JP2009103898A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間ベルトの蛇行及び転写ローラの押し当て力のばら付が原因の画像品質の低下を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム50に対しエンドレスの中間ベルト9を介して押し当て状態で配置された転写ローラ54とを含む電子写真方式の画像記録部を備えた画像形成装置であって、転写ローラ54は、両端部に転写ローラ54の軸540に回転可能に支持された一対のコロ14,15を備え、各コロ14,15は、感光体ドラム50の端部周面に接する鍔部141,151と、鍔部141,151より転写ローラ54の中央部側に一体に連なり中間ベルトの端部側裏面に接する円筒部142,152とよりなり、コロ14,15の少なくとも一方の円筒部142には、その周面に円周方向に沿った環状溝143が形成され、上記中間ベルト9の裏面には環状溝143に嵌り合う突起部92が長手方向に沿ってエンドレスに形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】感光体ドラム50に対しエンドレスの中間ベルト9を介して押し当て状態で配置された転写ローラ54とを含む電子写真方式の画像記録部を備えた画像形成装置であって、転写ローラ54は、両端部に転写ローラ54の軸540に回転可能に支持された一対のコロ14,15を備え、各コロ14,15は、感光体ドラム50の端部周面に接する鍔部141,151と、鍔部141,151より転写ローラ54の中央部側に一体に連なり中間ベルトの端部側裏面に接する円筒部142,152とよりなり、コロ14,15の少なくとも一方の円筒部142には、その周面に円周方向に沿った環状溝143が形成され、上記中間ベルト9の裏面には環状溝143に嵌り合う突起部92が長手方向に沿ってエンドレスに形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写装置、ファクシミリ装置、プリンタ或いはこれらの機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、更に詳しくは、感光体ドラムに対してエンドレスのベルトを介して配置された転写ローラを含む電子写真方式の画像記録部によって画像記録を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像記録部は、感光体ドラムと、該感光体ドラムの表面を一様に帯電する帯電器と、画像情報に基づき感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、トナー像を記録紙等の媒体に転写する転写ローラとを主な構成要素として備える。そして、このような画像記録部によるカラーの画像形成装置としては、複数色に対応する複数種の画像記録部を配列させ、各画像記録部の感光体ドラムと転写ローラとのニップ部にエンドレス中間ベルトを介在させたタンデム方式の画像記録部によるものが挙げられる。複数種の画像記録部は、夫々が、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の色分解要素に対応し、画像情報に基づきこれらの色分解要素毎にトナー像を形成し、媒体に対して順次塗り重ねることによってフルカラーの画像を形成するものである。このタンデム方式の画像記録方式としては、次の2種の記録方式がある。第一の記録方式は、上記中間ベルトを記録紙の搬送ベルトとし、この搬送ベルトによって搬送される記録紙に上記トナー像を転写する方式である。また、第二の記録方式は、中間ベルトを一次転写ベルトとし、上記トナー像を該一次転写ベルトに一次転写し、該一次転写ベルトの駆動方向下流側の二次転写部において、搬送される記録紙に対してトナー像を二次転写する方式である。
上記いずれの方式においても、各転写ローラの両端部には、転写ローラを中間ベルトを介して感光体ドラムに押し当てる為の押し当て部材が設けられる。この押し当て部材は、ばねを組み込み構成されるが、両押し当て部材に組み込まれるばねの弾力(ばね定数)にばら付きを生じることがある。このようにばねの弾力にばら付きがあると、長手方向(主走査方向)における感光体ドラム、中間ベルト及び転写ローラ間の相互のニップ圧が一定せず、これが主走査方向に沿った転写ムラの原因となり、画質不良に繋がることになる。特許文献1には、タンデム方式の画像記録部において、上記ばねの弾力が原因で転写ローラが軸方向に沿って撓むことを防止する為、転写ローラの軸に感光体ドラムに接触するコロを設け、転写ローラの押し当て力を規制した画像形成装置が開示されている。
