JP2009085119A - バキュームポンプ取付け構造 - Google Patents

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達也 ▲高▼籏
Tatsuya Takahata
Akihiro Noda
明裕 野田
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Abstract

【課題】本発明では、位相可変機構の取り付けによって段差が生じるエンジン前端部のスペース空間にバキュームポンプを取付けるバキュームポンプ取付け構造において、バキュームポンプのポンプ性能を低下することなく、狭いカム軸間のスペースにバキュームポンプを取付けることができるバキュームポンプ取付け構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ボス部30を、プレート板17Aの外周縁17Lと同一径(D)で形成してしまうと、ポンプハウジング11の側端部11Dよりも大きくなるため、プレート板17A部分を除いた欠円状の角度範囲で、インロー嵌合となるように、ボス部30の小径部31の形状を設定している。
【選択図】図5

Description

この発明は、バキュームポンプの取付け構造に関し、特に、位相可変機構を備えたエンジンのカム軸端部等に、バキュームポンプを取付けるバキュームポンプ取付け構造に関する。
従来より、ブレーキ装置のマスターバック等で使用する負圧を発生させるために、バキュームポンプ(真空ポンプ)をエンジンで駆動することが知られている。例えば、下記特許文献1では、エンジンのカム軸の端部にバキュームポンプを設置して、カム軸の回転でバキュームポンプを駆動するものが開示されている。
また、近年、燃費向上や出力向上のため、カム軸の位相を可変とする位相可変機構を備えるエンジンが増加している。特に、最近では、油圧式(ベーン又はロータ)の位相可変機構の冷間制御性の欠点を補うものとして、電磁クラッチとメカ機構を組み合わせたもの(例えば、下記特許文献2)や電動モータとメカ機構を組み合わせたもの(例えば、下記特許文献3)が提案されている。
特開2002−309961号公報 特開2007−126977号公報 特開2005−9480号公報
ところで、特許文献2や特許文献3に記載されている電磁式又は電動式の位相可変機構は、従来の油圧式のものに比べて、軸方向の長さが長くなるという特徴がある。このため、この電磁式又は電動式の位相可変機構を、位相可変の要求が高い吸気用カム軸のみに配設した場合や、さらに付加的に排気用カム軸に油圧式のものを配設した場合には、エンジンの前端部を覆う端部カバー(フロントカバー、タイミングカバー等)において、吸気側と排気側との間で段差が生じたり、また、端部カバー自体の段差変化がなくても、電動モータ等の取り付け等により吸気側と排気側との間で外表面の段差が生じたりするといった状況が生じる。
そこで、こうした段差部分で生じるスペース空間を有効に利用するために、例えば、特許文献1に記載したような、バキュームポンプをこのスペース空間にレイアウトすることが考えられる。
ところが、カム軸間のスペースは、エンジン性能等により所定の長さに制限されていることから、二つのカム軸の端部に、位相可変機構とバキュームポンプといった2つのユニットを並設した場合には、両ユニットが干渉するおそれが生じる。
この干渉を回避する方法としては、バキュームポンプの外形寸法を小さくする等の方法が考えられるが、単に、バキュームポンプの外形寸法を小さくすると、ポンプ容量等が減少してポンプ性能が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明では、位相可変機構の取り付けによって段差が生じるエンジン前端部のスペース空間にバキュームポンプを取付けるバキュームポンプ取付け構造において、バキュームポンプのポンプ性能を低下することなく、狭いカム軸間のスペースにバキュームポンプを取付けることができるバキュームポンプ取付け構造を提供することを目的とする。
この発明のバキュームポンプ取付け構造は、エンジンの吸気用カム軸と排気用カム軸とを平行に配置して、該一方のカム軸又は両方のカム軸の前端に軸方向においていずれか一方のカム軸側が突出するように位相可変機構を配置して、前記エンジンの前部を覆う端部カバーにおける位相可変機構を含む外表面がカム軸間の突出差に沿った形状となっており、該端部カバーの非突出側部位の外表面側に、カム軸又は位相可変機構の端部に係合してポンプ軸が回転駆動されるバキュームポンプを配置するエンジンのバキュームポンプ取付け構造であって、前記バキュームポンプのハウジングは、前記ポンプ軸を回転自在に支持するサポート部から端部カバー側に突出するボス部を有し、前記端部カバーには、該ボス部を嵌込み固定する孔部を形成すると共に、該孔部の内周面に該ボス部を介してポンプ軸側に給油を行なう給油通路を形成して、前記ハウジングの端部カバー側側面には、ポンプ軸を軸心とした周方向の一部に吐出部と逆止弁機構を設け、該ボス部の外周形状を、ポンプ軸を軸心として逆止弁機構の外縁より小径となった小径部で、半円を越え、該逆止弁機構の領域を除く角度範囲で欠円状に形成して、該ボス部を前記孔部にインロー嵌合すると共に、該ボス部に前記給油通路から給油を受ける油路を形成したものである。
