JP2009095660A - ゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、脱石油系材料を用いたゴルフボールの耐久性および耐擦過傷性を改良することを目的とする。
【解決手段】本発明のゴルフボールは、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料であるポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されていることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐久性および耐擦過傷性に優れるゴルフボールに関するものである。
近年、環境保全の観点、あるいは、ゴルファーが多数のロストボールを回収することなく練習できるという観点から、ゴルフボールを構成する高分子量材料として生分解性樹脂を使用することが検討されている。例えば、特許文献1には、自然環境への負荷が低減されたゴルフボールを提供することを目的として、ワンピースゴルフボール、又は、コアとコアを被覆する1層又は複数層のカバーとを具備してなるゴルフボールにおいて、その構成部材のいずれかが生分解性材料にて形成されたゴルフボールが開示されている。
特許文献2には、狭い場所で練習後に多数のゴルフボールを回収することなく、ゴルファーがゴルフスイングを繰り返し練習できるゴルフボールを提供することを目的として、実質的に球状でかつ実質的に生分解性であって、内部の空洞を規定する外側シェルと、前記内部の空洞に配置された実質的に生分解性の負荷吸収部材とを有し、前記負荷吸収部材が、ゴルフボールの性能特性に影響して、ゴルフボールの最大飛距離を約75ヤード未満とするような機能を有するものであることを特徴とするゴルフボールが開示されている。
特開2006−247224号公報 米国公開特許2004/0209701号公報
上述したように、ゴルフボールの材料として生分解性材料が検討されているが、樹脂成分として生分解性材料を単独で用いたカバーを有するゴルフボールは、非常に硬く脆くなる。その結果、ゴルフボールの耐久性や耐擦過傷性が低下する。
本発明者は、先に、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記コアおよびカバーの少なくとも一方が、樹脂成分として、脱石油系材料を構成成分とするポリエステル樹脂を含有することを特徴とするゴルフボールを出願している。しかしながら、樹脂成分として、脱石油系材料を構成成分とするポリエステル樹脂を単独で用いたカバーを有するゴルフボールも、硬く脆くなる傾向がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、脱石油系材料を用いたゴルフボールであって、耐久性および耐擦過傷性に優れたゴルフボールを提供することを目的とする。
上記課題を解決することのできた本発明のゴルフボールは、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料である脱石油系ポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されていることを特徴としている。カバー用組成物に、脱石油系ポリエステル樹脂を含有する樹脂成分と、針状および/または繊維状フィラーとを含有させることにより、ゴルフボール全体としての耐久性や耐擦過傷性を向上させることができる。
カバー用組成物に含有される前記針状および/または繊維状フィラー(B)の平均長さは1μm〜2000μmが好ましく、平均アスペクト比は10〜100であることが好ましい。また、前記カバー用組成物中の前記針状および/または繊維状フィラー(B)の含有量は、前記樹脂成分(A)100質量部に対して1質量部〜20質量部であることが好ましい。
前記針状および/または繊維状フィラー(B)は、繊維状フィラーとしては、例えば、ケナフ繊維が好適であり、針状フィラーとしては、例えば、チタン酸カリウムウィスカー、グラファイトウィスカー、アルミナウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、ムライトウィスカー、マグネシアウィスカー、ホウ酸マグネシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、ホウ化チタンウィスカーが好適である。
本発明によれば、脱石油系材料を用いたゴルフボールであって、耐久性および耐擦過傷性に優れるゴルフボールが得られる。
本発明のゴルフボールは、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料である脱石油系ポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されていることを特徴とする。
まず、カバー用組成物の(A)樹脂成分として用いられる脱石油系材料を構成成分として有するポリエステル樹脂(以下、単に「脱石油系ポリエステル樹脂」と称する場合がある)について説明する。
前記脱石油系ポリエステル樹脂は、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料であれば良く、例えば、ジカルボン酸とジオールとを構成成分とする共重合系ポリエステル樹脂であって、ジカルボン酸およびジオールのうち少なくとも一つを脱石油系材料とするポリエステル樹脂;ジカルボン酸と、ジオールと、ヒドロキシカルボン酸とを構成成分とする共重合系ポリエステル樹脂であって、ジカルボン酸、ジオールおよびヒドロキシカルボン酸のうち少なくとも一つを脱石油系材料とするポリエステル樹脂;ポリヒドロキシカルボン酸ブロックと、ジカルボン酸と、ジオールとを構成成分とする共重合系ポリエステル樹脂であって、ジカルボン酸、ジオール、ヒドロキシカルボン酸のうち少なくとも一つを脱石油系材料とするポリエステル樹脂を挙げることができる。
ここで、脱石油系材料とは、石油を精製、接触改質、接触分解することなどによって得られる材料ではなく、コーン、イモ類、ビート、サトウキビなどの植物に由来する材料である。例えば、コーン、イモ類、ビート、サトウキビなどをでんぷんや糖類(セルロースなど)に加工し、得られたでんぷんを微生物で醗酵させることによって得られる。また、植物性油脂や動物性油脂を用いて、公知の醗酵法および/または化学変換法により作ることもできる。
このような植物由来の脱石油系材料は、大気中の二酸化炭素を吸収し、固定化することができる。また、植物由来の脱石油系材料を焼却した際に発生する二酸化炭素は、もともと大気中に存在したものであるから、石油系材料を焼却した場合のように大気中の二酸化炭素量を増加させることはない。よって、カバー用組成物の樹脂成分として、脱石油系ポリエステル樹脂を用いることにより、大気中の二酸化炭素量の増加を抑制することができ、地球温暖化の防止に寄与することができる。
