JP2009095655A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な収納性と掃除性とを確保した電気掃除機を提供する。
【解決手段】自然長で収縮状態となり、少なくとも収縮状態で延長管6内に収納可能であるとともに、外力により伸張する上流側ホース部11の上流側を延長管6の下流側に接続する。電動送風機の負圧による収縮性が上流側ホース部11よりも小さい下流側ホース部12を上流側ホース部11の下流側に接続する。上流側ホース部11が伸張した状態でこの伸張した状態を保持可能な固定手段33を備える。掃除の際には、上流側ホース部11を伸張した状態で固定手段33により保持する。上流側ホース部11が作業中に電動送風機の負圧などにより収縮することを防止して良好な掃除性を確保できる。収納の際には、上流側ホース部11を収縮状態として延長管6内に収納することで管部の全長を短くでき、良好な収納性を確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動送風機の吸込側に連通して接続される管部を備えた電気掃除機に関する。
従来、この種の電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体を備えている。この掃除機本体には、電動送風機の吸込側に連通して管部が着脱可能に接続される。この管部は、掃除機本体に接続される細長円筒状のホース体と、このホース体の先端側に接続される細長円筒状の延長管と、この延長管の先端部に接続される吸込口体である床ブラシとを備えている。そして、ホース体は、可撓性を有する合成樹脂などにより蛇腹状に形成され、軸方向に屈曲可能となっている。そして、この電気掃除機は、収納する際に、掃除機本体を立たせた状態で、この掃除機本体の下部に設けられた凹部に延長管の一部を係止させる(例えば、特許文献1参照。)。
このような電気掃除機は、掃除作業性を考慮して、ホース体が比較的長く取られているため、収納状態でホース体を延長管や掃除機本体などに巻き付けた状態としなければならず、見栄えが良好でないだけでなく、収納スペースが大きくなってしまうなど、収納性が良好でないという問題点がある。
そこで、ホース体を、自然長で縮んだ状態となるように伸縮性を持たせて形成し、収納の際にはホース体が縮むことで収納性を向上した電気掃除機が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−255305号公報(第3頁、図1−2) 特開2006−326093号公報(第6−7頁、図8)
しかしながら、上述の電気掃除機では、ホース体を、縮む力に抗して伸ばした状態を保持しながら掃除作業をするので、この掃除作業において、例えば電動送風機の負圧により床ブラシが被掃除面すなわち床面に貼り付いて真空度が上昇した場合などには、負圧によってホース体が縮んでしまい、掃除作業性が良好でないという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、良好な収納性と掃除性とを確保した電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、掃除機本体に対して電動送風機の吸込側に連通して接続される管部が、延長管と、この延長管に少なくとも上流側が接続され、自然長で収縮状態となり、少なくともこの収縮状態で延長管内に収納可能であるとともに、外力により伸びる上流側ホース部と、この上流側ホース部の下流側に接続され、電動送風機の負圧による収縮性が前記上流側ホース部よりも小さい下流側ホース部と、上流側ホース部が伸張した状態でこの伸張した状態を保持可能な固定手段とを備えているものである。
本発明によれば、掃除の際には、上流側ホース部を伸張した状態で固定手段により保持することで上流側ホース部が作業中に電動送風機の負圧などにより縮むことを防止して良好な掃除性を確保できるとともに、収納の際には、上流側ホース部を収縮状態として延長管内に収納することで管部の全長を短くでき、良好な収納性を確保できる。
以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図16を参照して説明する。
図15および図16において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、内部に収容された電動送風機2の駆動により生じる吸気風とともに吸い込んだ塵埃を、着脱可能な紙パック、あるいは集塵装置である集塵カップなどの図示しない集塵部にて集塵する。
また、この掃除機本体1には、外部から空気を吸引する本体吸込口3が開口され、この本体吸込口3には、管部4が着脱可能に接続される。そして、この掃除機本体1は、被掃除面としての床面上を走行可能とする車輪を備えている。
管部4は、図1ないし図6に示すように、本体吸込口3に下流端側が接続されるホース体5と、このホース体5の上流端側が接続される伸縮可能な延長管6とを備えている。また、この延長管6の上流端側には、吸込口体としての床ブラシ7が着脱可能に接続される。
ホース体5は、上流側に位置する上流側ホース部11と、この上流側ホース部11の下流側に接続された下流側ホース部12とを備え、これらホース部11,12が接続部としての連結部、すなわち連結管であるホース連結ジョイント13により互いに連結(連通)されている。そして、このホース体5は、最大に収縮させた状態で、例えば430mm程度の全長となり、最大に伸張させた状態で、例えば800mm程度の全長となるように設定されている。
上流側ホース部11は、可撓性および伸縮性を有する部材、例えばエラストマなどの合成樹脂により細長円筒状に形成されている。また、この上流側ホース部11は、蛇腹部11aを螺旋状に有する蛇腹状に形成され、自然長、すなわち外力を加えない状態で蛇腹部11aの間隔が略0に詰まった状態、換言すれば軸方向に収縮した状態(収縮状態)となり、かつ、軸方向に沿って外力を加えることにより、蛇腹部11aの間隔が拡がって伸びるように形成されている。したがって、上流側ホース部11は、軸方向に加えた外力を保持することで伸張状態を維持可能であり、この伸張状態では自然長に復帰する方向、すなわち収縮方向に付勢されている。
