JP2009098491A - 光学フィルム、該光学フィルムの製造方法、該光学フィルムからなる位相差板および位相差板用共重合体 - Google Patents

光学フィルム、該光学フィルムの製造方法、該光学フィルムからなる位相差板および位相差板用共重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】広い波長域で一様の偏光変換が可能になる光学フィルム、該光学フィルムの製造方法、該光学フィルムからなる位相差板および位相差板用共重合体を提供する。
【解決手段】式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸してなる光学フィルム。
Figure 2009098491

Figure 2009098491

【選択図】なし

Description

本発明は、光学フィルム、該光学フィルムの製造方法、該光学フィルムからなる位相差板および位相差板用共重合体に関する。
位相差板を透過する光の波長450nmのレターデーション[Re(450)]と波長550nmのレターデーション[Re(550)]との比([Re(450)]/[Re(550)])は波長分散係数αと定義され、位相差板が広い波長域において一様の偏光変換を行うためには、位相差板の波長分散係数αが1.00未満である波長分散特性を有することが好ましい。
ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ノルボルネン系樹脂などの熱可塑性樹脂を一軸延伸または二軸延伸したものを位相差板として用いた場合には、位相差板の波長分散係数αは熱可塑性樹脂によって異なる値を示すものの、前記の波長分散係数αは、通常、1.00以上の値を示す。
好ましい波長分散特性を得るため、例えば、波長分散特性の異なる2枚の位相差板を積層することが提案されている(特許文献1)。また、λ/2板とλ/4板を積層することも提案されている(特許文献2)。しかしながら、2枚以上の位相差板を貼り合わせる場合にはコスト高となり、厚みが大きくならざるを得ず、また光学特性の角度依存性が大きいなどの問題点があった。
特許文献3には、正の屈折率異方性を有するモノマーと負の屈折率異方性を有するモノマーとを含む熱可塑性樹脂を延伸して得られた位相差板が、1.00未満の波長分散係数αを有することが開示されている。しかしながら、かかる熱可塑性樹脂としては、具体的には、ホスゲンとビスフェノールとからなるポリカーボネートしか開示されておらず、ホスゲンを用いることから、該ポリカーボネートの工業的な生産は必ずしも容易ではない。さらに、該ポリカーボネートに用いられる負の屈折率異方性を有するモノマーとしては、9−フルオレンとフェノールとの脱水縮合物である下記[F]および[G]が開示されているに過ぎない。
Figure 2009098491
特開平2−120804号公報(特許請求の範囲) 特開平5−100114号公報(特許請求の範囲) PCT/JP99/06057(特許請求の範囲、[0119]、[0131][表4]、[0137][表5]、[0148][表8])
本発明の課題は、ホスゲンを用いることがない方法により製造可能で、ポリカーボネートとは異なる共重合体を含む熱可塑性樹脂からなり、波長分散係数αが1.00未満で、広い波長域で一様の偏光変換が可能になる光学フィルム、該光学フィルムの製造方法、該光学フィルムからなる位相差板および位相差板用共重合体を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、本発明に至った。すなわち本発明は、[1]〜[8]のいずれか記載の発明である。
[1]式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸してなる光学フィルム。
Figure 2009098491
(式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
Figure 2009098491
(式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
[2]式(I)で表されるモノマーが、式(I−1)〜式(I−3)で表されるモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーである[1]記載の光学フィルム。
Figure 2009098491
(式(I−1)〜式(I−3)中、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、nはそれぞれ独立に0〜20の整数を表す。Rは、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、グリシドキシ基を表し、lは0〜4の整数、kは0〜5の整数を表す。)
[3]式(II)で表されるモノマーが、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミドおよびアクリロイルモルフォリンからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーである[1]または[2]記載の光学フィルム。
[4]光学フィルムを透過する透過光の波長νnmにおける位相差値Re(ν)が、下記式を充足する[1]〜[3]のいずれか記載の光学フィルム。
Re(450)<Re(550)<Re(650)
[5]式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸する光学フィルムの製造方法。
Figure 2009098491
(式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
Figure 2009098491
(式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
[6]共重合体を含む溶液を平滑な面にキャストして溶媒を留去することによって成膜化する[5]記載の光学フィルムの製造方法。
[7][1]〜[4]のいずれか記載の光学フィルムからなる位相差板。
[8]式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する位相差板用共重合体。
Figure 2009098491