前記ジカルボン酸(a−1)としては、分子内にカルボキシル基を2個有する有機化合物であれば特に限定されず、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、および、ビフェニルジカルボン酸などのジカルボン酸が挙げられ、例示のものを単独あるいは2種以上の混合物として用いても良い。これらの中でも、脱石油系材料として、コハク酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸、および、ピルビン酸などを使用することが好ましい。
前記ジオール(a−2)としては、分子内にヒドロキシル基を2個有する有機化合物であれば特に限定されず、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−シクロへキサンジオール、および、ビスフェノールAなどのジオールを挙げることができ、例示のものを単独あるいは2種以上の混合物として用いても良い。これらの中でも、脱石油系材料として、1,4−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、および、エチレングリコールなどを使用することが好ましい。
前記ヒドロキシカルボン酸とは、分子内にヒドロキシル基とカルボキシル基とをそれぞれ1個ずつ有する有機化合物であれば、特に限定されず、例えば、乳酸、ヒドロキシ酢酸(グリコール酸)、ヒドロアクリル酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、サリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシトルイル酸などを挙げることができ、例示のものを単独あるいは2種以上の混合物として用いても良い。
これらの中でも、特に好ましいのは、ジオール成分としてブタンジオールを用い、ジカルボン酸成分としてコハク酸を用いたポリブチレンサクシネート、ジオール成分としてブタンジオールを用い、ジカルボン酸成分としてコハク酸とアジピン酸とを用いたポリブチレンサクシネートアジペートを挙げることができる。この場合、コハク酸とアジピン酸との配合比率は、質量比で60/40〜95/5が好ましく、70/30〜90/10がより好ましく、75/25〜85/15がさらに好ましい。一般に剛性が高い高分子材料は、硬度も高くなるため、カバーを構成する樹脂成分として用いた場合には、得られるカバーが脆くなって却って耐久性が低下する。しかしながら、前記ポリブチレンサクシネートおよびポリブチレンサクシネートアジペートは、剛性が高い割に硬度が低いので、カバーを構成する樹脂成分として用いた場合に、耐久性を高めることができる。前記脱石油系ポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂を合成する公知の方法で合成することができる。
前記ポリブチレンサクシネートまたはポリブチレンサクシネートアジペートとしては、例えば、重量平均分子量が5万以上20万以下(好ましくは、7万〜8万)で、ガラス転移温度が−40℃以上−10℃以下(好ましくは−30℃〜−20℃)、MFR(190℃、2.16kg荷重)が2g/10min〜30g/10min(好ましくは5g/10min〜20g/10min)のものを好適に使用することができる。
前記脱石油系ポリエステル樹脂のスラブ硬度は、ショアD硬度で70以下が好ましく、68以下がより好ましく、65以下がさらに好ましい。前記脱石油系ポリエステル樹脂のスラブ硬度が、ショアD硬度で70を超えると、得られるカバーが硬くなりすぎて、却って耐久性が低下する場合がある。また、前記脱石油系ポリエステル樹脂のスラブ硬度は、ショアD硬度で30以上が好ましく、35以上がより好ましく、40以上がさらに好ましい。前記脱石油系ポリエステル樹脂のスラブ硬度が、30未満であると、粘着性が強くなって、反発性が低下するからである。前記脱石油系ポリエステル樹脂のスラブ硬度は、例えば、共重合成分の種類、含有比率、得られるポリエステル樹脂の分子量などを適宜選択することにより、上記範囲にすることができる。例えば、ポリ乳酸とブタンジオールとコハク酸との共重合ポリエステル樹脂は、ポリブチレンサクシネートにポリ乳酸を混合した場合に比べて、低硬度になるため耐久性が優れる。
また本発明では、前記カバー用組成物が、(A)樹脂成分として、前記脱石油系ポリエステル樹脂と、他の石油系熱可塑性樹脂とを含有することが好ましい。カバー用組成物の(A)樹脂成分として、前記脱石油系ポリエステルと他の熱可塑性樹脂とを使用することによって、前記脱石油系ポリエステルのみの場合に比べてカバーの耐久性を一層改良することができる。ここで、石油系熱可塑性樹脂とは、脱石油系材料を構成成分として有さず、石油を精製、接触改質、接触分解などによって得られる原料によって製造される熱可塑性樹脂である。
前記石油系熱可塑性樹脂としては、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などを挙げることができる。前記アイオノマー樹脂としては、例えば、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、または、これらの混合物を挙げることができる。
前記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で例示すると、三井デュポンポリケミカル(株)から市販されている「ハイミラン(Himilan)(登録商標)(例えば、ハイミラン1555(Na)、ハイミラン1557(Zn)、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1706(Zn)、ハイミラン1707(Na)、ハイミランAM7311(Mg)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、「ハイミラン1856(Na)、ハイミラン1855(Zn)など)」が挙げられる。
さらにデュポン社から市販されているアイオノマー樹脂としては、「サーリン(Surlyn)(登録商標)(例えば、サーリン8945(Na)、サーリン9945(Zn)、サーリン8140(Na)、サーリン8150(Na)、サーリン9120(Zn)、サーリン9150(Zn)、サーリン6910(Mg)、サーリン6120(Mg)、サーリン7930(Li)、サーリン7940(Li)、サーリンAD8546(Li)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、サーリン8120(Na)、サーリン8320(Na)、サーリン9320(Zn)、サーリン6320(Mg)など)」が挙げられる。
