文字列の候補を、第1の文字と異なる第2の文字を用いて絞り込む。
なお、検索部12は、第1の入力に応じて抽出する文字列の候補を、第1の文字が特定の位置(例えば、1文字目)にあるものに限定してもよい。第2の入力に応じて抽出する文字列の候補も、第2の文字が特定の位置(例えば、2文字目)にあるものに限定してもよい。また、情報端末装置10は、第1の入力後、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補を、情報端末装置10が備える表示装置に表示してもよい。第2の入力後は、第2の入力に応じて抽出された文字列の候補を、第1の入力に応じて表示された文字列の候補と併せてまたは当該文字列の候補に代えて、表示装置に表示してもよい。
このような情報端末装置10は、文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付ける。記憶部11を参照して、第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出する。文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付ける。第1の入力に応じて抽出された文字列の候補のうち、第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する。
一例として、情報端末装置10は、以下のような方法で文字列の入力を支援することができる。情報端末装置10は、発音の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付けると(ステップS1)、第1の入力に適合する第1の文字を1文字目に含む文字列の候補を抽出してユーザに提示する(ステップS2)。その後、形状の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付けると(ステップS3)、文字列の候補を第2の入力に適合する第2の文字を2文字目に含むものに絞り込み、ユーザに提示する(ステップS4)。もちろん、情報端末装置10は、形状の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付け、その後、発音の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付けることも可能である。
これにより、文字列を入力するためのユーザの操作負担が軽減され、円滑に文字列を入力できるようになる。すなわち、発音による文字の指定と形状による文字の指定とを併用して、文字列を入力することが可能となる。よって、ユーザが、文字列に含まれる各文字の発音を正確に記憶していない場合や、各文字の形状を正確に記憶していない場合でも、文字列の候補を効率的に絞り込むことができる。
また、第1の文字についての発音(または、形状)の指定を受けた段階で、第1の文字を含む文字列の候補を抽出し、その後に第2の文字についての形状(または、発音)の指定を受けて、文字列の候補を絞り込むことから、ユーザは自然な操作の流れで段階的に文字列の候補を絞り込むことが可能となる。例えば、第1の入力に応じて抽出された文字列の候補が少ない場合には、ユーザは第2の入力を行わずに所望の文字列を選択することもできる。また、第1および第2の文字の指定が、それぞれ、複数の第1および第2の文字の候補が検出されるような曖昧さを有する指定であっても、条件を満たす文字列の候補を抽出することができ、ユーザの操作負担が軽減される。
なお、記憶部11および検索部12は、専用のハードウェア部品として実装してもよいし、プロセッサおよび汎用メモリを備えるコンピュータに所定の文字入力プログラムを実行させることで実現してもよい。また、文字および文字列に関する情報は、記憶部11に予め格納しておいてもよいし、情報端末装置10がネットワークから受信して記憶部11に格納してもよい。第2の実施の形態では、プロセッサおよび汎用メモリを備えた携帯電話機に文字入力プログラムを実行させることで、ユーザの文字列の入力操作を支援する。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の携帯電話機の外観を示す図である。第2の実施の形態の携帯電話機100は、ユーザがキー操作とタッチ操作を組み合わせて漢字を入力できるようにしたものであり、第1の実施の形態の情報端末装置10の一例と見ることができる。携帯電話機100は、筐体101,102、スピーカ111、ディスプレイ112、キーパッド114およびマイクロホン115を有する。
図2は、第2の実施の形態の携帯電話機の外観を示す図である。第2の実施の形態の携帯電話機100は、ユーザがキー操作とタッチ操作を組み合わせて漢字を入力できるようにしたものであり、第1の実施の形態の情報端末装置10の一例と見ることができる。携帯電話機100は、筐体101,102、スピーカ111、ディスプレイ112、キーパッド114およびマイクロホン115を有する。