さらに、この上流側ホース部11は、少なくとも収縮状態で、この収縮状態の延長管6の内部に全体が収納可能な全長、すなわち収縮状態の延長管6の全長よりも短い全長を有している。本実施の形態において、上流側ホース部11は、収縮状態および最大に伸張した状態のいずれの場合でも延長管6内に収納されるように構成されている。また、この上流側ホース部11は、上流端に、延長管6の上流端側の内部で軸方向に沿って摺動可能な摺動部としてのホーススライドフランジである円筒状のフランジ部15が挿入されて固定されているとともに、下流端に、ホース連結ジョイント13の上流側が挿入されて固定されている。したがって、上流側ホース部11(ホース体5)は、上流側が延長管6の内部で軸方向に摺動可能となっている。
フランジ部15は、剛性を有する部材、例えば合成樹脂などにより形成され、上流側ホース部11の上流端に挿入される摺動部本体としての略円筒状のフランジ部本体15aと、このフランジ部本体15aの上流側である先端側の外周面から径方向に突出した摺動部フランジであるフランジ15bとを有している。
フランジ部本体15aは、外周面に上流側ホース部11の上流側の内周面に係止される摺動部爪部としての略円柱状のフランジ係止爪部15cが、径方向に向けて突出し、このフランジ係止爪部15cが、上流側ホース部11の上流側の内周面に係止された状態で、フランジ部本体15aと上流側ホース部11の上流側の内周面とが、例えば接着剤などにより固定されている。また、このフランジ部本体15aの下流端は、下流側に向けて徐々に縮径されるように形成されている。
フランジ15bは、上流側ホース部11の外径寸法よりも大きい外径寸法を有し、フランジ部本体15aの全周に突出している。また、このフランジ15bは、延長管6の上流側の内周面に外周面が対向し、この外周面にシール部材であるパッキン15dが嵌着されていることで、延長管6の内周面と上流側ホース部11とを気密に接続するように構成されている。さらに、このフランジ15bの先端部には、フランジ部15が延長管6内で上流側に摺動した際のストッパとなる上流側(先端側)当接面である円環平面状の上流側ストッパ面15eが形成されている。同様に、フランジ15bの下流側である基端部には、フランジ部15が延長管6内で下流側に摺動した際のストッパとなる下流側(基端側)当接面である円環平面状の下流側ストッパ面15fが形成されている。
一方、下流側ホース部12は、可撓性および伸縮性を有する部材、例えばエラストマなどの合成樹脂により細長円筒状に形成され、上流側ホース部11よりも内径寸法および外径寸法が大きくなっている。また、この下流側ホース部12は、蛇腹部12aを螺旋状に有する蛇腹状に形成されているとともに、蛇腹部12aの内部に収縮防止部としての形状保持部である図示しない芯線が取り付けられ、この芯線により、自然長で蛇腹部12aの間隔が0より大きい所定距離となるように、すなわち完全に収縮してしまわないように保持されているとともに、軸方向に沿って外力を加えることで蛇腹部12aの間隔が拡がって伸びるように形成されている。すなわち、この下流側ホース部12は、上流側ホース部11よりも外力、あるいは電動送風機2の負圧などによって収縮しにくく、換言すれば、これら外力や電動送風機2の負圧による収縮性が、上流側ホース部11よりも小さく形成されている。したがって、この下流側ホース部12は、蛇腹部12aの間隔が自然長の状態よりも押し縮められた状態で、自然長に復帰する方向、すなわち伸びる方向に付勢されている。なお、この下流側ホース部12の伸張性は、上流側ホース部11と同等に形成されていてもよい。
また、この下流側ホース部12は、上流側ホース部11が収縮した状態で少なくとも一部が延長管6内に収納可能な長さを有している。本実施の形態において、下流側ホース部12は、上流側ホース部11よりも長い全長を有しており、下流側ホース部12が収縮した状態で上流側が延長管6の内部に収納可能であるとともに、下流側は延長管6の下流端側から常時外部に露出している。さらに、この下流側ホース部12の上流端には、ホース連結ジョイント13の下流側が挿入されて固定されているとともに、下流端は、本体吸込口3と着脱するための着脱部である略円筒状のクランプ部17に挿入されて固定されている。そして、下流側ホース部12のホース連結ジョイント13とクランプ部17との略中間部の外周面には、上流側ホース部11が収縮した状態で延長管6側に保持固定される被固定部としての円環状のホース固定リング18が取り付けられている。
クランプ部17は、図16に示すように、操作部であるクランプボタン17aが外部に露出し、このクランプボタン17aの操作により本体吸込口3との接続を解除可能となっている。
ホース固定リング18は、図2および図6などに示すように、上流側ホース部11が収縮した状態で延長管6の下流端部に固定される部分であり、剛性を有する部材、例えば合成樹脂などにより形成され、下流側ホース部12に対して一体的に固定されている。また、このホース固定リング18は、図10および図11に示すように、上流側である先端部に、中心軸方向に突出する被固定部係止爪部としての爪状の図示しない係止凸部が形成されているとともに、下流側である基端部に、係止部としての係止凹部18aが形成されている。
係止凸部は、下流側ホース部12の外周面にて、蛇腹部12aの間に挿入されて嵌合され、ホース固定リング18を下流側ホース部12に対して軸方向に抜け止めしている。
係止凹部18aは、ホース固定リング18が延長管6の下流端部に固定される際に係止される部分であり、ホース固定リング18の基端部の全周に亘って凹溝状に形成されている。
