JP2009098150A - 毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズル装置および方法 - Google Patents

毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズル装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波分子ビーム中のサンプルの改良された電子イオン化液体クロマトグラフィ質量分光測定のための毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの方法および装置の提供。
【解決手段】装置は、超音波ノズルの上流に配置された蒸発チェンバー;毛管で分離された蒸発チェンバーおよび超音波ノズル;流れる液体中のサンプルからのスプレイ形成用手段;超音波ノズルが、振動冷却サンプル分子および蒸発した溶媒を含む超音波分子ビームを形成するための蒸発したサンプル化合物および溶媒蒸気の超音波膨張を誘導する真空系;フライ・スルー電子イオン化イオン源;質量分析器;イオン検出器およびサンプルの化学的含有物の同定および/または定量のための得られた質量スペクトルの情報のデータ処理用の手段を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波分子ビームにおけるサンプルの改良された電子イオン化液体クロマトグラフィ質量分光測定のための毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズルの方法および装置に関する。
質量分光測定(MS)は、特にガスクロマトグラフィー(GC)または液体クロマトグラフィー(LC)のようなクロマトグラフによる分離技術と組み合わされたとき、広範囲の領域において非常に多くの応用がある分析技術の中心をなすものである。分析されることが望まれる化合物の増加する部分が熱的に不安定であるかまたは低揮発性を有する(低揮発物)かの何れかであるため、LC−MSの使用が、GC−MSより早い速度で最近増加している。しかし、GC−MSは、広範囲の70eV電子イオン化(EI)ライブラリーの使用によって、LC−MSより自動化サンプル同定を有する大きな利点をなお有している。
最近、スプレイ形成および超音波ノズルの前または内側の全溶媒およびサンプル蒸発、蒸発したサンプルおよび溶媒の超音波膨張および超音波分子ビーム(SMB)中のその振動冷却次にSMB中の冷たい分子としてのその電子イオン化に基づく、LC−MSに関する方法および装置が開発されてきている(特許文献1および非特許文献1)。この方法は、感度が良いことが証明されており、線形のレスポンスをもたらし、そしてイオン源におけるサンプルの劣化の排除の点から、増加する範囲の化合物と両立可能である。最も重要なことでは、増加した分子イオンおよび質量スペクトルの情報は、SMB中の振動冷却サンプルのイオン化によって提供される。自動化ライブラリーに基づくサンプルの同定は可能であり、そしてすべてのEI標準フラグメントと組み合わされた増加した分子イオンの特性からみて、ライブラリーMSに非常に適合するファクターにより立証された。その上、比較的均一なレスポンスが、極性および非極性のサンプル化合物の両者について立証された。
しかし、SMBを含む電子イオン化LC−MSのこの方法は、余りに頻繁に溶媒伝達管に起こる閉塞に基づく堅牢さの弱体化の主な問題(いくつかの他の問題に加えて)という弱点を有する。堅牢さが低いというこの問題は、閉塞した溶媒伝達管を清掃するかまたは置換するときは何時でも真空チェンバーを開け、そしてポンプの停止およびMSおよびイオン源および光学系の調整に長いサイクルを要する必要性があるために、より悪化することになる。
LCから到達したときのすべての流れる液体(溶液)の蒸発に必要な最初かつ必須の段階は、スプレイ好ましくは小さいスプレイ小滴を有するモノ分散したスプレイの形成である。サンプル蒸発のために従来使用されてきたスプレイ形成の標準的な方法は、空気圧によるネブライゼーションまたは熱によるスプレイおよび/またはそれらの組み合わせである。しかし、SMBにより、空気圧によるネブライゼーションおよびスプレイ形成に使用されるすべての添加されたガスは、真空中に放出されるので、スプレイ形成のこの態様は、SMBにより非常に望ましくないものと考えられている。この考えに関する理由は、ノズルチェンバーのターボモレキュラーポンプの制限された上限の流速の許容度(「スループット」とも呼ばれる)により、それぞれの添加された1mL/分のガスの流速が、最大の許容されたLC液体の流速を約1ミクロL/分低下させるからである。従って、ネブライゼーションのガスが真空チェンバー中に完全に排出されねばならないので、多くの他の応用超音波ICP−AEおよびICP−MSにおいて頻繁に使用される空気圧スプレイは、SMBによるLC−MSに使用されておらず、そして熱によるスプレイが、その代わりに選ばれた。
しかし、熱スプレイ(thermospray)としも知られている熱によるスプレイの使用は、溶媒伝達管でのサンプル溶液の加熱を要し、そしてこの加熱は、頻繁な溶媒伝達管の閉塞を生ずる。溶液が加熱されると、特に濃縮された溶液で、または劣化する熱的に不安定なサンプル化合物を分析するとき、サンプルの一部は、沈殿するかまたは分解し、そして次第に硬い残存物の層が、家庭におけるヤカン中の石灰のように形成されて、完全な閉塞となる。さらに、溶媒伝達管の出力端は、スプレイおよびサンプル蒸発管の内側に配置されることを避けることができず、そしてこの端は、また周期的に閉塞する傾向から逃れることができない。
従って、有効な電子イオン化LC−MSを有するための改良された方法および装置について要望が強く、それこそ本発明の主題である。
米国特許7247495 Int.J.Mass Spectrom.244,15−28(2005)
そのため、改良された電子イオン化クロマトグラフィー質量分光測定のための毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの方法および装置を提供するのが、本発明の広い目的である。