また、上記中間ベルトは、駆動ローラ、従動ローラ及び転写ローラに巻きかけられて駆動するが、この駆動中に蛇行することがある。このように中間ベルトが蛇行すると、各色に対応するトナー像を塗り重ねるようにして転写がなされる上記のような記録方式の場合、色ずれを生じ画像品質が著しく低下することになる。特許文献2或いは特許文献3には、中間ベルトのベルト駆動機構を構成する上記ローラ(転写ローラを含む)の端部に環状溝を設け、ベルトの裏面にはこの環状溝に嵌り込む突起部を長手方向に沿ってエンドレスに形成することによって、上記のような蛇行を防止することが開示されている。
特開2006−189494号公報
特開平10−268660号公報
特開2005−126196号公報
上記特許文献1に開示された画像形成装置の場合、転写ローラの両端部に設けられたコロによって、転写ローラによる押し当て力が規制及び制御され、押し当て部材のばねの弾力に多少のばら付きがあっても、転写ムラ、画質不良の発生を防止することができる。しかし、上記コロは、ベルトの蛇行を防止するような機能を備えていない為、特にタンデム方式の画像記録における画像品質の維持と言う観点からは、満足できるものではなかった。一方、特許文献2或いは特許文献3に開示された技術においては、ベルトの蛇行を防止することにより、トナー像の塗り重ねの際の色ずれの発生を抑えることができるから、色ずれが原因の画像品質の低下を防止する上で有効である。しかし、これら特許文献2及び特許文献3は、感光体ドラムに対する転写ローラのベルトを介した押し当て力を規制及び制御することを開示乃至は示唆するものではなく、また、特許文献1の技術を転用し得る構成を備えるものでもない。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、中間ベルトの蛇行及び転写ローラの押し当て力のばら付が原因の画像品質の低下を防止することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、感光体ドラムと、該感光体ドラム表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、該感光体ドラムに対しエンドレスのベルトを介して押し当て状態で配置された転写ローラとを含む電子写真方式の画像記録部を備えた画像形成装置であって、上記転写ローラは、両端部に該転写ローラの軸に回転可能に支持された一対のコロを備え、各コロは、上記感光体ドラムの端部周面に接する鍔部と、該鍔部より転写ローラの中央部側に一体に連なり上記ベルトの端部側裏面に接する円筒部とよりなり、上記コロの少なくとも一方の円筒部には、その周面に円周方向に沿った環状溝が形成され、上記ベルトの裏面には該環状溝に嵌り合う突起部が長手方向に沿ってエンドレスに形成されていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置においては、前記画像記録部を複数備え、該複数の画像記録部を、複数色に対応し、前記ベルトの駆動方向に沿って配列されてタンデム方式のカラー画像記録部として構成しても良い。
上記タンデム方式のカラー画像記録部において、前記ベルトを、記録紙の搬送ベルトとする記録方式、或いは一次転写ベルトとする記録方式が採用可能である。前者の記録方式の場合、当該搬送ベルトによって搬送される記録紙に対して、前記感光体ドラムと転写ローラとのニップ部において前記トナー像を転写するよう構成することができる。後者の記録方式の場合、感光体ドラムと転写ローラとのニップ部において前記トナー像を当該一次転写ベルトに一次転写し、該一次転写ベルトの駆動方向下流側の二次転写部において、搬送される記録紙に対してトナー像を二次転写するよう構成することができる。
