JP2009092920A - 搬送装置およびこれを備えた写真処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】略鉛直上向きに搬送される感光材のコシが強い場合でも、確実にバンディングの発生を防止することが可能な搬送装置およびこれを備えた写真処理装置を提供する。
【解決手段】搬送部20aは、略鉛直方向上向きに印画紙Pを搬送する搬送装置であって、搬送経路内における所定の範囲内を往復移動しながら印画紙Pの端部をつまんで搬送するチャッカ式搬送ユニット21と、略鉛直方向に対して交差する方向に突出するように印画紙Pの一部に形成されるループ部Lに対して下流側の側面に当接するループ規制ガイド23と、を備えている。
【選択図】図5
【解決手段】搬送部20aは、略鉛直方向上向きに印画紙Pを搬送する搬送装置であって、搬送経路内における所定の範囲内を往復移動しながら印画紙Pの端部をつまんで搬送するチャッカ式搬送ユニット21と、略鉛直方向に対して交差する方向に突出するように印画紙Pの一部に形成されるループ部Lに対して下流側の側面に当接するループ規制ガイド23と、を備えている。
【選択図】図5
Description
本発明は、搬送材の端部をつまむようにして下流側へと搬送するチャッカ部を含む搬送装置およびこれを備えた写真処理装置に関する。
近年、長尺の搬送材を所定の方向へ搬送しながら露光処理を行う写真処理装置が用いられている。
このような写真処理装置では、搬送材の端部をつまむようにしてチャッカ部によって露光部まで搬送しているものがある。そして、搬送材を切断する際における振動が露光処理中の露光部に伝わらないようにするために、露光部の上流側に搬送材のループを形成している(特許文献1参照)。
特開2005−103806号公報(平成17年4月21日公開)
このような写真処理装置では、搬送材の端部をつまむようにしてチャッカ部によって露光部まで搬送しているものがある。そして、搬送材を切断する際における振動が露光処理中の露光部に伝わらないようにするために、露光部の上流側に搬送材のループを形成している(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の搬送装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された搬送装置では、例えば、搬送材が略鉛直上向きに搬送され、チャッカ部の直上流側に形成されたループ部において、搬送材のコシが強い場合等には、搬送中にループ部分が下流側へと移動することがある。その状態で搬送材を所定のサイズに切断するために上流側の搬送を停止してループ部が小さくなり始めると、搬送材の反力と重量とによってループ部が一気に解かれて搬送材に振動が生じてしまうおそれがある。このため、ループ部を設ける従来の構成では、露光処理中における搬送材の振動による露光ムラ(バンディング)の発生を十分に回避できるとは言い難い。
すなわち、上記公報に開示された搬送装置では、例えば、搬送材が略鉛直上向きに搬送され、チャッカ部の直上流側に形成されたループ部において、搬送材のコシが強い場合等には、搬送中にループ部分が下流側へと移動することがある。その状態で搬送材を所定のサイズに切断するために上流側の搬送を停止してループ部が小さくなり始めると、搬送材の反力と重量とによってループ部が一気に解かれて搬送材に振動が生じてしまうおそれがある。このため、ループ部を設ける従来の構成では、露光処理中における搬送材の振動による露光ムラ(バンディング)の発生を十分に回避できるとは言い難い。
本発明の課題は、略鉛直上向きに搬送される搬送材のコシが強い場合でも、確実にバンディングの発生を防止することが可能な搬送装置およびこれを備えた写真処理装置を提供することにある。
第1の発明に係る搬送装置は、略鉛直方向に沿って形成される搬送経路においてループ部を形成しながら搬送材を略鉛直上向きに搬送する搬送装置であって、チャッカ部と、ループ規制部と、を備えている。チャッカ部は、搬送経路における所定の範囲内において搬送材の端部をつまんで下流側へと搬送する。ループ規制部は、チャッカ部の直上流側における搬送材の搬送経路上からループ部の形成側に所定距離だけ離間した位置において、ループ部の下流側の部分に対して当接する。
ここでは、略鉛直上向きに搬送材を搬送しながらチャッカ部の上流側にループ部を形成することで、搬送材切断時等における振動が露光部へ伝達されることを防止した構成において、チャッカ部の直上流側に形成されるループ部における下流側の部分に対して当接するループ規制部を設けている。
ここで、ループ規制部は、例えば、搬送材の幅方向に亘って当接する棒状の部材や、搬送材の幅方向における端部のみに当接する部材等が考えられる。
ここで、ループ規制部は、例えば、搬送材の幅方向に亘って当接する棒状の部材や、搬送材の幅方向における端部のみに当接する部材等が考えられる。
これにより、チャッカ部の直上流側、つまりループの直下流側に配置されたループ規制部によって、ループ部の搬送方向における移動や高さ方向への拡大を規制することができる。よって、ループ部がチャッカ部から所定の距離だけ離間した位置で形成されるようにし、かつループ部が高さ方向に成長することを抑制することで、長尺の搬送材をプリントサイズに切断するために上流側の搬送が停止した場合でも、ループ部が一気に解かれて、露光処理中の搬送材が振動してしまうことを防止することができる。この結果、ループ部の形成により切断時における搬送材の振動を抑制しつつ、このループ部の動きを規制するループ規制部によってループ部が解かれる際の振動を抑制することで、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができる。
第2の発明に係る搬送装置は、第1の発明に係る搬送装置であって、ループ規制部は、チャッカ部に対して取り付けられている。
ここでは、ループ規制部が、搬送材をつまんだ状態で搬送するチャッカ部に対して取り付けており、チャッカ部とともに移動する。
ここで、上述したバンディングは、ループ部がチャッカ部に対して近づきすぎると振動の影響が大きくなるおそれがあるため、チャッカ部側からループ部を押えるような構成であることが好ましい。
ここでは、ループ規制部が、搬送材をつまんだ状態で搬送するチャッカ部に対して取り付けており、チャッカ部とともに移動する。
ここで、上述したバンディングは、ループ部がチャッカ部に対して近づきすぎると振動の影響が大きくなるおそれがあるため、チャッカ部側からループ部を押えるような構成であることが好ましい。
