JP2009095163A - ワイパモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸の制御位置を多数設定することができるワイパモータを得る。
【解決手段】ワイパモータ10では、モータ部にて180°以下の所定角範囲で正逆回転される出力軸26に、該出力軸26と一体に回転するセンサマグネット30が設けられている。センサマグネット30は、3つのリングマグネット40、41、42のそれぞれに第1着磁パターン40P1、41P1、42P1が形成されている。また、リングマグネット42には、第2着磁パターン42P2が形成されている。出力軸26の180°以下の正逆回転に伴う第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の磁極変化は、ホール素子44、45、46によって検出され、出力軸26の180°以下の正逆回転に伴う第2着磁パターン42P2の磁極変化は、ホール素子48によって検出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイパを所定の動作限間で往復動させるためのワイパモータに関する。
ワイパ装置を構成する減速機付きモータにおいて、出力軸を180°以内で正逆転させることで、ワイパを上下の反転位置間で往復動させるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この減速機付きモータでは、出力軸に環状のセンサマグネットが設けられ、該センサマグネットの着磁パターンに基づく磁極変化を2つの磁気センサで検出するように構成されている。
また、車両用のエアコンの電動アクチュエータにおいて、複数のダンパの停止位置に対応して、ブラシに摺接される複数の切り替えパターンを同心状に形成する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−189197号公報 実公平4−50171号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、単一の着磁パターンが形成されたセンサマグネットを用いるものであり、ワイパアームの検出位置を増すことには限界があった。また、この技術では、2つの磁気センサが出力軸の正逆転に伴いセンサマグネットの共通部分の磁極変化を検出するため、換言すれば、センサマグネットの着磁パターンは各磁気センサに対する専用パターンではないので、検出すべきワイパ位置(制御位置)の設定自由度が低かった。
また、特許文献2記載の技術は、個々のダンパの停止位置に応じた切り替えパターンをスイッチの操作によって選択するものであり、換言すれば、選択された切り替えパターンのエッジに達すると通電が遮断されてモータが停止する(回転を維持して他の位置情報を出力することができない)ものであり、各ダンパの位置情報を出力するものではない。さらに、この技術では、ブラシと切り替えパターンとが摺接する構成であるため、これらの摺動に伴う磨耗、回転ロスが生じることが懸念され、また接触不良が生じることも懸念される。
本発明は上記事実を考慮して、出力軸の制御位置を多数設定することができるワイパモータを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るワイパモータは、ワイパの所定の動作限間に対応する360°未満の所定角度範囲で出力軸を正逆回転させるモータ部と、前記出力軸と一体に又は連動して正逆回転する回転体に設けられ、該回転体の回転軸線に同軸的でかつ径の異なる円周に沿って円弧状に形成されると共にそれぞれ極性の異なる磁極が周方向に隣接された部分を含む複数の第1着磁パターンと、前記複数の第1着磁パターンの少なくとも1つと共通の前記円周における該第1着磁パターンの形成範囲以外の部分に円弧状に形成されると共に極性の異なる磁極が周方向に隣接された部分を含む少なくとも1つの第2着磁パターンとを有するセンサマグネットと、前記センサマグネットの前記複数の第1着磁パターンのそれぞれに対し非接触でかつ前記出力軸が所定角度範囲で正逆回転するのに伴って相対回転するように対向配置され、該複数の第1着磁パターンの極性に応じた信号をそれぞれ出力する複数の第1磁気センサと、前記センサマグネットの前記第2着磁パターンに対し非接触でかつ前記出力軸が所定角度範囲で正逆回転するのに伴って相対回転するように対向配置され、該第2着磁パターンの極性に応じた信号を出力する少なくとも1つの第2磁気センサと、を備えている。
請求項1記載のワイパモータでは、モータ部が作動して出力軸を360°未満の所定角度範囲で正逆回転させると、該出力軸に連結されたワイパが所定の動作限間(例えば、上下の反転位置間や、下反転位置よりも下方に位置する格納位置と上反転位置との間)で往復動される。この出力軸の正逆回転に伴って、第1着磁パターン及び第2着磁パターンがそれぞれ対応する複数の第1磁気センサ及び少なくとも1つの第2磁気センサに対し往復回動(相対回転)する。これら複数の第1磁気センサ、少なくとも1つの第2磁気センサは、対応する着磁パターンにおける対向部分の磁極に応じた信号を出力する。本ワイパモータでは、これら各磁気センサの出力信号の少なくとも1つに基づいて、各着磁パターンとの周方向の位置関係で定められている出力軸の制御位置を検出することができる。
ここで、本ワイパモータでは、センサマグネットが複数の第1着磁パターンを有するため、出力軸の制御位置を多く設定することができる。特に、出力軸が360°未満の角度範囲で正逆転する本ワイパモータにおいて、少なくとも1つの第1着磁パターンと共通(同軸的かつ同径)の円周における第1着磁パターンの形成範囲以外の部分に第2着磁パターンが形成されているので、センサマグネットを大径化することなく多くの着磁パターンを形成することができる。すなわち、出力軸が所定角度範囲で正逆回転されるために第1着磁パターンとして使用されない部分を活用して第2着磁パターンを形成することで、センサマグネットを周方向に有効利用して第2着磁パターンを設定することがきる。
このように、請求項1記載のワイパモータでは、出力軸の制御位置を多数設定することができる。なお、本ワイパモータの出力軸は、180°以下の角度範囲で正逆回転する構成とすれば、第1及び第2着磁パターンの回転範囲に相手方の磁気センサが位置することのない構成とすることができる。この構成では、第1、第2着磁パターンの自由度がそれぞれ向上する。
請求項2記載の発明に係るワイパモータは、請求項1記載のワイパモータにおいて、前記出力軸の制御位置が、前記複数の第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの各出力信号の組み合わせによって設定されている。