ホース連結ジョイント13は、図7ないし図9および図12ないし図14に示すように、上流側(先端側)に略円筒状に形成された上流側接続部(上流側連結部)としての上流側円筒部13aと、下流側(基端側)に略円筒状に形成された下流側接続部(下流側連結部)としての下流側円筒部13bと、これら円筒部13a,13bの中間部の外周面全周に亘って径方向に突出した摺接部としての円環フランジ状(鍔状)のジョイント鍔部13cと、このジョイント鍔部13cと同様に円筒部13a,13bの中間部の外周面から径方向に直線状に突出した被ガイド部としてのガイド突出部である一対のガイド凸部13dとを有している。
上流側円筒部13aは、上流側ホース部11の内径寸法よりも小さい外径寸法を有しており、外周面に、上流側ホース部11の下流側の内周面に係止される上流側接続係止部としての円柱状の凸部13e(図1)が突出し、この凸部13eが、上流側ホース部11の下流側の内周面に係止された状態で、上流側円筒部13aと上流側ホース部11の下流側の内周面とが、例えば接着剤などにより固定されている。また、この上流側円筒部13aの上流端は、上流側に向けて徐々に縮径されるように形成されている。
下流側円筒部13bは、下流側ホース部12の内径寸法よりも小さく、かつ、上流側円筒部13aの外径寸法よりも大きい外径寸法を有しているとともに、上流側円筒部13aよりも大きい内径寸法を有している。したがって、ホース連結ジョイント13は、円筒部13a,13bの連続部である軸方向の略中間部で、段差状に拡径されている。また、この下流側円筒部13bは、外周面に、下流側ホース部12の上流側の内周面に係止される下流側接続係止部としての円柱状の凸部13f(図1)が突出し、この凸部13fが、下流側ホース部12の上流側の内周面に係止された状態で、下流側円筒部13bと下流側ホース部12の上流側の内周面とが、例えば接着剤などにより固定されている。さらに、この下流側円筒部13bの下流端は、下流側に向けて徐々に縮径されるように形成されている。
ジョイント鍔部13cは、先端部が延長管6の内周面に僅かな隙間を介して対向する径寸法に形成されている。また、このジョイント鍔部13cは、上流側の端面が、上流側に向けて徐々に縮径されるように傾斜して形成されている。
各ガイド凸部13dは、ホース連結ジョイント13の外周面から先端側が延長管6の内面側に嵌合することにより、ホース体5の摺動を延長管6の軸方向に沿ってガイドするように構成されている。また、各ガイド凸部13dは、先端部の少なくとも下流側の部分が曲面状すなわち角部を有さないように形成されたボスである。本実施の形態では、各ガイド凸部13dの先端部全体が、略球面状に形成されている。また、各ガイド凸部13dは、ホース連結ジョイント13の外周面に対して、ジョイント鍔部13cよりも径方向に突出している。
一方、延長管6は、図1ないし図9に示すように、上流側に位置する延長管部としての第1延長管部である内パイプすなわち上流側延長管21と、この上流側延長管21の下流側に接続された延長管部としての第2延長管部である外パイプすなわち下流側延長管22とを備え、下流側延長管22の上流側に上流側延長管21の下流側が軸方向に摺動可能に挿入され、これら延長管21,22の相対的な摺動により伸縮可能に構成されている。また、この延長管6には、この延長管6を最大に伸縮させた状態で保持するための伸縮操作部としての第1ロック手段である伸縮クランプ23が上部に設けられているとともに、ホース体5を延長管6に保持するための保持手段としての保持部である第2ロック手段としてのホースクランプ24,24が、軸方向に交差(直交)する左右両側部に設けられている。そして、この延長管6は、最大に収縮させた状態で、例えば610mm程度の全長となり、最大に伸張させた状態で、例えば870mm程度の全長になるように設定されている。
上流側延長管21は、この上流側延長管21の上流側をなす細長円筒状の第1延長管部26と、この第1延長管部26の下流側に連結されて上流側延長管21の下流側をなす細長円筒状の第2延長管部27とを有している。
第1延長管部26は、上流端に、床ブラシ7を着脱可能とする吸込口体接続部としてのブラシ用クランプ部26aが形成され、このブラシ用クランプ部26aとの連続部の内周面に、上流側摺動規制部としての上流側摺動規制面26bが形成されている。また、この第1延長管部26には、ブラシ用クランプ部26aよりも下流側の下側に、収納状態で管部4を掃除機本体1に係止するための管部係止部としての係止突出部26cが突出して形成されている。さらに、この第1延長管部26は、下流側の外周面に、第2延長管部ストッパ(第2延長管部抜止部)である抜止凸部26dが周方向全体に亘って突出して形成されている。
ブラシ用クランプ部26aは、クランプ部カバー26eからブラシ用クランプボタン26fが外部に露出し、このブラシ用クランプボタン26fの操作により、上流側延長管21に接続されている床ブラシ7を、この上流側延長管21から取り外し可能となっている。
上流側摺動規制面26bは、ブラシ用クランプ部26aが第1延長管部26の基端側よりも径小となっていることにより内周面に中心軸方向へと突出する段差状に形成されており、図1および図2に示すように、ホース体5の摺動時にフランジ部15の上流側ストッパ面15eの上流端が当接することで、ホース体5の上流側への摺動位置(摺動量)が規制される。
係止突出部26cは、第1延長管部26に対して先端側が上流側へと屈曲された側面視略L字状に形成されている。そして、この係止突出部26cの先端側は、図15に示すように、掃除機本体1の底部に設けられた管部係止溝部としての管部係止凹部である凹溝部28に係止可能であり、この係止により管部4が掃除機本体1に固定された状態となるように構成されている。
図1ないし図9に戻って、抜止凸部26dは、第1延長管部26の外周面から突出し、第2延長管部27の上流端が当接することにより、この第2延長管部27の上流側への摺動位置を規制して、この第2延長管部27の上流側への抜けを防止するものである。
