JP2009099410A - 防水コネクタ - Google Patents

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圭史 神野
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Abstract

【課題】曲げ難いハロゲンフリー電線が使用される場合でもコネクタの低背化を実現でき、しかも、防水機構内に電線の偏りを招くこともない防水コネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング29に収容された圧着接続端子23,24からハウジング29の基端側に延出する電線とハウジング29との間が、熱可塑性合成樹脂製の防水機構31により液密に封止される防水コネクタ21において、着接続端子23,24を、電気接触部の後端に、該電気接触部と90度の角度で交差するように加締め部を設け、ハウジング29の端子収容孔が開口する基端側端面に前記加締め部が載置され、電線1が、ハウジング29の相手コネクタへの嵌合方向に対して略直交する方向に引き出された形態にしたことで、圧着接続端子23,24に接続された電線を屈曲させなくても、ハウジング29の嵌合方向に直交する方向に電線を延出させた低背化が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車載用電子機器等への電源ケーブルの接続等に用いて好適な防水コネクタに関する。
図15は、例えば車載用CCD(Charge Coupled Device)カメラユニット等の車載用電子機器あるいは電気機器等への電源ケーブルの接続に使用される防水コネクタの従来例を示したものである。
ここに示した防水コネクタ100は、下記特許文献1に開示されたもので、電線1の一端に圧着接続された圧着接続端子2と、該圧着接続端子2を収容して相手コネクタ6のハウジング7に嵌合接続されるハウジング3と、圧着接続端子2に接続された電線1が延出するハウジング3の基端部(図15では上端部)において該ハウジング3の基端部と電線1との間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構4とから構成されている。
図示例の電線1は、複数本の被覆付き芯線1aの周囲を外部被覆10で覆って1本のケーブルに成形した多心ケーブルである。上記の圧着接続端子2は、各芯線1a毎に装備される。
圧着接続端子2は、電線1内の芯線1aの一端を圧着接続する加締め部2aと、機器側に装備される相手コネクタ6内の接続端子8を嵌合接続させる電気接触部2bとを備えている。
圧着接続端子2の加締め部2aは、図16に示すように、芯線1aの一端の被覆11を剥いで露出させた導体部12に加締めることで、芯線1aとの電気的及び機械的な接続を果たす。
また、電気接触部2bは、相手コネクタ6内のピン形を成す接続端子8が嵌合する略筒構造に形成されている。
従来の圧着接続端子2では、加締め部2aに接続された芯線1aが、電気接触部2bの中心軸C1方向に延出するように、加締め部2aと電気接触部2bとが一直線上に直列に設けられている。
ハウジング3は、図15に示したように、相手コネクタ6のハウジング7に外嵌する嵌合筒部16を有したアウターハウジング15と、このアウターハウジング15の先端側から該アウターハウジング15内に嵌合装着されて圧着接続端子2の支持を行うインナーハウジング17とから構成されている。アウターハウジング15及びインナーハウジング17は、いずれも、絶縁性樹脂による射出成形品である。
インナーハウジング17は、図17に示すように、圧着接続端子2の電気接触部2bを挿入する接触部収容孔18aが貫通形成された端子前部収容部18と、この端子前部収容部18の基端側端面上に連設されて圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する被覆芯線1aの一部を収容保持する端子後部収容部19とを備えている。
端子後部収容部19は、図17に示すように、端子前部収容部18の基端側端面の中央に立設された固定壁部19aと、この固定壁部19aの両面に開閉可能に装備された一対の押え片19b,19bとを備えている。
それぞれの押え片19bは、一側端が固定壁部19aの一端縁に薄肉ヒンジ19dにより開閉可能に連結されるとともに、他側縁には閉じた時に固定壁部19aの他端縁に係合して閉じた状態を維持する係止部19eが設けられている。図17に示したインナーハウジング17は、一対の押え片19bを開いた状態を示している。
また、端子後部収容部19の固定壁部19aと押え片19bとのそれぞれの突き合わせ面には、圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する被覆芯線1aの一部を収容する半円形断面の把持溝19cが形成されている。
端子前部収容部18の接触部収容孔18aには、電気接触部2bの外周に突出するランス部2c(図16参照)が嵌合する角形断面の係合溝18bが中心軸C1方向に所定の深さで連設されていて、該係合溝18bへのランス部2cの嵌合により、接触部収容孔18aに挿入された電気接触部2bの回り止めと、先端方向への位置規制がなされる。
