JP2009091838A - 基礎水切りおよび基礎水切りの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基礎水切り20の差込部20aが、外壁本体30と外装材31との間に下方から差し込まれて、外壁本体30の下端部表面に当接されており、水切り部31bの先端が基礎21の上面21aより下方に位置しており、第1当接部20cが外壁本体30の下端面に当接されており、斜め延出部20dが水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から臨めるように配置されており、斜め延出部20dの止着材穴20iに、水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から挿入された止着材35が挿通されて、外壁本体30の下端面にねじ込まれている。
【選択図】図3
Description
この技術を図4および図5を参照して説明すると、まず図4に示すように、基礎水切り1は、帯状の金物本体2と、金物本体2の一端部から上方に直角に折り曲げられた第1の片3と、金物本体2の一端部近傍から斜め下方に延出された第2の片4と、この第2の片4の先端から水平に延出された第3の片5を有している。また、金物本体2の他端部には、下方に直角に折り曲げられた第4の片6が設けられ、更に金物本体2には、貫通穴7が設けられている。
また、床パネル10の外壁側には半割材11が取り付けられ、この半割材11と床パネル10の上に壁パネル12が取り付けられている。そして、壁パネル12の外側には、外装材であるサイディング13が、その下端が基礎8の天端より上にくるように隙間を設け、胴縁14を介して半割材11と壁パネル12に釘打ち16等によって取り付けられている。
また、基礎水切り1の第4の片6(水切り部)を基礎8の上面(天端)より下げた位置まで、下方に延出した方が基礎8への雨仕舞を効果的に行うことができるが、第4の片6を下げると、この第4の片6がビス19を穴17に挿通する際の邪魔になって、ビス19の挿通がかなり困難になるか殆ど不可能になるという問題が生じる。
前記外壁本体30と、この外壁本体30の表面に取り付けられた外装材31との間に下方から差し込まれて、前記外壁本体30の下端部表面に当接される差込部20aと、
この差込部20aの下端から斜め下方に外側に延出する水切り部20bと、
前記差込部20aの下端から水平に内側に延出して、前記外壁本体30の下端面に当接される第1当接部20cと、
この第1当接部20cの先端から斜め下方に内側に延出して、前記水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から臨めるように配置され、かつ、止着材穴20iが形成された斜め延出部20dとを備えていることを特徴とする。
また、「前記水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から臨めるように配置され、」とは、斜め延出部20dの基端(上端)と先端(下端)との双方から斜め延出部20dの表面に対して垂直な仮想線S,Sを引いた場合に、これら仮想線S,Sが水切り部20bの先端と基礎2の上面先端との間を通るように、斜め延出部20dが配置されていることを意味する。
したがって、外装材31の下端の位置を下げたり、水切り部20bを基礎21の上面より下げた位置まで下方に延出しても、基礎水切り20を容易かつ確実に外壁本体30の下端部に取り付けることができる。
前記斜め延出部20dの先端から斜め上方に内側に延出して、先端部が前記外壁本体30の下端面に当接される第2当接部20eを備えていることを特徴とする。
前記基礎水切り20の差込部20aが、前記外壁本体30とこの外壁本体30の表面に取り付けられた外装材31との間に下方から差し込まれて、前記外壁本体30の下端部表面に当接されており、
前記水切り部31bの先端が前記基礎21の上面21aより下方に位置しており、
前記第1当接部20cが前記外壁本体30の下端面に当接されており、
前記斜め延出部20dが前記水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から臨めるように配置されており、
前記斜め延出部20dの止着材穴20iに、前記水切り部20bの先端と基礎21の上面先端との間から挿入された止着材35が挿通されて、前記外壁本体30の下端面に打ち込みまたはねじ込まれていることを特徴とする。