本発明の或る態様によれば、超音波ノズルの上流に位置するサンプル蒸発チェンバーを使用する質量分光測定分析用の超音波分子ビーム中にサンプルを導入する方法であって、該方法は、流れる液体中の分析されるべきサンプル化合物を該蒸発チェンバーに向かって導き;流れる液体中の該サンプル化合物からスプレイを形成し;該超音波ノズルからのその膨張前に、該蒸発チェンバーにおいて該スプレイ中の該サンプル化合物を蒸発させ;該超音波ノズルから真空系中に該蒸発したサンプル化合物および溶媒を膨張させ、振動冷却サンプル分子および蒸発した溶媒により超音波分子ビームを形成し;該サンプル化合物を電子によりイオン化し、一方フライ・スルー電子イオン化イオン源で該超音波分子ビーム中の振動冷却分子として含まれ;該サンプル化合物から形成されたイオンを質量分析し;質量分析後該サンプル化合物から形成された該イオンを検出し、そして該サンプルの化学的含有物を同定および/または定量するために、得られた質量スペクトルの情報から得られたデータを処理することからなり、その場合、該サンプル蒸発チェンバーは、毛管輸送ラインにより該超音波ノズルへ接続され、該サンプル蒸発は、該毛管輸送ラインへのその移入前に、該蒸発チェンバーにおいて完了し、そして該蒸発したサンプル化合物および液体は、該超音波ノズル中へ該毛管輸送ラインで輸送されることから質量分光測定分析用の超音波分子ビーム中にサンプルを導入する方法が提供される。
本発明は、さらに、超音波ノズルの上流に配置される蒸発チェンバー、蒸発チェンバーおよび該超音波ノズルを分離している毛管、流れる液体中の該サンプルからのスプレイ形成用手段、その中に、該超音波ノズルが、振動冷却サンプル分子および蒸発した溶媒により超音波分子ビームを形成するための蒸発したサンプル化合物および溶媒蒸気の超音波膨張を誘導する真空系、振動冷却分子として該超音波分子ビーム中に含まれつつ、該サンプル化合物のイオン化のためのフライ・スルー電子イオン化イオン源、該フライ・スルーイオン源におけるサンプル化合物から形成されるイオンの質量分析のための質量分析器、質量分析後該サンプル化合物から形成される該イオンの検出のためのイオン検出器、および該サンプルの化学的含有物を同定および/または定量するための得られた質量スペクトル情報のデータ処理のための手段からなる、質量分光測定用の超音波分子ビーム中へ流れる液体中のサンプルを導入するための装置を提供する。
SMBを伴う現在のLC−MS方法の中心には、超音波膨張での超冷却条件からみて、溶媒分子によるサンプル化合物のクラスター形成の中心的な問題を解決する比較的大きな直径のノズルの使用がある。従って、ノズルの直径は、膨張後のクラスター形成を排除するには十分に大きく、しかも有効な振動冷却を可能にするには十分に小さくなければならない。溶媒分子によるサンプルのクラスター形成は、三重衝突従ってPDに対するものに依存し、一方振動冷却はPDに依存する。ここで、Pはノズルの後の圧であり、Dはノズルの直径である。それゆえ、所定の液状溶液の流速では、ノズルの直径の2倍は、4の因数で蒸発した溶媒の圧の低下を導き、従って32の因数でクラスター形成を低下させる。一方、ノズルの直径のこのような2倍は、振動冷却の能率に対する2つの不利な小さいファクターに過ぎず、すなわち、速度の低下なしに、より重い分子であるメタノールまたは水から見て純粋なヘリウムのそれより遙かに優れている。その結果、内径0.32mmの比較的大きなノズルは、典型的な例として、ノズル後の蒸発した溶媒の圧を0.1バールより下に低下させるために、使用される。このような本質的に比較的低いノズル後の圧により、クラスターの形成は最低にされそして振動冷却サンプル分子の良好なEI質量スペクトルが得られる。
しかし、その周囲条件より下のノズル背圧を有するSMBを伴うこの現存するEI LC−MSの概念の必須の使用は、SMBを伴うEI LC−MSの利点を顕著に低下させる以下のいくつかの欠点および不利を有する。
(A.低い蒸発の能率)
サンプルは、その蒸発時における〜1000倍の液体の膨張により、ほぼ音速でのその液体伝達毛管の管系から、熱によるスプレイで生ずる。小滴およびサンプルの蒸発前に、小滴は、停止されるかまたは著しく減速され、蒸発され、そして次に乾燥した小滴から必ず生成される小さいサンプル粒子は、完全に蒸発されねばならない。この2段階蒸発プロセスは、超音波ノズルからのその膨張前に蒸発チェンバーおよびノズルでサンプルが存在している制限された時間内に、サンプル粒子と溶媒蒸気との間に多くの衝突を必要とする。比較的低い揮発性を有するサンプル化合物について、ノズル後の比較的低い圧での衝突速度は、あまりにも遅くて溶媒の小滴を停止させそしてその粒子からサンプルを蒸発させることになり、その結果、ほとんどのサンプルは、蒸発することなく膨張し、そのため、消失して検出されない。それゆえ、ノズル後の圧の増加なしに、蒸発チェンバーでの圧を増加させる明白な必要性が存在する。
(B.空気圧スプレイへの望み)
空気圧スプレイは、非常に有効であり広く使用される方法であるが、すべてのガスおよび蒸発した溶媒が、制限された最大のスループットでターボモレキュラーポンプにより排気される真空系中に膨張することから見て、それぞれのガス流速mL/分は、約1μL/分のLC液体流速の低下を生ずる。そのため、制限された上限のLC液体流速に対する不利なしに、ガス流を付加することができる明白な必要性がある。
(C.真空系を開放しない容易なサービスの必要性)
熱による蒸発ユニットは真空系内部に配置される超音波ノズルで終わるので、液体輸送ラインの閉塞のすべてのケースは、真空系の排気および開放、そして溶媒伝達管の置換後のそのポンプの作動停止、そして排気後MSシステムで通常採用されているような全MSシステムの再調整を必要とする。そのため、大気圧より高い圧で蒸発チェンバーを使用できる可能性は、少なくともサービスにとって、行うのが容易なために望ましい。
(D.スプレイガスとしてのヘリウムの使用)
空気圧スプレイの使用は、熱によるスプレイの問題のいくつかまたは殆どを解決できる。しかし、空気圧スプレイの追加の認められる問題は、使用される多量のネブライゼーションのガスから見て、このガスおよび蒸発した溶媒およびサンプルのいくらかは、ガスクロマトグラフのスプリットインゼクターにおけるように洗い流さねばならず、そしてこのようなガスの分解は、大気圧より高い圧で蒸発チェンバーの操作を要することである。本発明者により見いだされたことは、驚くべきことに、ヘリウムによるサンプルを含むLC液体の一部の置換が、無視できるシグナルの損失を生じ、そして非常に驚くべきことに、SMBでのサンプルの量の低下にかかわらず、シグナル増加の直感的に分かる結果に反する。低下した量のサンプルによるこの増加したシグナルを説明すれば、溶媒の蒸気の量も低下し、そのためそれらの超音波膨張後そしてスキマー前のサンプルからの溶媒分子の散乱の有害な作用並びにイオン源での増加する空間電荷も低下することである。さらに、ビームの中心に集中するジェット分離サンプルの大きさは、軽ヘリウム原子による溶媒蒸気の置換により改善され、そして真空バックグラウンド濾過のプロセスも、ヘリウムによるサンプル加速から見て改善される。サンプル加速も、溶媒分子による衝突誘導散乱の損失の低下に有益である。従って、もし蒸発したサンプルおよび溶媒の一部が排気されるならば、分解の損失により失うことなく、ネブライゼーションのガスとしてヘリウムを使用できることが分かった。
