JP2009092704A - レンズ装置 - Google Patents

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隆生 尾崎
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Abstract

【課題】防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダが防振レンズ筐体の内壁にグリスを介して当接しても、該スライダが防振レンズ筐体から離れやすいレンズ装置を提供する。
【解決手段】 防振レンズ筐体と、前記防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーと、一端面とその反対側の他端面を有し、前記一端面から他端面に貫通した開口であって前記固定ガイドバーが挿入されるガイド用開口が形成され、前記ガイド用開口に挿入された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダと、前記スライダに装着される防振レンズと、を備えるレンズ装置において、前記スライダの一端面に設けられた凸部であって、前記スライダの移動に伴って前記防振レンズ筐体の内壁に当接することにより前記スライダの移動範囲を規定するストッパを備え、前記ストッパは、前記防振レンズ筐体の内壁に当接する当接面を有し、前記当接面は、前記スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明はレンズ装置に係り、特に防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダ等を備えるレンズ装置に関する。
本出願の出願人は、防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダ等を備えるレンズ装置について、先に出願している(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のレンズ装置においては、スライダ54´にはその一端面から他端面に貫通したガイド用開口(図示せず)が形成されており、このガイド用開口には固定ガイドバー60´が挿入されている。スライダ54´にはマグネット(図示せず)と協同してアクチュエータを構成するモータコイル(図示せず)が装着され、このアクチュエータの作用により、スライダ54´は、固定ガイドバー60´に沿ってX方向に往復移動させられる。同様に、スライダ84´にはその一端面から他端面に貫通したガイド用開口(図示せず)が形成されており、このガイド用開口には固定ガイドバー90´が挿入されている。スライダ84´にはマグネット(図示せず)と協同してアクチュエータを構成するモータコイル(図示せず)が装着され、このアクチュエータの作用により、スライダ84´は、固定ガイドバー90´に沿ってY方向に往復移動させられる。
特願2007−65897号
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ装置においては、スライダ54´、84´の一部である一端面又は他端面が防振レンズ筐体36´の内壁に当接するが、該一端面又は他端面と防振レンズ筐体36´の内壁との間にグリスを塗布すると、該グリスの粘着作用により、スライダ54´、84´が防振レンズ筐体36´から離れにくいという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダが防振レンズ筐体の内壁にグリスを介して当接しても、該スライダが防振レンズ筐体から離れやすいレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、防振レンズ筐体と、前記防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーと、一端面とその反対側の他端面を有し、前記一端面から他端面に貫通した開口であって前記固定ガイドバーが挿入されるガイド用開口が形成され、前記ガイド用開口に挿入された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダと、前記スライダに装着される防振レンズと、を備えるレンズ装置において、前記スライダの一端面に設けられた凸部であって、前記スライダの移動に伴って前記防振レンズ筐体の内壁に当接することにより前記スライダの移動範囲を規定するストッパを備え、前記ストッパは、前記防振レンズ筐体の内壁に当接する当接面を有し、前記当接面は、前記スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ストッパは、防振レンズ筐体の内壁に当接する当接面を有しており、この当接面は、スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されている。このため、ストッパは、この比較的小面積の当接面がグリスを介して内壁に当接することになるので、防振レンズ筐体の内壁から離れやすくなる。