請求項2記載のワイパモータでは、各磁気センサは、対向する着磁パターンにおける磁極に応じた信号(2値信号)を出力する。これら2値信号の組み合わせてとして制御位置が設定されているので、仮に動作中にワイパが停止した場合であっても、各磁気センサからの信号に基づいて出力軸すなわちワイパの位置を検知することができる。
請求項3記載の発明に係るワイパモータは、請求項1又は請求項2記載のワイパモータにおいて、前記複数の第1磁気センサは、前記回転体の径方向に沿って直線状に配置されている。
請求項3記載のワイパモータでは、第1磁気センサが回転体の径方向に沿って直線状に配置されているので、換言すれば、各第1着磁パターンの設定範囲が回転体の周方向に一致されているので、各第1着磁パターン(制御位置)の設定が容易である。
請求項4記載の発明に係るワイパモータは、請求項1〜請求項3の何れか1項記載のワイパモータにおいて、前記第2磁気センサは、前記複数の第1着磁パターンのうち前記第2着磁パターンと共通の円周に沿って形成された第1着磁パターンの対向部分の極性に応じた信号を出力する前記第1磁気センサに対し、前記回転体の周方向に沿って180°離れて配置されている。
請求項4記載のワイパモータでは、第2磁気センサが対応する第2着磁パターンと共通の円周に沿った第1着磁パターンに対応する第1磁気センサに対し180°離れて配置されているので、広い(180°に近い)範囲に亘る第2着磁パターンを形成することができる。特に、請求項3に従属する構成では、各第1磁気センサと第2磁気センサとが回転体の回転軸線を通る直線状に配置されるので、センサマグネットの各着磁パターン(制御位置)の設定が容易である。
請求項5記載の発明に係るワイパモータは、請求項1〜請求項4の何れか1項記載のワイパモータにおいて、前記複数の第1着磁パターンは、同軸的かつ径方向に離間して配置された複数の単位マグネットに形成されており、前記複数の単位マグネットは、互いに固定的に連結されている。
請求項5記載のワイパモータでは、互いに固定された複数の単位マグネットのそれぞれに第1着磁パターンが形成されているので、複数の第1着磁パターンに互いの相対位置を維持させたままセンサマグネットを一体として取り扱うことができる。また、複数の第1着磁パターンの周方向の精度が確保されるので、出力軸の制御位置を精度良く設定することができる。
請求項6記載の発明に係るワイパモータは、請求項5記載のワイパモータにおいて、前記第2着磁パターンは、該第2着磁パターンと共通の前記円周に沿う前記第1着磁パターンと共通の前記単位マグネットに形成されている。
請求項6記載のワイパモータでは、円弧状又は円環状を成す単位マグネットにおける第1着磁パターンの設定範囲外に第2着磁パターンが形成されているので、複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンが互いの相対位置を維持したままセンサマグネットを取り扱うことができる。また、複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンの周方向の精度が確保されるので、出力軸の制御位置を一層精度良く設定することができる。
請求項7記載の発明に係るワイパモータは、請求項1〜請求項6の何れか1項記載のワイパモータにおいて、前記第2着磁パターンは、前記複数の第1着磁パターンのうち、少なくとも最外周に形成された第1着磁パターンと共通の円周に沿って形成されている。
請求項7記載のワイパモータでは、第2着磁パターンは、少なくとも、第1着磁パターンが沿うように形成された複数の円周のうち最も精度を確保しやすい最外周の円周に沿って形成されている。このため、第2着磁パターンにより設定される制御位置の精度を確保することができる。すなわち、第2着磁パターンを形成することで、高精度が要求される制御位置を増すことができる。
請求項8記載の発明に係るワイパモータは、請求項1〜請求項7の何れか1項記載のワイパモータにおいて、前記ワイパは、被払拭物を払拭する運転モードにおいて下反転位置と上反転位置との間で往復動するようになっており、前記センサマグネットは、前記複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンのうち少なくとも2つによって異なる上反転位置が選択可能に設定されている。
請求項8記載のワイパモータのワイパモータでは、ワイパは、少なくとも払拭動作における動作限である上下の反転位置間で往復動する。本ワイパモータは、各着磁パターンの少なくとも2つによって異なる上反転位置が設定されている。このため、例えばワイパの払拭速度や車両の走行速度等に応じて上反転位置を切り替える制御が可能になる。
請求項9記載の発明に係るワイパモータは、請求項8記載のワイパモータにおいて、前記モータ部は、前記出力軸を180°以下の所定角度範囲で正逆回転させるようになっており、前記センサマグネットは、前記複数の第1着磁パターンのうち前記第2着磁パターンと共通の円周に沿って形成された第1着磁パターンと、前記第2着磁パターンとによって、異なる上反転位置が選択可能に設定されている。
請求項9記載のワイパモータでは、共通の円周に沿って形成された第1着磁パターン、第2着磁パターンによって異なる上反転位置が設定されている。本ワイパモータでは、回転体の周方向における第1着磁パターンの形成範囲(180°以下)外の部分に第2着磁パターンが形成されるので、換言すれば、第1磁気センサは第2着磁パターンに対向することなく第2磁気センサは第1着磁パターンに対向しないので、比較的近く設定される2つの上反転位置であっても、共通の円周に沿って、しかも角度的に大きく離れて形成された第1、第2着磁パターンにて独立して設定することができる。
請求項10記載の発明に係るワイパモータは、請求項8又は請求項9記載のワイパモータにおいて、適用された車両の車速が速いほど前記上反転位置を前記下反転位置側に寄せた設定とするようになっており、車速が最も速い場合に選択される前記上反転位置は、前記複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンのうち、最外周に形成された着磁パターンによって設定されている。
請求項10記載のワイパモータでは、車速が最も速い設定範囲内である場合に選択される上反転位置は、最外周に形成された着磁パターンによって精度良く設定されている。すなわち、精度が要求される出力軸の制御位置が最外周の着磁パターンに基づいて精度良く設定されている。
本発明の実施形態に係るワイパモータ10について、図1乃至図8に基づいて説明する。先ず、ワイパモータ10の概略全体構成を説明し、次いで、本実施形態の要部である出力軸26の位置検出装置28の詳細構成について説明することとする。
(ワイパモータの概略全体構成)
