JP2009091327A - 光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体及びその製造方法 - Google Patents

光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を製造する方法を提供する。
【解決手段】光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させ、得られた反応物から下記式(III)
Figure 2009091327

(但し、Rは、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基を示し、Rはアミノ基を示し、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基を示す。)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離する方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体、及びその製造方法である。詳しくは、ラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体において、一方の異性体のみの水酸基をスルホン酸ハライド化合物によって選択的に保護することにより、異性体を分割し、新規化合物である光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を得る、新規な製造方法に関する。
光学活性α−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、生理化学物質の前駆体として極めて重要な化合物である。それらの中でも特に、光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸誘導体は、α−アミノ酸の前駆体となる極めて重要な化合物である。
光学活性化合物を取得する手段としては、合成法、酵素法等多くの手段が知られているが、ラセミ体の一方の異性体のみを分割する方法も、光学活性化合物を取得する有力な手段の一つである。従来、ラセミ体であるα−ヒドロキシカルボン酸誘導体の光学分割方法としては、光学活性なアザビスオキサゾリン誘導体−銅錯体触媒存在下、ベンゾイルクロライドを用いて、ラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸エステル誘導体の一方の異性体の水酸基をベンゾイル化することによって分割する方法が知られている。
オーガニック レターズ(Organic Letters)2005年、7巻、12号、2325−2328頁
しかし、かかる方法においては、分割された光学活性α−ベンゾイルオキシカルボン酸エステル誘導体の光学純度が75%に留まっている。さらに、上記方法には、より重要度の高い光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸誘導体の分割に関する記載は全くない。このため、光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸誘導体をより高い光学純度で分割する手法の開発が強く望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、光学分割剤として光学活性オキサゾリン−銅錯体を用い、塩基の存在下、ラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させることによって光学分割できる方法を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、下記式(I)
Figure 2009091327
(但し、Rは、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、又はベンジル基を示す。)
で示される光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、下記式(II)
Figure 2009091327
(但し、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基を示し、Rは、アミノ基を示す。)
で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させ、得られた反応物から下記式(III)
Figure 2009091327
(但し、Rは、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基を示し、Rは、アミノ基を示し、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基を示す。)
で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離することを特徴とする、光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の製造方法である。
また、本発明は、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体である。
本発明によれば、より重要度の高い光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を高い光学純度で分割することができる。そのため、本発明の方法は、工業的利用価値が非常に高い。
本発明は、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させ、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を製造するものである。
(光学活性オキサゾリン誘導体)
本発明において、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体は、得られる光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の構造を決定する上で非常に重要な物質である。下記に詳述するが、R体の光学活性オキサゾリン誘導体を使用することにより、(S)−α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を製造することができる。一方、S体の光学活性オキサゾリン誘導体を使用することにより、(R)−α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を製造することができる。
上記式(I)中のRは、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、又はベンジル基である。
ここで炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等が挙げられる。炭素数6〜8のアリール基としては、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基等が挙げられる。ベンジル基としては、ベンジル基等が挙げられる。
これら基を有する上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体は、試薬として入手できる光学活性オキサゾリン誘導体が何ら制限なく使用できる。この光学活性オキサゾリン誘導体を具体的に例示すると、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−メチル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−イソプロピル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−メチル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−イソプロピル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]等を挙げることができる。
これらの中でも特に、銅錯体とした際に高い選択性を発現する2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−フェニル−2−オキサゾリン]、2,2’−イソプロピリデンビス[(4S)−4−tert−ブチル−2−オキサゾリン]等が特に好適である。
本発明で使用される上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体の使用量としては、触媒として使用するため、下記に詳述する上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体1モルに対して0.001〜0.5モル、好ましくは0.005〜0.1モルの範囲から選択すればよい。
(銅塩)
本発明で使用する銅塩としては、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体と錯体を形成するものであり、二価の銅塩であれば試薬として入手できるものを特に制限なく使用できる。それらを具体的に例示すると、臭化銅、塩化銅、フッ化銅、水酸化銅、燐酸銅、酢酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸銅、銅メトキサイド、銅エトキシド、銅イソプロポキサイド、エチルアセト酢酸銅、2−エチルヘキサン酸銅、グルコン酸銅、ヘキサフルオロアセチルアセトナート銅、イソ酪酸銅、フタル酸銅、トリフオロアセチルアセトナート銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅等を挙げることができる。これらの銅塩の中でも特に、上記一般式(I)で示される光学活性オキサゾリンと、容易に錯体を形成し、高い光学分割を著す、臭化銅、塩化銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅等が好適に使用される。
銅塩の使用量としては特に制限はないが、銅塩は上記式(I)で示される光学活性オキサゾリンと反応して錯体を形成するため、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリンの使用量に対して等モル量使用することが好ましい。
(塩基)
本発明に使用する塩基は、α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物との反応で発生する塩化水素の捕捉剤として作用するばかりでなく、触媒としての作用も期待される。該塩基としては、通常試薬として入手可能な塩基類が何ら制限なく使用できる。これら塩基類を具体的に例示すると、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルプロパンジアミン等の脂肪族3級アミン化合物、ピリジン、N,N−ジメチルベンジルアミン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、N−メチルピロール、N−エチルピロール、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール等の芳香族三級アミン化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム等の無機炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物を挙げることができる。これらの中でも、高い選択性と収率を与えるという理由から、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム等の無機炭酸塩を使用するのが特に好適である。