これにより、チャッカの移動に伴ってループ規制部も移動することになるが、チャッカ部が最も下流側に位置しているときには、その直上流側において形成されるループ部の移動や成長を、ループ規制部によって効果的に規制することができる。この結果、ループ規制部を効果的に配置して、簡易な構成によってバンディング等の問題を解決することができる。
第3の発明に係る搬送装置は、第1または第2の発明に係る搬送装置であって、ループ規制部は、ループ部に対して当接する位置に、搬送材の搬送方向に対して略直交する方向に延伸するガイド部材を有している。
ここでは、ループ規制部として、搬送方向に対して略直交する方向に延伸する棒状のガイド部材を用いている。
これにより、ループ部を形成する搬送材の幅方向に対して延伸しているため、ループ部に対して確実に当接して、ループ部の移動等を確実に規制することができる。
ここでは、ループ規制部として、搬送方向に対して略直交する方向に延伸する棒状のガイド部材を用いている。
これにより、ループ部を形成する搬送材の幅方向に対して延伸しているため、ループ部に対して確実に当接して、ループ部の移動等を確実に規制することができる。
第4の発明に係る搬送装置は、第3の発明に係る搬送装置であって、ガイド部材は、搬送材のループ部分に対して当接する位置に、回転可能な状態で軸支されたローラ部を含む。
ここでは、ガイド部材における搬送材のループ部分に対して当接する位置に、回転可能なローラ部を設けている。
ここでは、ガイド部材における搬送材のループ部分に対して当接する位置に、回転可能なローラ部を設けている。
これにより、搬送材のループ部分が移動や成長する際にガイド部材がループ部分に接触すると、先端のローラ部を回転させながらループの移動等を規制することができる。この結果、ガイド部材が、例えば、搬送中の搬送材の乳剤面に対して当接する場合でも、乳剤面に対して傷をつけてしまうことなく、円滑に搬送することができる。
第5の発明に係る搬送装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る搬送装置であって、ループ規制部を所定の位置へ退避させる退避機構をさらに備えている。
ここでは、ループの移動等を規制する必要がない場合、例えば、チャッカの位置が最上流側にある際に、ループ規制部を搬送材の搬送経路上から退避させる。
ここで、退避機構としては、例えば、チャッカの位置に応じて、ループ規制部を所定の回動軸を中心として回動させてチャッカに近接する位置まで移動させる機構等が考えられる。
ここでは、ループの移動等を規制する必要がない場合、例えば、チャッカの位置が最上流側にある際に、ループ規制部を搬送材の搬送経路上から退避させる。
ここで、退避機構としては、例えば、チャッカの位置に応じて、ループ規制部を所定の回動軸を中心として回動させてチャッカに近接する位置まで移動させる機構等が考えられる。
これにより、ループの移動や成長を規制する場合とそれ以外とを、チャッカの位置に応じて容易に切り換えることができる。そして、チャッカが最上流位置へ移動して搬送材を受け取る際等には、ループの移動等を規制する必要がないため、搬送材の搬送に邪魔にならないように搬送経路外へと退避させることができる。この結果、チャッカ等における搬送を円滑に行うことができる。
第6の発明に係る搬送装置は、第5の発明に係る搬送装置であって、退避機構は、搬送材のループ部分を押さえる方向に付勢する付勢部材を有している。
ここでは、必要な場合以外はループ規制部を所定の位置へ退避させる退避機構に、搬送材のループを押える方向へ力を付与する付勢部材を設けている。
ここで、付勢部材としては、例えば、回動軸を中心としてループ規制部を回動させる退避機構である場合に、回動軸にセットされた巻きバネ等を用いることができる。
ここでは、必要な場合以外はループ規制部を所定の位置へ退避させる退避機構に、搬送材のループを押える方向へ力を付与する付勢部材を設けている。
ここで、付勢部材としては、例えば、回動軸を中心としてループ規制部を回動させる退避機構である場合に、回動軸にセットされた巻きバネ等を用いることができる。
これにより、ループ規制部が退避する際には、付勢部材の付勢力に反してループ規制部を移動させるとともに、ループに対して当接する際には、適度な力でループの移動や成長を規制することができる。
第7の発明に係る写真処理装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係る搬送装置と、搬送装置において搬送される搬送材に対して露光処理を行う露光部と、を備えている。
これにより、ループ部の形成により切断時における搬送材の振動を抑制しつつ、このループ部の動きを規制するループ規制部によってループ部が解かれたときの振動を抑制することで、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができるという、上記と同様の効果を得ることが可能な写真処理装置を提供することができる。
これにより、ループ部の形成により切断時における搬送材の振動を抑制しつつ、このループ部の動きを規制するループ規制部によってループ部が解かれたときの振動を抑制することで、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができるという、上記と同様の効果を得ることが可能な写真処理装置を提供することができる。
第1の発明に係る搬送装置によれば、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができる。
第2の発明に係る搬送装置によれば、ループ規制部を効果的に配置して、簡易な構成によってバンディング等の問題を解決することができる。
第3の発明に係る搬送装置によれば、ループ部に対して確実に当接して、ループ部の移動等を確実に規制することができる。
第2の発明に係る搬送装置によれば、ループ規制部を効果的に配置して、簡易な構成によってバンディング等の問題を解決することができる。
第3の発明に係る搬送装置によれば、ループ部に対して確実に当接して、ループ部の移動等を確実に規制することができる。
第4の発明に係る搬送装置によれば、ガイド部材が、例えば、搬送材の乳剤面に対して当接する場合でも、乳剤面に対して傷をつけてしまうことなく、円滑に搬送することができる。
第5の発明に係る搬送装置によれば、チャッカ等における搬送を円滑に行うことができる。
