JP2009085394A - 電磁弁、および、流路開閉装置 - Google Patents

電磁弁、および、流路開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作可能な流路開閉装置の提供。
【解決手段】流路開閉装置100の電磁弁200に、固定コア248の軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねるように配置された第1〜第4のコイル244A〜244Dを設けている。第1〜第4のコイル244A〜244Dへの通電による吸引力が発生していないときに、可動コア274の上端面274Aを、第3のコイル244Cの上端近傍に位置決めして、コイル内側領域における軸方向略中央にコア間空隙P3を形成している。これにより、第1,第3のコイル244A,244Cのみに通電すると、第1の磁束は、コア間空隙P3を通る。第2,第4のコイル244B,244Dのみに通電すると、第2の磁束は、コア間空隙P3を通る。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体の流路を開閉する電磁弁、および、流路開閉装置に関する。
従来、固定コアの周囲に設けられたコイルへ電流を流すことで発生する磁束を利用して、可動コアを吸引することにより流路を開閉する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、固定コアおよびソレノイドコイルなどからなるソレノイド部と、可動コアに結合された弁体および可動コアを調芯に支持する板ばねにて形成された弁体部と、この弁体部の移動を規制する規制部と、を備えている。さらに、板ばねの撓みを規制するストッパを規制部以外の位置に設けている。そして、ストッパにより板ばねの撓み特性を変化させ、弁体が規制部に衝突する衝撃を緩和させて、弁体の跳ね返りを抑制する構成が採られている。
特開2007−187222号公報
ところで、近年、高温流体を流せること、頻繁なオンオフ動作に耐えうること、大容量の流体を流せること、など用途に応じて様々なニーズがある。
このようなニーズに対して、特許文献1のような構成を適用することが考えられる。
しかしながら、特許文献1のような構成では、1個のコイルに電圧を印加することにより動作させているため、頻繁にオンオフ動作させたり、高温流体を流したりすると、コイルの温度が上がって吸引力が低下したり、破損してしまい、使用できなくなるおそれがある。
このような問題を解決するために、2個のコイルを軸を略一致させて積み重ねる状態で設け、1個のコイルが切れた場合でも、残りの1個を利用することが考えられる。
すなわち、図6に示すように、円筒状のコイル芯242の周囲に、第1のコイル400Aと、第2のコイル400Bと、を軸を略一致させて積み重ねる状態で設ける。また、このコイル芯242の略中央から上端にかけての部分を埋める状態に、コア溝部248Aを有する固定コア248を設ける。さらに、吸引されていないときの可動コア274の上端面274Aを、第1のコイル400Aにおける第2のコイル400B側の端部近傍、つまり第1,第2のコイル400A,400Bで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めする。この位置決めにより、上端面274Aと固定コア248との間にコア間空隙P3が形成される。
そして、例えば、第1のコイル400Aおよび固定コア248による第1の磁束M11を発生させ、この第1の磁束M11による吸引力で、可動コア274を上方へ移動させる。また、第1のコイル400Aが切れてしまったら、第2のコイル400Bおよび固定コア248による第2の磁束M12を発生させ、可動コア274を上方へ移動させることが考えられる。
しかしながら、十分な量の第2の磁束M12がコア間空隙P3を通るのに対して、第1の磁束M11は、ほとんどコア間空隙P3を通らないため、吸引力に差が出てしまい、適切に流路を開閉できないおそれがある。
本発明の目的は、長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作可能な電磁弁、および、流路開閉装置を提供することである。
本発明の電磁弁は、流体の流路を有する流路部と、外形が略筒状に形成され、軸方向一端側に前記流路部が位置する状態で設けられた固定コアと、外形が略筒状に形成され、前記固定コアの軸方向に沿って移動可能に設けられた可動コアと、この可動コアの軸方向一端側に設けられ、前記流路を閉弁する弁部材と、前記可動コアを、前記弁部材で前記流路を開弁する開弁方向および閉弁する閉弁方向のうちいずれか一方の方向に付勢する弁体付勢部と、前記固定コアの側面を覆い、かつ、前記固定コアの軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねる状態で設けられ、通電により、前記可動コアを前記開弁方向および前記閉弁方向のうちいずれか他方の方向に吸引する吸引力を発生させる2×N個(Nは2以上の整数)のコイルと、前記吸引力が発生していないときに、前記可動コアの軸方向他端を、前記2×N個のコイルで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めする可動コア位置決め手段と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、電磁弁に、固定コアの側面を覆い、かつ、軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねるように設けられた2×N個のコイルを設けている。そして、コイルへの通電による吸引力が発生していないときに、可動コアの軸方向他端を、2×N個のコイルで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めする可動コア位置決め手段を設けている。
