JP2009097422A - 内燃機関の燃料改質装置及びエンジンシステム - Google Patents

内燃機関の燃料改質装置及びエンジンシステム Download PDF

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Abstract

【課題】燃料ガスの改質割合を精度よく制御する。
【解決手段】燃料改質器16は、流入したアンモニアガス(燃料ガス)の少なくとも一部を改質して水素ガスを生成する。圧力センサ62は、燃料改質器16での改質前のガス圧力P1を検出し、圧力センサ64は、燃料改質器16での改質後のガス圧力P2を検出する。制御装置28は、圧力比P2/P1または圧力差P2−P1に基づいて燃料改質器16でのアンモニアガスの改質割合を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ内で燃焼させる燃料を改質する内燃機関の燃料改質装置及びエンジンシステムに関する。
内燃機関のシリンダ内で燃焼させる燃料を改質する技術が下記特許文献1〜3に開示されている。例えば、特許文献1においては、燃焼後の排気ガスの熱を利用してアンモニアガス(燃料ガス)を分解して水素ガスを生成し、この水素ガスを副燃焼室内に導入して初期燃焼を行わせている。アンモニアはガソリン等の石油系燃料と比較して燃焼速度が遅く燃えにくい性質を有するが、特許文献1では、アンモニアガスだけでなく水素ガスも燃焼させることで、燃焼室内のアンモニアガスの燃焼を促進させている。
特開平5−332152号公報 特開2000−274249号公報 特開2006−52688号公報 特開2007−113570号公報 特開2007−29862号公報 特開2007−172044号公報 米国特許出願公開第2007/95053号明細書 米国特許出願公開第2006/201139号明細書
内燃機関のシリンダ内で燃焼させる燃料ガスを改質する場合に、内燃機関の燃焼変動を抑えた安定な運転を行うためには、燃料ガスの改質割合(改質後の燃料ガス組成)を精度よく制御できることが望ましい。そして、燃料ガスの改質割合を精度よく制御するためには、燃料ガスの改質割合をリアルタイムで検出できることが望ましい。ガス組成の測定には、一般的にはガスクロマトグラフが用いられる。しかし、ガスクロマトグラフでは、ガス組成の測定に早くても十数秒程度の時間を要するため、燃料ガスの改質割合をリアルタイムで検出することは困難である。
本発明は、燃料ガスの改質割合を精度よく制御することができる内燃機関の燃料改質装置及びエンジンシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の燃料改質装置及びエンジンシステムは、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る内燃機関の燃料改質装置は、アンモニアガスが流入し、該流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成する改質器と、改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する改質制御部と、を備え、改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料として内燃機関へ供給する内燃機関の燃料改質装置であって、改質器での改質後のガス圧力と改質器での改質前のガス圧力との圧力比または圧力差を取得する圧力取得部を備え、改質制御部は、圧力取得部で取得された圧力比または圧力差に基づいて改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御することを要旨とする。
本発明の一態様では、改質器は、アンモニアガスが流入する容器であって、その内部で所定の周波数の電磁波が共振する共振容器と、共振容器内で共振する周波数の電磁波を発生させる電磁波発生源と、電磁波発生源で発生した電磁波を共振容器内へ伝搬させる電磁波伝搬手段と、共振容器内に配置された電極であって、該電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高める放電用電極と、を備え、放電用電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高めることで発生するプラズマ放電により共振容器内に流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成し、改質制御部は、圧力取得部で取得された圧力比または圧力差に基づいて共振容器内へ供給する電磁波の電力を制御することで改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御することが好適である。
