JP2009091354A - 保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、皮膚外用剤、経口用組成物 - Google Patents

保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、皮膚外用剤、経口用組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた保湿作用、免疫賦活作用、抗老化作用、抗炎症作用、抗酸化作用、美白作用などを有する、保湿剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、並びに皮膚外用剤、経口用組成物を提供する。
【解決手段】 アマニュウ(Angelica edulis)の抽出物を有効成分として含有する保湿剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、並びに皮膚外用剤、経口用組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、高い保湿効果、免疫賦活効果、抗老化効果、抗炎症効果、抗酸化効果、美白効果を発揮する保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、及び皮膚外用剤、経口用組成物に関する。
加齢や疾患による皮膚のバリア機能,水分保持機能の低下や冷暖房等の外的環境による低湿度状態から生じる皮膚の乾燥は、肌荒れをひき起こす重要な要因となっている。このため、皮膚の乾燥を防ぎ、乾燥による肌荒れを防止あるいは改善する保湿剤は、非常に有用性が高いと考えられ、これまで皮膚外用剤の分野では、様々な保湿剤の検索や配合検討がなされてきた。従来の保湿剤としては、グリセリン,1,3−ブチレングリコール,ソルビトール等の多価アルコール、アミノ酸,ピロリドンカルボン酸等の天然保湿因子、コラーゲン,ヒアルロン酸等の生体内高分子などが挙げられる。
また、近年ではシラネアオイ抽出物(特許文献1参照)やハマザクロ科植物抽出物(特許文献2参照)など新しい植物抽出物を用いた保湿剤が開発されており、その需要が高まっている。
また、従来より皮膚の美観を保つことに対する女性の関心は非常に高く、シワ、シミ、タルミなどは女性の肌に対する悩みの上位に常に位置する。これらの悩みのうち、シワやタルミは、加齢等による真皮線維芽細胞の機能低下や、それに伴うコラーゲンやエラスチン等の真皮マトリックスの減少や変性、さらには紫外線等の外来ストレスによる酸化障害などが重要な要因となっている。また、もう一方の大きな悩みである、皮膚の色黒は一部不明な点もあるがホルモンの異常や日光の紫外線の刺激によるメラニン色素の産生が原因であり、その中でも、シミやソバカスはメラニン色素が異常沈着することが、その要因である。
これまでの皮膚外用剤の分野では、上述の皮膚の美観を損なうような諸症状を防止、或いは改善するために、さまざまな抗老化剤や抗酸化剤、美白剤の検索及び配合検討が成されてきた。
例えば、抗老化剤としては、ポンカンのエッセンス(特許文献3参照)、ツリガネニンジン属、クサギ及びそれらの抽出物(特許文献4参照)、有機溶媒によるクロレラ抽出物(特許文献5参照)等、抗酸化剤としては、キク科ヘテロテカ属植物抽出物(特許文献6参照)やカユンアンギンの抽出物(特許文献7参照)等、さらに美白剤としては、ホンダワラの抽出物(特許文献8参照)等が知られている。
特開2004−026698号公報 特開2003−335620号公報 特開2001−131045号公報 特開2000−178198号公報 特開平11−335293号公報 特開平11−180886号公報 特開平10−182413号公報 特開平10−330220号公報
天然由来成分は、様々な薬理作用や美容効果を有することが知られ、これまでにも数多くの植物や菌類などが皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用されている。しかし、天然由来成分の中には未だその効果が知られていないものも数多く存在し、優れた保湿作用、免疫賦活作用、抗老化作用、抗炎症作用、抗酸化作用、美白作用などを有する有効成分の開発が期待されていた。本発明は、このような有効成分を見出すためになされたものであり、皮膚外用剤や経口用組成物などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用が可能な保湿剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤を見出すために、天然由来の種々の物質について検討を行った。その結果、アマニュウ抽出物に高い、保湿効果、免疫賦活効果、抗老化効果、抗炎症効果、抗酸化効果、美白効果を見出し、さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、アマニュウ抽出物を有効成分として含有する保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、並びに皮膚外用剤、経口用組成物を提供するものである。
本発明によれば、優れた効果を有する保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、皮膚外用剤、経口用組成物を提供することができる。
本発明に用いられるアマニュウ(Angelica edulis)は、セリ科シシウド属の植物であり、北海道、本州、四国に分布する。
本発明におけるアマニュウの抽出物には、アマニュウの原体や乾燥物も抽出物に含まれるが、各種溶媒を用いて抽出した抽出物を用いるのが好ましい。抽出には、アマニュウの葉、花、種子、根、茎、芽などのいずれの部位を用いても構わないが、簡便に利用するには、葉、茎、芽を用いるとよい。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。