上記構成によれば、バキュームポンプのハウジングに設けたボス部が逆止弁機構の外縁より小径となった小径部を備えて、その小径部が半円を越え、該逆止弁機構の領域を除く角度範囲で欠円状に形成されることにより、端部カバーの孔部に対して嵌込み固定されるボス部の径を、逆止弁機構の外縁よりも小さくすることができる。
また、このボス部を、端部カバーの孔部に対してインロー嵌合することで、給油通路から供給される潤滑油についても、ボス部の油路からポンプ軸側にシール性を確保した上で供給することができる。
このため、逆止弁機構の位置や大きさを変更することなく、また、ポンプ軸の潤滑性や冷却性を悪化させることなく、端部カバーに対するバキュームポンプの取付け部分(ボス部)の占有スペースを小さくすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ハウジングに設けられる逆止弁機構を、ポンプ軸の上下方向位置に位置するように設定したものである。
上記構成によれば、ボス部周りで大きな寸法を有する逆止弁機構を、ポンプ軸の上下位置に設置することで、カム軸間に逆止弁機構が位置しないため、バキュームポンプの取付け部分の占有スペースを、よりコンパクトにすることができる。
よって、バキュームポンプを、エンジン前端のスペース空間に、より一層コンパクトに取付けることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ハウジングの端部カバーと対面する側に、前記ボス部及び逆止弁機構を取り囲むようにシール面部を形成したものである。
上記構成によれば、潤滑油が流れるボス部と吐出空気が流れる逆止弁機構とを、シール面部で全てシールすることになるため、インロー嵌合を360度の真円で行うことができず、インロー嵌合構造によるシール性能が若干低下する取付け構造であっても、端部カバーの外方に対するシール性能を確保できる。
よって、バキュームポンプの取付け構造をコンパクトにしつつも、シール性能を安定化することができる。
この発明の一実施態様においては、前記ボス部に形成した油路を、前記吐出部に対して周方向でポンプ軸を挟んだ対角位置に設定したものである。
上記構成によれば、ボス部に形成される油路が、吐出部から最も離間したポンプ軸を挟んだ対角位置に位置することになる。
このため、油路を流れる潤滑油が、吐出部を流れる吐出空気の影響を受けることなく、安定してポンプ軸側に供給されることになる。
よって、バキュームポンプの取付け構造をコンパクトにしつつも、ボス部におけるシール性能の低下を補うことができる。
この発明によれば、逆止弁機構の位置や大きさを変更することなく、また、ポンプ軸の潤滑性や冷却性を悪化させることなく、端部カバーに対するバキュームポンプの取付け部分(ボス部)の占有スペースを小さくすることができる。
よって、位相可変機構の取り付けによって段差が生じるエンジン前端部のスペース空間にバキュームポンプを取付けるバキュームポンプ取付け構造において、バキュームポンプのポンプ性能を低下することなく、狭いカム軸間のスペースにバキュームポンプを取付けることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明の実施形態のエンジン前部のフロントカバーとこれに組付けられるバキュームポンプ等を示した正面図、図2はこの実施形態のエンジン前部の平面図、図3はバキュームポンプの内部構造を説明する図2のA−A線矢視断面図、図4は図3のB−B線矢視断面図、図5はバキュームポンプの背面図、図6はフロントカバーに形成した孔部を示した平面図である。
図1に示すように、エンジン前部には、タイミングチェーンTを覆うフロントカバー1を設けている。このフロントカバー1は、上下方向に延びる金属製の平板プレート部材で形成しており、周縁にはシリンダーブロック2(図2参照)等に対して締結固定するボルト穴3を複数穿設している。
フロントカバー1の下部には、クランク軸4を貫通させるための貫通穴5を形成している。また、フロントカバー1の上部には、吸気側カム軸6側の前端部に設置される電動式位相可変機構8のコントローラ81を設けている。さらに、その側方には、排気側カム軸7側の前端部に設置されるバキュームポンプ10を設けている。
なお、吸気側カム軸6と排気側カム軸7は、周知のようにクランク軸4からの回転駆動力を、タイミングチェーンTを介して受けることにより、回転駆動される。
図2に示すように、吸気側カム軸6側の前端部には、電動モータによってカム軸の位相を可変とする電動式位相可変機構8を設けている。この電動式位相可変機構8は、カム軸の位相を変化させる機構部82と、可変動力を発生する電動モータ83と、電動モータ83を制御するコントローラ81とを備えている。
