JP2009097224A - 間仕切壁構造体と長手方向の四側面に側溝、上下木口面に十字の嵌合溝を有する柱、およびそれらの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく、現場での施工が容易で、間取りの細かな設計が可能な間仕切壁構造体およびその施工方法を提供する。
【解決手段】床に敷設され、交差部を有する突条レールと、底面に前記交差部と嵌合する嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁を嵌合し接続する接続部材とからなり、(1)突条レールを床に敷設する工程、(2)突条レールに柱を嵌合する工程、(3)突条レールに間仕切壁を立設する工程、(4)接続部材を介して、柱と間仕切壁を嵌合し接続する工程、(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁を嵌合し接続する工程、(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程と、(7)部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程により得られる。
【選択図】図1
【解決手段】床に敷設され、交差部を有する突条レールと、底面に前記交差部と嵌合する嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁を嵌合し接続する接続部材とからなり、(1)突条レールを床に敷設する工程、(2)突条レールに柱を嵌合する工程、(3)突条レールに間仕切壁を立設する工程、(4)接続部材を介して、柱と間仕切壁を嵌合し接続する工程、(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁を嵌合し接続する工程、(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程と、(7)部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程により得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、間仕切壁構造体およびその施工方法に関する。さらに詳しくは、(1)十字に交差する交差部を有する突条レールを床に敷設する工程と、(2)前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、長手方向の四側面に側溝が設けられた柱を立設する工程と、(3)底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁を、前記突条レールに立設する工程と、(4)接続部材により、前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝とを互いに嵌合し、接続する工程と、(5)接続部材により、隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程と、(7)部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程とからなる間仕切壁構造体の施工方法および前記施工方法により得られる間仕切壁構造体に関する。
従来、建物の内部空間を区画する間仕切壁の工法としては、コンクリートブロック積みや軽量鉄骨下地に張り付けたボードの上から仕上げ材を張り付ける方法がある。しかし、これらは工程が複雑であり、設置に必要な部品点数も多く、また工期が長期間に及ぶという問題があるため、それら問題を改善すべく種々の間仕切壁の施工方法が提案されている。
たとえば特許文献1には、床面に地レールを設けるとともに天井部の前記地レールの対応位置に取り付けられた天レールと、それら地レールと天レールとの間に取り付けられた下地枠と、下地枠に取り付けられた壁パネルから構成される間仕切壁の技術が開示されている。施工者は、天井仕上げと床面は在来工法の大部屋感覚で施工し、壁面のみを切り離して施工できる。
しかし、特許文献1の場合、地レールに対応する位置に、正確に天レールを設けねばならず、現場における高度な技術が必要であるとともに、設置空間の高さに応じた壁面(下地枠)を用意する必要があるため、必ずしも施工が容易になったわけではなく、間取りの細かな設計もできないため、いまだ上記問題を充分に解決するには至っていない。
本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく、現場での施工が容易で、間取りの細かな設計が可能な間仕切壁構造体およびその施工方法を提供することを目的とする。
本発明にかかわる間仕切壁構造体の施工方法は、(1)十字、T字またはL字に交差する交差部を有する突条レールを床に敷設する工程と、(2)前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱を立設する工程と、(3)底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁を、前記突条レールに立設する工程と、(4)接続部材により、前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し合い、接続する工程と、(5)接続部材により、隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程と、(7)部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程とからなるものである。
