JP2009088427A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給電構造全体を取り外すことなく、外周導体の内部に配置された主給電線に対する作業を行うことができ、固定体の交換等のメンテナンス施工性を改善したプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】高周波電極12a,12bと接地電極13a,13bとの間にガスを流した状態でプラズマを形成して製膜又はエッチングを行うプラズマ処理装置であって、真空容器11外から供給される高周波電力を高周波電極12a,12bに給電する主給電線24a,24bと、真空容器11内における主給電線24a,24bの全周を、空間ギャップを介して囲むように配置され、分解可能な第1及び第2の金属構造体からなる外周導体15a,15bとを備えた構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマを利用して薄膜堆積(薄膜形成)やエッチング等の処理を行うプラズマ処理装置に関する。
現在、プラズマを利用した薄膜形成(堆積膜形成)やエッチングは、多くの技術分野で適用されている。その装置構成としては、例えば容量結合型の平行平板プラズマCVD装置もしくはエッチング装置等が挙げられる。真空容器内に流すガスを、例えばSiHに代表される製膜ガスとすれば薄膜が堆積され、例えばCFに代表されるエッチングガスとすればエッチングが行われる。ここでは、SiHを主体としたガスによって基板上にSi系薄膜を形成するプラズマCVD法によって、薄膜太陽電池を製造する例を挙げることとする。
図5は、従来の容量結合型の平行平板プラズマCVD装置(プラズマ処理装置の一種)の模式図である。このプラズマ処理装置1は、真空容器2の内部に、高周波電源3および整合回路4から給電線5を通して高周波電力が供給される高周波電極6と、この高周波電極6に対向する接地電極7とが配置されている。真空容器2と給電線5とは、電気的に互いに絶縁されている。なお、接地電極7は、必ずしも接地電位である必要はなく、目的に応じて直流、もしくは高周波電圧の印加が可能な機構が設けられても良い。給電線5と高周波電極6との接続部位は、高周波電極6の中心部である場合が多く、かつ、給電線5と高周波電極6とは垂直に接続される場合が多い。この場合、外部から真空容器2内に電力を供給する機構(高周波電源3と整合回路4を含む)が真空容器2に対して図5の側部位置に配置される。
上述のようなプラズマ処理装置1を用いて薄膜を形成する手順について説明する。
まず、真空容器2内を図示しない排気機構で或る程度の真空まで真空引きを行ない、その後に必要に応じて基板8を加熱する図示しないヒーターによって基板8の加熱を行なう。真空引き直後の場合、真空容器2の内壁面や基板8の表面等に水分等が吸着している場合が多く、これらの不純物が十分に脱ガスされない状態で薄膜形成を行なうと、膜中に大量の不純物が含まれてしまい、膜質の低下につながる。そこで、真空容器2内の脱ガスを促進する目的のために、薄膜形成前に図示しないガス導入ラインからガスを導入し、図示しない圧力制御器と図示しない製膜ガス排気ラインによって真空容器2内を一定の圧力に保持したまま真空容器2内の加熱(ベーキング)を行なう。ベーキング中に流すガスは、H等の熱伝導性が比較的良いガス、He,Ar等の不活性ガス、或いは製膜を行なう際に流す製膜ガス等を採用する。脱ガス後に、基板温度を製膜する際の基板温度に設定し、場合によっては数種類の製膜ガスを適当な流量比で混合した混合ガスを真空容器2内に流して適当な圧力で保持した後に、高周波電極6に電力を供給し、高周波電極6と接地電極7との間にプラズマを発生させて基板8上に薄膜形成を行う。例えば種々の製膜条件で基板上に多層膜を形成し、薄膜太陽電池等を製造する。
ところで、図5に示すプラズマ処理装置1では、外部から真空容器2内に電力を供給する機構(高周波電源3と整合回路4を含む)が真空容器2に対して側部位置に配置されているが、これに限定されるものではない。また、真空容器2の内部には、一組の高周波電極6と接地電極7しか設置できないわけでなく、複数の高周波電極及び複数の接地電極を設置することができる。
図6は、真空容器内に電力を供給する機構を真空容器に対して上部位置に配置し、真空容器の内部に複数の高周波電極及び複数の接地電極を設置したプラズマ処理装置の模式図である。真空容器2の内部には、高周波電極及び接地電極の組が2組設置されており、各々の高周波電極6a,6bに対して配置された高周波電源3a,3bから整合回路4a,4b及び給電線5a,5bを通してそれぞれ独立に電力を供給することが可能な構成とされている。
このような構成を採ることにより、高周波電極及び接地電極の組が一組しかない場合に比べ、処理能力を2倍にすることができる。