(E.低温の低蒸発の必要性)
過去において(例えば米国特許7247495)、蒸発が早ければ早いほど、サンプルの分解に利用できる時間を短縮する点で良好である。その結果、チャンネルのノズル内のその音速付近の運動中の超高速サンプル蒸発が使用され、そしてこのような高速蒸発は、制限された熱移動の考えから、非常に高いノズル蒸発器温度(例えば500℃以上)を要する。驚くべきことに、熱的に不安定な化合物の保存について反対のことが正しく、すなわち、高温度における高速蒸発よりも低温度における低速蒸発が良いことが、本発明者により実験で見いだされた。この反対の直感で分かる結論のための理由は、サンプルの劣化のための活性化エネルギーが、サンプルの蒸発について通常高いことである。その結果、要求される高温度の蒸発は、劣化に利用される時間の短縮によるこのようなサンプルの分解における線形の利得よりもサンプルの劣化の速度に対する、より顕著かつ急激な作用を有する。従って、あまりに遅いサンプルの洗浄および排出によるピークの拡大の限界まで、蒸発チェンバーが比較的低温度の遅い蒸発について比較的大きくなければならないことが分かってきた。
溶媒伝達管の閉塞の大きな有害な問題を排除しそして液体の定常流からのサンプル蒸発のプロセスを改善する上記の要件を処理するために、熱によるスプレイの使用を可能な限り排除または少なくしなければならず、そしてそのノズルの膨張前にサンプルの蒸発のためのスプレイ形成の代替する方法を使用しなければならない。好ましくは、スプレイは、溶媒伝達管に対する最低のヘッドロードで達成すべきである。
図1に画かれているのは、本発明による毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズル装置の概略図である。サンプルは、流れ注入弁2の上に配置されるサンプルループ1中に導入される。溶媒は、LCポンプ4により溶媒容器3から溶媒伝達管5中に送られ、そしてLC分析により通常達成される時間でサンプル化合物の分離のために、そのループ1からLCカラム6中へ通過する。LCカラム6は、もし分離を必要とせずそしてより早い流れの注入MS分析が時間のかかるLC−MS分析を置換するならば、排除できる。サンプルは、LCカラム6の出力から溶媒伝達管7中に溶離されそしてユニオン継手8に入り、その継手は、また液状の溶液の定常流を運ぶように適合された溶媒伝達管6を、蒸発チェンバー10(空気圧噴霧器要素11を備えている)中のそのネブライゼーション、スプレイ形成および蒸発のためにサンプルと接続する。スプレイ形成およびサンプル蒸発は、ヒーター要素14により加熱される加熱されたブロック13の内側に配置された不活性化ガラス(または融解シリカ)ライナー12の内側で行われる。溶媒伝達管入口領域は、直接加熱されることなく、溶媒伝達管に対する熱負荷を低下させる。ライナー12は、内部シール15によりシールされ、そして溶媒伝達管7は、他のクランプされた嵌め環によりシールされる。従って、管系17から流れ制御(コントロール)弁18を通ってもたらされるネブライゼーションのガスは、その空気圧噴霧器要素を通って左から右へライナー12を通って流れ、そして弁20を経て分解流れ制御により分解流れ出力管19を通って、および/または毛管輸送ライン21を通っての何れかで出なければならない。蒸発したサンプル(典型的な例では、1大気圧より高い圧で)は、真空チェンバーフランジ23によりクランプされ配置されている嵌め環シール22によりシールされる毛管輸送ライン21を通って流れる。蒸発したサンプル、溶媒蒸気およびネブライゼーションガスの輸送に働く毛管輸送ライン21およびその誘導構造要素24は、加熱要素25により別々に加熱され、そして蒸発したサンプル、溶媒蒸気およびネブライゼーションガスは、超音波ノズル26(低い熱伝導度を特徴とするノズル設置ブロック27により保持される)の前で(上流で)毛管輸送ライン21を出る。そして27はノズルヒーター28により別に加熱される。追加のメーキャップガスは、ガス管29を通ってノズル26へもたらすことができる。メーキャップガスの流速は、弁またはエレクトロニック流れコントロール30により制御される。真空チェンバーフランジ23は、スキマー(図示せず)の前でノズルの最適な位置取りのために、調節可能なXYテーブル上に配置できる。ネブライゼーションガス、添加されたノズルメーキャップガスおよび溶媒蒸気とともにサンプル化合物は、超音波ノズル26から真空チェンバー中へ膨張し、一方振動冷却され、スキムされ、サンプル化合物を含むシードされた超音波分子ビーム中にコリメートされ、フライ・スルーイオン源中での電子衝撃によりイオン化され、サンプルの同定および定量のためのサンプルイオンの質量分析およびデータ処理が行われる。
図1に画かれた装置のユニークかつ新規な要素は、蒸発したサンプルの毛管輸送ライン21である。この毛管輸送ライン21は、典型的な例では、Vespel被覆不活性融解シリカ毛管であり、それは、輸送ラインとしてガスクロマトグラフィーでは広く使用され、そして市販されている。内径は、100μm、150μm、180μm、200μm、220μm、250μm、320μmおよび530μmの範囲にあり、そして適切な嵌め環のシールを有する。これらの毛管は、比較的可撓性であり、容易に曲げられそして400℃に加熱できるかまたは600℃へ加熱できる可撓性のアルミニウムコーティングを有する。最近、280μm、450μmおよび530μmの内径を有する薄い可撓性の金属管系が市販されるようになり、それらは、薄い融解シリカ不活性層により内部が不活性化され、そして直接的な電気抵抗性加熱により都合良く加熱できる。蒸発チェンバーと超音波ノズルとの間を物理的に分ける毛管の主な目的は、流れ制限(流れインピーダンス)要素として働く一方、超音波膨張のためにサンプル蒸気をノズル中に輸送することである。その結果、ノズルの後の圧は、その直径および毛管輸送ラインを通る流れにより別々かつ独立して約0.1気圧に調節され、その値は、クラスター形成の質量スペクトルの複雑さなしに、きれいな質量スペクトルで良好な振動冷却を得るのに必要とされる妥協した値である。さらに、メーキャップガス例えばヘリウムは、ノズルを通る全ガス流速の良好なコントロールそして特に低い液体の流速が使用されるときの改善されたサンプルの振動冷却のために添加できる。ノズルの温度は、別にコントロールされ、その間熱的に絶縁されそして蒸発チェンバーの温度により影響されない。そのため、ノズルは、典型的な例として(特に低揮発性サンプルが分析されるとき)、有限な時間でスプレイおよびサンプルを蒸発するのに要求される蒸発チェンバーより冷たい。一方、スプレイ形成およびサンプルの蒸発チェンバーにおける圧は、毛管輸送ラインの流れインピーダンスにより調節されて、最適なサンプルの蒸発、増加した堅牢さおよび容易な保守のために約1大気圧より高い操作圧である。毛管輸送ラインの流れインピーダンスは、所望のサンプルおよび蒸発した溶媒の流速を考慮して調節され、そしてコントロールされる主なパラメーターは、毛管の長さ(線形の流れインピーダンスに依存)およびその内径(1/D流れインピーダンス依存)であり、一方温度および溶媒の蒸気の粘度は、ポアゼイユ(Poiseuille)の式に従って考慮される追加の二次的パラメーターである。内径の選択に加えて、任意の選ばれた流れインピーダンスを実際的に得るために、ユニオン継手により直列で接続される2つのこれらの毛管を使用できる。