(式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
Figure 2009098491
(式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
本発明の光学フィルムは、ポリカーボネートとは異なる共重合体を含む熱可塑性樹脂からなる。該熱可塑性樹脂は、ホスゲンを用いることがなくとも、UV硬化や熱硬化などの簡便な方法で製造することができる。
さらに得られた光学フィルムの波長分散係数αは1.00未満であり、該光学フィルムは、広い波長域で一様の偏光変換を行うことができる。
以下、本発明について詳細に説明する。「光学フィルム」とは、光を透過し得るフィルムであって、光学的な機能を有するフィルムをいう。光学的な機能とは、屈折、複屈折などを意味する。
本発明の光学フィルムは、式(I)で表されるモノマー(以下、モノマー(I)という場合がある)および式(II)で表されるモノマー(以下、モノマー(II)という場合がある)に由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸してなる。
共重合体は、モノマー(I)に由来する繰り返し単位を含有する。
Figure 2009098491

式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、好ましくは水素原子である。
は5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。該芳香族性を有する基の具体例としては、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基またはアントラセニル基などの芳香族性炭化水素基、ピロール基、フラニル基、ピラジニル基、ピラゾール基、ピリジニル基またはチアゾール基などの芳香族性複素環基などが例示される。
芳香族性を有する基は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、グリシドキシ基、炭素数2〜4のアシル基、カルボキシル基またはハロゲン原子が結合していてもよい。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。
芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団は、複数の芳香族性を有する基が連結基を介して結合されてなる1価の原子団であってもよい。連結基としては、例えば、メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、シクロヘキシリデン基、エチレン基またはプロピレン基などの炭素数1〜6程度の炭化水素基、単結合、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基あるいは−CO−などが挙げられる。
具体的には、単結合で結合したビフェニル基またはイソプロピリデン基が結合した下記式(III)で表される基などが例示される。
Figure 2009098491
芳香族性を有する基には、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基またはオクチル基などの炭素数1〜12のアルキル基、例えば、メトキシ基またはエトキシ基などの炭素数1〜12のアルコキシ基、例えば、フッ素原子、塩素原子または臭素原子などのハロゲン原子、例えば、アセチル基などのような炭素数2〜4のアシル基、水酸基、グリシドキシ基あるいはカルボキシル基が結合していてもよい。
モノマー(I)として、異なる複数のモノマーを併用してもよい。
モノマー(I)としては、特に、下記式(I−1)〜下記式(I−3)で表されるモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーであることが好ましい。
Figure 2009098491
式(I−1)中、Rは前記と同じ意味を表し、Rは、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはグリシドキシ基を表す。kは0〜5の整数を表す。
Figure 2009098491
式(I−2)中、RおよびRは前記と同じ意味を表し、nは1〜20の整数を表す。lは0〜4の整数を表し、kは0〜5の整数を表す。
Figure 2009098491
式(I−3)中、R、R、n、lおよびkは前記と同じ意味を表す。
モノマー(I)の具体例としては、ベンジルアクリレートまたはベンジルメタクリレート(I−1−1)の他、下記式(I−2−1)または下記式(I−3−1)で表されるモノマーが例示される。
Figure 2009098491
Figure 2009098491
モノマー(I)の製造方法としては、例えば、芳香族性を有する基を与える化合物として、フェノール化合物を用い、該化合物にエチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを反応させて、R−X−OHを得て、さらにアクリル酸またはメタクリル酸などでエステル化する方法、例えば、芳香族性を有する基を与える化合物として、ハロゲン化ベンゼン化合物を用い、該化合物にアルキレンジオールを反応させて、R−X−OHを得て、さらにアクリル酸またはメタクリル酸などでエステル化する方法などが挙げられる。
また、前記例示されたベンジルアクリレートおよびベンジルメタクリレート(I−1−1)は、和光純薬工業、メルク社またはアルドリッチ社などから市販されており、式(I−2)および式(I−3)で表される化合物は新中村化学工業(株)からNKエステルL−4[式(I−2−1)で表されるモノマー]およびNKエステルA−CMP−1E[式(I−3−1)で表されるモノマー]の商品名で市販されている。
共重合体におけるモノマー(I)に由来する繰り返し単位の含有量は、例えば、20〜95モル%、好ましくは30〜90モル%、特に好ましくは40〜85モル%である。モノマー(I)に由来する繰り返し単位の含有量が20〜95モル%であると、光学フィルムの波長分散係数がより小さくなる傾向があることから好ましい。
共重合体は、モノマー(II)に由来する繰り返し単位を含有する。
Figure 2009098491
モノマー(II)におけるRは、水素原子またはメチル基を表し、好ましくは水素原子である。
