JP2009092386A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合に好適な位置検出装置を提供する。
【解決手段】磁石50が磁気センサ素子61,62に離間して配置され、磁気センサ素子61,62に対しN極とS極の界面を通る面F1に沿って相対移動可能である。磁気センサ素子61,62が、磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気検出面が位置するように配置され、これにより磁気検出面において磁石50の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子61,62が配置されている。磁石50による磁界の強度を磁気センサ素子61,62において検知して磁気センサ素子61,62に対する磁石50の位置を検出する。
【選択図】図11

Description

本発明は、位置検出装置に関するものである。
特許文献1においては高精度の検出結果を得ることが可能な位置検出装置が提案されている。これは、離間して配置されるホール素子対に対し磁石が相対移動し、磁石の長さがホール素子対の離間方向においてホール素子対の離間距離以上にしている。
特開2005−331400号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置は垂直磁場のみを検出するため磁石がホール素子の直上にあるときのみ検出でき、狭い範囲で高精度に位置検出を行う上では有用であるが、広い範囲でさほど精度を必要としない場合は不適である。つまり、広い範囲での位置検出を行おうとすると(広い範囲での移動を検出しようとすると)、ホール素子対および磁石を複数組並べて配置する、あるいは、磁石を大きくする必要がある。このように、狭い範囲で高い位置検出精度が必要とされる場合には有効であるが、広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合には不向きである。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合に好適な位置検出装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、磁気検出面を有する磁気センサ素子と、前記磁気センサ素子に離間して配置され、前記磁気センサ素子に対しN極とS極の界面を通る面に沿って相対移動可能な磁石と、を有し、前記磁石による磁界の強度を磁気センサ素子において検知して磁気センサ素子に対する磁石の位置を検出する位置検出装置であって、磁気検出面において磁石の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子を配置したことを要旨としている。
これにより、比較例として、例えば図10,12に示すごとく磁石におけるN極とS極の界面に磁気センサ素子の磁気検出面が対向するように配するとともに、N極とS極の界面を通る面に沿って磁石が移動する構成とした場合には、磁石におけるN極とS極の界面に磁気センサ素子の磁気検出面が対向する範囲内においては狭い範囲ながら高い位置検出精度とすることができる。これに対し、本発明においては、例えば図9,11に示すごとくN極とS極の界面を通る面に沿って磁石が移動するとき、位置検出精度が低いながらも広い範囲にわたりその移動を検出することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の位置検出装置において、磁石におけるN極とS極の界面を通る面上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子を配置してもよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の位置検出装置において、前記磁石が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスに設けられ、前記ウィンドウガラスの位置を検出するようにしてなる構成としてもよい。
請求項4に記載のように、請求項1または2に記載の位置検出装置において、前記磁石が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスに設けられ、前記ウィンドウガラスの破損に伴う前記磁石の変位を検出するようにしてなる構成としてもよい。
本発明によれば、広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合に好適な位置検出装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、乗用車における右前ドアでの分解斜視図であり、図2は乗用車における右前ドアでの概略正面図である。
図1に示すように、車両ドア1はアウタパネル2とインナパネル3を具備している。アウタパネル2とインナパネル3の間に、強化ガラスからなるウィンドウガラス5が配置されている。ウィンドウガラス5の厚さは3.1mm〜5.0mm程度である。車両ドア1のインナパネル3の内側にはドアトリムが取り付けられている。
