JP2009101333A - 排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Download PDF

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建紀 小山内
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Abstract

【課題】例えば、温度分布を均一化しつつ、発熱板の気流による振えを抑制して、信頼性を向上させる。
【解決手段】引張りばね53は、保持体取付板64を上部側に向けて引っ張るように付勢され、可動保持体61が上部側に引っ張られ、金属ヒータ28の曲折部37が金属ヒータ28の外方に向けて引っ張られる。加熱時に、金属ヒータ28が熱膨張によって伸長すると、可動保持体61とともに曲折部37も、金属ヒータ28の各発熱領域36bの長さ方向に沿って外方へ向けて移動し、金属ヒータ28の湾曲(撓み)が防止され、空気の通流によって、金属ヒータ28が振えることが防止される。
【選択図】図1

Description

この発明は、排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法に係り、例えば、塗装工場や印刷工場等で発生する揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)を処理するための排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法に関する。
従来より、例えば、塗装工場や印刷工場、化学工場から排出される排ガスには、トルエン、キシレン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、パラジクロロベンゼン、スチレン等の有機排ガスとしてのVOCが含まれ、工場の作業員や、近隣の住民への健康障害、住環境における悪臭問題等を引き起こしている。
さらに、VOCが大気中に放出されることによって、オゾンや有機過酸化硝酸塩等の光化学オキシダントが合成され、酸性雨や地球温暖化の一つの原因となっている。
工場排ガス規制や、工場内の環境改善の要求に対応するために、VOCを除去するための排ガス処理方法として、吸着法や、燃焼法、薬剤洗浄法等が提案されている。
例えば、工場内のVOC発生源から吸気された排ガスは、上記排ガス処理方法を用いて、VOCが除去され、清浄化されて建物外に排出される。
上記排ガス処理方法のうち、吸着法では、空気の通流経路上に、加熱装置と吸着剤と触媒とを配置し、使用時に、吸着剤によって、空気に含まれる揮発性化合物を吸着除去する。
吸着法では、吸着剤に吸着された揮発性化合物を、加熱によって脱離させて吸着剤を再生する再生処理が不可欠である。すなわち、再生時には、吸着剤から揮発性化合物を脱離させ、触媒によって脱離させた揮発性化合物を分解処理する。ここで、触媒は、加熱によって活性化される。
このように、吸着剤は、再生時には、揮発性化合物を脱離させるために、高温まで加熱されなければならないとともに、比較的低温で吸着機能を発揮するので、使用時には、再生後、すばやく冷却されなければならない。
したがって、加熱装置の発熱体には、通流させる空気をすばやく加熱するとともに、冷却もすばやくなされる機能が求められる。
加熱装置においては、例えば、縁部に突起を持つ貫通孔が多数穿設されている長尺な帯状の金属板をロール状(渦巻き状)に巻き上げてなる金属多孔体を、金属ヒータ(発熱体)として用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、帯状の金属板の両端部、すなわち、ロール状の金属ヒータの中心部と、外周部とには、それぞれ電極が取り着けられ、両電極間に電源が接続されて、抵抗体としての金属ヒータに通電され、金属ヒータが発熱する。
しかしながら、このような加熱装置では、例えば、通流される空気を、安定的に確実に加熱することができず、信頼性が損われてしまうという問題があった。
例えば、ロール状の金属ヒータの中心部側に、電流が集中して流れるために、周縁部に比べて中心部側が高温となり、温度分布が偏ってしまう(不均一となってしまう)。
このため、波型金属板をジグザグ状に曲折させて、複数の板状の発熱領域が、層状空間を隔てて並列配置されるように金属ヒータを構成し、温度分布の偏りを低減する技術が提案されている。
特開2002−47915号公報
解決しようとする問題点は、上記従来技術の加熱装置では、例えば、通流させる空気によって、波型金属板からなる発熱板が振えて、騒音を発生させ、かつ、金属ヒータの劣化を早めて、信頼性が損われてしまうという点である。
すなわち、加熱時に、発熱板が熱膨張によって伸長すると、撓んでしまい、気流によって、金属板の振えが一層激しくなる。このため、騒音を発生させるとともに、金属ヒータの劣化を早めることとなってしまう。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、例えば、温度分布を均一化しつつ、発熱板の気流による振えを抑制して、信頼性を向上させることができる排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置、該加熱装置を備えた排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ上記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を上記吸着剤から脱離させて、上記吸着剤を再生するための加熱装置に係り、縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する発熱板と、上記発熱板を任意の方向に引っ張って保持する弾性保持手段とを備え、上記弾性保持手段は、上記発熱体の熱膨張時の応力を吸収した後も、熱膨張した上記発熱板を上記任意の方向に引っ張り続ける態様に、その引張り性が調整されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、上記金属板が、複数部位で曲折されることによって、複数の上記発熱板が形成されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、上記金属板の上記曲折部位の内側に配置されて上記金属板が巻き付けられ、上記発熱板が納着される容器に対して変位可能な柱状の可動保持体と、上記可動保持体の両端部に固定される取付け板と、一方の端部が上記取付け板に固定され、他方の端部が上記容器の内壁に固定された上記弾性保持手段としての引張りばねとを有してなることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、上記金属板の一方の側部の上記曲折部位の内側には、上記可動保持体が配置され、他方の側部の上記曲折部位の内側には、上記容器に固定され、上記金属板が巻き付けられる柱状の固定保持体が配置されていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、上記可動保持体及び上記固定保持体は、互いに隣接する上記発熱板同士が、所定の間隔を開けて、互いに平行となるように、配置されていることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、複数の上記発熱板が並列配置されてなる通電発熱体が、空気の通流方向に沿って、容器内に複数配置され、上記通電発熱体は、隣接する上記通電発熱体に対して、互いの上記通電発熱体の少なくとも一部の上記発熱板の長さ方向が互いに交差するように配置されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ上記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を上記吸着剤から脱離させて、上記吸着剤を再生するための加熱装置に係り、縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する帯状発熱板が多層に巻き上げられてなる通電発熱体が、気体の通流方向に沿って複数配置され、かつ、上記複数の通電発熱体は電気的に接続され、各上記通電発熱体の外周部に、上記通電発熱体に電力を供給するための電源が接続されることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置に係り、上記通流方向に沿って互いに隣接する上記通電発熱体同士は、半径方向に沿った中央部又は中間部で電気的に接続されていることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に係り、第1の流路上に配置され、上記吸着剤を含む吸着処理部と、上記揮発性物質を分解する触媒を含む分解処理部と、上記吸着剤及び上記触媒を加熱するための請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置と、上記第1の流路と