JP2009102108A - 部品供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定姿勢の部品割合を増加させつつピックアップエリアに安定姿勢の部品のみを効率良く導くことができる部品供給装置の提供。
【解決手段】投入エリアA1に臨む投入口16と、投入された多数のパーツPを、循環搬送路Bに沿って搬送する循環搬送手段3と、循環搬送路Bに臨み、多数のパーツPにエアーを吹き付けて姿勢変化するように転動させ、安定姿勢のパーツ割合を増加させるエアー流路部材21,22と、ピックアップエリアA3の搬送方向の上流側近傍に臨み、不安定姿勢のパーツPのみを、搬送方向におけるピックアップエリアA3の延長上から外れた循環搬送路Bの端部に吹き寄せるエアーブロー装置82と、を備え、エアーブロー装置82の吹付けエアーは、不安定姿勢のパーツPのみが吹き寄せられる吹付け力に制御されている。
【選択図】図1
【解決手段】投入エリアA1に臨む投入口16と、投入された多数のパーツPを、循環搬送路Bに沿って搬送する循環搬送手段3と、循環搬送路Bに臨み、多数のパーツPにエアーを吹き付けて姿勢変化するように転動させ、安定姿勢のパーツ割合を増加させるエアー流路部材21,22と、ピックアップエリアA3の搬送方向の上流側近傍に臨み、不安定姿勢のパーツPのみを、搬送方向におけるピックアップエリアA3の延長上から外れた循環搬送路Bの端部に吹き寄せるエアーブロー装置82と、を備え、エアーブロー装置82の吹付けエアーは、不安定姿勢のパーツPのみが吹き寄せられる吹付け力に制御されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、部品を安定姿勢でピックアップエリアに供給するために、任意の姿勢に投入された多数の部品を姿勢変化させて、ピックアップエリアにおける安定姿勢の部品割合を増加させる部品供給装置に関するものである。
従来、この種のパーツフィーダシステム(部品供給装置)として、供給された多数の部品が載置されると共に、フレキシブルな表面を有する支持部と、支持部に上方から臨むマシンビジョンシステム(画像認識装置)と、マシンビジョンシステムに基づいて、支持部に衝撃エネルギを負荷する(複数のフレキシブルな膜のうち任意の膜に衝撃を与える)複数の衝撃生成器を有する変更器と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。このパーツフィーダシステムでは、多数の部品すべてに衝撃を与え、姿勢変化させることが出来ると共に、支持部上で局所的に衝撃を与えて、例えば、画像認識した1の部品のみピックアップエリアに移動させ、姿勢変化させることも可能である。
特開平11−180538号公報
ところで、このパーツフィーダシステムを用い、局所的に衝撃を与えて1部品ずつ姿勢変化させると、効率良く安定姿勢の部品を供給することができない。そのため、多数の部品すべてに衝撃を与え、多数の部品を姿勢変化させることが好ましい。かかる場合、多数の部品を姿勢変化させる変更ゾーン全域がピックアップエリアに設定される。しかしながら、このようなパーツフィーダシステムでは、変更ゾーン全域をピックアップエリアに設定するため、ピックアップエリアを広範囲に亘って設定する必要がある。ピックアップエリアが広く設定されていると、ピックアップに係る画像認識を広範囲かつ高精度に行う必要があり、画像認識装置が複雑な構成なってしまうという問題や、ピックアップに用いるロボットが、広範囲のピックアップエリアを許容すべく複雑な構成になってしまうという問題があった。また、ピックアップを行う安定姿勢の部品と、ピックアップを行わない不安定姿勢の部品とが、混在した状態でピックアップエリアに存するため、ピックアップに際し、安定姿勢の部品と不安定姿勢の部品とを認識する必要があり、画像処理を含めピックアップ作業が煩雑であるという問題があった。
本発明は、安定姿勢の部品割合を増加させつつピックアップエリアに安定姿勢の部品のみを効率良く導くことができる部品供給装置を提供することを課題としている。
本発明の部品供給装置は、部品を安定姿勢でピックアップエリアに供給するために、任意の姿勢に投入された多数の部品を、ピックアップエリアを含む循環搬送路に沿って搬送し、投入エリアからピックアップエリアまでの間で姿勢変化させて、安定姿勢の部品割合を増加させる部品供給装置であって、投入エリアに臨む部品投入部と、投入された多数の部品を、循環搬送路に沿って搬送する循環搬送手段と、循環搬送路に臨み、多数の部品にエアーを吹き付けて姿勢変化するように転動させ、安定姿勢の部品割合を増加させるエアーブロー手段と、ピックアップエリアの搬送方向の上流側近傍に臨み、不安定姿勢の部品のみを、搬送方向におけるピックアップエリアの延長上から外れた循環搬送路の端部に吹き寄せるサブエアーブロー手段と、を備え、サブエアーブロー手段の吹付けエアーは、不安定姿勢の部品のみが吹き寄せられる吹付け力に制御されていることを特徴とする。
任意の姿勢にある多数の部品にエアーを吹き付けると、安定姿勢の部品は転動しにくく、不安定姿勢の部品は転動しやすい。
この構成によれば、エアーブロー手段により、多数の部品を転動させて姿勢変化させることで、安定姿勢の部品割合を増加させることができる。また、サブエアーブロー手段の吹付けエアーにより、安定姿勢の部品は、循環搬送路のピックアップエリアの延長上に留まり、不安定姿勢の部品は、循環搬送路のピックアップエリアの延長上から外れた端部に吹き寄せられる。すなわち、ピックアップエリアに到達する部品は、予め分別されており、安定姿勢の部品のみがピックアップエリアに到達する。このような分別処理を行うことで、簡単な構成で、安定姿勢の部品割合を増加させつつピックアップエリアに安定姿勢の部品のみを効率良く導くことができる。さらに、部品の位置認識のみにより部品をピックアップすることができ、安定姿勢の部品のピックアップを効率良く行うことができる。