またエクソンモービル化学(株)から市販されているアイオノマー樹脂としては、「アイオテック(Iotek)(登録商標)(例えば、アイオテック8000(Na)、アイオテック8030(Na)、アイオテック7010(Zn)、アイオテック7030(Zn)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、アイオテック7510(Zn)、アイオテック7520(Zn)など)」が挙げられる。前記アイオノマー樹脂は、例示のものをそれぞれ単独または2種以上の混合物として用いてもよい。前記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載したNa、Zn、K、Li、Mgなどは、これらの中和金属イオンの金属種を示している。
他の石油系熱可塑性樹脂の具体例としては、例えばアルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)(例えば、「ペバックス2533」)」で市販されている熱可塑性ポリアミド樹脂、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)」で市販されている熱可塑性ポリエステル樹脂、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリスチレン系樹脂、BASFポリウレタンエラストマーズ社から商品名「エラストラン(登録商標)(例えば、「エラストランET880」)」で市販されている熱可塑性ポリウレタン樹脂などを挙げることができる。これらの中でも、前記カバーが、樹脂成分として、前記脱石油系ポリエステル樹脂と、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、および、ポリアミド樹脂よりなる群から選択される少なくとも一種の石油系熱可塑性樹脂との混合物を含有することが好ましい態様であり、前記脱石油系ポリエステル樹脂とアイオノマー樹脂との混合物を含有することがさらに好ましい態様である。
前記混合物中の前記脱石油系ポリエステル樹脂の含有率は、30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、45質量%以上がさらに好ましい。前記脱石油系ポリエステル樹脂の含有率を30質量%以上とすることによって、耐久性の向上効果が顕著になる。一方、前記混合物中の脱石油系ポリエステル樹脂の含有率の上限は、特に限定されるものではないが、100質量%が好ましく、90質量%がより好ましく、80質量%がさらに好ましい。
本発明の好ましい態様では、前記カバー用組成物が、さらに、前記脱石油系ポリエステル樹脂とアイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、および、ポリアミド樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の石油系熱可塑性樹脂との相溶化剤を含む。単に、前記脱石油系ポリエステル樹脂と石油系熱可塑性樹脂とを混合するのみでは、石油系熱可塑性樹脂の種類によっては相分離してしまい、得られるゴルフボールの外観が低下する場合があるからである。
前記相溶化剤は、前記脱石油系ポリエステル樹脂と他の石油系熱可塑性樹脂との相溶性を高めることができるものであれば良く、石油系熱可塑性樹脂の種類に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリスチレン系エラストマーなどの熱可塑性エラストマーを極性官能基で変性したものを挙げることができる。
前記極性官能基としては、例えば、カルボキシル基、グリシジル基に代表されるエポキシ基、水酸基、スルホン酸基などを挙げることができる。極性官能基で変性されたエラストマーを使用することによって、前記脱石油系ポリエステル樹脂と他の石油系熱可塑性樹脂との相溶性を高めることができる。
前記相溶化剤の具体例としては、例えば、マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックポリマー(SEBS)、マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブチレン−オレフィン結晶ブロックポリマー(SEBC)、マレイン酸変性ポリエチレン(PE)、メチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重合体、マレイン酸変性ポリプロピレン(PP)、マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、および、マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などを挙げることができる。
前記カバー用組成物中の前記相溶化剤の含有量は、(A)樹脂成分100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、3質量部以上がさらに好ましく、また25質量部以下が好ましく、20質量部以下がより好ましく、15質量部以下がさらに好ましい。前記相溶化剤の含有量を1質量部以上とすることによって、前記脱石油系ポリエステル樹脂と他の石油系熱可塑性樹脂との相溶性を改善することができ、25質量部以下とすることによって、前記脱石油系ポリエステル樹脂と他の石油系熱可塑性樹脂との相溶性を改善することができる。
次に、本発明で使用する(B)針状または繊維状フィラーについて説明する。本発明で使用する針状または繊維状フィラーは、針状または繊維状の形状を有するフィラーであれば、その材質は特に限定されず、一般に市販の針状フィラーおよび繊維状フィラーを使用することができる。
前記針状フィラーとしては、例えば、チタン酸カリウムウィスカー、グラファイトウィスカー、アルミナウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、ムライトウィスカー、マグネシアウィスカー、ホウ酸マグネシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、ホウ化チタンウィスカーなどの無機ウィスカーや、複数の針状フィラーが、それぞれ一方の端部で結合し、他方の端部を異なる方向に位置させた3次元形状を有する3次元金属酸化物(具体例としては、松下電器産業社製「パナテトラ(登録商標)」)を挙げることができる。これらの針状フィラーは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記繊維状フィラーとしては、例えば、ケナフ、綿、亜麻、羊毛、絹、羽毛、石綿などの天然繊維;ナイロン繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維;ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、チタン酸カリウム繊維、塩基性硫酸マグネシウム繊維、炭酸カルシウム繊維などの無機繊維;ウォラストナイト(CaO・SiO2)、繊維状ブルーサイト(Mg(OH)2)などの天然鉱物繊維;金属繊維などを挙げることができる。これらの繊維状フィラーは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、前記針状フィラーと繊維状フィラーとを併用することも可能である。