図6に示すように、給電線5a、5bが高周波電極6a,6bの中心部近傍で接続配置される場合には、給電線5a,5bの形状は、構成上の制約により、図5に示すような直線状の形状にすることができない。図6に示す例では、L状の形状となされている。給電線5a,5bの形状は、外部から真空容器2内に電力を供給する機構を設置する箇所、並びに、給電線5a,5bと高周波電極6a,6bとの接続位置で決まるが、高周波電力を用いる場合には、給電線5a,5bの長さや形状に応じたインダクタンス成分が存在し、整合回路4a,4bと給電線5a,5bとの接続点で過大な電圧が発生するので、給電線5a,5bをできるだけ広く短くして接続することが好ましい。
給電線の材質としては銀や銅等、抵抗率の低い金属が選択されることが多く、その形状は線状,板状,或いは円柱状のものが選択されることが多い。電源として高周波電力を用い、給電線が長くなる場合、給電線には高電圧が生じ、真空容器内外で様々な影響がでる。例えば、給電線がプラズマ印加環境の反応室内に存在する場合には、給電線の周囲も反応ガスで満たされており、給電線と適当な距離だけ離れた部位に接地電位を有する反応室壁体(真空容器2の壁体)等があると、給電線と反応室壁体との間で放電が生じやすくなり、パワーロスやプラズマが生じた領域近傍における薄膜の付着やエッチングが生じる等の不具合が発生する。また整合回路に高電圧が印加され、整合回路内で絶縁破壊が生じやすくなるといった不具合が発生する。また、給電線5a,5bと高周波電極6a,6bとの間の電磁気的な干渉から高周波電極6a,6bの高周波電位分布が不均一化する傾向にあるが、高周波電極6a,6bの高周波電位分布の均一性は薄膜の膜厚均一性に影響し、高周波電位分布の不均一化が激しくなると薄膜の膜厚均一性が悪化する。
従来、真空容器内の不要な放電対策として、高周波電圧が印加される高周波電極と給電線との間にシールド板を挿入する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図7に示すように、特許文献1に記載されたプラズマ処理装置では、シールド板9を高周波電圧が印加される電極と給電線との間に挿入し、シールド板9の両端を接地電位部に接続させ、電磁気的な干渉を弱くすることで、良好なプラズマ処理を行なうこととしている。
図6に示すように、真空容器2の内部の中央部において電極背面を対向させた一対の高周波電極6a,6bの中央部に接続される給電線5a,5bをシールドする場合、図7に示す構造のシールド板9では対応できない。少なくとも、各給電線5a,5bの全周をシールド構造体でそれぞれ囲み込むシール構造が必要である。
特開2006−261363号公報
しかしながら、真空容器の内部において各給電線の全周をそれぞれ囲み込むシールド構造体では、給電線を固定体に固定している固定部材の増し締めや、固定体の交換等のメンテナンス施工性が悪いという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高周波電極に給電を行う主給電線の外周を囲う外周導体を分割構造として、給電構造全体を取り外すことなく、外周導体の内部に配置された主給電線に対する作業を行うことができ、固定体の交換等のメンテナンス施工性を改善することができるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマ処理装置は、真空容器と、前記真空容器内に配置された第1及び第2の電極と、前記第1の電極に真空容器外から高周波電力を供給する給電機構と、前記第2の電極を基準電位に接続する機構とを備え、前記第1及び第2の電極間にガスを流した状態でプラズマを形成して製膜又はエッチングを行うプラズマ処理装置であって、前記給電機構は、前記真空容器外から供給される高周波電力を前記第1の電極に給電する中心導体と、前記真空容器内における前記中心導体の全周を、空間ギャップを介して囲むように配置され、分解可能な複数の金属構造体からなる外周導体とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、中心導体の全周を囲む外周導体が、分解可能な複数の金属構造体で構成されるので、一部の金属構造体を取り外すことにより中心導体を固定体に固定している固定部材の増し締めや、固定体の交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また本発明は、上記プラズマ処理装置において、前記中心導体は、前記複数の金属構造体で形成される空間に配置されると共に前記外周導体から絶縁された固定体に固定され、前記複数の金属構造体のうち着脱可能な所定の金属構造体を取り外した状態で前記外周導体外から前記中心導体の固定箇所にアクセス可能にしたことを特徴とする。