このため、通電により吸引力が発生しているとき、または、発生していないときに、可動コアの軸方向他端と固定コアとの間に、つまりコイル内側領域における軸方向略中央に、空隙(以下、コア間空隙と称す)が形成される。そして、1個おきに設けられたN個のコイルに通電する第1の通電処理を実施すると、このとき発生する第1の磁束は、コイル内側領域の軸方向中央を含む軸方向一端側および他端側を通る。つまり、第1の磁束は、コア間空隙を通る。さらに、第1の通電処理における通電対象以外のN個のコイルに通電する第2の通電処理を実施すると、このとき発生する第2の磁束も、コイル内側領域の軸方向中央を含む軸方向一端側および他端側を、つまりコア間空隙を通る。したがって、第1,第2の通電処理時の電流量が略等しい場合、コア間空隙を通る第1,第2の磁束の量が略等しくなり、この第1,第2の磁束による吸引力も、略等しくなる。
さらに、頻繁にオンオフ動作させたり、高温流体を流したりして、第1,第2の通電処理のうちいずれか一方の通電対象のコイルが破損したり、絶縁不良を起こしたりしたとしても、他方の通電対象のコイルに通電することが可能となる。
したがって、電磁弁の長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作させることが可能となる。
また、本発明の電磁弁では、前記2×Nのコイルの巻数は、略等しい構成が好ましい。
この発明によれば、巻数が略等しい2×N個のコイルを用いている。
このため、第1,第2の通電処理時に同じ量の電流を供給するだけでよく、電流量を変えなくても第1,第2の磁束による吸引力が略等しくなる。したがって、容易な制御により、安定した吸引力で動作させることができる。
本発明の流路開閉装置は、上述の電磁弁と、この電磁弁の前記コイルに通電する通電部と、を具備し、前記通電部は、1個おきに設けられたN個の前記コイルに電流を通電する第1の通電処理と、この第1の通電処理における通電対象以外のN個の前記コイルに前記第1の通電処理時と同じ量の電流を通電する第2の通電処理と、を異なるタイミングで実施することを特徴とする。
この発明によれば、上述したような第1,第2の通電処理を異なるタイミングで実施する通電部を設けている。
このため、電磁弁の長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作させることが可能な流路開閉装置が提供される。また、ユーザに電磁弁のコイルへの配線や、通電処理制御の構成を設けさせる手間を省くことが可能となり、流体を流す装置を容易に製造させることが可能となる。
また、本発明の流路開閉装置では、前記通電部は、前記第1の通電処理と、前記第2の通電処理と、を交互に実施する構成が好ましい。
この発明によれば、通電部により、第1,第2の通電処理を交互に実施するので、一方の通電処理を連続して実施する構成と比べて、通電に伴うコイルの温度上昇が抑制される。
ここで、コイルへの通電による吸引力は、コイルの温度上昇に伴い低下してしまう。
したがって、第1,第2の通電処理を交互に実施することにより、吸引力の低下が抑制され、より安定した吸引力で動作する。また、コイルの温度上昇に伴うコイルの破損が抑制され、より長寿命化を図れる。
そして、本発明の流路開閉装置では、前記第1の通電処理または前記第2の通電処理における通電対象の前記コイルに通電できない通電不可能状態を検出する通電不可能状態検出部を具備し、前記通電部は、前記通電不可能状態が検出されたことを認識すると、前記通電できないコイルが通電対象でない通電処理のみを実施する構成が好ましい。
この発明によれば、通電不可能状態検出部にて、第1の通電処理または第2の通電処理における通電対象のコイルに通電できない通電不可能状態を検出する。そして、通電部により、通電できないコイルが通電対象でない通電処理のみを実施する。
このため、例えば第1の通電処理から第2の通電処理に移行する際に、第2の通電処理対象のコイルが切れていた場合、ユーザの手を煩わせることなく、第1の通電処理が継続して実施され、信頼性がより向上する。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、電磁弁の頻繁なオンオフ動作により、高温流体を流す流路開閉装置を例示して説明する。
[流路開閉装置の構成]