また、本発明に係る内燃機関の燃料改質装置は、アンモニアガスが流入し、該流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成する改質器と、改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する改質制御部と、を備え、改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料として内燃機関へ供給する内燃機関の燃料改質装置であって、改質器から流出するガス流量と改質器に流入するガス流量との流量比または流量差を取得する流量取得部を備え、改質制御部は、流量取得部で取得された流量比または流量差に基づいて改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御することを要旨とする。
本発明の一態様では、改質器は、アンモニアガスが流入する容器であって、その内部で所定の周波数の電磁波が共振する共振容器と、共振容器内で共振する周波数の電磁波を発生させる電磁波発生源と、電磁波発生源で発生した電磁波を共振容器内へ伝搬させる電磁波伝搬手段と、共振容器内に配置された電極であって、該電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高める放電用電極と、を備え、放電用電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高めることで発生するプラズマ放電により共振容器内に流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成し、改質制御部は、流量取得部で取得された流量比または流量差に基づいて共振容器内へ供給する電磁波の電力を制御することで改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御することが好適である。
本発明の一態様では、改質器は、共振容器内に電磁波をパルス供給するものであることが好適である。
また、本発明に係るエンジンシステムは、本発明に係る内燃機関の燃料改質装置を備え、改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料としてシリンダ内で燃料させることを要旨とする。
本発明によれば、燃料ガス(アンモニアガス)の改質割合をリアルタイムで精度よく把握することができるので、燃料ガスの改質割合を精度よく制御することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の燃料改質装置を備えるエンジンシステムの概略構成を示す図である。本実施形態に係るエンジンシステムでは、内燃機関の燃料としてアンモニアを使用する。アンモニアタンク(アンモニア貯蔵装置)12内にはアンモニア(NH3)が蓄えられている。アンモニアは、例えば1MPa程度の圧力で液体の状態でアンモニアタンク12内に蓄圧されている。アンモニアタンク12内に蓄圧されたアンモニアは、アンモニアタンク12と燃料改質器16との間に設けられた減圧弁(減圧装置)14で例えば0.5MPa程度の圧力に減圧されることで気化し、減圧弁14からの気化したアンモニアガスが燃料改質器16に流入する。このように、アンモニアタンク12からのアンモニアは、ガス状態で燃料改質器16に供給される。燃料改質器16は、流入したアンモニアガス(燃料ガス)の少なくとも一部を改質(分解)して水素(H2)ガスを生成する。燃料改質器16の具体的構成例については後述する。
燃料改質器16から流出したアンモニアガス及び水素ガスは、燃料レール21を介してインジェクタ22に供給される。吸気管20内に臨むインジェクタ22は、燃料改質器16(燃料レール21)からのアンモニアガス及び水素ガスを吸気管20内に噴射する。インジェクタ22から噴射されたアンモニアガス及び水素ガスは、吸気行程にて空気とともにシリンダ11内に導入される。内燃機関10は、燃料ガス(アンモニアガス及び水素ガス)と空気との混合気をシリンダ11内で燃焼させることで動力を発生する。燃焼後の排出ガスは、排気行程にてシリンダ11内から排気管内へ排出される。このように、燃料改質器16から流出したアンモニアガス及び水素ガスは、燃料として内燃機関10へ供給される。
図1は、アンモニアガス及び水素ガスを吸気管20内に噴射する例を示しているが、インジェクタ22をシリンダ11内に臨ませてアンモニアガス及び水素ガスをシリンダ11内に直接噴射することもできる。また、点火栓の火花放電によりシリンダ11内の混合気に点火することでシリンダ11内の混合気を火炎伝播燃焼させることもできるし、シリンダ11内の燃料ガス(アンモニアガス及び水素ガス)を圧縮自着火により燃焼させることもできる。
圧力センサ62は、燃料改質器16に流入するガス圧力P1を検出することで、燃料改質器16での改質前のガス圧力P1を検出する。圧力センサ64は、燃料改質器16から流出するガス圧力P2を検出することで、燃料改質器16での改質後のガス圧力P2を検出する。圧力センサ62,64で検出されたガス圧力P1,P2は、制御装置28に入力される。制御装置28は、電池27から供給される電力により動作し、圧力センサ62,64で検出されたガス圧力P1,P2に基づいて燃料改質器16でのアンモニアガスの改質割合(アンモニアガスが水素ガスに分解される割合)を目標改質割合に一致させるように制御する。ここでの制御の詳細については後述する。