前記針状および繊維状フィラーの平均長さは、1μm以上が好ましく、2μm以上がより好ましく、5μm以上がさらに好ましい。また、フィラーの平均長さは、2,000μm以下が好ましく、1,500μm以下がより好ましい。前記針状および繊維状フィラーの平均長さが、1μm未満では、カバーとコアとの間におけるアンカー効果が小さくなり、ゴルフボールの耐久性が向上しないおそれがあり、平均長さが2,000μmを超えるとゴルフボールの外観不良を生じるおそれがある。
また、前記針状および繊維状フィラーの平均アスペクト比は、10以上が好ましく、15以上がより好ましい。また、フィラーの平均アスペクト比は、100以下が好ましく、50以下がより好ましい。前記針状および繊維状フィラーの平均アスペクト比が、10未満では、カバーとコアとの間におけるアンカー効果が小さくなり、ゴルフボールの耐久性が向上しないおそれがあり、平均アスペクト比が100を超えるとゴルフボールの外観不良を生じるおそれがある。
なお、本発明においてフィラーの平均長さとは、針状または繊維状フィラーの長手方向の長さの平均値を意味し、平均アスペクト比とは、針状または繊維状フィラーの平均長さと針状または繊維状フィラーの平均径との比(平均長さ/平均径)を意味するものとする。ただし、上記3次元金属酸化物においては、3次元金属酸化物を構成するそれぞれのウィスカーを個々の針状フィラーとみなして、平均長さおよび平均アスペクト比を求めることとする。
本発明において、カバー組成物中に含まれる(B)針状および/または繊維状フィラーの含有量は、前記(A)樹脂成分100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、3質量部以上がより好ましく、5質量部以上がさらに好ましく、20質量部以下であることが好ましく、18質量部以下であることがより好ましく、15質量部以下であることがさらに好ましい。(B)針状および/または繊維状フィラーの含有量が1質量部未満であると、得られるカバーの耐久性が悪くなるおそれがある。また、(B)針状および/または繊維状フィラーの含有量が20質量部を超えると、ゴルフボールの外観不良を生じるおそれがある。
本発明のゴルフボールのカバー用組成物は、上述した(A)樹脂成分、(B)針状および/または繊維状フィラー、相溶化剤のほか、白色顔料(酸化チタン)、青色顔料などの顔料成分、炭酸カルシウムや硫酸バリウムなどの比重調整剤、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光材料または蛍光増白剤などを、カバーの性能を損なわない範囲で含有してもよい。
前記白色顔料(酸化チタン)の含有量は、カバーを構成する樹脂成分100質量部に対して、0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上であって、10質量部以下、より好ましくは8質量部以下であることが望ましい。白色顔料の含有量を0.5質量部以上とすることによって、カバーに隠蔽性を付与することができる。また、白色顔料の含有量が10質量部超になると、得られるカバーの耐久性が低下する場合があるからである。
本発明のゴルフボールのカバーは、上述した(A)樹脂成分、(B)針状および/または繊維状フィラー、相溶化剤および各種添加剤を混練して得られるカバー用組成物を用いて成形することにより作製される。カバー用組成物の混練には、公知の混練方法を採用することができるが、例えば、二軸押出機を用いて混練する場合には、スクリュー深溝差比を1.6以上、スクリュー回転数を200rpm以上、スクリューL/Dを30以上とすることが好ましい。このような仕様とすることにより、配合される針状および/または繊維状フィラーの大きさを維持させながら樹脂成分中に分散させることができる。
ここで、スクリュー深溝差比とは、図1に示すスクリュー断面において、スクリューの外径(OD)と、スクリューの谷径(ID)との比(OD/ID)で規定されるものである。このスクリュー深溝差比の値が大きいほど、スクリューのフリーボリュームが大きくなるため、投入された(B)前記針状および/または繊維状フィラーが折られにくくなり、投入時の平均アスペクト比を維持しながら(A)樹脂成分中に分散させることができる。また、図2に示すように、二軸押出機1において、スクリュー深溝差比を1.6以上とするのはフィラー投入口2から押出方向下流域(図2の斜線部分)のみでよく、フィラー投入口2よりも上流側ではスクリュー深溝差比が1.6未満でも構わない。なお、図2中の矢印Aは押出方向を示している。
カバーを成形する方法としては、例えば、カバー用組成物から中空殻状のシェルを成形し、コアを複数のシェルで被覆して圧縮成形する方法(好ましくは、カバー用組成物から中空殻状のハーフシェルを成形し、コアを2枚のハーフシェルで被覆して圧縮成形する方法)、カバー用組成物をコア上に直接射出成形する方法を挙げることができる。カバー用組成物をコア上に直接射出成形してカバーを成形する場合、カバー成形用上下金型としては、半球状キャビティを有し、ピンプル付きで、ピンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねているものを使用することが好ましい。射出成形によるカバーの成形は、上記ホールドピンを突き出し、コアを投入してホールドさせた後、カバー用組成物を注入して、冷却することによりカバーを成形することができ、例えば、9MPa〜15MPaの圧力で型締めした金型内に、200℃〜250℃に加熱したカバー用組成物を0.5秒〜5秒で注入し、10秒〜60秒間冷却して型開きすることにより行う。
また、カバーを成形する際には、通常、表面にディンプルと呼ばれるくぼみが形成される。さらに、カバーを成形したゴルフボールは、金型から取り出し、必要に応じて、バリ取り、洗浄、サンドブラストなどの表面処理を行うことが好ましい。また、所望により、ペイント層やマークを形成することもできる。