まず、流路開閉装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る流路開閉装置の閉弁状態を示す模式図である。図2は、流路部近傍の部分拡大図である。図3は、電磁弁制御部の概略構成を示すブロック図である。図4は、流路開閉装置の開弁状態を示す模式図である。
図1に示すように、流路開閉装置100は、流体の流路を開閉する電磁弁200と、この電磁弁200の動作を制御する電磁弁制御部300と、を備えている。
電磁弁200は、流路部220と、弁操作部240と、弁可動部260と、を備えている。
流路部220は、耐熱性を有する例えば金属などでブロック形状に形成された流路基部材222を備えている。
この流路基部材222の右面部222A側には、流入室222Fが設けられている。この流入室222Fには、流体を流入する図示しない流入管が適宜嵌挿される。
また、流路基部材222の左面部222B側には、流出室222Gが設けられている。この流出室222Gには、流体を流出する図示しない流出管が適宜嵌挿される。
さらに、流路基部材222の上面部222C側には、流入室222Fおよび流出室222Gを連結する連結室222Hが設けられている。この連結室222Hの下端には、連結連通部222H1が開口形成されている。この連結連通部222H1の周縁部分は、第1の弁部材262と当接し、可動コア274を位置決めする可動コア位置決め手段として機能する。
そして、流入室222F、連結室222H、流出室222Gにより、第1の流路W1が構成される。
弁操作部240は、円筒状に形成されたコイル芯242を備えている。このコイル芯242には、その側面を覆い、かつ、軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねる状態で設けられた第1のコイル244Aと、第2のコイル244Bと、第3のコイル244Cと、第4のコイル244Dと、が設けられている。これら第1〜第4のコイル244A〜244Dの巻数は、等しい数に設定されている。また、第1〜第4のコイル244A〜244Dのそれぞれの一端には、第1〜第4のリード線246A〜246Dが接続されている。さらに、第1,第3のコイル244A,244Cの他端には第5のリード線246E(図3参照)が、第2,第4のコイル244B,244Dの他端には第6のリード線246F(図3参照)が、それぞれ接続されている。
また、弁操作部240は、磁性体により構成され、コイル芯242内部における軸方向略中央から上端にかけての部分を埋める状態に設けられた固定コア248を備えている。この固定コア248の下端には、上方に向かうにしたがって縮径する略円錐台溝状のコア溝部248Aが設けられている。また、コア溝部248Aは、後述する可動コア274の上端側に略対応する溝状に形成されている。
また、弁操作部240は、第1〜第4のコイル244A〜244Dを収容するコイルカバー250を備えている。このコイルカバー250は、一面が閉塞された円筒状に形成されている。
また、コイルカバー250における閉塞面側の側面には、通電経路取出孔250Aが設けられている。この通電経路取出孔250Aには、第1〜第4のリード線246A〜246Dを電磁弁200の外部に取り出すための通電経路取出部252が嵌合されている。
さらに、コイルカバー250における閉塞面の略中央には、固定コア248をコイルカバー250に固定するための操作部ねじ部材254が螺合されている。
そして、弁操作部240は、コイルカバー250の開口に嵌合される略リング板状のボトムカバー256を備えている。
弁可動部260は、下面が略閉塞された略筒状に形成され、流路基部材222の連結室222H内において軸方向に移動可能に嵌合された第1の弁部材262を備えている。この第1の弁部材262は、下面により連結室222Hの連結連通部222H1を閉塞することで第1の流路W1を閉弁し、連結連通部222H1を開放することで第1の流路W1を開弁する。
この第1の弁部材262の筒状部分には、図2に示すように、下端側の内径寸法が上端側よりも小さくなるような段差状の段差部262Aが設けられている。また、この筒状部分の下端側には、第1の弁部材262の内部および外部を連通する流入連通部262Bが開口形成されている。
さらに、第1の弁部材262の下面部分における面方向略中央には、第1の弁部材262の内部および外部を連通する流出連通部262Cが開口形成されている。この流出連通部262Cは、第1の弁部材262の内部から外部に向かって縮径するテーパ面262C1を備えている。このテーパ面262C1は、後述する円錐突出部278B2と当接し、可動コア274を位置決めする可動コア位置決め手段として機能する。
そして、第1の弁部材262は、流入連通部262Bにより第1の弁部材262内部と流入室222Fとを連通する状態で、連結室222Hに設けられている。
また、第1の弁部材262内には、略筒状に形成された弁軸案内部材264が嵌合されている。
この弁軸案内部材264は、図2に示すように、筒状上端部264Aと、この筒状上端部264Aよりも流出連通部262C側に位置する筒状下端部264Bと、を備えている。