筐体101は、筐体102の上面(ユーザから見て手前側の面)に重なっており、筐体102に対して長手方向にスライドさせることができる。第1の状態では、筐体102の上面の全体が筐体101によって覆われ、筐体101の側面と筐体102の側面とが揃っている。第1の状態からスライド操作を行った後の第2の状態では、筐体102の上面の約半分が筐体101によって覆われ、残りの部分が露出している。
筐体101は、上面にスピーカ111およびディスプレイ112を有する。筐体102は、上面にキーパッド114およびマイクロホン115を有する。キーパッド114およびマイクロホン115は、筐体102の上面の下半分側に配置されており、第1の状態では筐体101によって覆われ、第2の状態では露出する。筐体101と筐体102の間では、有線または無線により、信号が入出力される。
図3は、携帯電話機の構造を示すブロック図である。携帯電話機100は、前述のスピーカ111、ディスプレイ112、キーパッド114およびマイクロホン115に加え、タッチパネル113、無線通信部116、ROM(Read Only Memory)117、プロセッサ118およびRAM(Random Access Memory)119を有する。無線通信部116、ROM117、プロセッサ118およびRAM119は、筐体101内に設けてもよいし、筐体102内に設けてもよい。
スピーカ111は、プロセッサ118による制御に従って、音声信号としての電気信号を物理振動に変換して音を再生する。例えば、携帯電話機100のユーザが通話を行っているとき、通話相手の声や通話相手側の背景雑音がスピーカ111から出力される。
ディスプレイ112は、プロセッサ118による制御に従って、漢字を入力するための操作画面を含む各種画面を表示する。ディスプレイ112として、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを用いることができる。ディスプレイ112は、タッチパネル113の下層に位置し、ユーザはタッチパネル113を透過して正面から表示画面を視認できる。
タッチパネル113は、ユーザのタッチ操作を検出し、タッチされた位置を入力信号としてプロセッサ118に通知する。タッチ操作には、タッチペンなどのポインティングデバイスまたはユーザの指を用いる。ユーザは、ディスプレイ112に表示された画面を見ながら、タッチパネル113に対してタッチ操作を行うことができる。タッチ位置の検出には、例えば、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式など様々な検出方式があり、何れの方式を採用してもよい。
キーパッド114は、複数の入力キーを備えている。キーパッド114は、ユーザにより何れかの入力キーが押下されると、押下された入力キーを示す入力信号をプロセッサ118に出力する。入力キーへの文字の割り当ては、プロセッサ118により管理される。入力キーには、例えば、数字、英字アルファベット、仮名文字、その他の記号などの文字が割り当てられる。一部の入力キーは、通話の開始・終了や文字入力の開始・終了などを指示するための機能キーであってもよい。
マイクロホン115は、音の物理振動を電気信号に変換して音声入力を受け付け、音声信号としての電気信号をプロセッサ118に出力する。例えば、ユーザが通話を行っているとき、ユーザの声やユーザ側の背景雑音がマイクロホン115から入力される。
無線通信部116は、プロセッサ118の制御に従って、無線基地局など他の無線通信装置と無線通信を行う。例えば、無線通信部116は、携帯電話機100が備えるアンテナを介して受信した無線信号を復調・復号し、得られた受信データをプロセッサ118に出力する。また、プロセッサ118から取得した送信データを符号化・変調し、得られた送信信号をアンテナを介して出力する。
ROM117は、プロセッサ118が実行するプログラムおよび当該プログラムの実行に伴って用いられるデータを予め記憶する記憶媒体である。ROM117に記憶されているプログラムには、ユーザによる漢字入力操作を支援するための文字入力プログラムが含まれる。ROM117に記憶されているデータには、漢字辞書が含まれる。なお、ROM117に代えて、フラッシュメモリなど書換可能な不揮発性メモリを用いてもよい。
プロセッサ118は、ROM117からプログラムやデータの少なくとも一部を読み出し、RAM119に展開して読み出したプログラムを実行する。これにより、プロセッサ118は、携帯電話機100の動作全体を制御する。ROM117に代えて書換可能な不揮発性メモリを用いる場合、プロセッサ118は、無線通信部116を介してネットワークから最新の漢字辞書を取得し、当該書換可能な不揮発性メモリに記憶された漢字辞書を更新するようにしてもよい。なお、プロセッサ118として、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いることができる。
RAM119は、プロセッサ118が実行するプログラムおよび当該プログラムの実行に伴って用いられるデータの少なくとも一部を一時的に記憶する揮発性メモリである。プロセッサ118により、適宜、RAM119への書き込みおよびRAM119からの読み出しが行われる。なお、RAM119に代えて、他の種類のメモリを用いてもよい。