シリンダ11内で燃焼させる燃料ガスを改質する燃料改質器16の構成例を図2に示す。電磁波発生電源31は、例えば固体素子やマグネトロンや進行波増幅管により構成することができ、電磁波(例えばマイクロ波)を発生、増幅させる役割を果たす。電磁波発生電源31は、アンモニアガスを改質する場合にマイクロ波を発生し、発生したマイクロ波は、電磁波伝送路として設けられた同軸ケーブル37を伝搬する。同軸ケーブル37の端部には、共振容器34内に臨む電磁波放射器(電極)35が接続されており、同軸ケーブル37を伝搬したマイクロ波は、電磁波放射器35から共振容器34内に放射される。このように、同軸ケーブル37及び電磁波放射器35が、電磁波発生電源31で発生したマイクロ波を共振容器34内へ伝搬させる役割を果たす。
共振容器34は、金属等の導電材料により構成されており、その内部にキャビティ34aが形成されている。キャビティ34aでは、所定の周波数のマイクロ波(電磁波)が所定の共振モードで共振する。電磁波発生電源31は、キャビティ34aで共振する周波数のマイクロ波を発生させることで、キャビティ34a内へ突出する電磁波放射器35から放射されたマイクロ波が、キャビティ34a内で共振する。マイクロ波がキャビティ34a内で共振している状態では、マイクロ波のエネルギ反射が少なく、マイクロ波のエネルギのほとんどが共振容器34内に蓄えられる。共振容器34には、減圧弁14と連通する燃料ガス流入口38と、燃料レール21と連通する燃料ガス流出口39が設けられており、減圧弁14からのアンモニアガス(改質前の燃料ガス)は、燃料ガス流入口38を通ってキャビティ34a内に供給される。
共振容器34には、放電用電極36がキャビティ34a内へ突出して設けられている。ここでの放電用電極36は、その近傍にてキャビティ34a内のマイクロ波の電界強度を局所的に高める役割を果たす。すなわち、電磁波放射器35から放射されたマイクロ波はキャビティ34a内を満たすが、放電用電極36の近傍では、放電用電極36とキャビティ34a内の空間の透磁率の違いから、キャビティ34a内のマイクロ波の平均電界の数十倍から数百倍程度の高電界を得ることができる。その結果、放電用電極36の近傍において、マイクロ波供給に伴ってキャビティ34a内の空間中に電流が流れるブレークダウンが発生する。そして、それが起点となって、キャビティ34a内の広い範囲でプラズマ放電が発生することで、キャビティ34a内に供給されたアンモニアガスを水素ガスと窒素(N2)ガスに分解する(改質する)ことができる。キャビティ34a内の残留アンモニアガス及び水素ガス(改質後の燃料ガス)は、燃料ガス流出口39を通って燃料レール21へ供給される。
次に、図2に示す燃料改質器16において、キャビティ34a内でプラズマ放電を効率よく発生させるための好適な構成例について説明する。ただし、以下に説明するマイクロ波の周波数(波長)、共振容器34(キャビティ34a)の寸法については一例であり、この例に限定されるものではない。そして、以下に説明する条件を必ずしも満たさなくても、キャビティ34a内でプラズマ放電を発生させることができる。
キャビティ34a内におけるマイクロ波の共振周波数は、共振容器34(キャビティ34a)の形状、大きさ、導電率等に依存する。ここで、図3に示すようにキャビティ34aの形状を円柱形状、キャビティ34aの直径Dを90mmとし、キャビティ34aの高さHを変化させた場合の共振モードを調べた結果を図4に示す。例えば高さHが20mmの場合は、2〜7GHzの間に、約2.5GHz(TM010モード)、約4.1GHz(TM110モード)、約5.4GHz(TM210モード)、約5.8GHz(TM020モード)、約6.7GHz(TM310モード)の5種類の共振モードが存在する。また、高さHが90mmの場合は、2〜7GHzの間の共振モードの数が高さHが20mmの場合よりも増加し、その共振周波数が高さHによって変化しない共振モード(例えばTM010モード等)と高さHによって共振周波数が変化する共振モード(例えばTE111モード、TM011モード等)が存在する。そして、キャビティ34a内に発生する共振の強さ(蓄積エネルギの大きさ)は、図5に示すように、共振モードの種類により異なる。図5は、高さHが90mmの場合におけるSパラメータの周波数特性を示し、そのレベルが低いほど蓄積エネルギが大きいことを表す。
キャビティ34a内には、共振モードの種類に応じた電界分布が形成される。例えば、TM010モードにおいては、図6(A)に示す電界分布が形成され、TM011モードにおいては、図6(B)に示す電界分布が形成される。キャビティ34aの直径Dが90mmの場合は、2.5GHz近傍のTM010モードが最も低次の共振モードとなる。TM010モードの電界分布は、図6(A)に示すように、キャビティ34aの径方向において中央部が最も高く、周囲部(径方向外側)へ向かうほど低くなるという単調な分布であるため、共振モードの設定が容易となる。そこで、本実施形態では、TM010モードによるマイクロ波共振を利用してキャビティ34a内でプラズマ放電を発生させる。その場合は、キャビティ34aの直径Dが90mmであるのに対して、共振が発生するマイクロ波の周波数が約2.5GHz(波長が約120mm)となり、キャビティ34aの直径Dがマイクロ波の波長の約3/4倍となる。