一見したところ、それらを物理的に分けている蒸発チェンバーおよびノズルへの加熱された毛管輸送ラインの形の他の要素の追加は、サンプル蒸発チェンバーおよびノズルの組み合わせを複雑にするに過ぎず、そして不必要な第三のヒーターおよびそのコントロールを付加するに過ぎず、装置の増加したサイズ、長さおよびコストを生じ、さらにその蒸発後のサンプルの滞留時間を延長しそしてその結果、劣化のその機会を増やす。
以下に示すように、しかし、この毛管系流れ制限要素の付加は、その追加のコストおよび複雑さより遙かに勝る印象的な範囲の利点をもたらし、そして事実、サンプルの劣化の危険は、増加しないばかりか実際に低下する。
図1に示されるような本発明による毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの方法および装置は、以下の10の理由について顕著に改善された電子イオン化液体クロマトグラフィおよびスペルトル分光測定を可能にする。
(A.改良された堅牢さ)
周囲圧より高い圧でのスプレイ形成およびサンプル蒸発の使用は、外気(任意にトラップを経る)への容易な蒸発分解の使用を可能にする。その結果、制約されないネブライゼーションガスの流速の使用は、上限のLC液体の流速と追加のネブライゼーションガスとを直接妥協させることなく、有効な空気圧によるスプレイを可能にする。この特徴は、毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの装置により、真空ポンプは、そのスループット限界に従って溶媒およびガスの負荷を受け入れ、一方関係する負荷は、周囲圧で蒸発チェンバーの外に排気される。その結果、熱によるスプレイのみを使用しようとする要求は、もはや存在せず、そして遙かに強力な空気によるスプレイが使用できる。
(B.エレクトロスプレイの蒸発)
エレクトロスプレイは、サンプルのイオン化のためにLC−MSで広く使用されている他のタイプのスプレイ形成である。エレクトロスプレイは、低圧では高いエレクトロスプレイ針電圧がアークおよび放電を促進することから、大気圧以上の圧を要する。エレクトロスプレイは、重要な利点である熱またはガスを要しないスプレイ方法である。エレクトロスプレイは、細かいスプレイ形成を得る有効な方法(最低の添加ガスとともにまたはなしで)であるが、それはまた、その電子イオン化のための超音波ノズルからの中性のサンプル化合物としてエレクトロスプレイ後およびサンプル膨張前で、有効なサンプルの蒸発に使用できる。エレクトロスプレイでは、注射針のような針は、約3−5KVに充電され(または液体が間接的に充填され)、そしてもし接地された金属性の対象物に近く配置されるならば、この針から流れる液体は、自発的にエレクトロスプレイとして知られているスプレイを形成する。この新規な発明に独特なことは、不活性チェンバーにおけるそのさらなる完全な熱的蒸発のために潜在的に熱およびガスのないスプレイ形成用のエレクトロスプレイの利用である。本発明者は、加熱されたガラスライナーが、150℃より高いガラスの有限な電導性のために、エレクトロスプレイについて接地された逆電極として働くことができることを見いだした。
(C.容易なサービス)
改良された堅牢さに加えて、追加された毛管の流れインピーダンスは、大気圧より高い圧を生ずる蒸発したLC溶媒の流速に抵抗するように調節されるので、それはまた、それが外気に開放されたとき、毛管を経る制約/制限された空気の流速に抵抗できる。その結果、蒸発チェンバーへのサービスは容易になり、そしてたとえもし溶媒伝達管が閉塞することがあっても、その置換は、もし必要ならば、簡単かつ迅速に行われ、そしてMS真空チェンバーの排気を要しない。同じことは、周期的に汚れそして清掃または置換を要するライナーにもあてはまり、追加された毛管輸送ラインにより簡単かつ迅速になった。その上、ライナーは蒸発にのみ働きそしてノズルで終わらないため、毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの装置の適切なデザインにより、市販されているGC注入ライナーの多くの種類および形状のなかで最適なライナーを選ぶことができる。
(D.感度の損失なしの早い流速および追加された分解能力)
大気圧より高い圧での蒸発チェンバーの操作は、容易な流れ分解を可能にする。従って、早いLCカラムの流速が、たとえ比較的小さいかつ低コストのポンプでも、真空ポンプの過負荷なしに得られる。スプレイガスとしてのヘリウム(または水素)の使用は、ヘリウムによるその膨張時の顕著に増加するサンプルのイオン化の能率から見て、分解出力で失われるすべてのサンプルおよび溶媒を相殺する以上のものがある。ヘリウムのこのような使用は、改善されたジェット分離、中性物およびイオンとしての低下した散乱の損失、イオン源における低下した空間電荷効果および改善された真空バックグラウンド濾過を生ずる。そのため、分解関連の損失は避けられ、そしてヘリウムがネブライゼーションガスとして使用されるとき、感度は改善されるか、または実用的に分解とは無関係のままである。
(E.改善されたサンプルの蒸発および分析に適した化合物の増大する範囲)
高い蒸発チェンバーの圧で、蒸発衝突の頻度は、0.1バールに比べて1より大きいオーダーの大きさで増大する。その上、蒸発チェンバーライナーでのスプレイの小滴、サンプルの粒子およびサンプルの蒸気の滞留時間も、所定の全ガスフラックスについてガスの速度がその圧に対して反比例するため、圧とともに直線的に増加する。従って、0.1バールから2バールへの蒸発チェンバーでの圧の増加は、ネブライゼーションガスおよび溶媒蒸気との蒸発散乱衝突の約400倍になる。そのため、スプレイ小滴は、1cm以下でGCインゼクターにおけるように停止し、そして生じたサンプル粒子は、周囲圧より高い圧で溶媒との高い頻度の蒸発衝突により有効に蒸発する。結果として、増大した範囲の低揮発性のサンプル化合物が蒸発できる。
(F.ゆるやかなサンプルの蒸発)
