JP2009094996A - 原稿読取装置及び原稿読取システム - Google Patents

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Abstract

【課題】任意の画像処理を実行させるための領域指定を、原稿を汚すことなく簡単な操作で確実に実行できるようにする。
【解決手段】原稿読取装置1は、原稿読取部より上流側の原稿搬送路中で原稿を加熱するヒータ91,92を備えている。そしてヒータ91,92による加熱を行わずに画像読取部で読み取った画像データと、加熱を行って画像読取部で読み取った画像データとを比較することで、加熱により変性して消色する着色材料により描画された描画画像データを抽出する。そして抽出した描画画像データで囲まれた指定領域を判定し、その指定領域の画像データに対して、ユーザによる操作入力に基づく特定の画像処理を施す。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿読取装置及び原稿読取システム、より詳細には、ユーザが指定した領域内の原稿画像に対して任意の画像処理を行うことができるようにした原稿読取装置及び原稿読取システムに関する。
原稿の画像を読み取って画像データを生成する原稿読取装置が周知である。また読み取った原稿画像データに対して任意の画像処理を実行できる装置が知られている。例えば画像処理としては、例えば画像消去、色変更、変倍、強調処理などがある。また、画像合成等の画像編集も画像処理として挙げられる。
上記のような画像処理を実行するときに、読み取った画像データの一部の領域を指定し、その指定領域の画像データに対して任意の画像処理を実行できれば、ユーザにとってさらに高い利便性が得られる。
例えば特許文献1には、画像信号から特定の枠内の領域を検出し、検出した枠内領域の画像編集を容易にすること意図した枠内領域検出装置が開示されている。また特許文献2には、特定の温度まで加熱することにより色が消える消色インクが開示されている。
特開平3−17787号公報 特開2006−63238号公報
原稿の一部の領域を指定して、その指定領域に対して画像消去、色変更、変倍、強調処理、編集などの画像処理を行うとき、従来の原稿読取装置では困難が伴う。例えば原稿自体に書き込みを行って領域を指定すると原稿を汚すことになってしまい、問題となる。
また、原稿画像を一度読み取って、その画像データを表示画面上に表示し、表示画面に対して操作を行うことで領域を指定できるようにする手法が考えられるが、この手法では原稿を汚すことはないものの、読み取った画像データに対する編集作業が必要となり、操作が煩雑になるという問題が生じる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、任意の画像処理を実行させるための領域指定を、原稿を汚すことなく簡単な操作で確実に実行できるようにした原稿読取装置及び原稿読取システムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を備えた原稿読取装置であって、画像読取部より上流側の原稿搬送路中で原稿を加熱するヒータを備え、ヒータによる加熱を行わずに画像読取部で読み取った画像データと、ヒータによる加熱を行って画像読取部で読み取った画像データとを比較することで、加熱により変性して消色する着色材料により描画された描画画像データを抽出する画像データ抽出部を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、画像データ抽出部が描画画像データの抽出を行う際に、画像読取部は、同一の原稿を2回連続して読み取る動作を行い、
1回目の原稿画像の読み取り時には、ヒータによる加熱を行わずに原稿画像を読み取り、2回目の原稿画像の読み取り時には、ヒータによる加熱を行って原稿画像を読み取ることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を備えた原稿読取装置であって、画像読取部より下流側の原稿搬送路中で原稿を加熱するヒータを備え、画像読取部で読み取った画像データから、特定の色の着色材料により描画された描画画像データを抽出する画像データ抽出部を有することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、画像データ抽出部で抽出した描画画像データに基づいて、描画画像データで囲まれた指定領域を判定する指定領域判定部と、指定領域判定部が判定した指定領域の画像データに対して、指定された画像処理を施す画像処理部と、を有することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1または第2の技術手段において、ヒータによる加熱を行わずに画像読取部で読み取った画像データと、ヒータによる加熱を行って画像読取部で読み取った画像データとを表示させる表示部を有し、画像処理部は、表示部に表示した画像データを確認する操作入力を受け付けて、操作入力後に指定された画像処理を施すことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第3の技術手段において、画像読取部で読み取った画像データを表示させる表示部を有し、画像処理部は、表示部に表示した画像データを確認する操作入力を受け付けて、操作入力後に前記指定された画像処理を施すことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、ヒータが、原稿の表裏の両方の面を加熱可能に設けられていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段において、ヒータが、原稿の表面と裏面とを選択的に加熱することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第8の技術手段において、ヒータが、原稿の表面を加熱する第1ヒータと、原稿の裏面を加熱する第2ヒータとからなり、第1及び第2ヒータは、原稿の搬送路を挟んで対向配置していることを特徴としたものである。
第10の技術手段は、第1または第2の技術手段において、ヒータによる加熱を行って原稿画像を読み取るときの原稿の搬送速度が、ヒータによる加熱を行わずに原稿画像を読み取るときの搬送速度よりも遅いことを特徴としたものである。
第11の技術手段は、第1〜第10のいずれか1の技術手段において、描画画像データを抽出すべき原稿のページ番号が指定されているときに、指定されたページ番号の原稿を加熱するようにヒータを制御することを特徴としたものである。