図4は、携帯電話機の文字入力機能を示すブロック図である。携帯電話機100では、プロセッサ118が文字入力プログラムを実行することで、辞書記憶部121、発音入力受付部122、手書き入力受付部123、熟語検索部124、表示制御部125および熟語選択部126が実現される。
辞書記憶部121は、熟語検索部124から参照されるデータである漢字辞書を記憶する。漢字辞書には、2文字以上の漢字が結合した熟語を示す情報と、熟語に含まれる各漢字の発音および形状を示す情報とが含まれる。なお、辞書記憶部121は、RAM119上に確保されるデータ領域に対応する。
発音入力受付部122は、ユーザがキーパッド114を用いて入力した、1つの漢字の発音記号の一部(例えば、当該漢字の発音記号としての文字列中の先頭から1またはそれ以上の文字)または全部を示す情報を取得する。発音記号として、中国語の簡体字を入力する場合、ピンインを用いることができる。中国語の繁体字を入力する場合、注音符号を用いることができる。日本語の新体字を入力する場合、仮名またはローマ字を用いることができる。発音入力受付部122は、入力内容を熟語検索部124に通知する。
手書き入力受付部123は、ユーザがタッチパネル113を用いて入力した、1つの漢字の形状の一部または全部を示す情報を取得する。受け付ける形状は、例えば、部首の形状や漢字の中でひと纏まりになっている部分の形状など、漢字を特徴付ける形状とする。手書き入力受付部123は、入力内容を熟語検索部124に通知する。なお、漢字の発音記号を、タッチパネル113を用いて入力できるようにすることも可能である。例えば、ユーザが発音記号を手書き入力する方法や、ディスプレイ112に表示した入力キーの画像をタッチして発音記号を指定する方法などが考えられる。
熟語検索部124は、発音入力受付部122から取得する発音記号に関する入力内容と手書き入力受付部123から取得する形状に関する入力内容とに基づいて、条件に適合する熟語を漢字辞書から検索する。そして、熟語検索部124は、検索された熟語(熟語の候補)を、表示制御部125に通知する。
ここで、熟語検索部124は、熟語の予測入力を可能とすると共に、熟語の候補を段階的に絞り込めるようにする。すなわち、1文字目の漢字についての発音記号または形状の少なくとも一部が入力されると、条件に適合する漢字を1文字目に含む熟語の候補を抽出する。その後、2文字目の漢字についての発音記号または形状の少なくとも一部が入力されると、1文字目の条件を満たす熟語の候補のうち、更に2文字目の条件を満たす熟語の候補を抽出することで、熟語の候補を絞り込む。熟語の検索方法の詳細は後述する。
表示制御部125は、漢字の熟語を入力するための操作画面を生成し、ディスプレイ112に表示させる。表示制御部125は、漢字の指定方法としてユーザが発音記号による指定を選択すると、発音記号を入力するための入力欄を表示させる。また、漢字の指定方法としてユーザが形状による指定を選択すると、形状を手書き入力するための入力スペースを表示させる。また、表示制御部125は、熟語検索部124から通知された熟語の候補を、ディスプレイ112に表示させる。
熟語選択部126は、ディスプレイ112に表示された熟語の候補の中から1つの熟語を選択するユーザの操作を検出する。熟語の選択は、タッチパネル113を用いたタッチ操作によって行うこともできるし、キーパッド114を用いたキー操作によって行うこともできる。熟語選択部126は、ユーザが選択した熟語を入力文字列として確定する。
図5は、漢字辞書のデータ構造例を示す図である。図5に示す漢字辞書127は、辞書記憶部121に記憶されている。漢字辞書127は、1文字目の漢字(第1文字)についての情報と2文字目の漢字(第2文字)についての情報とを、関連付けて保持している。
第1および第2文字についての情報は、それぞれ、漢字を識別する情報、発音を示す情報および形状を示す情報を含む。漢字を識別する情報としては、例えば、漢字の文字コードを用いる。発音を示す情報としては、例えば、発音記号に対応する文字コードの列を用いる。形状を示す情報としては、例えば、形状を示すイメージデータや、所定の評価式によって算出される形状の特徴量を示す値を用いる。部首など漢字の一部分の形状によって漢字を検索できるよう、形状を示す情報には、漢字全体のイメージデータまたは特徴量に加えて、漢字の一部分のイメージデータまたは特徴量も含めておく。
例えば、熟語検索部124は、発音入力受付部122から発音記号を取得すると、入力により指定された発音記号を前方に含む(前方一致する)発音記号をもつ漢字を漢字辞書127から抽出する。また、熟語検索部124は、手書き入力受付部123から形状に関する情報を取得すると、入力により指定された形状とイメージデータとの間でパターンマッチングを行い、適合度が所定の閾値を超えるイメージデータが登録された漢字を抽出する。または、指定された形状の特徴量を算出して漢字辞書127に記載された特徴量と比較し、特徴量の差が所定の閾値未満である漢字を抽出する。このような形状の比較の際には、ストロークの順序(ユーザの線の書き順)を考慮してもよいし考慮しなくてもよい。