キャビティ34a内でTM010モードによるマイクロ波共振を効率よく発生させるためには、電磁波放射器35については、キャビティ34a内における電界強度が高くなる位置に配置することが好ましい。そして、キャビティ34a内でプラズマ放電を効率よく発生させるためには、放電用電極36については、キャビティ34a内における電界強度が高くなる位置に配置することが好ましい。TM010モードにおいては、図6(A)に示すようにキャビティ34aの径方向における中央部で電界強度が最も高くなるため、キャビティ34aの径方向における中央部へ電磁波放射器35及び放電用電極36を突出させることが好ましい。図2に示す例では、キャビティ34aの下面34bから電磁波放射器35を突出させ、キャビティ34aの上面34cから放電用電極36を突出させており、電磁波放射器35と放電用電極36がキャビティ34a高さ方向において対向配置されている。電磁波放射器35及び放電用電極36をキャビティ34aの径方向における中央部へ突出させた場合の電界分布(TM010モード)を図7に示す。図7に示すように、電磁波放射器35の近傍及び放電用電極36の近傍にて電界強度が局所的に高くなる。
ただし、電磁波放射器35や放電用電極36をキャビティ34a内へ突出させると、キャビティ34aにおける共振周波数が変化する。電磁波放射器35及び放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さ(挿入長さ)をそれぞれ変化させた場合における共振周波数の変化を調べた結果を図8に示す。そして、電磁波放射器35や放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さを変化させると、結合度も変化する。ここでの結合度は、キャビティ34a内への入射エネルギの指標を表し、結合度のレベルが低いキャビティ34a内への入射エネルギが大きいことを表す。例えば、−10dBの結合度は供給エネルギの90%が入射可能であり、−20dBの結合度は供給エネルギの99%が入射可能であることを表す。電磁波放射器35及び放電用電極36の突出長さをそれぞれ変化させた場合における結合度の変化を調べた結果を図9に示す。さらに、電磁波放射器35や放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さを変化させると、キャビティ34a内(放電用電極36近傍)における最大電界強度も変化する。電磁波放射器35及び放電用電極36の突出長さをそれぞれ変化させた場合における最大電界強度の変化を調べた結果を図10に示す。図10に示すように、放電用電極36の突出長さが20mmで電磁波放射器35の突出長さが9mmである場合に、キャビティ34a内における最大電界強度が最も高くなる。
キャビティ34a内でプラズマ放電を効率よく発生させるためには、結合度のレベルが低く且つ放電用電極36近傍における最大電界強度が高くなるように、電磁波放射器35及び放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さを設定することが好ましい。例えば、電磁波発生電源31で発生させるマイクロ波の周波数を2.45GHz(市販マグネトロンの発振周波数)に設定し、キャビティ34aにおける共振周波数を約2.45GHzに設定する条件では、電磁波放射器35の突出長さを3.5mm、放電用電極36の突出長さを10mmに設定することで、図9,10に示すように、結合度を−20dB以下にする(供給エネルギの99%以上を入射する)ことができるとともに、1W供給時において、その最大電界強度を30000V/m程度まで高めることができる。
電磁波発生電源31からキャビティ34a内へマイクロ波を供給して、放電用電極36によりキャビティ34a内でプラズマ放電を発生させることで、キャビティ34a内に供給されたアンモニアガスが水素ガスに改質される。その際には、電磁波発生電源31からキャビティ34a内へのマイクロ波エネルギの供給量に応じて、プラズマ放電が発生する領域が変化し、アンモニアガスが水素ガスに改質される割合も変化する。例えば、キャビティ34a内へのマイクロ波エネルギの供給量が0Jである(プラズマ放電を発生させない)場合は、キャビティ34a内のガス組成が図11(A)に示す割合であるのに対して、キャビティ34a内へのマイクロ波エネルギの供給量が約1kJである場合は、キャビティ34a内のアンモニアガスの一部が水素ガスに改質されることで、キャビティ34a内のガス組成が図11(B)に示す割合となる。そして、キャビティ34a内へのマイクロ波エネルギの供給量が約3kJである場合は、キャビティ34a内のアンモニアガスの大部分が水素ガスに改質されることで、キャビティ34a内のガス組成が図11(C)に示す割合となる。そのため、制御装置28は、電磁波発生電源31で発生させるマイクロ波の電力を制御してキャビティ34a内に供給されるマイクロ波の電力を制御することで、プラズマ放電が発生する領域を制御することができ、アンモニアガスが水素ガスに改質される割合を制御することができる。