図4には、本発明の実施の形態に係るギヤ部14が適用されたワイパモータ10の全体構成が、一部分解した概略的な斜視図にて示されている。この図に示される如く、ワイパモータ10は、モータ部12とギヤ部14とが一体に設けられた構成となっている。モータ部12には、図示を省略したアーマチャが収容されると共に、該アーマチャの回転軸16の先端側は、ギヤ部14を構成するハウジング20内に突出している。このハウジング20内には、ウォーム18が回転軸16と同軸的かつ一体に回転するように設けられている。
また、ウォーム18は、ハウジング20内で、本発明における回転体としてのウォームホイール22に噛み合わされて、該ウォームホイール22とでウォーム減速機構24を構成している。図4及び図5に示される如く、ウォームホイール22は、その外周部がウォーム18に噛み合される歯部23とされた円板状を成しており、その軸心部には出力軸26が同軸的かつ一体に回転するように固定的に設けられている。この実施形態では、ウォームホイール22は、樹脂材にて構成されており、金属製の出力軸26の軸方向一端部にインサート成形により一体的に形成されている。
図示は省略するが、出力軸26は、ハウジング20の底板20Aを貫通すると共に軸受によって該ハウジング20に対する回転自在に支持されており、自由端側がハウジング20の外側に突出されている。これにより、ワイパモータ10では、モータ部12が駆動されることで、該モータ部12の回転(トルク)がウォーム減速機構24を介して出力軸26に減速(トルク増幅)されつつ伝達される構成となっている。出力軸26におけるハウジング20から突出された部分は、後述するピボット軸55Dを構成するようになっている。
また、図4及び図5に示される如く、ギヤ部14には、出力軸26の回転状態としての回転位置を検出するための位置検出装置28が設けられている。位置検出装置28は、ウォームホイール22のハウジング20に対する回転に追従するように設けられたセンサマグネット30と、該ウォームホイール22の回転に伴うセンサマグネット30の磁極変化に応じた信号を出力する磁気センサ32とを主要部として構成されている。
図5に示される如く、センサマグネット30は、ウォームホイール22における出力軸26突出側とは反対側の端部22Aに固定されている。一方、図4及び図5に示される如く、磁気センサ32は、ハウジング20に固定された回路基板34に実装されており、その出力信号を回路基板34に設けられた制御装置64に出力するようになっている。
なお、図4及び図5に示される如く、ウォームホイール22すなわちセンサマグネット30と、回路基板34すなわち磁気センサ32との間には、ハウジング20内でウォーム減速機構24を覆うインナカバー36が介在している。また、ハウジング20は、その開口端20Bに接合されたアウタカバー38とで、ウォーム減速機構24、位置検出装置28、回路基板34等を被覆(内蔵)している。
そして、図6及び図7に示される如く、センサマグネット30は、それぞれ円環状に形成された複数(この実施形態では3つ)の単位マグネットとしての内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42を有して構成されている。これら内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42は、それぞれウォームホイール22(出力軸26)に同軸的かつ軸線方向にオーバラップして配置されている。この状態で、内側リングマグネット40と中間リングマグネット41との間、中間リングマグネット41と外側リングマグネット42との間には、それぞれ径方向に隙間が形成されている。
内側リングマグネット40と中間リングマグネット41とは、周方向の複数部分(この実施形態では3箇所)で連結部30Aを介して連結されており、中間リングマグネット41と外側リングマグネット42とは、周方向の複数部分(この実施形態では3箇所)で連結部30Bを介して連結されている。これにより、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42は、互いに相対変位しない一体構造とされている。図7に示される如く各連結部30Aにはそれぞれ取付孔30Cが形成されている。センサマグネット30は、図5及び図6に示される如く、ウォームホイール22から突設されると共に該取付孔30Cを貫通した各固定ピン22Bに歯付きリング35が締着されることで、ウォームホイール22に固定されている。
以上説明したセンサマグネット30は、磁性粉体を樹脂材に含ませて構成された所謂プラスチックマグネット(ボンド磁石)とされており、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42、各連結部30A、30Bが一体に形成されている。磁性粉体としては、例えばフェライト系の磁性体、アルニコ系の磁性体、ネオジウム−鉄−ボロン系の磁性体、サマリウム−コバルト系の磁性体等を用いることができ、また樹脂材としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリアミド等の樹脂材を用いることができる。この実施形態では、ナイロンにフェライトを添加した材料にてセンサマグネット30が構成されている。
これら内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、及び外側リングマグネット42は、それぞれ図3等においてドットを施して示す周方向の一部分がN極40N、41N、42Nとされると共に、残余の部分がS極40S、41S、42Sとされている。図1及び図2に示される如く、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、及び外側リングマグネット42には、それぞれ異なる着磁パターンが形成されている。なお、着磁パターンは、周方向に隣り合うN極40N、41N、42Nと、S極40S、41S、42Sとの組み合わせ(周方向における配置関係)として把握される。
この着磁パターンについて説明する前に、ワイパモータ10のワイパ装置50への適用例を説明する。図8には、ワイパモータ10が適用されたワイパ装置50の概略全体構成が正面図にて示されている。この図に示される如く、ワイパ装置50は、運転席側、助手席側のワイパアーム52D、52Pを有する。運転席側、助手席側のワイパアーム52D、52Pには、ワイパブレード54D、54Pがそれぞれ連結されている。ワイパ装置50では、ワイパアーム52D、52Pがワイパモータ10にて駆動されるようになっている。
この実施形態では、ワイパモータ10の出力軸26は、運転席側のワイパアーム52Dのピボット軸55Dを直接的に駆動する(往復回動させる)ようになっている。ピボット軸55Dには、リンクアーム57Dが一体に回動するように設けられており、このリンクアーム57Dは、助手席側のピボット軸55Pに設けられたリンクアーム57Pにリンクロッド58を介して連結されている。これにより、ワイパ装置50では、ワイパモータ10の駆動力がリンク機構を介して助手席側のピボット軸55Pに伝達され、ワイパモータ10の作動によってワイパブレード54D、54Pが同期して所定範囲を往復動しつつウインドシールドガラス56を払拭するようになっている。