本発明において、ゴルフボールのカバーの厚みは、3.0mm以下が好ましく、2.8mm以下がより好ましく、2.5mm以下がさらに好ましい。3.0mm以下とすることによって、反発性や打球感が良好になるからである。カバーの厚みの下限は、特に限定されるものではないが、例えば、0.3mmが好ましく、0.5mmが好ましく、1.0mmがより好ましい。0.3mm未満では、カバーの成形が困難になる虞があるからである。また、カバーの耐久性や耐摩耗性が低下する場合もある。
本発明のゴルフボールのカバーのスラブ硬度は、ショアD硬度で40以上であり、より好ましくは45以上であり、さらに好ましくは50以上であって、70以下であって、より好ましくは68以下であり、さらに好ましくは65以下であることが望ましい。カバーのスラブ硬度を40以上とすることによって、得られるカバーの剛性が高まり、反発性(飛距離)に優れるゴルフボールが得られる。一方、スラブ硬度を70以下とすることによって、耐久性が一層向上する。ここで、カバーのスラブ硬度とは、カバー用組成物をシート状に成形して測定した硬度であり、後述する測定方法により測定する。
本発明のゴルフボールは、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料である脱石油系ポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されているものであれば特に限定されないが、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するツーピースゴルフボールに好適に適用できる。
次に、本発明のゴルフボールにおけるコアの好ましい態様について説明する。
本発明のゴルフボールのコアの構造としては、例えば、単層のコア、センターと前記センターを被覆する単層の中間層とからなるコア、センターと前記センターを被覆する複数もしくは複層の中間層とからなるコアなどを挙げることができる。また、コアの形状としては、球状であることが好ましい。コアの形状が球状でない場合には、カバーの厚みが不均一になる。その結果、部分的にカバー性能が低下する箇所が生じるからである。一方、センターの形状としては、球状が一般的であるが、球状センターの表面を分割するように突条が設けられていても良く、例えば、球状センターの表面を均等に分割するように突条が設けられていても良い。前記突条を設ける態様としては、例えば、球状センターの表面にセンターと一体的に突条を設ける態様、あるいは、球状センターの表面に突条の中間層を設ける態様などを挙げることができる。
前記突条は、例えば、球状センターを地球とみなした場合に、赤道と球状センター表面を均等に分割する任意の子午線とに沿って設けられることが好ましい。例えば、球状センター表面を8分割する場合には、赤道と、任意の子午線(経度0度)、および、斯かる経度0度の子午線を基準として、東経90度、西経90度、東経(西経)180度の子午線に沿って設けるようにすれば良い。突条を設ける場合には、突条によって仕切られる凹部を、複数の中間層、あるいは、それぞれの凹部を被覆するような単層の中間層によって充填するようにして、コアの形状を球形とするようにすることが好ましい。前記突条の断面形状は、特に限定されることなく、例えば、円弧状、あるいは、略円弧状(例えば、互いに交差あるいは直交する部分において切欠部を設けた形状)などを挙げることができる。
本発明のゴルフボールのコアまたはセンターには、従来より公知のゴム組成物(以下、単に「コア用ゴム組成物」という場合がある)を採用することができ、例えば、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤および充填剤を含むゴム組成物を加熱プレスして成形することができる。
前記基材ゴムとしては、天然ゴムおよび/または合成ゴムを使用することができ、例えば、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)などを使用できる。これらの中でも、特に、反発に有利なシス結合含有率が40質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上のハイシスポリブタジエンを用いることが好ましい。
前記架橋開始剤は、基材ゴム成分を架橋するために配合されるものである。前記架橋開始剤としては、有機過酸化物を好適に使用できる。前記有機過酸化物としては、例えば、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられ、これらのうちジクミルパーオキサイドが好ましく用いられる。架橋開始剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.3質量部以上、より好ましくは0.4質量部以上であって、5質量部以下、より好ましくは3質量部以下であることが望ましい。0.3質量部未満では、コアが柔らかくなりすぎて、反発性が低下する傾向があり、5質量部を超えると、硬くなりすぎて、打球感が低下するからである。
前記共架橋剤としては、炭素数が3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩を使用できる。前記金属塩を構成する金属としては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、ナトリウムを挙げることができ、反発性が高くなるということから、亜鉛を使用することが好ましい。前記α,β−不飽和カルボン酸またはその金属塩として好ましいのは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛である。
前記共架橋剤の使用量は、基材ゴム100質量部に対して、10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、さらに好ましくは20質量部以上であって、55質量部以下、より好ましくは50質量部以下、さらに好ましくは48質量部以下であることが望ましい。共架橋剤の使用量が10質量部未満では、適当な硬さとするために架橋開始剤の使用量を増加しなければならず、反発性が低下する傾向がある。一方、共架橋剤の使用量が55質量部を超えると、コアが硬くなりすぎて、打球感が低下するおそれがある。
前記充填剤は、ゴルフボールのコアに通常配合されるものであればよく、無機塩(具体的には、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなど)、高比重金属粉末(例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末など)およびそれらの混合物が挙げられる。前記充填剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上、好ましくは1質量部以上であって、30質量部以下、好ましくは20質量部以下であることが望ましい。0.5質量部未満では、比重調整が困難になり適正な質量が得られなくなり、30質量部を超えるとコア全体に占めるゴム分率が小さくなって反発性が低下するからである。