長くかつ分離して加熱された毛管輸送ラインによる蒸発チェンバーからのノズルの物理的分離は、それらが互いに適切に熱的に絶縁されているので、これらの要素のそれぞれの有効な分離した温度コントロールを可能にする。重要であるが予想されなかった発見は、従来の概念とは対照的に、ゆるやかなサンプルの蒸発が、より低い温度でより長い蒸発チェンバー滞留時間で達成できることである。それは、より低い温度はサンプルの劣化の低下に指数関数的な作用を有するが、一方劣化時間は増加する劣化に対して線形の作用を有するに過ぎないからである。そのため、蒸発チェンバーの圧が高くなる(そしてライナーの直径および容積も増大する)という事実は、それに応じて約20倍、蒸発チェンバーでのサンプルスプレイ、粒子および蒸気の滞留時間も長くなり、そして約100−200℃顕著に冷たい蒸発チェンバーの使用が可能になり、熱的に不安定なサンプル化合物のゆるやかな熱的蒸発の明確な結果を得る。本発明によりそして従来の教示とは対照的に、サンプルの蒸発は、遙かに大きな蒸発チェンバーを使用して、従って高圧での遙かに遅いガスおよび蒸気の運動速度で行われる。本発明による毛管輸送ラインは、蒸発チェンバーとノズルとの間の流れインピーダンス要素として働き、輸送ラインとして作用し、そしてサンプル蒸発のプロセスに加わらない。さらに、蒸発チェンバーおよびノズルの熱的分離は、時間でプログラムされたゆるやかな蒸発のために、それらの独立した温度コントロールおよびプログラミングを可能にし、比較的揮発性のサンプルが低揮発性サンプルよりも低い温度で蒸発できる。
(G.改善された感度)
蒸発チェンバーからのノズルの物理的分離は、ノズルが、最適なノズルの形状に別に機械加工できそして改善された感度に最適なノズル温度で維持できることを意味する。従来の組み合わされた蒸発チェンバーおよびノズルは、典型的な例として、蒸発チェンバーの不活性さおよび高温度の要件の組み合わせにより、一片の融解シリカ管系から製造され、従ってこれらの周知の系におけるノズルは、また融解シリカから製造される。本発明によれば、ノズルは、また機械加工されたセラミックまたはVespel高温度プラスチックから製造でき、それゆえ実験条件例えば溶媒タイプ、流速およびヘリウムから作られたガスの流速に依存する最適な感度のためのすべての望ましい形状を有する。
(H.蒸発チェンバーの順応性のある配置)
毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの装置の驚くほど有利な特徴の1つは、毛管の長さが、予想されないほど長い長さまで重要ではないことである。このことに関する主な理由は、毛管の直径が典型的な例で蒸発チェンバーライナー(典型的な例で、それぞれ0.32mmの毛管内径対3−4mmの蒸発チェンバーライナーの内径)のそれの10%より小さいので、溶媒の蒸気およびサンプルの速度が、蒸発ライナーにおけるよりも毛管では約200倍早い(2の因数は、毛管における平均圧が2の因数で低下するという事実から生ずる)からである。従って、たとえ毛管が、典型的な例では5cmである蒸発チェンバーのライナーの長さの有効長より20倍長くても、そのなかのサンプルの劣化は無視できる。その上、ライナーの温度は、溶媒の小滴およびサンプル粒子からのサンプルの蒸発を促進かつ増大させるために最適な毛管輸送ラインの温度より高くなければならず、従って、サンプルの劣化は、もしそれが生ずるならば、蒸発ライナーで生じ勝ちであり、そしてたとえ毛管輸送ラインが1mの長さを有しても、毛管輸送ラインでは生じない。それゆえ、例えば1mまでのような比較的長い毛管輸送ラインでも安全に使用でき、それは、以下に記述されるように価値のある特徴の蒸発チェンバーの配置において顕著に大きな順応性をもたらす。Vespelにより被覆された融解シリカ毛管は、ステンレス鋼の管の内側に置かれそしていくつかのガスクロマトグラフにおいて実行されるようにそれらの形状の可撓性を維持しつつ、直接的な電熱により好都合に加熱できる。もし長い毛管が望まれるならば、それらの流れインピーダンスを低下させるために、より大きな内径例えば0.53mmが使用できる。内径が0.53mmの毛管は、内径0.32mmの毛管のそれよりも7.5倍低い流れインピーダンスを有し、そのため同じ流れインピーダンスについて7.5倍になる。
(I.統一されたMS系における組み合わされた電子イオン化GC−MSおよびLC−MS)
サービスMSおよび小さい研究室のような多くの応用において、GC−MSまたはLC−MSの何れかで操作できるたった1つの質量分光計システムを有するのは明白な利点がある。このような統一されたシステムは、コスト、空間およびその操作者からの維持を節約できる。GC−MSおよびLC−MSの両者に関する電子イオン化の使用は、両者の応用に使用できる統一されたMSシステムの提供において独特である。蒸発チェンバーにおけるその蒸発のためにサンプルを含む溶液の流れをもたらす、LCからノズルを分離する可撓性の毛管の使用は、組み合わされたシステムにエレガントな解決をもたらす。そのシステムでは、ノズルは、1つはGCから来てそして他はLCから来る2つの毛管輸送ラインからサンプルを受け取る。そのため、たった1つのMSプラットホームにおいて2つのシステムを有することに加えて、このようなシステムは、コントロールコンピューターの好適なユーザーインターフェースを経て適切なコントロールソフトウエアの選択によるだけで、ハードウエアの変更なしにGC−MSおよびLC−MSの2つのモードの間を切り換える能力を有することを特徴とする。
(J.ガスクロマトグラフにおける簡単な蒸発チェンバーの配置)
毛管輸送ラインの使用が蒸発チェンバーの弾力性のある配置をもたらすので、それは、そのインゼクターの1つの代わりにガスクロマトグラフに配置できる。さらに、GCインゼクターそれ自体は、やや改変されそしてLCサンプル蒸発に働く。それは、それが溶液の流れからの有効なサンプルの蒸発を可能にする必要な特徴の多くを共有するからである。大きな相違は、GCインゼクターが液体のパルスからのサンプルの蒸発のためにデザインされているのに対し、本発明によれば、それは液体の定常流からのサンプルの蒸発に改変されねばならないことである。GCにおける蒸発チェンバーのこのような配置は、蒸発チェンバーの配置についてエレガントかつ低コストの解決策を提示し、そしてコントロールコンピューターの好適なユーザーインターフェースを経て適切なコントロールソフトウエアの選択によるだけで、ハードウエアの変更なしに2つの異なるインゼクターを使用する交互のGC−MSおよびLC−MSの分析を可能にする。
毛管で分けられた蒸発チェンバーおよびノズルの方法および装置におけるこれらの10の有利かつ独特な特徴の組み合わせは、SMBを有する電子イオン化LC−MSをLC−MSの応用の広い範囲について価値のあるしかも有用な手段に変えることができる。