電動式位相可変機構8は、これらの構成要素を軸方向に連設しているため、軸方向寸法が長いものとなっている。したがって、最もエンジン前方側に位置するコントローラ81が、フロントカバー1よりもエンジン前方側に突出するように設置されている。
一方、排気側カム軸7の前端部には、油圧によってカム軸の位相を可変とする油圧式位相可変機構9を設けている。この油圧式位相可変機構9は、カム軸の位相を変化させる機構部91aと、可変動力を発生する油圧作動部91bとを一つのユニット体91内に設けている。
油圧式位相可変機構9は、このように構成要素を一つのユニット体91に設けているため、電動式位相可変機構8よりも軸方向寸法が短い。よって、充分にフロントカバー1内に収容されることになる。
こうしたことから、フロントカバー1を含めたエンジン前端部は、図2に示すように、吸気側カム軸6の前端部が、排気側カム軸7の前端部よりもエンジン前方側に大きく突出して、軸方向に段差形状の外表面(L)が生じるように構成される。
この段差形状の外表面Lのうち、非突出部側部位である排気側カム軸7の前端部のスペース空間Sには、ブレーキ装置のマスターバック(図示せず)に、負圧を生じさせるバキュームポンプ10を配置している。このように、スペース空間Sにバキュームポンプ10を配置することで、デッドスペースとなりうる空間(S)を有効に利用して、必要な補機をエンジン全長を延ばすことなく配置できる。
このバキュームポンプ10は、図3、図4及び図5に示すように、いわゆるベーン式吸引ポンプで構成している。ベーン吸引ポンプ自体は、周知であるため、ここでは簡単に説明するが、このバキュームポンプ10は、縦長略楕円形状の容積室Yを有するポンプハウジング11と、容積室Y内で回転して負圧を発生するベーン12と、ベーン12に排気側カム軸7の回転駆動力を伝達するポンプ軸13と、ポンプハウジング11の吸込口14に設けた吸引逆止弁15と、ポンプハウジング11の吐出口16に設けた逆止弁機構17とを備えている。なお、図4において、ベーン12は、図示していない。
このうち、ポンプ軸13は、図4に示すように、ベーン12を支持する円筒形状のベーン支持部13Aと、ポンプハウジング11のサポート部18に軸支される円柱状の軸本体部13Bと、油圧式位相可変機構9と係合関係を有する係止リング22に係合する係合突出部13Cとを備えている。
要するに、ポンプ軸13と排気側カム軸7の前端部の要素である油圧式位相可変機構とは、係合突出部13C、係止リング22を介したオルダム継手で連係されている。
この係止リング22は、係止爪21,21を径方向に二つ立設しており(図5参照)、各係止爪21,21が油圧式位相可変機構9の前端部の係合歯91に係合することで、排気側カム軸7からの回転駆動力を、油圧式位相可変機構9を介して受けるように構成している。
この係止リング22と軸本体部13Bとの係合構造は、詳細には図示しないが、組付け誤差などで、排気側カム軸7の回転中心とポンプ軸13の回転中心とが不一致であっても、軸本体部13Bのエンジン後方側に設けた係合突出部13Cと、係止リング22の内側面とを、フローティング可能とし、上記係止リング22の係止爪21,21と、油圧位相可変機構9の係合歯91,91とをフローティング可能とすることで、確実な回転駆動力を伝達するようになっている。
ポンプ軸13で回転駆動されるベーン12は、ポンプ軸13に対して径方向にスライド自在に支持されている。このため、容積室Y内でベーン12が回転すると、ベーン12が同時に径方向にスライド移動して、容積室Y内の空気を圧縮することになり、容積室Y内の空気を容積室Y側面の吐出口16から吐出するとともに、外部(マスターバック)の空気を容積室Y周面の吸込部19から容積室Y内に吸込むことになる。これにより、いわゆる吸引ポンプ作用が生じることになる(図3で矢印が空気の流れを示す)。
前述の吸引逆止弁15は、この吸引ポンプ作用の際に、吸込口14から空気が逆流するのを防ぐため、ポンプハウジング11の吸込口14に設けている。
また、容積室Y内の空気を吐出する吐出口16は、ポンプハウジング11を軸方向に貫通しており、図5に示すように、ポンプハウジング11のエンジン後方側面(背面)のポンプ軸13の上方位置に開口するように形成している。
逆止弁機構17は、この吐出口16から空気が逆流するのを防ぐため、吐出口16に隣接して設けている。この逆止弁機構17は、ポンプ軸13の上方位置で三ヶ月状にポンプ軸の周方向に延びるプレート板17Aと、このプレート板17Aの端部をポンプハウジング11に固定する固定ボルト17Bと、プレート板17Aの内側にこの固定ボルト17Bにより挟持されるリード弁体(不図示)と、によって構成している。