前記コア用ゴム組成物には、基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤および充填剤に加えて、さらに、有機硫黄化合物、老化防止剤、しゃく解剤などを適宜配合することができる。
前記有機硫黄化合物としては、ジフェニルジスルフィド類を好適に使用することができる。前記ジフェニルジスルフィド類としては、例えば、ジフェニルジスルフィド;ビス(4−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(4−フルオロフェニル)ジスルフィド、ビス(4−ヨードフェニル)ジスルフィド,ビス(4−シアノフェニル)ジスルフィドなどのモノ置換体;ビス(2,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,6−ジクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(3,5−ジブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−クロロ−5−ブロモフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−5−ブロモフェニル)ジスルフィドなどのジ置換体;ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2−シアノ−4−クロロ−6−ブロモフェニル)ジスルフィドなどのトリ置換体;ビス(2,3,5,6−テトラクロロフェニル)ジスルフィドなどのテトラ置換体;ビス(2,3,4,5,6−ペンタクロロフェニル)ジスルフィド、ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェニル)ジスルフィドなどのペンタ置換体などが挙げられる。これらのジフェニルジスルフィド類はゴム加硫体の加硫状態に影響を与えて、反発性を高めることができる。これらの中でも、特に高反発性のゴルフボールが得られるという点から、ジフェニルジスルフィド、ビス(ペンタブロモフェニル)ジスルフィドを用いることが好ましい。ジフェニルジスルフィド類の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上が好ましく、より好ましくは0.3質量部以上であって、5.0質量部以下が好ましく、より好ましくは3.0質量部以下である。
老化防止剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、1質量部以下であることが好ましい。また、しゃく解剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、0.1質量部以上、5質量部以下であることが好ましい。
前記コア用ゴム組成物の加熱プレス成型条件は、ゴム組成に応じて適宜設定すればよいが、通常、130〜200℃で10〜60分間加熱するか、あるいは130〜150℃で20〜40分間加熱した後、160〜180℃で5〜15分間と2段階加熱することが好ましい。
また、本発明のゴルフボールが、スリーピースゴルフボールやマルチピースゴルフボールの場合、中間層としては、例えば、ゴム組成物の硬化物、従来公知のアイオノマー樹脂の外、アルケマ(株)から商品名「ペバックス(登録商標)(例えば、「ペバックス2533」)」で市販されている熱可塑性ポリアミドエラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名「ハイトレル(登録商標)(例えば、「ハイトレル3548」、「ハイトレル4047」)」で市販されている熱可塑性ポリエステルエラストマー、BASFジャパン社から商品名「エラストラン(登録商標)(例えば、「エラストランXNY97A」)」で市販されている熱可塑性ポリウレタンエラストマー、三菱化学(株)から商品名「ラバロン(登録商標)」で市販されている熱可塑性ポリスチレンエラストマー等が挙げられる。前記アイオノマー樹脂としては、特にエチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸の共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したアイオノマー樹脂、エチレンと炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸とα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、またはこれらの混合物を挙げることができる。
前記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で例示すると、三井デュポンポリケミカル(株)から市販されている「ハイミラン(Himilan)(登録商標)(例えば、ハイミラン1555(Na)、ハイミラン1557(Zn)、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン1706(Zn)、ハイミラン1707(Na)、ハイミランAM7311(Mg)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1856(Na)、ハイミラン1855(Zn)など)」が挙げられる。
さらにデュポン社から市販されているアイオノマー樹脂としては、「サーリン(Surlyn)(登録商標)(例えば、サーリン8945(Na)、サーリン9945(Zn)、サーリン8140(Na)、サーリン8150(Na)、サーリン9120(Zn)、サーリン9150(Zn)、サーリン6910(Mg)、サーリン6120(Mg)、サーリン7930(Li)、サーリン7940(Li)、サーリンAD8546(Li)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、サーリン8120(Na)、サーリン8320(Na)、サーリン9320(Zn)、サーリン6320(Mg)など)」が挙げられる。
またエクソンモービル化学(株)から市販されているアイオノマー樹脂としては、「アイオテック(Iotek)(登録商標)(例えば、アイオテック8000(Na)、アイオテック8030(Na)、アイオテック7010(Zn)、アイオテック7030(Zn)などが挙げられ、三元共重合体アイオノマー樹脂としては、アイオテック7510(Zn)、アイオテック7520(Zn)など)」が挙げられる。