インナーハウジング17は、図17に示すように一対の押え片19bを開いた状態で、芯線1aが接続された圧着接続端子2の電気接触部2bを接触部収容孔18aに挿入する作業を行い、その後、押え片19bを閉じると、閉じた各押え片19bが係合溝18bの開口を塞いで、係合溝18bに嵌合しているランス部2cの抜けを防止する。
また、一対の押え片19bを閉じると、固定壁部19a及び押え片19bの突き合わせ面に形成された把持溝19cが、圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する被覆芯線1aの一部を挟んで、これらの加締め部2a及び芯線1aの一部の周囲を略密着状態に覆う。
従来の防水コネクタ100は、電線1に圧着された各圧着接続端子2をアウターハウジング15に挿通させて、アウターハウジング15の先端側に導出させた圧着接続端子2を、アウターハウジング15から取り出されているインナーハウジング17に装着する。その後、インナーハウジング17をアウターハウジング15内に組み付けて、圧着接続端子2がハウジング3内に保持された状態にする。その後、ハウジング3の基端側に、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂による成形処理を実施して、防水機構4の形成を行う。
防水機構4となる熱可塑性合成樹脂の成形の際には、圧着接続端子2の加締め部2a及び芯線1aの一部の周囲を略密着状態に覆ったインナーハウジング17が、熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子2側に流入することを防止する。
また、従来の防水コネクタ100では、設置スペースが限られる車載機器へのケーブル接続を容易にするために、図15に示したように、防水機構4に電線1の延出方向を90度方向転換する屈曲部4aを設けて、ハウジング先端からの突出高さh1を低くするコネクタの低背化を図っている。
特開2005−327570号公報
ところで、近年、様々な分野で、環境への負荷を低減するリサイクル化への対応が要求されており、前述した防水コネクタ100で使用する電線1にも、ハロゲン物質や揮発性有機物質などの有害環境負荷物質を含まないハロゲンフリー材料により製造したハロゲンフリー電線の採用が進められている。
しかし、ハロゲンフリー電線は、旧来の電線と比較して、曲げ剛性が高く、小さな曲率で曲げることが難しいため、図15に示したように、防水機構4で電線1に曲げを加える構造では、曲げ部に大きな曲率半径を確保しなければならず、コネクタの突出高さを低くする低背化が困難になるという問題が生じた。
また、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂による成形中に、ハロゲンフリー電線の曲げ部のスプリングバック等で電線が動いて、防水機構4内に電線の偏りという不具合が発生する恐れがあった。
また、従来の防水コネクタ100では、防水機構4の成形時に、圧着接続端子2側に熱可塑性合成樹脂が流入することを防止するために、ハウジング3を、圧着接続端子2を収容保持したインナーハウジング17と、このインナーハウジング17の外周囲を囲うアウターハウジング15との二重構造に形成している。そして、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子2側へ流入防止効果を高めるためには、アウターハウジング15とインナーハウジング17とを高精度な嵌合構造に形成しなければならず、ハウジングの構造の繁雑化や高精度化のために、製造コストの低減が難しいという問題もあった。
本発明の目的は、上記問題を解決することにあり、曲げ難いハロゲンフリー電線が使用される場合でもコネクタの低背化を実現でき、しかも、防水機構内に電線の偏りを招くこともなく、更には、防水機構となる熱可塑性合成樹脂の成形時に該樹脂の圧着接続端子側への流入防止をハウジングの構造の繁雑化を招くことなく実現でき、ハウジングの構造の単純化によるコスト低減を実現することができる防水コネクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電線の一端を圧着接続する加締め部と相手コネクタの接続端子を嵌合接続させる電気接触部とを備えた圧着接続端子と、相手コネクタのハウジングに嵌合する先端部に前記圧着接続端子の電気接触部を位置決めする端子収容孔が相手コネクタにおける接続端子配列に対応して貫通形成されたハウジングと、前記加締め部に圧着された電線が外部に延出する前記ハウジングの基端部において該ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構とを備えた防水コネクタであって、
前記圧着接続端子が、前記電気接触部の後端に、該電気接触部と90度の角度で交差するように前記加締め部を設け、前記ハウジングの前記端子収容孔が開口する基端側端面に前記加締め部が載置され、電線が、前記ハウジングの相手コネクタへの嵌合方向に対して略直交する方向に引き出された形態であることを特徴とする防水コネクタ。