アンモニアは、ガソリン等の炭化水素系燃料や水素と比較して燃焼速度が遅く燃えにくい物質であるが、アンモニアガスだけでなく水素ガスもシリンダ11内にて燃焼させることで、アンモニアガスの燃焼を促進させることができる。アンモニアガスを水素ガスに分解する割合(分解率)を変化させながらアンモニアガス(及び水素ガス)を定容燃焼させた場合のガス圧力を調べた結果を図12に示す。図12に示すように、アンモニアガスの分解率を増大させることで、燃料の燃焼速度を増大させることができ、燃焼による圧力を増大させることができる。
内燃機関10の負荷(トルク)が低い運転条件では、内燃機関10の負荷が高い運転条件と比較して、シリンダ内圧力が減少するため、燃焼速度が低下して燃焼変動が生じやすくなる。そのため、制御装置28は、内燃機関10の負荷(トルク)の減少に対してアンモニアガスの目標改質割合を増大させることが好ましい。つまり、制御装置28は、図11に示すように、内燃機関10の負荷の減少に対して電磁波発生電源31からキャビティ34a内へ供給するマイクロ波の電力を増大させることで、プラズマ放電が発生する領域を広げてアンモニアガスが水素ガスに改質される割合を増大させることが好ましい。これによって、内燃機関10の負荷が変化しても、内燃機関10の燃焼変動(トルク変動)を抑えた安定な運転を行うことができる。
また、内燃機関10の始動時(冷間始動時)等、混合気温度が低いときは、圧縮温度が低く、燃焼速度を上げることが困難となる。そのため、マイクロ波制御器28は、内燃機関10の冷間始動時等、冷却水温度が低いときは、キャビティ34a内へ供給するマイクロ波の電力を増大させることで、アンモニアガスが水素ガスに改質される割合を増大させることが好ましい。これによって、燃料の燃焼速度の低下を抑えて内燃機関10の安定な始動を行うことができ、内燃機関10の始動性を向上させることができる。
また、アンモニアは、燃焼速度を低下させる性質がある一方、ノッキングのような急激な燃焼を抑制する効果もある。ノッキングは特に低速高負荷の運転条件で問題となるため、こうした運転条件においては、制御装置28は、キャビティ34a内へ供給するマイクロ波の電力を減少させることで、プラズマ放電が発生する領域を狭めてアンモニアガスが水素ガスに改質される割合を減少させることが好ましい。これによって、ノッキングの発生を抑制することができ、熱効率を向上させることができる。
本実施形態では、マイクロ波共振を利用してプラズマ放電を発生させてアンモニアガスを水素ガスに改質(分解)することで、アンモニアガスの分解率を増大させることが可能となり、燃料改質性能を向上させることができる。さらに、内燃機関の排出ガスの熱を利用して燃料ガスを改質する場合と比較して、燃料ガスの温度上昇を抑えることができるので、シリンダ11内への燃料ガスの充填効率を高めることができる。
ただし、アンモニアガスの改質割合は、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力が同じであっても、キャビティ34a内の雰囲気温度や、電磁波放射器35の消耗度合いや、放電用電極36の消耗度合いに応じて変動する。アンモニアガスの改質割合が目標改質割合からずれてくると、燃焼変動やノッキングが生じやすくなる。そこで、本実施形態では、アンモニアガスの改質割合をリアルタイムで推定し、この推定したアンモニアガスの改質割合が目標改質割合に一致するように、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を制御する。以下、そのための構成例について説明する。
制御装置28は、例えば図13に示す機能ブロックを含んで構成することができる。圧力比演算部72は、圧力センサ64で検出された改質後のガス圧力P2と圧力センサ62で検出された改質前のガス圧力P1との圧力比P2/P1を演算する。改質割合推定部74は、圧力比演算部72で演算された圧力比P2/P1に基づいてアンモニアガスの改質割合を推定する。改質制御部76は、改質割合推定部74で推定されたアンモニアガスの改質割合が目標改質割合に一致するように、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を制御することで、アンモニアガスの改質割合を制御する。例えば、推定されたアンモニアガスの改質割合が目標改質割合よりも低いときは、目標改質割合とアンモニアガスの改質割合との偏差に応じた分、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を増大させる。一方、推定されたアンモニアガスの改質割合が目標改質割合よりも高いときは、アンモニアガスの改質割合と目標改質割合との偏差に応じた分、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を減少させる。
キャビティ34a内でアンモニアガスが水素ガスと窒素(N2)ガスに分解される反応は、以下の(1)式で表される。
2NH3→3H2+N2 (1)