現在、LC−MSおよびGC−MSは、別々の特有のシステムで使用されている。この状況の主な理由は、GC−MSが真空系の内側に配置される電子イオン化(EI)イオン源に使用に基づくものであるが、LC−MSは、ともに大気圧イオン化法であるエレクトロスプレイイオン化(ESI)および大気圧の化学的イオン化(APCI)を主に使用するものである。ESIおよびAPCIの両者において、イオン源は、大気圧で配置されそしてイオンは特別なイオン漏斗によりそしてガス膨張真空チェンバーおよびRF多極性イオン光学およびレンズ系を通ってMS中に輸送される。その結果、EIおよびESI/APCIは、不適合であり、そして2つを使用するシステムのデザインは実際的ではなく、従って利用されなかった。
しかし、GC−MSまたはLC−MSの何れかとして使用できる1つのMSシステムを有することに、長い間明白な要望が存在している。その上、このようなシステムは、好ましくは、操作中マウスのクリックにより簡単に、ハードウエアの変化なしに1つのモードの操作から他のものへ転換できなければならない。SMBを含むEIと組み合わされたLC−MSは、SMBを含むGC−MSについて使用されるのと同じイオン源を有する点で独特である。従って、原理において、同じMSシステムが、SMBを含むEI LC−MSおよびSMBを含むGC−MSの両者に使用できる。一方、その真空ポンプのようなシステムの特徴のいくつかは、必ずしも同じではなく、そして交互のGC−MSおよびLC−MSの分析を可能にする同じMSシステムを有することは、本発明が目標とするもののなかでの挑戦である。
図2では、交互のLC−MSおよびGC−MSの分析を得ることを目的とした、毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズルの装置の他のバージョンの概略図が示されている。サンプルは、GCカラム52における適当な時期の分離のために、GC標準インゼクター51を通ってGC50中に注入される。GCサンプルは、GC輸送ライン53に入り、それはヒーター54により加熱かつ温度コントロールされる。GC加熱輸送ライン53は、LCおよびGC統一インターフェースボックス55で終わり、それは、ヒーター56により加熱される。GCカラム52およびLC蒸発サンプル毛管輸送ライン57の両者は、2つの孔の嵌め環58を通ってそれらの誘導構造要素59(ヒーター要素60により別に加熱される)中に導かれ、そしてGCおよび/またはLCの何れかからの蒸発したサンプルは、図1に関連して記述されたように、そのさらなる分析のために超音波ノズル61へ輸送される。
図3では、交互のLC−MSおよびGC−MSの分析を得ることを目的とする毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの装置の他の別の態様の概略図が画かれている。従って、LCサンプルは、流れ注入弁72に配置されたサンプルループ71中に導入される。溶媒は、LCポンプ74により溶媒容器73から溶媒伝達管75中へポンプで送られ、そしてLC分析により通常達成されるように適当な時期のサンプル化合物の分離のためにサンプルをそのループ71から液体クロマトグラフィカラム76中へ流れ込ませる。サンプルは、LCカラム出力から溶媒伝達管77中へ溶離され、そして蒸発チェンバー80におけるそのネブライゼーション、スプレイ形成および蒸発のために、サンプルを含む液状溶液の定常流を運ぶように適合されている溶媒伝達管79と接続しているユニオン継手78に入る。図3による装置にとり独特なのは、蒸発チェンバー80がガスクロマトグラフ81上に設けられていることである。それは、改変されたGCインゼクターであるか、または別にデザインされた蒸発チェンバー(ガスクロマトグラフ上に都合良く設けられているに過ぎない)であるかの何れかである。ガスクロマトグラフは、別のGCインゼクター82およびGC分離カラム83を有し、そしてGC分離カラムおよび蒸発チェンバー80出力毛管輸送ラインの両者は、ヒーター86により別に加熱される輸送ライン85に入る。輸送ラインは、真空フランジ87により真空チェンバーと組み合わされ、そして2つの毛管輸送ラインは、超音波ノズル構造88(ノズルヒーター89により加熱されそして熱的に絶縁された支持体90により支持される)の内側で蒸発したサンプル(GCまたはLCの何れかから)を出力する。ノズルは、またその流速が流れコントロール弁92により制御されるガス管91を経てメーキャップガスを受け取る。
図2および3による装置は、両者ともハードウエアの変更なしでしかしLC−MS分析(図2)またはGC−MS分析(図3)の良好な最適化に重点を置いて交互のLC−MSおよびGC−MSの分析を可能にする同じ目的を目指して働く。的確なデザインに基づいて、両者の何れかを行うことは、両方の分析において有効である。最適な超音波ノズルの直径は、GC−MSおよびSMBを含むEI LC−MSでは異なり、そしてクラスターの形成を抑制しそしてまたノズルの閉塞を低下させるために、SMBを含むGC−MSでは、それは約100μmであるが、EI LC−MSでは、それは約320μmである。しかし、100μmのノズルは、約4ミクロL/分までの低いLC液体の流速で、うまく働く。この流速の上限は、蒸発チェンバーの前または好都合には蒸発チェンバーで、液体流の分解により延長できる。320μmのノズルの直径は、SMBを含むEI LC−MSについて最適であり、そしてSMBを含むGC−MSにも役立つが、或る応用では許容できるサンプルの冷却の能率を犠牲にすることになる。遅い液体の流速では、サンプル蒸発チェンバーにおける熱によるスプレイを実際上避ける必要がなく、そのため熱スプレイがどんな空気圧の助けもなく使用できることに注目すべきである。熱スプレイは、(たとえどんな空気圧ガスも添加されないときでも)最大の軸方向の温度勾配を有するために加熱された蒸発チェンバーの内側の空冷式空気圧スプレイ要素を使用することにより進む遅い液体の流れに向けて使用される。遅い液体の流速により、サンプルの量従って液体輸送ラインの閉塞の機会が低下するため、そして熱スプレイがスプレイ形成の最も簡単な方法であるため、そして本発明による溶媒伝達管の維持の容易さを考えて、熱スプレイは、安定なサンプルの遅いLC流速で使用することが考えられる。
図3において記述されたようにガスクロマトグラフに蒸発チェンバーを設けることは、たった1つのMSシステムによりそしてハードウエアの変更なしに、交互のLC−MSおよびGC−MSを達成する好都合かつ実際的なアプローチである。