第2延長管部27は、第1延長管部26よりも長い軸方向寸法を有している。また、この第2延長管部27の上流側の内周面には、図7および図8に示すように、第1延長管部下流側抜止部としての段差部27aが中心軸方向に突出して形成されている。さらに、この第2延長管部27の上側の外周面には、複数の箇所、例えば上流端近傍および下流端近傍に、伸縮クランプ23が係合可能な孔部27b,27c(図1、図2、図7および図8)が形成されている。また、この第2延長管部27の下流端の内周面は、下流側に向かって徐々に拡径するように傾斜して形成されている。さらに、この第2延長管部27の内周面の軸方向全体の両側部には、ホース体5のホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが嵌合する嵌合ガイド部としてのガイド溝部27d,27dが形成されている。そして、この第2延長管部27の下流側の外周面には、下流側延長管下流側抜止部としての抜止段差部27eが径方向に突出して形成されている。
段差部27aは、第1延長管部26の下流端が当接することにより、この第1延長管部26の下流側への摺動位置を規制して、第1延長管部26の下流側への抜けを防止するものである。また、この段差部27aは、第1延長管部26の下流端よりも内周側に突出し、ホース体5の上流側ホース部11のフランジ部15のストッパ面15f(図1および図2)が当接することで上流側ホース部11の下流側への摺動位置を規制して、ホース体5の抜けを防止するホース体ストッパ(ホース体抜止部)の機能を有している。
孔部27b,27cは、中心軸方向へと貫通して形成されており、伸縮クランプ23の一部が係合することにより第1延長管部26と第2延長管部27との伸縮状態が固定されるように構成されている。具体的に、孔部27bに伸縮クランプ23の一部が係合した状態では、延長管6が最大に収縮した状態で保持され、孔部27cに伸縮クランプ23の一部が係合した状態では、延長管6が最大に伸張した状態で保持される。
各ガイド溝部27dは、ホース体5の各ガイド凸部13dの先端側が嵌合することにより、ホース体5の摺動を延長管6の軸方向に沿ってガイドするように構成されている。また、各ガイド溝部27dは、内周側の形状に対応して、外周側がそれぞれ径方向に突出して形成されている。
抜止段差部27eは、下流側延長管22に取り付けられた伸縮クランプ23の一部などが当接することにより、下流側延長管22の下流側への摺動位置を規制して、下流側延長管部22の下流側への抜けを防止するものである。
また、下流側延長管22は、上流側延長管21の第2延長管部27の下流側が内部に挿入されて軸方向に沿って摺動することで延長管6が伸縮されるように構成されている。さらに、下流側延長管22の上側には、伸縮状態すなわち伸張状態と収縮状態とのそれぞれで下流側延長管22を上流側延長管21に対して伸縮クランプ23により固定するための係止部挿入孔としてのクランプ挿入孔である突出孔22a(図7および図8)が穿設され、この突出孔22aの下流側の外周面の上側の位置に、伸縮クランプ23が配置されているとともに、この伸縮クランプ23の下流側の外周面の上側の位置に取付部22b(図1および図2)が形成され、この取付部22bには、電動送風機2の動作モードなどが選択可能な操作部としての手元操作部31が取り付けられている。
そして、下流側延長管22の下流側には、図1ないし図6に示すように、軸方向に交差(直交)する両側位置にホースクランプ24がそれぞれ配置されている。また、この下流側延長管22の軸方向に交差(直交)する両側部には、図5および図6などに示すように、このガイド部嵌合部としてのガイド凹部22cが軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。さらに、下流側延長管22のガイド凹部22cよりも下流側の内部には、図1ないし図4に示すように、抜止部材としての略円筒状の抜止筒であるホース連結ジョイントストッパ22d(以下、単にストッパ22dという)が挿入されて固定されている。
突出孔22aは、上流側延長管21の第2延長管部27の孔部27b,27cのいずれか一方と位置合わせされた状態で伸縮クランプ23の一部が挿入されることで、上流側延長管21と下流側延長管22との軸方向位置を保持固定するための孔部である。
取付部22bは、軸方向に沿って長手状に形成され、下流側延長管22の外周面から突出したリブ部22eにより周囲が囲まれていることにより溝状となっている。また、この取付部22bには、手元操作部31を取り付けるための操作部固定手段としての略円柱状の一対の突起部22f,22fが、下流側延長管22の軸方向に互いに離間されて上側に突出している。
各ガイド凹部22cは、図5および図6に示すように、下流側延長管22の全長に亘って直線状に形成されており、延長管6の収縮状態で上流側延長管21の各ガイド溝部27dの外周側が摺動可能に嵌合して下流側延長管22に対する上流側延長管21の軸方向への摺動をガイドするとともに、延長管6の伸張状態で各ガイド溝部27dの下流側に連通して、ホース体5の各ガイド凸部13d(図1ないし図3)の先端側が嵌合することにより、ホース体5の摺動を延長管6の軸方向に沿ってガイドするように構成されている。したがって、図3に示すように、これらガイド凹部22cと、下流側延長管22の第2延長管部27のガイド溝部27dと、ホース連結ジョイント13のガイド凸部13dとにより、ホース体5を延長管6に沿って摺動可能に案内するガイド部32が構成されている。また、図9ないし図11に示すように、各ガイド凹部22cの下流端近傍には、各ホースクランプ24の一部が挿入されてガイド凹部22c内へと突出可能となるように、保持手段挿入部としてのクランプ挿入部である開口部22gがそれぞれ開口形成されている。そして、各ガイド凹部22cの下流端は、図12ないし図14に示すように、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dの摺動位置を規制するガイドストッパとしてのストッパ面22hが平面状に形成されている。