(1)式から、キャビティ34a内では、アンモニアガスの分解に伴ってガス全体のモル数が変化し、アンモニアガスの分解率が高いほどガス全体のモル数が大きくなる。そのため、アンモニアガスの改質に伴って、改質後のガス圧力(キャビティ34aから流出するガス圧力)P2は改質前のガス圧力(キャビティ34aに流入するガス圧力)P1よりも高くなり、アンモニアガスの改質割合が高いほど圧力比P2/P1の値が大きくなる。したがって、改質割合推定部74では、圧力比P2/P1に基づいてアンモニアガスの改質割合をリアルタイムで推定することができる。その際には、例えば図14に示すように、圧力比P2/P1とアンモニアガスの改質割合との関係を表す特性マップを予め作成して制御装置28内の記憶装置に記憶しておく。改質割合推定部74は、この記憶された特性マップにおいて、与えられた圧力比P2/P1に対応するアンモニアガスの改質割合を算出する。
このように、本実施形態では、改質後のガス圧力P2と改質前のガス圧力P1との圧力比P2/P1に基づいてアンモニアガスの改質割合をリアルタイムで精度よく把握することができる。そして、圧力比P2/P1に基づいてキャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を制御してアンモニアガスの改質割合を制御することで、アンモニアガスの改質割合を精度よく制御することができる。その結果、内燃機関10のノッキングや燃焼変動(トルク変動)を抑えた安定な運転を行うことができる。さらに、アンモニアガスの改質割合の時間変化率が大きい場合であっても、アンモニアガスの改質割合をリアルタイムで精度よく把握することができ、アンモニアガスの改質割合を精度よく制御することができる。
なお、減圧弁14が燃料改質器16(キャビティ34a内)へ供給するガス圧力を所定の一定圧力P1に調整するレギュレータ機能を有している場合は、圧力センサ62を省略することも可能である。また、圧力センサ64は、キャビティ34a内のガス圧力を検出することによっても、燃料改質器16での改質後のガス圧力P2を検出することができる。
また、アンモニアガスの改質割合が高いほど、燃料改質器16での改質後のガス圧力P2と燃料改質器16での改質前のガス圧力P1との圧力差P2−P1の値が大きくなるため、圧力比P2/P1に代わりに圧力差P2−P1を用いることもできる。算出した圧力差P2−P1に基づいてアンモニアガスの改質割合を推定して制御することによっても、アンモニアガスの改質割合をリアルタイムで把握しながら精度よく制御することができる。
また、アンモニアガスの改質に伴って、キャビティ34aから流出するガス流量G2はキャビティ34aに流入するガス流量G1よりも多くなり、アンモニアガスの改質割合が高いほど流量比G2/G1の値が大きくなる。したがって、改質割合推定部74では、流量比G2/G1に基づいてもアンモニアガスの改質割合をリアルタイムで推定することができる。その場合の構成例を図15に示す。流量センサ82は、燃料改質器16(キャビティ34a内)に流入するガス流量G1を検出する。流量センサ84は、燃料改質器16(キャビティ34a内)から流出するガス流量G2を検出する。流量比演算部73は、流量センサ84で検出されたガス流量G2と流量センサ82で検出されたガス流量G1との流量比G2/G1を演算する。改質割合推定部74は、流量比演算部73で演算された流量比G2/G1に基づいてアンモニアガスの改質割合を推定する。その際には、流量比G2/G1とアンモニアガスの改質割合との関係を表す特性マップを予め作成して制御装置28内の記憶装置に記憶しておく。改質割合推定部74は、この記憶された特性マップにおいて、与えられた流量比G2/G1に対応するアンモニアガスの改質割合を算出する。このように、流量比G2/G1に基づいてキャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を制御してアンモニアガスの改質割合を制御することによっても、アンモニアガスの改質割合をリアルタイムで把握しながら精度よく制御することができる。なお、流量比G2/G1の代わりに流量差G2−G1を用いることもでき、算出した流量差G2−G1に基づいてアンモニアガスの改質割合を推定して制御することもできる。
また、本実施形態では、電磁波発生電源31でパルス状のマイクロ波(電磁波)を発生させることで、キャビティ34a内へマイクロ波をパルス供給することもできる。マイクロ波をパルス供給する場合(図16のAに示す場合)は、マイクロ波を連続供給する場合(図16のBに示す場合)と比較して、時間平均電力が同一あっても、図17に示すように、プラズマ放電が発生する領域44を広げることができる。ここで、図17(A)はマイクロ波をパルス供給する場合のプラズマ放電が発生する領域44を示し、図17(B)はマイクロ波を連続供給する場合のプラズマ放電が発生する領域44を示す。このように、マイクロ波をパルス供給して大きな電力を間欠的に加えることで、より少ない消費電力でアンモニアガスとプラズマとの接触体積を増大させることができ、アンモニアガスの改質割合を効率よく増大させることが可能となる。なお、キャビティ34a内へマイクロ波をパルス供給する場合は、制御装置28は、電磁波発生電源31で発生させるマイクロ波パルスのピーク値及びデューティ比のいずれか1つ以上を制御することで、キャビティ34a内へのマイクロ波の供給電力を制御することができる。