具体的には、ワイパブレード54D、54Pは、払拭動作においては、下反転位置Lと上反転位置Uとの間で往復動するようになっている。また、この実施形態では、不使用時には、ワイパブレード54D、54Pは、下反転位置Lよりもさらに下方に位置する格納位置Sに位置するようになっている。
さらに、ワイパ装置50では、適用された車両(自動車)の走行速度、ワイパブレード54D、54Pによるウインドシールドガラス56の払拭モード(払拭速度)に応じて、上反転位置Uの位置が変更される構成とされている。この実施形態では、4つの上反転位置U1〜U4が設定されている。なお、ワイパモータ10は、払拭モードとして、ワイパブレード54D、54Pを比較的に低速で連続駆動するLoモード、ワイパブレード54D、54PをLoモードよりも高速で連続駆動するHiモード、ワイパブレード54D、54PをLoモードと略同じ速度で間欠的に駆動する間欠モードを、運転者のスイッチ操作により選択し得る。以下の説明では、Loモードには、ワイパブレード54D、54Pの駆動速度が同等である間欠モードが含まれるものとする。
下反転位置Lからの揺動量が最も大きくなる上反転位置U1は、車両の走行速度が所定の車速範囲V1内でかつ払拭モードがLoモードの場合に選択されるようになっている。下反転位置Lからの揺動量が上反転位置U1に次いで大きくなる上反転位置U2は、車両の走行速度が車速範囲V1内でかつ払拭モードがHiモードの場合に選択されるようになっている。下反転位置Lからの揺動量が上反転位置U2に次いで大きくなる上反転位置U3は、車両の走行速度が車速範囲V1の上限よりも速い所定の車速範囲V2内の場合に払拭モードに拘わらず選択されるようになっている。下反転位置Lからの揺動量が最も小さくなる上反転位置U4は、車両の走行速度が車速範囲V2の上限よりも速い車速範囲V3(上限設定なし)の場合に払拭モードに拘わらず選択されるようになっている。
ワイパモータ10では、それぞれ本発明における動作限である格納位置Sから上反転位置U1までのワイパアーム52D、52Pの揺動範囲(格納位置S、上反転位置U1間の範囲の外側に位置する一対の機械的ストッパ間の角範囲)が180°以下に設定されている。そして、ワイパ装置50では、ワイパモータ10の出力軸26がワイパブレード54Dのピボット軸55Dと一体に回動するように直結されている(出力軸26の先端がピボット軸55Dとして構成されている)。したがって、各ワイパモータ10は、モータ部12の回転軸16(ウォーム18)を正逆回転させることで、ウォームホイール22と共に出力軸26を180°以下の角度範囲で正逆回転(往復回転)させる構成とされている。
(位置検出装置の詳細構成)
次いで、上記したワイパブレード54D、54Pの格納位置S、下反転位置L、上反転位置U1〜U4を含む複数の位置を検出するための位置検出装置28の構成を詳細に説明する。位置検出装置28では、センサマグネット30の着磁パターンは、上記したワイパブレード54D、54Pの下反転位置L、格納位置S、上反転位置U1〜U4を含む複数の位置に対応した制御位置を、出力軸26の180°以下の正逆回転範囲に設定すべく形成されている。以下、具体的に説明する。
図1に示される如く、センサマグネット30では、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42のそれぞれにおける180°以下の領域Aに形成された着磁パターンが、それぞれ第1着磁パターン40P1、41P1、42P1とされている。この実施形態では、図1に示される如く、各第1着磁パターン40P1、41P1は、それぞれS極40S、41Sの周方向両側にN極40N、41Nが配置され、それぞれ2つの極性変化部を有する着磁パターンとされている。また、第1着磁パターン42P1は、S極42Sの周方向両側にN極42Nが配置されると共に、一方のN極42Nの外側にさらにS極42Sが配置されることで、3つの極性変化部を有する着磁パターンとされている。
また、上記のように3つの第1着磁パターン40P1、41P1、42P1が形成されたセンサマグネット30を有する位置検出装置28は、第1着磁パターン40P1、41P1、42P1に対向配置された第1磁気センサとしてのホール素子44、45、46を含んで磁気センサ32が構成されている。ホール素子44、45、46は、対応する第1着磁パターン40P1、41P1、42P1における対向部分の磁極の極性に応じた信号を出力する構成とされている。すなわち、各ホール素子44、45、46は、対応する第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の対向部分の磁極がN極であるかS極であるかに応じた信号を出力するようになっており、かつ対向部分の磁極の極性が変化した場合には該極性変化が生じたこと及び磁極変化の方向(S極からN極、又はN極からS極)に応じた信号を出力するようになっている。
さらに、上記のように第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の基端及び終端の周方向位置が一致されたセンサマグネット30を有する位置検出装置28では、該第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の対向部分の極性に応じた信号を出力する各ホール素子44、45、46は、図1に示される如く、センサマグネット30(ウォームホイール22)の径方向に沿う直線SL1上に配置されている。
そして、ワイパモータ10では、3つの内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42の少なくとも1つにおける第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の設定範囲(180°以下の領域A)の外側に、第2着磁パターンが形成されている。この実施形態では、センサマグネット30の最外周部を構成する外側リングマグネット42に、第2着磁パターン42P2が形成されている。第2着磁パターン42P2は、センサマグネット30の軸心Cに対し第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の設定範囲(180°以下の領域A)と点対称な領域B内にN極42NとS極42Sとの極性変化部が少なくとも1つ含まれるように形成されている。この実施形態では、第2着磁パターン42P2は、1つの極性変化部を有して構成されている。