第12の技術手段は、原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、原稿を加熱して加熱により変性して消色する着色材料により描画された原稿上の描画部を消去するヒータとを有する原稿読取装置と、着色材料により描画された描画画像データを抽出する描画画像データ抽出部と、画像データ抽出部で抽出した描画画像データに基づいて、描画画像データで囲まれた指定領域を判定する指定領域判定部と、指定領域判定部が判定した指定領域の画像データに対して、指定された画像処理を施す画像処理部とを有することを特徴としたものである。
第13の技術手段は、第12の技術手段において、画像処理部が、指定領域の画像データを消去して他の画像データを合成することを特徴としたものである。
第14の技術手段は、第13の技術手段において、画像処理部が、他の画像データを前記指定領域の大きさに一致するように自動変倍して合成することを特徴としたものである。
第15の技術手段は、第13の技術手段において、画像処理部が、複数の指定領域に対して複数の他の画像データを所定の順序で合成することを特徴としたものである。
第16の技術手段は、第13の技術手段において、画像処理部が、テキストデータをビットマップデータに変換し、変換したビットマップデータを他の画像データとして指定領域に合成することを特徴としたものである。
第17の技術手段は、第13の技術手段において、画像処理部が、元画像を隠蔽していることを示す他の画像データを前記指定領域に合成することを特徴としたものである。
本発明によれば、任意の画像処理を実行させるための領域指定を、原稿を汚すことなく簡単な操作で確実に実行することができる。
さらに本発明では、加熱により変性して消色する消色インクを用いて原稿自体に書き込みを行うことができるため、ユーザは、原稿を参照しながら直接原稿上に任意の領域を指定する書き込みを行うことができ、煩雑な操作を行う必要がなくなる。また原稿読取装置にはヒータが備えられ、ヒータにより原稿を加熱することで消色インクが消去されるので、原稿を汚すことなく、領域指定を容易に行うことが可能となる。
(システムの全体構成)
図1は、本発明による原稿読取システムの全体構成例を示す図である。原稿読取システムは、原稿読取装置1と、指定領域判定部2と、画像処理部3とを有する。
原稿読取装置1は、原稿画像を読み取って画像データを生成する。指定領域判定部2は、原稿読取装置1で読み取られた画像データから、所定の描画画像データで囲まれた指定領域を判定する。上記描画画像データは、加熱により変性して消色する着色材料により描画された画像データか、もしくは、特定の色の着色材料により描画された画像データである。
画像処理部3は、指定領域判定部2で判定された指定領域の画像データに対して、指定された画像処理を行う。画像処理としては、例えば画像消去、色変更、変倍、強調処理、または画像合成等の画像編集処理などを実行することができる。
画像合成等の画像編集処理としては、例えば指定領域の画像データを消去して他の画像データを合成する処理が可能で、この場合、他の画像データを指定領域の大きさと一致するように自動変倍して合成する処理、複数の指定領域に対して所定の順序で複数の画像データを合成する処理、テキストデータをビットマップデータに変換して指定領域に合成する処理、元画像を隠蔽していることを示す画像データを指定領域に合成する処理、等を実行させることができる。
図1のシステム構成例では、指定領域判定部2と、画像処理部3とは、原稿読取装置1に外部に構成されるもので、例えば原稿読取装置1を備えているデジタル複合機の制御部に含まれていてもよいし、原稿読取装置1に接続された情報処理装置(PC等)に含まれたものであってもよい。また指定領域判定部2と、画像処理部3とが原稿読取装置1に内蔵された構成であってもよい。この場合には、本発明による原稿読取装置の実施形態が構成される。画像処理された画像データは、プリンタで印刷出力させたり、PCで表示・画像処理等を行ったり、メール送信させたりすることができる。
(実施形態1)
図2は、本発明に係る原稿読取装置の一実施形態を説明するための概略構成図である。本実施形態の原稿読取装置1は、複写機(図示せず)の上部に設けられるもので、主として第2画像読取手段50を収容するADF(Auto Document Feeder;自動原稿送り装置)100と、第1画像読取手段10を収容する主走査部200とから構成されている。
ADF100と主走査部200とはヒンジ(図示せず)によって連結され、ADF100はヒンジの回動によって主走査部200に対して開閉可能となっている。
主走査部200は、主として筐体30と、透明なガラス板からなるプラテン板40と、筐体30内に収容される第1画像読取手段10とから構成されている。
第1画像読取手段10は、光源11及び第1ミラー12aを保持する光源ユニット21と、第2ミラー12b及び第3ミラー12cを保持するミラーユニット22と、レンズ13と、CCD14とから構成された縮小光学系の画像読取手段である。
主走査部200は、プラテン板40上にユーザにより載置された原稿画像の読み取りを行う原稿固定方式による画像読取と、ADF100によって自動的に原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る原稿移動方式の両方式に対応している。
原稿固定方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット21とミラーユニット22は、原稿固定方式に対応したホームポジションにそれぞれ移動する。図2は、これら光源ユニット21とミラーユニット22とがホームポジションにある状態を示している。
そしてその後、光源ユニット21が原稿に対して光を照射しながら一定の速度で副走査方向(紙面に対して左右方向)に移動して原稿の画像を走査し、それと同時にミラーユニット22が光源ユニット21の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向に移動する。
光源ユニット21から照射され原稿から反射した光は、光源ユニット21に設けられた第1ミラー12aで反射した後、ミラーユニット22が備える第2及び第3ミラー12b,12cによって180°光路変換される。そして第3ミラー12cで反射された光はレンズ13を介してCCD14に結像し、電気的な画像データに変換される。
一方、原稿移動方式によって原稿画像を読み取る場合、光源ユニット21及びミラーユニット22は、図2に示される状態のホームポジションに静止したまま、ADF100によってホームポジションの上部を通過するように搬送される原稿に対して光源11からの光を走査する。そして原稿の表面で反射した光は、上述の原稿固定方式と同様に、第1ミラー12aによって反射した後、ミラーユニット16の第2及び第3ミラー12b,12cによって180°光路変換され、レンズ13を介してCCD14に結像し、電気的な画像データに変換される。
