JP2009099412A - 防水コネクタ - Google Patents

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圭史 神野
Takehisa Suzuki
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Abstract

【課題】曲げ難いハロゲンフリー電線が使用される場合においてもコネクタの低背化を実現でき、加えて成形時に防水機構内に電線の偏りを招くこともなく、また防水機構となる熱可塑性合成樹脂の成形時にこの樹脂が圧着接続端子側へ流入することを防止する防水コネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング29に収容された圧着接続端子23からハウジング29の基端側に延出する電線とハウジング29との隙間が、熱可塑性合成樹脂製の防水機構31により液密に封止される防水コネクタ21において、圧着接続端子23の加締め部23aを、電線の導体に加締め付ける導体加締め部24と、電線の外部被覆に加締め着ける被覆部加締め部25と、を備えた構造とし、ハウジング29の基端には被覆部加締め部25の周囲を液密に封止するマットシールを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車載用電子機器等への電源ケーブルの接続等に用いて好適な防水コネクタに関する。
防水コネクタとして、例えば車載用CCD(Charge Coupled Device)カメラユニット等の車載用電子機器あるいは電気機器等の機器への電源ケーブルの接続に使用されるものが知られている(例えば、特許文献1)
例えば、図17に示した防水コネクタ100は、上記特許文献1に開示されているものであり、電線1の一端に圧着接続された圧着接続端子2と、当該圧着接続端子2を収容して相手コネクタ6のハウジング7に嵌合接続されるハウジング3と、当該圧着接続端子2に接続された電線1が延出するハウジング3の基端部(図17において上端部)において当該ハウジング3の基端部と電線1との間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構4と、備えて構成されている。
電線1は、複数本の被覆付き芯線1aの周囲を外部被覆11で覆って1本のケーブルに成形した多心ケーブルである。そして、圧着接続端子2は、各芯線1a毎に装着される。
この圧着接続端子2は、電線1内の芯線1aの一端を圧着接続する加締め部2aと、機器側に装備される相手コネクタ6内の接続端子8を嵌合接続させる電気接触部2bと、を備えている。
圧着接続端子2の加締め部2aは、図18に示すように、芯線1aの一端の外部被覆11を剥いで露出させた導体部12に加締め付けられることで、芯線1aとの電気的及び機械的な接続を果たしている。
また、電気接触部2bは、相手コネクタ6内のピン形を成す接続端子8が嵌合する略筒構造に形成されている。
従来の圧着接続端子2では、加締め部2aに接続された芯線1aが、電気接触部2bの中心軸C1方向に延出するように、加締め部2aと電気接触部2bとが一直線上に直列に設けられている。
一方、ハウジング3は、図17に示したように、相手コネクタ6のハウジング7に外嵌する嵌合筒部14を有したアウターハウジング15と、このアウターハウジング15の先端側から当該アウターハウジング15内に嵌合装着されて圧着接続端子2の支持を行うインナーハウジング17と、を備えて構成されている。
なお、アウターハウジング15及びインナーハウジング17は、いずれも、絶縁性樹脂による射出成形品である。
インナーハウジング17は、図19に示すように、圧着接続端子2の電気接触部2bを挿入する接触部収容孔18aが貫通形成された端子前部収容部18と、この端子前部収容部18の基端側端面上に連設されて圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する芯線1aの一部を収容保持する端子後部収容部19と、を備えている。
端子後部収容部19は、図19に示すように、端子前部収容部18の基端側端面の中央に立設された固定壁部19aと、この固定壁部19aの両面に開閉可能に装備された一対の押え片19b,19bと、を備えている。
また、それぞれの押え片19bは、一側端が固定壁部19aの一端縁に薄肉ヒンジ19dにより開閉可能に連結されると共に、他側縁には閉じた時に固定壁部19aの他端縁に係合して閉じた状態を維持する係止部19eが設けられている。
なお、図19に示したインナーハウジング17は、一対の押え片19bを開いた状態を示している。
また、端子後部収容部19の固定壁部19aと押え片19bとのそれぞれの突き合わせ面には、圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する芯線1aの一部を収容する半円形断面の把持溝19cが複数形成されている。