、上記排ガスを、上記吸着処理部、上記分解処理部及び上記加熱装置を循環的に通流させるための閉じた第2の流路とを切り換えるための流路切換手段とを備え、該流路切換手段によって、上記第1の流路が選択されると、流入口から上記排ガスが流入し、上記吸着剤によって上記排ガスに含まれる上記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出され、上記第2の流路が選択されると、上記流入口及び上記流出口が遮断され、上記第2の流路に沿って、上記加熱装置によって加熱された上記排ガスが循環して、上記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された上記揮発性物質が脱離されて上記吸着剤が再生され、かつ、上記触媒が活性化されて、脱離された上記揮発性物質が分解処理されることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理方法に係り、上記揮発性物質を吸着する吸着剤を含む吸着処理部と、上記揮発性物質を分解する触媒を含む分解処理部と、上記吸着剤及び上記触媒を加熱するための請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置とを配置し、上記吸着処理部が配置された第1の流路と、上記排ガスを、上記吸着処理部、上記分解処理部及び上記排ガス処理装置再生用加熱装置を循環的に通流させるための閉じた第2の流路とを切り換える流路切換工程と、該流路切換工程で、上記第1の流路が選択されると、流入口から上記排ガスが流入し、上記吸着剤によって上記排ガスに含まれる上記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出される吸着処理工程と、上記流路切換工程で、上記第2の流路が選択されると、上記流入口及び上記流出口が遮断され、上記第2の流路に沿って、上記排ガス処理装置再生用加熱装置によって加熱された上記排ガスが循環して、上記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された上記揮発性物質が脱離されて上記吸着剤が再生され、かつ、上記触媒が活性化されて、脱離された上記揮発性物質が分解処理される分解処理工程とを含むことを特徴としている。
この発明の構成によれば、縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する発熱板と、発熱板を任意の方向に引っ張って保持する弾性保持手段とを配置し、弾性保持手段は、発熱体の熱膨張時の応力を吸収した後も、熱膨張した発熱板を任意の方向に引っ張り続ける態様に、その引張り性が調整されているので、例えば、温度分布を均一化しつつ、発熱板の気流による振えを抑制して、信頼性を向上させることができる。
縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する発熱板と、発熱板を任意の方向に引っ張って保持する弾性保持手段とを配置し、弾性保持手段は、発熱体の熱膨張時の応力を吸収した後も、熱膨張した発熱板を任意の方向に引っ張り続ける態様に、その引張り性が調整されていることによって、例えば、温度分布を均一化しつつ、発熱板の気流による振えを抑制して、信頼性を向上させるという目的を実現した。
図1は、この発明の第1の実施例であるVOC除去装置のVOC処理部のヒータユニットの構成を示す正面図、図2は、同VOC除去装置の構成を説明するための説明図、図3は、同VOC除去装置の構成を示す側面図、図4は、同ヒータユニットの構成を示す斜視図、図5は、図1のA−A線に沿った断面図、図6は、同ヒータユニットの金属ヒータが可動保持体によって保持される様子を一部破断して示す斜視図、図7は、同ヒータユニットの中間保持体の構成を一部破断して示す断面図、図8は、図1のB部を拡大して示す拡大断面図、図9は、同ヒータユニットの金属ヒータの構成を示す斜視図、図10は、同VOC除去装置の構成を示すブロック図、図11は、同VOC除去装置の監視・制御装置の構成を示す正面図、また、図12及び図13は、同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。
この例のVOC除去装置1は、図2に示すように、例えば、印刷工場や塗装工場等の建物内の印刷機等のVOC発生源Sから、VOCを含む空気を吸気口2を介して吸気して、排出口3から建物外へ排出するまでの排気経路の途中に組み込まれ、発生したVOCを除去して清浄な空気を排出するために用いられる。
すなわち、吸気口2から吸気ブロワ4によって吸気されて排気ダクト5を通流してVOC除去装置1においてVOCが除去され浄化された空気は、排気ダクト6を通流して排出口3から建物外へ排出される。
このVOC除去装置1は、図2及び図3に示すように、VOCを含む空気が通流されてVOCを除去して排出するVOC処理部8と、VOC処理部8の上流側端部及び下流側端部に取り付けられた流入口管9及び流出口管11と、吸着剤の再生時に循環経路を構成し、両端がそれぞれ流入口管9と流出口管11に接続された分岐管12と、分岐管12の所定の部位に配置され、吸着剤の再生時に循環経路に沿って空気を通流させるための再生用ブロワ13と、流入口管9の上流側端部に設けられた入口側ダンパ14と、流出口管11の下流側端部に設けられた出口側ダンパ15と、分岐管12の流入口管9側の端部に設けられた再生用ダンパ16と、VOC処理部8の下流側端部(触媒担持部26の下流側)に配置され、熱電対からなる温度検出部17と、VOC処理部8の上流側(吸着除去部24の上流側)及び下流側(触媒担持部26の下流側)に配置されVOCの濃度を検出するための入口側VOC検出部18、及び出口側VOC検出部19と、VOC濃度を監視すると共に、VOC処理部8を構成する金属ヒータ28、再生用ブロワ13、入口側ダンパ14、出口側ダンパ15及び再生用ダンパ16を制御するための監視・制御装置21とがユニット化されて概略構成されている。
VOC除去装置1は、上流側及び下流側でそれぞれ排気ダクト5,6に接続される。なお、VOC除去装置1は、例えば、図3に示すように、架台22に取り付けられて配置されている。
この例では、工場稼働時間帯には、吸気ブロワ4が運転され、VOC除去装置1では、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15が全開、再生用ダンパ16が全閉とされ、再生用ブロワ13が停止された状態で、VOC処理部8にVOCを含んだ排ガスが導入され、VOC吸着除去工程が実施されて、浄化された空気が排出口3から排出される(図12参照)。
また、工場終業(休業)時間帯には、吸気ブロワ4が停止され、VOC除去装置1では、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15が全閉、再生用ダンパ16が全開とされ、再生用ブロワ13が運転され、かつ、VOC処理部8を構成する加熱部25がオンとされて、流入口管9→VOC処理部8→流出口管11→分岐管12→流入口管9の向きに、循環経路に沿って、加熱された空気が循環されて、VOC処理部8を構成する吸着除去部24の吸着剤及び触媒担持部26の触媒が加熱され、VOCが吸着剤から脱離(脱着)して吸着剤が再生されると共に、触媒が活性化されてVOCの分解が促進される再生工程と、再生用ダンパ16が全閉とされ、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15が全開とされ、再生用ブロワ13が停止され、かつ、加熱部25がオフとされて、浄化された空気が排出口3から排出される排出工程と、特に吸着除去部24の吸着剤が冷却される冷却工程とが実施される(図13参照)。
VOC処理部8は、VOCを吸着して除去するための吸着剤からなる吸着除去部(吸着器)24と、図1に示すようなヒータユニット23が複数配置されてなる加熱部25と、VOCの分解を促進するための触媒担持部26とが容器27内に格納されて概略構成されている。
吸着除去部24は、例えば、疎水性ゼオライトがハニカム構造状に成形されてなる吸着剤を有している。
触媒担持部26は、例えば、金属製のハニカム構造体に白金等の酸化触媒が担持されてなっている。
なお、この例では、SV(Space Velocity)値(単位時間に単位体積の吸着剤(触媒)を通過するガス量)は、所定値(例えば、略47000[1/hr])以下に設定される。
加熱部25は、再生工程で、通流させる空気を加熱し、吸着除去部24及び触媒担持部26を加熱させることによって、吸着剤からVOCを脱離させると共に、触媒を活性化させる。
加熱部25は、この例では、複数(例えば4基)のヒータユニット23,23,…が、空気の通流方向Fに直交する平面上に配置されて構成されている。