なお、前記アイオノマー樹脂の商品名の後の括弧内に記載したNa、Zn、K、Li、Mgなどは、これらの中和金属イオンの金属種を示している。前記中間層には、さらに、硫酸バリウム、タングステン等の比重調整剤、老化防止剤、顔料などが配合されていてもよい。
本発明のゴルフボールに使用するコアは、直径36.8mm以上、好ましくは37.2mm以上、より好ましくは37.6mm以上で、42.2mm以下、好ましくは41.2mm以下、より好ましくは40.8mm以下とするのが好ましい。コアの直径が上記下限に満たない場合には、カバーが厚くなり過ぎて反発性が低下し、一方コアの直径が上記上限を超える場合には、カバーの厚さが薄くなりすぎるため、カバーの成形が困難になるからである。
前記コアは、直径36.8mm〜42.2mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮変形量(圧縮方向にコアが縮む量)が、2.0mm以上、より好ましくは2.1mm以上であって、更に好ましくは2.3mm以上であって、5.0mm以下、より好ましくは4.7mm以下、更に好ましくは4.5mm以下であることが望ましい。前記圧縮変形量が、2.0mm未満では打球感が硬くて悪くなり、5.0mmを超えると、反発性が低下する場合がある。
前記コアとしては、表面硬度が中心硬度より大きいものを使用することも好ましい態様である。コアの表面硬度を中心硬度より大きくすることで、打出角が高くなり、スピン量が低くなって飛距離が向上する。この観点から本発明のゴルフボールに使用するコアの表面と中心との硬度差は、ショアD硬度で、10以上が好ましく、15以上がより好ましく、40以下が好ましく、35以下がより好ましい。硬度差が前記下限に満たない場合は、高打出角化および低スピン量を達成し難いため飛距離が低下する傾向にある。また、打撃時の衝撃力が大きくなるためソフトで良好な打球感が得られ難い。一方、硬度差が上記上限を超える場合には耐久性が低下する傾向にある。
前記コアの中心硬度は、ショアD硬度で30以上、好ましくは32以上、より好ましくは35以上であり、50以下、好ましくは48以下、より好ましくは45以下であることが望ましい。中心硬度が上記下限より小さいと、柔らかくなり過ぎて反発性が低下する傾向があり、上記上限を超えると、硬くなりすぎて打球感の低下や、打出角の低下が発生し、またスピン量も大きくなって飛行性能が低下する。なお、本発明において、コアの中心硬度とは、コアを2等分に切断して、その切断面の中心点についてスプリング式硬度計ショアD型で測定した硬度を意味する。
前記コアの表面硬度は、ショアD硬度で45以上、好ましくは50以上、より好ましくは55以上であり、65以下、好ましくは62以下、より好ましくは60以下である。表面硬度が上記下限より小さいと、柔らかくなり過ぎて反発性の低下や打出角の低下が生じたり、スピン量が大きくなって飛行性能が低下する場合がある。表面硬度が上記上限より大きいと、硬くなりすぎて打球感が低下する場合がある。なお、本発明においてコアの表面硬度とは、得られた球状コアの表面においてスプリング式硬度計ショアD型で測定した硬度を意味する。また、コアが多層構造である場合は、コアの表面硬度とは、コアの最外層の表面の硬度を意味する。
本発明のゴルフボールが、糸巻きゴルフボールの場合、コアとして糸巻きコアを用いれば良い。斯かる場合、糸巻きコアとしては、例えば、上述したコア用ゴム組成物を硬化させてなるセンターとそのセンターの周囲に糸ゴムを延伸状態で巻き付けることによって形成した糸ゴム層とから成るものを使用すればよい。また、前記センター上に巻き付ける糸ゴムは、糸巻きゴルフボールの糸巻き層に従来から使用されているものと同様のものを使用することができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと合成ポリイソプレンに硫黄、加硫助剤、加硫促進剤、老化防止剤などを配合したゴム組成物を加硫することによって得られたものを用いてもよい。糸ゴムはセンター上に約10倍に引き伸ばして巻きつけて糸巻きコアを作製する。
本発明のゴルフボールは、直径42.67mm〜43mmの場合、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮変形量(圧縮方向にゴルフボールが縮む量)が、2.0mm以上、より好ましくは2.1mm以上であって、さらに好ましくは2.3mm以上であって、3.5mm以下、より好ましくは3.3mm以下であって、さらに好ましくは3.2mm以下であることが望ましい。前記圧縮変形量が、2.0mm未満では打球感が硬くて悪くなり、3.5mmを超えると、反発性が低下する場合がある。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(1)耐擦過傷性
ツルーテンパー社製のスイングロボットに市販のピッチングウエッジを取り付け、ヘッドスピード36m/秒でボールの2箇所を各1回打撃し、打撃部を観察して、3段階で評価した。
評価基準
○:ゴルフボールの表面にほとんど傷がないか、表面に傷がわずかに生じる。
△:ゴルフボールの表面が少し削れており、毛羽立ちが生じている。
×:ゴルフボールの表面がかなり削れており、毛羽立ちが目立つ。
(2)耐久性
ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製#W1ドライバーを取り付け、各ゴルフボールをヘッドスピード45m/秒で打撃して衝突板に衝突させた。これを繰り返して、ゴルフボールが壊れるまでの打撃回数を測定した。各ゴルフボールの耐久性は、ゴルフボールNo.15の打撃回数を100として、各ゴルフボールについての打撃回数を指数化した値で示した。指数化された値が大きいほど、ゴルフボールが耐久性に優れていることを示す。
(3)スラブ硬度(ショアD硬度)
カバー用組成物を用いて、熱プレス成形により、厚み約2mmのシートを作製し、23℃で2週間保存した。このシートを、測定基板などの影響が出ないように、3枚以上重ねた状態で、ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計D型を備えた高分子計器社製自動ゴム硬度計P1型を用いて測定した。
(4)圧縮変形量(mm)
ゴルフボールまたはコアに初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負荷したときまでの圧縮方向の変形量(圧縮方向にゴルフボールまたはコアが縮む量)を測定した。
[ゴルフボールの作製]
(1)コアの作製
表1に示す配合のセンター用ゴム組成物を混練し、半球状キャビティを有する上下金型内で170℃で15分間加熱プレスすることにより球状のセンターを得た。
Figure 2009095660
BR−730:JSR(株)製のハイシスポリブタジエン(シス含有率96%以上)
アクリル酸亜鉛:日本蒸留製のZNDA−90S
酸化亜鉛:東邦亜鉛製の銀嶺R