この構成によれば、エアーブロー手段により、多数の部品を転動させて姿勢変化させることで、安定姿勢の部品割合を増加させることができる。また、サブエアーブロー手段の吹付けエアーにより、安定姿勢の部品は、循環搬送路のピックアップエリアの延長上に留まり、不安定姿勢の部品は、循環搬送路のピックアップエリアの延長上から外れた端部に吹き寄せられる。すなわち、ピックアップエリアに到達する部品は、予め分別されており、安定姿勢の部品のみがピックアップエリアに到達する。このような分別処理を行うことで、簡単な構成で、安定姿勢の部品割合を増加させつつピックアップエリアに安定姿勢の部品のみを効率良く導くことができる。さらに、部品の位置認識のみにより部品をピックアップすることができ、安定姿勢の部品のピックアップを効率良く行うことができる。
この場合、下側から循環搬送路の、サブエアーブロー手段によりエアーが吹き付けられる分別エリアに臨み、循環搬送路に形成した多数の吸着口を介して部品を真空吸着する吸着手段を、更に有していることが好ましい。
安定姿勢の部品は、不安定姿勢の部品に比して、循環搬送路との広い接触面積を有している。
この構成によれば、吸着手段により、分別エリア上で、安定姿勢の部品が強く吸着されるのに対し、不安定姿勢の部品が弱く吸着されるため、エアーの吹き付けに対する転動の度合いに差が生じる(転動する吹付け力に差が生じる)。これにより、分別に係るエアー吹付け力に対し高い制御精度を有する必要がない。
この構成によれば、吸着手段により、分別エリア上で、安定姿勢の部品が強く吸着されるのに対し、不安定姿勢の部品が弱く吸着されるため、エアーの吹き付けに対する転動の度合いに差が生じる(転動する吹付け力に差が生じる)。これにより、分別に係るエアー吹付け力に対し高い制御精度を有する必要がない。
この場合、エアーブロー手段に対峙するように循環搬送路に臨み、エアーブロー手段により転動する部品が衝突する障壁手段を、更に備えることが好ましい。
転動した部品が障壁(障壁手段)に衝突すると複雑な動きをし、不安定姿勢の部品が姿勢変化しやすくなる。
この構成によれば、エアーの吹付けにより転動した部品を障壁手段に衝突させることにより、不安定姿勢の部品が安定姿勢に姿勢変化する頻度が増し、安定姿勢の部品割合を効率良く増加させることができる。
この構成によれば、エアーの吹付けにより転動した部品を障壁手段に衝突させることにより、不安定姿勢の部品が安定姿勢に姿勢変化する頻度が増し、安定姿勢の部品割合を効率良く増加させることができる。
この場合、障壁手段は、転動する部品が乗り上げる傾斜面を有していることが好ましい。
この構成によれば、障壁手段に衝突した部品が、傾斜面に乗り上げた後に落下する。そのため、落下の衝撃により不安定姿勢の部品における姿勢変化の頻度が高まり、安定姿勢の部品割合を更に効率良く増加させることができる。
この場合、障壁手段は、部品を搬送方向におけるピックアップエリアの延長上に導く搬送ガイドを兼ねていることが好ましい。
この構成によれば、障壁手段により、部品がピックアップエリアの延長上に導かれる。その後、導かれた部品のうち不安定姿勢の部品は、サブエアーブロー手段により、ピックアップエリアの延長上を外れた位置(循環搬送路の端部)に吹き寄せられる。部品がピックアップエリアの延長上に導かれることにより、安定姿勢の部品がピックアップエリアの延長上に導入され、安定姿勢の部品を更に効率良く供給することが出来る。また、障壁手段を搬送ガイドとして用いることで、部品供給装置を簡単な構成にすることができる。
上記の部品供給装置において、循環搬送手段は、循環搬送路を兼ねる円板と、円板を鉛直軸廻りに回転させる回転機構と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、円板が循環搬送路を兼ね、且つ鉛直軸周りに回転することのより、円板に載置した部品が円周方向に移動し、円周状の循環搬送路で循環搬送される。これにより、循環搬送手段を簡単な構成にすることができる。
この場合、エアーブロー手段は、循環搬送路に沿うように円弧状に延在し、圧縮エアー供給手段に連通すると共に延在方向に複数の吹出し口を形成したエアー流路部材を、有していることが好ましい。
この構成によれば、圧縮エアー供給手段から供給されたエアーが、円弧状に延在したエアー流路部材の複数の吹出し口から放出され、部品を転動させる。これにより、不安定姿勢の部品を数度にわたって転動させることができると共に、円周状の循環搬送路を有する部品供給装置において、エアーブロー手段を簡単な構成にすることができる。
上記の部品供給装置において、循環搬送手段は、搬送方向の上流側に投入エリアが設定され、下流側にピックアップエリアが設定された、コンベアベルトが循環搬送路の半部を兼ねるコンベア方式の往搬送機構と、往搬送機構と逆向きに且つ横並びに隣接して配置した、コンベアベルトが循環搬送路の半部を兼ねるコンベア方式の返搬送機構と、部品を前記往搬送機構から返搬送機構に移載する往移載機構と、部品を返搬送機構から往搬送機構に移載する返移載機構と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、往搬送機構により投入エリアからピックアップエリアに搬送された部品は、ピックアップエリアで安定姿勢の部品のみピックアップされ、それ以外のものは、搬送方向の下流側に搬送され、往移載機構により返搬送機構の搬送方向上流側に移載される。その後、返搬送機構により、その搬送方向の下流側に搬送され、今後は、返移載機構により、往搬送機構の搬送方向上流側に移載される。このように、往復する循環搬送路で循環搬送される。これにより、循環搬送手段を簡単な構成にすることができる。