第5の発明に係る搬送装置によれば、チャッカ等における搬送を円滑に行うことができる。
第6の発明に係る搬送装置によれば、ループ規制部が退避する際には、付勢部材の付勢力に反してループ規制部を移動させるとともに、ループに対して当接する際には、適度な力でループの移動や成長を規制することができる。
第7の発明に係る写真処理装置によれば、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができるという、上記と同様の効果を得ることが可能な写真処理装置を提供することができる。
第7の発明に係る写真処理装置によれば、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができるという、上記と同様の効果を得ることが可能な写真処理装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送部(搬送装置)20aを搭載した写真処理装置3について、図1〜図7を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明において用いる「上流側」および「下流側」とは、印画紙(搬送材)Pの搬送方向における上流側と下流側とを示すものとする。
[写真処理装置3全体の構成]
本発明の一実施形態に係る写真処理装置3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2とともに写真プリントシステム1を構成し、操作ステーション2から受信した画像情報に基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して画像の露光処理および現像処理等を行う。
なお、以下の説明において用いる「上流側」および「下流側」とは、印画紙(搬送材)Pの搬送方向における上流側と下流側とを示すものとする。
[写真処理装置3全体の構成]
本発明の一実施形態に係る写真処理装置3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2とともに写真プリントシステム1を構成し、操作ステーション2から受信した画像情報に基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して画像の露光処理および現像処理等を行う。
写真処理装置3は、図2に示すように、主として、2つの印画紙マガジン11と、印字装置12と、シートカッター13と、露光エンジン(露光部)14と、処理槽ユニット15と、センサ10と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、印画紙搬送機構20と、筐体60と、を備えている。
2つの印画紙マガジン11は、写真処理装置3の内部において、ロール状に巻かれた長尺の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構20に含まれる搬送部20aによって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
2つの印画紙マガジン11は、写真処理装置3の内部において、ロール状に巻かれた長尺の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構20に含まれる搬送部20aによって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
印字装置12は、印画紙マガジン11の下流側の位置に印画紙搬送機構20の一部と隣接するように配置されている。そして、印字装置12は、印画紙Pのプリント面の裏面側に、オーダー番号や補正値等のプリント情報を印字する。
シートカッター13は、印字装置12の下流側の位置に、印画紙搬送機構20の一部と隣接するように配置されている。そして、シートカッター13は、印画紙マガジン11から引き出されて印字装置12により印字が施された印画紙Pのマージン部分の切断や、プリントに適した所定のサイズへの切断を行う。
シートカッター13は、印字装置12の下流側の位置に、印画紙搬送機構20の一部と隣接するように配置されている。そして、シートカッター13は、印画紙マガジン11から引き出されて印字装置12により印字が施された印画紙Pのマージン部分の切断や、プリントに適した所定のサイズへの切断を行う。
露光エンジン14は、シートカッター13の下流側の位置に、印画紙搬送機構20の一部に隣接するように配置されている。そして、露光エンジン14は、シートカッター13によって所定のサイズに切断された印画紙Pのプリント面に対して、操作ステーション2から受信した画像データに基づいて露光処理を行う。また、露光エンジン14は、図示しないライン露光ヘッドを有しており、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する。
処理槽ユニット15は、露光エンジン14の下流側に配置されており、露光エンジン14によって露光処理が施された印画紙Pに対して現像処理を行う現像槽15aと、漂白および定着処理を行う漂白定着槽15bと、漂白および定着処理を安定させる安定槽15cとを有する。各々の槽には、各々の処理に必要な処理液が貯留されている。処理槽ユニット15では、露光処理後の印画紙Pが処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構20によって搬送されることで、所望の写真画像を印画紙Pの表面に形成することができる。
コンベア16は、写真処理装置3の上部に露出しており、写真画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
ソータ17は、写真処理装置3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送される印画済みの印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
ソータ17は、写真処理装置3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送される印画済みの印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