(2) 前記ハウジングが、前記電気接触部が挿入される端子収容孔が貫通形成されたハウジング本体と、該ハウジング本体の基端側端面の上を覆うようにハウジング本体に組み付けられて、前記基端側端面上の加締め部及び該加締め部に接続された電線とを押えるカバーとを備え、
前記防水機構が、前記カバーの外面側から前記ハウジングの基端部を覆って、前記ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止していることを特徴とする前記(1)記載の防水コネクタ。
(3) 前記加締め部及び該加締め部に圧着された電線を挟む前記ハウジング本体の基端側端面及び前記カバーの内面に、これらの加締め部及び電線を位置決めする配索溝を設けたことを特徴とする前記(2)記載の防水コネクタ。
(4) 前記カバーが、前記ハウジング本体の基端側端面の一側に、薄肉ヒンジを介して開閉可能に一体形成されていることを特徴とする前記(2)又は(3)記載の防水コネクタ。
上記(1)の構成によれば、ハウジング内に収容される圧着接続端子の電気接触部と加締め部とが90度に屈曲しているため、ハウジングの外部に延出する電線は、電線自体に曲げを加えなくても、前記ハウジングの相手コネクタへの嵌合方向に対して直交する方向に引き出された状態になり、コネクタの低背化に必要な形態が得られる。
そして、電線自体に曲げを加えなくてもコネクタの低背化に必要な電線引き出し形態が得られているため、圧着接続端子に接続される電線として、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線が使用された場合でも、電線への曲げRの確保のために低背化が犠牲になることがなく、確実に、コネクタの低背化を実現することができる。
しかも、電線に接続された圧着接続端子をハウジングに収容させた後、該ハウジングの基端部に、該ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止する防水機構を成形する場合に、該防水機構内で電線を曲げる必要がないため、防水機構内の電線が曲げ部のスプリングバックで動く恐れがなく、防水機構内に電線の偏りを招くこともなく、品質の安定した防水コネクタを安定生産することができる。
上記(2)の構成によれば、ハウジング本体の端子収容孔に電気接触部が挿入された圧着接続端子は、該ハウジング本体の基端側端面上に取り付けられるカバーにより押えられて、ハウジング本体から抜け止めされる。
また、ハウジング本体の基端側端面上に取り付けられるカバーがハウジング本体に組み付けた圧着接続端子及び電線の一部を覆っていて、前記ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止する防水機構は前記カバーの外面側に装備されるため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構を成形する際、前記カバーが、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による圧着接続端子の汚損等を確実に防止することができる。
また、本発明の防水コネクタのハウジングは、ハウジング本体にその一端を覆うカバーを取り付けることで、圧着接続端子の抜け止めや防水機構成形時の樹脂の流入防止を行う構成であり、互いに同軸上に嵌合するアウターハウジングとインナーハウジングとの嵌合構造によって圧着接続端子の抜け止めや防水機構成形時の樹脂の流入防止を行っていた従来のハウジングと比較すると、ハウジングを構成する部品の高精度化や構造の複雑化を緩和することができ、ハウジングの構造の単純化によるコスト低減を実現することができる。
上記(3)の構成によれば、例えば、圧着接続端子に接続される電線が、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線であっても、ハウジング内に収容した各圧着接続端子から延出する電線を、ハウジング内でしっかりと位置決めすることができ、防水機構内における電線の偏り防止を更に徹底することができる。
また、ハウジング本体の基端側端面及び前記カバーの内面に設けた配索溝の断面寸法を適宜に選定しておけば、ハウジング内に収容した圧着接続端子の加締め部や電線への密着性が高まり、防水機構となる熱可塑性合成樹脂の成形時における該樹脂の圧着接続端子側への流入防止効果を更に向上させることができる。
上記(4)の構成によれば、ハウジングは単一部品で構成されることになり、ハウジング本体とカバーとが別体の場合と比較して、部品点数の削減によるコストの低減を図ることができる。
本発明による防水コネクタによれば、ハウジングの外部に延出する電線は、電線自体に曲げを加えなくても、前記ハウジングの相手コネクタへの嵌合方向に対して直交する方向に引き出された状態になり、コネクタの低背化に必要な形態が得られる。
すなわち、電線自体に曲げを加えなくてもコネクタの低背化に必要な電線引き出し形態が得られているため、圧着接続端子に接続される電線として、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線が使用された場合でも、電線への曲げRの確保のために低背化が犠牲になることがなく、確実に、コネクタの低背化を実現することができる。