また、磁気センサ32は、第2着磁パターン42P2に対向配置され、該第2着磁パターン42P2における対向部分の磁極の極性に応じた信号を出力する第2磁気センサとしてのホール素子48を含んで構成されている。ホール素子48は、ホール素子46に対しセンサマグネット30の軸心C廻りに180°離れて配置されている。すなわち、ホール素子48は、各ホール素子44、45、46と共通の直線SL1上であってセンサマグネット30の軸心Cを挟む反対側に配置されている。
以上説明したように、位置検出装置28は、計4つの第1着磁パターン40P1、41P1、42P1、及び第2着磁パターン42P2が形成されたセンサマグネット30と、計4つのホール素子44、45、46、48を有する磁気センサ32とを含んで構成されている。
そして、図2及び図3に示される如く、センサマグネット30では、第1着磁パターン40P1は、2つの極性変化部が格納位置S、上反転位置U3の判断位置Sj、U3jを設定するように形成されている。第1着磁パターン41P1は、2つの極性変化部が下反転位置L、上反転位置U1の判断位置Lj、U1jを設定するように形成されている。下反転位置Lの判断位置Ljは、センサマグネット30の周方向において格納位置Sの判断位置Sjに対し第1着磁パターン41P1の形成範囲の中央側に配置され、上反転位置U1は、センサマグネット30の周方向において上反転位置U3の判断位置U3jに対し第1着磁パターン41P1の形成範囲の中央側に配置されている。
また、第1着磁パターン42P1は、3つの極性変化部が回転方向検出点D1、回転方向検出点D2、上反転位置U2の判断位置U2jを設定するように形成されている。回転方向検出点D1は、センサマグネット30の周方向において格納位置Sの判断位置Sjと下反転位置Lの判断位置Ljとの間に配置され、回転方向検出点D2は、格納位置Sの判断位置Sjと上反転位置U3の判断位置U3jとの中間位置に対し判断位置Sj側に若干オフセットして配置されている。上反転位置U2の判断位置U2jは、センサマグネット30の周方向において上反転位置U3の判断位置U3jと上反転位置U1の判断位置U1jとの間に配置されている。
さらに、第2着磁パターン42P2は、1つの極性変化部が上反転位置U4の判断位置U4jを設定するように形成されている。上反転位置U4の判断位置U4jは、センサマグネット30の周方向に180°位相をずらした位置(該判断位置U4jとセンサマグネット30の軸心Cとを通る直線SL2が第1着磁パターン42P1と交差する位置)が、上反転位置U3の判断位置U3jと回転方向検出点D1との間であって判断位置U3jに近接した位置に位置するように配置されている。
図3(A)について補足すると、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42を展開すると共に位相が一致するように紙面上下方向に並列して示しており、符号42’は、外側リングマグネット42の第2着磁パターン42P2が第1着磁パターン42P1に対し位相が一致されるように外側リングマグネット42の着磁パターンを反転して示している。
なお、ワイパモータ10では、各判断位置Sj、Lj、U1j〜U4jでの判断から該モータ部12の停止までに慣性による出力軸26の回転が生じる。このため、図3(A)に示される如く、実際の格納位置Sは、機械的な下限ストッパ60と判断位置Sjとの間に、下反転位置Lは、判断位置Ljと回転方向検出点D1との間に、上反転位置U1は、機械的な上限ストッパ62と1の判断位置U1jと間に、上反転位置U2は、判断位置U1jと判断位置U2jとの間に、上反転位置U3は、判断位置U2jと判断位置U3jとの間に、上反転位置U4は、判断位置U3jと判断位置U4jとの間にそれぞれ位置する構成とされている。
そして、ホール素子44、45、46、48がN極に対向している場合に出力する信号を1、ホール素子44、45、46、48がS極に対向している場合に出力信号を0とすると、位置検出装置28では、上記した格納位置S、下反転位置L、上反転位置U1〜U4は、図3(B)に示される如く各ホール素子44、45、46、48の組み合わせより成る互いに異なるビット情報として特定されるようになっている。図3(A)及び図3(B)に示す領域X、Y、Zは、格納位置Sの判断位置Sjと回転方向検出点D1との間、下反転位置Lの判断位置Ljと回転方向検出点D2との間、回転方向検出点D2と上反転位置U4の判断位置U4jとの間の各領域を示している。
より具体的には、位置検出装置28は、格納位置S、領域X、下反転位置L、領域Y、Z、U1〜U4の9つの各位置範囲(領域)から周方向に隣り合う位置範囲に移行する際に、判断位置又は回転方向検出点において、ホール素子44〜48が出力する1つのビット信号が切り替わるように構成されている。これにより、位置検出装置28では、ホール素子44〜48の各信号に基づくビット情報によって、回路基板34に設けられた制御装置64に出力軸26(ワイパブレード54D、54E)の現在位置を特定させることができる構成とされている。
また、この制御装置64には、ワイパ装置50が適用された車両の走行速度に応じた信号、乗員の操作スイッチの操作により選択された払拭モードに応じた信号が入力されるようになっている。この制御装置64は、これらの信号に基づいて、上反転位置を上反転位置U1〜U4の何れかに設定し、出力軸26の正逆回転の速度を設定する構成とされている。
なお、上記の構成において、上記の通りウォームホイール22が本発明の回転体に相当するが、より広義には、センサマグネット30自体を本発明における回転体として把握することも可能である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成のワイパモータ10では、モータ部12が駆動されると、ギヤ部14のウォーム18が自軸廻りに回転され、該ウォーム18に噛み合わされているウォームホイール22が自軸廻りに回転駆動される。このウォームホイール22は出力軸26に固定されているので、出力軸26は、ウォームホイール22と一体に、ウォーム18の回転数に対し減速された回転数(増幅されたトルク)で180°以内の範囲で正逆回転される。
このとき、センサマグネット30は、ウォームホイール22と一体に回転し、出力軸26すなわち内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42の回転位置に応じた信号を、ホール素子44〜48に出力させる。回路基板34に設けられた制御装置64は、ホール素子44〜48からの出力軸26の回転位置に応じた信号に基づいて、モータ部12の作動、停止、回転方向等を制御する。