この構成により、複数の金属構造体のうち着脱可能な所定の金属構造体を取り外した状態で前記外周導体外から前記中心導体の固定箇所にアクセス可能になり、中心導体を固定体に固定している固定部材の増し締めや、固定体の交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
上記プラズマ処理装置において、前記外周導体の内側に所定の剛性を有する骨材を配設する構成としても良い。これにより、給電構造全体の剛性が増すので、地絡・感電等に対する安全上の空間絶縁を確保することができ、しかも安定した給電特性を実現することができる。
本発明によれば、高周波電極に給電を行う主給電線の外周を囲う外周導体が分割可能で、給電構造全体を取り外すことなく、外周導体の内部に配置された主給電線に対する作業を行うことができ、固定体の交換等のメンテナンス施工性を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す模式図である。このプラズマCVD装置10は、真空容器11内に第1の電極となる高周波電極及び第2の電極となる接地電極の組が2組設置されている。一方の高周波電極12aと接地電極13aとが対向配置されると共に、他方の高周波電極12bと接地電極13bとが対向配置されている。接地電極13a,13bは接地機構18a,18bを介してそれぞれ接地されているが、所定電位の基準電位に接続するように構成しても良い。真空容器11外には各高周波電極12a,12bに対応して高周波電源14a,14bが設けられている。高周波電源14a,14bはそれぞれ対応する中心導体15a,15bを介して高周波電極12a,12bに接続されている。なお、高周波電源14a,14bと中心導体15a,15bとの間には高周波電力を効率よく中心導体15a,15bへ入力するため、インピーダンス整合部16a,16bが設けられている。接地電極13a,13bの電極面上には、被処理体としての可撓性基板17a,17bを設置するための機構(図示せず)が配設されており、接地電極13a,13b内には可撓性基板17a,17bを加熱するための加熱機構(図示せず)が配設されている。
上記中心導体15a,15bの構造についてさらに詳しく説明する。中心導体15a,15bは、給電フランジ接続側給電線23a,23b、主給電線24a,24b、電極接続側給電線25a,25bで構成されている。給電フランジ21a,21bが真空容器11の上部に形成されたポートに絶縁材を介してそれぞれ気密に取り付けられている。真空容器11外に露出した給電フランジ21a,21bの一端面に連結導体板22a,22bの一端部が連結されている。該連結導体板22a,22bの他端部はインピーダンス整合部16a,16bに接続されている。真空容器11内では給電フランジ21a,21bの容器内に露出した他端面に対して断面L字型をなす給電フランジ接続側給電線23a,23bの一端部が螺子等の固定部材で固定されている。給電フランジ接続側給電線23a,23bの他端部には板状の主給電線24a,24bの一端部が螺子等の固定部材で固定されている。主給電線24a,24bは真空容器11内のポート付近から真空容器11の中央部付近までの間に配設されている。主給電線24a,24bの他端部は真空容器11内の中央部付近において電極接続側給電線25a,25bの一端部に螺子等の固定部材で固定されている。電極接続側給電線25a,25bの他端部は高周波電極12aの中央部に螺子等の固定部材で固定されている。主給電線24a,24bは絶縁性の固定体26a,26bに固定されている。
このように、中心導体15a,15bは、給電フランジ21a,21b、給電フランジ接続側給電線23a,23b、主給電線24a,24b、電極接続側給電線25a,25bが、螺子等の固定部材で順次連結された構造をなしている。
本実施の形態は、真空容器11の内部において各中心導体15a,15bの周囲を、空間ギャップを介して囲んでシールドする分割可能な構造体からなる外周導体30a、30bを設けている。外周導体30a、30bは、先端部から主給電線24a,24b付近を囲む胴体部分は概略4角柱状をなしている。また、給電フランジ21a,21bの端面と給電フランジ接続側給電線23a,23bとの連結部付近は、給電フランジ21a,21b、給電フランジ接続側給電線23a,23bとの干渉を避けるために水平方向に突出した収納部40a,40bを形成している。収納部40a,40bには、給電フランジ21a,21bの端面と給電フランジ接続側給電線23a,23bとの連結部へアクセスするための開口部41a,41bが形成されている。
図2は図1に示すA−A線矢視断面図である。外周導体30a、30bは、金属板が断面U字状をなすように折り曲げ加工された第1の金属構造体31と、金属板の両側を垂直に折り曲げて第1の金属構造体31の開口部を塞ぐように組みあわされた第2の金属構造体32とからなる。主給電線24a,24bは固定体26a,26bに固定されていて、該固定体26a,26bは第1の金属構造体31側に固定されている。外周導体30a、30bは、第1の金属構造体31と第2の金属構造体32とに分割可能に構成されている。第1の金属構造体31及び第2の金属構造体32は、銅、アルミニウム等の低抵抗材料で構成することができる。