本発明の画像形成装置によれば、感光体ドラムに対しエンドレスのベルトを介して転写ローラが押し当て状態で配置されているから、ベルトは、感光体ドラムと転写ローラとの間に挟まれた状態でエンドレス駆動する。転写ローラの両端部に支持された一対のコロは、上記感光体ドラムの端部周面に接する鍔部を有しているから、転写ローラによる感光体ドラムに対する上記押し当て力が該鍔部により規制される。従って、ベルトと感光体ドラム及び転写ローラとベルトの間の相互の押し当て力(ニップ圧)が、感光体ドラムの長手方向において均一化される。これにより、感光体ドラム表面のトナー像を、ベルトにより搬送される記録紙に転写させる場合、或いはベルトに直接転写させる場合、転写バイアスが感光体ドラムの長手方向に均一に作用し、転写不良による画質不良を生じる懸念がない。また、上記コロは、上記鍔部より転写ローラの中央部側に一体に連なりベルトの端部側裏面に接する円筒部を有しているから、この部分での感光体ドラム、ベルト及び転写ローラの相互のニップ関係も維持される。しかも、コロは転写ローラの軸にフリー回転可能に支持されているから、ベルトの駆動に伴うコロの転写ローラに対する相対回転が許容され、上記鍔部が感光体ドラムに接することによるベルトの駆動抵抗が緩和される。
更に、上記コロの少なくとも一方の円筒部には、環状溝が形成され、上記ベルトの裏面には突起部が長手方向に沿ってエンドレスに形成されているから、該突起部が環状溝に嵌り合った状態で駆動される。このように、環状溝に突起部が嵌り合った状態でベルトが駆動すると、環状溝及び突起部の相互の規制作用によってベルトの蛇行が防止される。従って、ベルトの蛇行が原因の画質不良が発生することもない。特に、画像記録部がタンデム方式のカラー画像記録部として構成されている場合、ベルトの駆動に伴い、各画像記録部において対応するカラートナー像が塗り重ねられるように転写されてゆくから、色ずれを生じることがなく、極めて高品質の画像形成がなされる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概略的縦断面図、図2は図1におけるX−X線矢視部の拡大部分破断断面図、図3は他の実施形態の図1と同様図である。
図1の画像形成装置1は、プリンタを例に採って示しているが、これに限らず、画像読取装置を備えた複写機、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を兼ね備えた所謂複合機等であっても良い。図において、画像形成装置1の装置本体10は、記録紙の供給部2と、電子写真方式の画像記録部3と、記録後の記録紙の排出部4とが、この順序で高さ方向に積み重なるように構成されている。記録紙の供給部2は、多数枚の記録紙20を堆積状態で収納し得る抜差し可能な記録紙供給カセット21と、該記録紙供給カセット21の前端部に設置されたセパレートローラ22と、該セパレートローラ22の周面に弾性的に接する分離パッド23と、記録紙供給カセット21内に設置され、堆積された記録紙20を押し上げる押上板24と、押上板24に上向きの弾力を付与する圧縮コイルばね25とよりなる。押上板24は圧縮コイルばね25によって常時上向きの弾力が付与されているから、押上板24上に堆積された記録紙20の前端部が、セパレートローラ22の周面に押し当てられる。従って、セパレートローラ22が回転すると、該セパレートローラ22と分離パッド23との協働作用によって、堆積された記録紙20がその最上層部より1枚ずつ分離され、レジストローラ対11を介して画像記録部3に向け搬送される。
図例の画像記録部3は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック)に対応する電子写真方式の画像形成プロセス部5〜8を配列させたタンデム方式のカラー画像記録部であることを示している。各プロセス部5〜8は、感光体ドラム50〜80の周囲に、プラス(或いはマイナス)帯電方式の帯電器51〜81、多数の発光ダイオード(LED)をユニット化して構成される露光装置52〜82、現像装置53〜83、転写ローラ54〜84及びクリーニング装置55〜85をこの順序で配してなる。各感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部には、エンドレスの中間ベルト(ベルト)9が介在する。該中間ベルト9は、駆動ローラ90及び従動ローラ91間に巻きかけられ、不図示の駆動源からの駆動力を受けた駆動ローラ90の回転により図の矢印方向に駆動する。上記プロセス部5〜8は、中間ベルト9の駆動方向に沿って等間隔で配列されている。この中間ベルト9は、記録紙カセット21から繰出され、レジストローラ対11によって搬送及び供給される記録紙20を、各感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部に供給して搬送する記録紙20の搬送ベルトとして機能するものである。現像装置53〜83としては、非磁性一成分現像剤(トナー)、或いは二成分現像剤(トナー+キャリヤ)を用いる方式のものが採用される。