印画紙搬送機構20は、写真処理装置3の内部において、印画紙マガジン11に収容された長尺の印画紙Pを巻回して形成されるロール体から印画紙Pを引き出す。そして、シートカッター13によってプリントに適した所定のサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。なお、この印画紙搬送機構20の構成については、後段にて詳述する。
筐体60は、上述した2つの印画紙マガジン11と、印字装置12と、シートカッター13と、露光エンジン14と、処理槽ユニット15と、印画紙搬送機構20と、を少なくとも内部に有しており、各部位において搬送される印画紙Pが外部の光により誤って露光されることを防いでいる。
[印画紙搬送機構20の構成]
印画紙搬送機構20は、図2に示すように、上流側から順に配置された3つの搬送部20a,20b,20cを含むように構成されている。
[印画紙搬送機構20の構成]
印画紙搬送機構20は、図2に示すように、上流側から順に配置された3つの搬送部20a,20b,20cを含むように構成されている。
搬送部20aは、印画紙マガジン11と下流側に配置された搬送部20bとの間に配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pを、複数の挟持搬送ローラ対22やチャッカ式搬送ユニット21等を用いて搬送部20bまで搬送する。なお、この搬送部20aの構成については、後段にて詳述する。
搬送部20bは、複数の搬送ローラ対によって、上流側の搬送部20aに含まれるチャッカ式搬送ユニット21から搬送されてきた印画紙Pを受け取って、下流側に配置されたチャッカ式搬送ユニット24に対して引き渡す。また、搬送部20bによって形成される搬送経路内には、露光エンジン14による露光処理が行われる位置が含まれる。
搬送部20bは、複数の搬送ローラ対によって、上流側の搬送部20aに含まれるチャッカ式搬送ユニット21から搬送されてきた印画紙Pを受け取って、下流側に配置されたチャッカ式搬送ユニット24に対して引き渡す。また、搬送部20bによって形成される搬送経路内には、露光エンジン14による露光処理が行われる位置が含まれる。
搬送部20cは、チャッカ式搬送ユニット24によって搬送されてきた印画紙Pを複数の搬送ローラ対によって受け取って、処理槽ユニット15内へと搬送する。なお、この搬送部20cの構成については、後段にて詳述する。
(搬送部20a)
搬送部20aは、図2および図3に示すように、印画紙Pの搬送方向における露光エンジン14の上流側に配置されたチャッカ式搬送ユニット(チャッカ部)21と、複数の挟持搬送ローラ対22と、ループ規制ガイド(ループ規制部)23と、を有している。
(搬送部20a)
搬送部20aは、図2および図3に示すように、印画紙Pの搬送方向における露光エンジン14の上流側に配置されたチャッカ式搬送ユニット(チャッカ部)21と、複数の挟持搬送ローラ対22と、ループ規制ガイド(ループ規制部)23と、を有している。
チャッカ式搬送ユニット21は、搬送経路における所定の範囲内を往復移動しながら、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして下流側へと搬送する。
挟持搬送ローラ対22は、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟みこんで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
挟持搬送ローラ対22は、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟みこんで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
ループ規制ガイド23は、図4に示すように、チャッカ式搬送ユニット21における搬送経路よりもループ部Lが形成される側に回動可能な状態で取り付けられており、搬送部20aにおいて搬送される印画紙Pに形成されるループ部Lの一部に当接する(図5(b)参照)。これにより、印画紙Pのループ部Lが、必要以上にチャッカ式搬送ユニット21に対して近づいたり、高さ方向に大きくなったりすることを防止することができる。なお、ループ規制ガイド23の構成については、後段にて詳述する。
(ループ規制ガイド23)
ループ規制ガイド23は、図4に示すように、回動軸(退避機構)23aと、アーム部23bと、当接ローラ(ガイド部材、ローラ部)23cと、巻きバネ(付勢部材、退避機構)23dと、を有している。
回動軸23aは、ループ規制ガイド23全体を回動させる中心となる退避機構であって、チャッカ式搬送ユニット21における印画紙Pの搬送経路からループ部Lが形成される側に所定の距離だけ離間した位置に設けられている。これにより、チャッカ式搬送ユニット21が最下流側(図中上側)に移動している状態でループ部Lが移動してきて当接した場合でも、ループ部Lから付与される力によって回動しにくくなるように構成されている。
ループ規制ガイド23は、図4に示すように、回動軸(退避機構)23aと、アーム部23bと、当接ローラ(ガイド部材、ローラ部)23cと、巻きバネ(付勢部材、退避機構)23dと、を有している。
回動軸23aは、ループ規制ガイド23全体を回動させる中心となる退避機構であって、チャッカ式搬送ユニット21における印画紙Pの搬送経路からループ部Lが形成される側に所定の距離だけ離間した位置に設けられている。これにより、チャッカ式搬送ユニット21が最下流側(図中上側)に移動している状態でループ部Lが移動してきて当接した場合でも、ループ部Lから付与される力によって回動しにくくなるように構成されている。
アーム部23bは、回動軸23aを介して、チャッカ式搬送ユニット21の幅方向における両端部にそれぞれ取り付けられており、回動軸23aを中心として回動する。また、アーム部23bは、当接ローラ23cの両端を回転可能な状態で支持している。
当接ローラ23cは、左右のアーム部23bによって両端が挟みこまれるようにして、印画紙Pの幅方向(搬送方向に直交する方向)に沿って回転可能な状態で軸支されている。これにより、当接ローラ23cは、図5(b)に示すように、印画紙Pの一部に形成されたループ部Lに対して当接すると回転することで、印画紙Pの乳剤面に傷を付けることを防止している。
当接ローラ23cは、左右のアーム部23bによって両端が挟みこまれるようにして、印画紙Pの幅方向(搬送方向に直交する方向)に沿って回転可能な状態で軸支されている。これにより、当接ローラ23cは、図5(b)に示すように、印画紙Pの一部に形成されたループ部Lに対して当接すると回転することで、印画紙Pの乳剤面に傷を付けることを防止している。