請求項2に記載の発明は、防振レンズ筐体と、前記防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーと、一端面とその反対側の他端面を有し、前記一端面から他端面に貫通した開口であって前記固定ガイドバーが挿入されるガイド用開口が形成され、前記ガイド用開口に挿入された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダと、前記スライダに装着される防振レンズと、を備えるレンズ装置において、前記スライダの一端面が対向する前記防振レンズ筐体の内壁に設けられた凸部であって、前記スライダの移動に伴って前記スライダの一端面に当接することにより前記スライダの移動範囲を規定するストッパを備え、前記ストッパは、前記スライダの一端面に当接する当接面を有し、前記当接面は、前記スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明とは逆に、ストッパは、スライダの一端面に当接する当接面を有しており、この当接面は、スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されている。このため、ストッパは、この比較的小面積の当接面がグリスを介してスライダの一端面に当接することになるので、防振レンズ筐体の内壁から離れやすくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ストッパは、先端に向かうにつれて先細りの形状に形成されており、前記当接面は、前記ストッパの先端に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ストッパは先端に向かうにつれて先細りの形状に形成されており、当接面はストッパの先端に設けられている。このため、ストッパは、この比較的小面積の当接面がグリスを介して内壁(又はストッパの一端面)に当接することになるので、防振レンズ筐体の内壁から離れやすくなる。
本発明によれば、防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダが防振レンズ筐体の内壁(又は、スライダの一端面)にグリスを介して当接しても、該スライダが防振レンズ筐体から離れやすいレンズ装置を提供することが可能となる。
以下添付図面に従って、本発明に係るレンズ装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1には、実施の形態に係るレンズ装置10の側断面図が示されている。このレンズ装置10は、撮影光軸前方側(被写体側)から撮影光軸後方(撮像側)に向って第1レンズ群12、第2レンズ群14、第3レンズ群16、及び第4レンズ群18から構成されており、これらの第1乃至第4レンズ群12〜18を通過した被写体光は、色分解光学系を構成する色分解プリズム20を介して色分解プリズム20のR、G、Bの各出射端に設けられた撮像素子22、24、26に結像される。なお、このレンズ装置10が装備されるカメラ本体(不図示)には、撮像素子22、24、26から得られた撮像信号に所要の処理(ホワイトバランス、γ補正等)を施して所定形式の映像信号を生成する信号処理回路(不図示)等が搭載されている。
第1レンズ群12はいわゆる前玉レンズであり、第2レンズ群14は焦点距離を変更するバリエータレンズ、第3レンズ群16は手振れ等に起因する振動を打ち消す方向に駆動される防振レンズ、第4レンズ群18は焦点を調整するフォーカスレンズである。
これらの第1乃至第4レンズ群12〜18は、レンズ鏡胴本体11内に保持されている。また、レンズ鏡胴本体11内には、光軸と平行な一対のガイドバー28(一方は不図示)が挿通配置されており、この一対のガイドバー28に第2レンズ群14の保持枠32及び第4レンズ群18の保持枠34がそれぞれスライド移動自在に支持されるとともに、第3レンズ群16の筐体36が一対のガイドバー28に固定されている。なお、筐体36をレンズ鏡胴本体11に直接固定してもよい。
第2レンズ群14には、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がズーム用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。ズーム用ステッピングモータのズームドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からズーム信号が出力されると、ズーム用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第2レンズ群14が一対のガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、所望の焦点距離に調整される。
第4レンズ群18にも同様に、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がフォーカス用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。フォーカス用ステッピングモータのフォーカスドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からフォーカス信号が出力されると、フォーカス用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第4レンズ群18が一対のガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、焦点が合わされる。