なお、図5に示したデータ構造例は一例であり、他にも様々なデータ構造の漢字辞書が考えられる。例えば、各漢字の発音や形状についての情報と、熟語について情報(すなわち、熟語に含まれる漢字およびそれら漢字の順序を示す情報)とを、分離して保持してもよい。また、漢字辞書127は、2文字の漢字を含む熟語を掲載しているが、3文字以上の漢字を含む熟語を掲載してもよい。その場合、漢字辞書127は、3文字以上の漢字それぞれについての情報を、互いに関連付けて保持すればよい。
次に、携帯電話機100において実行される文字入力処理の流れを説明する。
図6は、文字入力処理を示すフローチャートである。図6に示す処理が携帯電話機100において実行される。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
図6は、文字入力処理を示すフローチャートである。図6に示す処理が携帯電話機100において実行される。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS11)熟語検索部124は、1文字目の漢字を指定する方法として、発音記号による指定が選択されたか判断する。発音記号による指定が選択された場合、処理をステップS12に進める。それ以外の場合、処理をステップS14に進める。
(ステップS12)表示制御部125は、発音記号を入力するための入力欄をディスプレイ112に表示させる。発音入力受付部122は、キーパッド114を用いて入力された、1文字目の漢字を検索する条件としての発音記号を取得する。
(ステップS13)熟語検索部124は、漢字辞書127に第1文字として記載された漢字の中から、ステップS12で入力された発音記号に適合する漢字の候補を抽出する。ここで、入力された発音記号に適合する第1文字の候補は、複数抽出され得る。そして、処理をステップS17に進める。
(ステップS14)熟語検索部124は、1文字目の漢字を指定する方法として、形状による指定が選択されたか判断する。形状による指定が選択された場合、処理をステップS15に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
(ステップS15)表示制御部125は、形状を手書き入力するための入力スペースをディスプレイ112に表示させる。手書き入力受付部123は、タッチパネル113を用いて入力された、1文字目の漢字を検索する条件としての形状を示す情報を取得する。
(ステップS16)熟語検索部124は、漢字辞書127に第1文字として記載された漢字の中から、ステップS15で入力された形状に適合する漢字の候補を抽出する。ここで、入力された形状に適合する第1文字の候補は、複数抽出され得る。
(ステップS17)熟語検索部124は、ステップS13またはステップS16で抽出された第1文字の候補それぞれについて、漢字辞書127から、熟語において当該第1文字に続く第2文字の候補を抽出する。ここで、第2文字の候補は、1つの第1文字の候補につき複数抽出され得る。熟語検索部124は、抽出した複数の第2文字の候補を、所定の基準(例えば、使用頻度)で順序付けるようにしてもよい。
(ステップS18)表示制御部125は、ステップS13またはステップS16で抽出された第1文字の候補と、ステップS17で抽出された第2文字の候補を、ディスプレイ112に表示させる。すなわち、入力された1文字目の漢字の条件に適合する熟語の候補を示す情報を、ディスプレイ112に表示させる。
(ステップS19)熟語検索部124は、2文字目の漢字を指定する方法として、形状による指定が選択されたか判断する。形状による指定が選択された場合、処理をステップS20に進める。それ以外の場合、処理をステップS22に進める。
(ステップS20)表示制御部125は、形状を手書き入力するための入力スペースをディスプレイ112に表示させる。手書き入力受付部123は、タッチパネル113を用いて入力された、2文字目の漢字を検索する条件としての形状を示す情報を取得する。
(ステップS21)熟語検索部124は、ステップS17で抽出した第2文字の候補の中から、ステップS20で入力された形状に適合する第2文字の候補を抽出する。すなわち、1文字目の漢字の条件に適合する熟語の候補を、2文字目の漢字の条件を用いて絞り込む。そして、処理をステップS25に進める。
(ステップS22)熟語検索部124は、2文字目の漢字を指定する方法として、発音記号による指定が選択されたか判断する。発音記号による指定が選択された場合、処理をステップS23に進める。それ以外の場合、処理を終了する。
(ステップS23)表示制御部125は、発音記号を入力するための入力欄をディスプレイ112に表示させる。発音入力受付部122は、キーパッド114を用いて入力された、2文字目の漢字を検索する条件としての発音記号を取得する。