実験は、Varian 1200質量分光測定システム(Varian Inc.Walnut Creek,カリフォルニア,米国)により行われ、それは、A.B.Fialkov,U.Steiner,L.Jones,A.Amitrav,Int.J.Mass.Spectrom.251,47−58(2006)においてSMB実験を含むGC−MSについて詳細に記述されているような、超音波分子ビームインターフェースおよびそのフライ・スルー電子イオン化イオン源により操作するように転換された。本発明による装置による実験の1つのセットでは、Varianモデル3800ガスクロマトグラフに設けられたVarianモデル1177インゼクターは、毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズル装置のために蒸発チェンバーとして働くように改変された。長さ40cm、内径0.25mmのVespel被覆不活性化融解シリカは、毛管輸送ラインとして使用された。それは、30mL/分の組み合わされたヘリウムおよび蒸発したメタノールまたは水/メタノールそしてヘリウムメーキャップガスを加えた約50mL/分の流速のサンプルによりノズル前で操作された。ノズルは、直径100μmおよび/または300μmのVespelポリイミド材料から製造された。蒸発チェンバーライナーは、内径4mm、外径1/4インチおよび長さ85mmの標準Varian1177GCインゼクターライナーであった。熱スプレイおよび空気圧スプレイが検討された。熱スプレイでは、融解シリカ輸送ラインは、2−30の範囲内の或る分解比で10−200ミクロL/分の溶液流速で内径30μmで使用された。空気圧スプレイでは、家庭用空冷アルミニウム噴霧器をライナー中に挿入し、そしてネブライゼーションガスとして100−150mL/分のヘリウムにより操作した。ネブライザーの形状およびタイプは、文献では「延長されたノズルタイプ」と呼ばれる。Agilent液体クロマトグラフモデル1100を使用した(Agilent Technologies,Wilmington,デラウエア,米国)。追加の毛管で分離された蒸発チェンバーおよびノズルの装置がつくられ、それは、Varian 1177インゼクターで使用されているのと同じライナーを有し、さらにこの蒸発チェンバーを分離する長さ8cm内径0.25mmの毛管を有し、300μmのVespelノズルを有した。この装置は、200ワットのカートリッジヒーター、および別の温度コントローラー(30−450℃の温度範囲)およびAalborgにより製造されるエレクトロニック流れコントロール(50−200mL/分のヘリウム流速をもたらした)により加熱された。サンプルの範囲は、流れ注入およびLC−MS分析によるテーリングを示すことなくテストされ、そして最大の化合物は774amuの分子量を有した(C5878 CAS 1709−70−2)。この比較的大きな化合物では、300−350℃の蒸発チェンバー温度が、毛管輸送ラインを加熱するための300℃の温度およびノズル温度の280℃と組み合わされて必要とされた。エレクトロスプレイの実験は、3−5KVの範囲の電圧および20−200μL/分の範囲のメタノール液体流速で実施された。エレクトロスプレイは、150℃より高い温度(典型的な例では300℃)に保持されたVarian 1177インゼクターガラスライナーの内側で行われた。内径100ミクロンおよび外径350ミクロンの融解シリカ輸送ラインは、エレクトロスプレイの先端として働き、液体は、輸送ラインの端の後約6cmの金属ユニオン継手で注入された。
本発明が前記で説明された態様の詳細に限定されず、そして本発明がその必須の要件から離れることなく他の特定の形に具現できることは、当業者にとり明らかであろう。それゆえ、示された態様は、すべての点で、説明するためのものであって制約するものであると考えてはならず、本発明の範囲は、前記の記述よりも請求の範囲により指示されるものであり、そして請求の範囲の意味内およびその同等性の範囲内にはいるすべての変化は、そのなかに含まれるものとする。
本発明の1つの態様による毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズルの装置を画いた概略図である。 本発明による図1の装置の改変を画いた概略図である。 本発明による毛管で分離した蒸発チェンバーおよびノズルの装置の他の改変を画いた概略図である。
符号の説明
1 サンプルループ
2 流れ注入弁
3 溶媒容器
4 LCポンプ
5 溶媒伝達管
6 LCカラム
7 溶媒伝達管
8 ユニオン継手
9 溶媒伝達管
10 蒸発チェンバー
11 空気圧噴霧器要素
12 ライナー
13 加熱ブロック
14 ヒーター要素
15 内部シール
16 嵌め環
17 管系
18 流れ制御弁
19 分解流れ出力管
20 弁
21 毛管輸送ライン
22 嵌め環シール
23 真空チェンバーフランジ
24 誘導構造要素
25 ヒーター要素
26 超音波ノズル
27 ノズル設置ブロック
28 ノズルヒーター
29 ガス管
51 GC標準インゼクター
52 GCカラム
53 GC輸送ライン
54 ヒーター
55 LCおよびGC統一インターフェースボックス
56 ヒーター
57 毛管輸送ライン
58 嵌め環
59 誘導構造要素
60 ヒーター要素
61 超音波ノズル
71 サンプルループ
72 流れ注入弁
73 溶媒容器
74 LCポンプ
75 溶媒伝達管
76 液体クロマトグラフィカラム
77 溶媒伝達管
78 ユニオン継手
79 溶媒伝達管
80 蒸発チェンバー
81 ガスクロマトグラフ
82 GCインゼクター
83 GC分離カラム
84 毛管輸送ライン
85 輸送ライン
86 ヒーター
87 真空フランジ
88 超音波ノズル構造
89 ノズルヒーター
90 熱絶縁支持体
91 ガス管
92 流れコントロール弁

Claims (27)

  1. 超音波ノズルの上流に位置するサンプル蒸発チェンバーを使用する質量分光測定分析用の超音波分子ビーム中にサンプルを導入する方法であって、該方法は、流れる液体中の分析されるべきサンプル化合物を該蒸発チェンバーに向かって導き;
    流れる液体中の該サンプル化合物からスプレイを形成し;
    該超音波ノズルからのその膨張前に、該蒸発チェンバーにおいて該スプレイ中の該サンプル化合物を蒸発させ;
    該超音波ノズルから真空系中に該蒸発したサンプル化合物および溶媒を膨張させ、振動冷却サンプル分子および蒸発した溶媒により超音波分子ビームを形成し;
    フライ・スルー電子イオン化イオン源で該超音波分子ビーム中に振動冷却分子として含まれている間、該サンプル化合物を電子によりイオン化し;
    該サンプル化合物から形成されたイオンを質量分析し;
    質量分析後該サンプル化合物から形成された該イオンを検出し、そして
    該サンプルの化学的含有物を同定および/または定量するために、得られた質量スペクトルの情報から得られたデータを処理することからなり、その場合、該サンプル蒸発チェンバーは、毛管輸送ラインにより該超音波ノズルへ接続され、