ストッパ面22hは、各ガイド凹部22cの下流側の終端となるもので、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが当接することで、ホース体5(図1)の軸方向への伸びの最大量が規制される。また、このストッパ面22hと開口部22gとの間には、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが嵌合可能な空間部Sが形成されている。
ストッパ22dは、下流側延長管22の下流側の内部にて、上流端が、上流側延長管21の第2延長管部27の下流端に若干の隙間を介して対向して配置されている。そして、このストッパ22dは、上流端面が、ストッパ面22hと略面一になっており、このストッパ面22hとともにホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dの摺動位置を規制するように構成されている。
ここで、手元操作部31は、図15に示すように、掃除する際に作業者が把持する把持部31aが基端側に向けて突出し、この把持部31aには、掃除機本体1内の電動送風機2などを所定の動作モードに設定する複数の操作ボタンである設定ボタン31bと、この設定ボタン31bの操作により発生した信号を掃除機本体1、あるいは床ブラシ7へと送信するための信号伝送部としての通信手段である赤外線送信部31cが形成されている。
また、図1ないし図4に示すように、伸縮クランプ23は、下流側延長管22の軸方向に沿って長手状に形成された伸縮操作部本体としての伸縮クランプ本体23aを備えている。この伸縮クランプ本体23aは、両側部が下流側延長管22の両側部に回動可能に軸支されているとともに、この軸支された両側部と基端23b(下流側延長管22の下流側)との間の位置に、図7および図8に示すように、下流側延長管22の外周面との間に付勢手段としての伸縮操作部用付勢手段であるコイルばね23cが配置されて、伸縮クランプ23の基端23bが上方向へと付勢されている。また、この伸縮クランプ本体23aの先端23d(下流側延長管22の上流側)には、下流側延長管22の中心軸方向へと突出して係止爪としての係止突部23eが形成されている。
伸縮クランプ本体23aの基端23bは、伸縮クランプ23を操作する際に押圧される被押圧部(被操作部)であり、コイルばね23cの付勢に抗して基端23bを下流側延長管22側へと押圧することにより、伸縮クランプ本体23aが、先端23dが下流側延長管22から離間されるように回動することで、係止突部23eが突出孔22aに退避してこの係止突部23eと上流側延長管21の孔部27bあるいは孔部27cとの係合が外れて上流側延長管21と下流側延長管22との伸縮摺動が可能になるとともに、基端23bの押圧を解除することで、コイルばね23cの付勢により伸縮クランプ本体23aが、先端23dが下流側延長管22へと接近するように回動することによって、係止突部23eが突出孔22aと位置合わせされた孔部27bあるいは孔部27cに挿入係合されると、上流側延長管21と下流側延長管22との伸縮摺動ができない状態、すなわち伸縮(摺動)をロックした状態となるように構成されている。
各ホースクランプ24は、図1ないし図4および図9ないし図14に示すように、下流側延長管22の軸方向に沿って長手状に形成された保持手段本体としてのホースクランプ本体24aを備えている。このホースクランプ本体24aは、両側部が下流側延長管22の両側部に回動可能に軸支されているとともに、この軸支された両側部と基端24b(下流側延長管22の下流側)との間の位置に、下流側延長管22の外周面との間に付勢手段としての保持手段用付勢手段であるコイルばね24cが配置されて、ホースクランプ24の基端24bが上方向へと付勢されている。また、このホースクランプ本体24aの基端24bは、下流側延長管22の下流端よりも下流側に突出しており、この下流側延長管22側の側面に、係止固定手段としての係止爪部24dが突出している。さらに、このホースクランプ本体24aの先端24e(下流側延長管22の上流側)には、下流側延長管22の中心軸方向へと突出して保持手段係止爪部としてのホースクランプ爪部24fが形成されている。
係止爪部24dは、ホース固定リング18を係止するためのもので、先端側が下流側延長管22の下流端に向けて屈曲され、ホース固定リング18の係止凹部18aに嵌合可能となっている。
また、ホースクランプ爪部24fは、下流側延長管22の開口部22gに挿入されてこの下流側延長管22の内部に突出している。さらに、このホースクランプ爪部24fの上流側には、上流側から下流側に向かって徐々に下流側延長管22の中心軸側に傾斜するように当接面としての押圧当接面である傾斜面24gが形成されているとともに、下流側には、平面状の固定手段係止部としての係止面24hが形成されている。したがって、ホースクランプ爪部24fは、側面視で略三角形状に形成されている。そして、各係止爪部24d、ホースクランプ爪部24fおよびホース固定リング18などにより、上流側ホース部11が伸びた状態でこの伸びた状態を保持可能な固定手段33が構成されている。
傾斜面24gは、延長管6を最大に収縮させた状態で、第2延長管部27の下流端が当接することで、ホースクランプ本体24aをコイルばね24cの付勢に抗して、基端24b側が下流側延長管22の外周面に接近する方向へと回動させた状態、すなわち、係止爪部24dがホース固定リング18の係止凹部18aに嵌合した状態を保持可能となっている。したがって、固定手段33は、上流側ホース部11を最大に伸びた状態で保持可能な上流側ホース部保持手段の機能だけでなく、下流側ホース部12のホース固定リング18よりも上流側を最大に収縮させた状態で保持可能な下流側ホース部保持手段の機能を有している。