図2に示されるように、ADF100は、主として原稿載置台101に載置された原稿を1枚ずつADF100の内部へ呼び込む呼び込みローラ70と、呼び込まれた原稿を原稿搬送路Fに沿って搬送する複数対の搬送ローラ71と、給紙タイミングを調節するレジストローラ72と、画像読み取りを終えた原稿を排紙トレイ102へ排出する排紙ローラ73とから構成されている。そしてユニット化された第2画像読取手段50が略U字状に弧を描く原稿搬送路F内に収まるように配設されている。
第2画像読取手段50は、第1ミラー52a、第2ミラー52b、第3ミラー52c、第4ミラー52d、レンズ53及びCCD54から構成された縮小光学系の画像読取手段であり、これらの各要素は1つの集合体をなすようにユニット化されてユニット用筐体60に収容されている。
なお、第2画像読取手段50において、光源51、レンズ53、及びCCD54は、第1画像読取手段10を構成する各要素と同一のものである。
第2画像読取手段50は、ユーザから両面読み取りの要求がなされた際に、原稿搬送路Fを搬送される原稿の裏面側の画像を読み取る。具体的には、第1画像読取手段10によって原稿の表面側の画像が読み取られた後、その原稿は原稿搬送路Fに沿って排紙トレイ102へ向けて搬送される。そしてことのきに、原稿は第2画像読取手段50の光源51の下部を通過する。
その際に第2画像読取手段50の光源51は、原稿の裏面側へ向けて光を照射する。そして原稿の裏面から反射された光は、ガラス等の透明部材で形成された読取窓55を通過し、第1〜第4ミラー52a,52b,52c,52dによって順次光路変換され、レンズ53を介してCCD54に結像し、電気的な画像データに変換される。第1画像読取手段10及び第2画像読取手段50は、原稿画像を読み取って画像データを生成する本発明の画像読取部に該当する。
また、ADF100の下面は、主走査部200のプラテン板40上に載置された読み取り原稿を上から押さえる押さえ板80となっている。この押さえ板80は、第1画像読取手段10の光源11に対峙する部分が開放可能な蓋体81となっている。
ADF100の搬送路中には、第1ヒータ91及び第2ヒータ92よりなるヒータユニット90が設けられている。これら第1及び第2ヒータ91,92は、原稿に付加された消色インクを消すために設けられているもので、第1ヒータ91により原稿の表(オモテ)面の消色インクを消去し、第2ヒータ92により原稿の裏面の消色インクを消去する。これら第1ヒータ91及び第2ヒータ92は、原稿の搬送路を挟んで互いに対向して配置している。これにより熱が分散することなく、原稿を表裏から効率良く加熱することができるようになっている。
図3は、原稿読取装置の一実施形態における電気的構成の主要部を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の原稿読取装置1は、主として制御部301、スキャナ部302、画像処理部303、記憶部304、通信部305、操作パネル部306、原稿走査部駆動モータ307aを駆動制御するドライバ307、原稿搬送ローラ駆動モータ308aを駆動制御するドライバ308から構成されている。
制御部301は、装置全体の動作制御を管理する部分であり、図示は省略しているがCPU、ROM、RAM等によって構成されている。制御部301によって、本発明の画像データ抽出部、指定領域判定部、及び画像処理部が実現される。
スキャナ部302は、図2に示す第1及び第2画像読取手段10,50の走査光学系を構成する。第1及び第2画像読取手段10,50の各CCD14,54は、上記説明では光学縮小方式のCCD(Charge Coupled Devices)としているが、等倍光学方式のCIS(Contact Image Sensor)でもよい。
画像処理部303は、第1画像読取手段10または第2画像読取手段50で読み取った光学データを、ページ単位で電気的な画像データに変換する。
記憶部304は、例えばRAM、EEPROM、ハードディスク、MOなどで構成され、制御部301によって制御される制御中のデータや、入力された各種指示内容、及びスキャナ部302で読み取った原稿の画像データ等を記憶する。
通信部305は、接続されたコンピュータやプリンタといった外部機器4との間で双方向通信を行う通信部であり、画像処理部303で画像処理したデータを外部機器4に送信する。また、外部機器4から送信されてきたデータを本装置が扱えるデータに展開するためのメモリを備えている。
操作パネル部306は、図示は省略しているが、図2に示す原稿読取装置1の手前側に配置される。具体的には、主走査部200をADF100より手前側まで拡張し、その上面部分に配置される。操作パネル部306は、原稿読取時の動作モード(片面読み取りや両面読み取りなどの指定)を入力する場合などに用いられる。
原稿走査部駆動モータ307aは、原稿固定方式によって原稿画像を読み取る場合に、光源ユニット21及びミラーユニット22を適宜の速度で副走査方向に移動させるためのモータであり、制御部301の制御に従って、ドライバ307により適宜駆動制御される。
原稿搬送ローラ駆動モータ308aは、原稿搬送路Fに配置された呼び込みローラ70、搬送ローラ71、レジストローラ72、排紙ローラ73などの各ローラを駆動するモータであり、制御部301の制御に従って、ドライバ308により適宜駆動制御される。
また第1ヒータ91は、制御部301の制御に従って、ドライバ309によりon/offが制御される。同様に第2ヒータ92は、制御部301の制御に従って、ドライバ310によりon/offが制御される。
本発明に係る実施形態の原稿読取装置を利用して画像処理を行うために、ユーザは、消色インクを用いて任意の領域を囲むように描画する。この囲み領域の内部が、任意の画像処理を行うための指定領域となる。
消色インクは、加熱により変性して消色するものであり、各種のものが提案されている。本発明では消色インクの組成や特性を限定することはなく、視認できるように着色された状態のインクが加熱によって変性して消色するものを適宜適用することができる。例えば、消色インクの技術が上記特開平2004−18642号公報に開示されている。
消色インクにより描画された原稿を、本実施施形態の原稿読取装置で読み取ることにより、消色インクの影響を受けずに画像を読み取ることができ、かつ消色インクで描画された指定領域を特定することができる。これにより、指定領域の画像に対して任意の画像処理を施すことができるようになる。