(ステップS24)熟語検索部124は、ステップS17で抽出した第2文字の候補の中から、ステップS23で入力された形状に適合する第2文字の候補を抽出する。
(ステップS25)表示制御部125は、ステップS21またはステップS24で絞り込まれた第2文字の候補と、熟語において当該第2文字の候補の前にある第1文字の候補を、ディスプレイ112に表示させる。すなわち、入力された1文字目および2番目の漢字の条件の両方に適合する熟語の候補を示す情報を、ディスプレイ112に表示させる。
(ステップS25)表示制御部125は、ステップS21またはステップS24で絞り込まれた第2文字の候補と、熟語において当該第2文字の候補の前にある第1文字の候補を、ディスプレイ112に表示させる。すなわち、入力された1文字目および2番目の漢字の条件の両方に適合する熟語の候補を示す情報を、ディスプレイ112に表示させる。
このように、ユーザは、熟語の1文字目の漢字の条件を入力すると、条件に適合する1文字目の漢字の候補とそれに続く2文字目の漢字の候補とを表示させることができる。検索された1文字目および2文字目の候補の組み合わせ(すなわち、熟語の候補)が少なければ、2文字目の条件を入力せずに、表示された候補の中から熟語を選択してもよい。一方、熟語の2文字目の漢字の条件を更に入力すると、表示されている熟語の候補を、条件に適合する2文字目の漢字の候補を含むものに絞り込むことができる。ユーザは、絞り込まれた候補の中から熟語を選択することができる。
ここで、ユーザは、1文字目の条件の指定方法と2文字目の条件の指定方法とを、独立に選択することができる。よって、ユーザは、1文字目の条件として、漢字の発音記号の一部または全体を指定し、2文字目の条件として、形状の一部または全部を指定することができる。また、1文字目の条件として、形状の一部または全部を指定し、2文字目の条件として、漢字の発音記号の一部または全体を指定することもできる。
なお、以上の文字入力処理の説明では、ユーザは熟語の1文字目の漢字の条件を指定しその後2文字目の漢字の条件を指定することとしたが、条件を指定できる漢字の位置および順序を変更できるようにしてもよい。例えば、2文字目の漢字の条件を先に指定し、その後に1文字目の漢字の条件を指定できるようにしてもよい。また、3文字以上の漢字を含む熟語を検索する場合に、2文字目の漢字の条件を指定し、その後3文字目の漢字の条件を指定できるようにしてもよい。また、以上の説明では、ユーザは1文字目の漢字を確定させずに2文字目の漢字の条件を指定することとしたが、1文字目の漢字を確定させた後に2文字目の漢字の条件を指定できるようにしてもよい。
次に、携帯電話機100における文字入力の具体例を説明する。なお、以下に説明する例では、中国語の発音記号を入力する際、四声を考慮しないこととする。もちろん、四声を考慮した発音記号を入力することも可能である。
図7は、第1の文字入力例を示す図である。第1の文字入力例では、中国語の簡体字を入力することを考える。図7に示す画面131は、表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面131は、ピンインを入力するための入力欄131a、1文字目の漢字の候補を表示するための表示領域131bおよび各1文字目の漢字の候補に対応付けて2文字目の漢字の候補を表示するための表示領域131cを有する。
1文字目の漢字を指定する方法としてユーザがピンイン(発音記号)による指定を選択すると、入力欄131aが表示される。ユーザが入力欄131aに1文字目の漢字のピンインの一部として“h”を入力すると、ピンインが“h”から始まる漢字が検索され、1文字目の漢字の候補として表示領域131bに表示される。また、各1文字目の漢字の候補に続く2文字目の漢字の候補が表示領域131cに表示される。
図8は、第1の文字入力例(続き)を示す図である。図8に示す画面132は、画面131の後に表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面131は、入力欄131aおよび表示領域131b,131cに加え、漢字の形状を手書き入力するための入力スペース132aおよび絞り込まれた熟語の候補を表示するための表示領域132bを有する。
前述の画面131において、2文字目の漢字を指定する方法としてユーザが手書き入力による指定を選択すると、入力スペース132aが表示される。ユーザが入力スペース132aに2文字目の漢字の形状を手書き入力すると、表示領域131cに表示された2文字目の漢字の候補の中から、形状が近似する漢字が検索される。そして、表示領域132bには、1文字目の漢字のピンインが“h”から始まり、2文字目の漢字の形状が入力スペース132aに入力されたものと近似する熟語(熟語の候補)が表示される。なお、図8では、入力スペース132aに漢字の形状の全体を入力しているが、形状の一部(例えば、部首である“かいへん”の形状)を入力してもよい。