例えば、操作スイッチによりLoモードが選択された場合は、ワイパ装置50が適用された車両の走行速度が車速範囲V1内であれば、出力軸26が下反転位置Lと上反転位置U1との間で正逆回転されて、ワイパブレード54D、ワイパブレード54Pは、下反転位置Lと上反転位置U1との間で往復動される。すなわち、制御装置64は、位置検出装置28の判断位置Ljがホール素子45を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子45から入力されると、モータ部12の回転方向を切り替え(逆転から正転に変更し)、判断位置U1jホール素子45を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子45から入力されると、モータ部12の回転方向を再度切り替える(正転から逆転に変更する)。
払拭モードとしてHiモードが選択されると、制御装置64は、上反転位置Uを上反転位置U2に切り替える。この場合、出力軸26が下反転位置Lと上反転位置U2との間で正逆回転されて、ワイパブレード54D、ワイパブレード54Pは、下反転位置Lと上反転位置U2との間で往復動される。すなわち、制御装置64は、位置検出装置28の判断位置Ljがホール素子45を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子45から入力されると、モータ部12の回転方向を切り替え、判断位置U2jがホール素子46を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子46から入力されると、モータ部12の回転方向を再度切り替える。
また、ワイパ装置50が適用された車両の走行速度が車速範囲V2内まで上昇すると、回路基板34に設けられた制御装置64は、払拭モードに拘わらず、上反転位置を上反転位置U3に切り替える。この場合、出力軸26が下反転位置Lと上反転位置U3との間で正逆回転されて、ワイパブレード54D、ワイパブレード54Pは、下反転位置Lと上反転位置U3との間で往復動される。すなわち、制御装置64は、位置検出装置28の判断位置Ljがホール素子45を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子45から入力されると、モータ部12の回転方向を切り替え、判断位置U3jがホール素子44を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子44から入力されると、モータ部12の回転方向を再度切り替える。
さらに、ワイパ装置50が適用された車両の走行速度が車速範囲V3まで上昇すると、回路基板34に設けられた制御装置64は、払拭モードに拘わらず、上反転位置を上反転位置U4に切り替える。この場合、出力軸26が下反転位置Lと上反転位置U4との間で正逆回転されて、ワイパブレード54D、ワイパブレード54Pは、下反転位置Lと上反転位置U4との間で往復動される。すなわち、制御装置64は、位置検出装置28の判断位置Ljがホール素子45を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子45から入力されると、モータ部12の回転方向を切り替え、判断位置U4jがホール素子48を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子48から入力されると、モータ部12の回転方向を再度切り替える。
以上により、ワイパモータ10が適用されたワイパ装置50では、車両の走行速度が比較的低い場合には、広い払拭範囲をワイパブレード54D、ワイパブレード54Pによって払拭させることができ、走行速度が速い場合に上反転位置Uを切り替えることで、例えば走行風の風圧によってワイパブレード54DがピラーP(図8参照)に干渉することが防止される。
また、上記の如き各モードでの動作の際に、位置検出装置28では、センサマグネット30に形成された第1着磁パターン42P1の回転方向検出点D1、回転方向検出点D2において出力軸26の回転方向すなわちワイパブレード54D、ワイパブレード54Pの払拭方向を検出している。
そして、ワイパモータ10は、操作スイッチでワイパ停止が選択されると、ワイパブレード54D、ワイパブレード54Pが格納位置Sに至るように回路基板34に形成された制御装置64が該モータ部12を制御する。すなわち、制御装置64は、判断位置Sjがホール素子44を通過することで生じる磁極の極性変化に応じた信号が該ホール素子44から入力されると、モータ部12の回転を停止させる。
ここで、ワイパモータ10では、センサマグネット30がそれぞれ第1着磁パターン40P1、41P1、42P1が形成されている3つの内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42を備えるため、出力軸26の制御位置(格納位置S、下反転位置L、上反転位置U等)を多く設定することができる。しかも、ワイパモータ10では、上記3つのリングマグネットのうちの少なくとも1つである外側リングマグネット42に第2着磁パターン42P2が形成されているので、センサマグネット30の外径を増すことなく、より多くの制御位置を設定することができる。
すなわち、出力軸26が180°以下の角度範囲で正逆転する本ワイパモータ10において、外側リングマグネット42における第1着磁パターン42P1の形成範囲以外の部分を有効利用して第2着磁パターン42P2が形成されているので、センサマグネット30を大径化することなく多くの着磁パターンを形成することができる。この実施形態では、通常3つのリングマグネットで設定し得る制御位置の数(8つ=2)を上回る数の制御位置(図2及び図3に示す格納位置S、下反転位置L、上反転位置U1〜U4、領域X、Y、Zの9つ)を設定する例を示した。
このように、本発明の実施形態に係るワイパモータ10では、出力軸26の制御位置を多数設定することができる。
また、ワイパモータ10では、図3(B)に示される如く、4つのホール素子44〜48の出力信号に基づいて、上記した9つの各制御位置をビット情報として得ることができる。すなわち、ワイパモータ10では、4つのホール素子44〜48の出力信号から成るビット情報に基づいて、出力軸26の現在位置を検出することができる。
さらに、ワイパモータ10では、内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42の各第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の周方向の範囲が一致されているので、換言すれば、ホール素子44、45、46がセンサマグネット30の径方向に沿って直線状に配置されているので、各第1着磁パターン40P1、41P1、42P1(各制御位置)の設定が容易である。