原稿読取装置には、上記のように消色インクを加熱して消色するためのヒータユニット90が設けられている。これを使用して指定領域を検出するために、消色インクで描画された原稿を原稿読取装置で2回読み取る処理を行う。
ここではユーザがまず原稿に対して消色インクを用いて任意の領域を囲むように描画を行う。例えば消色インクを収容したマジックペンなどを用いて、ユーザが原稿上に任意の描画を行う。消色インクにより囲まれた領域が指定領域となる。
そして原稿読取装置により、指定領域の判定処理を開始する。原稿読取装置では、消色インクによる指定領域の判定処理を開始するための操作が予め設定してある。ユーザは、原稿読取装置に対してその操作を行うことにより、指定領域の判定処理を開始させることができる。
図4は、本発明の原稿読取装置における指定領域の判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。以下図2の構成を参照しながら説明する。
指定領域の判定処理が開始されると、原稿読取装置1は1回目の原稿画像の読み取り指示を待つ(ステップS1)。原稿画像の読み取り指示は、ユーザが原稿トレイに原稿をセットして、原稿読取装置1のスタートボタンをオンすることで実行することができる。
そして原稿読取装置1では、1回目の原稿画像の読み取りが指示された場合には(ステップS1−YES)、通常の搬送速度で原稿を送りながら原稿画像を読み取り、読み取った画像データを記憶する(ステップS2)。
1回目の原稿画像の読み取りが終了した後、2回目の原稿画像の読み取り指示を待つ(ステップS3)。この場合も同様に、ユーザが原稿を原稿トレイに再度セットして、原稿読取装置1のスタートボタンをオンすることより読み取りを指示する。なお本例では、ユーザが原稿トレイに2度原稿をセットして原稿画像を読み取る操作を行っているが、原稿読取装置で自動的に2度の画像読み取りを行うことができるように用紙搬送路と制御系とを構成してもよい。
原稿読取装置1では、2回目の原稿画像の読み取りが指示された場合には(ステップS3−YES)、ヒータをオンにする(ステップS4)。このとき原稿読取装置1が片面読み取りモードに設定されている場合には、第1ヒータ91のみをオンにし、両面読み取りモードに設定されている場合には、第1ヒータ91及び第2ヒータ92をオンにする。
そして原稿読取装置1では、原稿搬送ローラ駆動モータ108aの速度を低下させることで原稿の搬送速度を低下させて原稿画像を読み取り、読み取った画像データを記憶する(ステップS5)。ここでは原稿の搬送速度を低下させることで、ヒータによる加熱時間を確保し、原稿を十分に加熱させる。
また原稿画像を読み取るページ番号が予め指定されている場合には、原稿読取装置1は、指定されたページ番号を記憶するとともに、原稿を一枚搬送するごとにページ番号をカウントして、予め指定されたページが搬送されるときにヒータをオンにし、指定されたページの画像読み取りが終了した時点でヒータをオフにするような制御を行ってもよい。このような制御は、複数ページを指定してその指定ページについて指定領域の判定処理を行う場合にも適用できる。この制御によって消費電力を節約することができる。
そして原稿読取装置1では、2回目の原稿画像の読み取りが完了した後、1回目と2回目の画像データを比較し、消色インクによる描画部分の画像データである描画画像データを抽出する(ステップS6)。
ここでは、消色インクによる描画部分を含んだ原稿の画像データを1回目の画像読み取りで読み取ることができ、また2回目の画像読み取りでは、ヒータをオンにすることで消色インクが消去された原稿の画像データを読み取ることができる。そしてこれらの画像データを比較することにより、消色インクによる描画部分の画像データ(描画画像データ)を抽出することができる(ステップS7)。描画画像データの抽出は、記憶部304に記憶させた1回目と2回目の画像データを使用して制御部301によって実行することができる。
ユーザは、消色インクによって特定の領域を囲むように描画することで、その囲み領域の内部を指定することができる。原稿読取装置では、特定の領域が消色インクによる描画画像データで囲まれているかどうかを判定し、囲まれた領域の画像データを指定領域として判定する。指定領域の判定処理についても制御部301によって実行される。指定領域の判定処理の具体例については後述する。
そして原稿読取装置は、指定領域の画像データに対して、ユーザにより指定された画像処理を実行する(ステップS8)。指定可能な画像処理としては、例えば画像消去、色変更、変倍、強調処理などがある。もしくは指定領域の画像データの色の変更を行ったりすることもできる。また、画像編集として、指定領域の画像データを消去してPCなどの外部機器から別途転送された修正データに差し換える処理を行ったりすることもできる。これらの画像処理は、操作パネル部306に対する操作入力に従って制御部301が実行する。
また画像処理を実施する前に、指定領域を判定したページについては、1回目の読み取り画像データと、2回目の読み取り画像データとを画像メモリから読み出して操作パネル部106に設けられた液晶ディスプレイ等の表示部に表示し、ユーザにその確認を促してもよい。そして原稿読み取り装置1では、ユーザが表示部の表示画面を確認してOKボタンを押下したときに画像処理を実行する。またここでユーザがキャンセルボタンを押したときには、記憶した画像データをクリアして、フローを再度スタートして一連の処理を再実行するようにしてもよい。
そして原稿読み取り装置では、画像処理後の画像データに対して、利用者の指定による処理であるコピー、FAX送信、SCAN to Email(スキャントゥEメール)等を実行する(ステップS9)。これらの処理は、制御部301の制御により通信部305の機能を用いて実行される。
図5は、指定領域の判定処理例を具体的に説明するための図で、図5(A)は1回目の原稿画像の読み取り結果の一例を示す図、図5(B)は2回目の原稿画像の読み取り結果の一例を示す図、図5(C)は抽出した描画画像データの一例を示す図である。以下図3を参照しながら説明する。
1回目の原稿画像の読み取り処理によって、図5(A)に示すような画像データ400を画像処理部303から取得できたものとする。この画像データ400には、消色インクを用いて描画された部分の画像データである描画画像データ401が含まれている。
そして2回目の原稿画像の読み取り処理では、ヒータ(第1ヒータ91,第2ヒータ92)の加熱により消色インクによる描画部が消去され、図5(B)に示すような画像データ410を取得することができる。これらの画像データは記憶部304に一時的に保持されている。