アマニュウの上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮、乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解して使用することもでき、これらの生理作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理やカラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。アマニュウの前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶解して用いることもできる。
アマニュウ抽出物は、優れた保湿効果、免疫賦活効果、抗老化効果、抗炎症効果、抗酸化効果、美白効果を有し、アマニュウ抽出物を有効成分として含有する保湿剤、免疫賦活剤、抗老化剤、抗炎症剤、抗酸化剤、美白剤、皮膚外用剤、経口用組成物として利用することが可能である。
アマニュウの抽出物を皮膚外用剤や経口用組成物に配合する際の配合量は、皮膚外用剤や経口用組成物の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して、0.0001〜50.0質量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜20.0質量%である。
アマニュウの抽出物を配合する皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系,カラミンローション等の分散系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填したエアゾール,リップスティック,ファンデーションなどの種々の剤型で提供することもできる。
なお、上記抽出物を配合する皮膚外用剤には、これらの抽出物の他に必要に応じて、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及び洗浄料に配合される、油性成分,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹脂,防菌防黴剤,アルコール類等を適宜配合することができる。
また、アマニュウの抽出物を配合する経口用組成物の剤型は任意であるが、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤などの種々の剤型で提供することもでき、必要に応じて、医薬品・医薬部外品・食品などに配合される、油性成分,保湿剤,粉体,乳化剤,可溶化剤,増粘剤,薬剤,香料,防菌防黴剤,アルコール類,砂糖,練乳,小麦粉,食塩,ブドウ糖,鶏卵,バター,マーガリン,水飴,カルシウム,鉄分,調味料,香辛料、ビタミンA及びそれらの誘導体、カロテノイド類、リボフラビン及びその誘導体、ビタミンB類及びそれらの塩若しくは誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、コバラミン類、ビタミンE及びそれらの誘導体、ビタミンK、アデノシン及びその誘導体、フラボノイド類及びタンニン類を配合することもできる。
以下に、アマニュウの抽出物の製造例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤や経口用組成物としての処方例、使用試験について詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[抽出物1,2,3]
アマニュウの葉、新芽、茎をそれぞれ乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の精製水を加え、オートクレーブにより20分間、120℃に加温して抽出した。得られた抽出液から、温度の高い状態を保ちながら吸引濾過により不溶物を取り除いた後、凍結乾燥を行って、アマニュウの葉の熱水抽出物(抽出物1)、アマニュウの新芽の熱水抽出物(抽出物2)、アマニュウの茎の熱水抽出物(抽出物3)をそれぞれ得た。
[抽出物4、5、6]
アマニュウの葉、新芽、茎をそれぞれ乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の50質量%エタノールを加え、室温で撹拌しながら2時間抽出した。得られた抽出液を濾過して不溶物を取り除き、減圧濃縮後、凍結乾燥を行って、アマニュウの葉のエタノール抽出物(抽出物4)、アマニュウの新芽のエタノール抽出物(抽出物5)、アマニュウの茎のエタノール抽出物(抽出物6)をそれぞれ得た。
[保湿作用]
保湿作用の評価は、表1に示すアマニュウ抽出物を試料とし、健常人前腕部を用いて行った。各試料を前腕部3×4cm2の範囲に24μLずつ塗布し、塗布前、塗布15分後、30分後、60分後、及び120分後の角質水分量を測定した。角質水分量の測定は、SKICON−200(アイ・ビイ・エス株式会社製)を用い、各塗布部位の5点における角質水分量を測定した。塗布部5点の測定値を平均し、塗布前の角質水分量を1とした相対値で表1に示した。また、精製水をネガティブコントロール、一般的な保湿剤であるグリセリン(0.1%水溶液)をポジティブコントロールとして同様に評価を行った。なお、表中の**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率1%未満(P<0.01)のものを示している。
Figure 2009091354
表1より明らかなように、アマニュウ抽出物を塗布した場合には高い保湿作用が認められた。このことから、アマニュウ抽出物は優れた保湿作用を有することが明らかとなった。
[アルギナーゼ活性促進作用]