端子前部収容部18の接触部収容孔18aには、電気接触部2bに外周に突出するランス部2c(図18参照)が嵌合する角形断面の係合溝18bが中心軸C1方向に所定の深さで連設されていて、該係合溝18bへのランス部2cの嵌合により、接触部収容孔18aに挿入された電気接触部2bの回り止めと、先端方向への位置規制が実現される。
インナーハウジング17は、図19に示すように一対の押え片19bを開いた状態で、芯線1aが接続された圧着接続端子2の電気接触部2bを接触部収容孔18aに挿入する作業を行い、その後、押え片19bを閉じると、閉じた各押え片19bが係合溝18bの開口を塞いで、係合溝18bに嵌合しているランス部2cの抜けを防止する。
また、一対の押え片19bを閉じると、固定壁部19a及び押え片19bの突き合わせ面に形成された把持溝19cが、圧着接続端子2の加締め部2a及び該加締め部2aから延出する芯線1aの一部を挟んで、これらの加締め部2a及び芯線1aの一部の周囲を略密着状態に覆う。
そして、従来の防水コネクタ100は、電線1に圧着された各圧着接続端子2をアウターハウジング15に挿通させて、アウターハウジング15の先端側に導出させた圧着接続端子2を、アウターハウジング15から取り出されているインナーハウジング17に装着する。その後、インナーハウジング17をアウターハウジング15内に組み付けて、圧着接続端子2がハウジング3内に保持された状態にする。その後、ハウジング3の基端側に、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂による成形処理を実施して、防水機構4の形成を行う。
防水機構4となる熱可塑性合成樹脂の成形の際には、圧着接続端子2の加締め部2a及び芯線1aの一部の周囲を略密着状態に覆ったインナーハウジング17が、熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子2側に流入することを防止する。
また、従来の防水コネクタ100では、設置スペースが限られる車載機器へのケーブル接続を容易にするために、図17に示したように、防水機構4に電線1の延出方向を90度方向転換する屈曲部4aを設けて、ハウジング先端からの突出高さh1を低くするコネクタの低背化を図っている。
特開2005−327570号公報
ところで、近年、様々な分野で、環境への負荷を低減するリサイクル化への対応が要求されており、前述した防水コネクタ100で使用する電線1にも、ハロゲン物質や揮発性有機物質などの有害環境負荷物質を含まないハロゲンフリー材料により製造したハロゲンフリー電線の採用が進められている。
しかし、ハロゲンフリー電線は、従来のその他の電線と比較して、曲げ剛性が高いため、小さな曲率で曲げようとすると、圧着接続端子2との接続部に大きな引張荷重や曲げ荷重がかかってしまう。なお、ハロゲンフリー電線とは、その外部被覆がハロゲン元素を含まない材料を言う。
これに対して、従来の防水コネクタ100における圧着接続端子2は、芯線1aを接続するための加締め部2aが、芯線1aの導体のみを把持する構造で、芯線1aの外部被覆は把持していないため、芯線1aと圧着接続端子2との間の引張強度や曲げ強度が低く、電線を強く曲げると、断線等が発生する嫌いがあり、未だ改善の余地があった。
そのため、この断線等の発生を防止するため、防水機構に収容する曲げ部には、大きな曲率半径を確保しなければならず、コネクタの突出高さを低くする低背化が困難になるという問題があった。
また、圧着接続端子2の加締め部2aが、芯線1aの外部被覆は把持していないため、低背化のために芯線1aに曲げを加えた時に、曲げ応力が加締め部2aの直近の導体部に集中してしまい、加締め部2aの後端で芯線1aが不用意に折れ曲がって電線経路がずれやすく、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂による成形中に、各ハロゲンフリー電線が動いて、防水機構4内に電線の偏りという不具合が発生する虞があった。
さらに、従来の防水コネクタ100では、防水機構4の成形時に、圧着接続端子2側に熱可塑性合成樹脂が流入することを防止するために、ハウジング3を、圧着接続端子2を収容保持したインナーハウジング17と、このインナーハウジング17の外周囲を囲うアウターハウジング15との二重構造に形成している。そして、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が圧着接続端子2側へ流入防止効果を高めるためには、アウターハウジング15とインナーハウジング17とを高精度な嵌合構造に形成しなければならず、ハウジングの構造の繁雑化や高精度化のために、製造コストの低減が難しいという問題もあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線と圧着接続端子との間の引張強度や曲げ強度を高めることによって、曲げ難いハロゲンフリー電線が使用される場合でも、電線をしっかりと曲げて、コネクタの低背化を実現でき、しかも、防水機構内に電線の偏りを招くこともなく、更には、防水機構となる熱可塑性合成樹脂の成形時に該樹脂の圧着接続端子側への流入防止をハウジングの構造の繁雑化を招くことなく実現でき、ハウジングの構造の単純化によるコスト低減を実現することができる防水コネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 電線の一端に圧着接続する加締め部と相手コネクタの接続端子に嵌合接続するための電気接触部とを備えた圧着接続端子と、