この場合、往移載機構は、往搬送機構の下流端部と返搬送機構の上流端部との間に、往搬送機構の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨み、往搬送機構により搬送されてきた部品を返搬送機構に導く往−返ガイド部材を有し、返移載機構は、返搬送機構の下流端部と往搬送機構の上流端部との間に、返搬送機構の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨み、返搬送機構により搬送されてきた部品を往搬送機構に導く返−往ガイド部材を、有していることが好ましい。
この構成によれば、往移載機構が往−返ガイド部材を有していることにより、往搬送機構の搬送を利用して、部品を移載することができるため、往移載機構を簡単な構成にすることができる。また、返移載機構が返−往ガイド部材を有することにより、返搬送機構の搬送を利用して、部品を移載することができるため、返移載機構を簡単な構成にすることができる。
この場合、エアーブロー手段は、往搬送機構の循環搬送路に対し斜め横断方向に延在し、圧縮エアー供給手段に連通すると共に延在方向に複数の吹出し口を形成したエアー流路部材を、有していることが好ましい。
この構成によれば、圧縮エアー供給手段から供給されたエアーが、斜め横断方向に延在したエアー流路部材の複数の吹出し口から放出され、部品を転動させる。これにより、不安定姿勢の部品を数度にわたって転動させることができると共に、往復する循環搬送路を有する部品供給装置において、エアーブロー手段を簡単な構成にすることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る部品供給装置について説明する。この部品供給装置は、パーツ(部品)を、ロボットによりピックアップ可能な安定姿勢でピックアップエリアに供給するために、任意の姿勢に投入された多数のパーツを姿勢変化させて、ピックアップエリアにおける安定姿勢のパーツ割合を増加させるものである。すなわち、ピックアップエリアに安定姿勢のパーツが供給されると、このパーツは製品組立用のロボットにピックアップされる。ここで、部品供給装置について詳細に説明する前に、供給対象となるパーツについて説明する。
パーツPは、安定姿勢と不安定姿勢とを有するものであり、例えば、液滴吐出装置の機能液滴吐出ヘッドの機能液導入部に設けた接続針や、軸付きの歯車(軸一体形の歯車)等を想定している。例えば、軸付きの歯車は、端面を平端面とする歯車を下として軸部が鉛直に立つ姿勢が安定姿勢であり、それ以外の姿勢(安定姿勢に対し横に倒れた姿勢:歯車の歯と軸部の先端が机上に接する姿勢)を不安定姿勢とする。すなわち、不安定姿勢に対し、安定姿勢は、転動しにくくなっており、また、載置面(後述する回転テーブル3)に対し、大きい接触面積を有している。なお、図中では、段付き円筒状の部材をパーツPとする。
図1および図2に示すように、部品供給装置1は、支持フレーム2と、支持フレーム2に回転自在に支持された回転テーブル(円板)3と、回転テーブル3に多数のパーツPを投入するホッパー4と、回転テーブル3を鉛直軸廻りに回転させて、多数のパーツPを円周状の循環搬送路Bに沿って循環させるテーブル回転機構5と、ピックアップエリアA3に上方から臨み、ピックアップエリアA3に到達したパーツPを画像認識する画像認識カメラ6と、循環搬送路Bの略半部に臨み、循環するパーツPを転動させて姿勢変化させる姿勢変化ユニット7と、ピックアップエリアA3の手前側に臨み、ピックアップエリアA3に到達するパーツPを分別する分別ユニット81と、を備えている。
ホッパー4から投入された多数のパーツPは、循環搬送路Bに沿って配設した姿勢変化ユニット7において姿勢変化(一定の確率で安定姿勢から不安定姿勢に変化)した後、分別ユニット81により安定姿勢のパーツPのみ径方向内側に位置するピックアップエリアA3に到達するように、分別(不安定姿勢のパーツPを外側に吹き寄せられて除外される)される。これにより、安定姿勢のパーツPは、ピックアップエリアA3に到達し(分別エリアA4上で径方向外側に位置する安定姿勢のパーツPは、除外されずその位置を維持するが、内側のピックアップエリアA3に到達しない)、画像認識カメラ6に基づいて、ロボットによりピックアップされる。一方、不安定姿勢のパーツPは、ホッパー4の投入エリアA1近傍に戻り、再度循環搬送路Bに沿って搬送される(分別エリアA4上で径方向外側に位置する安定姿勢のパーツPも同様)。すなわち、循環搬送路Bは、投入エリアA1、姿勢変化エリアA2、分別エリアA4およびピックアップエリアA3が順に設定されており(ピックアップエリアA3は径方向内側のみ)、パーツPは、分別エリアA4にて除外されず、ピックアップエリアA3でピックアップされるまで、投入エリアA1、姿勢変化エリアA2および分別エリアA4を循環する。
支持フレーム2は、上面に環状溝を有して回転テーブル3に下側から臨み、環状円板フレーム部8と、環状円板フレーム部8の内側に立設され、回転テーブル3およびテーブル回転機構5を支持する主支持フレーム部9と、環状円板フレーム部8の外側に立設され、回転テーブル3を囲むように設けた外壁フレーム部12と、で構成されている。外壁フレーム部12の上部は、回転テーブル3の外周面に対し僅かな間隙を存して対峙しており、パーツPの回転テーブル3からの落下を防止している。また、ピックアップエリアA3から投入エリアA1に至る外壁フレーム部12の上端には、弦形ガイド13が設けられており、循環搬送されてきたパーツPを循環搬送路Bの中央に寄せ込むようにしている。なお、図中の符号17は、回転テーブル3に上側から臨む邪魔板であり、図外のフレームに垂設されている。この邪魔板17により、ホッパー4から投入されたパーツPが、直接、回転テーブル3の中心部に入り込むのを防止している。なお、外壁フレーム部12に代わり、回転テーブル3の周縁部に立設された外壁部を有していてもよい。かかる場合、弦形ガイド13を別部材により支持する必要がある。