次に、防振機構の構造について説明する。
図2は、防振レンズ16を装備した筐体36を後方から見た斜視図であり、図3は、図2に示した筐体36からアクチュエータを除いた斜視図である。また、図4は、図3の筐体36を光軸L方向に見た図であり、図5は、図4からレンズ保持枠50を取り外した状態を示している。また、図6は、防振機構の主要部のみを示す斜視図である。
これらの図に示す第3レンズ群(ここでは便宜上、防振レンズと称する)16は、レンズ保持枠50に保持され、このレンズ保持枠50は撮影光軸Lに直交する面内で、異なる二方向に移動自在に支持される。ここで、防振レンズ16の移動方向をX方向(図2〜図5の横方向)、Y方向(図2〜図5の縦方向)とする。また、防振レンズ16をX方向に移動させる機構をX移動機構、Y方向に移動させる機構をY移動機構と称する。
まず、X移動機構について説明する。
図5に示すように、筐体36には固定ガイドバー60が取り付けられている。固定ガイドバー60は、X方向に配置され、その両端部が筐体36に固定されている。固定ガイドバー60には、L状に形成されたスライダ54の上辺部が係合される。スライダ54の上辺部にはX方向にガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー60が挿通されることによって、スライダ54がX方向にスライド自在に支持される。
スライダ54の左辺部には、移動ガイドバー52が取り付けられている。移動ガイドバー52は、Y方向に配置され、スライダ54の嵌合部55、55に嵌め込まれることによって、スライダ54に固定されている。図4に示すように、移動ガイドバー52には、レンズ保持枠50のガイド部56、56が係合されている。レンズ保持枠50のガイド部56、56は、スライダ54の嵌合部55、55の外側(すなわち、図4の上側及び下側)に配置されており、このガイド部56、56には角孔(不図示)がY方向に貫通して形成されている。この角孔に円柱状の移動ガイドバー52が挿通されることによって、レンズ保持枠50がスライダ54に係合される。これにより、レンズ保持枠50は、移動ガイドバー52に沿ってY方向にスライドすることができ、かつ、X方向にはスライダ54と一体で移動するように構成される。図2に示すように、移動ガイドバー52の下端部52Aは、筐体36の下面に形成されたX方向の長孔36Aに係合されており、これによって、スライダ54が光軸L方向に振れることが防止される。
前述したスライダ54の上辺部には、図2に示すように、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))62が固定され、このモータコイル62の下面にフレキシブルプリント基板(以下、フレキと称する)64の出力端が接着固定される。モータコイル62は、防振レンズ16の外側周辺でX方向に配設されており、また、フレキ64にはホール素子等の位置センサ66が位置決めされて固着されている。
フレキ64は、モータコイル62からX方向に引き出され、筐体36の側面開口68を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキ64は、U状に湾曲されて筐体36の上面に貼り合わされた後、折り返されて重ねられ、さらにレンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキ64は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口68は、図3に示すようにスリット70を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット70にフレキ64を通すことによってフレキ64が側面開口68の内部に配置される。
モータコイル62の外側には、マグネット72がモータコイル62に対向して配置される。マグネット72は、二つのマグネット片72A、72BをX方向に配置することによって矩形の板状に形成されており、S極とN極がX方向に並ぶように、かつ、その上面と下面においてもS極とN極が異なるように構成される。前述した位置センサ66は、マグネット72のX方向の中央部(すなわち、マグネット片72A、72Bの境界部)に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキ64を介して前記ユニットに出力する。
マグネット72の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット72の磁力によってマグネット72に吸着される。また、金属板は、マグネット72よりも大きな矩形状に形成されており、その四つの縁部がマグネット72から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット72の大きさの開口74が貫通して形成されており、筐体36の凹部に金属板が収納されるとともに開口74にマグネット72が収納される。
