JP2009097638A - ディスクロータおよびディスクブレーキ装置 - Google Patents

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紀之 石原
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Abstract

【課題】溜まった水分を排出しやすい構造を有するディスクロータおよびディスクブレーキ装置を提供する。
【解決手段】ディスクロータ10は、環状の摺動部材12、14と、摺動部材12の内側に設けられており取付面を有する取付部20と、摺動部材12および取付部20を連結する筒部18とを備える。筒部18には、取付部20から摺動部材12に向かって溝が深くなるように変化するテーパ形状を呈するテーパ状溝24が複数形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスクロータおよびディスクブレーキ装置に関する。特に溜まった水分を排出しやすい構造を有するディスクロータおよびディスクブレーキ装置に関する。
車両の制動を行う制動装置の一つとして、ディスクブレーキ装置がある。このディスクブレーキ装置は、車輪と共に回転するディスクロータの摩擦摺動面に対向して配置されるブレーキパッドを摩擦摺動面に押圧することにより制動力を発生させている。
通常、ディスクロータは、摩擦制動時に発生する熱を効率よく放熱できるようにするために、カバーなどを設けることなく外気に触れるように露出している。そのため、雨天走行時や水溜まりを通過したときなどにディスクロータに水滴(水分)が付着してしまう場合がある。
これに対して、ディスク部の摺動面に溝が形成され、また当該溝に溜まった水を抜くために、溝の底からディスク部の厚み方向に貫通する水抜き経路が形成されたディスクロータが提案されている(例えば、特許文献1)。この構成は、ディスクロータとブレーキパッドとの間に水分が進入し、これにより制動力の低下、いわゆるウォータフェードが発生することを抑制するものである。
特開2005−308051号公報 特開2007−24251号公報
ところで、ディスクロータに水分が付着した場合、その構造上、車軸への取り付けに利用されるハット部において水分が溜まりやすく、ハット部に溜まった水分によってディスクロータが腐食して錆が発生するおそれがある。特にディスクロータは表面処理のされていない鋳鉄などからなる場合があり、この場合には特に錆が発生しやすい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、溜まった水分を排出しやすい構造を有するディスクロータおよびディスクブレーキ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のディスクロータは、環状の摺動部材と、前記摺動部材の内側に設けられており取付面を有する取付部と、前記摺動部材および前記取付部を連結する筒部とを備えるディスクロータであって、前記筒部に、前記取付部から前記摺動部材に向かって溝が深くなるように変化するテーパ形状を呈するテーパ状溝が複数形成される。
この態様によれば、取付部および筒部に進入した水は、テーパ状溝に沿って摺動部材側に流れて排出されるため、ディスクロータに溜まった水分を簡単に排出することができる。
本発明の別の態様は、ディスクブレーキ装置である。このディスクブレーキ装置は、車輪とともに回転する上述した態様のディスクロータと、前記ディスクロータの前記摺動部材に対向配置されるブレーキパッドと、を備え、前記ディスクロータの回転軸と平行な方向に、前記ブレーキパッドを押圧して当該ディスクロータとブレーキパッドを摩擦摺動させることにより制動力を発生させる。
この態様によれば、ディスクロータに溜まった水分を簡単に排出することができる。
本発明によれば、溜まった水分を排出しやすい構造を有するディスクロータおよびディスクブレーキ装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態のディスクロータは、筒部に取付部から摺動部材に向かって溝が深くなるように変化するテーパ形状を呈するテーパ状溝が複数形成される。ディスクロータに付着した水分は、テーパ状溝に沿って流れて排出されるため、ディスクロータに溜まった水分を簡単に排出できる。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るディスクロータの概略平面図、図2は図1に示すディスクロータのA−A線分概略断面図である。図3は、本実施形態のディスクロータを搭載したディスクブレーキ装置の概略断面図である。
図3に示すように、ディスクブレーキ装置100のキャリパ102は、大別して、キャリパ102自身を、図示しない車体側に固定するための車体固定マウント(不図示)と、ディスクロータ10に押圧され制動力を発生するブレーキパッド104と、ブレーキパッド104を駆動するシリンダ部106とで構成されている。車輪と共に回転するディスクロータ10は、一対のブレーキパッド104の間に存在する。ディスクロータ10の摺動部材12、14の側面12a、14aは摩擦摺動面を構成し、一対のブレーキパッド104がディスクロータ10を挟んで対向配置される。このブレーキパッド104は、摺動部材12、14の側面12a、14aと直接接触する摩擦材108と、この摩擦材108の裏側、すなわちディスクロータ10と接触しない側を支持するパッド裏金110によって構成されている。
キャリパ102は、左右方向に変位可能に車体固定マウントを介して車体側に取り付けられている。キャリパ102のシリンダ部106には、有底の穴112が穿設されており、この穴112には、ピストン114が摺動可能に嵌挿されている。穴112の底にはポート116が設けられ、油圧配管を介してマスターシリンダ(不図示)に接続されている。運転者がブレーキペダルを操作するとマスターシリンダからのブレーキ油がポート116内に流入し、ピストン114を駆動するようになっている。