各ヒータユニット23は、図9に示すような所定の幅(例えば、略50mm)の帯状の波型金属板29が複数部位でジグザグ状に曲折されてなる金属ヒータ28(例えば、5kW)が、図1、図4及び図5に示すように、一端側(入口側)の層状空間から空気を流入させ、他端側(出口側)の層状空間から空気を流出させる態様で(すなわち、金属ヒータ28の幅方向に略平行な方向に沿って空気が通流されるように)、略角筒状の筐体33内に、取付部材34を用いて弾性的に取り付けられ、かつ、筐体33の周側面を囲むように、金属ヒータ28から発せられた熱の外部への放散を抑制するための断熱部35が配置されて概略構成されている。
金属ヒータ28は、帯状金属平板(例えば、厚さ略40μmのSUS304(C:0.08%以下,Si:1.00%以下,Mn:2.00%以下,P:0.045%以下,S:0.030%以下,Ni:8.00%〜10.50%,Cr:18.00%〜20.00%)等のステンレス鋼板が好ましい。)に、例えば、プレス加工、ローラプレス加工等を施すことで、図8及び図9に示すように、縁部に有面突起pa,pbを持つ多数の四角形状の貫通孔Ha、Hb、…が穿設されている長手方向波型の波型金属板29を形成し、このようにして得られた波型金属板29を長手方向に向けて、ジグザグ状に曲折させて作製される。
すなわち、金属ヒータ28は、図1及び図4に示すように、巨視的に見て略平面状の発熱領域36a,36a,36b,36b,…と、曲折部37,37,…とを有している。最外側の発熱領域36a,36a以外の発熱領域36b,36b,…では、互いに隣接する発熱領域36b,36b同士が、互いに平行で、かつ、一定の間隔で配置され、発熱領域36b,36b間には、空気が通流される層状空間38,38,…が形成されている。
ここで、発熱領域36b,36b同士の間隔は、20mm以下(好ましくは、15mm以下)の範囲で設定される。この例では、略10mmに設定されている。
この例では、貫通孔Ha、Hbは、列状の起伏を構成する谷部及び山部に設けられ、かつ、上記有面突起pa,pbの略全部又は過半数が、図9において、山部では下方に谷部では上方に相当する列状凹部31側に設けられている。
すなわち、波型金属板29に穿設されている貫通孔Haは、同図において、縁部に裏面から表面側へ向けて折曲されて突起する互いに対向する4つの有面突起paを持っている。また、貫通孔Hbは、表面から裏面側へ向けて折曲されて突起する互いに対向する4つの有面突起pbを持っている。
この例では、貫通孔Ha(Hb)の縁部を構成する4辺のうち、空気の流れの上流側と下流側の2辺には、三角形状の有面突起pa(pb)が立設され、他の2辺には、台形状の有面突起pa(pb)が立設されている。
ここで、貫通孔Ha、Hbが設けられていることによって、空気の発熱領域36bの厚さ方向(正面側から見て横方向)への移動が可能となり、空気が、金属ヒータ28に接触する確率が高められる。
また、多数の貫通孔Ha,Hbが設けられていることによって、発熱体に相応しい電気抵抗が得られる。すなわち、長さ、幅及び厚さが同一の貫通孔無しの金属板に比べて、抵抗値が高められる。
また、有面突起pa,pbが設けられていることによって、貫通孔Ha、Hbが設けられたことによる接触面積の減少が補填され、空気が金属ヒータ28に接触する確率が高められる。また、金属板が波型とされることで、空気との接触面積がさらに増加する。
このように、有面突起pa(pb)付きの貫通孔Ha(Hb)が設けられていることによって、空気は、金属ヒータ28に触れ易くなり、金属ヒータ28との間で効率的に熱の授受がなされる。したがって、再生時には、空気は、迅速に加熱されるとともに、冷却時には、金属ヒータ28は迅速に冷却される。
筐体33は、図1、図4及び図5に示すように、それぞれ、入口側開口39a及び出口側開口41aが形成された入口側枠体39及び出口側枠体41と、入口側枠体39と出口側枠体41とを所定の間隔を保つように結合する複数の平板状部材からなる胴部42とを有している。
入口側枠体39は、入口側開口39aが形成された断面ロ字状の平板部43と、平板部43の周縁から立設された周縁壁部44とを有している。
また、出口側枠体41は、出口側開口41aが形成された断面ロ字状の平板部45と、平板部45の周縁から立設された周縁壁部46とを有している。入口側枠体39と出口側枠体41とは、略同一の寸法形状を有し、それぞれの周縁壁部が空気の通流方向Fに沿って筐体33の外方を向くように配置されている。
また、入口側枠体39(出口側枠体41)の平板部43(45)の上部の中央部及び隅部には、図5に示すように、雌ねじ部47(48),49(51)が形成されている。また、上部側の周縁壁部44の両端部には、引張りばね53の一方の端部を係止するための係止用リブ52,52が突設されている。
係止用リブ52には、引張りばね53の端部を挿通するための挿通孔52aが形成されている。出口側枠体41の上部側の周縁壁部46の両端部にも、引張りばね53の一方の端部を係止するための係止用リブが突設されている。
また、平板部43(45)の下部の入口側開口39a(出口側開口41a)近傍には、固定保持体54の雄ねじ部54bを挿通するための複数の挿通孔55b(56b)が所定のピッチで列状に形成されている。この例では、ピッチ(挿通孔55b(56b)の中心間の間隔)は、円柱部54aの直径の略2倍に設定されている。
胴部42は、図1に示すように、共に平板状部材からなる上板部57、下板部58、及び左右一対の側板部59,59とが、断面正方形状の空洞が形成されるように、組み合されてなっている。
入口側枠体39と出口側枠体41とは、上板部57、下板部58、及び一対の側板部59,59が、周縁壁部44,46の外面にボルト又は雄ねじ等の固定具を用いて固定されることによって、結合されている。なお、筐体33は、前後左右対称な形状に組み立てられている。
取付部材34は、共に、金属ヒータ28を曲折部37が外方に向けて引っ張られた状態で筐体33に取り付けるための円柱状の複数の可動保持体61,61,…、及び円柱状の複数の固定保持体54,54,…と、金属ヒータ28の両端部を固定するための絶縁体からなる一対の端部固定部62,62と、金属ヒータ28の各発熱領域36a(36b)の中間部の厚さ方向に沿った変位を抑えるための一対の中間保持体63,63と、可動保持体61を変位可能なように平板部43(45)の上部に取り付けるための一対の保持体取付板64,65と、一端部が保持体取付板64(65)の対向壁部68(69)に、他端が上側の周縁壁部44(46)にそれぞれ取り付けられたコイル状の引張りばね53とを含んでいる。
この例では、可動保持体61は、筐体33の空洞の上縁部(ヒータユニット23を正面側から見て分岐管12が配設された側)に列状に配置される。可動保持体61は、図6に示すように、金属ヒータ28の曲折部37の内側が側壁の外側領域に巻き付けられる所定の直径の円柱部61aと、円柱部61aの両端に形成された雄ねじ部61b,61bとを有している。
ここで、円柱部61aの直径は、20mm以下(好ましくは、15mm以下)の範囲で設定される。この例では、略10mmに設定されている。
可動保持体61は、雄ねじ部61bに螺合するナット等の固定具を用いて、保持体取付板64,65に固定される。また、可動保持体61は、金属ヒータ28の曲折部37を引っ張った状態で、金属ヒータ28の各発熱領域36a(36b)の長さ方向(正面側から見て上下方向)に沿って所定の範囲で変位可能なように配置される。
筐体33内には、可動保持体61が、金属ヒータ28の曲折部37とともに変位するために必要な空間(クリアランス)が確保されている。
また、固定保持体54は、筐体33の空洞の下縁部に位置を固定されて列状に配置される。固定保持体54は、金属ヒータ28の曲折部37の内側が側壁の外側領域に巻き付けられる所定の直径の円柱部54aと、円柱部54aの両端に形成された雄ねじ部54b,54bとを有している。
ここで、円柱部54aの直径は、20mm以下(好ましくは、15mm以下)の範囲で設定される。この例では、略10mmに設定されている。
また、保持体取付板64(65)は、平板部43(45)の上面を摺動可能な長尺な平板状の基部66(67)と、基部66(67)の入口側開口39a(出口側開口41a)の中心側の周縁から立設され、上部側の周縁壁部44(46)に対向するように配置される対向壁部68(69)とを有している。
また、基部66には、図1及び図5に示すように、可動保持体61の雄ねじ部61bを挿通するための複数の挿通孔66a,66a,…が列状に所定のピッチで形成され、中央部及び両側部には、ボルト等の固定具の雄ねじ部が挿通される長孔66b,66cが形成されている。
また、基部67にも、可動保持体61の雄ねじ部61bを挿通するための複数の挿通孔67a,67a,…が列状に所定のピッチで形成され、中央部には、ボルト等の固定具の雄ねじ部が挿通される長孔67bが形成されている。両側部にも、雄ねじ部が挿通される長孔が形成されている。
この例では、挿通孔55a(56a),66a(67a),55b(56b)のピッチ(挿通孔の中心間の間隔)は、円柱部61a,54aの直径の略2倍に設定されている(この例では、略20mmとされている。)。