    該サンプルの蒸発は、該毛管輸送ラインへのその移入前に、該蒸発チェンバーにおいて完了し、そして
    該蒸発したサンプル化合物および液体は、該超音波ノズル中へ該毛管輸送ラインで輸送されることを特徴とする質量分光測定分析用の超音波分子ビーム中にサンプルを導入する方法。
  2. 該サンプルおよびスプレイ蒸発チェンバーにおけるスプレイが、空気圧スプレイにより行われる請求項1の方法。
  3. 該サンプルおよびスプレイ蒸発チェンバーにおけるスプレイが、エレクトロスプレイにより行われる請求項1の方法。
  4. 該スプレイおよびサンプル蒸発チェンバーが、ガスクロマトグラフに設けられ、ハードウエアを変えることなく液体クロマトグラフおよびガスクロマトグラフから該超音波ノズルへのサンプルの導入を可能にする請求項1の方法。
  5. 該スプレイおよびサンプル蒸発チェンバーが、0.1mmから0.53mmの範囲の内径および25mmより長い長さを有する不活性融解シリカまたは不活性金属の輸送ラインにより該超音波ノズルから分離され;そして該輸送ラインの毛管の長さおよび直径が、調節されて、使用される流れる液体の流速で該蒸発チェンバー中に1絶対大気圧より高い圧をもたらすこと、および/またはすべての真空ポンプの過負荷なしに大気への蒸発チェンバーの開放を可能にすることを行う請求項1の方法。
  6. 該毛管輸送ラインが、該サンプル蒸発チェンバーにおける高圧側と該超音波ノズルの後の低圧側との間で2の因数より大きい圧力差をもたらす請求項1の方法。
  7. 該毛管輸送ラインが可撓性でありそして真っ直ぐではない毛管である請求項1の方法。
  8. 該毛管輸送ラインが、別に加熱されそして温度コントロールされる請求項1の方法。
  9. 該蒸発チェンバーが、0.5mmより大きい内径を有する不活性のガラスまたは融解シリカライナーを含む請求項1の方法。
  10. メーキャップガスが、該毛管をでる蒸発したサンプルおよび溶媒に加えてノズルへ供給される請求項1の方法。
  11. 該スプレイ形成が、ヘリウムまたは水素の軽ガスにより助けられる請求項1の方法。
  12. 流れる液体中の分析されるべきサンプル化合物が、液体クロマトグラフおよび/または流れ注入弁におけるサンプルループから該蒸発チェンバーに向かって導かれる請求項1の方法。
  13. 該エレクトロスプレイが、加熱されたガラスライナーの内側に配置されしかもエレクトロスプレイの逆電極として働く非電導性溶媒伝達管から形成される請求項3の方法。
  14. 超音波ノズルの上流に配置される蒸発チェンバー、
    蒸発チェンバーと該超音波ノズルとを分離している毛管、
    流れる液体中の該サンプルからのスプレイ形成用手段、
    そのなかで、該超音波ノズルが、振動冷却サンプル分子および蒸発した溶媒を含む超音波分子ビームを形成するために蒸発したサンプル化合物および溶媒蒸気の超音波膨張を誘導する真空系、
    振動冷却分子として該超音波分子ビーム中に含まれている間に該サンプル化合物のイオン化を行うフライ・スルー電子イオン化イオン源、
    該フライ・スルーイオン源におけるサンプル化合物から形成されるイオンの質量分析のための質量分析器、
    質量分析後該サンプル化合物から形成される該イオンの検出のためのイオン検出器、および
    該サンプルの化学的含有物を同定および/または定量するための得られた質量スペクトル情報のデータ処理のための手段からなることを特徴とする質量分光測定のために超音波分子ビーム中へ流れる液体中のサンプルを導入するための装置。
  15. サンプル化合物の蒸発のためのスプレイを形成する該手段が、空気圧スプレイである請求項14の装置。
  16. サンプル化合物の蒸発のためのスプレイを形成する該手段が、エレクトロスプレイである請求項14の装置。
  17. 該サンプル蒸発チェンバーがガスクロマトグラフに設けられ、さらにハードウエアを変えることなく液体クロマトグラフおよびガスクロマトグラフから該超音波ノズルへサンプル導入する手段を含む請求項14の装置。
  18. 該スプレイおよびサンプル蒸発チェンバーが、0.1mmから0.53mmまでの範囲の内径および25mmより長い長さを有する不活性融解シリカまたは不活性金属の輸送ラインにより該超音波ノズルから分離され;そして該輸送ラインの毛管が、使用される液体の流速で該蒸発チェンバーにおいて1絶対大気圧より高い圧をもたらす、および/またはすべての真空ポンプの過負荷なしに大気への蒸発チェンバーの開放を可能にする長さおよび直径を有する請求項14の装置。
  19. 蒸発チェンバーおよび該超音波ノズルを分離する該毛管が、該サンプル蒸発チェンバーにおける高圧側と該超音波ノズルの後の低圧側との間で2の因数より大きい圧力差をもたらす請求項14の装置。
  20. 該毛管輸送ラインが可撓性でありそして真っ直ぐではない毛管である請求項14の装置。
  21. 該毛管輸送ラインが、別に加熱されそして温度コントロールされる請求項14の装置。
  22. 該超音波ノズルの上流でメーキャップガスをもたらす手段をさらに含む請求項14の装置。
  23. スプレイ形成用の該手段が、ヘリウムまたは水素の軽ガスにより操作される請求項14の装置。
  24. 流れる液体中の分析されるべき該サンプル化合物が、液体クロマトグラフおよび/または流れ注入管におけるサンプルループから超音波ノズルに向かって導かれる請求項14の装置。
  25. 該エレクトロスプレイが、加熱されたガラスライナーの内側に配置されしかもエレクトロスプレイの逆電極として働く非電導性溶媒伝達管から形成される請求項16の装置。
  26. 流れる液体中の分析されるべきサンプル化合物を超音波ノズルの上流に配置された蒸発チェンバー向かって導き、
    サンプル蒸発チェンバー中で該サンプルを蒸発させ、
    サンプル蒸発チェンバーと超音波ノズルとの間に組み合わされた毛管輸送ライン中の該蒸発したサンプル化合物および液体を受容し、
    次の分析のために、毛管輸送ラインから超音波ノズルへ該蒸発したサンプル化合物および液体を輸送することを特徴とする質量分光測定分析法。
  27. 流れる液体中のサンプルを蒸発するように適合されたサンプル蒸発チェンバー、
    サンプル蒸発チェンバーに組み合わされた超音波ノズル、
    蒸発したサンプル化合物を受容しそしてそれらを超音波ノズルへ輸送するためのサンプル蒸発チェンバーと超音波ノズルとの間に組み合わされた毛管輸送ライン
    からなることを特徴とする質量分光測定分析用装置。
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