したがって、外装材31の下端の位置を下げたり、水切り部20bを基礎21の上面20aより下げた位置まで下方に延出しても、基礎水切り20を容易かつ確実に外壁本体30の下端部に取り付けることができる。
前記第2当接部20eの先端部が前記外壁本体30の下端面に当接されていることを特徴とする。
前記外壁本体30の下端部表面には、前記外装材31の下端部を支持する外装材支持金具32が取り付けられており、
前記外装材支持金具32は、前記外装材31の下端部裏面に当接する裏面当接部32cと、この裏面当接部32cの先端から外側に水平に延出して前記外装材31の下端面を支持する支持部32dとを備えており、
前記裏面当接部32cと前記外壁本体30との間から前記基礎水切り20の差込部20aが差し込まれていることを特徴とする。
また、裏面当接部32cと外壁本体30との間から基礎水切り20の差込部20aが差し込まれているので、外装材支持金具32を外壁本体30の下端部表面に取り付けても、この外装材支持金具32が基礎水切り20の差込部20aの邪魔になることがない。
したがって、外装材の下端の位置を下げたり、水切り部を基礎の上面より下げた位置まで下方に延出しても、基礎水切りを容易かつ確実に外壁本体の下端部に取り付けることができる。
図1は、本発明に係る基礎水切りを示す斜視図、図2は基礎水切りどうしを接合するに使用するジョイナーを示す斜視図、図3は本発明に係る基礎水切りの取付構造を示す側断面図である。
すなわち、基礎21の上面には台輪22が設置されており、この台輪22の上面に床パネル23が設置されている。床パネル23は框材23aを矩形枠状に組み立ててなる枠体内に補強桟材を縦横に組み付けるとともに、枠体の上面に合板からなる面材23bを取り付けてなるものである。なお、前記台輪22は換気台輪となっており、その幅方向(図3において左右方向)に空気が流通可能となっている。
床パネル23の上面と調整材24の上面には、壁パネル25が設置されている。壁パネル25は框材25aを矩形枠状に組み立ててなる枠体内に補強桟材を縦横に組み付けるとともに、枠体の両面に合板からなる面材25b,25bを取り付けてなるものである。
上記のような壁パネル25は、その表面が前記調整材24の表面と面一になるようにして、床パネル23の上面と調整材24の上面に設置固定されている。
なお、本実施の形態では、前記壁パネル25、調整材24、合板26によって外壁本体30が構成されている。
また、外壁本体30の下端部表面には、外装材31の下端部を支持する外装材支持金具32が取り付けられている。
外装材支持金具32は、外壁本体30の幅方向(図3において紙面と直交する方向)に延在する帯板状のものであり、前記取付部26の表面に当接する表面当接部32aと、この表面当接部32aの上端から内側に水平に延出して取付部26の上端面に係合する係合部32bと、外装材31の下端部裏面に当接する裏面当接部32cと、この裏面当接部32cの先端から外側に水平に延出して外装材31の下端面を支持する支持部32dと、前記表面当接部32aと裏面当接部32cとを連結する連結部32eとから構成されている。
基礎水切り20は、図3において紙面と直交する方向に延在するものであり、差込部20aと、水切り部20bと、第1当接部20cと、斜め延出部20dと、第2当接部20eとから構成されている。また、基礎水切り20は、帯状のアルミ板材を適宜折曲することによって、差込部20a、水切り部20b、第1当接部20c、斜め延出部20d、第2当接部20eが一体的に形成されている。
前記水切り部20bは、差込部の下端から斜め下方に外側に延出するものであり、斜め下方に傾斜する傾斜部20fと、この傾斜部20fの先端から垂下する垂下部20gと、この垂下部20gの下端から上方に内側で折り返してなる折返し部20hとから構成されており、垂下部20gの先端(下端)は基礎21の上面21aより下方に位置している。
前記斜め延出部20dは、第1当接部20cの先端(右端)から斜め下方に内側に延出して、水切り部20bの先端(垂下部20gの下端)と基礎2の上面先端との間から臨めるように配置されるものである。
つまり、斜め延出部20dは、その基端(上端)と先端(下端)との双方から斜め延出部20dの表面に対して垂直な仮想線S,Sを引いた場合に、これら仮想線S,Sが水切り部20bの先端(垂下部20gの下端)と基礎2の上面先端との間を通るように配置されたものである。また、斜め延出部20cと第1当接部とのなす角は135度となっており、これによって、斜め延出部20cは調整材24の下面に対して45度傾いている。