係止面24hは、ホース体5を最大に伸張した状態で、ホース連結ジョイント13のガイド凸部13dが係止されることによって、ホース体5の上流側ホース部11が伸びた状態で保持されるものである。
そして、図15および図16に示すように、床ブラシ7は、横長に形成されたケース体35と、このケース体35の後部に回動可能に連結された連通管36とを備えている。
ケース体35は、床面に対向する下面に、図示しない吸込口が開口形成されている。この吸込口には、例えば回転清掃体である回転ブラシが回動可能に設けられている。
連通管36は、ケース体35に対して上下方向、左右方向、あるいは周方向などに回動可能に連結されており、先端側がケース体35の内部で吸込口に連通しているとともに、基端側がブラシ用クランプ部26aに挿入されて係止されることで、延長管6に対して気密に接続される。
次に、上記一実施の形態の作用を説明する。
図15に示す電気掃除機の収納状態では、前側が上方を向くように掃除機本体1が後部を下側として床面上に立てて載置され、管部4の延長管6の係止突出部26cが、掃除機本体1の底部の凹溝部28に係止されることで管部4が掃除機本体1に係止されている。
この状態で、管部4は、延長管6が最大に収縮した状態で、ホース体5の上流側が延長管6の上流側まで最大に摺動した状態で上流側ホース部11が最大に収縮した自然長状態となって、延長管6の上流側延長管21の第1延長管部26内に収納されているとともに、下流側ホース部12の上流側の一部が延長管6の上流側延長管21の第2延長管部27内に押し縮められた状態で収納され、この下流側ホース部12の下流側が延長管6の下流側延長管22の下流端から露出している。
具体的に、延長管6の下流側延長管22に配置した伸縮クランプ23の係止突部23eが突出孔22aから上流側延長管21の第2延長管部27の孔部27bに嵌合して各延長管21,22を互いに係止するとともに、下流側延長管22の下流端が、開口部22gから各ガイド凹部22c内に突出したホースクランプ24のホースクランプ爪部24fの傾斜面24gに当接して、コイルばね24cの付勢に抗してホースクランプ24の先端24eを押し上げ、各ホースクランプ本体24aの係止爪部24dをホース体5のホース固定リング18の係止凹部18aに係止させた状態を保持する。また、ホース体5は、上流側ホース部11が自然長に収縮した状態でフランジ部15の上流側ストッパ面15eが延長管6の上流側延長管21の第1延長管部26の上流側摺動規制面26bに当接しているとともに、各ホースクランプ本体24aの係止爪部24dの係止凹部18aへの係止によって、下流側ホース部12のホース固定リング18よりも上流側の部分が、延長管6の下流側延長管22内で軸方向に押し縮められた状態で保持されている。
そして、掃除の際には、管部4を上方に引き上げることで延長管6の係止突出部26cを掃除機本体1の凹溝部28から取り外し、伸縮クランプ23を操作して延長管6を伸張させるとともに、ホース体5を下流側に引っ張ってこのホース体5を伸張させる。
具体的に、図7に示す状態から図8に示すように、伸縮クランプ23の基端23bをコイルばね23cの付勢に抗して下流側延長管22側へと押圧操作して係止突部23eを孔部27bから退避させると、押し縮められていた下流側ホース部12が自然長に復帰するように伸張することで、この下流側ホース部12の伸張によって上流側ホース部11の先端のフランジ部15が下流側延長管22を上流側に押し、図9ないし図11に示すように、下流側延長管22の下流端が各ホースクランプ24のホースクランプ爪部24fの傾斜面24gから離間され、各コイルばね24cの付勢によって各ホースクランプ本体24aの先端24eが下流側延長管22側へと接近するように各ホースクランプ本体24aが連動して回動することにより、各ホースクランプ24の基端24bが下流側延長管22から離間されてホースクランプ爪部24fがホース固定リング18の係止凹部18aから外れてホース体5の係止が解除されるとともに、下流側ホース部12のホース固定リング18近傍の部分が延長管6の下流側延長管22の下流端から突出する。
そして、上流側延長管21と下流側延長管22とを互いに把持して引っ張り、延長管6を最大に伸張させた状態で、下流側延長管22の突出孔22aと上流側延長管21の孔部27cとが位置合わせされ、伸縮クランプ23の基端23bがコイルばね23cの付勢により復帰するように、すなわち下流側延長管22の外周面に接近する方向へと回動して係止突部23eが孔部27cに係止され、この状態でホース体5を下流側に引っ張ると、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが第2延長管部27の各ガイド溝部27dに案内されつつ、ホース体5の上流側ホース部11が延長管6の上流側延長管21の第1延長管部26内を、フランジ部15のストッパ面15fが第2延長管部27の段差部27aの上流端と当接するまで摺動する。
この後、ホース体5をさらに下流側へと引っ張ると、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが、各ガイド溝部27dを下流側へと摺動した後、各ガイド凹部22c内を下流側へとさらに摺動することで、フランジ15bが段差部27aにより係止されていることにより上流側ホース部11が第2延長管部27と下流側延長管22との軸方向寸法の総和と略等しい長さまで引き伸ばされ、図12ないし図14に示すように、各開口部22gからガイド凹部22c内に突出している各ホースクランプ24のホースクランプ爪部24fの傾斜面24gに当接し、さらに各ガイド凸部13dがガイド凹部22c内を下流側へと移動することで、コイルばね24cの付勢に抗してこの傾斜面24gを押し上げ、この傾斜面24gを乗り越えて空間部Sまで移動すると、コイルばね24cの付勢により各ホースクランプ本体24aの先端24eが復帰するように回動するとともに、上流側ホース部11が、自然長に戻る方向へと付勢されていることで、各ガイド凸部13dが各ホースクランプ本体24aの係止面24hに係止されて、上流側ホース部11の伸び状態が保持され、図16に示す使用状態となる。