ヒト皮膚角化細胞を1ウェル当たり2.0×104個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)にウシ胎児血清(FBS)を5質量%添加したものを用いた。24時間後1.2mMCaCl2を含む5%FBS添加DMEM培地によって、各濃度に調整した試料を含有するサンプル液に交換しさらに9日間培養した。培地は3日に1回交換した。培養終了後、培養上清を採取し、アルギナーゼ活性促進能の評価を行った。アルギナーゼはアルギニンを加水分解し、オルニチンと尿素を生成する。尿素はウレアーゼによってアンモニアに分解され、アンモニアはペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム二水和物(ニトロプルシッドナトリウム)存在下でサリチル酸、次亜塩素酸と反応し、インドフェノールが生成する。アルカリ性条件下でインドフェノールの吸収(570nm)を測定し、尿素濃度を求め、アルギナーゼ活性の定量を行った。尿素定量のため、和光純薬社製尿素窒素B−テストワコーを用いて同様の測定を行い、検量線を作成した。また、BCAProteinAssayKitにて、各ウェルのタンパク量を測定し、単位タンパク量あたりのアルギナーゼ活性促進能を求めた。試料を添加しないブランクの値を100とした時の相対値により、アルギナーゼ活性促進能を評価した。なお試料としては、抽出物4(葉、エタノール抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
表2に示したとおり、アマニュウ抽出物は高い表皮におけるアルギナーゼ活性促進作用を示した。表皮細胞におけるアルギナーゼ活性を促進することにより、角質層内に尿素が産生され、水分保持能が向上することが知られており、高い保湿効果を発揮する。
[ヒト急性単球白血病細胞株を用いた細胞賦活作用]
ヒト急性単球白血病細胞株(THP−1)を1ウェル当り5.0×104個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には1質量%のFBSを添加したRpswell Park Memorial Institute培地(RPMI)を用いた。24時間後、Phorbol 12−Myristate 13−Acetate(PMA)を20ng/mLとなるように細胞培養液に添加した。さらに24時間後、1質量%FBS添加RPMI培地にて各濃度に調整した試料を含有するサンプル培養液に交換し、48時間培養した。次に生細胞数測定試薬SF(同仁化学研究所)1/10量を添加した1質量%FBS添加RPMI培地を、上清を除いた細胞に添加し、2時間培養した。混合後、450nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmの吸光度を測定し、両測定値の差を用いて細胞賦活作用を評価した。評価結果を試料無添加のコントロールにおける細胞賦活作用を100とした時の相対値にて表3に示す。なお試料としては、抽出物3(新芽、熱水抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
表3に示したとおり、アマニュウ抽出物は有意なTHP−1細胞賦活作用を示し、免疫賦活効果を発揮する。
[真皮線維芽細胞賦活作用]
正常ヒト真皮繊維芽細胞を1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間後、1質量%FBS添加DMEM培地にて各濃度に調整した試料を含有するサンプル培養液に交換しさらに48時間培養した。次にMTT試薬を400μg/mLとなるように培地にて調整し、上清を除いた細胞に添加し約2時間培養した。最後に2−プロパノールにて生じたフォルマザンを抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmの吸光度を測定し、両測定値の差を用いて細胞賦活作用を評価した。評価は試料無添加時のコントロールにおける細胞賦活作用を100とした時の相対値を求めて行い結果を表4に示す。なお試料としては、抽出物4(葉、エタノール抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
結果は、表4に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意な真皮線維芽細胞賦活作用が認められた。
[真皮線維芽細胞I型コラーゲン産生促進作用]
正常ヒト真皮繊維芽細胞を1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル(DMEM)培地に5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間後、0.5質量%FBS添加DMEM培地にて各濃度に調整した試料を含有するサンプル培養液に交換しさらに24時間培養した。
培養上清中に分泌されたタイプ1コラーゲン量はELISA法を用い、最後は標識されたペルオキシダーゼに対し2、2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)ジアンモニウム塩(ABTS)及び過酸化水素を添加し反応させた後、マイクロプレートリーダーにて405nmの吸光度を測定した。評価ではサンプル培養液の他にネガティブコントロールとして0.5%FBS添加DMEM培地を用いた。
評価はネガティブコントロールにおける細胞賦活作用を100とした時の相対値を求めて行った。具体的には、PIERCE社製BCA Protein Assay Kitにてタンパク量を測定し単位細胞又は単位タンパク量当りのコラーゲン産生量を求め、ネガティブコントロールの単位当りI型コラーゲン産生量を100とした時の相対値を求めた。なお試料としては、抽出物6(茎、エタノール抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