ここで、図7,8の例でユーザが入力しようとした熟語(表示領域132bに表示された熟語)の発音を示すピンインは“hui lu”である。この熟語の1文字目は、書き方を覚えづらく、ピンインを“hiu”と間違えやすいという特徴がある。また、2文字目は、ピンインを“luo”と間違えやすいという特徴がある。そこで、図7,8の例では、ユーザは、1文字目のピンインの先頭“h”と2文字目の形状を入力している。
図9は、第2の文字入力例を示す図である。第2の文字入力例では、第1の文字入力例と同様、中国語の簡体字を入力することを考える。図9に示す画面133は、表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面133は、漢字の形状を手書き入力するための入力スペース133a、1文字目の漢字の候補を表示するための表示領域133bおよび各1文字目の漢字の候補に対応付けて2文字目の漢字の候補を表示するための表示領域133cを有する。
1文字目の漢字を指定する方法としてユーザが手書き入力による指定を選択すると、入力スペース133aが表示される。ユーザが入力スペース133aに1文字目の漢字の形状の一部として、部首である“けものへん”の形状を手書き入力すると、当該形状を含む漢字が検索され、1文字目の漢字の候補として表示領域133bに表示される。また、各1文字目の漢字の候補に続く2文字目の漢字の候補が表示領域133cに表示される。
図10は、第2の文字入力例(続き)を示す図である。図10に示す画面134は、画面133の後に表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面134は、入力スペース133aおよび表示領域133b,133cに加え、ピンインを入力するための入力欄134aおよび絞り込まれた熟語の候補を表示するための表示領域134bを有する。
前述の画面133において、2文字目の漢字を指定する方法としてユーザがピンインによる指定を選択すると、入力欄134aが表示される。ユーザが入力欄134aに2文字目の漢字のピンインとして“ying”を入力すると、表示領域133cに表示された2文字目の漢字の候補の中から、ピンインが“ying”の漢字が検索される。そして、表示領域134bには、1文字目の漢字の部首が“けものへん”であり、2文字目の漢字のピンインが“ying”である熟語(熟語の候補)が表示される。なお、図10では、入力欄134aにピンインの全体を入力しているが、ピンインの一部を入力してもよい。
ここで、図9,10の例でユーザが入力しようとした熟語(表示領域134bに表示された熟語)の発音を示すピンインは“lei ying”である。この熟語の1文字目は、ピンインを“lie”と間違えやすいという特徴がある。また、2文字目は、画数が多く書きにくいという特徴がある。そこで、図9,10の例では、ユーザは、1文字目の部首の形状と2文字目のピンインを入力している。
図11は、第3の文字入力例を示す図である。第3の文字入力例では、中国語の繁体字を入力することを考える。図11に示す画面135は、表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面135は、注音符号(発音記号)を入力するための入力欄135a、形状を手書き入力するための入力スペース135bおよび絞り込まれた熟語の候補を表示するための表示領域135cを有する。
1文字目の漢字を指定する方法としてユーザが注音符号による指定を選択すると、入力欄135aが表示される。ユーザが入力欄135aに1文字目の漢字の注音符号を入力すると、入力された注音符号をもつ漢字が検索され、1文字目の漢字の候補として表示される。また、各1文字目の漢字の候補に続く2文字目の漢字の候補も表示される。
2文字目の漢字を指定する方法としてユーザが手書き入力による指定を選択すると、入力スペース135bが表示される。ユーザが入力スペース135bに2文字目の漢字の形状の一部として、部首である“うかんむり”の形状を手書き入力すると、表示されている2文字目の漢字の候補の中から、入力された形状を含む漢字が検索される。そして、表示領域135cに、1文字目の漢字の注音符号が入力欄135aに入力されたものであり、2文字目の漢字の部首が“うかんむり”である熟語(熟語の候補)が表示される。
ここで、注音符号で用いられる記号の中には、発音が互いに似ているものが存在する。図11の例でユーザが入力しようとした熟語(表示領域135cに表示された熟語)の2文字目は、注音符号を間違えやすいという特徴がある。そこで、図11の例では、ユーザは、1文字目の注音符号を入力した後、2文字目の漢字の部首を手書き入力している。
図12は、第4の文字入力例を示す図である。第4の文字入力例では、第3の文字入力例と同様、中国語の繁体字を入力することを考える。図12に示す画面136は、表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面136は、形状を手書き入力するための入力スペース136a、注音符号を入力するための入力欄136bおよび絞り込まれた熟語の候補を表示するための表示領域136cを有する。