ジクミルパーオキサイド:日本油脂製のパークミルD
ジフェニルジスルフィド:住友精化製
硫酸バリウム:堺化学製硫酸バリウムBD
(2)カバー用組成物の調製およびゴルフボール本体の作製
次に、表2に示した配合のカバー材料を、かみ合い型同方向回転二軸スクリュー押出機によりミキシングして、ペレット状のカバー用組成物を調製した。なお、かみ合い型同方向回転二軸スクリュー押出機の仕様は、スクリュー径32mm、スクリュー深溝差比1.6、スクリュー回転数200rpm、スクリューL/D=44で行った。配合物は、押出機のダイの位置で150〜230℃に加熱された。続いて、得られたカバー用組成物をコア上に直接射出成形することにより、前記コアを被覆するカバーを作製した。カバー成形用上下金型は、半球状キャビティを有し、ピンプル付きで、ピンプルの一部が進退可能なホールドピンを兼ねている。上記ホールドピンを突き出し、コアを投入後ホールドさせ、80トンの圧力で型締めした金型に210℃に加熱したカバー用組成物を0.3秒で注入し、30秒間冷却して型開きしてゴルフボールを取り出した。得られたゴルフボール本体の表面をサンドブラスト処理をして、マーキングを施した後、クリアーペイントを塗布し、40℃のオーブンで塗料を乾燥させ、直径42.8mm、質量45.4gのゴルフボールを得た。
得られたゴルフボールの耐擦過傷性、耐久性および圧縮変形量について評価した結果を併せて表2に示した。
Figure 2009095660
脱石油系ポリエステル樹脂:ブタンジオール/コハク酸(脱石油系材料)/アジピン酸共重合ポリエステル樹脂(ポリブチレンサクシネートアジペート)、コハク酸とアジピン酸の配合比率は、コハク酸/アジピン酸=80/20(質量比)
レイシアH100−J:三井化学社製、ポリ乳酸樹脂
レイシアM−151S Q52:三井化学社製、ポリ乳酸樹脂と脂肪族ジカルボン酸ポリエステル樹脂の混合物
セルグリーン:ダイセル化学工業(株)製、セルグリーンCBS171(ブタンジオール/コハク酸/カプロラクトン)、ただし、すべての成分が、非脱石油系材料からなる。
ハイミラン1605:三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂
ハイミラン1557:三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー樹脂
ケナフ繊維:(株)ネイチャートラスト社製
金属酸化物:松下電器産業社製、パナテトラ(3次元形状金属酸化物(酸化亜鉛))
ナイロン含有繊維:帝人ファイバー(株)社製、モルフォトーンBM100C1000
ウィスカー:大塚化学社製、ティスモD(チタン酸カリウム(K2O・8TiO2))
ゴルフボールNo.1〜No.10は、コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料である脱石油系ポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されている場合である。これらのゴルフボールNo.1〜10は、いずれも従来カバーに使用されてきたアイオノマー樹脂を使用したゴルフボールNo.15に比べて、耐擦過傷性および耐久性が向上していることがわかる。なお、ゴルフボールNo.4は、フィラーの含有量が、樹脂成分100質量部に対して20質量部以上であるため、耐久性の向上が小さかった。また、ゴルフボールNo.10は、フィラーの平均アスペクト比が10未満であるため、耐久性の向上が小さかった。
ゴルフボールNo.11は、(B)針状および/または繊維状フィラーを含有しない場合であるが、従来使用されてきたアイオノマー樹脂を使用したゴルフボールNo.15に比べて耐久性は向上しているものの耐擦過傷性が非常に低下していることがわかる。ゴルフボールNo.12は、カバーの樹脂成分として、脱石油系材料を使用していないポリカプロラクトンを単独で使用した場合であるが、従来使用されてきたアイオノマー樹脂を使用したゴルフボールNo.15に比べて耐久性が低下した。ゴルフボールNo.13は、カバーの樹脂成分として、ポリ乳酸樹脂と脂肪族ジカルボン酸ポリエステル樹脂の混合物を使用した場合であるが、実用レベルの耐久性を得ることはできなかった。ゴルフボールNo.14は、カバーの樹脂成分として、ポリ乳酸樹脂を使用した場合であるが、ゴルフボールNo.13と同様に実用レベルの耐久性を得ることはできなかった。
本発明によれば、ゴルフボールの耐久性および耐擦過傷性を改善することができる。
二軸押出機のスクリューの概略断面図である。 二軸押出機の概略側面図である。
符号の説明
1 二軸押出機
2 フィラー投入口
3 樹脂投入口

Claims (6)

  1. コアと前記コアを被覆するカバーとを有するゴルフボールであって、
    前記カバーが、(A)樹脂成分として、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸を構成成分として有するものであって、(a−1)ジカルボン酸、(a−2)ジオールおよび/またはヒドロキシカルボン酸の少なくとも一つが、脱石油系材料である脱石油系ポリエステル樹脂と、(B)針状および/または繊維状フィラーとを含有するカバー用組成物から形成されていることを特徴とするゴルフボール。
  2. 前記針状および/または繊維状フィラー(B)の平均長さが、1μm〜2000μmである請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 前記針状および/または繊維状フィラー(B)の平均アスペクト比が、10〜100である請求項1または2に記載のゴルフボール。
  4. 前記カバー用組成物中の前記針状および/または繊維状フィラー(B)の含有量が、前記樹脂成分(A)100質量部に対して1質量部〜20質量部である請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴルフボール。
  5. 前記針状および/または繊維状フィラー(B)が、ケナフ繊維である請求項1〜4のいずれか一項に記載のゴルフボール。
  6. 前記針状および/または繊維状フィラー(B)が、チタン酸カリウムウィスカー、グラファイトウィスカー、アルミナウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、窒化ケイ素ウィスカー、ムライトウィスカー、マグネシアウィスカー、ホウ酸マグネシウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、ホウ化チタンウィスカーよりなる群から選択される少なくとも一種である請求項1〜4のいずれか一項に記載のゴルフボール。
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