巻きバネ23dは、回動軸23a周りに設けられており、ループ規制ガイド23が常時鉛直下向きよりも若干搬送経路寄りになるまで回動するように付勢力を付与する。これにより、図5(a)に示すように、チャッカ式搬送ユニット21が最上流側(図中下側)に移動して、ループ規制ガイド23を退避させる場合には、巻きバネ23dの付勢力に反してループ規制ガイド23を所定の退避位置まで回動させることができる。よって、チャッカ式搬送ユニット21において印画紙Pを受け取る位置において、ループ規制ガイド23が搬送経路から離れた位置へ移動するため、印画紙Pの搬送の邪魔になることはない。
(搬送部20c)
搬送部20cは、図6に示すように、搬送部20aによって略鉛直上向きに搬送されてきた印画紙Pを、略水平方向に搬送するように、複数の搬送ローラ対31,32,33をこの順番で円弧状に配置している。
搬送ローラ対31は、従動ローラ31aと、駆動ローラ31bとによって構成されている。そして、駆動ローラ31bには、図示しないワンウェイクラッチが内蔵されている。
搬送部20cは、図6に示すように、搬送部20aによって略鉛直上向きに搬送されてきた印画紙Pを、略水平方向に搬送するように、複数の搬送ローラ対31,32,33をこの順番で円弧状に配置している。
搬送ローラ対31は、従動ローラ31aと、駆動ローラ31bとによって構成されている。そして、駆動ローラ31bには、図示しないワンウェイクラッチが内蔵されている。
搬送ローラ対32は、搬送ローラ対31と同様に、従動ローラ32aと、駆動ローラ32bとによって構成されている。そして、駆動ローラ32bには、図示しないワンウェイクラッチが内蔵されている。
搬送ローラ対33は、搬送ローラ対31,32と同様に、従動ローラ33aと、駆動ローラ33bとによって構成されている。しかし、駆動ローラ33bには、ワンウェイクラッチは内蔵されていない。このため、チャッカ式搬送ユニット24に対して印画紙Pを受け渡す際には、搬送停止と同時に回転も停止する。
搬送ローラ対33は、搬送ローラ対31,32と同様に、従動ローラ33aと、駆動ローラ33bとによって構成されている。しかし、駆動ローラ33bには、ワンウェイクラッチは内蔵されていない。このため、チャッカ式搬送ユニット24に対して印画紙Pを受け渡す際には、搬送停止と同時に回転も停止する。
ところで、最下流側に配置された駆動ローラ33bにまでワンウェイクラッチを内蔵した場合、搬送時の慣性力によって印画紙Pを必要以上に搬送してしまうことになる。よって、特に、高速搬送時において、下流側に配置されたチャッカ式搬送ユニット24に対して精度よく印画紙Pを受け渡すことができなくなるおそれがある。
本実施形態では、このようなワンウェイクラッチを内蔵した搬送ローラの特性を考慮して、最下流側に配置された駆動ローラ33bについてのみ、ワンウェイクラッチを外している。これにより、搬送停止時においては、チャッカ式搬送ユニット24に対して、印画紙Pを正確に受け渡すことができる。
本実施形態では、このようなワンウェイクラッチを内蔵した搬送ローラの特性を考慮して、最下流側に配置された駆動ローラ33bについてのみ、ワンウェイクラッチを外している。これにより、搬送停止時においては、チャッカ式搬送ユニット24に対して、印画紙Pを正確に受け渡すことができる。
一方、駆動ローラ33bをワンウェイクラッチを内蔵しない構造としたことにより、特に、高温多湿の環境下において写真処理装置3を運転した場合には、印画紙Pが駆動ローラ33bの表面に固着してしまうおそれがある。このため、駆動ローラ33bを搬送停止時に正確に停止させたとしても、印画紙Pと固着することによって、結果としてチャッカ式搬送ユニット24に対して正確に印画紙Pを受け渡すことができないおそれがある。
本実施形態では、このような状況を考慮して、図7に示すように、表面に段差が形成された複数の搬送ローラ対41〜48を組み合わせて、駆動ローラ33bを構成している。
具体的には、各搬送ローラ対41〜48は、各ローラに対して、搬送面41a〜48aとこれより落ち込んだ段差面41b〜48bとを形成している。これにより、実際に印画紙Pを搬送する際には、搬送面41a〜48aのいずれかにおいてのみ印画紙Pと当接する。このため、搬送ローラ対41〜48における印画紙Pとの接触面積を減らして、駆動ローラ33bにおける印画紙Pの固着という問題を解消することができる。
具体的には、各搬送ローラ対41〜48は、各ローラに対して、搬送面41a〜48aとこれより落ち込んだ段差面41b〜48bとを形成している。これにより、実際に印画紙Pを搬送する際には、搬送面41a〜48aのいずれかにおいてのみ印画紙Pと当接する。このため、搬送ローラ対41〜48における印画紙Pとの接触面積を減らして、駆動ローラ33bにおける印画紙Pの固着という問題を解消することができる。
なお、各ローラに対して形成された搬送面41a〜48aと段差面41b〜48bとの間の段差部は、搬送される印画紙Pの幅を考慮して配置されている。つまり、印画紙Pが搬送される際に、印画紙Pの端部に段差部分が接触して印画紙Pの端部が折れ曲がる等の不具合の発生を事前に防止している。
<搬送部20aによるループ部Lの形成〜バンディング防止>
本実施形態では、上述した構成により、最下流側へ移動したチャッカ式搬送ユニット21の直上流側に、印画紙Pのループ部Lを形成しながら、露光エンジン14によって露光処理を行う。そして、ループ部Lを形成する際には、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられたループ規制ガイド23によって、ループ部Lの下流側への移動や高さ方向への過度な成長を抑制する。
<搬送部20aによるループ部Lの形成〜バンディング防止>
本実施形態では、上述した構成により、最下流側へ移動したチャッカ式搬送ユニット21の直上流側に、印画紙Pのループ部Lを形成しながら、露光エンジン14によって露光処理を行う。そして、ループ部Lを形成する際には、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられたループ規制ガイド23によって、ループ部Lの下流側への移動や高さ方向への過度な成長を抑制する。
具体的には、図5(a)に示すように、チャッカ式搬送ユニット21が搬送経路における最上流側へ移動し、挟持搬送ローラ対22から印画紙Pを受け取って端部をチャッキングする。