以下、燃料改質器16の他の構成例について説明する。図18に示す構成例では、電磁波発生電源31で発生したマイクロ波は、電磁波伝送路として設けられた導波管32内を伝搬する。導波管32の端部には、開口部32aが共振容器34内に臨んで配置されており、導波管32内を伝搬したマイクロ波は、この開口部32aから共振容器34内に放射される。このように、導波管32が、電磁波発生電源31で発生したマイクロ波を共振容器34内へ伝搬させる役割を果たし、導波管32の開口部32aが、マイクロ波を共振容器34内へ放射する電磁波放射器として機能する。導波管32の開口部32aには、導波管32内からキャビティ34a内へのマイクロ波の透過を許容するとともに、キャビティ34a内から導波管32内への燃料ガスの流出を遮断する絶縁体33が設けられている。ここでの絶縁体33としては、例えば誘電率の低いセラミック等の誘電体を用いることができる。
次に、図18に示す燃料改質器16において、キャビティ34a内でプラズマ放電を効率よく発生させるための好適な構成例について説明する。ただし、以下に説明するマイクロ波の周波数(波長)、共振容器34(キャビティ34a)の寸法については一例であり、この例に限定されるものではない。そして、以下に説明する条件を必ずしも満たさなくても、キャビティ34a内でプラズマ放電を発生させることができる。
図19に示すように、同軸系と導波管系とでは電界と磁界の配置が異なる。ここで、図19(A)は同軸系における電界と磁界の配置を示し、図19(B)は導波管系における電界と磁界の配置を示す。そのため、マイクロ波を導波管32を介してキャビティ34a内に供給する場合は、TM010モードによるマイクロ波共振を効率よく発生させるために、図18に示すように、導波管32の開口部32aをキャビティ34aの側面34dに臨ませる、すなわちマイクロ波をキャビティ34aの側面34dから供給することが好ましい。
また、開口部32aの大きさを変化させると、キャビティ34aにおける共振周波数及び結合度が変化する。開口部32aの幅(キャビティ34aの径方向及び高さ方向と垂直な方向の長さ、図18の図面と垂直な方向の長さ)を変化させた場合における共振周波数の変化を調べた結果を図20に示し、開口部32aの幅を変化させた場合における結合度の変化を調べた結果を図21に示す。キャビティ34a内でプラズマ放電を効率よく発生させるためには、結合度のレベルが低くなるように開口部32aの大きさ(幅)を調整することが好ましい。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施形態に係る内燃機関の燃料改質装置を備えるエンジンシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の燃料改質装置の概略構成を示す図である。 キャビティ34aの形状の一例を示す図である。 キャビティ34aの高さHを変化させた場合の共振モードを調べた結果を示す図である。 Sパラメータの周波数特性の一例を示す図である。 TM010モード及びTM011モードにおける電界分布の一例を示す図である。 電磁波放射器35及び放電用電極36をキャビティ34aの径方向における中央部へ突出させた場合の電界分布の一例を示す図である。 電磁波放射器35及び放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さをそれぞれ変化させた場合における共振周波数の変化を調べた結果を示す図である。 電磁波放射器35及び放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さをそれぞれ変化させた場合における結合度の変化を調べた結果を示す図である。 電磁波放射器35及び放電用電極36のキャビティ34a内への突出長さをそれぞれ変化させた場合における最大電界強度の変化を調べた結果を示す図である。 キャビティ34a内へのマイクロ波エネルギの供給量を変化させた場合におけるキャビティ34a内のガス組成の一例を示す図である。 アンモニアガスの分解率を変化させながら定容燃焼させた場合のガス圧力を調べた結果を示す図である。 制御装置28の構成例を示す機能ブロック図である。 アンモニアの改質割合と圧力比P2/P1との関係を表す特性マップの一例を示す図である。 制御装置28の他の構成例を示す機能ブロック図である。 キャビティ34a内へ供給するマイクロ波の波形の一例を示す図である。 キャビティ34a内においてプラズマ放電が発生する領域44の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の燃料改質装置の他の概略構成を示す図である。 同軸系と導波管系における電界と磁界の配置を示す図である。 開口部32aの幅を変化させた場合における共振周波数の変化を調べた結果を示す図である。 開口部32aの幅を変化させた場合における結合度の変化を調べた結果を示す図である。
符号の説明