ブレーキ油がポート116内に流入すると、ピストン114が図3に示す非動作状態から矢印L方向、すなわちピストン114の押圧方向に摺動し、パッド裏金110aを介して摩擦材108aを摺動部材14の側面14aに押圧する。摩擦材108aがディスクロータ10に押圧されると、ピストン114は摺動を停止する。ピストン114が摺動を停止した後も、ブレーキ油がポート116内に流入すれば穴112内の油圧がさらに上昇する。その結果、停止したピストン114が逆に穴112の内面を押圧し、シリンダ部106を構成するシリンダハウジング106aを矢印R方向、すなわち矢印Lの逆方向に押圧する。つまり、油圧の上昇に伴って、シリンダハウジング106aが矢印R方向に変位する。
シリンダハウジング106aにおいて、シリンダ部106が形成されていない側には爪部118が形成されており、シリンダハウジング106aの矢印R方向への変位に伴って、爪部118がパッド裏金110bを介して摩擦材108bを摺動部材12の側面12aに押圧する。このように、ポート116にブレーキ油が流入することによって、ディスクロータ10を一対の摩擦材108a、108bにより押圧挟持して、ディスクロータ10を効率的に制動させることが可能となる。
続いてディスクロータ10の構成について詳細に説明する。図1および図2に示すように、本実施形態のディスクロータ10は、車両幅方向外側に配設される摺動部材12と、この摺動部材12に平行に対向して車両幅方向内側に配設される摺動部材14と、を有している。摺動部材12、14は環状のディスクであり、それぞれ側面12a、14aにてブレーキパッド104と摩擦摺動する。摺動部材12、14の中央部は大きく開口しており、摺動部材12の内側には、車軸への取り付けの際に利用されるハット部16が設けられている。
ハット部16は、筒部18と取付部20で構成されている。筒部18は円筒状であり、摺動部材12に対して垂直に延びている。そして、筒部18は、摺動部材12の内周縁部と取付部20の外周縁部とを連結している。取付部20は筒部18の底部に相当し、両面にハブ取付面20aおよびホイール取付面20bを有する。また取付部20にはボルトを挿入するためのボルト孔22が複数設けられている。
前述のようにディスクロータ10は、摩擦制動時に発生する熱を効率よく放熱できるように露出している。そのため、雨天走行時や水溜まりを通過したときなどにディスクロータ10に水分が付着しやすい。ディスクロータ10に付着した水分がハット部16に進入すると、進入した水は筒部18と取付部20とで形成される隅部に溜まりやすい。特にボルト孔22に挿入されたボルトと、筒部18と、取付部20とにより囲まれた領域において溜まりやすい。そこで、本実施形態のディスクロータ10の筒部18には、その内周側に取付部20から摺動部材12に向かって溝が深くなるように変化するテーパ形状を呈するテーパ状溝24が所定間隔で複数形成されている。テーパ状溝24は、取付部20側の端部24aよりも摺動部材12側の端部24bの方が、筒部18の径方向に外寄りとなっている。したがって、ディスクロータ10を車輪に取り付けた状態において、下側(地面側)に位置するテーパ状溝24は、取付部20から摺動部材12に向かって下方向(地面方向)に傾斜することとなる。そのため、ハット部16に進入した水は、この下側に位置するテーパ状溝24に沿って摺動部材12側に流れ、排出される。なお、テーパ状溝24の数、寸法、形状などについては、特に限定されず、任意に設定することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態について説明した。このように本実施形態によれば、溜まった水分を簡単に排出することができる。また、これにより、ディスクロータにおける錆の発生を抑えることができ、ディスクロータの製品寿命を延ばすことができる。さらに、溜まった水分を排出しやすくするために設けた構造は簡単であるため、製造コストの上昇も抑えることができる。また、こうしたディスクロータを搭載したディスクブレーキ装置についても、製品寿命を延ばし、製造コスト上昇を抑えることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。
例えば、上述した実施形態では、筒部18の内周側に複数のテーパ状溝24を設けたが、特にこれに限られず、筒部18の内周全面を取付部20から摺動部材12に向かって小径から大径に変化するテーパ形状としてもよい。この場合には、溜まった水分をより効率的に排出することができる。
実施形態1に係るディスクロータの概略平面図である。 図1に示すディスクロータのA−A線分概略断面図である。 ディスクブレーキ装置の概略断面図である。
符号の説明
10 ディスクロータ、 12、14 摺動部材、 12a、14a 側面、 16 ハット部、 18 筒部、 20 取付部、 20a ハブ取付面、 20b ホイール取付面、 22 ボルト孔、 24 テーパ状溝、 100 ディスクブレーキ装置、 102 キャリパ、 104 ブレーキパッド、 106 シリンダ部、 106a シリンダハウジング、 108 摩擦材、 110 パッド裏金、 112 穴、 114 ピストン、 116 ポート、 118 爪部。

Claims (2)

  1. 環状の摺動部材と、
    前記摺動部材の内側に設けられており取付面を有する取付部と、前記摺動部材および前記取付部を連結する筒部とを備えるディスクロータであって、
    前記筒部に、前記取付部から前記摺動部材に向かって溝が深くなるように変化するテーパ形状を呈するテーパ状溝が複数形成されることを特徴とするディスクロータ。
  2. 車輪とともに回転する請求項1に記載のディスクロータと、
    前記ディスクロータの前記摺動部材に対向配置されるブレーキパッドと、を備え、
    前記ディスクロータの回転軸と平行な方向に、前記ブレーキパッドを押圧して当該ディスクロータとブレーキパッドを摩擦摺動させることにより制動力を発生させることを特徴とするディスクブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113803391A (zh) * 2020-06-17 2021-12-17 通用汽车环球科技运作有限责任公司 制动转子和轻质轮组件

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