JP2009094854A - 温度補償型圧電発振器 - Google Patents

温度補償型圧電発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】出荷した温度補償型圧電発振器の分析、再調整を行えるようにした温度補償型圧電発振器を得る。
【解決手段】圧電振動子5と、発振回路、発振回路の温度補償を行う温度補償回路、及び温度補償回路の温度補償データを記憶するメモリ回路等が構成された半導体素子20と、絶縁材料から成り、上面側に圧電振動子5と半導体素子20とを搭載するための搭載用パッドを有すると共に、下面側に実装端子16、17、18及びメモリ回路に前記温度補償データを書き込むための調整端子T1、T2、T3を有する回路基板10と、を備えている。回路基板10には、下面側以外の領域に調整端子T1、T2、T3を介して温度補償データの書き込みを制御する制御端子Tsを設けるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度補償型圧電発振器に関し、特に出荷後に温度補償圧電発振器に不具合が生じた場合に温度補償圧電発振器の原因分析等を行うのに好適なものである。
圧電発振器は周波数安定度、小型軽量、低価格等の優れた点を有するため、通信機器や電子機器等の多くの分野で用いられ、中でも圧電振動子の周波数温度特性を補償した温度補償型圧電発振器(TCXO)は、携帯電話等に広く用いられている。しかし、昨今、携帯電話の多機能化、薄型化と相まって温度補償型圧電発振器の小型化への要求は一段と強くなってきている。その為、圧電振動子以外の回路を集積化した構成の温度補償型圧電発振器が主流となっている。しかし、温度補償型圧電発振器が小型化されると、集積回路内のメモリに温度補償データを書き込む為の調整端子と実装用等の他の端子との間隔が狭くなり、温度補償型圧電発振器を搭載する際に、調整用端子が搭載側の機器の接続用ランドと短絡事故が生じる虞があった。そこで、短絡事故を無くすべく、種々の改善が図られている。例えば、特許文献1には、搭載機器側の接続用ランドとの短絡防止を図るべく、水晶発振器の主基板部から補助基板部を分割し、補助電極端子を無くした表面実装型水晶発振器が開示されている。
図7(a)、(b)、(c)は、複数のセラミック基板が縦横に配列されたシート状セラミック基板を分割し、得られたセラミック基板50の平面図、正面図及び裏面図である。図7(a)の平面図に示すように、セラミック基板50は、主基板51と補助基板52とかなり、主基板51の四隅には接合用の電極57が形成されている。また、図7(b)の正面図に示すように、主基板51の側面には外部回路との接続用電極端子54が形成されている。そして、図7(c)の裏面図に示すように主基板51の裏面には外部回路との接続用電極端子54が形成され、補助基板52の裏面には補助電極端子53が形成されている。
セラミック基板50には図7に示すように、分割線Bが形成されており、この分割線Bに沿って、主基板51と補助基板52とが分割される構造となっている。主基板51には、発振回路、温度補償回路、メモリ等を有するICチップが搭載され、更に前記接合用の電極57を用いて、主基板51の上に平面実装型の水晶振動子が載置、接合されると共に、電気的にも接続される。補助基板52には、ICチップ内のメモリに温度補償データを書き込むための補助電極端子53、53・・が形成されている。主基板51に搭載した水晶振動子の温度特性を測定し、水晶振動子の温度特性を補償するデータを、補助電極端子53を用いてICチップのメモリに書き込んだ後、補助基板52を分割線Bから切り離し、水晶発振器を完成する。
特開2004−343372公報
しかしながら、特許文献1に開示された構造の圧電発振器では、ICチップ内のメモリを操作する電極端子を切除したので、水晶発振器の小型化を図る際に、搭載側の機器の接続用ランドとの間で短絡する事故は無くなるものの、圧電発振器に不具合が生じた場合、ICチップ内のメモリの状態をチェックする電極端子が無く、原因分析が出来ないという問題と、当該圧電発振器を修復することが不可能になるという問題とがあった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、不具合の分析や再調整等を容易に行うことができる温度補償型圧電発振器を提供することにある。