前記相手コネクタのハウジングと嵌合するための先端部を有し、該先端部に前記圧着接続端子の電気接触部を位置決めする端子収容孔が前記相手コネクタの接続端子の配列に対応して貫通形成されたハウジングと、
前記加締め部に圧着された前記電線が外部に延出する前記ハウジングの基端部上で、該基端部と前期電線との隙間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構と、
を備えた防水コネクタであって、
前記圧着接続端子の加締め部が、前記電線の導体を加締め付ける導体加締め部と、前記電線の外部被覆を加締め付ける被覆加締め部と、を有し、そして
前記ハウジングの基端部には、前記端子収容孔に前記電気接触部を嵌合した前記圧着接続端子の被覆部加締め部の少なくとも一部の周囲を液密に封止するマットシールが設けられる
ことを特徴とする防水コネクタ。
(2) さらに、前記ハウジングの基端部には、前記マットシールを外側から押えるように前記ハウジングに係止されるマットシールカバーが設けられ、
前記マットシールカバーの外面が前記基端部の外面を少なくとも部分的に形成し、そして
前記防水機構が、前記マットシールカバーの外面側から前記ハウジングの基端部を覆っている
ことを特徴とする上記(1)の防水コネクタ。
(3) 前記電線に接続された圧着接続端子が前記ハウジングの前記端子収容孔に収容され、そして前記電線が所望の方向に引き出された上で、前記防水機構が前記ハウジングの基端部を覆うように成形されている
ことを特徴とする上記(1)又は(2)の防水コネクタ。
上記(1)の構成によれば、電線が接続される圧着接続端子の加締め部には、導体加締め部と被覆部加締め部とが設けられているので、導体加締め部のみしか装備されていなかった従来の圧着接続端子の場合と比較して、電線と圧着接続端子との間の引張強度や曲げ強度を向上させることができる。このため、圧着接続端子に接続される電線として、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線が使用された場合であっても、電線へ曲げ荷重を与えやすくなり、電線を従来よりも小さな曲率半径で曲げてコネクタの低背化を実現することができる。加えて、圧着接続端子の被覆部加締め部により電線が確実と保持されるため、電線に接続された圧着接続端子をハウジングに収容させた後、当該ハウジングの基端部に、該ハウジングの基端部と前記電線との隙間を液密に封止する防水機構を成形する場合に、電線が不用意に動くことがなく、防水機構内に電線の偏りが発生することを防止して、品質の安定した防水コネクタを安定生産することができる。さらに、加えて、ハウジングの基端部にマットシールが設けられるので、ハウジングの端子収容孔に電気接触部が挿入された圧着接続端子において、端子後部に位置する被覆加締め部の少なくとも一部の周囲が液密に封止することになる。このため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構を成形する際、前記マットシールが、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が導体加締め部や電気接触部側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による電気接触部の汚損等を防止することができる。
また、上記(2)の構成によれば、端子後部に位置する被覆部加締め部が、前記マットシールを外側から押えるように前記ハウジングに係止されるマットシールカバーにより、被覆部加締め部の周囲がより液密に封止されると共に、より確実に保持されることとなる。そして、防水機構は前記マットシールカバーの外面側に装備されるため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構を成形する際、前記マットシールカバーが前記マットシールと同じく、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が導体加締め部や電気接触部側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による電気接触部の汚損等をより確実に防止することができる。