筒状上端部264Aは、第1の弁部材262の上端側の内径寸法と略等しい外径寸法を有している。この筒状上端部264Aにおける上端側には、内側に向けて突出する突出部264A1が設けられている。また、筒状上端部264Aには、上端および下端を連通する複数の案内連通部264A2が設けられている。この案内連通部264A2は、筒状上端部264Aの周方向に沿って並設されている。
筒状下端部264Bは、第1の弁部材262の下端側の内径寸法よりも小さい外径寸法を有している。このため、筒状下端部264Bと第1の弁部材262との間には、経路構成空隙P1が形成される。
そして、流入室222F、流入連通部262B、経路構成空隙P1、流出連通部262C、流出室222Gにより、第2の流路W2が構成される。
また、第1の弁部材262内には、弁軸案内部材264を、筒状上端部264Aが第1の弁部材262の段差部262Aに当接する状態で固定する固定部材266が設けられている。
この固定部材266は、略C字板状に形成され、その外縁部分が筒状上端部264Aの上端面に当接した状態で、かつ、略C字状の内部から案内連通部264A2が臨む状態で、第1の弁部材262の内周面に設けられた凹部に係止されている。
また、弁可動部260は、図1に示すように、流路基部材222の連結室222Hの上方を閉塞する案内筒取付部材268を備えている。この案内筒取付部材268は、リング板状に形成され、固定部材266との間に弁部材移動空隙P2が形成されるように、流路基部材222の上面部222Cにねじ止めされている。
この案内筒取付部材268の内部空間には、円筒状に形成された可動コア案内筒部材270の下端側が嵌合固定されている。この可動コア案内筒部材270は、ボトムカバー256およびコイル芯242に挿通されている。そして、可動コア案内筒部材270の上端側は、通電経路取出孔250A近傍に位置する状態で、固定コア248に溶接されている。
さらに、案内筒取付部材268およびボトムカバー256の間には、可動コア案内筒部材270が内部に位置する状態でコイル支持ばね272が設けられている。このコイル支持ばね272は、いわゆるコイルばねであり、ボトムカバー256を案内筒取付部材268から離れる方向に付勢して、第1〜第4のコイル244A〜244Dをコイルカバー250内で位置決めする。
また、弁可動部260は、磁性体により略円柱状に形成され、可動コア案内筒部材270の内径寸法と略等しい外径寸法を有する可動コア274を備えている。この可動コア274は、上端面274A側が上端にしたがって縮径する形状に形成されている。また、可動コア274の側面には、上下方向に沿った直線の溝状に形成された側面溝部274Bが設けられている。そして、可動コア274の上端面274A側には、非磁性体により略棒状に形成された残留磁気除去部材276が埋め込まれている。
さらに、弁可動部260は、第2の弁部材278を備えている。
この第2の弁部材278は、可動コア274の下端面274Cから丸棒状に突出する状態で設けられた弁軸部278Aを備えている。この弁軸部278Aの先端側は、弁軸案内部材264に挿通されている。そして、弁軸部278Aの先端には、図1,2に示すように、第2の流路W2を開弁および閉弁する弁体278Bが設けられている。
弁体278Bは、弁軸部278Aの下端側の側面から鍔状に突出する鍔状突出部278B1と、弁軸部278Aの下端から円錐状に突出する円錐突出部278B2と、を備えている。鍔状突出部278B1は、筒状下端部264Bの内径寸法と略等しい外径寸法を有し、筒状下端部264Bの内部空間に位置する状態で設けられている。円錐突出部278B2は、流出連通部262Cのテーパ面262C1に対応する形状に形成されている。
そして、弁体278Bは、円錐突出部278B2が流出連通部262Cに嵌合されることにより、第2の流路W2を閉弁する。
また、弁体278Bの鍔状突出部278B1および弁軸案内部材264の突出部264A1の間には、弁軸部278Aが内部に位置する状態で弁部材付勢部としての弁体付勢ばね280が設けられている。この弁体付勢ばね280は、いわゆるコイルばねであり、円錐突出部278B2が流出連通部262Cに嵌合したときの鍔状突出部278B1と、突出部264A1との間の距離と略等しい高さ寸法を有している。
このため、電磁弁200は、第1〜第4のコイル244A〜244Dに通電されておらず、第1,第2の磁束M1,M2(図4参照)による吸引力が発生していない場合、弁体付勢ばね280が伸縮していない状態となり、弁体278Bが第2の流路W2を閉弁した状態で位置決めされる。さらに、弁体278Bが前述のように位置決めされると、第1の弁部材262が連結連通部222H1を閉塞した状態で、つまり第1の流路W1を閉弁した状態で位置決めされる。
また、円錐突出部278B2が流出連通部262Cに嵌合されたとき、図1に示すように、可動コア274は、上端面274Aがコイル芯242の高さ方向略中央に位置する状態で、つまり第1〜第4のコイル244A〜244Dで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めされる。また、このように可動コア274が位置決めされると、上端面274Aと固定コア248との間にコア間空隙P3が形成される。このコア間空隙P3の高さ寸法は、弁部材移動空隙P2よりも若干大きくなっている。