車両ドア1の内部には、ウィンドウガラス5を上下動するウィンドウレギュレータ10が収納されている。本実施形態においては、ウィンドウレギュレータ10としてXアーム式ウィンドウレギュレータを用いている。インナパネル3にはドア部品組付穴3aが穿設されており、このドア部品組付穴3aを塞ぐようにモジュラーパネル6が設けられている。
Xアーム式ウィンドウレギュレータ10は、ベースプレート(固定ベース)11を介して、モジュラーパネル6の室外側の面に支持されている。即ち、モジュラーパネル6の室外側の面に固定するベースプレート11には、Xアーム式ウィンドウレギュレータ10のリフトアーム12の軸13が支持されている。ベースプレート11には電動駆動ユニット14が固定されている。リフトアーム12は、図2に示すように軸13を中心とするセクタギヤ(ドリブンギヤ)15を一体に有しており、図1の電動駆動ユニット14は、このセクタギヤ15と噛み合うピニオン16(図2)及びその駆動モータ(図示せず)を備えている。
図2において、リフトアーム12の長さ方向の中間部分には、軸17でイコライザアーム18の中間部分が枢着されている。リフトアーム12とイコライザアーム18の上端部(先端部)にはそれぞれ、ガイドピース(ローラ)19,20が回転及び傾動可能に枢着されており、イコライザアーム18の下端部には、ガイドピース(ローラ)21が枢着されている。
このリフトアーム12のガイドピース19と、イコライザアーム18のガイドピース20とは、ウィンドウガラスブラケット22に移動自在に嵌められ、イコライザアーム18のガイドピース21は、図1のモジュラーパネル6の室外側の面に固定するイコライザアームブラケット(姿勢維持レール)23に移動自在に案内される。
一方、ウィンドウガラス5の下縁にはその前後においてウィンドウガラスホルダ24が固定されている。このウィンドウガラスホルダ24は、予めウィンドウガラス5の下縁に固定され、このウィンドウガラスホルダ24を有するウィンドウガラス5が、アウタパネル2とインナパネル3の隙間から挿入されて、ボルト25によりウィンドウガラスブラケット22に固定されている。
図2に示すように、前後一対のガラスラン26が立設されている。このガラスラン26はゴム材よりなる。レール部材としての前後一対のガラスラン26によりウィンドウガラス5が移動自在に支持されている。即ち、ウィンドウガラス5の前後の端部がガラスラン26に案内されて上下に移動することができるようになっている。
図1の電動駆動ユニット14を介してピニオン16を正逆に駆動すると、セクタギヤ15を介してリフトアーム12が軸13を中心に揺動し、その結果、ウィンドウガラスブラケット22(ウィンドウガラス5)が、イコライザアーム18、ガイドピース19,20,21、イコライザアームブラケット23により略水平状態に保持されながら昇降運動する。このようにウィンドウガラス5が昇降され、ウィンドウガラス5により車両の開口部4が開閉自在となっている。
図2のA−A線での縦断面を図3に示す。図3において、不正侵入防止用の開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置30が車両ドア1の内部に配置されている。破損検出装置30はクリップ40とセンサユニット60を有している。
図4には開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置30の斜視図を示す。図5には開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置30の正面図を示すとともに、図5のA−A線での縦断面を図6に示す。
図3において、アウタパネル2とインナパネル3との間にウィンドウガラス5がウェザーストリップ7によりシールされた状態で配置されている。また、インナパネル3の内側にはドアトリム8が配置されている。クリップ40はウィンドウガラス5の下端部に配置され、ウィンドウガラス5を挟んでいる。
図4,5,6に示すように、クリップ40は、一枚の板ばね用鋼板を折り曲げて構成されている。クリップ40は、対向させた第1および第2部材41,42と折り曲げ部(連結部)43を有している。背面側の第1部材41は長方形状をなし、正面側の第2部材42は第1部材41よりも幅狭な正方形状をなしている。背面側の第1部材41と正面側の第2部材42の間にウィンドウガラス5が配置され、第1部材41と第2部材42はウィンドウガラス5に対し互いに接近する方向に付勢されている。折り曲げ部43は第1部材41と第2部材42を連結しており、この折り曲げ部43は、二段に折り曲げられ、二段目の折り曲げ部43bの幅はウィンドウガラス5の厚みよりも狭く、一段目の折り曲げ部43aにおいてウィンドウガラス5の端面が接している。図4,5に示すように第1部材41の中央部には長方形状の透孔44が形成されている。透孔44に対応する位置に第2部材42が位置している。第1部材41における左右の上隅には正面側に突出する突起45が形成され、図6に示すように突起45の先端においてウィンドウガラス5の一方の面(裏面5b)と接触している。図5に示すように、第2部材42は、第1部材41の透孔44の内部に対応する場所でウィンドウガラス5の他の面(表面5a)と接触している(図6参照)。第2部材42はウィンドウガラス5に接着されている。