モータコイル62の内側には、ヨークとなる金属板76がモータコイル62に対向してX方向に配置される。この金属板76は、その一端が前記スリット70に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝78に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたX移動機構は、マグネット72及び2枚の金属板(一方は不図示)76によって形成される磁界内にモータコイル62が配設されるので、モータコイル62に通電することによって、モータコイル62及びそれを支持するスライダ54がX方向に力を受ける。したがって、スライダ54及びレンズ保持枠50がX方向に移動され、よって、防振レンズ16がX方向に移動される。以上がX移動機構の構造である。
次に、Y移動機構について説明する。
図5に示すように、筐体36には固定ガイドバー90が取り付けられている。固定ガイドバー90は、Y方向に配置され、その両端部が筐体36に固定されている。固定ガイドバー90には、L状に形成されたスライダ84の上辺部が係合される。スライダ84の上辺部にはY方向にガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー90が挿通されることによって、スライダ84がY方向にスライド自在に支持される。
スライダ84の下辺部には、移動ガイドバー82が取り付けられている。移動ガイドバー82は、X方向に配置され、スライダ84の嵌合部85、85に嵌め込まれることによって、スライダ84に固定されている。図4に示すように、移動ガイドバー82には、レンズ保持枠50のガイド部86、87が係合されている。レンズ保持枠50のガイド部86は、スライダ84の嵌合部85、85の間に配置されるとともに、X軸に直交する断面が、光軸Lの一方側に開口された凹状に形成されている。一方、ガイド部87は、嵌合部85、85の外側に配置されるとともに、X軸に直交する断面が、外側(図の下側)に開口された凹状に形成されている。これらのガイド部86、87に移動ガイドバー82が差し込まれることによって、レンズ保持枠50がスライダ84に係合される。これにより、レンズ保持枠50は、移動ガイドバー82に沿ってX方向にスライドすることができ、かつ、Y方向にはスライダ84と一体で移動するように構成される。
図6に示すように、スライダ84にはガイド部83が設けられている。ガイド部83は、スライダ84の下辺部の先端部(左端部)に設けられ、且つ、先端側(左側)が開口された凹状に形成されている。このガイド部83には、ガイドバー88が差し込まれ、摺動自在に係合される。ガイドバー88は、Y方向に配置されるとともに、その端部が筐体36(図5参照)に固定されている。これにより、スライダ84が光軸L方向に振れる(または倒れる)ことをガイドバー88によって防止することができる。
前述したスライダ84の右辺部には、図2に示すように、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))92が固定され、このモータコイル92の左面にフレキシブルプリント基板(以下、フレキと称する)94の出力端が接着固定される。モータコイル92は、防振レンズ16の外側周辺でY方向に配設されており、また、フレキ94にホール素子等の位置センサ96が位置決めされて固着されている。
フレキ94は、モータコイル92からY方向に引き出され、筐体36の側面開口98を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキ94は、U状に湾曲されて筐体の外側面に貼り合わされた後、折り返されて重ねられ、さらに筐体36の上面でフレキ64に重ねられた後、レンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキ94は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口98は、スリット100を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット100にフレキ94を通すことによってフレキ94が側面開口98の内部に配置される。
モータコイル92の外側には、マグネット102がモータコイル92に対向して配置される。マグネット102は、二つのマグネット片102A、102BをY方向に配置することによって矩形の板状に形成されており、S極とN極がY方向に並ぶように、かつ、その右面と左面においてもS極とN極が異なるように構成される。前述した位置センサ96は、マグネット102のY方向の中央部(すなわち、マグネット片102A、102Bの境界部)に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキ94を介して前記ユニットに出力する。
マグネット102の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット102の磁力によってマグネット102に吸着される。また、金属板は、マグネット102よりも大きな矩形状に形成されており、その四つの縁部がマグネット102から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット102の大きさの開口104が貫通して形成されており、この筐体36の凹部に金属板が収納されるとともに、開口104にマグネット102が収納される。
