JP2009098020A - 分布型光ファイバ温度センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な装置構成で温度変化を検出可能な分布型光ファイバ温度センサの提供。
【解決手段】ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバと、該被測定光ファイバに測定光を入射する光源と、被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを有することを特徴とする分布型光ファイバ温度センサ。
【選択図】図6
【解決手段】ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバと、該被測定光ファイバに測定光を入射する光源と、被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを有することを特徴とする分布型光ファイバ温度センサ。
【選択図】図6
Description
本発明は、ブリルアン散乱を用いた分布型光ファイバ温度センサに関し、特に、安価な装置構成で温度変化を検出可能な分布型光ファイバ温度センサに関する。
ブリルアン散乱光のスペクトラムは、入射光に対して約11GHz低い周波数(ブリルアン周波数)にピークを持つ。このピークは、図1のように温度によりピーク周波数がシフトし、周波数シフト量は、図2のように温度に対して線形に変化する。従って、周波数シフト量から温度の変化量を知ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
図1のように、1つの大きなブリルアンピークを持つ光ファイバを用いた従来の分布型光ファイバ温度センサでは、ブリルアン周波数の変化を知るために、約11GHzのブリルアン周波数を光スペクトラムアナライザで直接観察するか、コヒーレント検波をして高周波用電気スペクトラムアナライザーでピーク周波数を検出していた。これらの装置は、構造が複雑で、コストもかかることから、分布型光ファイバ温度センサの実用化を図る上で問題になっている。
一方で近年、図3のように複数のブリルアンピークを持つ光ファイバを用いた分布型光ファイバセンサが提案されている。この手法は図4のように各ピークが温度変化に対して周波数シフト量が異なることから、温度と歪みを分離して同時に測定する方法である(例えば、非特許文献1参照。)。しかし、この従来技術においても、ブリルアン周波数の変化は従来通り光スペクトラムアナライザか高周波用電気スペクトラムアナライザを用いて測定していることから、構造が複雑で、コストもかかるなど、前述した分布型光ファイバ温度センサと同様の問題を抱えている。
特開平10−48067号公報
C. C. Lee et al., "Utilization of a Dispersion-Shifted Fiber for Simultaneous Measurement of Distributed Strain and Temperature Through Brillouin Frequency Shift", IEEE Photonics Technology letters, Vol. 13, No. 10, October 2001.
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、安価な装置構成で温度変化を検出可能な分布型光ファイバ温度センサの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバと、該被測定光ファイバに測定光を入射する光源と、被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを有することを特徴とする分布型光ファイバ温度センサを提供する。
本発明の分布型光ファイバ温度センサにおいて、前記温度分布検出手段が、前記光源と被測定光ファイバとの間に介在した光サーキュレータを介して被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定するように配置された受光回路と、該受光回路から出力されるブリルアン散乱光測定データを入力し、この測定データを、予め測定・記憶された所定条件下でのデータと比較し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する信号処理部とを有することが好ましい。
本発明の分布型光ファイバ温度センサにおいて、前記被測定光ファイバが、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差が3GHz以下の複数のピークを持つファイバであることが好ましい。
本発明の分布型光ファイバ温度センサにおいて、前記被測定光ファイバが、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間のピーク差が30dB以下の複数のピークを持つファイバであることが好ましい。
本発明の分布型光ファイバ温度センサは、ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバと、該被測定光ファイバに測定光を入射する光源と、被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを有する構成としたので、低周波の電気信号をスペクトル解析すればよい。そのため光スペクトラムアナライザや高周波用電気スペクトラムアナライザを必要とせず、安価な装置構成で温度変化を検出可能な分布型光ファイバ温度センサを提供することができる。