モノマー(II)におけるRおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基またはn−ブチル基などの炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRをブチレン基またはヘキシレン基などで連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよい。また、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、酸素原子、硫黄原子、スルホン基またはアミノ基などのヘテロ原子で置換されていてもよい。
モノマー(II)として、異なる複数のモノマーを併用してもよい。
モノマー(II)の具体例としては、例えば、アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド、また例えば、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド等のN−置換(メタ)アクリルアミド、例えば、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミドまたは(メタ)アクリロイルモルホリン等のN,N−置換(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
モノマー(II)としては、特にN,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミドまたはアクリロイルモルフォリンが好ましい。
モノマー(II)は、市販されているものをそのまま使用すればよい。
共重合体におけるモノマー(II)に由来する繰り返し単位の含有量は、例えば、5〜80モル%、好ましくは10〜70モル%、特に好ましくは15〜60モル%である。モノマー(II)に由来する繰り返し単位の含有量が5〜80モル%であると、光学フィルムの波長分散係数がより小さくなる傾向があることから好ましい。
共重合体は、2種以上のモノマーからなることが好ましい。
さらにモノマー(I)およびモノマー(II)とは異なる少なくとも1種以上のモノマーを併用してもよい。
共重合体には、モノマー(I)およびモノマー(II)と共重合可能なモノマー(以下、「共重合可能なモノマー」という場合がある)に由来する繰り返し単位が含有されていてもよい。共重合可能なモノマーとしては、オレフィン、ビニル化合物または(メタ)アクリレートなどが用いられる。
共重合可能なモノマーとして用いられるオレフィンとしては、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン化合物または炭素数5〜20の環状オレフィンが挙げられる。
炭素数3〜20のα−オレフィン化合物としては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンまたは1−エイコセンのような炭素数3〜20の直鎖状α−オレフィンや、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテンまたは3−メチル−1−ブテンのような炭素数4〜20の分岐状α−オレフィンなどが挙げられる。
エチレンおよび炭素数3〜20のα−オレフィン化合物の中でも、エチレン、炭素数が3または4の直鎖状α−オレフィンであるプロピレンまたは1−ブテンが、得られる共重合体をフィルム状に成形した際の柔軟性に優れることから好ましく、特にエチレンが好ましい。
環状オレフィンとは、炭素環内に重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物である。従って、環状オレフィンをモノマー(I)およびモノマー(II)と共重合して得られる共重合体の主鎖中に、例えば、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、それらが2つ以上結合した環のような脂環式の環を導入し得る単量体である。具体的には、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エンや、6−アルキルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、5,6−ジアルキルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン、1−アルキルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エンまたは7−アルキルビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エンのような、メチル基、エチル基またはブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基が導入されたノルボンネン誘導体、ジメタノオクタヒドロナフタレンとも呼ばれているテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]−3−ドデセン、8−アルキルテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]−3−ドデセンまたは8,9−ジアルキルテトラシクロ[4,4,0,12,5,17,10]−3−ドデセンなどのジメタノオクタヒドロナフタレンの8位および/または9位に炭素数3以上のアルキル基が導入されたジメタノオクタヒドロナフタレン誘導体、分子内に1個または複数個のハロゲンが導入されたノルボルネンの誘導体、8位および/または9位にハロゲンが導入されたジメタノオクタヒドロナフタレンの誘導体などが挙げられる。
共重合可能なモノマーとして用いられるビニル化合物としては、酢酸ビニル、(無水)マレイン酸、マレイミドおよび塩化ビニルなどが挙げられる。さらに脂環式構造を有するビニル化合物が挙げられる。
脂環式構造を有するビニル化合物とは、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデカニル基、ノルボルネニル基またはアダマンチル基などの炭素数3〜12程度の脂環式炭化水素基およびビニル基からなる化合物である。脂環式構造を有するビニル化合物をモノマー(I)およびモノマー(II)と共重合して得られる共重合体の主鎖に脂環式炭化水素基が結合している。