このようにして、ウィンドウガラス5が配置される第1部材41と第2部材42の間において第1部材41と第2部材42がウィンドウガラス5の面内でずれた位置で接触する状態で、互いに接近する方向に付勢されている。即ち、ウィンドウガラス5の表面5aと裏面5bにおいて違う場所でウィンドウガラス5に対し力が加わる。また、クリップ40はウィンドウガラス5の下端部を所定の力以上で挟持(把持)している。
図3,4等に示すように、クリップ40の第2部材42における正面側には永久磁石50が配置されている。
センサユニット60は、図3に示すように、インナパネル3に固定されている。ここで、鉛直方向をX方向とするとともに、水平方向をY方向とする。クリップ40はX方向(鉛直方向)に移動、即ち、落下することになる。
センサユニット60は、第1の磁気センサ素子61と、第2の磁気センサ素子62と、基板63とを具備している。基板63に第1の磁気センサ素子61と第2の磁気センサ素子62が上下に離間して配置されている。具体的には磁気センサ素子61,62は4cm程度離間している。第1の磁気センサ素子61は、ウィンドウガラス5全閉時の磁石50と同じ高さに配置されている(磁石50に対しY方向に所定の距離だけ離間して配置されている)。一方、第2の磁気センサ素子62は第1の磁気センサ素子61よりも下方に位置しており、クリップ40の落下に伴い第2の磁気センサ素子62の前を磁石50が通過する。
各磁気センサ素子61,62は磁石50との距離に応じた信号を出力する。図3の状態では、第1の磁気センサ素子61は磁石50と同じ高さに配置されているので、高出力であり、第2の磁気センサ素子62は第1の磁気センサ素子61よりも下方に位置しているので低出力となっている。磁気センサ素子61,62としてホールICを挙げることができる。
このようにして、磁石50は、磁気センサ素子61,62に離間して配置され、磁気センサ素子61,62に対し相対移動可能であり、磁石50による磁界の強度が磁気センサ素子61,62において検知されて磁気センサ素子61,62に対する磁石50の位置を検出することができるようになっている。
ここで、磁石50と磁気センサ素子61,62の位置関係として、図11に示すように、磁石50は、磁気センサ素子61,62に離間して配置され、磁気センサ素子61,62に対しN極とS極の界面を通る面F1に沿って移動する(鉛直方向に移動する)。磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子61,62が配置されている(図9参照)。図11において直交3軸座標のうち、鉛直方向Xが磁石移動方向であり、Y,Zで規定される水平面のうちの一方の軸(Z方向)に磁石50のN極・S極の界面が延び、Y軸方向が磁束を検出する方向である。図9で説明するならば、B1で示す磁束を磁気センサ素子61(62)で検出している状態から、磁石50が移動するとB2で示す磁束が磁気センサ素子61(62)で検出される。つまり、磁気検出面において磁石50の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子61(62)が配置されている。詳しくは、磁石50の着磁面に垂直なる磁界成分(磁束)、即ち、図9での下向きの磁束に対し、反対向きの磁界成分(磁束)、即ち、図9での上向きの磁束が磁石50の磁気検出面において検出される。
磁気センサ素子61,62には図3に示すようにコントローラ70が接続されている。コントローラ70はA/D変換器やマイコンを具備しており、マイコンは磁気センサ素子61,62の出力値Vs1,Vs2をA/D変換したものを取り込むことができ、さらに、マイコンは磁気センサ素子61,62の出力値(デジタル値)を加算して図14に示す出力信号の和Vn(=Vs1+Vs2)を得る。これにより、図13の各センサ素子61,62の出力値Vs1,Vs2を単独で用いる場合に比べ広範囲(図14では80mm)において出力レベルが高い信号が得られる。その結果、広範囲において磁石50の位置を検出できる。図3のコントローラ70には警報装置71が接続されている。
次に、このように構成した開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置の作用、即ち、ウィンドウガラス5が壊された(割られた)ときの動作を説明する。
通常時においては、図5,6に示すように、ウィンドウガラス5の端部に配置したクリップ40がウィンドウガラス5の端部を挟持している。詳しくは、クリップ40の自身の弾性力にて第1部材41と第2部材42との間にウィンドウガラス5を挟持している。また、センサユニット60の磁気センサ素子61の前方に永久磁石50が位置している。
乗員がドアを閉めて車両から離れる際には以下のように動作する。
コントローラ70は磁気センサ素子61,62からの信号によりウィンドウガラス5の位置が全閉位置または全閉から数センチ以内か判定する。つまり、磁気センサ素子61,62からの信号をA/D変換し、そのデジタル値の和をとり、その値が所定範囲に入っているか否か判定する。
コントローラ70はウィンドウガラス5の位置が全閉位置または数cm以内に入っていないと、警報装置71を駆動してその旨の警報を行う。この警報により運転者はウィンドウガラス5を閉める。