さらに、上記(3)の構成によれば、圧着接続端子の被覆部加締め部により電線が確実に保持されるため、電線に接続された圧着接続端子をハウジングに収容させた後、前記電線を所望の方向に引き出すことができる。そして、前記電線を所望の方向に引き出した後に、防水機構が前記ハウジングの基端部を覆うように成形することにより、防水コネクタの種々の使用態様に応じて電線を適切な方向で防水機構から延出させることができる。このため、電線を効率的に配策することが可能となる。
さらに、本発明の防水コネクタのハウジングに、ハウジングの基端部にハウジング材料よりも弾性変形し易いマットシールが装備されるとより好適である。これにより、防水機構成形時の樹脂の流入防止をより確実に行う構成となり、互いに同軸上に嵌合するアウターハウジングとインナーハウジングとの嵌合構造によって防水機構成形時の樹脂の流入防止を行っていた従来のハウジングと比較して、ハウジングを構成する部品の高精度化や構造の複雑化を緩和することができ、ハウジングの構造の単純化によるコスト低減を実現することができる。
本発明によれば、電線と圧着接続端子との間の引張強度や曲げ強度を高めることによって、曲げ難いハロゲンフリー電線が使用される場合でも、電線をしっかりと曲げて、コネクタの低背化を実現でき、しかも、防水機構内に電線の偏りを招くこともなく、更には、防水機構となる熱可塑性合成樹脂の成形時に該樹脂の圧着接続端子側への流入防止をハウジングの構造の繁雑化を招くことなく実現でき、ハウジングの構造の単純化によるコスト低減を実現することができる防水コネクタを提供することができる。
以下、本発明に係る防水コネクタの好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態である防水コネクタの相手コネクタから離脱した状態の縦断面図であり、図2は図1に示した防水コネクタの相手コネクタに嵌合させた状態の縦断面図であり、図3は図2のA矢視図であり、図4は図3のB−B断面図である。
図1〜図4に示すように、本発明に係る実施形態である防水コネクタ21は、例えば車載用CCD(Charge Coupled Device)カメラユニット等の機器のコネクタ部への電源ケーブルの接続に利用されるものであり、電線1を構成している各芯線1aの一端に圧着接続された圧着接続端子23(図8参照)と、これらの圧着接続端子23を収容するとともに相手コネクタ26のハウジング27と嵌合するための先端部を有して、当該ハウジング27と嵌合接続されるハウジング29と、圧着接続端子23に接続された電線1が延出するハウジング29の基端部(図1において上端部)上で当該ハウジング29の基端部と電線1との隙間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構31と、を備えて構成されている。
電線1は、図8、図9に示すように、6本の被覆付き芯線1aの周囲を外部被覆11で覆って1本のケーブルに成形した多心ケーブルである。そして、圧着接続端子23は、各芯線1a毎に装備される。
各圧着接続端子23は、図8に示すように、電線1内の芯線1aの一端に圧着接続する加締め部23aと、機器側に装備される相手コネクタ26内の雄型の接続端子33に嵌合接続するための電気接触部23bと、を備えている。
圧着接続端子23の加締め部23aは、図8に示すように、芯線1aの一端の外部被覆11を剥いで露出させた導体部12を加締め付ける導体加締め部24と、芯線1aの外部被覆11を加締め着ける被覆部加締め部25と、を有しており、芯線1aとの電気的及び機械的な接続を果たしている。
また、電気接触部23bは、相手コネクタ26内のピン形を成す接続端子33が嵌合する略筒構造に形成されている。
本実施形態の場合、図8(b)に示すように、加締め部23aに接続された芯線1aが、電気接触部23bの中心軸C1方向に延出するように、加締め部23aを構成している導体加締め部24及び被覆部加締め部25と電気接触部23bとが略一直線上に直列に設けられている。
ハウジング29は、図5〜図7に示すように、相手コネクタ26のハウジング27の外側(図1、図2参照)に嵌合する外筒部34と、ハウジング27の内側(図1、図2参照)に嵌合する内筒部35と、を有するように、例えば絶縁性樹脂材料の射出成型により一体形成されたものである。
内筒部35には、電気接触部23b及び加締め部23aが挿入される6本の端子収容孔35aが貫通形成されると共に、端子収容孔35aが開口する基端側には、後述するマットシール41が装着される第1の座ぐり孔35bと、後述するマットシールカバー43が装着される第2の座ぐり孔35cと、が形成されて、ハウジング29の基端部に当該マットシール41と当該マットシールカバー43とが設けられることとなる。