そして、止着材穴20iに、水切り部20bの先端(垂下部20gの下端)と基礎2の上面先端との間から挿入されたビス等の止着材35が挿通されて、外壁本体30の下端面すなわち、調整材24の下面にねじ込まれている。これによって、基礎水切り20が外壁本体30に取り付けられている。
前記第2当接部20eは、斜め延出部20dの先端(下端)から斜め上方に内側に延出するものであり、その先端部は水平に形成され、この先端部が調整材24の下面に当接されている。また、第2当接部20eと斜め延出部20dとのなす角は90度となっている。
すなわち、接合部材36は図2に示すように、アルミ板を折曲して形成されたものであり、垂下部36aと、この垂下部36aの上端から斜め上方に延出する傾斜部36bと、この傾斜部36bの先端から水平に延出する水平部36cとから構成されている。
したがって、外装材31の下端の位置を下げたり、水切り部20bを基礎21の上面より下げた位置まで下方に延出しても、基礎水切り20を容易かつ確実に外壁本体30の下端部に取り付けることができる。
さらに、外装材支持金具32の裏面当接部32cを外装材31の下端部裏面に当接するとともに、支持部32dによって外装材31の下端面を支持することによって、外装材の下端部を安定的に支持できる。
また、外装材支持金具32の裏面当接部32cと外壁本体30との間から基礎水切り20の差込部20aが差し込まれているので、外装材支持金具32を外壁本体30の下端部表面に取り付けても、この外装材支持金具32が基礎水切り20の差込部20aの邪魔になることがない。
20a 差込部
20b 水切り部
20c 第1当接部
20d 斜め延出部
20e 第2当接部
20i 止着材穴
21 基礎
30 外壁本体
31 外装材
32 外装材支持金具
35 止着材
Claims (5)
- 外壁本体の下端部に取り付けられて、基礎への水の侵入を防止する基礎水切りであって、
前記外壁本体と、この外壁本体の表面に取り付けられた外装材との間に下方から差し込まれて、前記外壁本体の下端部表面に当接される差込部と、
この差込部の下端から斜め下方に外側に延出する水切り部と、
前記差込部の下端から水平に内側に延出して、前記外壁本体の下端面に当接される第1当接部と、
この第1当接部の先端から斜め下方に内側に延出して、前記水切り部の先端と基礎の上面先端との間から臨めるように配置され、かつ、止着材穴が形成された斜め延出部とを備えていることを特徴とする基礎水切り。 - 請求項1に記載の基礎水切りにおいて、
前記斜め延出部の先端から斜め上方に内側に延出して、先端部が前記外壁本体の下端面に当接される第2当接部を備えていることを特徴とする基礎水切り。 - 請求項1または2に記載の基礎水切りを外壁本体の下端部に取り付けてなる基礎水切りの取付構造であって、
前記基礎水切りの差込部が、前記外壁本体とこの外壁本体の表面に取り付けられた外装材との間に下方から差し込まれて、前記外壁本体の下端部表面に当接されており、
前記水切り部の先端が前記基礎の上面より下方に位置しており、
前記第1当接部が前記外壁本体の下端面に当接されており、
前記斜め延出部が前記水切り部の先端と基礎の上面先端との間から臨めるように配置されており、
前記斜め延出部の止着材穴に、前記水切り部の先端と基礎の上面先端との間から挿入された止着材が挿通されて、前記外壁本体の下端面に打ち込みまたはねじ込まれていることを特徴とする基礎水切りの取付構造。 - 請求項3に記載の基礎水切りの取付構造において、
前記第2当接部の先端部が前記外壁本体の下端面に当接されていることを特徴とする基礎水切りの取付構造。 - 請求項3または4に記載の基礎水切りの取付構造において、
前記外壁本体の下端部表面には、前記外装材の下端部を支持する外装材支持金具が取り付けられており、
前記外装材支持金具は、前記外装材の下端部裏面に当接する裏面当接部と、この裏面当接部の先端から外側に水平に延出して前記外装材の下端面を支持する支持部とを備えており、
前記下端当接部と前記外壁本体との間から前記基礎水切りの差込部が差し込まれていることを特徴とする基礎水切りの取付構造。
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