1文字目の漢字を指定する方法としてユーザが手書き入力による指定を選択すると、入力スペース136aが表示される。ユーザが入力スペース136aに1文字目の漢字の形状を手書き入力すると、入力された形状と近似する漢字が検索され、1文字目の漢字の候補として表示される。また、各1文字目の漢字の候補に続く2文字目の漢字の候補も表示される。
2文字目の漢字を指定する方法としてユーザが注音符号による指定を選択すると、入力欄136bが表示される。ユーザが入力欄136bに2文字目の漢字の注音符号を入力すると、表示されている2文字目の漢字の候補の中から、入力された注音符号をもつ漢字が検索される。そして、表示領域136cに、1文字目の漢字の形状が入力スペース136aに入力されたものであり、2文字目の漢字の注音符号が入力欄136bに入力されたものである熟語(熟語の候補)が表示される。
ここで、図12の例でユーザが入力しようとした熟語(表示領域136cに表示された熟語)の2文字目は、画数が多く書きにくいという特徴がある。そこで、図12の例では、ユーザは、1文字目の漢字の形状を手書き入力した後、2文字目の漢字の注音符号を入力している。
図13は、第5の文字入力例を示す図である。第5の文字入力例では、日本語の新字体を入力することを考える。図13に示す画面137は、表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面137は、仮名(発音記号)を入力するための入力欄137aおよび熟語の候補を表示するための表示領域137bを有する。
ユーザが入力欄137aに1文字目の漢字の仮名を入力すると、入力された仮名をもつ漢字が検索され、1文字目の漢字の候補として表示される。更に、1文字目の漢字の候補に続く2文字目の漢字の候補が検索され、熟語の候補が表示される。図13の例では、ユーザが1文字目の漢字を確定させた場合を示しているが、図7,9の例のように、1文字目の漢字を確定させずに熟語の候補を表示させることも可能である。
図14は、第5の文字入力例(続き)を示す図である。図14に示す画面138は、画面137の後に表示制御部125がディスプレイ112に表示させる操作画面である。画面138は、入力欄137aおよび表示領域137bに加え、漢字の形状を手書き入力するための入力スペース138aおよび絞り込まれた熟語の候補を表示するための表示領域138bを有する。
前述の画面137において、熟語の候補を絞り込むことを要求する操作をユーザが行うと、入力スペース138aが表示される。ユーザが入力スペース138aに2文字目の漢字の形状の一部として、部首である“こころ”の形状を手書き入力すると、表示領域137bに表示されている熟語の候補の中から、2文字目の漢字が部首“こころ”をもつものが検索される。そして、表示領域138bに、検索された熟語の候補が表示される。
ここで、図13,14の例でユーザが入力しようとした熟語(表示領域138bに表示された熟語)の2文字目の漢字は、当該漢字単独のときは、発音を示す仮名が“たい”となる。一方、熟語全体の発音を示す仮名は“よう だい”となり、2文字目の漢字の仮名が変化する。よって、この熟語の2文字目は、仮名を間違えやすいという特徴がある。そこで、図12の例では、ユーザは、1文字目の漢字の仮名を入力した後、2文字目の漢字の部首を手書き入力している。
このような第2の実施の形態の携帯電話機100によれば、2以上の漢字が結合した熟語を入力するためのユーザの操作負担が軽減され、円滑に熟語を入力できるようになる。すなわち、発音記号の指定と手書き入力による形状の指定とを併用して、熟語を入力することができる。よって、ユーザが熟語の発音記号や各漢字の形状を正確に記憶していない場合などでも、発音記号や形状に関する断片的な記憶に基づいて、熟語の候補を効率的に絞り込むことが可能となる。
また、ユーザは、検索条件としての発音記号または形状を熟語の前方の漢字から後方の漢字に向かって逐次指定し、段階的に漢字の候補を絞り込むことができるため、自然な操作の流れで熟語を入力することができる。すなわち、1文字目の漢字についての発音記号(または、形状)を入力した段階で、当該1文字目の漢字を含む熟語の候補が表示され、その後に2文字目の漢字についての形状(または、発音記号)を入力すると、熟語の候補が絞り込まれるようになる。
また、漢字を検索するための条件は、複数の漢字の候補が抽出されるような曖昧なものであってもよく、ユーザの断片的な記憶を活用して効率的に熟語の候補を絞り込むことができる。また、手書き入力された形状に適合する漢字を検索する際、線の書き順を考慮せずにひと纏まりの形状を単位としてマッチングを行うようにすることで、ユーザが線の書き順を誤って記憶していた場合でも所望の漢字が抽出される確率を高めることができる。
なお、コンピュータを搭載した携帯電話機100に実行させる文字入力プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリが含まれる。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープが含まれる。光ディスクには、CD(Compact Disc)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−R/RW/RAMが含まれる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)が含まれる。