回転テーブル3は、中心部除く部分が循環搬送路Bを兼ねており、この部分に多数のパーツPが載置され且つ搬送される。また、回転テーブル3は、中心部の下面部分で、主支持フレーム部9との間に介設したベアリング19により、水平姿勢を維持したまま、主支持フレーム部9に回転自在に支持されている。回転テーブル3の中心軸部には、下側からテーブル回転機構5の駆動軸15が連結されている。テーブル回転機構5は、上向き鉛直姿勢の駆動モータ18と、駆動モータ18の主軸18aに連結した減速機14と、減速機14から延びる上記の駆動軸15とで構成されている。駆動モータ18が回転すると、減速機14および駆動軸15を介して回転テーブル3が低速回転する。この場合、回転テーブル3の回転速度は、上記のロボットがパーツPをピックアップできる程度とすることが、好ましい(詳細は後述する)。加えて、回転テーブル3は、多孔質プレートで構成されている。詳細は後述するが、回転テーブル3が、多孔質プレートで構成されていることで、回転テーブル3の下面に臨む吸着ユニット83により、分別エリアA4上のパーツPが(回転テーブル3に)吸着される。
ホッパー4は、回転テーブル3に多数のパーツPを投入する投入口(部品投入部)16を有しており、多数のパーツPは任意の姿勢の状態で投入エリアA1に投入される。投入エリアA1の投入延在方向には、支持フレーム2に吊設された上記の邪魔板17が設けられている。パーツPの投入量は、すでに投入された投入量とロボットのピックアップ量から算出した、回転テーブル3に残存するパーツPの量に基づいて決定される。なお、パーツPの投入タイミングは、任意である。
画像認識カメラ6は、ピックアップエリアA3に上方から臨んでおり、ピックアップエリアA3上のパーツPを画像認識するものである。少なくとも、パーツPの位置を認識することができ、その認識結果に基づいて、ロボットによるピックアップが行われる。画像認識カメラ6がパーツPを検出すると、テーブル回転機構5を停止してパーツPの移動を停止し、ロボットによるピックアップが行われる。なお、パーツPの移動中に、ロボットによるピックアップを行うものであって良い。かかる場合、ロボットによるピックアップができるように、回転速度が調整されている必要がある。また、画像認識カメラ6を、ピックアップエリアA3の搬送方向の手前位置に臨ませ、ピックアップエリアA3に到達するパーツPの位置を予測(算出)して、ピックアップを行うようにしても良い。
姿勢変化ユニット7は、循環搬送路Bに対し僅かに偏心した円上に延在し、且つ径方向に隣接した半円状の内方エアー流路部材(エアー流路部材)21および半円状の外方エアー流路部材(エアー流路部材)22と、同じく循環搬送路Bに対し僅かに偏心した円上に延在し、且つ径方向に隣接した半円状の内方障壁部材23および半円状の外方障壁部材24と、各エアー流路部材21,22に圧縮エアーを供給すると共に、これら各エアー流路部材21,22を吊設支持するエアー供給機構(圧縮エアー供給手段)25と、を備えている。
各エアー流路部材21,22および各障壁部材23,24は、回転中心から僅かに偏心した同心円上に延在しており、径方向に交互に配設されている。すなわち、径方向内側から、内方障壁部材23、内方エアー流路部材21、外方障壁部材24、外方エアー流路部材22という順に配設されている。各エアー流路部材21,22および各障壁部材23,24は、投入エリアA1からピックアップエリアA3に至る中間に位置した姿勢変化エリアA2に配設されており、投入エリアA1から搬送される多数のパーツPは、内方障壁部材23と内方エアー流路部材21との間、内方エアー流路部材21と外方障壁部材24との間および外方障壁部材24と外方エアー流路部材22との間のいずれかを通過し、各エアー流路部材21,22から放出される圧縮エアーにより転動(姿勢変化)される。なお、請求項にいうエアーブロー手段は、各エアー流路部材21,22により構成されており、請求項にいう障壁手段は、各障壁部材23,24により構成されている。
エアー供給機構25は、支持フレーム2の上端に固定され、内部にエアー流路31aを形成した吊設部材31と、エアー流路31aに接続した圧縮エアー供給設備32と、エアー流路31aと圧縮エアー供給設備32の間に介設されたレギュレータ33および流量計34とで構成されている。吊設部材31は、径方向に延在しており、内方エアー流路部材21および外方エアー流路部材22を上側から支持すると共に、内方エアー流路部材21および外方エアー流路部材22に圧縮エアーを供給する。レギュレータ33および流量計34は、圧縮エアー供給設備32から供給される圧縮エアーの流量(圧力)を調整する。なお、供給される圧縮エアーは、後述する放出開口部38から放出されるエアーが、安定姿勢のパーツPに対し転動を抑制し、不安定姿勢のパーツPに対し転動を促進する吹付け力に制御されている。