本発明で使用する塩基の量は、特に制限されるものではないが、あまり量が多いと後処理工程が煩雑となる上に、生成物の分解反応に寄与する可能性が高くなり、あまり量が少ないと反応の転化率が低くなるため、通常、上記式(II)で示されるラセミ体のα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体1モルに対して0.5〜5モル、特に0.5〜4モルの範囲から選択するのが好適である。
(ラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体)
本発明においては、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物とを反応させる。次に、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体について説明する。
上記式(II)中のRは、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基である。
ここで炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を挙げることができる。
炭素数6〜8のアリール基としては、フェニル基を挙げることができる。また、これら炭素数6〜8のアリール基は、アリール基の水素原子がハロゲン原子、ニトロ基、又はアルキル基で置換された置換アリール基であってもよく、具体的には、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基等を挙げることができる。
炭素数7〜10のアラルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基等を挙げることができる。
また、上記式(II)中のRは、アミノ基である。このアミノ基は、1級アミノ基に限定されるものではなく、置換基を有する2級アミノ基や3級アミノ基であってもよい。これら置換アミノ基(2級アミノ基または3級アミノ基)は、脂肪族アミノ基、及び芳香族アミノ基が挙げられる。これらを具体的に例示すると、脂肪族アミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、シクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等を挙げることができる。また、芳香族アミノ基としては、フェニルアミノ基、4−クロロフェニルアミノ基、4−ブロモフェニルアミノ基、4−ニトロフェニルアミノ基、4−メチルフェニルアミノ基、ベンジルアミノ基、フェニルエチルアミノ基、テトラメチレンイミノ基、ペンタメチレンイミノ基等を挙げることができる。
本発明で使用する上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体を具体的に例示すると、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(3−クロロフェニル)酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(2−クロロフェニル)酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−ブロモフェニル)酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸メチルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸エチルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸フェニルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸メチルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸エチルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸プロピルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸ブチルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸アミド、2−ヒドロキシペンタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシペンタン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシペンタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシペンタン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸メチルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸エチルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−シクロペンチル酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル
酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−シクロブチル酢酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸シクロヘキシルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸(4−ブロモフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸ベンジルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸メチルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸エチルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸プロピルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸ブチルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸シクロペンチルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸シクロヘキシルアミド等を挙げることができる。
これらのα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の中でも、特に好適に使用されるα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体を具体的に例示すると、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸フェニルアミド、2−ヒドロキシヘキシル酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシヘキシル酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシペンタン酸アミド、2−ヒドロキシペンタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシペンタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシペンタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸フェニルアミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸(4−クロロフェニル)アミド、2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸(4−メチルフェニル)アミド等のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体が、高選択に分割できるため有効である。
これらα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の幾つかは試薬あるいは工業原料として入手可能である。また、入手できない場合には、α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の前駆体であるα−ヒドロキシカルボン酸誘導体と対応するアミン化合物とを縮合剤等を用いて脱水縮合させることで容易に製造することが可能である。
(スルホン酸ハライド化合物)
本発明において、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体と反応させるスルホン酸ハライド化合物は、該α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の一方の異性体のみの水酸基を選択的に保護し、光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を生成させる。
本発明で使用されるスルホン酸ハライド化合物としては、通常、試薬として入手可能なスルホン酸ハライド化合物が何等制限なく使用できる。これらスルホン酸ハライド化合物を具体的に例示すると、メタンスルホニルクロライド、エタンスルホニルクロライド、プロパンスルホニルクロライド、ブタンスルホニルクロライド等の炭素数1〜4の脂肪族スルホン酸ハライド化合物、ベンゼンスルホニルクロライド、o−トルエンスルホニルクロライド、m−トルエンスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロライド、4−クロロベンゼンスルホニルクロライド、4−ニトロベンゼンスルホニルクロライド、4−tert−ブチルベンゼンスルホニルクロライド、p−メトキシベンゼンスルホニルクロライド等の芳香族スルホン酸ハライド化合物が挙げられる。これらのスルホン酸ハライドの中でも、ベンゼンスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロライド、4−クロロベンゼンスルホニルクロライド、4−tert−ブチルベンゼンスルホニルクロライド、p−メトキシベンゼンスルホニルクロライド等の芳香族スルホン酸ハライド化合物が高選択的分割への寄与が大きいため特に有効である。
なお、使用するスルホン酸ハライド化合物によって、上記式(III)中のRの基が決定される。
上記スルホン酸ハライド化合物は、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の一方の異性体のみの水酸基を選択的に保護するために使用する。そのため、上記スルホン酸ハライド化合物の使用量は、該α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体1モルに対して0.4モル〜0.6モルであることが好ましい。上記の通り、スルホニル酸ハライド化合物の使用量は、該α―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体1モルに対して0.5モルが理論当量となるため、未反応物、反応効率、及びスルホン酸ハライド化合物の過剰使用を避けるという観点から、特に、この量(0.5モル)であることが好ましい。