上記各プロセス部5〜8では、後記するように中間ベルト9によって搬送される記録紙20に対して、各色のトナーが順次塗り重ね状態で転写される。この中間ベルト9による記録紙20の搬送方向下流側には定着器12が配置され、トナー像が転写された記録紙20はこの定着器12に導入され、定着器12を通過する間、上記トナー像が永久画像として記録紙20に定着される。定着器12の下流側には排出ローラ対41が設置され、定着器12で永久画像が形成された記録紙20は、この排出ローラ対41により排出トレイ42上に排出され、堆積される。排出ローラ対41及び排出トレイ42により、記録後の記録紙の排出部4が構成される。
尚、図示はしないが、両面画像記録の為の記録紙反転搬送系、或いは手差の記録紙供給系等を付加することは可能である。
尚、図示はしないが、両面画像記録の為の記録紙反転搬送系、或いは手差の記録紙供給系等を付加することは可能である。
次に、上記画像記録部3による画像形成のプロセスについて述べる。上記記録紙供給カセット21から、セパレートローラ22及び分離パッド23の作用により1枚ずつ分離され繰出された記録紙20は、レジストローラ対11に至る。イエローのプロセス部5では、帯電器51によって一様に帯電された感光体ドラム50の表面に、画像情報の色分解要素としてのイエロー画像情報が露光装置52によって書き込まれ、イエロー画像情報に対応する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム50の矢印方向への回転と共に、この静電潜像が現像装置53において現像され、感光体ドラム50の表面にイエロートナー像が形成される。このイエロートナー像は、引き続く感光体ドラム50の回転により、感光体ドラム50と転写ローラ54とのニップ部に至る。レジストローラ対11は、イエロートナー像の上記ニップ部に至るプロセスに同期するよう、記録紙20をレジストし、中間ベルト9上に供給して感光体ドラム50と転写ローラ54とのニップ部に導入する。感光体ドラム50と転写ローラ54とのニップ部においては、感光体ドラム50とウイズ方向に回転する転写ローラ54に転写バイアスが印加されており、導入された記録紙20を中間ベルト9により搬送しながら、上記イエロートナー像を記録紙20に転写する。
イエロートナー像が転写された記録紙20は、引き続く中間ベルト9の駆動により、マゼンタのプロセス部6における感光体ドラム60と転写ローラ64とのニップ部に導入される。マゼンタのプロセス部6では、上記と同様に、感光体ドラム60の回転に伴い、帯電器61による一様停電、露光装置62によるマゼンタ画像情報に対応する静電潜像の形成、現像装置63の現像によるマゼンタトナー像の形成が順次なされる。この時、マゼンタトナー像が、中間ベルト9により搬送される上記記録紙20上のイエロートナー像に同期して感光体ドラム60と転写ローラ64とのニップ部に至るよう、一連のプロセスが制御される。感光体ドラム60と転写ローラ64とのニップ部では、上記と同様にバイアス印加された転写ローラ64の作用により、イエロートナー像にマゼンタトナー像が塗り重ねられるよう転写される。記録紙20は、引き続く中間ローラ9の駆動により、シアンのプロセス部7及びブラックのプロセス部8の各感光体ドラム70,80と転写ローラ74,84とのニップ部に順次導入される。各ニップ部では、上記と同様に同期制御がなされたシアントナー像及びブラックトナー像が、記録紙20上の既転写トナー像上に塗り重ねられるように転写され、フルカラーのトナー像が形成される。トナー像の形成がなされた記録紙20は、定着器12に導入され、トナー像が永久画像として定着され排出ローラ対41により排出トレイ42上に排出される。
上記のように、各感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部において、中間ベルト9を介して各トナー像の記録紙20への転写がなされる。この場合、上記ニップ圧の感光体ドラム50〜80及び転写ローラ54〜84の長手方向におけるばら付き、或いは各トナー像の転写位置のずれ等があると画像品質が著しく低下する。図2は、このような懸念を払拭し得る感光体ドラムと転写ローラとのニップ構造を示しており、以下、これについて詳述する。図2はイエローのプロセス部5における同ニップ構造の例を示しているが、他のプロセス部6,7,8でも同様の構造が採用されることは言うまでもない。また、図2は図1におけるX−X線矢視断面図であるが、便宜上露光装置52の図示を省略している。
