JP2009097675A - 手摺りブラケット類の固定具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定座を壁面に固定すべく固定座に設けた通孔を介して壁体にねじ込む手段であり、タッピングねじ軸と前記通孔よりも径小の頭部を有するねじ本体と下端に通孔よりも径が大きく固定座面に当接する鍔を有する着脱用ねじをセットした状態でタッピングねじ軸を壁内にねじ込んで固定座を固定し、その後、着脱用ねじをねじ本体から取り外すことで固定座をねじ本体から抜き取り可能としている。
【選択図】図4
Description
なお、手摺りを追加工事で設置するとき、すなわち壁紙があらかじめ貼ってある場合も、やはり手摺りブラケットの固定座を通して壁内にねじをねじ込んで仮止めを行い、ついでねじを取り外して固定座を壁面から除去し、固定座の位置と大きさにあわせて壁紙に穴を設け、その状態で再度同じ位置に手摺り受け金具の固定座を固定することになる。
しかも、近年の壁材は、石膏ボードと密度の比較的低い合板の積層構造となっていることが多く、タッピングねじをねじ込み、壁紙の穴あけのための固定座取り外し時にタッピングねじを逆に回動して取り外し、再度、本固定のためのねじ込みを行うことにより、固定力が低下して手摺りブラケットの強固な固定を図りえない可能性がある。
本発明は手摺りブラケットの仮止め・本固定に好適であるほか、仮止め・本固定が必要な建築用、建設用の各種ブラケットや金具のねじ止め手段に適用される。
この状態で、着脱用ねじをレンチ類で緩めることでねじ本体から取り外せば、ねじ本体の頭部は固定座の通孔よりも径が細いので、タッピングねじ軸を壁内から取り外す要なく固定座を壁面から取り去ることができる。
この状態で、着脱用ねじを逆方向に回動すれば、ねじ本体の頭部先端がガイド座金のテーパー面と線接触しているだけで摩擦が少なく、しかも、環状突壁の固定座面への当接により一定以上の締め付けが規制されるので、ねじ本体と着脱用ねじ、ねじ本体とガイド座金の焼き付きが生じない。
これによれば、多角穴に六角軸を先端に有するねじ型治具を嵌めて回動することにより、ねじ本体を壁から抜き出すころができる。したがって、後に解体する場合の作業も簡単に実施できる。
これによれば、ねじ本体を壁中にねじ込む時には、突条が凹条に嵌まって一体化されているが、ガイド座金と着脱用ねじをねじ本体から取り外すときには、着脱用ねじの回動初期に突条が凹条から外れて平坦部分に接触し、それにより着脱用ねじとガイド座金との間に隙間ができる。したがって、着脱用ねじのねじ本体からの抜き出しが容易になる。
壁体2はこの例では下地材としての石膏ボード2aと、固定用の強度部材としての合板2bの積層構造からなっているが、これに限定されるものではない。
前記固定座10は所要面積の盤からなり、所用の間隔で3箇所ないし4箇所にねじ挿通用の通孔100を有している。
なお、固定座の固定に固定具3は必ずしも全部の本数を使用する必要はなく、2本程度使用し、残りを本固定時に使用してもよい。
この状態では、壁体表面にねじ本体3aの頭部30が突き出しているので適切な位置情報となり、壁紙Pをあてがってそのまま頭部30に突き通したり、あるいはナイフなどで図6のように各頭部30間を結ぶような適当な大きさの穴pを壁紙Pに開ける。
これにより本固定が行なわれるので、簡易、迅速に手摺り設置工事を遂行することができ、従来のような仮止めしたタッピングねじを壁体から取り外し、再びねじ込まないので、壁体2の密度や材質があまり良くない場合でも確実に十分な固定強度を得ることができる。
この実施例においても、手摺りブラケット1は、前記壁体2の表面上に配されてねじ要素で固定されるべき固定座10と、手摺り棒を固定する受け座11と、前記受け座11と固定座10を結ぶ湾曲状あるいはストレート状の腕部12を備え、前記固定座10は所要面積の盤からなり、等間隔で3箇所ないし4箇所にねじ挿通用の通孔100を有している。なお、手摺りブラケット1はプラスチック製のカバーを備えているが、ここでは省略する。