したがって、延長管6を伸張させてホース体5を下流側へと引き出す動作によって、上流側ホース部11が引き伸ばされて伸張状態となり、管部4を収縮させる方向への付勢力が蓄えられる。
そして、作業者は、掃除機本体1を床面上に載置して、図示しないコンセントに電源プラグを接続した後、手元操作部31の把持部31aを把持し、各種設定ボタン31bを操作することにより赤外線送信部31cから掃除機本体1内の制御部へと信号を送信して電動送風機2を所望の動作モードで動作させ、床ブラシ7を床面上に載置して前後に走行させることで、床面上の塵埃を、電動送風機2の駆動による負圧の作用で吸込口から吸い込む。
吸い込まれた塵埃は、空気とともに、床ブラシ7の吸込口から、連通管36、上流側延長管21、下流側延長管22、上流側ホース部11、下流側ホース部12、本体吸込口3と順次吸い込まれ、集塵部にて空気と塵埃とが分離されて塵埃が捕集され、空気は電動送風機2に吸い込まれた後、排気風として掃除機本体1の外部へと排気される。
掃除が終了すると、作業者は設定ボタン31bの操作により電動送風機2の駆動を停止させ、電源プラグをコンセントから引き抜いた後、各ホースクランプ24の基端部24bをコイルばね24cの付勢に抗して押圧操作することで、ホースクランプ本体24aの先端24eが回動してホースクランプ爪部24fが下流側延長管22の開口部22gから退避し、ホース連結ジョイント13のガイド凸部13dの係合が外れ、引き伸ばされていた上流側ホース部11が自然長に復帰する方向へと収縮することで、上流側ホース部11が延長管6内を上流側へと摺動し、この摺動に伴い、延長管6の下流側に突出していたホース体5の下流側ホース部12の一部が、延長管6の下流側延長管22内へと引き込まれる。このとき、上流側ホース部11は、ホース連結ジョイント13の各ガイド凸部13dが下流側延長管22の各ガイド凹部22cと第2延長管部27の各ガイド溝部27dに案内されることで、フランジ部15の上流側ストッパ面15eが延長管6の上流側延長管21の第1延長管部26の上流側摺動規制面26bに当接する状態となる。
この状態で、作業者は、ホース体5のホース固定リング18近傍を把持して、このホース固定リング18を延長管6の下流側延長管22の下流端へと若干押し込み、各ホースクランプ24の基端24bを、コイルばね24cの付勢に抗して下流側延長管22側へと押し付けて係止爪部24dをホース固定リング18の係止凹部18aに係止させた状態を保持しつつ、伸縮クランプ23の基端23bをコイルばね23cの付勢に抗して押圧操作すると、係止突部23eが第2延長管部27の孔部27cから退避し、延長管6が収縮可能となる。そして、下流側延長管22を上流側延長管21側である上流側へと押し込むと、ホース連結ジョイント13とホースクランプ24,24とが接近することにより、これらホース連結ジョイント13とホースクランプ24,24との間に位置する下流側ホース部12が押し縮められ、下流側延長管22の開口部22gと上流側延長管21の第2延長管部27の孔部27bとの位置が合うと、伸縮クランプ23の係止突部23eが開口部22gから孔部27bに嵌合して各延長管21,22を互いに係止するとともに、下流側延長管22の下流端が、開口部22gから各ガイド凹部22c内に突出したホースクランプ24のホースクランプ爪部24fの傾斜面24gに当接して、コイルばね24cの付勢に抗してホースクランプ24の先端24eを押し上げ、各ホースクランプ本体24aの係止爪部24dをホース体5のホース固定リング18の係止凹部18aに係止させた状態を保持する。
したがって、この延長管6を収縮させる動作によって、下流側ホース部12のホース固定リング18よりも上流側の部分が押し縮められて収縮状態となり、管部4を伸張させる方向への付勢力が蓄えられる。
この状態で、作業者は、ホースクランプ24の押圧保持を解除して管部4を収縮状態とし、掃除機本体1を床面に対して立てて係止突出部26cを凹溝部28に係合させることで、図15に示す収納状態として所定の場所に収納する。
上述したように、上記一実施の形態によれば、掃除の際には、上流側ホース部11を伸ばした状態で固定手段33により保持することで上流側ホース部11が作業中に電動送風機2の負圧などにより収縮することを防止して良好な掃除性を確保できる。
また、収納の際には、上流側ホース部11を収縮した状態として延長管6内に収納することで管部4の全長を短くでき、収納状態でホース体5が必要以上のスペースを取らずコンパクトにでき、また、ホース体を延長管や掃除機本体に巻き付ける場合などのように見栄えが悪化することもなく、かつ、管部4などを分解して収納する必要もないなど、良好な収納性を確保できる。
すなわち、上流側ホース部11は、下流側ホース部12と比較して収縮性が大きく、自然長で収縮した状態となるため、上流側ホース部11を伸張した状態でこの伸張した状態を保持する機構がない場合には、上流側ホース部11が収縮しないように作業者が上流側ホース部に対して常時引っ張る方向に外力を加えて保持しなければならず、また、例えば床ブラシ7の吸込口が床面に貼り付いた場合などには、真空度の上昇によって上流側ホース部11が収縮するおそれがあるのに対して、本実施の形態では、上流側ホース部11を伸張した状態で固定手段33により保持できることで、掃除の際には伸張した状態を保持して充分な長さを確保しつつ、収納の際には収縮して短くなる管部4を、容易に構成できる。
さらに、上流側ホース部11が収縮した状態で、下流側ホース部12の一部が延長管6の内部に収納されることにより、収納状態で下流側ホース部12の一部も延長管6の内部に収納されるので、収納状態でホース体5が必要以上に露出せず、収納状態での見栄えを向上できる。