図2において、感光体ドラム50は、アルミニウム等の円筒体の表面に光導電体をコーティングして構成したものであり、その両端部にフランジ部501,502を備え、このフランジ部501,502を介して不図示の支持軸の廻りに回転自在に支持される。一方のフランジ部501は、ギヤ部を備え、このギヤ部を介して装置本体10内の駆動伝達系(不図示)に連結され、上記軸廻りの回転がなされる。転写ローラ54は、ローラ軸540と、該ローラ軸540に一体的に固着とされたウレタンゴム等からなるローラ本体541と、ローラ軸540の一端に取付け固定されたギヤ542とよりなる。転写ローラ54のローラ軸540は、その両端部において装置本体10に設置されたU字形の軸受部材13,13によって軸回転可能に支持される。軸受部材13,13は、弾力付与部材(圧縮コイルばね)131,131によって感光体ドラム50側に弾力が付与された状態で支持されている。転写ローラ54は、上記ギヤ542が装置本体10内の駆動伝達系(不図示)に連結されることにより、軸受部材13,13に支持された状態で感光体ドラム50とウイズ方向の軸回転がなされる。また、転写ローラ54は、装置本体10内の所定位置に設置された際には、不図示の転写バイアス印加手段と電気的な接合がなされる。
転写ローラ54は、ローラ軸540に回転可能に支持された一対のコロ14,15を、ローラ本体541の両端部に近接した状態で備えている。コロ14,15は、感光体ドラム50の端部周面に接する鍔部141,151と、該鍔部141,151より転写ローラ54の中央部側に一体に連なり上記中間ベルト9の端部側裏面に接する円筒部142,152とよりなる。鍔部141,151の円筒部142,152に対する突出高さ(半径差)Dは、中間ベルト9の厚みD1(30〜50μm)+記録紙20の厚みD2と同等若しくはやや大とされる〔以下、D≒(D1+D2)と表す〕。また、ギヤ542側のコロ14の円筒部142には、その周面に円周方向に沿った環状溝143が形成されている。そして、中間ベルト9の裏面には、該環状溝143に嵌り合う突起部92が、長手方向に沿ってエンドレスに形成されている。中間ベルト9の駆動ローラ90及び従動ローラ91の周面には、図示はしないが、該突起部92が嵌り合う環状溝が形成されている。
上記のような感光体ドラム50と転写ローラ54とのニップ構造においては、軸受部材13,13に支持された転写ローラ54が、圧縮コイルばね131,131の弾力により感光体ドラム50の表面に中間ベルト9を介して押し当てられる。この場合、D≒(D1+D2)とされているから、圧縮コイルばね131,131の弾力の大半が鍔部141,151を介して感光体ドラム50の端部周面に作用する。即ち、鍔部141,151が感光体ドラム50の端部周面に弾性的に接した状態で押し当てられる。これにより、転写ローラ54におけるローラ本体541の、感光体ドラム50の表面に対する中間ベルト9及び記録紙20を介した押し当て力(ニップ圧)が規制される。従って、圧縮コイルばね131,131の弾力(ばね定数)に多少のばら付きがあっても、上記ローラ本体541による押し当て力が長手方向に亘って均一化される。この状態で、転写ローラ54にバイアスを印加し、上記転写動作を実行すれば、感光体ドラム50と転写ローラ54とのニップ部を中間ベルト9によって搬送される記録紙20に対してトナー像の転写がなされる。この時、ローラ本体541による押し当て力が長手方向に亘って均一に作用しているから、転写ローラ54に印加されるバイアスも長手方向に亘って均一に作用し、転写ムラ或いは転写不良が生じず画像品質の低下を来たすことがない。また、コロ14,15はローラ軸540にフリー回転自在に支持されているから、中間ベルト9の駆動に伴う転写ローラ54に対する相対回転が許容され、鍔部141,151が感光体ドラム50に弾性的に接することによる中間ベルト9の駆動抵抗が緩和される。
尚、上記Dと(D1+D2)との大小関係において、D>(D1+D2)の場合〔D≒(D1+D2)の場合を除く〕は、感光体ドラム50と記録紙20との間に隙間ができ、転写が十分になされなくなる傾向となる。また、D<(D1+D2)の場合〔D≒(D1+D2)の場合を除く〕は、圧縮コイルばね131,131の弾力による押し当て力が、転写ローラ54のローラ本体541と感光体ドラム50との間に作用する比率が大きくなり、鍔部141,151による上記規制効果が減退する傾向となる。