なお、可動コア274には、残留磁気除去部材276が埋め込まれている。このため、第1〜第4のコイル244A〜244Dへの通電が終了すると、可動コア274に残留する磁気が除去されて吸引力が直ちに0になり、第1,第2の流路W1,W2の開弁状態から閉弁状態への移行が迅速に実施される。
電磁弁制御部300は、図3に示すように、電流供給部310と、スイッチ部320と、第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bと、通電制御部340と、を備えている。ここで、電流供給部310と、スイッチ部320と、通電制御部340と、により、本発明の通電部が構成されている。
電流供給部310は、スイッチ部320と、通電制御部340と、に電気的に接続されている。また、電流供給部310は、第3,第4のリード線246C,246Dを介して、第3,第4のコイル244C,244Dに接続されている。この電流供給部310は、通電制御部340により制御され、所定の電流をスイッチ部320へ供給する。
スイッチ部320は、第1の通電不可能状態検出部330Aを介して、第1のリード線246Aに電気的に接続されている。また、第2の通電不可能状態検出部330Bを介して、第2のリード線246Bに電気的に接続されている。さらに、通電制御部340に電気的に接続されている。
このスイッチ部320は、通電制御部340により制御され、電流供給部310から供給される電流を、第1の通電不可能状態検出部330A、第1,第3,第5のリード線246A,246C,246E、第1,第3のコイル244A,244C、電流供給部310で構成される第1の直列回路に供給する第1の通電処理、または、第2の通電不可能状態検出部330B、第2,第4,第6のリード線246B,246D,246F、第2,第4のコイル244B,244D、電流供給部310で構成される第2の直列回路に供給する第2の通電処理を実施する。
ここで、図4に示すように、第1の通電処理が実施された場合、第1,第3のコイル244A,244Cおよび固定コア248により、第1のコイル244Aの上端側および第3のコイル244Cの下端側を通る第1の磁束M1が発生する。また、第2の通電処理が実施された場合、第2,第4のコイル244B,244Dおよび固定コア248により、第2のコイル244Bの上端側および第4のコイル244Dの下端側を通る第2の磁束M2が発生する。
そして、この第1の磁束M1または第2の磁束M2による吸引力で、まず、可動コア274および第2の弁部材278は、弁体付勢ばね280を縮ませつつ、上方へ移動する。第2の弁部材278が上方へ移動すると、弁体278Bで第2の流路W2が開弁し、流入室222Fと、流出室222Gと、弁部材移動空隙P2との圧力差がなくなる。さらに、弁体278Bの移動に伴い弁体付勢ばね280が縮むと、その反力により第1の弁部材262が上方へ向けて弁部材移動空隙P2がなくなるまで移動して、第1の流路W1が開弁する。また、コア間空隙P3の高さ寸法が弁部材移動空隙P2よりも大きいので、第1の弁部材262の移動が終了した後も、可動コア274は、上端面274Aが固定コア248のコア溝部248Aに当接するまで移動して、弁体付勢ばね280を若干縮ませた状態で位置決めされる。
ここで、図1に示すような閉弁状態では、可動コア274の上端面274Aは、第3のコイル244Cの上端近傍に位置決めされている。つまり、コア間空隙P3が第3のコイル244Cの上端近傍に形成されている。このため、十分な量の第1,第2の磁束M1,M2がコア間空隙P3を通ることとなり、第1,第2の磁束M1,M2の吸引力は、略等しくなる。
第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bは、通電制御部340に接続されている。
そして、第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bは、例えば第1〜第6のリード線246A〜246Fや第1〜第4のコイル244A〜244Dの断線などにより、第1〜第4のコイル244A〜244Dに正常に通電できない通電不可能状態を検出すると、その旨の信号を通電制御部340へ出力する。
通電制御部340は、図示しない入力手段による入力操作に基づいて、電磁弁200を動作させて流体の第1,第2の流路W1,W2を開閉する。
具体的には、通電制御部340は、電流供給部310を制御して、スイッチ部320へ電流を供給させる。さらに、スイッチ部320を制御して、所定間隔で第1の直列回路に電流を供給する処理、この電流の供給を停止する処理、第2の直列回路に電流を供給する処理、この電流の供給を停止する処理を実施する。つまり、所定間隔でのオンオフ動作により、第1の通電処理および第2の通電処理を交互に実施させる。そして、第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bにおいて、通電不可能状態が検出されると、スイッチ部320を制御して、引き続き通電が可能なコイルを含む通電処理のみを実施させる。例えば、第1の通電不可能状態検出部330Aにおいて第1のコイル244Aに対する通電不可能状態が検出されると、第2の通電処理のみを実施させる。