このとき、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられたループ規制ガイド23は、挟持搬送ローラ対22等を支持する部材の一部に接触する。そして、チャッカ式搬送ユニット21の下方への移動とともに回動軸23a付近にセットされた巻きバネ23dの付勢力に反して回動軸23aを中心にして回動し、所定の退避位置へと移動する。これにより、チャッカ式搬送ユニット21において印画紙Pを受け取る際に、ループ規制ガイド23が邪魔になることを回避することができる。
このとき、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられたループ規制ガイド23は、挟持搬送ローラ対22等を支持する部材の一部に接触する。そして、チャッカ式搬送ユニット21の下方への移動とともに回動軸23a付近にセットされた巻きバネ23dの付勢力に反して回動軸23aを中心にして回動し、所定の退避位置へと移動する。これにより、チャッカ式搬送ユニット21において印画紙Pを受け取る際に、ループ規制ガイド23が邪魔になることを回避することができる。
次に、チャッカ式搬送ユニット21が、印画紙Pの端部をチャッキングした後で略鉛直上向きに移動していく。このとき、ループ規制ガイド23は、挟持搬送ローラ対22等を支持する部材から離間していくにつれて、巻きバネ23dの付勢力によって元の鉛直下向きの状態へ戻っていく。
チャッカ式搬送ユニット21が、略鉛直上向きに移動して所定の位置に停止したとき、下流側の挟持搬送ローラ対22等の搬送速度の方がチャッカ式搬送ユニット21の移動速度よりも若干速いために、チャッカ式搬送ユニット21の直上流側に所定の大きさのループ部Lが形成されていく。これにより、この後、露光処理中に上流側の搬送を停止してシートカッター13によって印画紙Pが所定の大きさに切断されても、ループ部Lによって切断に伴う印画紙Pの振動を吸収することで、露光エンジン14による露光処理される位置まで振動が伝達されることを防止することができる。
チャッカ式搬送ユニット21が、略鉛直上向きに移動して所定の位置に停止したとき、下流側の挟持搬送ローラ対22等の搬送速度の方がチャッカ式搬送ユニット21の移動速度よりも若干速いために、チャッカ式搬送ユニット21の直上流側に所定の大きさのループ部Lが形成されていく。これにより、この後、露光処理中に上流側の搬送を停止してシートカッター13によって印画紙Pが所定の大きさに切断されても、ループ部Lによって切断に伴う印画紙Pの振動を吸収することで、露光エンジン14による露光処理される位置まで振動が伝達されることを防止することができる。
また、このときチャッカ式搬送ユニット21には、ループ規制ガイド23が設けられているため、ループ部Lの山部分における下流側の側面にループ規制ガイド23の当接ローラ23cが当接した状態で保持される。これにより、印画紙Pのループ部Lがチャッカ式搬送ユニット21に接触したり、必要以上に山が高いループとなってしまったりすることを防止することができる。よって、露光処理中に上流側の搬送が停止した場合でも、ループ部Lの形状をある程度コントロールしているため、ループ部Lが重力と印画紙Pの反力とによって一気に解かれることを防止することができる。よって、ループ部Lが徐々に小さくなっていくため、発生する振動を最小限に抑制することができる。この結果、この振動が露光エンジン14による露光処理位置まで伝達され、バンディングが発生することをより確実に防止することができる。
[本搬送部20aの特徴]
(1)
本実施形態の搬送部20aは、図5(a)および図5(b)に示すように、略鉛直方向上向きに印画紙Pを搬送する搬送装置であって、搬送経路内における所定の範囲内を往復移動しながら印画紙Pの端部をつまんで搬送するチャッカ式搬送ユニット21と、略鉛直方向に対して交差する方向に突出するように印画紙Pの一部に形成されるループ部Lに対して下流側の側面に当接するループ規制ガイド23と、を備えている。
(1)
本実施形態の搬送部20aは、図5(a)および図5(b)に示すように、略鉛直方向上向きに印画紙Pを搬送する搬送装置であって、搬送経路内における所定の範囲内を往復移動しながら印画紙Pの端部をつまんで搬送するチャッカ式搬送ユニット21と、略鉛直方向に対して交差する方向に突出するように印画紙Pの一部に形成されるループ部Lに対して下流側の側面に当接するループ規制ガイド23と、を備えている。
これにより、略鉛直上向きに搬送されることで、ループ部Lの反力に加えて、重力の影響によってもループ部Lが一気に解かれるおそれが高い場合でも、ループ部Lの形状、成長をある程度コントロールすることができるため、ループ部Lを徐々に解いていくことができる。この結果、印画紙Pの切断時における振動の影響はループ部Lにおいて吸収しつつ、ループ部Lが重量等の影響によって一気に解かれてしまうことを防止することで、露光処理位置におけるバンディングの発生をより効果的に防止することができる。
なお、厚みや剛性が大きい場合等のように印画紙Pのコシが強い場合には、印画紙Pの搬送中にループ部Lが搬送方向における下流側へ移動して、印画紙Pの反力、重力ともに大きくなってループ部Lが一気に解かれてしまい易いことから、本実施形態に係るバンディングの防止手段は特に有効である。
(2)
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ部Lの移動や成長を規制するためのループ規制ガイド23を、チャッカ式搬送ユニット21に対して取り付けている。
(2)
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ部Lの移動や成長を規制するためのループ規制ガイド23を、チャッカ式搬送ユニット21に対して取り付けている。
これにより、チャッカ式搬送ユニット21の直上流側に形成されるループ部Lの山の部分の下流側の側面に対して、ループ規制ガイド23を容易に当接させることができる。この結果、搬送経路上から所定の距離だけ離間した位置においてループ部Lを押えて、ループ部Lの移動や形状を規制することで、簡易な構成によりバンディングの発生を防止することができる。
(3)
本実施形態の搬送部20aでは、図3等に示すように、ループ規制ガイド23が、搬送方向に略直交する方向に沿って配置された当接ローラ23cを有している。
これにより、印画紙Pの幅方向に亘って当接ローラ23cを当接させることで、印画紙Pのループ部Lをしっかりと支持することができる。よって、ループ部Lの下流側への移動や高さ方向への過度な成長を効果的に抑制することができる。