端子収容孔35aの先端側は、内径が電気接触部23bの先端部の外径よりも小さく設定された縮径部45となっており、端子収容孔35aに挿入された電気接触部23bの先端が該縮径部45に当たることで、先方への抜け出しが規制されることとなる。
また、内筒部35内には、圧着接続端子23の外周に突出したランス23c(図8参照)に係合して、圧着接続端子23のハウジング基端側への抜けを防止する係止突起46が設けられている。
そして、マットシール41は、図9に示すように、第1の座ぐり孔35bに略緊密に装着され得るように略円板状に形成されている。
マットシール41は、ハウジング29よりも軟質で弾性に富んだ樹脂材料又はゴム材料により円板状に形成されたもので、圧着接続端子23の被覆部加締め部25が挿通する6個の端子挿通孔41aが、ハウジング29の6個の端子収容孔35aと同じ配列ピッチで貫通形成されている。
また、マットシール41の内端面には、第1の座ぐり孔35bの底面に設けられた一対の位置決め孔48(図7参照)に嵌合し得るように、当該位置決め孔48に対応して一対の位置決め突起41bが設けられている。マットシール41は、第1の座ぐり孔35bに装着する際には、一対の位置決め突起41bを、第1の座ぐり孔35bの一対の位置決め孔48に嵌合させることで、マットシール41上の6個の端子挿通孔41aが、ハウジング29の6個の端子収容孔35aの上に適切に重なった状態で位置決めされる。
端子収容孔35aの高さ(深さ)寸法や、第1の座ぐり孔35bの装備位置は、図1に示すように、マットシール41が第1の座ぐり孔35bに装着された状態で、圧着接続端子23の少なくとも一部が端子挿通孔41aの内周面に密着するように設定されている。これにより、マットシール41は、端子収容孔35aに装着された圧着接続端子23の被覆部加締め部25の周囲を液密に封止することができる。
図9に示すように、マットシールカバー43が嵌合する第2の座ぐり孔35cは、第1の座ぐり孔35bよりも径が大きな座ぐり孔である。
マットシールカバー43は、第2の座ぐり孔35cに回転可能に嵌合してマットシール41を押さえつける円板部43aと、ハウジング29への固定ため当該円板部43aの外周に設けられる一対の圧入用突片43bと、を備えて構成される。
円板部43aには、圧着接続端子23や芯線1aを挿通させることのできる6個の電線挿通穴43cが形成されている。
そして、図7、図9に示すように、第2の座ぐり孔35cの外周囲には、圧入用突片43bが嵌合する一対の圧入溝51が設けられ、この圧入溝51の内側面には、該圧入溝51に圧入された圧入用突片43bを押圧保持する圧入突起52が装備されている。
即ち、マットシールカバー43は、一対の圧入用突片43bをハウジング29の一対の圧入溝51に圧入することにより、ハウジング29の基端に固定される。また、マットシールカバー43がハウジング29に固定された状態では、マットシールカバー43上の6個の電線挿通穴43cが、マットシール41上の6個の端子挿通孔41aの上に適切に重なった状態で位置決めされることとなる。そして、マットシールカバー43の外面が前記ハウジング29の基端部の外面を少なくとも部分的に形成することとなる。
本実施の形態の防水コネクタ21は、図9に示すように、ハウジング29の基端側の第1の座ぐり孔35b及び第2の座ぐり孔35cにマットシール41(図10)、及びマットシールカバー43を順に装着し(図11)、その後、電線1に圧着された圧着接続端子23を装着することで、最終的に図12に示すような部分組み立て状態となる。
その後、図13に示すように、マットシールカバー43の外面側からハウジング29の基端部を覆うように、防水機構31が形成されることで、防水コネクタ21が完成する。
この防水機構31は、例えば、マットシールカバー43の外面及び芯線1aの引き出し箇所を収容する成形型内にホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂を充填して、該樹脂を成形・固化することにより形成される。
以上に説明した防水コネクタ21では、電線(芯線1a)が接続される圧着接続端子23の加締め部23aには、図8などにも示したように、導体加締め部24と被覆部加締め部25とが設けられているので、導体加締め部のみしか装備されていなかった従来の圧着接続端子23の場合と比較して、芯線1aと圧着接続端子23との間の引張強度や曲げ強度を向上させることができる。
このため、圧着接続端子23に接続される電線として、曲げ剛性の高いハロゲンフリー電線が使用された場合であっても、電線へ曲げ荷重を与えやすくなり、電線を従来よりも小さな曲率半径で曲げてコネクタの低背化を実現することができる。
ここで、図14は、本実施形態の防水コネクタ21が、従来の防水コネクタ100に対して、高さH2分の低背化を実現できることを示したものである。
また、図14には、本発明に係る防水コネクタの他の実施形態として、ハウジング29から引き出される電線1の引き出し方向を、ハウジング29への圧着接続端子23の挿入方向と一致させたストレートタイプの防水コネクタ61も示されている。