(スルホニル化の反応、精製)
本発明は、上記式(I)で示される光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、上記式(II)で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させるが、この反応(以下、この反応を単に、スルホニル化反応とする場合もある)は、有機溶媒中で行うことが好ましい。
本発明において、スルホニル化反応に使用する有機溶媒は、上記式(II)で示されるα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体、及びスルホン酸ハライド化合物等に対して不活性な溶媒であれば何等制限なく使用できる。これらの有機溶媒を具体的に例示すれば、テトラハイドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメチルカーボネート等のカーボネート類、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、へキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類等を挙げることができる。
これらの有機溶媒の中でも特に、高い収率と反応速度が期待できるという理由から、テトラハイドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムのハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等を使用するのが特に好適である。
本発明で使用する有機溶媒の量は、特に制限されるものではないが、あまり量が多いとバッチあたりの収量が減少するため経済的ではなく、あまり量が少ないと攪拌等に支障をきたす。そのため、通常、反応溶媒中の上記式(II)で示されるα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の濃度が0.1〜70重量%、さらには1〜60重量%となるような量を使用するのが好ましい。
本発明において、光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、塩基、α−ヒドロキシカルボン酸アミド、及びスルホン酸ハライド化合物の添加順序は、特に制限されるものではないが、銅錯体を形成させた後に、α−ヒドロキシカルボン酸アミドおよびスルホン酸ハライド化合物を添加するのが一般的である。例えば、反応器にα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体、光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、塩基及び有機溶媒を仕込み、攪拌しながらスルホン酸ハライド化合物を添加する方法を採用することができる。また、反応器に光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び有機溶媒を仕込み、撹拌しながら、塩基、α―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体、及びスルホン酸ハライド化合物を同時に添加する方法も採用することができる。
このとき、反応温度としては、使用するα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体、塩基及びスルホン酸ハライド化合物等の種類によって異なるため、一義的に限定できないが、あまり温度が低いと反応速度が著しく遅くなり、あまり温度が高いと副反応を助長するため、通常、−50〜20℃、好ましくは、−30〜10℃の範囲であることが好ましい。また、反応時間としては特に制限はないが、0.1〜40時間もあれば十分である。
本発明において、スルホニル化反応は、常圧、減圧、加圧のいずれの状態でも実施可能である。また、該反応は、空気中で実施してもよいし、或は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性気体雰囲気下で実施してもよい。
上記スルホニル化反応によって、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を製造することができる。本発明において、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の構造は、使用する光学活性オキサゾリン誘導体の構造によって決定される。即ち、光学活性オキサゾリン誘導体としてR体の化合物を用いた場合は、本発明で使用するα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体においてS体が選択的にスルホニル化され、(S)−α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体と(R)−α―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体を含む反応物が生成する。他方、光学活性オキサゾリン誘導体としてS体を用いた場合には、α―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体においてR体が選択的にスルホニル化され、(R)−α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体と(S)−α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体を含む反応物が生成する。
次に、本発明においては、このようにして得られた反応物から目的とする光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離する。つまり、上記の光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体とα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体の反応物(混合物)から、公知の単離精製方法によって、目的とする光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離する。具体的な単離精製方法を例示すれば以下の方法を挙げることができる。先ず、反応終了後の反応液を水に投入する。次いで、酢酸エチルで抽出し、得られた有機溶媒を硫酸マグネシウム等の乾燥剤で乾燥した後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって分離し、目的とする光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離精製することができる。
なお、酢酸エチル等で抽出する方法により単離精製を行った場合、未反応のもう一方の異性体である光学活性α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体も有機相に抽出されている。そのため、シリカゲルクロマトグラフィーによる分離操作をさらに続けることによって、光学活性α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体も分離精製することができる。
(光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体)
本発明においては、上記のスルホニル化反応を行うことにより、上記式(II)で示されるラセミ体のα―ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体において、どちらか一方の異性体の水酸基がスルホニル化された上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を生成することができる。
なお、上記式(III)中のRは、使用するスルホン酸ハライド化合物に対応して決まるものであり、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基である。
ここで炭素数1〜4のアルキル基を具体的に例示すると、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等を挙げることができる。
炭素数6〜10のアリール基としては、フェニル基が挙げられる。また、炭素数6〜10のアリール基は、アリール基の水素原子がハロゲン原子、ニトロ基、又はアルキル基で置換された置換アリール基であってもよい。これら置換アリール基を具体的に例示すると、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基等を挙げることができる。
また、上記式(III)中のR、及びRは、上記α−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体において説明した基と同じ基である。
上記スルホニル化反応によって得られる光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の構造は、下記(i)〜(iii)のいずれか二つ以上の方法により確認することができる。
(i)H−核磁気共鳴スペクトルを測定することにより、化合物中に存在する水素原子の結合様式を知ることができる。例えば、7.0ppm付近にベンゼン環の水素のスペクトルを示す。
(ii)赤外吸収スペクトルを測定しることにより、化合物の官能基に由来する特性吸収を観察することができる。例えば、1700cm−1付近にアミド基のC=Oの吸収スペクトルを示す。
(iii)MSスペクトルを測定し、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の分子量および分子式を決定することができる。
このようにして得られた、上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体は、必要に応じてアミン化合物と反応させ、光学活性なα−アミノ酸誘導体へと変換することができる。
以下、実施例を掲げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって何等制限されるものではない。
実施例1
10mlの茄子型フラスコに、2,2’−イソプロピリデンビス[(4R)−4−フェニル−2−オキサゾリン]16.7mg(0.05mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸銅18.1mg(0.05mmol)、アセトニトリル2mlを加え、大気雰囲気下で10分攪拌した。その後、この反応液に、2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミド113.6mg(0.5mmol)、p−トルエンスルホニルクロライド47.7mg(0.25mmol)、炭酸カリウム69.1mg(0.5mmol)を加えた。室温下で12時間反応させた後、反応液を50mlの水に投入し、酢酸エチルで抽出(20ml×3)を行った。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を留去、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液 n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)を用いて分離精製したところ、80mgの白色固体を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1682cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3300cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