しかも、電線に接続された圧着接続端子をハウジングに収容させた後、該ハウジングの基端部に、該ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止する防水機構を成形する場合に、該防水機構内で電線を曲げる必要がないため、防水機構内の電線が曲げ部のスプリングバックで動く恐れがなく、防水機構内に電線の偏りを招くことがなく、品質の安定した防水コネクタを安定生産することができる。
以下、本発明に係る防水コネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防水コネクタの第1の実施形態の相手コネクタから離脱した状態の縦断面図、図2は図1に示した防水コネクタの相手コネクタに嵌合させた状態の縦断面図、図3は図2のA矢視図、図4は図3のB−B断面図、図5は図1に示した防水コネクタの分解斜視図である。
この一実施形態の防水コネクタ21は、例えば車載用CCD(Charge Coupled Device)カメラユニット等のコネクタ部への電源ケーブルの接続に利用されるもので、電線1を構成している各芯線1aの一端に圧着接続された2種類の圧着接続端子23,24(図8参照)と、これらの圧着接続端子23,24を収容して相手コネクタ25のハウジング27に嵌合接続されるハウジング29と、圧着接続端子23,24に接続された電線1が延出するハウジング29の基端部(図1では上端部)において該ハウジング29の基端部と電線1との間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構31とから構成されている。
図示例の電線1は、図5に示すように、4本の被覆付き芯線1aの周囲を外部被覆10で覆って1本のケーブルに成形した多心ケーブルである。上記の圧着接続端子23,24は、各芯線1a毎に装備される。
各圧着接続端子23,24は、図8に示すように、電線1内の芯線1aの一端を圧着接続する加締め部23a,24aと、機器側に装備される相手コネクタ25内の接続端子33を嵌合接続させる電気接触部23b,24bとを備えている。
圧着接続端子23,24の加締め部23a,24aは、図8に示すように、芯線1aの一端の被覆11を剥いで露出させた導体部12に加締めることで、芯線1aとの電気的及び機械的な接続を果たす。
また、電気接触部23b,24bは、相手コネクタ25内のピン形を成す接続端子33が嵌合する略筒構造に形成されている。
本実施形態の場合、図8にも示したように、圧着接続端子23,24は、略筒構造の電気接触部23b,24bの後端に、該電気接触部23b,24bと90度の角度で交差するように加締め部23a,24aを設けた構造になっている。
本実施形態の場合、2種類の圧着接続端子23と圧着接続端子24は、図10に示すように電線1を構成している4本の芯線1aをハウジング29上に2本ずつ対象に組み付けるために、互いに勝手反対の形状になっている。
ハウジング29は、図4及び図5に示すように、電気接触部23b,24bが挿入される4本の端子収容孔35aが貫通形成されるとともに、端子収容孔35aが開口する基端側端面35bに前記加締め部23a,24aが載置されるハウジング本体35と、該ハウジング本体35の基端側端面35bの上を覆うようにハウジング本体35に組み付けられて、基端側端面35b上の加締め部23a,24a及び該加締め部23a,24aに接続された芯線1aの一部とを押えるカバー39とを備えている。ハウジング本体35及びカバー39は、いずれも、絶縁性樹脂による射出成形品である。
本実施形態の場合、図5〜図7に示すように、加締め部23a,24a及び該加締め部23a,24aに圧着された芯線1aを挟むハウジング本体35の基端側端面35bとカバー39の内面39aとには、これらの加締め部23a,24a及び芯線1aを位置決めする配索溝41,42が設けられている。
ハウジング本体35の基端側端面35b上の各配索溝41は、基端側端面35bに貫通形成された端子収容孔35aに連通するように形成されている。カバー39の内面39aの各配索溝42は、図7にも示すように、基端側端面35b上の配索溝41の配置に対応して設けられている。
また、ハウジング本体35の基端側端面35bには、図6に示すように、該基端側端面35b上に被せられたカバー39を位置決め固定するための一対の圧入突起44が設けられている。そして、図7に示すように、カバー39の内面39aには、圧入突起44が圧入される一対の圧入孔46が設けられている。圧入孔46は、カバー39を貫通しないように設けられている。
すなわち、本実施形態のハウジング29は、収容する圧着接続端子23,24の電気接触部23b,24bをハウジング本体35の端子収容孔35aへ挿入することにより、各電気接触部23b,24bを位置決めするとともに、ハウジング本体35の基端側端面35bとカバー39の内面39aとで加締め部23a,24aを挟むことで、圧着接続端子23,24を固定する。