本実施形態の搬送部20aでは、図3等に示すように、ループ規制ガイド23が、搬送方向に略直交する方向に沿って配置された当接ローラ23cを有している。
これにより、印画紙Pの幅方向に亘って当接ローラ23cを当接させることで、印画紙Pのループ部Lをしっかりと支持することができる。よって、ループ部Lの下流側への移動や高さ方向への過度な成長を効果的に抑制することができる。
(4)
本実施形態の搬送部20aでは、図3等に示すように、ループ規制ガイド23が、印画紙Pのループ部Lに対して当接させる部分に、回転可能な状態で軸支された当接ローラ23cを有している。
これにより、印画紙Pの乳剤面に対してループ規制ガイド23が当接する場合でも、当接ローラ23cがループ部Lの移動や搬送に伴って回転することで、搬送中の印画紙Pの乳剤面に対して擦り傷等が形成されることを防止することができる。
本実施形態の搬送部20aでは、図3等に示すように、ループ規制ガイド23が、印画紙Pのループ部Lに対して当接させる部分に、回転可能な状態で軸支された当接ローラ23cを有している。
これにより、印画紙Pの乳剤面に対してループ規制ガイド23が当接する場合でも、当接ローラ23cがループ部Lの移動や搬送に伴って回転することで、搬送中の印画紙Pの乳剤面に対して擦り傷等が形成されることを防止することができる。
(5)
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ規制ガイド23が、回動軸23aを中心として回動可能であって、図5(a)に示すように、チャッカ式搬送ユニット21が印画紙Pを受け取る際には、所定の退避位置まで移動する。
これにより、図5(b)に示すような必要な状況においてのみ、ループ規制ガイド23を搬送経路付近に登場させることができる。この結果、ループ規制ガイド23を設けた場合でも、印画紙Pの搬送の邪魔になることを回避して、印画紙Pを円滑に搬送することができる。
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ規制ガイド23が、回動軸23aを中心として回動可能であって、図5(a)に示すように、チャッカ式搬送ユニット21が印画紙Pを受け取る際には、所定の退避位置まで移動する。
これにより、図5(b)に示すような必要な状況においてのみ、ループ規制ガイド23を搬送経路付近に登場させることができる。この結果、ループ規制ガイド23を設けた場合でも、印画紙Pの搬送の邪魔になることを回避して、印画紙Pを円滑に搬送することができる。
(6)
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ規制ガイド23が、当接ローラ23cによってループ部Lを押える方向に付勢する付勢力を付与する巻きバネ23dを有している。
これにより、図5(a)に示すようなループ規制ガイド23が不要な状況では搬送経路付近から退避させるとともに、図5(b)に示すような必要な状況においては、ループ規制ガイド23を搬送経路付近に登場させることができる。よって、ループ部Lを適度な力で押えつつ、ループ部Lの下流側への移動や成長を防止することができる。
本実施形態の搬送部20aでは、図4等に示すように、ループ規制ガイド23が、当接ローラ23cによってループ部Lを押える方向に付勢する付勢力を付与する巻きバネ23dを有している。
これにより、図5(a)に示すようなループ規制ガイド23が不要な状況では搬送経路付近から退避させるとともに、図5(b)に示すような必要な状況においては、ループ規制ガイド23を搬送経路付近に登場させることができる。よって、ループ部Lを適度な力で押えつつ、ループ部Lの下流側への移動や成長を防止することができる。
(7)
本実施形態の写真処理装置3では、図1および図2に示すように、上述した搬送部20aを含む印画紙搬送機構20と、搬送される印画紙Pに対して露光処理を行う露光エンジン14と、を備えている。
これにより、チャッカ式搬送ユニット21の直上流側に形成されるループ部Lの移動等を効果的に抑制して、ループ部Lが一気に解かれて振動することを防止することができる。この結果、露光処理中の印画紙Pにおいてバンディングの発生をより効果的に防止することが可能な写真処理装置3を提供することができる。
本実施形態の写真処理装置3では、図1および図2に示すように、上述した搬送部20aを含む印画紙搬送機構20と、搬送される印画紙Pに対して露光処理を行う露光エンジン14と、を備えている。
これにより、チャッカ式搬送ユニット21の直上流側に形成されるループ部Lの移動等を効果的に抑制して、ループ部Lが一気に解かれて振動することを防止することができる。この結果、露光処理中の印画紙Pにおいてバンディングの発生をより効果的に防止することが可能な写真処理装置3を提供することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、印画紙Pと当接する先端部に、回動軸23aを中心に回転可能な状態で軸支された当接ローラ23cを有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、印画紙Pと当接する先端部に、回動軸23aを中心に回転可能な状態で軸支された当接ローラ23cを有している例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、印画紙に対して当接する部分に、回転不能なローラ等の部材を用いてもよい。
ただし、印画紙との接触による傷の発生を防止することができるという点では、上記実施形態のように、印画紙との当接部分が回転することがより好ましい。
(B)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
ただし、印画紙との接触による傷の発生を防止することができるという点では、上記実施形態のように、印画紙との当接部分が回転することがより好ましい。
(B)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、チャッカ式搬送ユニット21に取り付けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ループ規制ガイドを写真処理装置3内における所定の位置へ設けてもよいし、チャッカ式搬送ユニット以外の部材へ取り付けてもよい。