本発明の温度補償型圧電発振器は、圧電振動子と発振用回路とを備えた発振回路と、該発振回路の温度補償を行う温度補償回路と、これら回路のうち少なくとも一の回路の設定条件に関わる設定データを記憶するメモリ回路が構成された半導体素子と、絶縁材料から成る絶縁基板の上面側に前記圧電振動子と半導体素子とを搭載するための搭載用パッドを有すると共に、下面側に実装端子と、設定データが供給される調整端子を有する回路基板と、を備えた温度補償型圧電発振器であって、回路基板の下面側以外の領域に調整端子を介した設定データの入力を制限するための制御信号が供給される制御端子を備えたことを特徴とする。
このように構成すると、出荷した温度補償型圧電発振器に不具合が発生しても、制御端子に信号を加えることにより、メモリに書き込まれたデータを読み出し、分析したり、データを再書き込みして再出荷したりすることができるという効果がある。
また、本発明の温度補償型圧電発振器は、圧電振動子は、圧電振動素子と、圧電振動素子を搭載するための振動素子搭載用端子電極を有するパッケージ本体と、圧電振動素子を収容するパッケージ本体を気密封止する蓋部材と、により構成され、蓋部材を制御端子とした。
このように構成すると、圧電振動子の蓋部材を制御端子として用いることができるので、温度補償型圧電発振器のメモリの分析、または再書き込みが容易に行えるという利点がある。
また、本発明の温度補償型圧電発振器は、メモリ回路と調整端子との間に設けられ、メモリ回路と調整端子との間の回路を開閉するスイッチを備え、制御端子から入力された制御信号に基づいて、スイッチの開閉制御を行うことを特徴とする。
このように構成すると、完成した温度補償型圧電発振器に不具合が生じても、制御端子に信号を加えることにより、メモリに書き込まれたデータを読み出し、分析したり、またデータを再書き込みして調整したりできるという効果がある。
また、本発明の温度補償型圧電発振器は、スイッチの開閉を制御するスイッチ制御回路を備え、スイッチ制御回路は、制御端子から入力された制御信号とメモリ回路に記憶されたメモリデータとに基づいて出力するスイッチ制御信号により、スイッチの開閉制御を行うことを特徴とする。
このように構成すると、メモリデータと、制御端子に加える制御信号とに基づいて、スイッチ制御回路を動作させるのでメモリへの書き込みの精度がより向上するという効果がある。
また、本発明の温度補償型圧電発振器は、スイッチ制御信号を遅延させる遅延回路を備えたことを特徴とする。このように遅延回路を付加することにより、制御信号のタイミングに余裕ができ、メモリへの書き込みがより確実になるという効果がある。
また、本発明の温度補償型圧電発振器は、スイッチ制御回路が、NAND回路と増幅器とからなり、増幅器の入力を制御端子に接続すると共に増幅器の出力をNAND回路の一方の端子に接続し、NAND回路の他方の端子をメモリ回路に接続し、NAND回路の出力によりスイッチを断続するようにした。このように構成すると、スイッチ制御回路を容易に構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係る実施の形態である温度補償型圧電発振器1の構造を示す分解斜視図、同図(b)は裏面図である。温度補償型圧電発振器1は、圧電振動子5と発振用回路とを備えた発振回路、該発振回路の温度補償を行う温度補償回路、及び発振回路の設定条件または該温度補償回路の設定条件の少なくとも一方に関わる設定データを記憶するメモリ回路等が構成された半導体素子20と、絶縁材料から成絶縁基板の上面側に前記圧電振動子と前記半導体素子20とを搭載するための搭載用パッドを有すると共に、下面側に実装端子16、17、18及び前記メモリ回路に前記温度補償データを書き込むための調整端子T1、T2、T3を有する回路基板10と、を備えている。回路基板10には、下面側以外の領域に前記調整端子T1、T2、T3を介した前記設定データの入力を制限する為の制御信号が供給される制御端子Tsを設ける。図1(a)に示した例では、回路基板10の上面側の手前端部に制御端子Tsを設けた場合を示し、制御データは温度補償回路の設定条件に関わる温度補償データとする。
温度補償型圧電発振器1の組み立ては、回路基板10の中央部に形成した半導体素子搭載用パッドに半導体素子20を載置し、半導体素子20の各端子を電気的に接続し、半導体素子20と制御端子Tsとを配線パターンより接続するか、または、図1(a)に示すようにボンディングワイヤ用いて接続する。次に、回路基板10の四隅に形成した接続用のパッド12と圧電振動子5の端子電極(図示しない)との間を半田バンプ6を介在させた状態で半田付けする。