中心導体15a,15bは、インピーダンスマッチングを図る必要があり、適切な導体サイズの選定、及び中心導体と外周導体間距離の確保することにより、最適なインダクタンス、キャパシタンスとする必要がある。この場合、中心導体15a,15bと外周導体30a,30bの距離は、絶縁材からなる固定体26a,26bで調節する必要がある。固定体26a,26bの材質としては、テフロン(PTFE)やポリアミドイミド(PAI)などの誘電体を選定するのが望ましいが、耐熱性の高いセラミックを選定する場合もある。
図3は電極接続側給電線25aの端部と高周波電極12aとの連結構造を示す図である。もう一方の電極接続側給電線25bと高周波電極12bとの連結構造も同様の構成であるので、ここでは片側のみ説明する。
電極接続側給電線25aの端部61に対して、ガイドピン63a,63bを有する角形状フランジ62を固定部材64a,64bで連結固定している。高周波電極12aの背面側に設けた角溝部65に角形状フランジ62を嵌め込むとともに、ガイドピン挿入孔を有するフランジ66で高周波電極12aを挟持した状態で、電極正面側から角形状フランジ62側面に螺合する締結部材67を締め込むことにより、高周波電極12a正面側から給電線15a(25a)と高周波電極12aを接続する構成としている。
かかる構成により、高周波電極12a正面側から、角形状フランジ62とフランジ66にて、高周波電極12aを挟みこむ形で、電極接続側給電線25aと高周波電極12aとを接続することができる。高周波電極12a正面側から高周波電極12aと電極接続側給電線25aの接続が可能となるため、高周波電極12a背面側の電極接続側給電線25a接続スペースを節減でき、真空容器11を小型化できる。また、高周波電極12a背面側に設けた角溝部65により、角形状フランジ62の共回りを防止することにより、電極接続側給電線25aがねじりトルクにより変形することを防止できる。更に、ガイドピン63a,63bの長さ調節を行なうことにより、高周波電極12aの接続ホールから前面側への引き出しが可能となるとともに、角形状フランジ62とガイドピン挿入孔を有するフランジ66の芯合わせを容易に行なうことができる。ガイドピン63a,63bは、高周波電極12aと電極接続側給電線25aの接続完了後、プラズマ処理を行う場合には、放電集中の原因となり、成膜に影響がでる可能性もあり、取り外すことが望ましく、ねじ接続等によりガイドピンを着脱できる構成とする。
以上のように構成されたプラズマCVD装置では、真空容器11内を図示しない排気機構で或る程度の真空まで真空引きを行ない、その後に必要に応じて基板17a,17bを加熱する図示しないヒーターによって基板17a,17bの加熱を行なう。真空容器11内の脱ガスを促進する目的のために、薄膜形成前に図示しないガス導入ラインからガスを導入し、図示しない圧力制御器と図示しない製膜ガス排気ラインによって真空容器11内を一定の圧力に保持したまま真空容器11内の加熱(ベーキング)を行なう。ベーキング中に流すガスは、H等の熱伝導性が比較的良いガス、He,Ar等の不活性ガス、或いは製膜を行なう際に流す製膜ガス等を採用する。脱ガス後に、基板温度を製膜する際の基板温度に設定し、場合によっては数種類の製膜ガスを適当な流量比で混合した混合ガスを真空容器11内に流して適当な圧力で保持した後に、高周波電極12a,12bに高周波電力を供給し、高周波電極12a,12bと接地電極13a,13bとの間にプラズマを発生させて基板17a,17b上に薄膜形成を行う。
このとき、高周波電源14a,14bで発生する高周波電力がインピーダンス整合部16a,16bにて効率よく中心導体15a,15bへ入力される。各中心導体15a,15bは高周波電力を給電フランジ21a,21bから真空容器11内に取り込み、給電フランジ接続側給電線23a,23b、主給電線24a,24b、電極接続側給電線25a,25bを伝搬して高周波電極12a,12bへ伝えられる。
中心導体15a,15bは外周導体30a、30bにより周囲が囲まれているので、中心導体15a,15bと高周波電極12a,12bとの間の電磁気的な干渉を弱めることができる。これにより、高周波電極12a,12bの高周波電位分布の均一性を保つことができ、製膜される薄膜の膜厚均一性を改善することができる。
また、本実施の形態では外周導体30a、30bが第1の金属構造体31と第2の金属構造体32とに分割可能に構成されているので、固定体26a,26bとは分離して第2の金属構造体32だけを着脱することができる。第2の金属構造体32を取り外すことで、主給電線24a,24bを固定体26a,26b及び各給電線23a,23b、25a,25bに連結している固定部材が外部からアクセス可能に露出する。これにより、作業者は、給電構造全体を取り外すことなく、固定部材の増し締めや、固定体26a,26bの交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