[流路開閉装置の動作]
次に、流路開閉装置の動作について説明する。
図5は、流路開閉装置100の動作を示すフローチャートである。
流路開閉装置100の電磁弁制御部300の通電制御部340は、図1に示すような第1,第2の流路W1,W2の閉弁状態において、図5に示すように、ユーザによる入力操作に基づいて、電磁弁200を動作させて第1,第2の流路W1,W2の開閉処理を開始するか否かを判断する(ステップS1)。このステップS1において、開閉処理を開始しないと判断した場合、設定時間経過後にステップS1を再度実施する。
一方、ステップS1において、通電制御部340は、開閉処理を開始すると判断した場合、第1,第3のコイル244A,244Cのうち少なくともいずれか一方の通電不可能状態が検出されたか否かを判断する(ステップS2)。
このステップS2において、通電不可能状態が検出されていないと判断した場合、スイッチ部320を制御して、第1の通電処理を実施させる(ステップS3)。この第1の通電処理により、図4に示すように、第1の磁束M1が発生する。この第1の磁束M1による吸引力により、可動コア274および第2の弁部材278が上方へ移動し、弁体278Bおよび流出連通部262Cの嵌合が解除され、流入室222F、流入連通部262B、経路構成空隙P1、流出連通部262C、流出室222Gで構成される第2の流路W2が開かれる。さらに、弁体278Bの移動に伴い、第1の弁部材262も上方へ移動し、連結連通部222H1が開放され、流入室222F、連結室222H、流出室222Gで構成される第1の流路W1が開かれる。これにより、流入室222Fから流入する流体は、流入連通部262B、経路構成空隙P1、流出連通部262Cを順次通過して、さらには連結室222Hを通過して、流出室222Gから流出する。
そして、ステップS3の処理をして、設定時間経過後に、通電制御部340は、第1の通電処理を終了させる(ステップS4)。この第1の通電処理終了により、第1の磁束M1が消滅する。そして、第1,第2の流路W1,W2が開弁された状態では、弁体付勢ばね280が縮んでいるため、第1の磁束M1が消滅すると、弁体付勢ばね280が伸びる。弁体付勢ばね280が伸びると、可動コア274および第2の弁部材278が下方へ移動して、図1に示すように、弁体278Bおよび流出連通部262Cが嵌合し、第2の流路W2が閉じられる。さらに、第2の流路W2が閉じられた後も弁体付勢ばね280が伸び、第2の弁部材278の付勢により第1の弁部材262が下方へ移動する。そして、第1の弁部材262で連結連通部222H1が閉塞され、第1の流路W1も閉じられる。これにより、流入室222Fから流入する流体は、流出室222Gから流出できなくなる。
また、ステップS4の処理の後、通電制御部340は、第2,第4のコイル244B,244Dのうち少なくともいずれか一方の通電不可能状態が検出されたか否かを判断する(ステップS5)。
このステップS5において、通電不可能状態が検出されていないと判断した場合、第2の通電処理を実施させる(ステップS6)。この第2の通電処理により、図4に示すように、第2の磁束M2による吸引力で可動コア274、第1,第2の弁部材262,278が上方へ移動し、第1,第2の流路W1,W2が開弁された状態となる。
そして、ステップS6の処理から設定時間経過後に、第2の通電処理を終了させる(ステップS7)。この第2の通電処理終了により、第2の磁束M2が消滅し、図1に示すように、第1,第2の流路W1,W2が閉弁された状態となる。
さらに、第1,第2の流路W1,W2の開閉処理を終了する旨の設定入力がされたか否かを判断する(ステップS8)。このステップS8において、終了すると判断した場合、処理を終了する。一方、ステップS8において、終了しないと判断した場合、ステップS7の処理から設定時間経過後に、ステップS2の処理を実施する。
つまり、流路開閉装置100は、第1〜第4のコイル244A〜244Dの全てが通電可能な状態の場合、設定時間ごとのオンオフ動作により、第1の通電処理および第2の通電処理を交互に実施する。
また、ステップS2において、第1,第3のコイル244A,244Cのうち少なくともいずれか一方の通電不可能状態が検出されたと判断した場合、第2の通電処理を実施する(ステップS9)。そして、このステップS9の処理から設定時間経過後に、第2の通電処理を終了する(ステップS10)。この後、第1,第2の流路W1,W2の開閉処理を終了するか否かを判断する(ステップS11)。このステップS11において、終了すると判断した場合、処理を終了し、終了しないと判断した場合、ステップS10の処理の設定時間経過後に、ステップS9の処理を実施する。
つまり、流路開閉装置100は、第1の通電処理での通電対象の第1,第3のコイル244A,244Cのうち少なくともいずれか一方が通電不可能な状態の場合、設定時間ごとのオンオフ動作により、第2の通電処理のみを実施する。