そして制御部301は、1回目の画像データ400と、2回目の画像データ410とを比較し、1回目と2回目とで異なる部分の画像データを取得する。この異なる部分の画像データとして、図5(C)に示すような描画画像データ401が取得される。また図5(C)の画像データ範囲420は、1回目及び2回目で取得した画像データの範囲を示している。この画像データ範囲420は、原稿1頁分の画像データの範囲になる。
そして制御部301は、描画画像データ401に対して後述の探索ルーチンを適用し、その描画画像データ401が、特定の囲み領域を形成するように描画されているかどうかを判別する。そして囲み領域が形成されていれば、その囲み領域の内部の領域を指定領域として判定する。
制御部301は、1回目の画像データ400と2回目の画像データ410とを比較する際、その前処理として、各画像データ400,410を100dpi程度の低解像度の2値データに変換する。図5(A)及び図5(B)は前処理後の画像データを示している。
そして制御部301は、1回目の画像データ400と2回目の画像データ410との間で、1ドットずつ全てのドットについてEX−OR処理(比較処理)を行う。このEX−OR処理によって、2つの画像データ400,410のうち異なるデータの部分、すなわち描画画像データ401のみが比較結果として残ることになる。
上記EX−OR処理の際に注意すべき点は、原稿トレイに原稿をセットして原稿画像を読み取るときに、常に同じ位置で原稿画像が読み取られることはなく、最大で1mm程度のずれが生じることである。
従って1回目の画像データと2回目の画像データとを比較する際には、2つの画像データのうち同じ位置のドットの画像データ同士を比較するのみならず、一方の画像データの1つドットに対して、他方の画像データの同じ位置のドットとそのドットから上下左右に数ドットずらしたドットとをそれぞれ比較して、複数の比較後の画像データを得る。そして複数の比較後の画像データのうち、異なるデータが最小となる画像データを真の描画画像データ401とする。
図6は、描画画像データの囲み領域を判別する処理例を説明するための図である。原稿読取装置1の制御部301では、上記EX−OR処理によって描画画像データ401を抽出した後、この描画画像データ401に対して探索ルーチンを適用して、描画画像データ401により特定の囲み領域が形成されているかどうかを判別する。
探索ルーチンは、描画画像データ401で囲まれた領域があるかどうかを探索するものである。この探索ルーチンでは、探索用ドットを移動させていきながら描画画像データ401の有無を探索していく。ここでは1頁の画像データ範囲420の中の任意のドットからスタートして、探索用ドットをドット単位で移動させていき、描画画像データ401のドットに到達するか否かを探索していく。
このときにその探索用ドットが描画画像データ401で囲まれていなければ、いずれ探索用ドットは1頁の画像データ範囲420の端部に到着する。またその探索用ドットが描画画像データ401に囲まれていれば、1頁の画像データ範囲420の端部に到着することはない。従って探索用ドットを移動させながら、描画画像データ401による囲み領域内を埋め尽くすことにより、画像処理対象の指定領域を判定することができる。
また探索ルーチンでは、1つのスタートドットについて、探索用ドットを移動させる処理を2回行うものとする。1回目の探索は、任意のスタートドットから右または左のいずれかに移動を開始する。2回目の探索では、同じスタートドットから1回目とは逆方向に移動を開始する。移動しているときに描画画像データ401に到達した場合には、移動方向の手前に戻って上下いずれかのドットに移動し、左右の移動方向を変えて探索を続行する。上下の移動方向は、1回目と2回目の探索では逆方向となる。また移動しているときに、画像データ範囲420の端部に到達したときには、探索を終了する。描画画像データ401による囲み領域の内部に探索用ドットがないものと判断できるからである。
例えば図6(A)に示すように、スタートドットSから探索用ドットを右方向に順次移動して探索していく。この探索経路をQ1として示す。探索用ドットが右方向に移動していくときに描画画像データ401のドットに到達した場合には、その描画画像データ401のドットの手前で下側のドットに移動する。そして今度は左方向に向かって順次ドットを移動していく。ここで同様に、描画画像データ401のドットに到達した場合には、その手前のドットに戻ってさらに下側のドットに移動し、今度は右方向に順次移動していく。
このとき描画画像データ401のドットの手前で下側のドットに移動しようとするとき、そこに描画画像データ401があって移動できなければ、さらにその手前のドットに戻ってその下側のドットに移動する。ここでも下側のドットに移動できなければ、さらにその手前のドットに戻る処理を繰り返す。
こうして描画画像データ401の探索を実行し、最終的に描画画像データ401の存在によって探索用ドットの移動ができなくなれば、その探索領域は描画画像データ401に囲まれていることが解る。ここまでの探索処理を1回目の探索処理とする。
次に図6(B)に示すように、最初のスタートドットSに戻って2回目の探索処理を行う。探索経路をQ2として示す。今度は1回目の探索処理とは逆方向(ここでは左方向)に探索用ドットを移動させていく。そして描画画像データ401に到達した場合には、手前のドットに戻って1回目の探索処理とは逆方向の上側のドットに移動する。そして今度は右方向に向かって探索用ドットを移動させていく。ここでも1回目の探索処理と同様に、上側に移動しようとするときに描画画像データ401のドットがあって移動できないときには、さらにその手前のドットに戻る処理を繰り返す。
2回目の探索処理において、最終的に描画画像データ401によって探索用ドットの移動ができなくなれば、その探索領域は描画画像データ401に囲まれていることが解る。
こうして1回目と2回目の探索処理を行って、その探索領域が描画画像データ401に囲まれていることが解れば、描画画像データ401による囲み領域があることが判定できる。描画画像データ401の囲み領域の内部は、ユーザにより指定された指定領域である。
描画画像データ401のドットの手前で下側に移動したとき、さらに移動前と同方向に探索し、描画画像データ401に到達したときに移動方向を反対方向に転換すればさらに探索精度が上がる。例えば右方向に移動している探索用ドットが描画画像データ401のドットに到達し、下側のドットに移動したときに、続けて同じ右方向に移動して探索を行う。そして描画画像データ401のドットに到達したとときに、そのまま方向を左方向に転換して探索を続行すればよい。
一方、図6(C)に示すように、スタートドットSが描画画像データ401の囲みの外側であった場合、探索用ドットを探索経路Q3に沿って移動させていくと、画像データ範囲420の端部に到達してしまう。これによりその探索範囲は、描画画像データ401による囲み領域の内部ではないことが判明するため、ここでこのスタートドットによる探索処理を終了する。