モータコイル92の内側には、ヨークとなる金属板106がモータコイル92に対向してY方向に配置される。この金属板106は、その一端が前記スリット100に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝108に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたY移動機構は、マグネット102及び2枚の金属板(一方は不図示)106によって形成される磁界内にモータコイル92が配設されるので、モータコイル92に通電することによって、モータコイル92及びそれを支持するスライダ84がY方向に力を受ける。したがって、スライダ84及びレンズ保持枠50がY方向に移動され、よって、防振レンズ16がY方向に移動される。以上が防振機構の構造である。
次に、スライダ54、84のX方向、Y方向の移動範囲を規定するための構造について図面を参照しながら説明する。
図4に示すように、スライダ54にはガイド用開口(図示せず)が形成されており、このガイド用開口には固定ガイドバー60が挿入されている。スライダ54にはマグネット72と協同してアクチュエータを構成するモータコイル62が装着されており、このアクチュエータの作用により、スライダ54は、固定ガイドバー60に沿ってX方向に往復移動させられる。
スライダ54の固定ガイドバー60に沿った両端面54a、54bそれぞれの固定ガイドバー60近傍位置には、凸部であるストッパ40、41が設けられている。このストッパ40、41は、スライダ54のX方向の往復移動に伴って、防振レンズ筐体36の内壁に当接する。これにより、スライダ54の移動が阻止され、移動範囲が規定される。
このように、スライダ54の固定ガイドバー60に沿った両端面54a、54bそれぞれの固定ガイドバー60近傍位置にストッパ40、41を設けたので、各ストッパ40、41が防振レンズ筐体36の内壁に当接した場合に発生するモーメントが従来と比較して小さくなる。従って、スライダ54が各ストッパ40、41を支点としてゆがんだり、傾いたりすることを防止又は低減することが可能となる。
各ストッパ40、41と防振レンズ筐体36の内壁との間には潤滑のためにグリスが塗布されている。しかし、図7、図8に示すように、各ストッパ40、41は、防振レンズ筐体36の内壁に当接する当接面40a、41aを有し、この当接面40a、41aは、それぞれ、スライダ54の一端面54a、他端面54bの面積よりも小さい面積に設定されている。例えば、図7、図8に示すように、ストッパ40、41は、先端に向かうにつれて先細りの四角錐形状に形成されており、当接面40a、41aは、この先細りのストッパ40、41の先端に設けられている。このため、各ストッパ40、41は、この比較的小面積の当接面40a、41aがグリスを介して内壁に当接することになるので、防振レンズ筐体36の内壁から離れやすくなっている。なお、ストッパ40、41は、四角錐形状に限定されず、円錐、三角錐等の形状であってもよいし、又は、円柱、三角柱等の形状であってもよい。
同様に、図4に示すように、スライダ84にはガイド用開口(図示せず)が形成されており、このガイド用開口には固定ガイドバー90が挿入されている。スライダ84にはマグネット102と協同してアクチュエータを構成するモータコイル92が装着されており、このアクチュエータの作用により、スライダ84は、固定ガイドバー90に沿ってY方向に往復移動させられる。
スライダ84の固定ガイドバー90に沿った両端面84a、84bそれぞれの固定ガイドバー90近傍位置には、凸部であるストッパ42、43が設けられている。このストッパ42、43は、スライダ84のY方向の往復移動に伴って、防振レンズ筐体36の内壁に当接する。これにより、スライダ84の移動が阻止され、移動範囲が規定される。
このように、スライダ84の固定ガイドバー90に沿った両端面84a、84bそれぞれの固定ガイドバー90近傍位置にストッパ42、43を設けたので、各ストッパ42、43が防振レンズ筐体36の内壁に当接した場合に発生するモーメントが従来と比較して小さくなる。従って、スライダ84が各ストッパ42、43を支点としてゆがんだり、傾いたりすることを防止又は低減することが可能となる。
各ストッパ42、43と防振レンズ筐体36の内壁との間には潤滑のためにグリスが塗布されている。しかし、図9、図10に示すように、各ストッパ42、43は、防振レンズ筐体36の内壁に当接する当接面42a、43aを有し、この当接面42a、43aは、それぞれ、スライダ84の一端面84a、他端面84bの面積よりも小さい面積に設定されている。例えば、図9、図10に示すように、ストッパ42、43は、先端に向かうにつれて先細りの四角錐形状に形成されており、当接面42a、43aは、この先細りのストッパ42、43の先端に設けられている。このため、各ストッパ42、43は、この比較的小面積の当接面42a、43aがグリスを介して内壁に当接することになるので、防振レンズ筐体36の内壁から離れやすくなっている。なお、ストッパ42、43は、四角錐形状に限定されず、円錐、三角錐等の形状であってもよいし、又は、円柱、三角柱等の形状であってもよい。