前記間仕切壁が、コア構造を有し、前記コア構造が、ペーパーハニカムパネルであることが好ましい。
前記柱の上面および前記間仕切壁の上面に上溝が設けられ、前記上溝に嵌め込まれる接続部材を介して、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁が接続されてなることが好ましい。
また、本発明にかかわる間仕切壁構造体は、床に敷設され、十字、T字またはL字に交差する交差部を有する突条レールと、
底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四方向の側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、
底面に前記突条レールと嵌合する嵌合部を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、
前記柱の溝と前記間仕切壁の溝または隣り合う前記間仕切壁の溝を嵌合し、接続する接続部材とからなるものである。
底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四方向の側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、
底面に前記突条レールと嵌合する嵌合部を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、
前記柱の溝と前記間仕切壁の溝または隣り合う前記間仕切壁の溝を嵌合し、接続する接続部材とからなるものである。
前記間仕切壁が、コア構造を有し、前記コア構造が、ペーパーハニカムパネルであることが好ましい。
前記柱の上面および前記間仕切壁の上面に溝が設けられ、前記溝に嵌め込まれる接続部材を介して、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁が接続されてなることが好ましい。
本発明にかかわる間仕切壁構造体およびその施工方法によって、部品点数が少なく、現場での施工が容易で、間取りの細かな設計が可能な間仕切壁構造体を得ることができる。また、間仕切壁の芯材として、コア構造を有する芯材を採用することにより、充分な強度を有するとともに断熱効果に優れた間仕切壁を得ることができる。
本発明の間仕切壁構造体およびその施工方法は、床に敷設され、十字、T字またはL字に交差する交差部を有する突条レールと、底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、隣り合う四方向の側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝または隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する接続部材とからなり、(1)突条レールを床に敷設する工程、(2)突条レールに柱を嵌合する工程、(3)突条レールに間仕切壁を立設する工程、(4)接続部材を介して、柱と間仕切壁を互いに嵌合し、接続する工程、(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁を互いに嵌合し、接続する工程、(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程、(7)部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程により得られる。
図1は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における斜視図である。図2は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における突条レールと間仕切壁の固着を説明するための側面図である。図3は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における上面図である。図4は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における側面断面図である。図5は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における上面図である。図6は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における側面断面図である。図7は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における工程を説明するための斜視図である。図8は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における工程を説明するための斜視図である。図9は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における工程を説明するための斜視図である。図10は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における壁面付近での間仕切壁の端部の処置を説明するための上面断面図である。図11は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態1)における上面と、天井骨材との間隙の処置を説明するための側面図である。図12は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態2)における間仕切壁の部分断面図である。図13は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態3)における間仕切壁の枠組みの端面図である。図14は、本発明の間仕切壁構造体の一実施形態(実施の形態3)における斜視図である