本発明の分布型光ファイバ温度センサは、図3のようにブリルアンスペクトルに複数のピークを持つ光ファイバを被測定ファイバとして用いる。このファイバは、石英系の光ファイバで、台形状の屈折率分布をしており、コア径6μm、比屈折率差Δ=0.4%となっている。
コア部はGeO2を添加しているが、中心部半径2μm内にはFも共添加している。
コア部はGeO2を添加しているが、中心部半径2μm内にはFも共添加している。
このブリルアンスペクトルにおける各ピークのブリルアン周波数は、温度により線形に変化するが、図4のように各ピークの周波数シフト量の温度依存係数が異なることから、図5に示すように、温度変化に対して各ピーク間の周波数差も線形に変化する。
初期温度でのピーク間の周波数差を記憶しておくことで、温度変化を各ピークの周波数差の変化として検出することが可能となる。ピーク間の周波数差は最大でも3GHz程度であることから、低周波でフーリエ解析することが可能となり、各ピークの周波数シフト量を測定するために、安価な装置を用いることが可能となる。
図6は、本発明の分布型光ファイバ温度センサの一例を示す構成図である。図6中符号1はパルス光源、2は光サーキュレータ、3は被測定光ファイバ、4は受光回路、5は信号処理部である。この被測定光ファイバ3は、前述したように、ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ光ファイバである。
この分布型光ファイバ温度センサは、ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバ3と、該被測定光ファイバに測定光を入射するパルス光源1と、被測定光ファイバ3で発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを備えて構成されている。
前記温度分布検出手段は、パルス光源1と被測定光ファイバ3との間に介在した光サーキュレータ2を介して被測定光ファイバ3で発生したブリルアン散乱光を測定するように配置された受光回路4と、受光回路4から出力されるブリルアン散乱光測定データを入力し、この測定データを、予め測定・記憶された所定条件下でのデータと比較し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する信号処理部5とからなっている。
本発明の分布型光ファイバ温度センサにおいて、被測定光ファイバ3は、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差が3GHz以下の複数のピークを持つファイバ及び/又はブリルアンスペクトルにおける各ピーク間のピーク差が30dB以下の複数のピークを持つファイバであることが好ましい。
この分布型光ファイバ温度センサにおいて、パルス光源1から出た光パルスは、光サーキュレータ2を通り、被測定光ファイバ3に入射される。被測定光ファイバ3内では、パルス光が後方ブリルアン散乱され、各ピークに対するブリルアン散乱光が生じる。このブリルアン散乱光は、光サーキュレータ2を通り、受光回路4に入射し、ここで光から電気信号に変換される。
受光回路4においては、各ピークに対するブリルアン散乱光同士の干渉成分がピーク間の周波数差に相当する周波数の電気信号となる。受光回路4から出力された電気信号は、信号処理部5に入力され、信号処理部において電気信号のピーク周波数を検出し、初期に記憶した周波数と比較することで温度変化に換算する。
被測定光ファイバ3の長手方向の温度分布を測定するには、パルス光源1から信号処理部5にトリガー信号を送る事で、その時間により被測定光ファイバ3のどの位置から到達したブリルアン散乱光かを判断し、温度を測定することで、被測定光ファイバ3の長手方向の温度分布を測定することができる。
1…パルス光源、2…光サーキュレータ、3…被測定光ファイバ、4…受光回路、5…信号処理部。
Claims (4)
- ブリルアンスペクトルに複数のピークをもつ被測定光ファイバと、該被測定光ファイバに測定光を入射する光源と、被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する温度分布検出手段とを有することを特徴とする分布型光ファイバ温度センサ。
- 前記温度分布検出手段が、前記光源と被測定光ファイバとの間に介在した光サーキュレータを介して被測定光ファイバで発生したブリルアン散乱光を測定するように配置された受光回路と、該受光回路から出力されるブリルアン散乱光測定データを入力し、この測定データを、予め測定・記憶された所定条件下でのデータと比較し、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差の変化から、被測定光ファイバの温度分布を測定する信号処理部とを有することを特徴とする請求項1に記載の分布型光ファイバ温度センサ。
- 前記被測定光ファイバが、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間の周波数差が3GHz以下の複数のピークを持つファイバであることを特徴とする請求項1又は2に記載の分布型光ファイバ温度センサ。
- 前記被測定光ファイバが、ブリルアンスペクトルにおける各ピーク間のピーク差が30dB以下の複数のピークを持つファイバであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の分布型光ファイバ温度センサ。
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