また、上記転写動作の際、中間ベルト9は、図1の矢印の方向に駆動しながら記録紙20を搬送する。この時、中間ベルト9の裏面に形成された突起部92がコロ14の環状溝143に嵌り合った状態で駆動するので、突起部92と環状溝143との規制作用によって、中間ベルト9の幅方向へのずれ及び蛇行が防止される。従って、トナー像が中間ベルト9上の記録紙20に対して、所定の位置に的確に転写される。特に、図1に示すようなタンデム方式の記録方式の場合、4色のトナー像が正確に塗り重ねられるよう転写される。しかも、各プロセス部5〜8における感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部、即ち、各プロセス部5〜8の転写位置において、中間ベルト9の位置規制がなされるから、4色のトナー像の正確な塗り重ね転写がより確実になされる。
図3に示す画像形成装置100の画像記録部3は、上記と同様に4色に対応する電子写真方式の画像形成プロセス部5〜8を配列させたタンデム方式のカラー画像記録部である。しかし、中間ベルト9が一次転写ベルトとして機能するものである点で、図1の画像形成装置1とは異なる。即ち、各プロセス部5〜8の感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部には中間ベルト9のみが介在し、これらニップ部は一次転写部とされる。中間ベルト9の駆動に伴い各プロセス部5〜8に対応する4色のトナー像は、各ニップ部における転写ローラ54〜84の作用によって中間ベルト9上に塗り重ね状態で転写される。中間ベルト9の駆動方向下流側には、二次転写部16が設けられ、この二次転写部16において中間ベルト9上のトナー像が記録紙カセット21から供給された記録紙20に転写される。二次転写部16は、中間ベルト9の従動ローラ91と、該従動ローラ91に中間ベルト9を介して押し当てられるよう設置された二次転写ローラ160とにより構成される。二次転写ローラ160は、弾力付与部材(圧縮コイルばね等)161によって弾力が付与された状態の軸受部材(不図示)に、従動ローラ91に対して中間ベルト9を介して押し当てられるように支持されている。
プロセス部5〜8の構成は上記と同様であり、各転写ローラ54〜84の構造及び各感光体ドラム50〜80と各転写ローラ54〜84とのニップ部の基本構造も図2と同様である。しかし、ニップ部には記録紙20が導入されない為、コロ14,15の、鍔部141,151の円筒部142,152に対する突出高さは、中間ベルト9の厚みD1と同等若しくはやや大(D≒D1)とされる。
上記のような構成の画像形成装置100において、各プロセス部5〜8の感光体ドラム50〜80の表面に形成された各色のトナー像は、感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ部において、中間ベルト9上に塗り重ねられるよう転写される。この場合、感光体ドラム50〜80と転写ローラ54〜84とのニップ構造は図2と同様であるから、各ニップ部の長手方向での転写が均一になされ、また、各色のトナー像の塗り重ね転写が位置ずれすることなく的確になされる。中間ベルト9上に転写がなされたトナー像は、中間ベルト9の引き続く駆動により、上記二次転写部16に達する。記録紙カセット21から繰出された記録紙20は、レジストローラ対11によってレジストされ、上記中間ベルト9上のトナー像と同期して二次転写部16に導入される。二次転写部16では、二次転写ローラ160に印加されたバイアスの作用によって、トナー像が記録紙20に逐次転写される。二次転写部16を通過した記録紙20は、引き続き定着器12に導入され、トナー像が永久画像として定着され、排出ローラ対41を経て排出トレイ42上に排出される。中間ベルト9の駆動方向における二次転写部16の下流側近傍には、クリーニング装置93が設置され、該クリーニング装置93によって、中間ベルト9上の転写残トナーが除去され、プロセス部5の転写部には中間ベルト9が清浄化された状態で導入される。その他の構成は図1の画像形成装置1と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明を割愛する。