さらに、ステップS5において、第2,第4のコイル244B,244Dのうち少なくともいずれか一方の通電不可能状態が検出されたと判断した場合、第1の通電処理を実施して(ステップS12)、設定時間経過後に、第1の通電処理を終了する(ステップS13)。この後、第1,第2の流路W1,W2の開閉処理を終了するか否かを判断し(ステップS14)、終了すると判断した場合、処理を終了し、終了しないと判断した場合、ステップS13の処理の設定時間経過後に、ステップS12の処理を実施する。
つまり、流路開閉装置100は、第2の通電処理での通電対象の第2,第4のコイル244B,244Dのうち少なくともいずれか一方が通電不可能な状態の場合、設定時間ごとのオンオフ動作により、第1の通電処理のみを実施する。
[流路開閉装置の作用効果]
上述したような流路開閉装置100では、以下に示すような作用効果がある。
(1)電磁弁200に、固定コア248の軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねるように設けられた第1〜第4のコイル244A〜244Dを設けている。そして、第1〜第4のコイル244A〜244Dへの通電による吸引力が発生していないときに、流出連通部262Cのテーパ面262C1および弁体278Bの円錐突出部278B2の当接と、第1の弁部材262および連結連通部222H1の周縁部分の当接とにより、可動コア274の上端面274Aを、第3のコイル244Cの上端近傍に位置決めしている。そして、この可動コア274の位置決めにより、固定コア248と可動コア274との間に、つまりコイル内側領域における軸方向略中央にコア間空隙P3を形成している。
このため、1個おきに設けられた第1,第3のコイル244A,244Cに通電する第1の通電処理を実施すると、このとき発生する第1の磁束M1は、コア間空隙P3を通る。さらに、第1の通電処理の通電対象でない第2,第4のコイル244B,244Dに通電する第2の通電処理を実施すると、このとき発生する第2の磁束M2は、コア間空隙P3を通る。
したがって、コア間空隙P3に十分な量の第1,第2の磁束M1,M2を通すことができ、第1〜第4のコイル244A〜244Dに供給する電流量が略等しい場合、第1,第2の磁束M1,M2による吸引力を略等しくできる。
さらに、頻繁にオンオフ動作させたり、高温流体を流したりして、通電対象の第1,第3のコイル244A,244Cが切れて第1の通電処理ができなくなったとしても、第2の通電処理を実施できる。
したがって、電磁弁200の長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作させることができる。
(2)巻数が等しい第1〜第4のコイル244A〜244Dを用いている。
このため、第1,第2の通電処理時に同じ量の電流を供給するだけでよく、電流量を変えなくても第1,第2の磁束M1,M2による吸引力を略等しくできる。したがって、容易な制御により、安定した吸引力で動作させることができる。
(3)また、流路開閉装置100に、上述したような第1,第2の通電処理を異なるタイミングで実施する電磁弁制御部300を設けている。
このため、電磁弁200の長寿命化を図りつつ、安定した吸引力で動作させることができる流路開閉装置100を提供できる。また、ユーザに電磁弁200の第1〜第4のコイル244A〜244Dへの配線や、通電処理制御の構成を設けさせる手間を省くことができ、流体を流す装置を容易に製造させることができる。
(4)電磁弁制御部300により、第1,第2の通電処理を交互に実施している。
このため、一方の通電処理を連続して実施する構成と比べて、通電に伴う第1〜第4のコイル244A〜244Dの温度上昇を抑制できる。したがって、第1〜第4のコイル244A〜244Dの温度上昇に伴う吸引力の低下を抑制でき、より安定した吸引力で動作させることができる。また、第1〜第4のコイル244A〜244Dの温度上昇に伴う断線などの破損が抑制され、より長寿命化を図れる。
(5)電磁弁制御部300により、第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bにて、例えば第2,第4のコイル244B,244Dのうち少なくともいずれか一方が通電不可能な状態が検出されると、第1の通電処理のみを実施する。
このため、第1の通電処理から第2の通電処理に移行する際に、第2の通電処理対象のコイルが切れていた場合、ユーザの手を煩わせることなく、第1の通電処理を継続して実施でき、信頼性をより向上できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
すなわち、第1〜第4のコイル244A〜244Dを設けたが、6個以上の偶数個、例えば8個のコイルを固定コア248の軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねる状態で設けるとともに、吸引力が発生していないときに、可動コア274の上端面274Aを、8個のコイルで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めする。そして、第1の通電処理として、1個ごとに設けられた4個のコイルに通電する処理をし、第2の通電処理として、第1の通電処理対象以外の4個のコイルに通電する処理をしてもよい。
このような構成にしても、コア間空隙P3に略等しい量の第1,第2の磁束を通すことができる。