ガイド座金3cは、天板部に前記着脱用ねじ3dの雄ねじ軸36を挿通する穴370を有するのみならず、天板部外周には、前記固定座10の通孔100よりも径が大きく先端が固定座10に当接して締め付け力を与えるための環状突壁38を有して全体が浅いカップ状に凹入されている。環状突壁38の内径はねじ本体3aの頭部30の外径よりも大きくなっている。
前記ガイド座金3eは着脱用ねじ3dの雄ねじ軸37に通されるだけでも良いが、好適には、着脱用ねじ3dの頭部下から適度の距離は移動できるが離脱はしないようにセットされる。これは、ガイド座金3cを雄ねじ未加工状態の軸に嵌め、その状態で雄ねじを刻むことなどにより得られる。
着脱用ねじ3dの頭部下面がねじ本体3aの頭部先端と密に接していたならば、前記壁中への推進固定トルクを与えているときに焼き付きを起こし、着脱用ねじ3dに戻しトルクをかけたときにねじ本体3aが友回りして壁中から抜け出てしまう危険がある。
これによれば、ねじ本体3aを壁中にねじ込む時には、突条361が凹条304に嵌まって一体化されているが、ガイド座金3cと着脱用ねじ3dを取り外すときには、着脱用ねじ3dの回動初期に突条361が凹条304から外れて平坦部分に接触し、それにより着脱用ねじ3dとガイド座金3cとの間に隙間ができる。したがって、着脱用ねじ3dのねじ本体3aからの抜き出しが容易になる。
第1実施例および第2実施例において、手摺りブラケットは、固定座が2体からなっている場合を含む。すなわち図15のように、固定座10と湾部12と支持座11からなる基本部体1Aと別に、板金製などの固定座1Bを併用し、固定座1Bのみをねじ本体で壁体に固定し、固定座1BにビスJで基本部体1Aの固定座10を留める形態があるが、本発明の固定具3はかかる形態における固定座1Bの壁体への固定に適用されるのである。
2 壁体
3 固定具
3a ねじ本体
3b 着脱用ねじ
3c ガイド座金
3d 着脱用ねじ
10、1B 固定座
30 頭部
32 雄ねじ
34 鍔
35 雌ねじ穴
36 頭部
37 雄ねじ軸
38 環状突壁
39 テ―パー面
100 通孔
301 雌ねじ穴
Claims (4)
- 固定座を壁面に固定すべく固定座に設けた通孔を介して壁体にねじ込む手段であって、所要長さのタッピングねじ軸と前記通孔よりも径小の頭部を有するねじ本体と、下端に通孔よりも径が大きく固定座面に当接する鍔を有する着脱用ねじからなり、前記ねじ本体の頭部は外周に雄ねじを有するとともに頂端に工具との係合部を有し、着脱用ねじが多角形の外周と前記雄ねじに螺合する雌ねじ穴を有し、ねじ本体と着脱用ねじをセットした状態でタッピングねじ軸を壁内にねじ込んで固定座を固定し、その後着脱用ねじをねじ本体から取り外すことで固定座をねじ本体から抜き取り可能としていることを特徴とする手摺りブラケット類の固定具。
- 固定座を壁面に固定すべく固定座に設けた通孔を介して壁体にねじ込む手段であって、所要長さのタッピングねじ軸と前記通孔よりも径小でかつ所要深さの雌ねじ穴を軸線方向に有する頭部を持ったねじ本体と、前記雌ねじ穴に螺合可能な雄ねじ軸を有する着脱用ねじと、該着脱用ねじの雄ねじ軸を挿通する穴を有するガイド座金からなり、ガイド座金は、外周に前記ねじ本体の頭部よりも径が大きく先端が固定座面に当接する環状突壁を有し、環状突壁の天部内側に前記ねじ本体の頭部端と接するテーパー面を有し、ねじ本体と着脱用ねじおよびガイド座金をセットした状態でタッピングねじ軸を壁内にねじ込んで固定座を固定し、その後着脱用ねじとガイド座金をねじ本体から取り外すことで固定座をねじ本体から抜き取り可能としていることを特徴とする手摺りブラケット類の固定具。
- ねじ本体が頭部の雌ねじ穴よりも入口側に多角穴を有している請求項2に記載の手摺りブラケット類の固定具。
- ガイド座金が天部上面に凹条を数箇所有し、着脱用ねじが頭部下面に前記凹条と係合可能な鋸歯状の突条を有している請求項2に記載の手摺りブラケット類の固定具。
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