図2は、温度補償型圧電発振器1の回路構成を示す機能ブロック図である。前記の半導体素子20は、発振用回路25と、温度補償回路26と、温度補償データを記憶するメモリ回路27と、スイッチSWi(i=1、2)、抵抗Ri(i=1、2)及び増幅器Ai(i=1、2)からなる調整回路と、増幅器As及び抵抗Rsからなるスイッチ制御回路29と、を備えている。そして、回路基板10の裏面に形成された調整端子T1(DATA)、T2(CS)は、夫々回路基板10の内部配線によりスイッチSW1、SW2に接続され、調整端子T3(Vcont/CLK)は、メモリ27、発振回路25に接続されている。なお、図1(b)に示した実装端子16、17、18は、それぞれ電源VDD、出力(OUT)、接地(GND)の各端子である。
調整端子T1、T2は夫々スイッチSW1、SW2と接続され、スイッチSW1、SW2は、夫々増幅器A1、A2を経てメモリ回路27と接続されている。つまり、スイッチSW1、SW2は、調整端子T1、T2とメモリ27との間の回路の開閉を行う。また、スイッチ制御回路29は、制御信号を供給するための制御端子Tsからの信号に基づいて、ON、OFFの信号をスイッチSW1、SW2に送り、開閉制御を行うように構成されている。調整回路のスイッチSWi(i=1、2)と増幅器Ai(i=1、2)との接続点はプルダウン抵抗Ri(i=1、2)を介して接地されている。制御回路29の制御端子Tsと増幅器(バッファ)Asとの接続点はプルダウン抵抗Rsを介して接地されている。このプルダウン抵抗は調整端子T1、T2からの入力信号が未入力であってもメモリ27に安定した接地電位レベルの信号を入力するためである。なお、制御端子Tsは完成した温度補償型圧電発振器1ではSW1、SW2を開状態となるようボンディングワイヤ19にて接地(GND)、又は電源(Vcc)に接続され、一方メモリ27へのデータの再書き込みの際にはボンディングワイヤ19を切断し、制御信号による制御を可能にする。また、図2に示すように制御端子Tsと増幅器(バッファ)Asとの接続点とにプルダウン抵抗Rsを設けた場合には、制御端子Tsは開放したままでよい。
前記圧電振動子5は、例えばATカット水晶振動素子を用い、該ATカット水晶振動素子をセラミック製パッケージ本体の凹陥部に収容し、ATカット水晶振動素子の両主電極から延在する引き出し電極を、パッケージ本体の端子電極に導電性接着剤等にて接着、固定し、パッケージ本体を金属製の蓋部材にて気密封止して構成した表面実装型の圧電振動子である。パッケージ本体裏面の四隅に夫々端子電極が形成され、パッケージ本体の内部端子電極と導通するようにする。
また、パッケージ本体裏面の四隅に形成した端子電極の1つと、金属製の蓋部材とを導通するように構成すると、蓋部材は回路基板10のパッド12を介して半導体素子20に接続されるので、蓋部材を制御端子Tsとして用いることも可能である。
尚、蓋部材は、金属製の他に露出する外表面に金属膜などの導体膜と回路基板10のパッド12と導通する回路配線とを有する絶縁性の基板であっても良い。
周知のように、ATカット水晶振動子の振動モードは厚み滑りモードであり、その周波数は水晶基板の厚さの逆数に比例し、周波数温度特性は3次曲線となる。
発振回路25は、例えば図8に示すようなコルピッツ型圧電発振回路を用いる。コルピッツ型圧電発振回路は、トランジスタTrのコレクタを、抵抗23を介して電源Vccに接続し、ベースにはブリーダー抵抗R21、R22を介してバイアス電圧を供給し、ベースとエミッタ間に容量C21を接続する。さらに、トランジスタTrのエミッタと接地間に、エミッタ抵抗REと容量C22とを並列接続した回路を接続し、圧電振動子Xと負荷容量CLとの直列接続回路をベース−接地間に接続し、出力OUTはコレクタから容量Coを介して取り出す。なお、トランジスタTrのコレクタは、バイパスコンデンサCcを介して高周波的に接地されている。
温度補償回路26は、例えば図9に示すような電圧制御型可変容量素子として低温用及び高温用MOS容量素子ML、MHを用いた温度補償回路が知られている。この温度補償回路は、低温用及MOS容量素子MLと容量C24との直列回路と、高温用MOS容量素子MHと、の並列回路で可変容量回路と、基準電圧VREFを発生する為の基準電圧回路(図示しない)と、低温用補償電圧VLを発生する為の低温用補償電圧回路(図示しない)と、高温用補償電圧VHを発生する為の高温用補償電圧回路(図示しない)とを備えた構成である。低温用MOS容量素子のゲートに容量C25の一方の端子を接続し、他方の端子を接地する。そして、低温用MOS容量素子のゲートと、高温用MOS容量素子MHのバックゲートとの接点に基準電圧VREFを印加し、低温用及MOS容量素子のバックゲートに抵抗R24を介して低温用補償電圧VLを、高温用MOS容量素子MHのゲートに抵抗R25を介して高温用補償電圧VHを、印加する構成となっている。高温用MOS容量素子MHのゲートを発振回路の圧電振動子の一方の端子と接続して、温度補償型圧電発振器を構成する。