本実施形態の防水コネクタ21では、図2などに示すように防水機構31内で芯線1aを90度方向転換しているのに対して、ストレートタイプの防水コネクタ61の場合は、防水機構31内で電線を90度曲げずに、図16に示すようにストレートに引き出す形態にしている。
なお、他の実施形態である防水コネクタ61において、電線の引き出し方向をストレートにしたこと以外の態様は全て上記実施形態と同様である。
このようにストレートタイプとした場合でも、図8に示した圧着接続端子23によって圧着接続端子23と芯線1aとの間の引張強度や曲げ強度が向上しているため、防水機構31を構成する樹脂の肉盛り高さを低減することができ、従来の防水コネクタ100と比較して、高さH3分の低背化を実現することが可能である。
また、本実施形態の防水コネクタ21では、圧着接続端子23の被覆部加締め部25により芯線1aが確実に保持されるため、芯線1aに接続された圧着接続端子23をハウジング29に収容させた後、当該ハウジング29の基端部に、当該ハウジング29の基端部と芯線1aとの隙間を液密に封止する防水機構31を成形する場合に、芯線1aが不用意に動くことがなく、防水機構31内に電線の偏りが発生することを防止して、品質の安定した防水コネクタを安定生産することができる。
さらに、本実施形態の防水コネクタ21では、芯線1aに接続された圧着接続端子23をハウジング29に収容させた後、図15の(a)〜(d)に示すように電線1を所望の方向に引き出した(本実施形態では90度方向転換)上で、防水機構31が前記ハウジング29の基端部を覆うように成形される。このため、防水コネクタ21の種々の使用態様に応じて電線1を適切な方向で防水機構31から延出させることができ、電線1を効率的に配策することが可能となる。
さらに、加えて、ハウジング29の基端部にマットシール41が設けられるので、ハウジング29の端子収容孔35aに電気接触部23bが挿入された圧着接続端子23において、端子後部に位置する被覆加締め部25の少なくとも一部の周囲が液密に封止することになる。
このため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構31を成形する際、前記マットシール41が、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が導体加締め部24や電気接触部23b側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による電気接触部23bの汚損等を防止することができる。
さらに、本実施形態の防水コネクタ21では、端子後部に位置する被覆部加締め部25が、前記マットシール41を外側から押えるように前記ハウジング29に係合されるマットシールカバー43により、被覆部加締め部25の周囲がより液密に封止されると共に、より確実に保持される。
そして、防水機構31はマットシールカバー43の外面側に装備されるため、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂により防水機構31を成形する際、マットシールカバー43がマットシール41と同じく、ホットメルト接着剤等の熱可塑性合成樹脂が導体加締め部24や電気接触部23b側に流入することを防止する隔壁として機能し、樹脂の流入による電気接触部23bの汚損等をより確実に防止することができる。
また、圧着接続端子23の被覆部加締め部25により芯線1aが確実に保持されるため、芯線1aに接続された圧着接続端子23をハウジング29に収容させた後、電線1を所望の方向に引き出すことができる。そして、前記電線1を所望の方向に引き出した後に、防水機構31が前記ハウジング29の基端部を覆うように成形することにより、防水コネクタ21の種々の使用態様に応じて電線1を適切な方向で防水機構31から延出させることができる。このため、電線1を効率的に配策することが可能となる。
また、本実施形態の防水コネクタ21のハウジング29に、ハウジング29の基端にハウジング材料よりも弾性変形し易いマットシール41が装備されることで、防水機構31成形時の樹脂の流入防止をより確実に行う構成となり、互いに同軸上に嵌合するアウターハウジングとインナーハウジングとの嵌合構造によって防水機構成形時の樹脂の流入防止を行っていた従来のハウジングと比較して、ハウジング29を構成する部品の高精度化や構造の複雑化を緩和することができ、ハウジング29の構造の単純化によるコスト低減を実現することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本発明に係る実施形態である防水コネクタの相手コネクタから離脱した状態の縦断面図である。 図1に示した防水コネクタの相手コネクタに嵌合させた状態の縦断面図である。 