8.14ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.71ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.35ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.20〜7.38ppmに水素原子9個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)、(e)および(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.20ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。5.85ppmに水素原子1個分のピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.35ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2120NOSに相当する計算値382.1113に対して、測定値382.1111なり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOD−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は42%であった。
実施例2
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−クロロフェニル)アミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、91.3mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1697cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3300cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
8.09ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.69ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.47ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.19〜7.35ppmに水素原子9個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)、(e)および(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。5.84ppmに水素原子1個分のシングレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.37ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(h)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2119ClNOSに相当する計算値416.0723に対して、測定値416.0741となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOD−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は71%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸(4−クロロフェニル)アミドであることが明らかとなり、その収率は44%であった。
実施例3
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸(4−メチルフェニル)アミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、57.3mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1680cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3300cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
8.02ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.70ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.34ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.23〜7.27ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)および(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.11ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(e)のベンゼン環のプロトンに相当した。5.83ppmに水素原子1個分のシングレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.34ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。2.30ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(f)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2222NOSに相当する計算値396.1270に対して、測定値396.1287となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOD−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸(4−メチルフェニル)アミドであることが明らかとなり、その収率は29%であった。
実施例4
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸アミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、42.7mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1666cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3418cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.65ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.17〜7.38ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)および(e)のベンゼン環のピークに相当した。6.48ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを、5.59ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。5.72ppmに水素原子1個分のシングレットピークを観測し、(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.40ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、(f)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1516NOSに相当する計算値306.0800に対して、測定値306.0828となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルパックAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=5:1 測定波長254nm)、光学純度は90%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸アミドであることが明らかとなり、その収率は28%であった。
実施例5
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、69.4mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1657cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3250cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.84ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(i)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.78ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(e)のアミド基のプロトンに相当した。7.26〜7.39ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(f)、(g)および(j)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.13ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.80ppmに水素原子1個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のメチン基のプロトンに相当した。2.40ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(k)のメチル基のプロトンに相当した。2.36〜2.40ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(c)のメチン基のプロトンに相当した。0.93ppmに水素原子3個分のダブレットピークを、0.91ppmに水素原子3個分のダブレットピークを観測し、上記(a)および(b)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1822NOSに相当する計算値348.1270に対して、測定値348.1286となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルパックAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は83%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−3−メチルブタン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は40%であった。
実施例6