また、可動保持体61の雄ねじ部61bを挿通するための挿通孔55a(56a),66a(67a)は、固定保持体54の雄ねじ部54bを挿通するための挿通孔55b(56b)の配置位置に対してピッチ/2の幅ずらした状態で(すなわち、挿通孔55a(56a),66a(67a)が、発熱領域36bの厚さ方向に沿って、挿通孔55b(56b),55b(56b)間に配置されるように)配置される。
また、一対の平板部43,45間には、長孔66b(67b)に挿通される固定具70の雄ねじ部と螺合する雌ねじ部71b,71bが両端部に形成された円柱状の結合部材71が配置され、固定具70の雄ねじ部が、雌ねじ部71bと螺合することによって、保持体取付板64(65)は平板部43(45)に、発熱領域36bの長さ方向(ヒータユニット23の正面側から見て縦方向)に沿って変位可能なように取り付けられる。
この例では、可動保持体61及び固定保持体54が、円柱部61a,54aの直径の略2倍のピッチで配列され、発熱領域36bの厚さ方向(ヒータユニット23の正面側から見て横方向)に沿って、可動保持体61が、固定保持体54に対して、ピッチ/2ずらした状態で配置されることによって、可動保持体61及び固定保持体54に巻き付けられる金属ヒータ28の各発熱領域36bにおいて、互いに隣接する発熱領域36b,36b同士は、互いに平行で、かつ、一定の間隔で配置されることとなる。
また、各端部固定部62は、入口側枠体39の平板部43の正面側から見て両下隅部に、両平板部43,45によって挟まれた状態で、固定具によって固定されている。また、端部固定部62には、その外側面に取り付けられた板状部材72を介して、電極端子が取り付けられている。
また、各中間保持体63は、図7に示すように、金属ヒータ28の各発熱領域36bが通される複数の溝部63aが櫛状に形成された角棒状の絶縁体からなり、両端部が入口側枠体39(出口側枠体41)の平板部43(45)の両側の中間部に固定具を用いて固定されている。
中間保持体63が、各溝部63aで、金属ヒータ28の各発熱領域36bの中間部が押えられることによって、空気の通流による金属ヒータ28の振えが抑制され、かつ、発熱領域36bのその厚さ方向(ヒータユニット23の正面側から見て横方向)の変位が抑制される。
また、可動保持体61及び固定保持体54の端部において、金属ヒータ28と筐体33との間には、熱の放散を抑制するための断熱性の石英ガラスを用いた帯状の断熱体73(74),75(76)が配置されている。なお、保持体取付板と断熱体との間には、平板部と厚さが略等しい長尺な平板状の介挿板77が介挿されている。
断熱体73(74),75(76)によって、熱の放散が抑制されるとともに、例えば、引張りばね53が加熱されて、引張りばね53の力学的特性に悪影響が及ぶことが防止される。
なお、可動保持体61,61,…の端部、及び固定保持体54,54,…の端部は電気的に接続され、金属ヒータ28の上部側及び下部側の曲折部37,37,…が接続されている。これによって、発熱領域36b,36b,…は、電気的に並列接続されている。
また、各引張りばね53は、両端部は、円弧状に湾曲され、それぞれ、入口側枠体39に設けられた係止用リブ52の挿入孔52a、及び保持体取付板64の対向壁部68の挿入孔68aに挿入されて係止される。出口側枠体41においても、係止用リブの挿入孔、及び保持体取付板65の対向壁部69の挿入孔に挿入されて係止される。引張りばね53は、保持体取付板64,65を上部側に向けて引っ張るように付勢される。
すなわち、引張りばね53は、伸びた状態で配置されることによって、弾性エネルギが蓄積されて、元の状態に戻ろうとする復元力が働き、保持体取付板64,65を上部側に向けて引っ張る。
ここで、引張りばね53は、金属ヒータ28の熱膨張時の伸びを吸収した後も(応力を吸収した後も)、熱膨張した金属ヒータ28を、発熱領域36bの長さ方向に沿って引っ張り続けるように、その引っ張り性が調整されて配置されている。
これによって、可動保持体61は、上部側に向けて引っ張られ、金属ヒータ28の曲折部37が外方に引っ張られる。
したがって、加熱時に、金属ヒータ28が熱膨張によって伸長すると、可動保持体61とともに曲折部37も、金属ヒータ28の各発熱領域36bの長さ方向に沿って外方へ向けて変位して、伸びが吸収され、金属ヒータ28の湾曲(撓み)が防止され、空気の通流によって、金属ヒータ28が振えることが防止される。
また、断熱部35は、図1に示すように、共に、ロックウール等からなる断熱材が外形略直方体状の箱体内に収納されてなる上部断熱部78、下部断熱部79、及び一対の側部断熱部81,81とを含んでいる。
なお、再生時にヒータユニット23(金属ヒータ28の層状空間)を通流させる空気の風速は、所定の範囲内の値に設定される。この風速の適正範囲は、要求される処理量(加熱すべき空気の量)及び熱効率に基づいて決められる。
すなわち、風速を大きくすれば、熱効率は上昇する一方、温度上昇が不足し、処理量が限られるため、適正な風速として、1[m/s]〜10[m/s](この例では、6.95[m/s])に設定する。
実用的な風速として、6.95[m/s](空間平均値)、周囲温度(気温)が、24.5[℃]の場合の熱効率を求めたところ、略0.7となり、従来技術における値(一般には、0.3〜0.5程度)に比べ、大幅に向上されており、しかも、十分な量の加熱処理が達成されていることがわかった。
なお、熱効率の算出は、空気を通流させるダクトの横断面を複数領域に分割して(例えば9分割)、分割領域毎に、空気の風速及び温度を計測して行った。すなわち、単位時間に通過する空気の量と、加熱による温度上昇分(気温との温度差)と、空気の比熱(定圧比熱)とから、空気が受け取った熱量を分割領域毎に求め、これらの総計に基づいて出力を算出し、この出力の入力に対する比として、熱効率を求めた。
入口側VOC検出部18及び出口側VOC検出部19は、試料ガスが導かれる測定室内に、例えば、電気抵抗式の半導体センサが、VOCセンサとして配置されて概略構成されている。
ここで、試料ガスは、エアポンプによって吸引されて排気経路(容器27)から分岐されて吸気管を経由して測定室へ導入され、排気管を経由して排気経路へ戻される。
また、吸気管には、電磁弁が設けられ、この電磁弁の開閉によって一定量の試料ガスが測定室内に導入される。なお、この例では、測定前に、測定室内に清浄な空気(VOCを含まない空気)が導入されてゼロ点調整が行われる。また、測定室内に校正用ガスが導入されて定期的に校正がなされる。
監視・制御装置21は、図10に示すように、CPU等からなり、監視・制御装置本体の構成各部を制御する主制御部83と、主制御部83が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部84と、運転/停止操作や、VOC濃度表示等を行うための操作・表示部85と、計時部86と、金属ヒータ28の温度を制御するヒータ制御部87と、再生用ブロワ13、入口側ダンパ14、出口側ダンパ15及び再生用ダンパ16を駆動するモータ駆動部88とを有してなっている。
なお、主制御部83は、入口側VOC検出部18及び入口側VOC検出部19や、ヒータ制御部87のデジタル調温器、操作・表示部85のデジタル表示器等と、RS−232C回路部やRS−485回路部を含む入出力制御部を介して、信号の授受を行う。
主制御部83は、記憶部84に記憶された各種処理プログラムを実行し、記憶部84に確保された各種レジスタやフラグを用いて、構成各部を制御し、VOC濃度情報取得処理や、VOC除去率算出処理、判定処理、表示制御処理、警報出力処理、ヒータ制御処理を含む流路切換制御処理等を実行する。
主制御部83は、VOC濃度情報取得処理で、入口側VOC検出部18及び出口側VOC検出部19から、入口側及び出口側のVOC濃度情報を取得する。
主制御部83は、VOC除去率算出処理で、入口側及び出口側のVOC濃度に基づいて、濃度差(出口側のVOC濃度Nbと入口側のVOC濃度Naとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度に対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
判定処理は、再生要否判定処理と、再生終了判定処理と、劣化状態判定処理とを含んでいる。
主制御部83は、再生要否判定処理で、例えば、予め設定した基準除去率(例えば、30%)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行う。すなわち、主制御部83は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、再生処理要と判定する。
なお、予め設定した基準濃度(出口側のVOC濃度)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行っても良い。
主制御部83は、再生終了判定処理で、予め設定された再生時間(例えば、略20min)に基づいて、再生終了の適否の判定を行う。すなわち、主制御部83は、再生処理開始から、設定された再生時間経過したと判断すると、再生終了すべきとの判定を行う。