上記のような探索処理によって、描画画像データによる囲み領域を判別することができる。また、描画画像データが複数抽出された場合には、それぞれの描画画像データに対して探索ルーチンを実行することで複数の囲み領域を判定することができる。そして上述のように、その囲み領域の内部の領域を指定領域とし、その指定領域の画像データに対してユーザ指定の画像処理を実行する。また画像処理後の画像データを複写、FAX送信、SCAN to Emailなどにより処理することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明に係る原稿読取装置の他の実施形態を説明するための概略構成図である。上記図2に示す実施形態では、第1ヒータ91及び第2ヒータ92よりなるヒータユニット90を、画像読取部(第1画像読取手段10及び第2画像読取手段50)の上流側の搬送路に設けた構成を有しているが、本実施形態では、ヒータユニット90を画像読取部の下流側の搬送路に設けたものとなっている。本例では、ヒータユニット90は、排紙ローラ73の内部に設けられているが、これに限らず、画像読取部の下流側の搬送路における適当な位置にヒータユニット90を配置させることができる。ヒータユニット90の第1ヒータ91及び第2ヒータ92は原稿の搬送路を挟んで互いに対向して配置する。またヒータユニット90は、原稿の裏面と面面とを選択的に加熱することが可能である。
本実施形態の原稿読取装置1では、画像読取部で読み取った画像データから特定の色(例えば赤色)の着色材料で着色された描画画像データを抽出する。そしてその描画画像データで囲まれた指定領域を判定し、その指定領域の画像データに対して、ユーザにより指定された画像処理を施す。
本実施形態の原稿読取装置1を利用して画像処理を行うために、ユーザは、特定の色の消色インクを用いて任意の領域を囲むように描画する。そして特定の色の消色インクにより描画された原稿を原稿読取装置1で読み取る。その原稿画像を読み取った後、原稿を排紙ローラ73に向けて搬送するときに第1ヒータ91及び第2ヒータ92のいずれかまたは両方に通電し、原稿を加熱して消色インクを消去させる。特定色の消色インクを用いることで、消色インクによる書込を行った者でなくても、指定領域を容易に視認することができる。また利用者は、原稿読取終了後に、消色インクが消去された原稿を速やかに得ることができる。
原稿読取装置1では、原稿から読み取った画像データから、特定色で描画された描画画像データを抽出する。そして特定色の描画画像データに対して実施形態1と同様の探索ルーチンを実行し、特定色の描画画像データで囲まれた領域があるかどうかを探索する。そして特定色の描画画像データで囲まれた領域があれば、その領域を指定領域として特定する。特定した指定領域に対しては、ユーザにより指定された画像処理を施すことができる。
図7の原稿読取装置1は、上記のごとくの本実施形態を特徴付ける点を除いて上述の第1の実施形態と同様の構成を有しているため、その繰り返しの説明は省略する。また図3の機能ブロック図の構成が本実施形態にも適用できる。
図8は、本発明の原稿読取装置における指定領域の判定処理の他の例を説明するためのフローチャートである。以下図7の構成を参照しながら説明する。
指定領域の判定処理が開始されると、原稿読取装置1は原稿画像の読み取り指示を待つ(ステップS11)。原稿画像の読み取り指示は、ユーザが原稿トレイに原稿をセットして、原稿読取装置1のスタートボタンをオンすることで実行することができる。
そして原稿読取装置1では、原稿画像の読み取りが指示された場合には(ステップS11−YES)、排紙ローラのヒータをオンにする(ステップS12)。このとき原稿読取装置1が片面読み取りモードに設定されている場合には、第1ヒータ91のみをオンにし、両面読み取りモードに設定されている場合には、第1ヒータ91及び第2ヒータ92をオンにする。そして通常の搬送速度より遅い搬送速度で原稿を送りながら原稿画像を読み取り、読み取った画像データを記憶する(ステップS13)。原稿画像を読み取られた原稿は、搬送路上でヒータにより加熱され、消色インクで描画された部分が消色される。
原稿画像を読み取るページ番号が予め指定されている場合には、原稿読取装置1は、指定されたページ番号を記憶するとともに、原稿を一枚搬送するごとにページ番号をカウントして、予め指定されたページが搬送されるときにヒータをオンにし、指定されたページの画像読み取りが終了した時点でヒータをオフにするような制御を行ってもよい。このような制御は、複数ページを指定してその指定ページについて指定領域の判定処理を行う場合にも適用できる。この制御によって消費電力を節約することができる
原稿画像の読み取りが終了した後、読み取った画像データから、特定色の描画部分の画像データである描画画像データを抽出する(ステップS14)。描画画像データの抽出は、制御部301によって実行される。
ユーザは、特定色の消色インクによって特定の領域を囲むように描画することで、その囲み領域の内部を指定することができる。原稿読取装置1では、特定の領域が消色インクによる描画画像データで囲まれているかどうかを判定し、囲まれた領域の画像データを指定領域として判定する(ステップS15)。指定領域の判定処理についても制御部301によって実行される。
そして原稿読取装置1は、指定領域の画像データに対して、ユーザにより指定された画像処理を実行する(ステップS16)。指定可能な画像処理としては、例えば画像消去、色変更、変倍、強調処理などがある。もしくは指定領域の画像データの色の変更を行ったりすることもできる。また、画像編集として、指定領域の画像データを消去してPCなどの外部機器から別途転送された修正データに差し換える処理を行ったりすることもできる。これらの画像処理は、操作パネル部306に対する操作入力に従って制御部301が実行する。
また、画像処理を実施する前に、指定領域を判定したページについては、読み取った画像データを画像メモリから読み出して操作パネル部106に設けられた液晶ディスプレイ等の表示部に表示し、ユーザにその確認を促してもよい。そして原稿読み取り装置1では、ユーザが表示部の表示画面を確認してOKボタンを押下したときに画像処理を実行する。また、ここでユーザがキャンセルボタンを押したときには、記憶した画像データをクリアして、フローを再度スタートして一連の処理を再実行するようにしてもよい。
そして原稿読み取り装置では、画像処理後の画像データに対して、利用者の指定による処理であるコピー、FAX送信、SCAN to Email(スキャントゥEメール)等を実行する(ステップS17)。これらの処理は、制御部301の制御により通信部305の機能を用いて実行される。