また、エアーの吹付けは、連続的に行うのではなく、レギュレータ33の下流側に設けた開閉弁により、断続的に行うようにしてもよい。これにより、吹付けを受けるパーツPが複雑な動きをし、不安定姿勢のパーツPが姿勢変化しやすくなる。そのため、不安定姿勢のパーツPが安定姿勢に姿勢変化する頻度が増し、安定姿勢のパーツ割合を効率良く増加させることができる。また、エアー放出開口39の放出エリア(もしくは、2以上のエアー放出開口39のグループの放出エリア)に到達するパーツPを検出する検出装置を備え、パーツPを検出したときのみ、圧縮エアーを(連続的もしくは断続的に)放出するようにして良い。かかる場合、エアー放出開口39ごと(グループごと)にエアー放出の開閉を制御自在に構成する必要がある。
図3(a)に示すように、内方エアー流路部材21および外方エアー流路部材22の内部には、エアー室36が形成されており、エアー室36には、エアー流路31aからの圧縮エアーが流入する流入口37と、エアー室36内の圧縮エアーを側方に放出する複数のエアー放出開口(吹出し口)39を有する放出開口部38が形成されている。外方エアー流路部材22は、循環搬送路Bの外縁部にあたるため、パーツPが通る内側の一方のみに放出開口部38が形成されており、内方エアー流路部材21は、両側方に放出開口部38が形成されている。なお、複数の吹出し口を有する放出開口部38として、パンチング部材を用いたものや、多孔質部材を用いたものを使用してもよい。また、パーツPの形状等によりエアーの吹付け角度も適宜設計される。
内方障壁部材23および外方障壁部材24は、各放出開口部38に対向すると共に、転動したパーツPが衝突し、乗り上げる衝突斜面(傾斜面)41を有している。すなわち、内方エアー流路部材21および外方エアー流路部材22の中間位置に位置する外方障壁部材24は、両側方に衝突斜面41,41を有し、循環搬送路Bの内縁部にあたる内方障壁部材23は、外側の一方に衝突斜面41が形成されている(図2参照)。
エアー流路部材21,22と障壁部材23,24の間を通過するパーツPには、放出開口部38から放出された圧縮エアーが吹き付けられる。放出開口部38から放出される圧縮エアーは、上記したように、安定姿勢のパーツPに対し転動を抑制し、不安定姿勢のパーツに対し転動を促進する吹付け力に制御されている。すなわち、任意の姿勢にある多数のパーツPに圧縮エアーを吹き付けると、安定姿勢のパーツPは転動しにくく、不安定姿勢のパーツPは転動しやすいため、上記の制御により、安定姿勢のパーツPは転動せず、不安定姿勢のパーツPは転動する。転動した不安定姿勢のパーツPは、対向する衝突斜面41に衝突し、衝突斜面41に乗り上げ、その後落下転動する。このように、不安定姿勢のパーツPの転動、衝突および落下により、不安定姿勢のパーツPが一定の確率で安定姿勢に姿勢変化する(図3(b)ないし(d)参照)。
なお、本実施形態の姿勢変化ユニット7は、複数のパーツPが絡み合っているものにも有効であり、転動、衝突および落下の衝撃により、絡み合ったパーツPを分離することができる。
このように、エアー流路部材21,22により、安定姿勢のパーツPに対し転動を抑制し、不安定姿勢のパーツPに対し転動を促進する吹付け力で、パーツPにエアーを吹き付けることにより、不安定姿勢のパーツPが安定姿勢に姿勢変化し、安定姿勢のパーツ割合を増加させる。これにより、安定姿勢のパーツPをピックアップエリアA3に効率良く供給することができる。また、エアー流路部材21,22に対向する障壁部材23,24を有し、エアーの吹付けにより転動したパーツPを障壁部材23,24に衝突させることで、衝突したパーツPが複雑な動きをし、不安定姿勢のパーツPが姿勢変化しやすくなる。これにより、不安定姿勢のパーツPが安定姿勢に姿勢変化する頻度が増加し、安定姿勢のパーツ割合を効率良く増加させることができる。さらに、障壁部材23,24が、転動するパーツPが乗り上げる衝突斜面41を有していることにより、障壁部材23,24に衝突したパーツPが、衝突斜面41に乗り上げた後に落下する。そのため、落下の衝撃により不安定姿勢のパーツPにおける姿勢変化の頻度が高まり、安定姿勢のパーツ割合を更に効率良く増加させることができる。
なお、各エアー流路部材21,23および各障壁部材23,24は、循環搬送路B上の搬送をガイドする役割も有している。上記したように、各エアー流路部材21,23および各障壁部材23,24を、回転テーブル3の回転中心から左側に心ずれして配設されているため、多数のパーツPが回転テーブル3の径方向で、内側にガイドされるように構成されている。姿勢変化ユニット7を通過するパーツPは、回転テーブル3の内側にガイド(搬送)されるのに対し、分別ユニット81を通過するパーツPのうち、不安定姿勢のものは、外側に吹き寄せられる。そのため、安定姿勢のパーツPのみが、内側に残り、内側に設定されたピックアップエリアA3に到達する。
このように、姿勢変化ユニット7(主に障壁部材23,24)が、パーツPを回転テーブル3の内側、すなわち、搬送方向におけるピックアップエリアA3の延長上に導く搬送ガイドを兼ねることにより、安定姿勢のパーツPがピックアップエリアA3の延長上に導入され、安定姿勢のパーツPを効率良く供給することができる。
図1および図4に示すように、分別ユニット81は、分別エリアA4に側方から臨み、径方向外側に向かって圧縮エアーを放出するエアーブロー装置(サブエアーブロー手段)82と、分別エリアA4で、回転テーブル3の下方から臨む吸着ユニット(吸着手段)83と、を備えている。エアーブロー装置82は、上記の吊設部材31に吊設してもよいし、また、別に吊設フレームを設け、吊設するようにしても良い。
エアーブロー装置82は、圧縮エアーを放出する吹出し口86と、吹出し口86に圧縮エアーを供給する上記の圧縮エアー供給設備32と、吹出し口86および圧縮エアー供給設備32の間に介設されたレギュレータ87および流量計88と、により構成されている。レギュレータ87および流量計88により、吹出し口86から吹き出されるエアーのエアー吹付力が制御されており、エアー吹付け力は、多数のパーツPにエアーが吹付けられた際、安定姿勢のパーツPは外側に吹き寄せられることなく、不安定姿勢のパーツPのみが外側に吹き寄せられるように制御されている。