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、54.2mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1676cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3325cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.84ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(i)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.78ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(f)のアミド基のプロトンに相当した。7.22〜7.40ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(g)および(j)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.15ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.91〜4.98ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)のメチン基のプロトンに相当した。2.40ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(k)のメチル基のプロトンに相当した。1.63〜1.81ppmに水素原子3個分のマルチプレットピークを観測し、上記(c)のメチン基及び(d)のメチレン基のプロトンに相当した。0.89ppmに水素原子3個分のダブレットピークを、0.81ppmに水素原子3個分のダブレットピークを観測し、上記(a)および(b)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1924NOSに相当する計算値362.1426に対して、測定値362.1409となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOJ−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は61%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−4−メチルペンタン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は38%であった。
実施例7
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシル酢酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、58.1mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1670cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3300cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.83ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.67ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.26〜7.40ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(d)および(g)のベンゼン環のピークに相当した。7.12ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(e)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.76ppmに水素原子1個分のダブレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.40ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(h)のメチル基のプロトンに相当した。1.02〜2.02ppmに水素原子11個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のシクロヘキサン環のメチレン基およびメチン基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2126NOSに相当する計算値388.1583に対して、測定値388.1609となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルAS、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−2−シクロヘキシル酢酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は30%であった。
実施例8
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシペンタン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、72.9mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1720cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3250cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.84ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.41ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(f)および(i)のベンゼン環及び(e)のアミド基のプロトンに相当した。7.12ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.92ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(d)のメチン基のプロトンに相当した。2.41ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(j)のメチル基のプロトンに相当した。1.80〜1.90ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(c)のメチレン基のプロトンに相当した。1.23〜1.40ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)のメチレン基のプロトンに相当した。0.86ppmに水素原子3個分のトリプレットピークを観測し、上記(a)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1822NOSに相当する計算値348.1270に対して、測定値348.1272となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルパックAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は85%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシペンタン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は42%であった。
実施例9
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−4−ペンテン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、77.6mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1720cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3250cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.90ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(e)のアミド基のプロトンに相当した。7.84ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.41ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(f)および(i)のベンゼン環のピーク及び(b)のメチン基のプロトンに相当した。7.12ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。5.57〜5.63ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(d)のメチン基のプロトンに相当した。4.99〜5.10ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のメチレン基のプロトンに相当した。2.64ppmに水素原子3個分のトリプレットピークを観測し、上記(c)のメチレン基のプロトンに相当した。2.43ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(j)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1820NOSに相当する計算値346.1113に対して、測定値346.1111となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルパックAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−4−ペンテン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は45%であった。
実施例10
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシヘキサン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、54.2mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1710cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3230cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.86ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(f)のアミド基のプロトンに相当した。7.81ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(i)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.42ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(g)および(j)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.14ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.92ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(e)のメチン基のプロトンに相当した。2.41ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(k)のメチル基のプロトンに相当した。1.80〜1.90ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(d)のメチレン基のプロトンに相当した。1.20〜1.30ppmに水素原子4個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)及び(c)のメチレン基のプロトンに相当した。0.81ppmに水素原子3個分のトリプレットピークを観測し、上記(a)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1924NOSに相当する計算値362.1426に対して、測定値362.1430となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルAS、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は72%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシヘキサン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は30%であった。