なお、図7に示すような画像読取部の下流側の原稿搬送路中にヒータを備えた構成は、実施形態1に対しても適用することができる。この場合には、画像読取部が同一の原稿を2回連続して読み取る動作を行うものとし、1回目の原稿画像の読み取り時には、ヒータによる加熱を行って原稿画像を読み取った後の原稿を加熱し、2回目の原稿画像の読み取り時には、1回目でヒータによる加熱を行った後の原稿画像を読み取るようにする。これにより実施形態1と同様に、消色インクによる指定領域の特定と、その指定領域に対する画像処理とを実行させることができる。
次に、消色インクにより着色された指定領域に対する画像処理の具体例を説明する。上記図4のステップS8で実行する画像処理(実施形態1)、及び図8のステップS16で実行する画像処理(実施形態2)としては、上述したように、指定可能な画像処理としては、例えば画像消去、色変更、変倍、強調処理などがある。もしくは指定領域の画像データの色の変更を行ったりすることもできる。
また、画像編集として、指定領域の画像データを消去してPCなどの外部機器から別途転送された修正データを合成する処理を行ったりすることもできる。つまり、指定領域の画像データを、他の画像データ(修正データ)に差し替える処理を行うことができる。
このときに、別途転送された修正データを、指定領域の大きさと一致するよう自動変倍して差し換えることができる。これは、指定領域のXY方向の長さと修正データのXY方向の長さの比に応じて修正データの変倍率を定め、設定することで実現できる。
また、複数の指定領域の位置を登録し、複数の修正データを順次、差し換えるよう処理することもできる。これは、識別した複数の指定領域に上から下に向けて(または左から右に向けて)序数を付与し、序数と一致する修正データを選択して、差し換えるデータとする。
また、修正データとしてテキストデータが指定されたときは、ビットマップのデータに変換して指定領域に合成することもできる。さらに、個人情報や機密情報を隠蔽するために、画像データの差し替えを行なうことがあるが、修正データとして元画像を隠蔽していることを示す画像データを用意し、その修正データを指定領域に合成するようにしてもよい。
図9は、指定領域の画像データに対する画像処理の一例を説明するための図で、元画像を隠蔽するための画像データの差し替え処理の一例を示すものである。
例えば図9(A)に示すような画像データに顧客情報(ここでは氏名501及び住所502)と、購入履歴情報503が含まれているものとする。そして、このような画像データを複写するときに、顧客情報は隠して購入履歴情報のみを複写することを想定する。
このような場合、図9(B)に示すように、ユーザは、原稿の氏名501及び住所502の周囲をそれぞれ消色インクで囲む。そして原稿読取装置でこの原稿を読み取らせ、消色インクで囲んだ指定領域を判別させて、その指定領域に対して修正データに差し替える(合成する)指示を入力する。
このとき、原稿読取装置では、図9(C)に示すように、修正データとして「秘」の文字を含む画像データ505を用意して記憶部304に記憶させておき、操作パネル部304に対する所定の操作入力に従って、判定した指定領域内の元画像データを「秘」の文字を含む画像データ505に差し換える処理を行う。この場合、「秘」の文字を含む画像データ505は、元画像を隠蔽していることを示す画像データであり、ユーザは、これにより元画像が隠されていることを知ることができる。
(実施形態3)
本発明の原稿読取システムに係る実施形態について説明する。原稿読取装置の実施形態は、上記実施形態1,2の機能を実現する手段を備え、これら実施形態と同様の画像処理を行うことができる。
本実施形態に係る原稿読取システムでは、少なくとも消色インクによる描画画像データで囲まれた指定領域を判定する指定領域判定部と、判定した指定領域に対して画像処理を行う画像処理部とが、原稿読取装置1の外部に構成され、原稿読取装置1から出力された画像データに基づいて指定領域を判定し、所定のユーザ操作に従って指定された画像処理を実行する。
これらの指定領域判定部と画像処理部とは、例えば原稿読取装置1を備えたデジタル複合機の制御部(CPU,メモリ等)により実現されるものであってもよい。あるいは、原稿読取装置1に接続されたPC等の情報処理装置の制御部(CPU,メモリ等)によって実現されるものであってもよい。
原稿読取装置1は、原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、原稿を加熱して加熱により変性して消色する着色材料により描画された原稿上の描画部を消去するヒータとを備えている。ヒータの構成は上記実施形態1、2のいずれの構成も適用することができる。またこのとき、消色インクにより描画された描画画像データを抽出する描画画像データ抽出部は、原稿読取装置1側で実現されるものでもよく、あるいは原稿読取装置1の外部の機器で実現されるものであってもよい。
原稿読取システムに関わる実施形態は、上記の特徴点を除いて上述した原稿読取装置の各実施形態と同様の機能を有するため、その繰り返しの説明は省略する。
本発明による原稿読取システムの全体構成例を示す図である。 本発明による原稿読取装置の一実施形態を説明するための概略構成図である。 本発明による原稿読取装置の一実施形態における電気的構成の主要部を概略的に示すブロック図である。 本発明による原稿読取装置における指定領域の判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 指定領域の判定処理例を具体的に説明するための図である。 描画画像データの囲み領域を判別する処理例を説明するための図である。 本発明に係る原稿読取装置の他の実施形態を説明するための概略構成図である。 本発明の原稿読取装置における指定領域の判定処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 指定領域の画像データに対する画像処理の一例を説明するための図である。
符号の説明