吸着ユニット83は、回転テーブル3の分別エリアA4上に下方から臨むと共に、上面が開口した方形の吸気室91を内部に形成する方形吸引部92と、吸気室91内に吸引負圧をかける吸引機構93と、を備えている。すなわち、吸気室91が、回転テーブル3の下面により蓋をされる形で、吸引チャンバが構成される。
方形吸引部92は、支柱95を介して円板フレーム部8に支持されており、方形吸引部92の縁部上面には、吸気室91内の気密を補完すべく回転テーブル3の下面に当接するエアータイト材96が設けられている。エアータイト材96は、気密性を維持すると共に摺動抵抗の小さいエラストマー等で構成されている。また、方形吸引部92の外方側壁には、排気口97が形成されており、吸気室91と吸引機構93とを連通している。
吸引機構93は、排気設備101と、上記の圧縮エアー供給設備32と、排気口97、排気設備101および圧縮エアー供給設備32が接続されたイジェクタ102とにより構成されている。イジェクタ102の一次側と圧縮エアー供給設備32との間には、吸引レギュレータ103と、流量センサ104が介設されており、吸引圧力を調整制御自在に構成されている。吸引機構93の駆動により、吸気室91および多孔質プレートの回転テーブル3を介して多数のパーツPを吸着する。不安定姿勢のパーツPに比して安定姿勢のパーツPは、回転テーブル3表面に対し広い接触面積を有するため、同じ吸着力において、不安定姿勢のパーツPは弱く吸着され、安定姿勢のパーツPは強く吸着される。そのため、吸引機構93の吸着力は、エアーブロー装置82のエアー吹付けによる不安定姿勢のパーツPの転動(吹き寄せ)を許容すると共に、安定姿勢のパーツPの姿勢を維持するように、制御されている。
パーツPが分別エリアA4に到達すると、吸着ユニット83により、パーツPが回転テーブル3に吸着されつつ、エアーブロー装置82により、パーツPに圧縮エアーが吹き付けられる。上記したように、エアーの吹付け力は、安定姿勢のパーツPが吹き寄せられることなく、不安定姿勢のパーツPのみが吹き寄せられるように制御されており、また、回転テーブル3への吸着力は、エアーブロー装置82のエアー吹付けによる不安定姿勢のパーツPの転動を許容すると共に、安定姿勢のパーツPの転動を抑止するように、制御されている。そのため、不安定姿勢のパーツPのみが径方向外側(端部)に吹き寄せられ、除外され、安定姿勢のパーツPは、その位置を維持し、内側に設定されたピックアップエリアA3に到達する(なお、分別エリアA4上で径方向外側に位置するものは、その位置を維持するがピックアップエリアA3に到達しない)。
このように、エアーブロー装置82の吹付けエアーにより、安定姿勢のパーツPは、循環搬送路BのピックアップエリアA3の延長上に留まり、不安定姿勢のパーツPは、循環搬送路BのピックアップエリアA3の延長上から外れた端部に吹き寄せられる。すなわち、ピックアップエリアA3に到達するパーツPは、予め分別されており、安定姿勢のパーツPのみがピックアップエリアA3に到達する。このような分別処理を行うことで、簡単な構成で、安定姿勢のパーツ割合を増加させつつピックアップエリアA3に安定姿勢のパーツPのみを効率良く導くことができる。さらに、パーツPの位置認識のみによりパーツPをピックアップすることができ、安定姿勢のパーツPのピックアップを効率良く行うことができる。
また、分別エリアA4上でパーツPを回転テーブル3に吸着する吸着ユニット83を有することにより、エアーの吹付けに対する転動の度合いに差が生じ、すなわち、転動する吹付け力に差を生じさせる(差を大きくする)ことができるため、分別に係るエアー吹付け力に対し高い精度を有する必要がない。
なお、本実施形態においては、多数の吸着口を形成した回転テーブル3(循環搬送路B)を、多孔質プレートにより構成したが、例えば、パンチング部材を用いて回転テーブル3を構成してもよい。しかしながら、本実施形態においては、回転テーブル3を、多孔質プレートにより構成することにより、多数の吸着口を形成した回転テーブル3を簡単な構成にすることができる。また、少ない量の吸引エアーで安定姿勢のパーツPを適切に吸着することができる。また、吸引機構93を真空ポンプや真空設備で構成するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、内側にピックアップエリアA3を設定し、外側(回転テーブル3の外端部)に、不安定姿勢のパーツPに対する吹き寄せ(除外)を行うよう構成しているが、外側にピックアップエリアA3を設定し、内側に、不安定姿勢のパーツPに対する吹き寄せ(除外)を行うようにしても良い。かかる場合、内側に内壁ガイドを有し、パーツPが循環搬送路Bから外れて中心部に留まらないようにする必要がある。