実施の形態1
実施の形態1の間仕切壁構造体1は、図1に示されるように、床に敷設され、十字に交差する交差部2aを有する突条レール2と、底面に前記交差部2aと嵌合する十字の嵌合部3aを有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝3bが設けられた柱3と、底面に前記突条レールと嵌合する底溝4aを有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝4bが設けられた間仕切壁4と、前記柱3の側溝3bと前記間仕切壁4の側溝4bまたは隣り合う前記間仕切壁4の側溝4bを嵌合し、接続する接続部材5とからなる。
実施の形態1の間仕切壁構造体1は、図1に示されるように、床に敷設され、十字に交差する交差部2aを有する突条レール2と、底面に前記交差部2aと嵌合する十字の嵌合部3aを有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝3bが設けられた柱3と、底面に前記突条レールと嵌合する底溝4aを有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝4bが設けられた間仕切壁4と、前記柱3の側溝3bと前記間仕切壁4の側溝4bまたは隣り合う前記間仕切壁4の側溝4bを嵌合し、接続する接続部材5とからなる。
突条レール2は、たとえばスギやヒノキなどの天然木や各種集成材からなり、床に直接敷設されている。敷設の方法としては、たとえば接着剤などで床との設置面を接着する場合のほか、上面からたとえばくぎやねじなどの固着手段で固着してもよく、当業者に自明の各種手段を自由に選択することができる。
また、後述する間仕切壁4との固着や、突条レール2そのものの加工時の利便性から、木材が好ましく使用されるが、たとえばアルミニウムなどの金属や塑性樹脂を用いてもよい。
また、少なくとも2本の直線状の突条レール2が直行し、少なくとも1箇所の交差部2aを形成している。交差部2aは、後述する柱3が嵌合する部位である。
突条レール2の高さは、特に制限されないが、後述する柱3の嵌合部3aと雌雄の関係を有するよう嵌合し得る高さを有していれば問題なく、本実施の形態1ではたとえば約10mmの高さを有する。また、後述する間仕切壁4の底溝4aとの嵌合も同様である。
柱3は、たとえばスギやヒノキなどの天然木や各種集成材からなり、底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部3aを有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝3bが設けられている。嵌合部3aは、前記突条レール2の前記交差部2aと雌雄の関係を有するよう幅、高さ、形状が調節されており、たとえば本実施の形態では、幅約20mm、高さ約10mmの溝が直行する十字型の嵌合部3aが形成されている。また、側溝3bは、後述する間仕切壁4と、接続部材5を介して接続するための部位であり、その幅、深さ、形状および個数は特に限定されるものではない。たとえば本実施の形態では、幅約20mm、深さ約10mm、直方体形状の凹部を形成するよう側溝3bが形成されている。また、柱3の上端から、下端の前記嵌合部3aに至るまで形成されている。
間仕切壁4は、芯材4cと、芯材4cの四方を囲む枠部材4dと、正面板4eとからなり(図4参照)、芯材4cとしてコア構造を採用することにより厚さ方向への耐圧縮強度を高めることができる。コア構造としては、ペーパーハニカムパネル、ハニカムコア、ロールコアなどを用いることができ、その形状として、たとえば六角形、三角形、四角形など多角形のほかに円形など種々の断面形状を採用することができる。その材質としては、アルミニウム、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂、バージンパルプ紙、再生紙などを用いることができるが、自然環境保護の観点から、再生紙を用いることが好ましい。図2および図4の正面図に示されるように、コア構造は、断面六角形の扁平筒状セルが、互いに密接するよう多数個配置されてなり、間仕切壁4の正面板4e、4e’に、セルの一端と他端が挟まれている。これにより、厚さ方向へ力が加わった際に、荷重が各セルに分散するため、脆弱な再生紙などから構成されているにもかかわらず、間仕切壁4の耐圧強度を高め、かつ軽量化も実現できる。また、特に、芯材4cとしてペーパーハニカムパネルを用いた場合は、厚さ方向に非常に高い強度を付与できるほか、内部コア構造が閉塞された空間であるため、その中で空気の対流が生じにくく、間仕切壁4の前後でほとんど温度が伝わらない。したがって、間仕切壁4によって隔てた両空間において、温度の棲み分けが可能である。たとえば、間仕切壁4を用いて通路(たとえば廊下)と部屋に分けた場合、夏場で通路の大気温度が暑いときに、間仕切壁4を隔てた部屋内に、その熱気が伝わることもなく、逆に部屋内を冷房で涼しく保った場合に、冷気が壁を通って通路へ伝わることもない。冬場の外気(冷気)や暖房による暖気に関しても同様である。
枠部材4dは、たとえばスギやヒノキなどの天然木の平行合板や各種集成材からなり、間仕切壁4の幅を規定するほか、後述の正面板4eを平らに貼り付けるためのガイド部材となる。
正面板4eは、たとえばスギやヒノキなどの天然木の合板や繊維板、各種集成材、石膏ボードからなり、間仕切壁4の表面を平らに保つことができる。なお、本発明において、正面板4eの側縁は、正面板4eと隣接し、床と垂直方向に延びる一対の面を指し、その面には、後述する接続部材5を介して前記柱3の側溝3bまたは隣り合う間仕切壁4を嵌合し、接続するための側溝4bが設けられている。