結果は、表5に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意な真皮線維芽細胞I型コラーゲン産生促進作用が認められた。
[真皮線維芽細胞ATP産生促進作用]
正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり4.0×10個となるように48穴マイクロプレートに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル(DMEM)培地に1質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、1質量%FBS添加DMEM培地にて各濃度に調整した試料を含有するサンプル培養液に交換しさらに24時間培養した。次いで48穴マイクロプレートから細胞上清を除去し、PBSで洗浄した後、5mM硫酸マグネシウム,100μM EDTA,25mM トリシン緩衝液,pH7.8を添加し、超音波処理にて細胞を破砕し、細胞中のATPを溶出した。作成した細胞溶解液を試験管に分注し、更に0.5mM ルシフェリン,1.25μg/ml ルシフェラーゼ,1mM DTT,5mM 硫酸マグネシウム,100μM EDTA,25mM トリシン緩衝液,pH7.8を添加して、生じた化学発光を発光スペクトル560nm(ヤマト社製コンパクトルミVS501)にて測定した。試料無添加のブランクの値を100とした相対値にてATP産生促進能を評価した。なお試料としては、抽出物5(新芽、エタノール抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
結果は、表6に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意な真皮線維芽細胞ATP産生促進作用が認められた。
[真皮線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生促進作用]
評価は、以下の手順で行った。正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当たり96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、0.5質量%FBS添加DMEM培地により書く濃度に調整した試料を含有するサンプル培養液に交換し、さらに5日間培養した。培養上清中に分泌されたヒアルロン酸の定量にはELISA法を用い、最後は標識されたペルオキシダーゼに対し2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)ジアンモニウム塩(ABTS)および過酸化水素を添加して反応させた後、マイクロプレートリーダーにより405nmの吸光度を測定した。さらにPIERCE社製BCA Protein Assay Kitによりタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのヒアルロン酸産生量を求めた。得られた結果は、試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量あたりのヒアルロン酸産生量を100としたときの相対値により評価した。なお試料としては、抽出物5(新芽、エタノール抽出物)を用いた。
Figure 2009091354
結果は、表7に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意な真皮線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生促進作用が認められた。
表4から表7に示したとおり、アマニュウ抽出物は有意な真皮線維芽細胞賦活作用、真皮線維芽細胞I型コラーゲン産生促進作用、真皮線維芽細胞ATP産生促進作用、及び真皮線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生促進作用を有することから、抗老化作用を発揮する。
[ヒアルロニダーゼ阻害作用]
市販のヒアルロン酸カリウム塩(ヒト臍の緒由来)を0.9mg/mLになるように、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、基質溶液とした。市販のヒアルロニダーゼ(ウシ精巣由来)を5,3000unit/mLとなるように、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、酵素溶液とした。なお酵素溶液は用時調製とした。試験管に、緩衝液で各濃度に調整した試料を含有するサンプル溶液0.1mL、及び酵素溶液0.03mLをとり、37℃で20分間反応させた。次に活性化剤を0.06mL加え、37℃で20分間反応させた。さらに基質溶液を0.15mL加え、37℃で1時間反応させた。0.4規定のNaOHを0.06mL加え反応を停止させた後すぐに氷冷し、ホウ酸緩衝液(pH9.1)を0.06mL添加し、3分間煮沸した後さらに氷冷した。p−ジメチルベンズアルデヒド(p−DABA)溶液溶液を2.0mL添加し、37℃で20分間反応させた後、各試験管から96ウェルマイクロプレートに移しかえ、マイクロプレートリーダーを用いて585nmにおける吸光度を測定した。コントロールには、サンプルを溶かすのに用いた緩衝溶液のみを加えたものを用いた。ヒアルロニダーゼの活性が阻害されると分解産物であるN−アセチルグルコサミンが減少し、p−DABAによる吸光度が低くなる。このことを利用し、阻害活性は次式より求めた。なお試料としては、抽出物4(葉、エタノール抽出物)を用いた。
阻害率(%)=(コントロール吸光度−サンプル吸光度)/コントロール吸光度×100
Figure 2009091354