実施例11
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシブタン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、73.3mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1668cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3250cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.85ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.42ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)および(h)のベンゼン環及び(d)のアミド基のプロトンに相当した。7.16ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.90ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(c)のメチン基のプロトンに相当した。2.42ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。1.84〜2.00ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)のメチレン基のプロトンに相当した。0.90ppmに水素原子3個分のトリプレットピークを観測し、上記(a)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1720NOSに相当する計算値334.1113に対して、測定値334.1127となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルパックAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は83%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシブタン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は44%であった。
実施例12
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−シクロペンチル酢酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、78.4mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1684cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3250cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.83ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.76ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(d)のアミド基のプロトンに相当した。7.26〜7.35ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)および(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.10ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.85ppmに水素原子1個分のダブレットピークを観測し、上記(c)のメチン基のプロトンに相当した。2.42〜2.50ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.38ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。1.30〜1.80ppmに水素原子8個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のシクロペンタン環のメチレン基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2024NOSに相当する計算値374.1426に対して、測定値374.1440となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOJ−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は92%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−2−シクロペンチル酢酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は42%であった。
実施例13
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、2−ヒドロキシ−2−シクロブチル酢酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、53.9mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1720cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3264cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.85ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.76ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(d)のアミド基のプロトンに相当した。7.26〜7.38ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)および(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.12ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.82ppmに水素原子1個分のダブレットピークを観測し、上記(c)のメチン基のプロトンに相当した。2.80〜2.92ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.39ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。1.75〜2.00ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のシクロブタン環のメチレン基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1922NOSに相当する計算値360.1270に対して、測定値360.1286となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOJ−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は92%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−2−シクロブチル酢酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は30%であった。
実施例14
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、60.2mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1682cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3240cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.86ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(d)のアミド基のプロトンに相当した。7.84ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.41ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)および(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.13ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.92ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(c)のメチン基のプロトンに相当した。2.41ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。1.74ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(b)のメチレン基のプロトンに相当した。0.77〜1.60ppmに水素原子11個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のシクロヘキサン環のメチレン基及びメチン基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2228NOSに相当する計算値402.1739に対して、測定値402.1749となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOJ−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=30:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は30%であった。