また、間仕切壁4の底面には、前記突条レール2と嵌合する底溝4aが設けられている。底溝4aの幅、深さ、形状は、前述の柱3の側溝3bと同形状である。図2に示されるように、間仕切壁4を突条レール2に嵌合した後、固着手段6により間仕切壁4の正面板4eから芯材4cを貫通し、床に固着することができる。固着手段6は、くぎに限定されるものではなく、ねじなどの当業者に自明の各種手段を自由に選択することができる。
図3、図4に示されるように、接続部材5は、前記柱3の側溝3bと前記間仕切壁4の側溝4bまたは隣り合う前記間仕切壁4の側溝4bを接続する部材であり、たとえばスギやヒノキなどの天然木の合板や繊維板、各種集成材からなる。隣り合う側溝4bを嵌合し、接続するため、その幅は隣り合う側溝4bの深さの和よりも小さく、一方の側溝4bの深さよりも大きければよい。隣り合う側溝4bの和となることが好ましく、本実施の形態では、約20mmの幅であればよい。また、接続時の利便性から、角が落されたものが好ましく、落す角の大きさは1mmもあれば充分である。
図5、図6に示されるように、接続部材7を、前記柱3の上面と前記間仕切壁4の上面に設けられた上溝3cおよび上溝4f、隣り合う前記間仕切壁4の上面に設けられた上溝4fに跨るように嵌め込むことにより、両部位をより強固に接続することができる。その際、接続部材7は、たとえばくぎやねじなどで固着することが好ましく、固着手段6は当業者に自明の各種手段を自由に選択することができる。
次に、本実施の形態の間仕切壁構造体1の施工方法を図7から図9に沿って説明する。
図7(a)、(b)に示されるように、十字、T字またはL字に交差する交差部2aを有する突条レール2を床に敷設した後、矢印A1の方向へ、交差部2aと嵌合する十字の嵌合部3aを有し、長手方向の四方の側面に側溝3bが設けられた柱3を立設する。
次いで、図8(a)、図(b)に示されるように、矢印B1の方向へ、接続部材5を柱に嵌合した後、接続し、矢印C1の方向へ、突条レール2に間仕切壁4の底溝4aを嵌めこみ、矢印C2の方向へ、柱3側へスライドさせ、接続部材5を介して柱3と嵌合し、接続する。
図9に示されるように、図8と同様に、矢印C1の方向へ、接続部材5と間仕切壁4を嵌合した後、接続し、矢印C2の方向へ図8で接続した間仕切壁4と嵌合し、接続する。隣り合う間仕切壁4の接続は、図9に示される方法を必要回数繰り返す。
間仕切壁4を延長し、部屋の端部(壁面W)に至った場合は、図10(a)、図(b)に示されるように間仕切壁4に端部処理を施すことができる。つまり、図10(a)に示されるように、必要な幅に沿って間仕切壁4を床と垂直な方向に切断する。切断した後は、補助部材8を嵌め込み、端部を形成する。一般にハニカムコアは、横からの負荷には脆弱であり、容易に変型が可能であるため、切断により露出したハニカムコアを、図10(a)に示すような補助部材8を押し込んで変型させるか、あらかじめ補助部材8の深さ分を外力で変型させ、そのようにして形成された凹部8aに補助部材8を嵌め込んでもよい。このように形成された間仕切壁4の端部は、図10(b)に示されるように、壁面Wと隣接するよう立設された柱3と、接続部材5を介して接続される。なお、柱3を立設(固定)するために、柱3の嵌合部3aと勘合する位置の突条レール2には、十字の交差部2a形成されており、柱が嵌合固定されている。また、この柱に対して、端部処理が施された間仕切壁4をスライド式に接続するため、端部処理が施された間仕切壁4と隣接する間仕切壁(つまり、壁面Wから数えて2枚目の間仕切壁4)は、最後に立設される。最後に立設された間仕切壁と、その間仕切壁と隣接する間仕切壁の接続は、間仕切壁と天井との間に空間がある場合(つまり屋根裏がある場合)は、上方から下方へ短尺の接続部材5を複数挿入することが可能であり、その場合は接続部材5を挿入した後、接続部材7により上面が接続される。一方、空間がない場合には、接続部材7により隣接する間仕切壁が接続される。
上記施工方法により設置した間仕切壁構造体1は、図11に示されるように、上部に設けられた天井骨材9に対して化粧部材10を介して固着することにより、間仕切壁4の上部や柱3の上部に生じた空間Sを目隠ししつつ、かつ固着することができる。なお、柱3の上部は、天井骨材9と各種固着手段により固着しておくことが好ましい。
化粧部材10の構造は、図11に示されるように、一端(図11における紙面左側)の上部が他端(図11における紙面右側)の下部と相補的な形状を呈しており、他端から天井骨材9に対してねじで固着されている。ねじは、化粧部材10の重ねあわせによって隠れるため、外観上の見栄えがよい。なお、固着手段11は、ねじに限定されず、当業者に自明の各種固着手段を自由に選択することができる。また、化粧部材10により空間Sを目隠ししたのち、クロス等を張ることで、さらに見栄えを向上させることができる。
実施の形態2
実施の形態2の間仕切壁構造体は、図12に示されるように、間仕切壁4の上面に貫通孔4gが設けられている点、図13に示されるように、間仕切壁4内部に空間4hが設けられている点を除いて実施の形態1の間仕切壁構造体1と同じ構造である。間仕切壁4の上面に貫通孔4gを設けることにより、たとえばコンセント用の電源を引くことが可能であるほか、壁面テレビ端子を引くことなど各種用途に使用可能である。
実施の形態2の間仕切壁構造体は、図12に示されるように、間仕切壁4の上面に貫通孔4gが設けられている点、図13に示されるように、間仕切壁4内部に空間4hが設けられている点を除いて実施の形態1の間仕切壁構造体1と同じ構造である。間仕切壁4の上面に貫通孔4gを設けることにより、たとえばコンセント用の電源を引くことが可能であるほか、壁面テレビ端子を引くことなど各種用途に使用可能である。