図2のA矢視図である。 図3のB−B断面図である。 図1に示した防水コネクタのハウジングの先端側から見た斜視図である。 図5に示したハウジングの縦断面図である。 図6のC矢視図である。 (a)は図1に示した圧着接続端子の電線圧着前の状態を示す斜視図、(b)は電線圧着後の状態を示す側面図である。 図6に示したハウジングの基端に装着されるマットシール、マットシールカバー、圧着接続端子付きの電線の分解斜視図である。 図9に示したハウジングにマットシールが組み付けられた状態の斜視図である。 図10に示したハウジングにマットシールカバーが取り付けられた状態の斜視図である。 図11に示したハウジングに圧着接続端子付きの電線を組み付けた状態の斜視図である。 図12に示した組み立て体の上に、防水機構を装備した状態の斜視図で、(a)はハウジング基端側から見た斜視図、(b)はハウジング先端側から見た斜視図である。 従来の防水コネクタと第1の実施の形態の防水コネクタと第2の実施の形態の防水コネクタとの背高さ寸法の相異を示す側面図である。 図12に示したハウジングの電線を四方向それぞれに引き出した状態((a)〜(d))を示すハウジング背面図である。 ハウジングから延出する電線を防水機構内で曲げずに一直線に延出させた本発明の第2の実施の形態におけるハウジング背面図である。 従来の防水コネクタの構成を示す縦断面図である。 図17の防水コネクタに使用されている圧着接続端子の拡大斜視図である。 図17の防水コネクタに使用されているインナーハウジング圧着接続端子の拡大斜視図である。
符号の説明
1 電線
1a 芯線
11 外部被覆
21 防水コネクタ
23 圧着接続端子
23a 加締め部
23b 電気接触部
23c ランス
24 導体加締め部
25 被覆部加締め部
26 相手コネクタ
27 ハウジング
29 ハウジング
31 防水機構
33 接続端子
34 外筒部
35 内筒部
35a 端子収容孔
35b 第1の座ぐり孔
35c 第2の座ぐり孔
41 マットシール
41a 端子挿通孔
41b 位置決め突起
43 マットシールカバー
43a 円板部
43b 圧入用突片
43c 電線挿通穴
45 縮径部
46 係止突起
48 位置決め孔
51 圧入溝
52 圧入突起

Claims (3)

  1. 電線の一端に圧着接続する加締め部と相手コネクタの接続端子に嵌合接続するための電気接触部とを備えた圧着接続端子と、
    前記相手コネクタのハウジングと嵌合するための先端部を有し、該先端部に前記圧着接続端子の電気接触部を位置決めする端子収容孔が前記相手コネクタの接続端子の配列に対応して貫通形成されたハウジングと、
    前記加締め部に圧着された前記電線が外部に延出する前記ハウジングの基端部上で、該基端部と前期電線との隙間を液密に封止する熱可塑性合成樹脂製の防水機構と、
    を備えた防水コネクタであって、
    前記圧着接続端子の加締め部が、前記電線の導体を加締め付ける導体加締め部と、前記電線の外部被覆を加締め付ける被覆加締め部と、を有し、そして
    前記ハウジングの基端部には、前記端子収容孔に前記電気接触部を嵌合した前記圧着接続端子の被覆部加締め部の少なくとも一部の周囲を液密に封止するマットシールが設けられる
    ことを特徴とする防水コネクタ。
  2. さらに、前記ハウジングの基端部には、前記マットシールを外側から押えるように前記ハウジングに係止されるマットシールカバーが設けられ、
    前記マットシールカバーの外面が前記基端部の外面を少なくとも部分的に形成し、そして
    前記防水機構が、前記マットシールカバーの外面側から前記ハウジングの基端部を覆っている
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記電線に接続された圧着接続端子が前記ハウジングの前記端子収容孔に収容され、そして前記電線が所望の方向に引き出された上で、前記防水機構が前記ハウジングの基端部を覆うように成形されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の防水コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018511154A (ja) * 2015-04-07 2018-04-19 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 水密プラグコネクタの製造のための方法およびプラグコネクタ
DE102021131953B3 (de) 2021-12-03 2023-05-17 Auma Riester Gmbh & Co. Kg Elektronisches Gerät und entsprechende Baureihe

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