そして温度補償回路26は温度補償データに基づき基準電圧発生回路や低温・高温用補償電圧発生回路更には電圧制御型可変容量素子の容量特性の設定条件を設定できるものである。
温度補償回路26の温度補償データを記憶するメモリ回路27としては、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)がある。図3は、図2に示す温度補償型圧電発振器1のメモリ回路27に温度補償データを書き込むタイミングチャート図の一例であり、制御端子TsにLow電圧(以下、Lと称す)を印加すると、増幅器Asの出力はHigh電圧(以下、Hと称す)となり、スイッチSW1、SW2がONとなる。スイッチSW1、SW2がONとなると、調整端子T2に加えられるCS信号がスイッチSW2と、増幅器A2とを経て、メモリ27に入力され、調整端子T1に加えられたデータがスイッチSW1と、増幅器A1とを経てメモリ27に書き込みされる。制御端子Tsに加える制御信号をHとすると、増幅器Asの出力がLとなり、スイッチSW1、SW2はOFFとなり、調整端子T1からのデータの書き込みは出来なくなる。
図4は、本発明に係る実施例2の温度補償型圧電発振器2の構成を示す機能ブロック図である。図2に示した温度補償型圧電発振器1と異なる点は、図4に示すように、調整端子及び調整回路の数をn(n=自然数)として一般化した点と、制御回路29を改良した点である。つまり、調整回路は調整端子とEEPROM27との間に介在したスイッチと増幅器とを有する回路である。調整端子はT1、T2・・Tnとし、調整回路i(i=1〜n)は、スイッチSWi(i=1〜n)と、抵抗Ri(i=1〜n)と、増幅器Ai(i=1〜n)と、を備え、スイッチSWiと増幅器Aiの入力とを接続し、該増幅器Aiの出力をメモリ27に接続する。スイッチSWiと増幅器Aiの入力との接続点と接地間に前記抵抗Riを挿入して構成される。なお、前記調整端子Ti(i=1〜n)はスイッチSWiに接続される。
そして、スイッチ制御回路29は、増幅器(バッファ)Asと、NAND回路28と、抵抗Rsと、を備え、増幅器Asの出力とNAND素子8の一方の入力bとを接続すると共に、メモリ27の出力と、NAND回路28の一方の入力aとを接続して構成される。そして、制御信号を供給する制御端子Tsは増幅器Asの入力に接続され、NAND回路8の出力は前記スイッチSWiに接続される。なお、増幅器Asの入力と接地間には抵抗Rs(図1の例はプルダウン抵抗)が挿入される。
図4(b)は、メモリ27と、スイッチ制御回路29と、制御端子Tsと、第i番目(i=1〜n)の調整回路と、調整端子Tiと、を示した回路図である。メモリ27に温度補償データを書き込むとき(調整時と称す)の手順を説明する。メモリ27の初期処理として、例えば、全てのメモリに「0」を入力しておくものとする。図4(b)に示すように、メモリ27の例えば、最終ビットの1ビット分の「0」を出力し、Lとする。制御端子Tsの電圧にLを加えると、NAND回路28の端子bの電圧はHとなり、NAND回路8の出力端子cの電圧はHとなって、スイッチSWiがON状態となり、調整端子Tiに入力されたデータがメモリ27に書き込まれる。
書き込みが終了したとき(調整終了時)には、メモリ27の例えば、最終ビットの1ビット分のメモリに「1」を格納する。この1ビット分のメモリ「1」を出力するとき、例えば出力電圧がHとなるように設定する。NAND回路28の端子aの電圧はHとなり、NAND回路28の端子bはHであり、NAND回路28の出力端子cはLとなって、スイッチSWiがOFFとなり、調整端子Tiからデータ書き込みはできなくなる。例えば、出荷した温度補償型圧電発振器に不具合が生じた場合には、該温度補償型圧電発振器の不具合分析が必要となる。分析時あるいは再調整時には、制御端子Tsの電圧をHとする。NAND回路28の端子bの電圧はLとなり、メモリ27の最下段の1ビット分のメモリからは電圧Hが出力されていても、スイッチSWiはONとなり、調整端子Tiのデータが再書き込み可能な状態になる。
図5は、本発明に係る実施例3の温度補償型圧電発振器3の構成を示す機能ブロック図である。図4(a)に示した実施例2の温度補償型圧電発振器2と異なる点は、制御回路29であり、NAND回路28と、スイッチSWi(i=1〜n)との間に遅延回路30を挿入した点である。遅延回路30を設けることにより、メモリ27へのデータの書き込みがより確実となる。