文字入力プログラムを流通させるには、例えば、そのプログラムが記録された可搬記録媒体を配布する。または、文字入力プログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワーク経由で携帯電話機100に転送する。携帯電話機100は、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはネットワークから取得したプログラムを、自装置の不揮発性の記憶媒体に格納する。そして、当該不揮発性の記憶媒体からプログラムを読み取り実行する。ただし、携帯電話機100は、取得したプログラムを、不揮発性の記憶媒体に格納せずに逐次、RAM119に展開して実行することも可能である。
また、第2の実施の形態では、プロセッサ118に文字入力プログラムを実行させることで文字入力処理を実現することとしたが、文字入力処理の全部または一部を、専用のハードウェア部品を用いて実現することも可能である。
10 情報端末装置
11 記憶部
12 検索部
11 記憶部
12 検索部
Claims (7)
- 複数の文字列を示す情報と、前記複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶する記憶部と、
文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を取得し、前記記憶部を参照して前記第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出し、文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を取得し、前記第1の入力に応じて抽出された前記文字列の候補のうち前記第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する検索部と、
を有することを特徴とする情報端末装置。 - 前記第1の入力の後、前記第1の入力に応じて抽出された前記文字列の候補を示す情報を表示し、前記第2の入力の後、前記第2の入力に応じて抽出された前記文字列の候補を示す情報を表示する表示部を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
- 前記検索部は、前記第1の入力に適合する複数の第1の文字が検出された場合、前記複数の第1の文字それぞれについて、当該第1の文字を含む文字列の候補を抽出することを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
- 前記第1の文字は前記文字列の候補の先頭文字であり、前記第2の文字は前記第1の文字に続く文字であることを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
- タッチ操作により文字の形状の少なくとも一部を入力するための入力部を更に有し、
前記検索部は、前記入力部からの入力と前記記憶部に記憶された前記複数の文字それぞれの形状を示す情報とに基づいて、前記第1の文字または前記第2の文字を検出する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。 - 文字入力を受け付ける情報端末装置の文字入力方法であって、
文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付け、
複数の文字列を示す情報と前記複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出し、
文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付け、
前記第1の入力に応じて抽出された前記文字列の候補のうち、前記第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する、
ことを特徴とする文字入力方法。 - 文字入力を受け付ける情報端末装置に、
文字の発音および形状のうち一方の少なくとも一部を示す第1の入力を受け付け、
複数の文字列を示す情報と前記複数の文字列に用いられる複数の文字それぞれの発音および形状を示す情報とを記憶した記憶部を参照して、前記第1の入力に適合する第1の文字を含む文字列の候補を抽出し、
文字の発音および形状のうち他方の少なくとも一部を示す第2の入力を受け付け、
前記第1の入力に応じて抽出された前記文字列の候補のうち、前記第2の入力に適合する第2の文字を更に含む文字列の候補を抽出する、
処理を実行させることを特徴とする文字入力プログラム。
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