主制御部83は、劣化状態判定処理で、予め設定した再生直後の基準除去率(例えば、70%)に基づいて、劣化状態の判定(交換の要否判定)を行う。すなわち、主制御部83は、算出したVOC除去率が、基準除去率以下の場合に、交換要と判定する。
なお、予め設定した再生直後の濃度(出口側のVOC濃度)に基づいて、劣化状態の判定を行っても良い。
主制御部83は、表示制御処理で、図11に示すように、デジタル表示器91に、例えば、入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
主制御部83は、警報出力処理で、再生要否判定処理で再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタン94の表示灯を点灯させ、再生終了判定処理で再生終了の判定がなされると、再生終了表示/再生停止ボタン95の表示灯を点灯させ、劣化状態判定処理で、吸着剤交換要の判定がなされると、例えば、警告表示灯93を点灯させる。
主制御部83は、再生警告表示/再生実行ボタン94が押下されると、図10及び図13に示すように、流路切換制御処理で、モータ駆動部88を介して、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15を全閉、再生用ダンパ16を全開とさせ、再生用ブロワ13を駆動させ、かつ、ヒータ制御部87を介して、金属ヒータ28への電力供給を開始させる。
また、主制御部83は、再生時間が経過すると、又は再生終了表示/再生停止ボタン95が押下されると、図10及び図12に示すように、モータ駆動88を介して、再生用ダンパ16を全閉とさせ、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15を全開とさせ、再生用ブロワ13を停止させ、かつ、ヒータ制御部87を介して、金属ヒータ28への電力供給を停止させる。
なお、主制御部83は、入口側ダンパ14、出口側ダンパ15、及び再生用ダンパ16の切換時間を監視して、故障の診断を行う。
流路切換制御処理は、ヒータ制御処理を含み、主制御部83は、ヒータ制御処理で、温度検出部17によって検知された温度と、設定された再生温度(例えば、略200℃)とに基づいて、金属ヒータ28に供給される電力を制御する。
また、主制御部83は、VOC濃度が爆発限界の例えば、1/5を越えないように、金属ヒータ28に供給される電力を制御する。また、主制御部83は、金属ヒータ28を保護するために、金属ヒータ28に供給される最大電力を管理する。
記憶部84は、ROM、RAM等の半導体メモリ等からなり、主制御部83が実行するVOC濃度取得処理プログラムや、VOC除去率算出処理プログラム、判定処理プログラム、表示制御処理プログラム、警報出力処理プログラム、流路切換制御処理プログラム等の各種処理プログラム等が記憶されたプログラム記憶領域と、測定情報や設定情報等の各種情報が記憶された情報記憶領域とを有している。
測定情報は、測定されたVOC濃度情報及びガス温度情報や、時刻、再生処理における再生開始からの経過時間、再生回数等を含んでいる。なお、VOC濃度情報として、ppmC換算値(濃度[ppm]に分子式中の炭素原子数を乗じた値)を含む。
設定情報は、再生時間、再生温度(再生時のガスの温度)、再生要否判定時の基準除去率、再生要否判定時の基準濃度、劣化判定時の基準除去率(警報出力時の除去率)、劣化判定時の基準濃度、基準時間(例えば、警報出力を行うべき再生開始からの経過時間)、基準再生回数(警報出力を行うべき再生回数)のほか、装置ID番号を含んでいる。
操作・表示部85は、図11に示すように、液晶パネル等からなり、入口側VOC濃度、出口側VOC濃度及びVOC除去率等の測定値や、各種メッセージ等を表示するデジタル表示器91と、電源表示灯92と、警告表示灯93と、再生警告表示/再生実行ボタン94と、再生終了表示/再生停止ボタン95と、警告ブザー96と、電源スイッチ97と、非常停止ボタン98とを有している。
ヒータ制御部87は、デジタル調温器を含んでいる。また、モータ駆動部88は、再生用ブロワ13、入口側ダンパ14、出口側ダンパ15及び再生用ダンパ16のモータを制御する。
次に、図12及び図13を参照して、この例のVOC除去装置1の動作について説明する。
工場稼働時間帯には、図12に示すように、吸気ブロワ4が運転され、VOC除去装置1では、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15が全開、再生用ダンパ16が全閉とされ、再生用ブロワ13が停止され、かつ、加熱部25がオフとされた状態で、VOC処理部8にVOCを含んだ排ガスが導入され、VOC吸着除去工程が実施されて、吸着剤によってVOCが吸着され、浄化された空気が排出口3から排出される。
主制御部83は、入口側VOC検出部18及び出口側VOC検出部19から、入口側及び出口側のVOC濃度情報を取得する。
次に、主制御部83は、入口側及び出口側のVOC濃度に基づいて、濃度差(出口側のVOC濃度Nbと入口側のVOC濃度Naとの差(Na−Nb))の入口側のVOC濃度に対する割合(((Na−Nb)/Na)×100(%))を、VOC除去率として算出する。
主制御部83は、デジタル表示器91に、入口側及び出口側のVOC濃度、並びにVOC除去率を表示させる。
また、主制御部83は、予め設定した基準除去率(例えば、30%)に基づいて、再生処理開始の要否判定を行い、再生処理開始要の判定がなされると、再生警告表示/再生実行ボタン94の表示灯を点灯させる。
また、工場終業(休業)時間帯には、図13に示すように、吸気ブロワ4が停止され、主制御部83は、再生警告表示/再生実行ボタン94が押下されると、モータ駆動部88を介して、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15を全閉、再生用ダンパ16を全開とさせ、再生用ブロワ13を駆動させ、かつ、ヒータ制御部87を介して、金属ヒータ28への電力供給を開始させる。
主制御部83は、温度検出部17によって検知された温度と、設定された再生温度(例えば、略200℃)とに基づいて、金属ヒータ28に供給される電力を制御する。
VOC除去装置1では、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15が全閉、再生用ダンパ16が全開とされ、再生用ブロワ13が運転され、かつ、VOC処理部8を構成する加熱部25がオンとされて、流入口管9→VOC処理部8→流出口管11→分岐管12→流入口管9の向き(図13において反時計周り)に、循環経路に沿って、加熱された空気が循環されて、VOC処理部8を構成する吸着除去部24の吸着剤及び触媒担持部26の触媒が加熱され、VOCが吸着剤から脱離されて吸着剤が再生されると共に、触媒が活性化されて、VOCがHOとCOとに分解される。
金属ヒータ28に電力が供給されると、図1及び図4に示すような各発熱領域36a、各発熱領域36bにおいて、一方の側と他方の側との間で電流が流されて面全体が発熱し(表面は、例えば、略700[℃])、接触する空気を加熱する(例えば、略300[℃])。
ここで、金属ヒータ28には、図8及び図9に示すように、有面突起pa(pb)付きの貫通孔Ha(Hb)が設けられていることによって、空気は、金属ヒータ28に触れ易くなるので、金属ヒータ28との間で効率的に熱の授受がなされ、空気は迅速に加熱され、吸着除去部24の吸着剤、及び触媒充填部26の触媒は、迅速に加熱される。
また、金属ヒータ28の各発熱領域36bにおいて、互いに隣接する発熱領域36b,36b同士は、互いに平行で、かつ、一定の間隔で配置されていることによって、従来技術に比べ、空気は、通流する金属ヒータ28の場所に関わらず、略均一に加熱される。
また、発熱にともなって、金属ヒータ28が熱膨張によって伸長すると、引張りばね53によって、可動保持体61ともに曲折部37も、金属ヒータ28の各層の長さ方向に沿って外方へ向けて変位し、金属ヒータ28の湾曲(撓み)が防止される。したがって、空気の通流によって、金属ヒータ28が振えることが防止される。
また、中間保持体63が各溝部63aで、金属ヒータ28の各発熱領域36bの中間部を押えて、発熱領域36b,36b間の離隔が保たれ、不用意な接触が防止されるとともに、空気の通流による金属ヒータ28の振えがさらに抑制される。
主制御部83は、再生終了判定処理で再生終了の判定をがなされると、再生終了表示/再生停止ボタン95の表示灯を点灯させる。
主制御部83は、再生時間が経過すると、又は再生終了表示/再生停止ボタン95が押下されると、モータ駆動部88を介して、再生用ダンパ16を全閉とさせ、入口側ダンパ14及び出口側ダンパ15を全開とさせ、再生用ブロワ13を停止させ、かつ、ヒータ制御部87を介して、金属ヒータ28への電力供給を停止させる。この後、吸気ブロワ4が運転される。
こうして、浄化された空気が排出口3から排出される。また、加熱部25の金属フィルタ28には、空気が通流されて冷却され、さらに、吸着除去部24の吸着剤が冷却される(例えば、30℃以下とされる。)。