そして、上流側ホース部11の上流側を、延長管6内で摺動可能とすることにより、ホース体5を伸張させる際には、管部4の長さを、より延長でき、ホース体5を収縮させる際には、延長管6の長さを有効に利用して管部4をコンパクトに纏めることができる。
また、固定手段33は、上流側ホース部11が伸張した状態で延長管6の下流側にて上流側ホース部11と下流側ホース部12との接続部であるホース連結ジョイント13を係止することで、上流側ホース部11を伸張した状態で容易に保持できる。
さらに、管部4を伸張させて使用状態とする際には、延長管6を伸張した後、ホース体5を延長管6から引っ張るだけで各ホース部11,12の接続部であるホース連結ジョイント13が延長管6内を摺動して各ガイド凸部13dがホースクランプ24に係止されるので、上流側ホース部11を伸張した状態で容易に保持できる。
そして、管部4を収縮させた収納状態とする際も、ホースクランプ24によりホース固定リング18を係止した状態を保持しながら延長管6を押し縮めるだけで、上流側ホース部11全体と下流側ホース部12のホース固定リング18よりも上流側とを容易に延長管6の内部に収納でき、管部4の縮め動作も容易であるだけでなく、上流側ホース部11を伸張させた状態で保持する固定手段33を、下流側ホース部11を収縮させた状態で保持する手段としても利用でき、これら手段を別個に設ける場合と比較して、構成の共通化によって構成を簡略化できる。
また、固定手段33を延長管6の下流端の位置に配置することで、上流側ホース部11を伸ばした状態で下流側ホース部12の略全体を延長管6の下流端から露出させることができ、ホース体5の長さを最大限利用できる。
さらに、手元操作部31を、赤外線送信部31cなどの無線手段によって信号を送信する構成とすることにより、手元操作部31から掃除機本体1や床ブラシ7まで、ホース体5内および延長管6内などに配線を施す必要がなく、構成を簡略化できる。
なお、上記一実施の形態において、延長管6は伸縮性を有さないものでもよい。
また、ホース体5は、延長管6内で軸方向に摺動しなくてもよい。
さらに、ホース固定リング18を下流側ホース部12に設ける位置は、収納状態での下流側ホース部12の延長管6からの突出量に応じて適宜設定できる。
そして、固定手段33は、上流側ホース部11が伸張した状態を保持できれば、上記構成に限定されるものではなく、例えば延長管6の下流端よりも下流側でホース連結ジョイント13を係止するように構成してもよい。
また、電気掃除機の細部は、上記構成に限定されるものではない。
本発明の一実施の形態の電気掃除機の管部の収縮状態を示す一部を切り欠いた斜視図である。 同上管部の各ホース部の収縮状態を示す一部を切り欠いた斜視図である。 同上管部の下流側ホース部が伸張した状態を示す一部を切り欠いた斜視図である。 同上管部の各ホース部が伸張した状態を示す一部を切り欠いた斜視図である。 同上管部の収縮状態を示す斜視図である。 同上管部の最大の伸張状態を示す斜視図である。 同上管部の第1ロック手段により管部が収縮状態で保持されている状態を示す斜視断面図である。 同上第1ロック手段により管部の収縮状態での保持が解除された状態を示す斜視断面図である。 同上管部の固定手段が下流側の延長管部によりホース体の下流側ホース部を収縮させた状態で延長管内に保持している状態を示す斜視断面図である。 同上第1ロック手段での保持の解除による下流側の延長管部の移動状態を示す斜視断面図である。 同上固定手段が下流側の延長管部の移動によって下流側ホース部の保持を解除する状態を示す斜視断面図である。 同上各ホース部を伸張した際に接続部が固定手段に当接した状態を示す断面図である。 同上各ホース部を伸張した際に接続部が固定手段を動作させた状態を示す断面図である。 同上各ホース部を伸張した際に接続部が固定手段に係止された状態を示す断面図である。 同上電気掃除機の収納状態を示す斜視図である。 同上電気掃除機の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 掃除機本体
2 電動送風機
4 管部
6 延長管
11 上流側ホース部
12 下流側ホース部
13 接続部としてのホース連結ジョイント
33 固定手段

Claims (4)

  1. 電動送風機を収容した掃除機本体と、
    この掃除機本体に対して前記電動送風機の吸込側に連通して接続される管部とを具備し、
    前記管部は、
    延長管と、
    この延長管に少なくとも上流側が接続され、自然長で収縮状態となり、少なくともこの収縮状態で前記延長管内に収納可能であるとともに、外力により伸びる上流側ホース部と、
    この上流側ホース部の下流側に接続され、前記電動送風機の負圧による収縮性が前記上流側ホース部よりも小さい下流側ホース部と、
    前記上流側ホース部が伸張した状態でこの伸張した状態を保持可能な固定手段とを備えている
    ことを特徴とした電気掃除機。
  2. 下流側ホース部は、上流側ホース部が収縮した状態で、少なくとも一部が延長管の内部に収納される
    ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
  3. 上流側ホース部の上流側は、延長管の内部で摺動可能である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
  4. 固定手段は、上流側ホース部が伸張した状態で延長管の下流側にて前記上流側ホース部と下流側ホース部との接続部を係止する
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機。
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