実施の形態3
実施の形態3の間仕切壁構造体は、図13、図14に示されるように、コア構造が採用されていない(つまり芯材4cを有さない)点を除いて実施の形態1の間仕切壁構造体1と同じ構造である。この場合、間仕切壁12の厚さ方向への耐圧縮強度はやや劣るが、枠部材4dと表面部材4eを適宜選択することにより、実用に充分耐えうる。また、芯材4cを有さないため、コスト面でメリットもある。なお、図13(a)は、貫通孔4g、空間4hを有する間仕切壁12を示し、図13(b)は、芯材4cを有さない間仕切壁13を示している。
実施の形態3の間仕切壁構造体は、図13、図14に示されるように、コア構造が採用されていない(つまり芯材4cを有さない)点を除いて実施の形態1の間仕切壁構造体1と同じ構造である。この場合、間仕切壁12の厚さ方向への耐圧縮強度はやや劣るが、枠部材4dと表面部材4eを適宜選択することにより、実用に充分耐えうる。また、芯材4cを有さないため、コスト面でメリットもある。なお、図13(a)は、貫通孔4g、空間4hを有する間仕切壁12を示し、図13(b)は、芯材4cを有さない間仕切壁13を示している。
また、本実施の形態では、十字、T字またはL字に敷設された突条レールに、1本の柱を立設し、その柱に対して1方向にのみ間仕切壁を設置する例について説明したが、前述のように、柱には四方に側溝が設けられていることから、4方向へ間仕切壁を設置することが可能である。また、突条レールの交差部を増やすことで、複数の柱を立設することも可能である。それにより、細かな間取りの調整が可能となり、たとえば種々の目的に合わせて小さなブースを多数設けること、収納スペースを設けることも可能である
以上、本発明の間仕切壁構造体およびその施工方法によれば、部品点数が少なく、現場での施工が容易で、間取りの細かな設計が可能な間仕切壁構造体を得ることができるとともに、大巾な工期の短縮が可能となる。また、間仕切壁の芯材として、コア構造を有する芯材を採用することにより、充分な強度を有するとともに断熱効果に優れた間仕切壁を得ることができる。
以上、本発明の間仕切壁構造体およびその施工方法によれば、部品点数が少なく、現場での施工が容易で、間取りの細かな設計が可能な間仕切壁構造体を得ることができるとともに、大巾な工期の短縮が可能となる。また、間仕切壁の芯材として、コア構造を有する芯材を採用することにより、充分な強度を有するとともに断熱効果に優れた間仕切壁を得ることができる。
1 間仕切壁構造体
2 突条レール
2a 交差部
3 柱
3a 嵌合部
3b、4b 側溝
3c、4f 上溝
4、12、13 間仕切壁
4a 底溝
4c 芯材
4d 枠部材
4e 正面板
4g 貫通孔
4h、S 空間
5、7 接続部材
6、11 固着手段
8 補助部材
8a 凹部
9 天井骨材
10 化粧部材
W 壁面
2 突条レール
2a 交差部
3 柱
3a 嵌合部
3b、4b 側溝
3c、4f 上溝
4、12、13 間仕切壁
4a 底溝
4c 芯材
4d 枠部材
4e 正面板
4g 貫通孔
4h、S 空間
5、7 接続部材
6、11 固着手段
8 補助部材
8a 凹部
9 天井骨材
10 化粧部材
W 壁面
Claims (10)
- (1)十字に交差する交差部を有する突条レールを床に敷設する工程と、
(2)前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱を立設する工程と、
(3)底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁を、前記突条レールに立設する工程と、
(4)接続部材を介して、前記柱の側溝と間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程
(7)(6)の後、部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程
とからなる間仕切壁構造体の施工方法。 - (1)T字に交差する交差部を有する突条レールを床に敷設する工程と、
(2)前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱を立設する工程と、
(3)底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁を、前記突条レールに立設する工程と、
(4)接続部材を介して、前記柱の側溝と間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程
(7)(6)の後、部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程
とからなる間仕切壁構造体の施工方法。 - (1)L字に交差する交差部を有する突条レールを床に敷設する工程と、
(2)前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱を立設する工程と、
(3)底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁を、前記突条レールに立設する工程と、
(4)接続部材を介して、前記柱の側溝と間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(5)接続部材を介して、隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する工程と、
(6)所望の長さの間仕切壁が得られるまで(5)の工程を繰り返す工程