なお、本実施形態においては、循環搬送路Bに沿って多数のパーツPを循環搬送手段として、回転テーブル3およびテーブル回転機構5を有している。これにより、回転テーブル3に載置したパーツPが円周方向に移動し、円周状の循環搬送路Bで循環搬送される。これにより、循環搬送手段を簡単な構成にすることができる。また、円周状の循環搬送路Bを有する部品供給装置1に対し、上記のようなエアー流路部材21,22を有することにより、不安定姿勢のパーツPを数度にわたって転動させることができると共に、エアーブロー手段を簡単な構成にすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る部品供給装置1について、特に異なる部分について説明する。図5に示すように、第2実施形態の部品供給装置1は、循環搬送路Bの半部を兼ねる往搬送コンベア(往搬送機構)51と、往搬送コンベア51と逆向きに且つ横並びに隣接し、循環搬送路Bの残り半部を兼ねる返搬送コンベア(返搬送機構)52と、往搬送コンベア51から返搬送コンベア52へパーツPをガイド(移載)する往−返ガイド部材(往移載機構)53と、返搬送コンベア52から往搬送コンベア51へパーツPをガイド(移載)する返−往ガイド部材54(返移載機構)と、を有している。そして、これらにより往復を主体とする循環搬送路Bが形成されている。往搬送コンベア51には、上流側に投入エリアA1、下流側の右側にピックアップエリアA3が配設されており、投入エリアA1とピックアップエリアA3の中間位置には、姿勢変化エリアA2が、ピックアップエリアA3の手前側には、分別エリアA4が構成されている。
往搬送コンベア51および返搬送コンベア52は、搬送方向に並列した複数のローラ56と、複数のローラ56に掛け渡されたコンベアベルト57と、を備えている。往搬送コンベア51の幅は、返搬送コンベア52の幅より広く形成されており、姿勢変化エリアA2を広く取れるように構成されている。また、往搬送コンベア51の外側側方および返搬送コンベア52の外側側方には、外壁ガイド58が形成されており、往搬送コンベア51および返搬送コンベア52との間で、且つ搬送方向中間位置には、隔壁ガイド59が形成されている。これらにより、パーツPが循環搬送路Bから外れることなく搬送される。
往−返ガイド部材53および返−往ガイド部材54は、図外の支持フレームに上方から吊設されており、往−返ガイド部材53は、往搬送コンベア51の下流端部と返搬送コンベア52の上流端部との間に、往搬送コンベア51の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨んで配設されており、往搬送コンベア51により搬送されてきた多数のパーツPを返搬送コンベア52に導く(ガイドする)よう構成されている。一方、返−往ガイド部材54は、返搬送コンベア52の下流端部と往搬送コンベア51の上流端部との間に、返搬送コンベア52の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨んで配設されており、返搬送コンベア52により搬送されてきたパーツPを往搬送コンベア51に導く(ガイドする)よう構成されている。このような往−返ガイド部材53および返−往ガイド部材54を有することにより、往搬送コンベア51の搬送もしくは返搬送コンベア52の搬送を利用してパーツPを移載することができる。
姿勢変化ユニット7は、往搬送コンベア51の搬送方向に対し正逆の斜め横断方向に延在した4つの直線エアー流路部材(エアー流路部材)61と、最も上流側に位置するものを除く3つの直線エアー流路部材61に対応する3つの直線障壁部材62と、直線エアー流路部材61に圧縮エアーを供給するエアー供給機構25(図5では図示を省略する)と、を備えている。なお、直線エアー流路部材61および直線障壁部材62は、記載にない部分について、第1実施形態の各エアー流路部材21,22および各障壁部材23.24と同一の構成である。また、請求項にいうエアーブロー手段は、直線エアー流路部材61により構成されており、請求項にいう障壁手段は、直線障壁部材62により構成されている。
4つの直線エアー流路部材61は、正逆に斜め横断方向が異なる直線エアー流路部材61が搬送方向に交互に位置して、すなわちジグザグ状に配設されており、パーツPは、直線エアー流路部材61および直線障壁部材62にガイドされて蛇行して搬送される。すなわち、パーツPは、直線エアー流路部材61および直線障壁部材62の間(最上流部では、一方の直線エアー流路部材61のみ)を通り、蛇行にガイドされ、ピックアップエリアA3に導かれる。各直線エアー流路部材61は、パーツPが通る一方に放出開口部38が形成されており、各障壁部材62は、パーツPが通る一方に衝突斜面41が形成されている。パーツPは、放出開口部38からの圧縮エアーによって転動、姿勢変化し、ピックアップエリアA3に導かれる。
図5および図6に示すように、分別ユニット81は、分別エリアA4に右側方から臨むエアーブロー装置82と、分別エリアA4上のコンベアベルト57上部に下方から臨む吸着ユニット83と、を備えている。エアーブロー装置82の吹出し口86から吹き出された圧縮エアーは、パーツPに右方から吹きつけられる。一方、吸着ユニット83は、往搬送コンベア51のコンベアベルト57の上部と、下部との間に配設されており、分別エリアA4上のパーツPを上記吸着力で吸着する。これらにより、安定姿勢のパーツPは、その位置を維持してピックアップエリアA3に導入され、不安定姿勢のパーツPは、往搬送コンベア51の左方端部(循環搬送路Bの内端部)に吹き寄せられる。
このように循環搬送手段として、往搬送コンベア51、返搬送コンベア52、往−返ガイド部材53および返−往ガイド部材54を有することにより、往復する循環搬送路で循環搬送される。これにより、循環搬送手段を簡単な構成にすることができる。また、往復する循環搬送路Bを有する部品供給装置1に、上記のような直線エアー流路部材61を有することにより、不安定姿勢のパーツPを数度にわたって転動することができると共に、エアーブロー手段を簡単な構成にすることができる。