図4は外周導体の変形例を示す図であり、図2と同様に図1に示すA−A線矢視断面に相当する図である。外周導体50a,50bは、概略4角柱状をなしており、その内の対向する2辺に沿って長尺なフラットバー51,52を対向配置している。フラットバー51,52は銅、アルミニウム等の低抵抗材料で構成している。対応配置されたフラットバー51,52の一方の側辺に対して第1の金属構造体53が配置され、フラットバー51,52の他方の側辺に対して第2の金属構造体54が配置されている。第1の金属構造体53は、フラットバー51,52の間隔よりも十分長い寸法を有し、フラットバー51,52の一方の側辺で垂直にフラットバー側へ折り曲げて断面U字形状をなすようにしている。第1の金属構造体53には固定体26a,26bが固定されている。第2の金属構造体54は、第1の金属構造体53と同一形状をなしておりフラットバー51,52の他方の側辺で垂直にフラットバー側へ折り曲げて断面U字形状をなすようにしている。第2の金属構造体54は、フラットバー51,52に対して着脱自在に取り付けられている。第1及び第2の金属構造体53,54は銅、アルミニウム等の低抵抗材料で構成している。
このような外周導体50a,50bによれば、フラットバー51,52が骨材となって給電構造全体の剛性が増すので、地絡・感電等に対する安全上の空間絶縁を確保することができる。また、インピーダンスに係るコンデンサ容量を決める主給電線24a,24bと外周導体50a,50bとの空間ギャップの変動を抑えることができ、安定した給電特性を実現することができる。
以上の説明では、真空容器11内に高周波電極及び接地電極の組が2組設置されている構造を説明したが、図5、図7に示すように高周波電極及び接地電極の組が1組の場合についても同様に適用可能である。
本発明は、大面積成膜を行なう大型のプラズマCVD設備に適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るプラズマCVD装置の構成を示す模式図 図1に示すA−A線矢視断面図 上記一実施の形態における電極接続側給電線と高周波電極との連結構造を示す図 上記一実施の形態における外周導体の変形例を示す図 従来の容量結合型の平行平板プラズマCVD装置の模式図 真空容器内部に高周波電極及び接地電極を2組設置したプラズマ処理装置の模式図 真空容器内に放電対策を施した従来のプラズマ処理装置の模式図
符号の説明
10…プラズマCVD装置
11…真空容器
12a,12b…高周波電極
13a,13b…接地電極
14a,14b…高周波電源
15a,15b…中心導体
16a,16b…インピーダンス整合部
17a,17b…可撓性基板
18a,18b…接地機構
21a,21b…給電フランジ
22a,22b…連結導体板
23a,23b…給電フランジ接続側給電線
24a,24b…主給電線
25a,25b…電極接続側給電線
26a,26b…固定体
30a、30b、50a、50b、…外周導体
31、53…第1の金属構造体
32、54…第2の金属構造体
51、52…フラットバー

Claims (3)

  1. 真空容器と、前記真空容器内に配置された第1及び第2の電極と、前記第1の電極に真空容器外から高周波電力を供給する給電機構と、前記第2の電極を基準電位に接続する機構とを備え、前記第1及び第2の電極間にガスを流した状態でプラズマを形成して製膜又はエッチングを行うプラズマ処理装置であって、
    前記給電機構は、前記真空容器外から供給される高周波電力を前記第1の電極に給電する中心導体と、前記真空容器内における前記中心導体の全周を、空間ギャップを介して囲むように配置され、分解可能な複数の金属構造体からなる外周導体とを備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記中心導体は、前記複数の金属構造体で形成される空間に配置されると共に前記外周導体から絶縁された固定体に固定され、前記複数の金属構造体のうち着脱可能な所定の金属構造体を取り外した状態で前記外周導体外から前記中心導体の固定箇所にアクセス可能にしたことを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記外周導体の内側に所定の剛性を有する骨材を配設することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプラズマ処理装置。
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