特に、出力軸26の正逆回転範囲が180°以下であるワイパモータ10では、外側リングマグネット42の第1着磁パターン42P1の着磁パターンに応じた信号を出力するホール素子46に対し、ホール素子48が180°離れて配置されているため、第1着磁パターン42P1の形成部分がホール素子48と対向することがなく第2着磁パターン42P2の形成部分がホール素子46と対向することがない。すなわち、ホール素子46とホール素子48とが互いに独立した(専用の)第1着磁パターン42P1、第2着磁パターン42P2の極性(変化)を検出する構成であるため、第2着磁パターン42P2を広い範囲で設定することができる。そのため、例えば、第1着磁パターン42P1(180°以下の領域A)内に上反転位置U2、U4の各判断位置U2j、U4jを設定した構成では、この各判断位置U2j、U4jとがあまりに近接しているために、パターン着磁そのものが困難であるが、上反転位置U2、U4の一方を、第1着磁パターン42P1にて設定し、他方を第1着磁パターン42P1と同一円周上でありながら第1着磁パターン42P1の設定範囲(180°以下の領域A)と点対称な領域B内の第2着磁パターンに設定することにより、近接した位置を検出すべく充分離れた位置で容易にパターン着磁をすることができる。また、ワイパモータ10では、共通の外側リングマグネット42による制御位置の設定自由度が広く、ホール素子の配置に制約を与えることが抑制される。例えば、比較的近設して設定される上反転位置U2、U4を第1着磁パターン42P1のみで設定する構成(上記の如く領域A内に判断位置U2j、U4jを設定する構成、ホール素子46、48が共通の判断位置U2jを検出する構成を含む)では、ホール素子46、48が干渉してしまうことが懸念されるが、本実施形態に係るワイパモータ10では、ホール素子46を領域Aに配置すると共に、ホール素子48を領域Bに配置するので、ホール素子46、48が干渉してしまうことがない。このように、ワイパモータ10では、比較的近設して設定される上反転位置U2、U4を共通の外側リングマグネット42を用いて容易に設定することができることが示された。
さらに、ワイパモータ10では、ホール素子44、45、46とホール素子48とが直線SL1上に配置されるので、第1着磁パターン40P1、41P1、42P1、及び第2着磁パターン42P2(格納位置S、下反転位置L、上反転位置U1〜U4、領域X、Y、Z)の設定が一層容易である。
またさらに、ワイパモータ10では、3つのリングマグネットのうち、最も精度を確保しやすい外側リングマグネット42に第2着磁パターン42P2が形成されているため、高精度が要求される制御位置を増すことができる。この実施形態では、第2着磁パターン42P2にて設定される制御位置として、最も高い位置精度が要求される車速範囲V3での上反転位置U4が設定されている。
またここで、ワイパモータ10では、3つの内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42が連結部30A、30Bを介して固定的に連結されているので、複数の第1着磁パターン40P1、41P1、42P1に互いの相対位置を維持させたままセンサマグネット30を取り扱うことができる。しかも、上記の如く外側リングマグネット42には第2着磁パターン42P2が形成されているので、複数の第1着磁パターン40P1、41P1、42P1、及び第2着磁パターン42P2に互いの相対位置を維持させたままセンサマグネット30を取り扱うことができる。このため、センサマグネット30では、ウォームホイール22への取り付けに伴って内側リングマグネット40、中間リングマグネット41、外側リングマグネット42が相対的に周方向に位置ずれしてしまうことがなく、センサマグネット30にて設定される各制御位置の相対位置精度が高い。
以上説明したように位置検出装置28によって多数の制御位置を精度良く設定することができるワイパモータ10では、例えば上記した如く位置検出装置28を用いて複数の上反転位置U1〜U4を切り替える制御を実現することができる。
なお、上記の実施形態では、センサマグネット30が3つのリングマグネット40、41、42を有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、センサマグネット30は、2つ又は4つ以上のリングマグネットを有して構成されても良い。
また、上記した実施形態では、第1着磁パターン40P1、41P1、42P1、第2着磁パターン42P2がそれぞれ円環状を成すリングマグネットに形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、各第1着磁パターン40P1、41P1、42P1、第2着磁パターン42P2は、円弧状のマグネットに形成されても良い。また、第1着磁パターン42P1と第2着磁パターン42P2とは、共通の円周に沿って形成されれば足り、共通のマグネットに形成された構成に限定されることはない。なお、これらの場合であっても、各マグネットは連結部を介して連結されることで一体として取り扱い可能であることが望ましい。
さらに、上記した実施形態では、第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の周方向の位置が一致された例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1着磁パターン40P1、41P1、42P1の周方向の相対位置がずらされた構成としても良い。すなわち、各ホール素子44、45、46が共通の直線SL1上に配置される構成に限定されることはない。
またさらに、上記した実施形態では、出力軸26の正逆回転する範囲が180°以下である例を示したが、本発明はこれに限定されず、出力軸26の正逆回転する範囲は、360°未満であれば良い。すなわち、この正逆回転に伴ってホール素子46が対向する範囲の外側にホール素子48を配置すれば良い。
また、上記した実施形態では、出力軸26がピボット軸55Dを直接的に駆動する例を示したが、本発明はこれに限定されず、出力軸26が360°未満の角度範囲で正逆回転する構成であれば、如何なる形式のワイパ装置50に適用されても良い。したがって例えば、ワイパモータ10は、運転席用と助手席用とにそれぞれ設けられても良い。また例えば、図9に示すように、ワイパモータ10は、出力軸26にクランクアーム66を固定し、このクランクアーム66とリンクアーム57Dとをリンクロッド68を介して連結することによって駆動力を伝達するように構成しても良い。
さらに、上記した実施形態では、磁気センサ32がホール素子44〜48を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ホール素子44〜48の少なくとも一部に代えて、磁気抵抗素子等を採用しても良い。