1…原稿読取装置、2…指定領域判定部、3…画像処理部、4…外部機器、10…画像読取手段、100…ADF、101…原稿載置台、102…排紙トレイ、106…操作パネル部、108a…原稿搬送ローラ駆動モータ、11…光源、12a…ミラー、12b…ミラー、12c…ミラー、13…レンズ、14…CCD、16…ミラーユニット、21…光源ユニット、22…ミラーユニット、30…筐体、40…プラテン板、50…画像読取手段、51…光源、52a…ミラー、52b…ミラー、52c…ミラー、52d…ミラー、53…レンズ、54…CCD、55…読取窓、60…ユニット用筐体、70…ローラ、71…搬送ローラ、72…レジストローラ、73…排紙ローラ、80…押さえ板、81…蓋体、90…ヒータユニット、91…ヒータ、92…ヒータ、200…主走査部、301…制御部、302…スキャナ部、303…画像処理部、304…記憶部、305…通信部、306…操作パネル部、307…ドライバ、307a…原稿走査部駆動モータ、308…ドライバ、308a…原稿搬送ローラ駆動モータ、309…ドライバ、310…ドライバ、400…画像データ、401…描画画像データ、410…画像データ、420…画像データ範囲、501…氏名、502…住所、503…購入履歴情報、504…消色インク、505…「秘」の文字を含む画像データ。

Claims (17)

  1. 原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を備えた原稿読取装置であって、原稿搬送路中で原稿を加熱するヒータを備え、
    前記ヒータによる加熱を行わずに前記画像読取部で読み取った画像データと、前記ヒータによる加熱を行った後に前記画像読取部で読み取った画像データとを比較することで、加熱により変性して消色する着色材料により描画された描画画像データを抽出する画像データ抽出部を有することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置において、前記画像データ抽出部が前記描画画像データの抽出を行う際に、前記画像読取部は、同一の原稿を2回連続して読み取る動作を行い、
    1回目の原稿画像の読み取り時には、前記ヒータによる加熱を行わずに原稿画像を読み取り、2回目の原稿画像の読み取り時には、前記ヒータによる加熱を行って原稿画像を読み取ることを特徴とする原稿読取装置。
  3. 原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を備えた原稿読取装置であって、前記画像読取部より下流側の原稿搬送路中で原稿を加熱するヒータを備え、
    前記画像読取部で読み取った画像データから、特定の色の着色材料により描画された描画画像データを抽出する画像データ抽出部を有することを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の原稿読取装置において、前記画像データ抽出部で抽出した描画画像データに基づいて、該描画画像データで囲まれた指定領域を判定する指定領域判定部と、
    該指定領域判定部が判定した前記指定領域の画像データに対して、指定された画像処理を施す画像処理部と、を有することを特徴とする原稿読取装置。
  5. 請求項3に記載の原稿読取装置において、前記ヒータによる加熱を行わずに前記画像読取部で読み取った画像データと、前記ヒータによる加熱を行った後に前記画像読取部で読み取った画像データとを表示させる表示部を有し、
    前記画像処理部は、前記表示部に表示した画像データを確認する操作入力を受け付けて、該操作入力後に前記指定された画像処理を施すことを特徴とする原稿読取装置。
  6. 請求項3に記載の原稿読取装置において、前記画像読取部で読み取った画像データを表示させる表示部を有し、前記画像処理部は、前記表示部に表示した画像データを確認する操作入力を受け付けて、該操作入力後に前記指定された画像処理を施すことを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の原稿読取装置において、前記ヒータは、原稿の表裏の両方の面を加熱可能に設けられていることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項7に記載の原稿読取装置において、前記ヒータは、原稿の表面と裏面とを選択的に加熱することを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項8に記載の原稿読取装置において、前記ヒータは、原稿の表面を加熱する第1ヒータと、原稿の裏面を加熱する第2ヒータとからなり、前記第1及び第2ヒータは、原稿の搬送路を挟んで対向配置していることを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項1または2記載の原稿読取装置において、前記ヒータによる加熱を行って原稿画像を読み取るときの原稿の搬送速度は、前記ヒータによる加熱を行わずに原稿画像を読み取るときの搬送速度よりも遅いことを特徴とする原稿読取装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1に記載の原稿読取装置において、前記描画画像データを抽出すべき原稿のページ番号が指定されているときに、該指定されたページ番号の原稿を加熱するように前記ヒータを制御することを特徴とする原稿読取装置。
  12. 原稿画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、原稿を加熱して加熱により変性して消色する着色材料により描画された原稿上の描画部を消去するヒータとを有する原稿読取装置と、
    前記着色材料により描画された描画画像データを抽出する描画画像データ抽出部と、
    前記画像データ抽出部で抽出した描画画像データに基づいて、該描画画像データで囲まれた指定領域を判定する指定領域判定部と、
    該指定領域判定部が判定した前記指定領域の画像データに対して、指定された画像処理を施す画像処理部とを有することを特徴とする原稿読取システム。
  13. 請求項12に記載の原稿読取システムにおいて、前記画像処理部は、前記指定領域の画像データを消去して他の画像データを合成することを特徴とする原稿読取システム。
  14. 請求項13に記載の原稿読取システムにおいて、前記画像処理部は、他の画像データを前記指定領域の大きさに一致するように自動変倍して合成することを特徴とする原稿読取装置。
  15. 請求項13に記載の原稿読取システムにおいて、前記画像処理部は、複数の前記指定領域に対して複数の他の画像データを所定の順序で合成することを特徴とする原稿読取システム。
  16. 請求項13に記載の原稿読取システムにおいて、前記画像処理部は、テキストデータをビットマップデータに変換し、該変換したビットマップデータを前記他の画像データとして前記指定領域に合成することを特徴とする原稿読取システム。
  17. 請求項13に記載の原稿読取システムにおいて、前記画像処理部は、元画像を隠蔽していることを示す他の画像データを前記指定領域に合成することを特徴とする原稿読取システム。
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