10 内燃機関、11 シリンダ、12 アンモニアタンク、14 減圧弁、16 燃料改質器、20 吸気管、21 燃料レール、22 インジェクタ、28 制御装置、31 電磁波発生電源、32 導波管、33 絶縁体、34 共振容器、34a キャビティ、35 電磁波放射器、36 放電用電極、37 同軸ケーブル、38 燃料ガス流入口、39 燃料ガス流出口、62,64 圧力センサ、72 圧力比演算部、73 流量比演算部、74 改質割合推定部、76 改質制御部、82,84 流量センサ。

Claims (6)

  1. アンモニアガスが流入し、該流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成する改質器と、
    改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する改質制御部と、
    を備え、
    改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料として内燃機関へ供給する内燃機関の燃料改質装置であって、
    改質器での改質後のガス圧力と改質器での改質前のガス圧力との圧力比または圧力差を取得する圧力取得部を備え、
    改質制御部は、圧力取得部で取得された圧力比または圧力差に基づいて改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する、内燃機関の燃料改質装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の燃料改質装置であって、
    改質器は、
    アンモニアガスが流入する容器であって、その内部で所定の周波数の電磁波が共振する共振容器と、
    共振容器内で共振する周波数の電磁波を発生させる電磁波発生源と、
    電磁波発生源で発生した電磁波を共振容器内へ伝搬させる電磁波伝搬手段と、
    共振容器内に配置された電極であって、該電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高める放電用電極と、
    を備え、
    放電用電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高めることで発生するプラズマ放電により共振容器内に流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成し、
    改質制御部は、圧力取得部で取得された圧力比または圧力差に基づいて共振容器内へ供給する電磁波の電力を制御することで改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する、内燃機関の燃料改質装置。
  3. アンモニアガスが流入し、該流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成する改質器と、
    改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する改質制御部と、
    を備え、
    改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料として内燃機関へ供給する内燃機関の燃料改質装置であって、
    改質器から流出するガス流量と改質器に流入するガス流量との流量比または流量差を取得する流量取得部を備え、
    改質制御部は、流量取得部で取得された流量比または流量差に基づいて改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する、内燃機関の燃料改質装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の燃料改質装置であって、
    改質器は、
    アンモニアガスが流入する容器であって、その内部で所定の周波数の電磁波が共振する共振容器と、
    共振容器内で共振する周波数の電磁波を発生させる電磁波発生源と、
    電磁波発生源で発生した電磁波を共振容器内へ伝搬させる電磁波伝搬手段と、
    共振容器内に配置された電極であって、該電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高める放電用電極と、
    を備え、
    放電用電極近傍にて共振容器内の電磁波の電界強度を局所的に高めることで発生するプラズマ放電により共振容器内に流入したアンモニアガスの少なくとも一部を改質して水素ガスを生成し、
    改質制御部は、流量取得部で取得された流量比または流量差に基づいて共振容器内へ供給する電磁波の電力を制御することで改質器でのアンモニアガスの改質割合を制御する、内燃機関の燃料改質装置。
  5. 請求項2または4に記載の内燃機関の燃料改質装置であって、
    改質器は、共振容器内に電磁波をパルス供給するものである、内燃機関の燃料改質装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の内燃機関の燃料改質装置を備え、改質器から流出するアンモニアガス及び水素ガスを燃料としてシリンダ内で燃料させる、エンジンシステム。
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