図6は、例えば図5に示す調整端子T1をデータ端子、T2をCs端子、Tnをクロック端子とした例のタイミングチャート図である。遅延回路30の遅延時間tdだけスイッチSWiのOFFとなるタイミングが遅くなるので、メモリ27へのデータの書き込みがより確実となる。
本発明の特徴は、調整端子Ti(i=1〜n)と内部回路(スイッチSWi(i=1〜n)等)とを切り離し、調整端子Tiに信号外乱が入力されても、メモリへのデータ書き換え等の影響を絶無にした点である。また、調整端子Tiに信号外乱が入力されても、調整回路のスイッチSWiと増幅器Aiとの接点に設けたプルダウン抵抗Ri、あるいはプルアップ抵抗に電流が流れないという利点もある。また、回路基板10の実装面に調整端子を設けたとしても、調整端子Tiが制御端子Tsに加えた制御信号により切り離されているので、メモリへの影響はない。
(a)及び(b)は本発明に係る温度補償型圧電発振器の構造を示す分解斜視図。 温度補償型圧電発振器1の構成を示す機能ブロック回路図。 温度補償型圧電発振器1のタイミングチャート。 (a)は第2の実施例の温度補償型圧電発振器の回路構成を示すブロック図、(b)は要部を示す回路図。 第3の実施例の温度補償型圧電発振器の回路構成を示すブロック図。 第3の実施例の温度補償型圧電発振器のタイミングチャート。 従来の温度補償型圧電発振器の構成を示す(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図。 従来の圧電発振回路の回路構成を示した図。 従来の温度補償回路の回路構成を示した図。
符号の説明
1、2、3 温度補償型圧電発振器、5 圧電振動子、6 ボール状接続端子、10 回路基板、12 パッド、16、17、18 実装端子、19 ボンディングワイヤ、20 半導体素子、T1、T2、T3 調整端子、Ts 制御端子、SW1、SW2、・・SWi、SWn スイッチ、R1、R2、・・Ri、Rn、Rs 抵抗、A1、A2、・・Ai、An、As 増幅器、25 発振回路、26 温度補償回路、27 メモリ、28 NAND回路、29 スイッチ制御回路、30 遅延回路

Claims (6)

  1. 圧電振動子と発振用回路とを備えた発振回路と、該発振回路の温度補償を行う温度補償回路と、これら回路のうち少なくとも一の回路の設定条件に関わる設定データを記憶するメモリ回路が構成された半導体素子と、
    絶縁材料から成る絶縁基板の上面側に前記圧電振動子と前記半導体素子とを搭載するための搭載用パッドを有すると共に、下面側に実装端子と、前記設定データが供給される調整端子を有する回路基板と、を備えた温度補償型圧電発振器であって、
    前記回路基板の下面側以外の領域に前記調整端子を介した前記設定データの入力を制限するための制御信号が供給される制御端子を備えたことを特徴とする温度補償型圧電発振器。
  2. 前記圧電振動子は、圧電振動素子と、該圧電振動素子を搭載するための振動素子搭載用端子電極を有するパッケージ本体と、前記圧電振動素子を収容する前記パッケージ本体を気密封止する蓋部材と、により構成され、
    前記蓋部材を前記制御端子としたことを特徴とする請求項1に記載の温度補償型圧電発振器。
  3. 前記メモリ回路と前記調整端子との間に設けられ、前記メモリ回路と前記調整端子との間の回路を開閉するスイッチを備え、
    前記制御端子から入力された前記制御信号に基づいて、前記スイッチの開閉制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の温度補償型圧電発振器。
  4. 前記スイッチの開閉を制御するスイッチ制御回路を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記制御端子から入力された前記制御信号と前記メモリ回路に記憶されたメモリデータとに基づいて出力するスイッチ制御信号により、前記スイッチの開閉制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の温度補償型圧電発振器。
  5. 前記スイッチ制御信号を遅延させる遅延回路を備えたことを特徴とする請求項4に記載の温度補償型圧電発振器。
  6. 前記スイッチ制御回路は、NAND回路と増幅器とからなり、前記増幅器の入力を前記制御端子に接続すると共に前記増幅器の出力を前記NAND回路の一方の端子に接続し、前記NAND回路の他方の端子を前記メモリ回路に接続し、前記NAND回路の出力により前記スイッチを断続することを特徴とする請求項4又は5に記載の温度補償型圧電発振器。
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