コントローラ70はウィンドウガラス5の位置が全閉位置または数cm以内に入っていると、コントローラ70はウィンドウガラス5の破損検出モードにする。このモード設定時には、ウィンドウガラス5の破損検出動作が実行される。
ウィンドウガラス5が破損すると、その強度が低下する。つまり、強化ガラスからなるウィンドウガラス5の一部が破損すると、ウィンドウガラス5のすべてにひびが入り強度が著しく低下する(ガラス割れ時にガラス強度が低下する)。
この強度低下に伴って図7,8に示すようにクリップ40がその挟持力によりウィンドウガラス5の端部(下端部)を粉砕する。つまり、自身のばね力により強化ガラスからなるウィンドウガラス5が部分的に完全に粉砕される(粉々にされる)。これにより、クリップ40が落下する。
詳しくは、第2部材42の付勢力によりウィンドウガラス5が押されてクリップ40の第1部材41に当接する。この状態で、第2部材42により透孔44の周りが支持された状態でウィンドウガラス5が押圧され、透孔44におけるウィンドウガラス5が粉々に粉砕され、クリップ40が落下する。
センサユニット60において、ウィンドウガラス5が破損される前においては磁気センサ素子61,62の出力信号の和(=Vs1+Vs2)は、所定の閾値以上の値を示すが、ウィンドウガラス5の破損に伴いクリップ40が落下すると、磁気センサ素子61,62の出力信号の和が所定の閾値以上の値を示さなくなる。これにより、クリップ40の落下が検出される。
このようにして、強化ガラスは一部が割れるとすべてにひびが入り強度が著しく低下する特徴を利用して未検知、誤検知を極力少なくすることができる。
また、図2に示すように、ウィンドウガラス5が全閉位置にないときも、ウィンドウガラス5が破損するとクリップ40が落下するため、ウィンドウガラス5の破損を検出することができる。詳しくは、換気等のためにウィンドウガラスを少し開けてウィンドウガラスが全閉位置にないときもウィンドウガラスの破損を検出することができる。
センサユニット60によって(磁気センサ素子61,62の出力値によって)クリップ40の落下を検出することによりウィンドウガラス5の破損が検出されると、コントローラ70は警報装置71を作動して警報を発する。
図9,11に示すような磁石50と磁気センサ素子61,62の位置関係としたことによる効果を、以下に説明する。
図9に対する比較例として図10を用いるとともに、図11に対する比較例として図12を用いる。
図10,12に示す比較例においては、磁石50におけるN極とS極の界面に磁気センサ素子61(62)の磁気検出面が対向するように配するとともに、N極とS極の界面を通る面F1に沿って磁石50が移動する構成となっている。この場合には、磁石50におけるN極とS極の界面に磁気センサ素子61(62)の磁気検出面が対向する範囲内においては狭い範囲ながら高い位置検出精度とすることができる。
これに対し、図9,11に示す本実施形態においては、磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子61(62)を配置し、これにより、磁気検出面において磁石50の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子61(62)を配置した。よって、N極とS極の界面を通る面F1に沿って磁石50が移動するとき、位置検出精度が低いながらも広い範囲にわたりその移動を検出することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)図11に示すように、磁気検出面を有する磁気センサ素子61,62と、磁気センサ素子61,62に離間して配置され、磁気センサ素子61,62に対しN極とS極の界面を通る面F1に沿って相対移動可能な磁石50と、を有し、磁石50による磁界の強度を磁気センサ素子61,62において検知して磁気センサ素子61,62に対する磁石50の位置を検出する位置検出装置であって、磁気検出面において磁石50の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子61,62を配置した。これにより、広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合に好適な位置検出装置を提供することができる。
(2)具体的には、磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子61,62を配置するとよい。
(3)図3等に示すようにクリップ40を用いて、磁石50が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラス5に設けられ、ウィンドウガラス5の位置を検出する。これにより、ウィンドウガラス5の位置、即ち、全閉または数cmウィンドウガラスが開いていることを容易に検出することができる。つまり、磁石50の位置(ウィンドウガラス5の位置)が全閉から数cmの範囲において判定する位置検出装置として、特許文献1は不向きであり、いくつも並べる必要があるが、本実施形態では広い範囲でさほど高くない位置検出精度でもよい場合に好適なものとなる。