(C)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、回動軸23aを中心に回動して所定の位置へ退避する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(C)
上記実施形態では、ループ規制ガイド23が、回動軸23aを中心に回動して所定の位置へ退避する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ループ規制ガイドの退避方法としては、回動する以外にも、ばね等の弾性部材を縮めながら搬送方向に沿って真っ直ぐに移動するようにしてもよい。
(D)
上記実施形態では、搬送部20aにおいては、鉛直方向において印画紙Pを上方に向かって搬送する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
(D)
上記実施形態では、搬送部20aにおいては、鉛直方向において印画紙Pを上方に向かって搬送する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
搬送部における搬送方向としては、完全に鉛直方向に沿った方向である必要はなく、例えば、30度程度鉛直方向から傾斜した向きに搬送してもよい。
この場合でも、印画紙のループ部分が反力と重量とによって一気に解かれることを防止して、印画紙への振動に起因する露光部分におけるバンディングの発生を防止することができる。
この場合でも、印画紙のループ部分が反力と重量とによって一気に解かれることを防止して、印画紙への振動に起因する露光部分におけるバンディングの発生を防止することができる。
(E)
上記実施形態では、搬送部20bに含まれる最も下流側に配置された駆動ローラ33bとして、印画紙Pの幅方向において段差を有するローラ形状を採用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、搬送される印画紙との接触面積を減らすという意味では、回転方向に沿って形成されたスリット等の切欠きが搬送面に形成された駆動ローラを採用してもよい。
上記実施形態では、搬送部20bに含まれる最も下流側に配置された駆動ローラ33bとして、印画紙Pの幅方向において段差を有するローラ形状を採用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、搬送される印画紙との接触面積を減らすという意味では、回転方向に沿って形成されたスリット等の切欠きが搬送面に形成された駆動ローラを採用してもよい。
本発明の搬送装置は、より確実に露光処理におけるバンディングの発生を防止することができるという効果を奏することから、ループ部分を形成しながら搬送を行う搬送装置を搭載した各種装置に対して広く適用可能である。
1 写真プリントシステム
2 操作ステーション
3 写真処理装置
4 ケーブル
10 センサ
11 印画紙マガジン
12 印字装置
13 シートカッター
14 露光エンジン(露光部)
15 処理槽ユニット
16 コンベア
17 ソータ
20 印画紙搬送機構
20a 搬送部(搬送装置)
20b 搬送部
20c 搬送部
21 チャッカ式搬送ユニット(チャッカ部)
22 挟持搬送ローラ対
23 ループ規制ガイド(ループ規制部)
23a 回動軸(退避機構)
23b アーム部
23c 当接ローラ(ガイド部材、ローラ部)
23d 巻きバネ(付勢部材、退避機構)
24 チャッカ式搬送ユニット
31 搬送ローラ対
31a 従動ローラ
31b 駆動ローラ
32 搬送ローラ対
32a 従動ローラ
32b 駆動ローラ
33 搬送ローラ対
33a 従動ローラ
33b 駆動ローラ
41〜48 搬送ローラ対
41a〜48a 搬送面
41b〜48b 段差面
60 筐体
L ループ部
P 印画紙(搬送材)
2 操作ステーション
3 写真処理装置
4 ケーブル
10 センサ
11 印画紙マガジン
12 印字装置
13 シートカッター
14 露光エンジン(露光部)
15 処理槽ユニット
16 コンベア
17 ソータ
20 印画紙搬送機構
20a 搬送部(搬送装置)
20b 搬送部
20c 搬送部
21 チャッカ式搬送ユニット(チャッカ部)
22 挟持搬送ローラ対
23 ループ規制ガイド(ループ規制部)
23a 回動軸(退避機構)
23b アーム部
23c 当接ローラ(ガイド部材、ローラ部)
23d 巻きバネ(付勢部材、退避機構)
24 チャッカ式搬送ユニット
31 搬送ローラ対
31a 従動ローラ
31b 駆動ローラ
32 搬送ローラ対
32a 従動ローラ
32b 駆動ローラ
33 搬送ローラ対
33a 従動ローラ
33b 駆動ローラ
41〜48 搬送ローラ対
41a〜48a 搬送面
41b〜48b 段差面
60 筐体
L ループ部
P 印画紙(搬送材)
Claims (7)
- 略鉛直方向に沿って形成される搬送経路においてループ部を形成しながら搬送材を略鉛直上向きに搬送する搬送装置であって、
前記搬送経路における所定の範囲内において前記搬送材の端部をつまんで下流側へと搬送するチャッカ部と、
前記チャッカ部の直上流側における前記搬送材の搬送経路上から前記ループ部の形成側に所定距離だけ離間した位置において、前記ループ部の下流側の部分に対して当接するループ規制部と、
を備えている搬送装置。 - 前記ループ規制部は、前記チャッカ部に対して取り付けられている、
請求項1に記載の搬送装置。 - 前記ループ規制部は、前記ループ部に対して当接する位置に、前記搬送材の搬送方向に対して略直交する方向に延伸するガイド部材を有している、
請求項1または2に記載の搬送装置。 - 前記ガイド部材は、前記搬送材のループ部分に対して当接する位置に、回転可能な状態で軸支されたローラ部を含む、
請求項3に記載の搬送装置。 - 前記ループ規制部を所定の位置へ退避させる退避機構をさらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の搬送装置。 - 前記退避機構は、前記搬送材のループ部分を押さえる方向に付勢する付勢部材を有している、
請求項5に記載の搬送装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の搬送装置と、
前記搬送装置において搬送される前記搬送材に対して露光処理を行う露光部と、
を備えている写真処理装置。
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