そのほかに共重合可能なモノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、炭素数1以上のアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜3の第一級アルコールとから得られるエステル、などが挙げられる。
共重合可能なモノマーは、2種類以上の共重合可能なモノマーを併用してもよい。
共重合体における共重合可能なモノマーに由来する繰り返し単位の含有量としては、例えば、20モル%以下、好ましくは15モル%以下、特に好ましくは10モル%以下である。共重合可能なモノマーが20モル%以下であると、光学フィルムの波長分散係数がより小さくなる傾向があることから好ましい。
共重合体における共重合形式としては、ランダム形式またはブロック形式などが挙げられるが、共重合体を構成する繰り返し単位がそれぞれドメインを形成しない程度にブロック形式が少量であると、得られる光学フィルムの透明性が向上することから好ましい。
共重合体の製造方法としては、例えば、モノマー(I)、モノマー(II)および有機溶媒、さらに必要に応じて、共重合可能なモノマーを混合して、モノマーの合計濃度を20重量%以上、好ましくは30〜60重量%の混合液に調製したのち、窒素雰囲気下にて、重合開始剤を添加して、20〜100℃程度、好ましくは40〜90℃程度、特に好ましくは60〜80℃程度に加熱しながら、1〜24時間程度攪拌して、共重合体を含有する溶液を得る方法などが挙げられる。また、反応を制御するために、用いるモノマーや重合開始剤を重合中に添加したり、有機溶媒に溶解したのち添加してもよい。
また、共重合体にエチレンまたはプロピレンなどの気体の共重合可能なモノマーを用いる場合には、窒素に代えて、かかる共重合可能なモノマー雰囲気下、好ましくは、加圧下で製造すればよい。
重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)または2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)などのアゾ系化合物;ラウリルパーオキサイド、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、クメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシピバレートまたは(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシドなどの有機過酸化物;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素など無機過酸化物等が挙げられる。また、熱重合開始剤と還元剤とを併用したレドックス系開始剤なども重合開始剤として使用し得る。
有機溶媒としては、例えば、トルエンまたはキシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエステル類;n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の脂肪族アルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類などが挙げられる。
本発明の光学フィルムは、通常共重合体を成膜化(フィルム化)し、得られた膜状物をさらに延伸することによって製造される。共重合体の膜状物を形成する方法としては、例えば、共重合体を含む溶液を平滑な面にキャストして溶媒を留去する溶剤キャスト法、共重合体を溶融押出機などでフィルム状に押出成形する溶融押出法などが挙げられる。特に溶剤キャスト法は共重合体を含む溶液をそのまま成膜化できることから好ましい。
また、膜状物を延伸する方法としては、例えば、テンター法による延伸法、ロール間延伸による延伸法などが挙げられる。
延伸は、一軸延伸でも二軸延伸のいずれでもよく、縦延伸でも横延伸のいずれでもよい。特に生産性の観点から、一軸延伸が好ましく、特に一軸の縦延伸または一軸の横延伸が好ましい。
本発明の光学フィルムは、広い波長域において一様の偏光変換が可能であるため、λ/2板またはλ/4板などの位相差板や、視野角向上フィルムなどとして用いられる。また光学フィルムがλ/4板であれば、それを直線偏光板と組み合わせて広波長域の円偏光板とすることができ、またλ/2板であれば、それを直線偏光板と組み合わせて広波長域の偏光回転素子とすることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」および「部」は、特記ない限り、重量%および重量部である。なお、波長分散特性および光学異方性は、以下の方法によって求めた。
(波長分散特性)
合成した樹脂から溶剤キャスト法によって膜状物を作成した。該膜状物は温調付オートグラフ((株)東洋精機製作所製、ストログラフT)によって延伸し、本発明の光学フィルムを作成した。光学フィルムの膜厚は厚み計(仙台ニコン(株)製)で測定し、450nmから750nmの波長範囲において、波長分散特性を自動複屈折計(KOBRA−WR、王子計測機器社製)を用いて測定した。
(光学異方性)
延伸によって重合体主鎖を一軸配向させた際に、その配向方向と屈折率が最大になる方向が異なる(例えば、直交する、など)光学異方性を有する場合、負の複屈折性を有している。一方、配向方向と屈折率が最大になる方向が一致する、またはほぼ一致する(例えば、配向方向と屈折率が最大になる方向との差が10度以内の場合、など)場合、正の複屈折性を有している。屈折率が最大になる方向は自動複屈折計より求められる。
(実施例1)
攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応槽に、ベンジルメタクリレート(I−1−1)84部、N,N−ジメチルアクリルアミド16部、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート186部を混合し溶解させた後、室温で重合開始剤(アゾビスイソブチロニトリル)0.30部を添加した。その後、70℃に昇温させ、同温度で7時間攪拌し、共重合体を含有するプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート溶液を得た。得られた溶液を室温に冷却した後、ポリエチレンテレフタレート製の離型フィルム上に、500μmのギャップのアプリケーターで塗布、100℃で30分間乾燥し膜状物を作成した。該膜状物を1.8倍延伸し、光学フィルムを得た。その光学フィルムは、フィルム厚:105μm、正の複屈折性で、Re(550)=79nm、Re(450)/Re(550)=0.91、Re(500)/Re(550)=0.96、Re(600)/Re(550)=1.03、Re(650)/Re(550)=1.04、Re(750)/Re(550)=1.05の光学特性であった。