(4)図3等に示すようにクリップ40を用いて、磁石50が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラス5に設けられ、ウィンドウガラス5の破損に伴う磁石50の変位を検出する。これにより、磁石50(クリップ40)の落下を容易に検出することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
ウィンドウレギュレータとしてXアーム式ウィンドウレギュレータを用いたが、ケーブル式ウィンドウレギュレータを用いてもよい。
また、駆動手段としてはモータを有するものだけではなく、乗員の手動によるものでもよい。
また、ウィンドウガラスの破損検出装置を乗用車における右前ドアに適用したが、他の側部ドアに適用してもよいことは云うまでもなく、また、側部ドアの他にも、後部ドアや屋根に設けられた開閉式ガラスルーフに適用してもよい。
磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子61,62を配置したが、これに限ることなく、磁石50におけるN極とS極の界面を通る面F1上に磁気センサ素子61,62の磁気検出面が位置しなくてもよく、要は、磁気検出面において磁石50の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子61,62を配置すればよい。
センサユニット60は一対の磁気センサ素子(ホール素子)61,62を備えていたが、1つの磁気センサ素子のみを具備するものであってもよい。また、ホール素子に代わり磁気抵抗素子(MRE)を用いてもよい。
磁気センサ素子61,62によりクリップ40の落下を検出するのではなく、図6と図8の比較においてウィンドウガラス5の破損に伴いクリップ40の第2部材42(磁石50)が位置が変化するので、この変位をセンサ(磁気センサ素子61,62)により検出してもよい。
クリップ40はウィンドウガラス5の下端部に設置したが、これに限ることなく、例えばウィンドウガラス5の側面での下部に設置してもよい。要は、ウィンドウガラスの端部のうちの車両ドア1の内部の目立たない所に設置すればよい。
磁気センサ素子61,62の出力はコントローラ70に送ったが、これに代わり車内通信ラインを介して他のECUに送ってもよい。
開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置におけるウィンドウガラスの位置を検出する場合やウィンドウガラスの破損を検出する場合について述べてきたが、これに限るものではない。
乗用車における右前ドアでの分解斜視図。 乗用車における右前ドアでの概略正面図。 図2のA−A線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置の斜視図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置の正面図。 図5のA−A線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置の正面図。 図7のA−A線での縦断面図。 実施形態における磁石と磁気センサ素子の位置関係の説明図。 比較のための磁石と磁気センサ素子の位置関係の説明図。 実施形態における磁石と磁気センサ素子の位置関係の説明図。 比較のための磁石と磁気センサ素子の位置関係の説明図。 各磁気センサ素子の出力特性図。 磁気センサ素子の出力特性図。
符号の説明
1…車両ドア、4…開口部、5…ウィンドウガラス、30…開閉式ウィンドウガラスの破損検出装置、40…クリップ、50…磁石、60…センサユニット、61…磁気センサ素子、62…磁気センサ素子、F1…磁石におけるN極とS極の界面を通る面。

Claims (4)

  1. 磁気検出面を有する磁気センサ素子と、
    前記磁気センサ素子に離間して配置され、前記磁気センサ素子に対しN極とS極の界面を通る面に沿って相対移動可能な磁石と、
    を有し、
    前記磁石による磁界の強度を磁気センサ素子において検知して磁気センサ素子に対する磁石の位置を検出する位置検出装置であって、
    磁気検出面において磁石の着磁面に垂直なる成分以外の非垂直成分の磁界を検知するように磁気センサ素子を配置した
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 磁石におけるN極とS極の界面を通る面上に磁気検出面が位置するように磁気センサ素子を配置した
    請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記磁石が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスに設けられ、前記ウィンドウガラスの位置を検出するようにしてなる
    請求項1または2に記載の位置検出装置。
  4. 前記磁石が、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスに設けられ、前記ウィンドウガラスの破損に伴う前記磁石の変位を検出するようにしてなる
    請求項1または2に記載の位置検出装置。
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