以上のような構成により、エアー流路部材21,22,61により、多数のパーツPを転動させて姿勢変化させることで、安定姿勢のパーツ割合を増加させることができる。また、エアーブロー装置82の吹付けエアーにより、安定姿勢のパーツPは、循環搬送路BのピックアップエリアA3の延長上に留まり、不安定姿勢のパーツPは、循環搬送路BのピックアップエリアA3の延長上から外れた端部に吹き寄せられる。すなわち、ピックアップエリアA3に到達するパーツPは、予め分別されており、安定姿勢のパーツPのみがピックアップエリアA3に到達する。このような分別処理を行うことで、簡単な構成で、安定姿勢のパーツ割合を増加させつつピックアップエリアA3に安定姿勢のパーツPのみを効率良く導くことができる。さらに、パーツPの位置認識のみによりパーツPをピックアップすることができ、安定姿勢のパーツPのピックアップを効率良く行うことができる。
1:部品供給装置、 3:回転テーブル、 5:回転機構、 16:投入口、 21:内方エアー流路部材、 22:外方エアー流路部材、 23:内方障壁部材、 24:外方障壁部材、 39:エアー放出開口、 41:傾斜面、 51:往搬送コンベア、 52:返搬送コンベア、 53:往−返ガイド部材、 54:返−往ガイド部材、 57:コンベアベルト、 61:直線エアー流路部材、 62:直線障壁部材、 82:エアーブロー装置、 83:吸着ユニット、 A1:投入エリア、 A3:ピックアップエリア、 A4:分別エリア、 B:循環搬送路、 P:パーツ
Claims (10)
- 部品を安定姿勢でピックアップエリアに供給するために、
任意の姿勢に投入された多数の部品を、前記ピックアップエリアを含む循環搬送路に沿って搬送し、投入エリアから前記ピックアップエリアまでの間で姿勢変化させて、前記安定姿勢の部品割合を増加させる部品供給装置であって、
前記投入エリアに臨む部品投入部と、
投入された多数の部品を、前記循環搬送路に沿って搬送する循環搬送手段と、
前記循環搬送路に臨み、多数の部品にエアーを吹き付けて姿勢変化するように転動させ、前記安定姿勢の部品割合を増加させるエアーブロー手段と、
前記ピックアップエリアの搬送方向の上流側近傍に臨み、前記不安定姿勢の部品のみを、搬送方向における前記ピックアップエリアの延長上から外れた前記循環搬送路の端部に吹き寄せるサブエアーブロー手段と、を備え、
前記サブエアーブロー手段の吹付けエアーは、不安定姿勢の部品のみが吹き寄せられる吹付け力に制御されていることを特徴とする部品供給装置。 - 下側から前記循環搬送路の、前記サブエアーブロー手段によりエアーが吹き付けられる分別エリアに臨み、前記循環搬送路に形成した多数の吸着口を介して部品を真空吸着する吸着手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の部品供給装置。
- 前記エアーブロー手段に対峙するように前記循環搬送路に臨み、前記エアーブロー手段により転動する部品が衝突する障壁手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の部品供給装置。
- 前記障壁手段は、転動する部品が乗り上げる傾斜面を有していることを特徴とする請求項3に記載の部品供給装置。
- 前記障壁手段は、部品を搬送方向における前記ピックアップエリアの延長上に導く搬送ガイドを兼ねていることを特徴とする請求項3または4に記載の部品供給装置。
- 前記循環搬送手段は、前記循環搬送路を兼ねる円板と、
前記円板を鉛直軸廻りに回転させる回転機構と、を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の部品供給装置。 - 前記エアーブロー手段は、前記循環搬送路に沿うように円弧状に延在し、圧縮エアー供給手段に連通すると共に延在方向に複数の吹出し口を形成したエアー流路部材を、有していることを特徴とする請求項6に記載の部品供給装置。
- 前記循環搬送手段は、搬送方向の上流側に前記投入エリアが設定され、下流側に前記ピックアップエリアが設定された、コンベアベルトが前記循環搬送路の半部を兼ねるコンベア方式の往搬送機構と、
前記往搬送機構と逆向きに且つ横並びに隣接して配置した、コンベアベルトが前記循環搬送路の半部を兼ねるコンベア方式の返搬送機構と、
部品を前記往搬送機構から前記返搬送機構に移載する往移載機構と、
部品を前記返搬送機構から前記往搬送機構に移載する返移載機構と、を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の部品供給装置。 - 前記往移載機構は、前記往搬送機構の下流端部と前記返搬送機構の上流端部との間に、前記往搬送機構の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨み、前記往搬送機構により搬送されてきた部品を前記返搬送機構に導く往−返ガイド部材を有し、
前記返移載機構は、前記返搬送機構の下流端部と前記往搬送機構の上流端部との間に、前記返搬送機構の搬送方向に倣う斜め横断方向に掛け渡すように臨み、前記返搬送機構により搬送されてきた部品を前記往搬送機構に導く返−往ガイド部材を、有していることを特徴とする請求項8に記載の部品供給装置。 - 前記エアーブロー手段は、前記往搬送機構の前記循環搬送路に対し斜め横断方向に延在し、圧縮エアー供給手段に連通すると共に延在方向に複数の吹出し口を形成したエアー流路部材を、有していることを特徴とする請求項8または9に記載の部品供給装置。
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-
2007
- 2007-10-22 JP JP2007274164A patent/JP2009102108A/ja not_active Withdrawn
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