また、巻数が等しい第1〜第4のコイル244A〜244Dを用いたが、巻数が異なるものを用いてもよい。
このような構成の場合、第1,第2の通電処理時の電流量を調整する構成を設けることにより、上記実施形態と同様に第1,第2の磁束M1,M2による吸引力を等しくでき、安定した吸引力で動作させることができる。
そして、第1の通電処理を複数回連続して実施した後に、自動的に第2の通電処理を複数回連続して実施してもよい。
また、ユーザによる入力操作がされるまで、第1の通電処理を連続して実施し、入力操作がされたら第2の通電処理を連続して実施してもよい。
さらに、第1,第2の通電不可能状態検出部330A,330Bを設けたが、これらを設けない構成としてもよい。
また、例えば第1の通電処理ができないことを認識したときに、第2の通電処理を実施せずに、第1の通電処理が実施できない旨を警報などにより報知する構成としてもよい。
そして、吸引力が発生していないときに閉弁状態となり、吸引力が発生したときに開弁状態となる電磁弁200を例示したが、吸引力が発生していないときに開弁状態となり、吸引力が発生したときに閉弁状態となる電磁弁としてもよい。
また、弁体付勢ばね280としては、板ばねを適用してもよい。
さらに、第1の通電処理を連続して実施するとともに、第2の通電処理を設定時間間隔で実施する構成としてもよい。
そして、第1,第2の流路W1,W2を開閉する構成について例示したが、1個の流路を開閉する構成としてもよい。
本発明は、流体の流路を開閉する電磁弁、および、流路開閉装置として利用できる。
本発明の一実施形態に係る流路開閉装置の閉弁状態を示す模式図である。 前記一実施形態における流路部近傍の部分拡大図である。 前記一実施形態における電磁弁制御部の概略構成を示すブロック図である。 前記一実施形態における流路開閉装置の開弁状態を示す模式図である。 前記一実施形態における流路開閉装置の動作を示すフローチャートである。 従来の電磁弁を示す模式図である。
符号の説明
100…流路開閉装置
200…電磁弁
220…流路部
248…固定コア
244A〜244D…第1〜第4のコイル
262,278…第1,第2の弁部材
262C1…可動コア位置決め手段として機能するテーパ面
274…可動コア
280…弁部材付勢部としての弁体付勢ばね
310…通電部を構成する電流供給部
320…通電部を構成するスイッチ部
330A,330B…第1,第2の通電不可能状態検出部
340…通電部を構成する通電制御部
W1,W2…第1,第2の流路

Claims (5)

  1. 流体の流路を有する流路部と、
    外形が略筒状に形成され、軸方向一端側に前記流路部が位置する状態で設けられた固定コアと、
    外形が略筒状に形成され、前記固定コアの軸方向に沿って移動可能に設けられた可動コアと、
    この可動コアの軸方向一端側に設けられ、前記流路を閉弁する弁部材と、
    前記可動コアを、前記弁部材で前記流路を開弁する開弁方向および閉弁する閉弁方向のうちいずれか一方の方向に付勢する弁体付勢部と、
    前記固定コアの側面を覆い、かつ、前記固定コアの軸方向に沿って軸を略一致させて積み重ねる状態で設けられ、通電により、前記可動コアを前記開弁方向および前記閉弁方向のうちいずれか他方の方向に吸引する吸引力を発生させる2×N個(Nは2以上の整数)のコイルと、
    前記吸引力が発生していないときに、前記可動コアの軸方向他端を、前記2×N個のコイルで囲まれる筒状のコイル内側領域における軸方向略中央に位置決めする可動コア位置決め手段と、
    を具備したことを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    前記2×Nのコイルの巻数は、略等しい
    ことを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電磁弁と、
    この電磁弁の前記コイルに通電する通電部と、
    を具備し、
    前記通電部は、1個おきに設けられたN個の前記コイルに電流を通電する第1の通電処理と、この第1の通電処理における通電対象以外のN個の前記コイルに前記第1の通電処理時と同じ量の電流を通電する第2の通電処理と、を異なるタイミングで実施する
    ことを特徴とする流路開閉装置。
  4. 請求項3に記載の流路開閉装置において、
    前記通電部は、前記第1の通電処理と、前記第2の通電処理と、を交互に実施する
    ことを特徴とする流路開閉装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の流路開閉装置において、
    前記第1の通電処理または前記第2の通電処理における通電対象の前記コイルに通電できない通電不可能状態を検出する通電不可能状態検出部を具備し、
    前記通電部は、前記通電不可能状態が検出されたことを認識すると、前記通電できないコイルが通電対象でない通電処理のみを実施する
    ことを特徴とする流路開閉装置。
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