結果は、表8に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意なヒアルロニダーゼ阻害作用が認められた。
[ホスホリパーゼA(PLA)阻害作用]
最終濃度60ng/mLとなるよう調整したホスホリパーゼA(PLA)と、各濃度に調整した試料を含有するサンプル、及び10mMとなるように調整したDTNB(5,5−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を混合し、室温で10分間静置した。さらに基質として1.66mMのジヘプタノイルチオ−PC(Diheptanoyl Thio−PC)を添加し、室温で45分間反応させた後、414nmの吸光度を測定した。また、PLA溶液にかえてバッファーのみを添加した場合の吸光度を測り、両測定値の差を求めた。サンプル無添加のコントロールの値を(A)、サンプル添加時の値を(B)としたとき、PLA酵素阻害作用は次式に定義される。なお試料としては、抽出物4(葉、エタノール抽出物)を用いた。
阻害率(%)={1−(B)/(A)}×100
Figure 2009091354
結果は、表9に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、有意なホスホリパーゼA阻害作用が認められた。
表8、表9に示したとおり、アマニュウ抽出物は有意なヒアルロニダーゼ阻害作用、ホスホリパーゼA阻害作用作用が認められることから、抗炎症作用を発揮する。
[メラニン産生抑制作用]
B16マウスメラノーマ細胞を90mmディッシュ1ディッシュ当り1.8×10個となるように播種し、5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いて培養した。24時間後に5質量%FBS添加DMEM培地に試料を添加して各濃度に調整したサンプル培養液に交換した。さらに5日間培養し、培養終了後にトリプシンにより細胞を剥離して回収した。回収した細胞を遠心し、細胞沈殿物を得た。得られた沈殿物は下記に示した判定基準によりその黒化状況を目視で判定した。評価では、試料を添加せず5質量%FBS添加DMEM培地のみで培養し、ネガティブコントロールとし、試料のかわりに50mM乳酸ナトリウムを添加して培養し、ポジティブコントロールとした。なお試料としては、抽出物6(茎、エタノール抽出物)を用いた。
評価基準
判定1:ポジティブコントロールと同程度(ほぼ白色)
判定2:ポジティブコントロールより僅かに黒い(薄い褐色)
判定3:ポジティブコントロールとネガティブコントロールの中間(褐色)
判定4:ネガティブコントロールより僅かに白い(黒褐色)
判定5:ネガティブコントロールと同程度(ほぼ黒色)
Figure 2009091354
結果は、表10に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、明らかなメラニン産生抑制作用が認められたことから、美白作用を発揮する。
[DPPHラジカル消去作用]
試料を50質量%エタノール水溶液を用いて各濃度に調整し、96ウェルマイクロプレートに100μLずつ添加した。さらに0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液を100μLずつ添加し、充分に混合後室温、暗所にて24時間静置後、516nmの吸光度を測定した。試料無添加のブランクの吸光度を(A)、試料を添加したときの吸光度を(B)としたとき、次式(2)の値をラジカル消去率とした。なお試料としては、抽出物6(茎、エタノール抽出物)を用いた。
DPPHラジカル消去率(%)={1−(B)/(A)}×100(%) (2)
Figure 2009091354
結果は、表11に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、明らかなDPPHラジカル消去作用が認められた。
[SOD様活性作用]
0.25mM WST−1及び1mMハイポキサンチンを含有するHANK’S(+)溶液75μLに、試料をHANK’S(+)溶液を用いて各濃度に調整したサンプル溶液25μLを添加する。さらに、キサンチンオキシダーゼ25μL(0.0075ユニット)を添加し、37℃で15分間反応させた後、450nmの吸光度を測定した。サンプル溶液に替えてHANK’S(+)溶液のみを添加した場合の吸光度を(A)、サンプル溶液を添加した場合の吸光度を(B)としたとき、スーパーオキサイドアニオン消去率は次式(3)によって求めた。なお試料としては、抽出物1(葉、熱水抽出物)を用いた。
スーパーオキサイドアニオン消去率(%)=[1−(B)/(A)]×100 (3)
Figure 2009091354
結果は、表12に示した通りであり、アマニュウ抽出物は、明らかなスーパーオキサイドアニオン消去作用が認められた。
表11、表12に示したとおり、アマニュウ抽出物は、明らかなDPPHラジカル消去作用、スーパーオキサイドアニオン消去作用が認められ、抗酸化作用を発揮する。
続いて、本発明に係るアマニュウの抽出物を配合した組成物として、皮膚外用剤と食品の処方例を示す。
[処方例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 53.85
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)アマニュウ抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[処方例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 78.38
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)アマニュウ抽出物1 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