またさらに、上記した実施形態では、上記した9つの制御位置を設定し得る例を示したが、本発明はこれに限定されず、上記の制御位置の少なくとも一部に代えて又は上記の制御位置の少なくとも一部に加えて、各種の制御位置を採ることができる。また、例えば、上記した位置検出装置28からの信号と、アーマチャパルスを検出する位置検出手段の信号等とに基づいて制御を行う制御装置を備えて本発明を実施することも可能である。
また、上記した実施形態では、最外周のリングマグネット42に第2着磁パターン42P2が形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第2着磁パターン42P2加えて又は第2着磁パターン42P2に代えて、他のリングマグネットに第2着磁パターンを形成しても良い。
本発明の実施形態に係るワイパモータを構成するセンサマグネットと磁気センサとを模式的に示す底面図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータを構成するセンサマグネットにより設定される各制御位置を模式的に示す底面図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータを構成するセンサマグネットにより設定される各制御位置を示す図であって、(A)は展開図、(B)は制御位置のビット情報を示す図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータの概略全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータの側断面図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータを構成するセンサマグネットとウォームホイールへの取り付け状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータを構成するセンサマグネットを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータが適用されたワイパ装置の概略全体構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るワイパモータが適用されたワイパ装置の別例を示す正面図である。
符号の説明
10・・・ワイパモータ、12・・・モータ部、26・・・出力軸、30・・・センサマグネット、40・・・内側リングマグネット(単位マグネット)、40P1・41P1・42P1・・・第1着磁パターン、41・・・中間リングマグネット(単位マグネット)、42・・・外側リングマグネット(単位マグネット、共通の円周)、42P2・・・第2着磁パターン、44・45・46・・・ホール素子(第1磁気センサ)、48・・・ホール素子(第2磁気センサ)、50・・・ワイパ装置(ワイパ)

Claims (10)

  1. ワイパの所定の動作限間に対応する360°未満の所定角度範囲で出力軸を正逆回転させるモータ部と、
    前記出力軸と一体に又は連動して正逆回転する回転体に設けられ、該回転体の回転軸線に同軸的でかつ径の異なる円周に沿って円弧状に形成されると共にそれぞれ極性の異なる磁極が周方向に隣接された部分を含む複数の第1着磁パターンと、前記複数の第1着磁パターンの少なくとも1つと共通の前記円周における該第1着磁パターンの形成範囲以外の部分に円弧状に形成されると共に極性の異なる磁極が周方向に隣接された部分を含む少なくとも1つの第2着磁パターンとを有するセンサマグネットと、
    前記センサマグネットの前記複数の第1着磁パターンのそれぞれに対し非接触でかつ前記出力軸が所定角度範囲で正逆回転するのに伴って相対回転するように対向配置され、該複数の第1着磁パターンの極性に応じた信号をそれぞれ出力する複数の第1磁気センサと、
    前記センサマグネットの前記第2着磁パターンに対し非接触でかつ前記出力軸が所定角度範囲で正逆回転するのに伴って相対回転するように対向配置され、該第2着磁パターンの極性に応じた信号を出力する少なくとも1つの第2磁気センサと、
    を備えたワイパモータ。
  2. 前記出力軸の制御位置が、前記複数の第1磁気センサ及び前記第2磁気センサの各出力信号の組み合わせによって設定されている請求項1記載のワイパモータ。
  3. 前記複数の第1磁気センサは、前記回転体の径方向に沿って直線状に配置されている請求項1又は請求項2記載のワイパモータ。
  4. 前記第2磁気センサは、前記複数の第1着磁パターンのうち前記第2着磁パターンと共通の円周に沿って形成された第1着磁パターンの対向部分の極性に応じた信号を出力する前記第1磁気センサに対し、前記回転体の周方向に沿って180°離れて配置されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のワイパモータ。
  5. 前記複数の第1着磁パターンは、同軸的かつ径方向に離間して配置された複数の単位マグネットに形成されており、
    前記複数の単位マグネットは、互いに固定的に連結されている請求項1〜請求項4の何れか1項記載のワイパモータ。
  6. 前記第2着磁パターンは、該第2着磁パターンと共通の前記円周に沿う前記第1着磁パターンと共通の前記単位マグネットに形成されている請求項5記載のワイパモータ。
  7. 前記第2着磁パターンは、前記複数の第1着磁パターンのうち、少なくとも最外周に形成された第1着磁パターンと共通の円周に沿って形成されている請求項1〜請求項6の何れか1項記載のワイパモータ。
  8. 前記ワイパは、被払拭物を払拭する運転モードにおいて下反転位置と上反転位置との間で往復動するようになっており、
    前記センサマグネットは、前記複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンのうち少なくとも2つによって異なる上反転位置が選択可能に設定されている請求項1〜請求項7の何れか1項記載のワイパモータ。
  9. 前記モータ部は、前記出力軸を180°以下の所定角度範囲で正逆回転させるようになっており、
    前記センサマグネットは、前記複数の第1着磁パターンのうち前記第2着磁パターンと共通の円周に沿って形成された第1着磁パターンと、前記第2着磁パターンとによって、異なる上反転位置が選択可能に設定されている請求項8記載のワイパモータ。
  10. 適用された車両の車速が速いほど前記上反転位置を前記下反転位置側に寄せた設定とするようになっており、
    車速が最も速い場合に選択される前記上反転位置は、前記複数の第1着磁パターン及び第2着磁パターンのうち、最外周に形成された着磁パターンによって設定されている請求項8又は請求項9記載のワイパモータ。
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