ここで、加熱部25の金属ヒータ28は、例えば、常温の空気が通流されることにより、金属ヒータ28は迅速に冷却される。
このように、この例の構成によれば、金属ヒータ28において、波型金属板29に有面突起pa(pb)付きの貫通孔Ha(Hb)が設けられていることによって、空気は、金属ヒータ28に触れ易くなるので、金属ヒータ28との間で効率的に熱の授受がなされる。
すなわち、効率的に熱交換がなされる。したがって、再生時には、空気を、迅速に加熱し、冷却時には、金属ヒータ28を迅速に冷却することができる。しかも、圧力損失を抑制することができる。
こうして、加熱部25の金属ヒータ28が、再生時には、迅速に高温まで加熱されて、通流される空気を迅速に高温まで加熱することによって、吸着除去部24の吸着剤を加熱して、吸着剤からは揮発性化合物を脱離させ、触媒充填部26の触媒も加熱によって活性化させて、触媒に、脱離した揮発性化合物を分解処理させることができる。
しかも、金属ヒータ28は、すばやく冷却され、吸着剤の再生後、再び吸着剤による吸着除去処理に迅速に移行することができる。
また、貫通孔Ha、Hbが設けられていることによって、長さ、幅及び厚さが同一の貫通孔無しの金属板に比べて、抵抗値が高められる。
また、金属ヒータ28は、絶縁体を介したり、絶縁体によって被覆されることなく、露出状態で配置されるので、一段と熱効率を向上させることができる。
また、金属ヒータ28は、波型金属板29をジグザグ状に曲折されているので、例えば、発熱領域間の接触又は非接触の部位を、正確にかつ自在に設定することができ、発熱量を確実に制御することでき、ヒータとしての特性(品質)を安定化させ、信頼性を向上させることができる。
また、可動保持体61及び固定保持体54が、円柱部61a,54aの直径の略2倍のピッチで配列され、かつ、発熱領域36bの厚さ方向(ヒータユニット23の正面側から見て横方向)に沿って、可動保持体61が、固定保持体54に対して、ピッチ/2ずらした状態で配置されているので、可動保持体61及び固定保持体54に巻き付けられる金属ヒータ28の各発熱領域36bにおいて、互いに隣接する発熱領域36b,36b同士は、互いに平行で、かつ、一定の間隔で配置されている。
したがって、従来技術に比べ、空気を、通流する金属ヒータ28の場所に関わらず、略均一に加熱することができる。すなわち、空間的な温度分布を均一化させ、再生時に、吸着部除去部24の吸着剤を確実に加熱することができ、信頼性を向上させることができる。
また、引張りばね53が、両端部が、それぞれ、入口側枠体39(出口側枠体41)に設けられた係止用リブと、保持体取付板64(65)の対向壁部68(69)とに係止され、保持体取付板64(65)を上部側に向けて引っ張るように付勢されているので、可動保持体61が上部側に向けて引っ張られ、金属ヒータ28の曲折部37が金属ヒータ28の外方に引っ張られる。
したがって、加熱時に、金属ヒータ28が熱膨張によって伸長すると、可動保持体61とともに曲折部37も、金属ヒータ28の各発熱領域36bの長さ方向に沿って外方へ向けて移動し、金属ヒータ28の熱膨張による湾曲(撓み)が防止され、空気の通流によって、金属ヒータ28が振えることが防止される。
これによって、金属ヒータ28の振えによる騒音等を抑制することができるとともに、金属ヒータ28の筐体33に対する取付状態を維持し、金属ヒータ28の劣化を抑制し、長寿命化を図ることができ、一段と信頼性を向上させることができる。
また、中間保持体63が各溝部63aで、金属ヒータ28の各発熱領域36bの中間部を押えるので、空気の通流による金属ヒータ28の振えを一段と確実に抑制することができるとともに、発熱領域36bのその厚さ方向(ヒータユニット23の正面側から見て横方向)の変位を抑制して、互いに隣接する発熱領域36b,36b同士の不用意な接触を防止し、発熱領域36b,36b間の離隔を保って、空気の通流する金属ヒータ28の部位に依らない略均一な加熱に寄与することができる。
図14は、この発明の第2の実施例であるVOC除去装置のヒータユニットの要部の構成を一部破断して示す斜視図、また、図15は、同ヒータユニットを構成を説明するための正面図である。
この例の装置構成が、上記した第1の実施例のそれと大きく異なるところは、加熱部で、ヒータユニットを空気の通流方向に沿って2段に配置し、前段及び後段のヒータユニットの間で、発熱領域の長さ方向が略直交するように、正面側から見て井型状に配置した点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図14において、図4で用いた符号と同一の符号を用いて、その説明を簡略にする。
この例のVOC除去装置のVOC処理部を構成する加熱部25Aは、図14に示すように、空気の通流方向Fに沿って上流側に配置されたヒータユニット101と、下流側に配置されたヒータユニット102とを有している。
ヒータユニット101(102)は、所定の幅の帯状の波型金属板がジグザグ状に曲折されてなる金属ヒータ103(104)が、一端側(入口側)の層状空間から空気を流入させ、他端側(出口側)の層状空間から空気を流出させる態様で略角筒状の筐体内に、取付部材を用いて弾性的に取り付けられて概略構成されている。
金属ヒータ103(104)は、同図に示すように、巨視的に見て略平面状の発熱領域105(106),105(106),…と、曲折部107(108),107(108),…とを有している。最外の発熱領域105(106),105(106)以外の発熱領域105(106),105(106),…では、互いに隣接する発熱領域105(106),105(106)同士が、互いに平行で、かつ、一定の間隔で配置され、発熱領域105(106),105(106)間には、空気が通流される層状空間109(111),109(111)が形成されている。
この例では、発熱領域105と発熱領域106とは、長さ方向が直交するように配置されている。すなわち、図14及び図15に示すように、正面側から見て、発熱領域105,105,…、発熱領域106,106,…が略格子状に配置されている。
これにより、ヒータユニット101において、層状空間109を通流して、発熱領域105、105によって加熱された空気は、ヒータユニット102に流入すると、層状空間109に略直交する方向に沿って形成された層状空間111を通流し、平面視で発熱領域105、105に略直交する発熱領域106、106によって、加熱される。
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、温度分布を一段と均一化することができる。
図16は、この発明の第3の実施例であるVOC除去装置の加熱部の構成を説明するための説明図、図17は、同加熱部のヒータユニットの金属ヒータの構成を説明するための斜視図、また、図18は、同金属ヒータの構成を説明するための正面図である。
この例の装置構成が、上記した第1の実施例のそれと大きく異なるところは、加熱部の金属ヒータを、金属板を渦巻き状に巻き上げて作製し、かつ、ヒータユニットを空気の通流方向に沿って2段に配置した点である。
また、各ヒータユニットにおいて、金属ヒータの中心部と外周部とに電極を設け、前段及び後段のヒータユニット同士を、中心部で電気的に接続するとともに、半径方向に沿った中間部でも接続可能としている。ここで、前段及び後段のヒータユニットの金属ヒータの中間部で、時間的に接続と切断とを繰り返し、加熱温度の空間的な偏りを低減している。
この例のVOC除去装置のVOC処理部を構成する加熱部25Bは、図16に示すように、空気の通流方向Fに沿って上流側に配置されたヒータユニット113と、下流側に配置されたヒータユニット114とを有している。
ヒータユニット113(114)は、図17及び図18に示すように、所定の幅の帯状の波型金属板115と平板状の平型金属板116とが重ねられた状態で、渦巻き状に巻き上げられて多層構造とされてなる金属ヒータ117(118)が、一端側(入口側)の層間隙間から空気を流入させ、他端側(出口側)の層間隙間から空気を流出させる態様で略円筒状の筐体内に取り付けられて概略構成されている。
波型金属板115は、帯状金属平板に、例えばプレス加工、ローラプレス加工等を施すことで、図17及び図18に示すように、縁部に有面突起pa,pbを持つ多数の四角形状の貫通孔Ha、Hb、…が穿設されて長手方向波型に形成される。また、平型金属板116は、帯状金属平板に、多数の円形状の貫通孔Ma、Ma,…が穿設されて形成される。
また、金属ヒータ117,118の外周部には、それぞれ、一方の電極部119,121が設けられ、金属ヒータ117,118の中心部には、共通の電極部122が配置されている。電極部119,121には、電源123が接続されている。
また、金属ヒータ117,118の半径方向に沿った中間部の所定の部位と、電極部122との間には、それぞれ、スイッチ部124,125が配置されて、電極部122と中間部の所定の部位との接続が可能とされている。