[処方例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 36.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)アマニュウ抽出物3 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例4]美容液
(1)精製水 27.45(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)アマニュウ抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
[処方例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 85.7
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)アマニュウ抽出物3 3.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
[処方例6]クレンジング料
(1)スクワラン 77.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)アマニュウ抽出物1 5.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
[処方例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 31.5
(8)アマニュウ抽出物4 6.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[処方例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.2(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 65.4
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)アマニュウ抽出物6 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[処方例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 53.4
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)アマニュウ抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[処方例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1、3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アマニュウ抽出物4 5.0
(11)精製水 43.4
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[処方例11]パック
(1)精製水 58.9(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)アマニュウ抽出物3 5.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
[処方例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)アマニュウ抽出物4 5.0
(3)炭酸水素ナトリウム 46.0
(4)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
[処方例13]飲料
(1)アマニュウ抽出物3 2.0(質量%)
(2)エリスリトール 1.0
(3)クエン酸 0.1
(4)ステビア 0.01
(5)精製水 96.89
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
[処方例14]錠剤
(1)アマニュウ抽出物4 0.30(質量部)
(2)還元麦芽糖水飴 0.53
(3)トウモロコシデンプン 0.15
(4)グリセリン脂肪酸エステル 0.02
製法:(1)〜(3)を篩過して混合し、さらに(4)を添加して混合した。打錠機にて打錠を行い、全量300mgの錠剤を得た。

Claims (8)

  1. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする保湿剤。
  2. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする免疫賦活剤。
  3. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする抗老化剤。
  4. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする抗炎症剤。
  5. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする抗酸化剤。
  6. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を有効成分とすることを特徴とする美白剤。
  7. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  8. アマニュウ(Angelica edulis)抽出物を含有することを特徴とする経口用組成物。
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