以上説明したように、本実施形態のレンズ装置10によれば、ストッパ40、41(42、43)は、防振レンズ筐体36の内壁に当接する当接面40a、41a(42a、43a)を有しており、この当接面40a、41a(42a、43a)は、それぞれ、スライダ54の一端面54a、他端面54b(スライダ84の一端面84a、他端面84b)の面積よりも小さい面積に設定されている。このため、ストッパ40、41(42、43)は、この比較的小面積の当接面40a、41a(42a、43a)がグリスを介して内壁に当接することになるので、防振レンズ筐体36の内壁から離れやすくなる。
次に、変形例について説明する。
上記実施形態では、ストッパ40、41(42、43)を、スライダ54(84)の一端面54a(84a)及び他端面54b(84b)に設けるように説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、ストッパ40、41(42、43)を、スライダ54(84)に設けることなく、スライダ54(84)の一端面54a、他端面54b(一端面84a、他端面84b)が対向する防振レンズ筐体36の内壁及びスライダ54(84)の他端面54a、他端面54b(一端面84a、他端面84b)が対向する防振レンズ筐体36の内壁に設けるようにしてもよい。
これにより、ストッパ40、41(42、43)は、比較的小面積の当接面40a、41a(42a、43a)がグリスを介してスライダ54(84)の一端面54a、他端面54b(一端面84a、他端面84b)に当接することになるので、防振レンズ筐体36の内壁から離れやすくなる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
実施の形態に係るレンズ装置を示す側断面図である。 防振レンズを装備した筐体を後方から見た斜視図である。 図2の筐体からアクチュエータを除いた斜視図である。 図3の防振機構を光軸方向に見た図である。 図4の防振機構からレンズ保持枠を除いた図である。 筐体を除く防振機構の主要部品を示す斜視図である。 ストッパの斜視図である。 ストッパの斜視図である。 ストッパの斜視図である。 ストッパの斜視図である。 従来例を説明するための図である。
符号の説明
10…レンズ装置、11…レンズ鏡胴本体、12…第1レンズ群、14…第2レンズ群、16…第3レンズ群、18…第4レンズ群、40〜43…ストッパ、40a〜43a…当接面、50…レンズ保持枠、52…移動ガイドバー(移動軸に相当)、54…スライダ、54a…一端面、54b…他端面、56…ガイド部、60…固定ガイドバー(固定軸に相当)、64…フレキシブル基板、82…移動ガイドバー(移動軸に相当)、83…ガイド部、84…スライダ、84a…一端面、84b…他端面、86、87…ガイド部、88…ガイドバー、90…固定ガイドバー(固定軸に相当)、94…フレキシブル基板

Claims (3)

  1. 防振レンズ筐体と、
    前記防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーと、
    一端面とその反対側の他端面を有し、前記一端面から他端面に貫通した開口であって前記固定ガイドバーが挿入されるガイド用開口が形成され、前記ガイド用開口に挿入された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダと、
    前記スライダに装着される防振レンズと、
    を備えるレンズ装置において、
    前記スライダの一端面に設けられた凸部であって、前記スライダの移動に伴って前記防振レンズ筐体の内壁に当接することにより前記スライダの移動範囲を規定するストッパを備え、
    前記ストッパは、前記防振レンズ筐体の内壁に当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されていることを特徴とするレンズ装置。
  2. 防振レンズ筐体と、
    前記防振レンズ筐体に固定された固定ガイドバーと、
    一端面とその反対側の他端面を有し、前記一端面から他端面に貫通した開口であって前記固定ガイドバーが挿入されるガイド用開口が形成され、前記ガイド用開口に挿入された固定ガイドバーに沿って往復移動させられるスライダと、
    前記スライダに装着される防振レンズと、
    を備えるレンズ装置において、
    前記スライダの一端面が対向する前記防振レンズ筐体の内壁に設けられた凸部であって、前記スライダの移動に伴って前記スライダの一端面に当接することにより前記スライダの移動範囲を規定するストッパを備え、
    前記ストッパは、前記スライダの一端面に当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記スライダの一端面の面積よりも小さい面積に設定されていることを特徴とするレンズ装置。
  3. 前記ストッパは、先端に向かうにつれて先細りの形状に形成されており、
    前記当接面は、前記ストッパの先端に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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