実施例15
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−3、3−ジメチルブタン酸フェニルアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。 その結果、54.2mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1663cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3297cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.82ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.53ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.26〜7.30ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(d)および(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.07〜7.16ppmに水素原子1個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)のベンゼン環のプロトンに相当した。4.56ppmに水素原子1個分のシングレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。2.34ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(h)のメチル基のプロトンに相当した。1.02ppmに水素原子9個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C1924NOSに相当する計算値362.1426に対して、測定値362.1449となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOJ−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=20:1 測定波長254nm)、光学純度は78%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−3−シクロヘキシルプロピオン酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は30%であった。
実施例16
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸ピペリジノアミドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、93.3mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1661cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を、3270cm−1にアミド基のN−Hに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
7.81ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.26〜7.33ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)および(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。6.15ppmに水素原子1個分のシングレットピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。3.41〜3.47ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを、3.21〜3.28ppmに水素原子2個分のマルチプレットピークを観測し、上記(c)及び(d)のメチレン基のプロトンに相当した。2.42ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(h)のメチル基のプロトンに相当した。1.17〜1.58ppmに水素原子6個分のマルチプレットピークを観測し、上記(e)のメチレン基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2024NOSに相当する計算値374.1426に対して、測定値374.1439となり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルOD−H、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=10:1 測定波長254nm)、光学純度は68%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−トルエンスルホニルオキシ−2−フェニル酢酸ピペリジノアミドであることが明らかとなり、その収率は50%であった。
実施例17
p−トルエンスルホニルクロライドに代えて、同じモル数のp−メトキシベンゼンスルホニルクロライドを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、91.6mgの白色結晶を得た。
得られた白色固体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、1663cm−1にアミド基のC=Oに基づく吸収を得た。さらに核磁気共鳴スペクトル(σ:ppm:テトラメチルシラン基準:重クロロホルム溶媒)を測定した結果は次の通りである。
Figure 2009091327
8.16ppmに水素原子1個分のブロードシングレットピークを観測し、上記(c)のアミド基のプロトンに相当した。7.75ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(g)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.49ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(d)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.25〜7.35ppmに水素原子7個分のマルチプレットピークを観測し、上記(a)および(e)のベンゼン環のプロトンに相当した。7.15ppmに水素原子1個分のトリプレットピークを観測し、上記(f)のベンゼン環のプロトンに相当した。6.87ppmに水素原子2個分のダブレットピークを観測し、上記(h)のベンゼン環のプロトンに相当した。5.83ppmに水素原子1個分のピークを観測し、上記(b)のメチン基のプロトンに相当した。3.82ppmに水素原子3個分のシングレットピークを観測し、上記(i)のメチル基のプロトンに相当した。
また、マススペクトル(FAB[M+H])を測定したところ、推定分子式C2120NOSに相当する計算値398.1062に対して、測定値398.1065なり、上記分子式の正当性を裏付けた。
また、高速液体クロマトグラフィーを用いて光学純度を測定したところ(カラム ダイセル化学工業製キラルセルAD、展開液 n−ヘキサン:イソプロピルアルコール=2:1 測定波長254nm)、光学純度は80%eeであり、絶対配置はSであった。
上記の結果より、白色固体が(S)−2−フェニル−2−(4−メトキシベンゼン)スルホニルオキシ酢酸フェニルアミドであることが明らかとなり、その収率は46%であった。
実施例18〜20
溶媒としてアセトニトリルの代わりに、表1の溶媒をアセトニトリルと同じ量用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2009091327

実施例21
塩基として炭酸カリウムに代えて、同じモル数の炭酸水素カリウムを用いた以外は、実施例1と同様の操作を行った。その結果、収率42%、光学純度81%eeで(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸フェニルアミドを取得した。
参考例1
10mlの茄子型フラスコに、実施例1で得られた(S)−2−フェニル−2−トルエンスルホニルオキシ酢酸フェニルアミド190.6mg(0.5mmol、光学純度80%ee)、N−ベンジルメチルアミン60.6mg(0.5mmol)、トリエチルアミン60.7mg(0.6mmol)テトラハイドロフラン2mlに溶解し、室温下で24時間反応させた。反応終了後、反応液を50mlの水に投入し、酢酸エチルで抽出(20ml×3)を行った。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を留去、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液 n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)を用いて分離精製したところ、155.2mgの白色固体を得た。
得られた化合物を同定したところ、(R)−2−(N−ベンジルメチル)アミノ−2−フェニル酢酸フェニルアミドであった。
収率は94%であり、光学純度も80%eeとなり、光学純度が保持されたまま置換反応が進行したことが裏付けられた。
比較例1
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸フェニルアミドに代えて、同じモル数の2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸メチルエステルを用いて実施例1と同様の実験を行った。その結果、反応は進行せず原料回収となった。

Claims (2)

  1. 下記式(I)
    Figure 2009091327
    (但し、Rは、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、又はベンジル基を示す。)
    で示される光学活性オキサゾリン誘導体、銅塩、及び塩基の存在下、下記式(II)
    Figure 2009091327
    (但し、Rは、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基を示し、Rは、アミノ基を示す。)
    で示されるラセミ体のα−ヒドロキシカルボン酸アミド誘導体とスルホン酸ハライド化合物を反応させ、得られた反応物から下記式(III)
    Figure 2009091327
    (但し、Rは、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜8のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、又はアリル基を示し、Rは、アミノ基を示し、Rは、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基を示す。)
    で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体を分離することを特徴とする、光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体の製造方法。
  2. 上記式(III)で示される光学活性α−スルホニルオキシカルボン酸アミド誘導体。
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