監視・制御装置を構成する制御部は、スイッチ部124,125を制御して、予め設定された所定のタイミングで、オン/オフさせる。スイッチ部124,125がオン状態となると、金属ヒータ117,118の中心部近傍を流れる電流が減少し、中心部近傍からの発熱量が減少する。これによって、中間部や周縁部の加熱温度に近づき、全体として、温度分布が均一化される。
この例の構成によれば、金属ヒータ117(118)には、有面突起pa(pb)付きの貫通孔Ha(Hb)が設けられていることによって、空気は、金属ヒータ117(118)に触れ易くなるので、金属ヒータ117(118)との間で効率的に熱の授受がなされる。すなわち、効率的に熱交換がなされる。したがって、再生時には、空気を、迅速に加熱し、冷却時には、金属ヒータ28を迅速に冷却することができる。
また、金属ヒータ117(118)の半径方向に沿った中間部の所定の部位と、電極部122との間には、スイッチ部124(125)が配置されて、予め設定された所定のタイミングでオン/オフされ、電極部122と中間部の所定の部位との接続/切断されるので、金属ヒータ117(118)の場所による温度の偏りを低減することができる。
すなわち、空間的な温度分布を均一化させ、再生時に、吸着除去部の吸着剤を確実に加熱することができ、信頼性を向上させることができる。
図19は、この発明の第4の実施例であるVOC除去装置の加熱部の構成を説明するための説明図である。
この例の装置構成が、上記した第3の実施例のそれと大きく異なるところは、前段及び後段のヒータユニット同士を、中心部で電気的に接続せずに、前段及び後段のヒータユニットの金属ヒータの半径方向に沿った中間部の所定の部位で固定的に接続した点である。
これ以外の構成は、上述した第3の実施例の構成と略同一であるので、第3の実施例と同一の構成要素については、図19において、図16で用いた符号と同一の符号を用いて、その説明を簡略にする。
このVOC除去装置のVOC処理部を構成する加熱部25Cは、図19に示すように、空気の通流方向Fに沿って上流側に配置されたヒータユニット113Cと、下流側に配置されたヒータユニット114Cとを有している。
ヒータユニット113C(114C)は、所定の幅の帯状の波型金属板と平板状の平型金属板とが重ねられた状態で、渦巻き状に巻き上げられて多層構造とされてなる金属ヒータ117C(118C)が、一端側(入口側)の層間隙間から空気を流入させ、他端側(出口側)の層間隙間から空気を流出させる態様で略円筒状の筐体内に取り付けられて概略構成されている。
また、図16に示すように、金属ヒータ117C,118Cの外周部には、それぞれ、一方の電極部119C,121Cが設けられ、金属ヒータ117C,118Cの中心部には、それぞれ、電極部126,127が配置されている。電極部119C,121Cには、電源123が接続されている。
また、金属ヒータ117C,118Cの中心から半径方向に沿って所定の距離の中間部128,129同士は、略円環状の接続部材131によって電気的に接続されている。
これによって、金属ヒータ117C,118Cの中心部近傍を流れる電流が減少し、中心部近傍からの発熱量が減少する。
この例の構成によれば、金属ヒータ117C(118C)には、有面突起付きの貫通孔が設けられていることによって、空気は、金属ヒータ117C(118C)に触れ易くなるので、金属ヒータ117C(118C)との間で効率的に熱の授受がなされる。
また、金属ヒータ117C,118Cの中心から半径方向に沿って所定の距離の中間部128,129同士を、接続部材131によって電気的に接続したので、金属ヒータ117,118の中心部近傍へ電流が集中することを抑制し、空間的な温度分布を均一化させることができ、信頼性を向上させることができる。
また、第3の実施例に比べて、主制御部の構成を簡略化することができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、コイル状の引張りばねで、金属板を外方へ向けて引っ張る場合について述べたが、板ばねを用いても良い。
また、弾性保持手段として、ゴム部材を用いても良い。ゴム部材を用いることによって、熱伝導を抑制することができる。この場合、断熱部材を省略しても良い。
また、引張りばねを、例えば、ボルトを介して筐体に取り着けて、復元力を調整可能としても良い。また、可動保持体を廃して、金属板の折曲部位に引張りばねの一端部を直接取着し、金属板を引っ張るようにしても良い。
すなわち、金属板を、ジグザグ状に曲折された状態で、引張りばねを介して筐体に取り付け、引張りばねの一方の端部を金属板の曲折部位に取着し、引張りばねの他方の端部を筐体の内壁に取着するようにしても良い。
また、発熱体としての金属板を、弾性保持手段としての引張りばねによって引っ張る方向としては、発熱領域の長さ方向に沿った右方向、左方向に限らず、上方向、下方向も含む任意の方向とすることができる。
また、金属ヒータの各発熱領域の中間部を絶縁性の中間保持体の溝部に差し込んで発熱領域同士の離隔を維持する場合について述べたが、金属ヒータの各発熱領域の中間部に、ヒータユニットの正面側から見て横方向に沿って中心が一致するように嵌入孔を形成し、嵌入孔に絶縁性の棒状部材を嵌入させて、金属板を固定するようにしても良い。ここで、棒状部材は、中空であっても良いし、少なくとも外表面が絶縁層であれば良い。
この場合、金属ヒータの両側部の曲折部に、可動保持体を配置して、両側に引っ張るように構成しても良い。
また、金属ヒータの隣接する発熱領域同士の離隔は一定としなくても良いし、発熱領域同士は、必ずしも平行としなくても良い。また、隣接する発熱領域同士で、一部接触させても良いし、重ね合わせるようにしても良い。
また、曲折部で、円弧状に折曲させる場合について述べたが、例えば、鋭角に折り曲げても良い。
また、金属板の両端部は、固定しても良いし、例えば、金属板の端部を巻取軸部に巻き付け、巻取軸部に所定のトルクを与えて、金属板を引っ張るようにしても良い。また、可動保持体及び固定保持体は、中空部材であっても中実部材であっても良い。
また、長尺な金属板を複数部位で曲折させて、空気が通流される複数の層状空間を形成する場合について述べたが、例えば、複数毎の金属板を所定の離隔を保つように互いに平行に並列配置して、複数の層状空間を形成するようにしても良い。この場合、各金属板を別々に引っ張っても良いし、両側部で連結して、纏めて引っ張るようにしても良い。
また、有面突起が、山部では上方に、谷部では下方に相当する列状凹部側に設けられるように貫通孔を形成するようにしても良い。
また、ヒータユニットは、4基に限らず、5基以上空気の通流方向に直交する平面上に配置しても良いし、3基以下としても良い。配置形状も流路の断面形状に合わせて、略正方形状としても良いし長方形状としても良い。
また、加熱部は、循環経路に沿って、吸着除去部の前段側に配置しても良いし、触媒担持部の後段側に配置しても良いし、複数箇所に配置しても良い。
また、円柱状の可動保持体及び固定保持体に代えて、所定の幅の角柱状の部材又は平板状の部材を配置しても良い。また、可動保持体及び固定保持体は、回転可能であっても固定されていても良い。
また、触媒担持部と、加熱部とは、必ずしも、吸着除去部の近傍に配置されていなくても良く、例えば、触媒担持部及び加熱部を、分岐管内に配置するようにしても良いし、両方に配置しても良い。
また、第1の実施例で、ヒータユニットを複数並べて用いる場合に、ヒータユニット毎に断熱部を設けても良いし、断熱部を共通としても良い。
また、第1の実施例で、可動保持体の端部同士、及び固定保持体の端部同士を電気的に接続し、金属ヒータの上部及び下部の曲折部同士を接続する場合について述べたが、全ての可動保持体の端部同士、固定保持体の端部同士を電気的に絶縁するようにしても良いし、一部接続するようにしても良い。これによって、金属ヒータ全体の抵抗値を調整することができる。
また、第1の実施例で、温度に応じて、自動的に可動保持体の端部同士、固定保持体の端部同士を電気的に接続又は絶縁して、金属ヒータ全体の抵抗値を変化させて、発熱量を制御するようにしても良い。
また、第1の実施例で、VOC処理部は、2基に限らず、3基以上設けても良い。この場合に、同時に複数基で、吸着除去処理を行っても良いし、同時に複数基で、再生処理を行っても良い。
また、第2の実施例では、2つのヒータユニットを通流方向に沿って各発熱領域が平面視で井形状に配置する場合について述べたが、単一のヒータユニットで、金属ヒータを井形状に複数段配置するようにしても良い。
また、隣接するヒータユニット同士で、金属板の各発熱領域の幅方向を略同一として、厚さ方向にずらして、配置するようにしても良い。
また、第4の実施例で、加熱部の両金属ヒータを中間部で接続し、温度分布を均一化する場合について述べたが、中間部の接続位置を切換可能としても良い。また、中間部の接続位置は、複数であっても良い。
塗装工場や、印刷工場、化学工場等のほか、事務所や店舗、住宅等で、悪臭が発生する場所に設置されるVOC除去装置において用いることができる。