(実施例2)
実施例1のN,N−ジメチルアクリルアミドをN,N−ジエチルアクリルアミドに置き換える以外は実施例1と同様にして、光学フィルムを得た。その光学フィルムは、フィルム厚:117μm、正の複屈折性で、Re(550)=86nm、Re(450)/Re(550)=0.89、Re(500)/Re(550)=0.95、Re(600)/Re(550)=1.03、Re(650)/Re(550)=1.05、Re(750)/Re(550)=1.06の光学特性であった。
(実施例3)
実施例1のN,N−ジメチルアクリルアミドをN−ヒドロキシエチルアクリルアミドに置き換える以外は実施例1と同様にして、光学フィルムを得た。その光学フィルムは、フィルム厚:124μm、正の複屈折性で、Re(550)=61nm、Re(450)/Re(550)=0.88、Re(500)/Re(550)=0.95、Re(600)/Re(550)=1.04、Re(650)/Re(550)=1.07、Re(750)/Re(550)=1.10の光学特性であった。
(実施例4)
実施例1のN,N−ジメチルアクリルアミドをN−イソプロピルアクリルアミドに置き換える以外は実施例1と同様にして、光学フィルムを得た。その光学フィルムは、フィルム厚:101μm、正の複屈折性で、Re(550)=72nm、Re(450)/Re(550)=0.94、Re(500)/Re(550)=0.97、Re(600)/Re(550)=1.02、Re(650)/Re(550)=1.03、Re(750)/Re(550)=1.05の光学特性であった。
本発明の光学フィルムは、広い波長域において一様の偏光変換が可能であるため、λ/4板であれば、それを直線偏光板と組み合わせて広波長域の円偏光板とすることができ、またλ/2板であれば、それを直線偏光板と組み合わせて広波長域の偏光回転素子とすることができる。したがって、各種液晶表示装置、陰極線管(CRT)、タッチパネル、エレクトロルミネセンス(EL)ランプ等における反射防止フィルター、さらには液晶プロジェクターなどに使用することができる。

Claims (8)

  1. 式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸してなる光学フィルム。
    Figure 2009098491
    (式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
    Figure 2009098491
    (式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
  2. 式(I)で表されるモノマーが、式(I−1)〜式(I−3)で表されるモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーである請求項1記載の光学フィルム。
    Figure 2009098491
    (式(I−1)〜式(I−3)中、Rはそれぞれ独立に水素原子またはメチル基を表し、nはそれぞれ独立に0〜20の整数を表す。Rは、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはグリシドキシ基を表し、lは0〜4の整数、kは0〜5の整数を表す。)
  3. 式(II)で表されるモノマーが、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミドおよびアクリロイルモルフォリンからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーである請求項1または2記載の光学フィルム。
  4. 光学フィルムを透過する透過光の波長νnmにおける位相差値Re(ν)が、下記式を充足する請求項1〜3のいずれか記載の光学フィルム。
    Re(450)<Re(550)<Re(650)
  5. 式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する共重合体を成膜化し、さらに延伸する光学フィルムの製造方法。
    Figure 2009098491
    (式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
    Figure 2009098491
    (式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
  6. 共重合体を含む溶液を平滑な面にキャストして溶媒を留去することによって成膜化する請求項5記載の光学フィルムの製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか記載の光学フィルムからなる位相差板。
  8. 式(I)で表されるモノマーおよび式(II)で表されるモノマーに由来する繰り返し単位を含有する位相差板用共重合体。
    Figure 2009098491
    (式(I)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、Rは5〜20員環の芳香族性を有する基を少なくとも1つ有する原子団を表す。Xは、炭素数1〜6のアルキレン基またはポリアルキレンオキシ基を表す。該ポリアルキレンオキシ基におけるアルキレン基は炭素数2〜6であり、アルキレンオキシ単位の繰り返し数は1〜6である。)
    Figure 2009098491
    (式(II)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、RおよびRを連結した炭素数4〜6のアルキレン基であってもよい。該アルキル基および該アルキレン基の水素原子は水酸基に置換されていてもよく、該アルキル基および該アルキレン基に含まれる炭素原子は、ヘテロ原子で置換されていてもよい。)
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