また、ハウジング本体35の基端側端面35b及びカバー39の内面39aに設けた配索溝41,42により、各圧着接続端子23,24の加締め部23a,24a及び芯線1aを把持することで、電気接触部23b,24bの回り止めを兼ねた堅固な固定を実現している。
防水機構31は、ハウジング本体35に組み付けた圧着接続端子23,24及び芯線1aの一部を、ハウジング本体35へのカバー39の取り付けにより固定した後、図11及び図12に示すように、カバー39の外面及び芯線1aの引き出し箇所を覆うように形成する。
この防水機構31は、例えば、カバー39の外面及び芯線1aの引き出し箇所を収容する成形型内にホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂を充填して、該樹脂を成形・固化することにより形成する。
以上に説明した防水コネクタ21では、図8にも示したようにハウジング29内に収容される圧着接続端子23,24の電気接触部23b,24bと加締め部23a,24aとが90度に屈曲しているため、ハウジング29の外部に延出する芯線1aは、電線自体に曲げを加えなくても、図1及び図2に示したようにハウジング29の相手コネクタ25への嵌合方向に対して直交する方向に引き出された状態になり、コネクタの低背化に必要な形態が得られる。
そして、電線自体に曲げを加えなくてもコネクタの低背化に必要な電線引き出し形態が得られているため、圧着接続端子23,24に接続される電線として、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線が使用された場合でも、電線への曲げRの確保のために低背化が犠牲になることがなく、確実に、コネクタの低背化を実現することができ、図15に示した従来の防水コネクタ100との比較では、電線への曲げRの確保が不要になることで、図13に示すように高さ寸法h2分の低背化を実現できる。
しかも、上記実施形態の防水コネクタ21では、電線に接続された圧着接続端子23,24をハウジング29に収容させた後、該ハウジング29の基端部に、該ハウジング29の基端部と電線との間を液密に封止する防水機構31を成形する場合に、該防水機構31内で電線を曲げる必要がないため、防水機構31内の電線が曲げ部のスプリングバックで動く恐れがなく、防水機構31内に電線の偏りを招くこともなく、品質の安定した防水コネクタ21を安定生産することができる。
また、本実施形態の防水コネクタ21では、ハウジング本体35の端子収容孔35aに電気接触部23b,24bが挿入された各圧着接続端子23,24は、該ハウジング本体35の基端側端面35b上に取り付けられるカバー39により押えられて、ハウジング本体35から抜け止めされる。
また、ハウジング本体35の基端側端面35b上に取り付けられるカバー39がハウジング本体35に組み付けた圧着接続端子23,24及び電線の一部を覆っていて、ハウジング29の基端部と電線との間を液密に封止する防水機構31はカバー39の外面側に装備されるため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構31を成形する際、カバー39が、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子23,24側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による圧着接続端子23,24の汚損等を確実に防止することができる。
また、本実施形態の防水コネクタ21のハウジング29は、ハウジング本体35にその一端を覆うカバー39を取り付けることで、圧着接続端子23,24の抜け止めや防水機構31成形時の樹脂の流入防止を行う構成であり、互いに同軸上に嵌合するアウターハウジングとインナーハウジングとの嵌合構造によって圧着接続端子の抜け止めや防水機構成形時の樹脂の流入防止を行っていた従来のハウジングと比較すると、ハウジング29を構成する部品の高精度化や構造の複雑化を緩和することができ、ハウジング29の構造の単純化によるコスト低減を実現することができる。
更に、本実施形態の防水コネクタ21は、加締め部23a,24a及び該加締め部23a,24aに圧着された電線を挟むハウジング本体35の基端側端面35b及びカバー39の内面39aに、これらの加締め部23a,24a及び電線を位置決めする配索溝41,42を設けている。
そのため、例えば、圧着接続端子23,24に接続される電線が、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線であっても、ハウジング29内に収容した各圧着接続端子23,24から延出する電線(芯線1a)を、ハウジング29内でしっかりと位置決めすることができ、防水機構31内における電線の偏り防止を更に徹底することができる。
また、ハウジング本体35の基端側端面35b及びカバー39の内面39aに設けた配索溝41,42の断面寸法を適宜に選定しておけば、ハウジング29内に収容した圧着接続端子23,24の加締め部23a,24aや電線への密着性が高まり、防水機構31となる熱可塑性合成樹脂の成形時における該樹脂の圧着接続端子23,24側への流入防止効果を更に向上させることができる。