尚、上記実施形態では、電子写真方式の画像記録部が、カラーの画像記録部であることを示しているが、モノクロの画像記録部であっても良い。また、露光装置を多数のLEDをユニット化して構成されたものとしたが、レーザビーム方式によるものであっても良い。更に、環状溝143を一方のコロ14にのみ設けた例について述べたが、他方のコロ15にも設けることは可能である。この場合、中間ベルト9の裏面には、夫々の環状溝に嵌り合う2本の突起部が形成されることになる。また、環状溝143及び突起部92の断面形状は、図例のような方形状に限らず、相互の規制作用が発揮されるものであれば、半円形状、三角形状、その他の形状であっても良い。
1,100 画像形成装置
14,15 コロ
141,151 鍔部
142,152 円筒部
143 環状溝
16 二次転写部
20 記録紙
3 画像記録部
50〜80 感光体ドラム
53〜83 現像装置
54〜84 転写ローラ
540 転写ローラの軸
9 中間ベルト(ベルト)
92 突起部
14,15 コロ
141,151 鍔部
142,152 円筒部
143 環状溝
16 二次転写部
20 記録紙
3 画像記録部
50〜80 感光体ドラム
53〜83 現像装置
54〜84 転写ローラ
540 転写ローラの軸
9 中間ベルト(ベルト)
92 突起部
Claims (4)
- 感光体ドラムと、該感光体ドラム表面の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、該感光体ドラムに対しエンドレスのベルトを介して押し当て状態で配置された転写ローラとを含む電子写真方式の画像記録部を備えた画像形成装置であって、
上記転写ローラは、両端部に該転写ローラの軸に回転可能に支持された一対のコロを備え、各コロは、上記感光体ドラムの端部周面に接する鍔部と、該鍔部より転写ローラの中央部側に一体に連なり上記ベルトの端部側裏面に接する円筒部とよりなり、上記コロの少なくとも一方の円筒部には、その周面に円周方向に沿った環状溝が形成され、上記ベルトの裏面には該環状溝に嵌り合う突起部が長手方向に沿ってエンドレスに形成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記画像記録部を複数備え、該複数の画像記録部は、複数色に対応し、前記ベルトの駆動方向に沿って配列されてタンデム方式のカラー画像記録部として構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記ベルトが記録紙の搬送ベルトであり、該搬送ベルトによって搬送される記録紙に対して、前記感光体ドラムと転写ローラとのニップ部において前記トナー像を転写するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記ベルトが一次転写ベルトであり、前記感光体ドラムと転写ローラとのニップ部において前記トナー像を該一次転写ベルトに一次転写し、該一次転写ベルトの駆動方向下流側の二次転写部において、搬送される記録紙に対してトナー像を二次転写するよう構成されていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007275226A JP2009103898A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 画像形成装置 |
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JP2007275226A JP2009103898A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016090679A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004163754A (ja) * | 2002-11-14 | 2004-06-10 | Ricoh Co Ltd | 転写ベルトユニット及び該ユニットを用いた画像形成装置 |
JP2006189494A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Brother Ind Ltd | 転写装置及び画像形成装置 |
-
2007
- 2007-10-23 JP JP2007275226A patent/JP2009103898A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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