この発明の第1の実施例であるVOC除去装置のVOC処理部のヒータユニットの構成を示す正面図である。 同VOC除去装置の構成を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の構成を示す側面図である。 同ヒータユニットの構成を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 同ヒータユニットの金属ヒータが可動保持体によって保持される様子を一部破断して示す斜視図である。 同ヒータユニットの中間保持体の構成を一部破断して示す断面図である。 図1のB部を拡大して示す拡大断面図である。 同ヒータユニットの金属ヒータの構成を示す斜視図である。 同VOC除去装置の構成を示すブロック図である。 同VOC除去装置の監視・制御装置の構成を示す正面図である。 同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。 同VOC除去装置の動作を説明するための説明図である。 この発明の第2の実施例であるVOC除去装置のヒータユニットの要部の構成を一部破断して示す斜視図である。 同ヒータユニットを構成を説明するための正面図である。 この発明の第3の実施例であるVOC除去装置の加熱部の構成を説明するための説明図である。 同加熱部のヒータユニットの金属ヒータの構成を説明するための斜視図である。 同金属ヒータの構成を説明するための正面図である。 この発明の第4の実施例であるVOC除去装置の加熱部の構成を説明するための説明図である。
符号の説明
1 VOC除去装置(排ガス処理装置)
8 VOC処理部
14 入口側ダンパ(流路切換手段の一部)
15 出口側ダンパ(流路切換手段の一部)
16 再生用ダンパ(流路切換手段の一部)
23 ヒータユニット
24 吸着除去部(吸着処理部)
25,25A,25B,25C 加熱部(加熱装置)
26 触媒充填部(分解処理部)
28 金属ヒータ
29 波型金属板(金属板)
33 筐体(容器)
36a,36b,105,106 発熱領域(発熱板)
37 曲折部(曲折部位)
38 層状空間
53 引張りばね(弾性保持手段)
54 固定保持体
61 可動保持体
63 中間保持体
64,65 保持体取付板(取付け板)
103,104 金属ヒータ(通電発熱体)
115 波型金属板(帯状発熱板)
116 平型金属板(帯状発熱板)
117,118,117C,118C 金属ヒータ(通電発熱体)
Ha,Hb 貫通孔
pa,pb 有面突起

Claims (10)

  1. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ前記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を前記吸着剤から脱離させて、前記吸着剤を再生するための加熱装置であって、
    縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する発熱板と、
    前記発熱板を任意の方向に引っ張って保持する弾性保持手段とを備え、
    前記弾性保持手段は、前記発熱体の熱膨張時の応力を吸収した後も、熱膨張した前記発熱板を前記任意の方向に引っ張り続ける態様に、その引張り性が調整されている
    ことを特徴とする排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  2. 前記金属板が、複数部位で曲折されることによって、複数の前記発熱板が形成されていることを特徴とする請求項1記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  3. 前記金属板の前記曲折部位の内側に配置されて前記金属板が巻き付けられ、前記発熱板が納着される容器に対して変位可能な柱状の可動保持体と、前記可動保持体の両端部に固定される取付け板と、一方の端部が前記取付け板に固定され、他方の端部が前記容器の内壁に固定された前記弾性保持手段としての引張りばねとを有してなることを特徴とする請求項2記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  4. 前記金属板の一方の側部の前記曲折部位の内側には、前記可動保持体が配置され、他方の側部の前記曲折部位の内側には、前記容器に固定され、前記金属板が巻き付けられる柱状の固定保持体が配置されていることを特徴とする請求項3記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  5. 前記可動保持体及び前記固定保持体は、互いに隣接する前記発熱板同士が、所定の間隔を開けて、互いに平行となるように、配置されていることを特徴とする請求項4記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  6. 複数の前記発熱板が並列配置されてなる通電発熱体が、空気の通流方向に沿って、容器内に複数配置され、前記通電発熱体は、隣接する前記通電発熱体に対して、互いの前記通電発熱体の少なくとも一部の前記発熱板の長さ方向が互いに交差するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  7. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置に組み込まれて用いられ、気体を加熱し、該加熱気体を劣化が進んだ前記吸着剤に通すことで、吸着揮発性物質を前記吸着剤から脱離させて、前記吸着剤を再生するための加熱装置であって、
    縁部に有面突起を持つ貫通孔が多数穿設された波型の金属板からなり、電流が流されて面全体が発熱することで、接触する気体を加熱する帯状発熱板が多層に巻き上げられてなる通電発熱体が、気体の通流方向に沿って複数配置され、かつ、前記複数の通電発熱体は電気的に接続され、各前記通電発熱体の外周部に、前記通電発熱体に電力を供給するための電源が接続されることを特徴とする排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  8. 前記通流方向に沿って互いに隣接する前記通電発熱体同士は、半径方向に沿った中央部又は中間部で電気的に接続されていることを特徴とする請求項7記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置。
  9. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理装置であって、
    第1の流路上に配置され、前記吸着剤を含む吸着処理部と、前記揮発性物質を分解する触媒を含む分解処理部と、前記吸着剤及び前記触媒を加熱するための請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置と、
    前記第1の流路と、前記排ガスを、前記吸着処理部、前記分解処理部及び前記加熱装置を循環的に通流させるための閉じた第2の流路とを切り換えるための流路切換手段とを備え、
    該流路切換手段によって、前記第1の流路が選択されると、流入口から前記排ガスが流入し、前記吸着剤によって前記排ガスに含まれる前記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出され、
    前記第2の流路が選択されると、前記流入口及び前記流出口が遮断され、前記第2の流路に沿って、前記加熱装置によって加熱された前記排ガスが循環して、前記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された前記揮発性物質が脱離されて前記吸着剤が再生され、かつ、前記触媒が活性化されて、脱離された前記揮発性物質が分解処理される
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
  10. 吸着剤に排ガスを通して、該排ガス中に含まれる有害な揮発性物質を吸着除去する排ガス処理方法であって、
    前記吸着剤を含む吸着処理部と、前記揮発性物質を分解する触媒を含む分解処理部と、前記吸着剤及び前記触媒を加熱するための請求項1乃至8のいずれか1に記載の排ガス処理装置に組み込まれて用いられる加熱装置とを配置し、
    前記吸着処理部が配置された第1の流路と、前記排ガスを、前記吸着処理部、前記分解処理部及び前記加熱装置を循環的に通流させるための閉じた第2の流路とを切り換える流路切換工程と、
    該流路切換工程で、前記第1の流路が選択されると、流入口から前記排ガスが流入し、前記吸着剤によって前記排ガスに含まれる前記揮発性物質が吸着除去されて、流出口から排出される吸着処理工程と、
    前記流路切換工程で、前記第2の流路が選択されると、前記流入口及び前記流出口が遮断され、前記第2の流路に沿って、前記加熱装置によって加熱された前記排ガスが循環して、前記吸着剤が加熱されて該吸着剤によって吸着された前記揮発性物質が脱離されて前記吸着剤が再生され、かつ、前記触媒が活性化されて、脱離された前記揮発性物質が分解処理される分解処理工程とを含む
    ことを特徴とする排ガス処理方法。
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