(7)(6)の後、部屋の端部に至った間仕切壁の余分に端部処理を施す工程
とからなる間仕切壁構造体の施工方法。 - 前記間仕切壁が、コア構造を有し、
前記コア構造が、ペーパーハニカムパネルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の間仕切壁構造体の施工方法。 - 前記柱の上面および前記間仕切壁の上面に上溝が設けられ、前記上溝に嵌め込まれる接続部材を介して、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁が接続されてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の間仕切壁構造体の施工方法。
- 床に敷設され、十字に交差する交差部を有する突条レールと、
底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、
底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、
前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝または隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する接続部材とからなる間仕切壁構造体。 - 床に敷設され、T字に交差する交差部を有する突条レールと、
底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、
底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、
前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝または隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する接続部材とからなる間仕切壁構造体。 - 床に敷設され、L字に交差する交差部を有する突条レールと、
底面に前記交差部と嵌合する十字の嵌合部を有し、互いに隣接する四側面に長手方向に延びる側溝が設けられた柱と、
底面に前記突条レールと嵌合する底溝を有し、正面板の側縁に床と垂直方向の側溝が設けられた間仕切壁と、
前記柱の側溝と前記間仕切壁の側溝または隣り合う前記間仕切壁の側溝を互いに嵌合し、接続する接続部材とからなる間仕切壁構造体。 - 前記間仕切壁が、コア構造を有し、前記コア構造が、ペーパーハニカムパネルである請求項6〜8のいずれか1項に記載の間仕切壁構造体。
- 前記柱の上面および前記間仕切壁の上面に上溝が設けられ、前記上溝に嵌め込まれる接続部材を介して、前記柱と前記間仕切壁または隣り合う前記間仕切壁が接続されてなる請求項6〜9のいずれか1項に記載の間仕切壁構造体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007269444A JP2009097224A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 間仕切壁構造体と長手方向の四側面に側溝、上下木口面に十字の嵌合溝を有する柱、およびそれらの施工方法 |
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JP2007269444A JP2009097224A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 間仕切壁構造体と長手方向の四側面に側溝、上下木口面に十字の嵌合溝を有する柱、およびそれらの施工方法 |
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JP2009097224A true JP2009097224A (ja) | 2009-05-07 |
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JP2007269444A Pending JP2009097224A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 間仕切壁構造体と長手方向の四側面に側溝、上下木口面に十字の嵌合溝を有する柱、およびそれらの施工方法 |
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JP (1) | JP2009097224A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012017603A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Saiji-Sangyo Co Ltd | 仮設建物工事用パーツ間仕切施工方法 |
KR101325463B1 (ko) * | 2013-06-17 | 2013-11-04 | 엄광진 | 가변 칸막이를 구비하는 연타석 골프 연습장 |
-
2007
- 2007-10-16 JP JP2007269444A patent/JP2009097224A/ja active Pending
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KR101325463B1 (ko) * | 2013-06-17 | 2013-11-04 | 엄광진 | 가변 칸막이를 구비하는 연타석 골프 연습장 |
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