図14は、本発明に係る防水コネクタのハウジングの第2の実施形態を示したものである。この第2の実施形態でも、ハウジング29は、第1の実施形態に示したカバー39とハウジング本体35とを具備した構成になっている。ただし、カバー39が、ハウジング本体35の基端側端面35bの一側に、薄肉ヒンジ51を介して開閉可能に一体形成されている。
このような構成にすると、ハウジング29は単一部品で構成されることになり、ハウジング本体35とカバー39とが別体の第1の実施形態の場合と比較して、部品点数の削減によるコストの低減を図ることができる。
本発明に係る防水コネクタの第1の実施形態の相手コネクタから離脱した状態の縦断面図である。 図1に示した防水コネクタの相手コネクタに嵌合させた状態の縦断面図である。 図2のA矢視図である。 図3のB−B断面図である。 図1に示した防水コネクタの分解斜視図である。 (a)は図5に示したハウジング本体の基端側から見た斜視図、(b)は(a)のC矢視図である。 図5に示したカバーのD矢視図である。 図5に示した電線の先端に圧着されている圧着接続端子の電線圧着前の状態を示す斜視図である。 圧着接続端子が圧着された電線が組み付けられたハウジング本体の基端側から見た斜視図である。 図9のE矢視図である。 図9に示したハウジング本体の基端側端面にカバーが取り付けられたハウジング組み立て状態における斜視図である。 図11に示したハウジング組み立て体の上に、防水機構を装備した状態の斜視図である。 従来の防水コネクタと第1の実施形態の防水コネクタとの背高さ寸法の相異を示す側面図である。 本発明に係る防水コネクタにおけるハウジングの第2の実施形態の説明図である。 従来の防水コネクタの構成を示す縦断面図である。 図15の防水コネクタに使用されている圧着接続端子の拡大斜視図である。 図15の防水コネクタに使用されているインナーハウジング圧着接続端子の拡大斜視図である。
符号の説明
1 電線
1a 芯線
11 被覆
21 防水コネクタ
23,24圧着接続端子
23a,24a 加締め部
23b,24b 電気接触部
25 相手コネクタ
27 ハウジング
29 ハウジング
31 防水機構
33 接続端子
35 ハウジング本体
35a 端子収容孔
35b 基端側端面
39 カバー
39a 内面
41,42 配索溝
44 圧入突起
46 圧入孔
51 薄肉ヒンジ

Claims (4)

  1. 電線の一端を圧着接続する加締め部と相手コネクタの接続端子を嵌合接続させる電気接触部とを備えた圧着接続端子と、相手コネクタのハウジングに嵌合する先端部に前記圧着接続端子の電気接触部を位置決めする端子収容孔が相手コネクタにおける接続端子配列に対応して貫通形成されたハウジングと、前記加締め部に圧着された電線が外部に延出する前記ハウジングの基端部において該ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構とを備えた防水コネクタであって、
    前記圧着接続端子が、前記電気接触部の後端に、該電気接触部と90度の角度で交差するように前記加締め部を設け、前記ハウジングの前記端子収容孔が開口する基端側端面に前記加締め部が載置され、電線が、前記ハウジングの相手コネクタへの嵌合方向に対して略直交する方向に引き出された形態であることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記ハウジングが、前記電気接触部が挿入される端子収容孔が貫通形成されたハウジング本体と、該ハウジング本体の基端側端面の上を覆うようにハウジング本体に組み付けられて、前記基端側端面上の加締め部及び該加締め部に接続された電線とを押えるカバーとを備え、
    前記防水機構が、前記カバーの外面側から前記ハウジングの基端部を覆って、前記ハウジングの基端部と電線との間を液密に封止していることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記加締め部及び該加締め部に圧着された電線を挟む前記ハウジング本体の基端側端面及び前記カバーの内面に、これらの加締め部及び電線を位置決めする配索溝を設けたことを特徴とする請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記カバーが、前記ハウジング本体の基端側端面の一側に、薄肉ヒンジを介して開閉可能に一体形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の防水コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018511154A (ja) * 2015-04-07 2018-04-19 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 水密プラグコネクタの製造のための方法およびプラグコネクタ

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