不図示のリード弁体の大きさは、バキュームポンプ10の吐出口16に生じる圧力に対する撓み変形の円滑化や耐久性などを考慮して、大きさが決められている。このため、逆止弁機構17の大きさは、ポンプ性能を確保するため所定寸法に規定される。
ポンプハウジング11のエンジン後方側面には、図4に示すように、サポート部18からフロントカバー1側(エンジン後方側)に延びる略筒形状のボス部30を形成している。このボス部30は、内周面30aでポンプ軸13の位置を規定しており、外周面30bでフロントカバー1の孔部40に嵌め込み固定されるように構成している。
なお、このポンプハウジング11は、フロントカバー1に対して、このボス部30の他に、ポンプハウジング11の上下及び斜め下方位置に形成した締結座11A,11B,11Cによって、締結固定されるように構成している。
もっとも、このボス部30の外周面30bについては、図5に示すように、逆止弁機構17のプレート板17Aの外周縁17Lよりも小径となった小径部31で、その下側部分を形成している。
これは、仮に、プレート板17Aの外周縁17Lと同一径でボス部30を形成した場合(一点鎖線の円弧ラインD)には、ポンプハウジング11のカム軸間側の側端部11Dよりもボス部30が大きくなるからである。
このボス部30の小径部31には、潤滑油の供給通路である油路32を形成している。この油路32は、フロントカバー1の孔部40の内周面に形成した給油通路41(図4参照)から供給される潤滑油を、ポンプ軸13やベーン12に供給するために設けている。この油路32の位置は、図5に示すように、吐出口16の位置から周方向にポンプ軸13を挟んだ対角位置に設定している。
この油路32の径方向内端の開口位置に対応しいぇ、ポンプ軸13の軸本体部13Bの外周面には、環状溝13Dが形成され、給油の連続性を確保している。
このように、ボス部30の小径部31においては、油路32を介して潤滑油をポンプ軸13側に供給する必要があるため、ポンプハウジング11の孔部40との間でシール性を確保する必要がある。
よって、図6に示すように、ボス部30の小径部31と、フロントカバー1の孔部40の下側部分40aとの嵌合関係は、両者の間に隙間が生じない、いわゆるインロー嵌合としている。
但し、前述したように、ボス部30を、プレート板17Aの外周縁17Lと同一径で形成してしまうと、ポンプハウジング11の側端部11Dよりも大きくなるため、プレート板17A部分を除いた欠円状の角度範囲α、具体的には、逆止弁機構17の領域を除く約250度の範囲でインロー嵌合となるように、ボス部30の小径部31の形状と、孔部40の下側部分40aの形状とを設定している。
このように、約250度の角度範囲で、インロー嵌合となるように設定することで、少なくとも180度以上(半円以上)でインロー嵌合を行なうことになり、孔部40がボス部30を抱え込むことが可能であるため、100%のシール性は確保できないものの、ある程度のシール性は確保することができる。
また、この実施形態では、図4、図5に示すように、ポンプハウジング11とフロントカバー1との間に、逆止弁機構17とボス部30を取り囲むように、ガスケットGを介装している(図5のクロスハッチング領域)。このため、潤滑油と吐出する空気の外部への漏れを、最小限に抑えることができる。
このように、ボス部30の形状を設定していることにより、図2に示すように、電動式位相可変機構8のコントローラ81がカム軸間中央Cよりも排気側カム軸7側に大きく迫り出していても、バキュームポンプ10を、排気側カム軸7の前端部のスペース空間Sに、コンパクトに取付けることができる。
次に、このように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態では、バキュームポンプ10のポンプハウジング11が、ポンプ軸13を回転自在に支持するサポート部18からフロントカバー1側に突出するボス部30を有し、フロントカバー1には、ボス部30を嵌込み固定する孔部40を形成すると共に、孔部40の内周面にボス部30を介してポンプ軸13側に給油を行なう給油通路41を形成して、ポンプハウジング11のフロントカバー1側側面には、ポンプ軸13を軸心とした周方向の一部に吐出口16と逆止弁機構17を設けて、このボス部30の外周形状を、ポンプ軸13を軸心とした逆止弁機構17の外縁より小径となった小径部31で、逆止弁機構17の領域を除く約250度の角度範囲αで欠円状に形成して、このボス部30の小径部31を孔部40の下側部分40aにインロー嵌合すると共に、このボス部30の小径部31に給油通路41からの潤滑油を受ける油路32を形成している。
これにより、バキュームポンプ10のポンプハウジング11に設けたボス部30が逆止弁機構17の外縁(17L)よりも小径となった小径部31を有して、約250度の角度範囲αで欠円状に形成されることにより、フロントカバー1に対して嵌込み固定されるボス部30の径を、逆止弁機構17の外縁(17L)よりも、小さくすることができる。
また、このボス部30の小径部31を、フロントカバー1の孔部40の下側部分40aに対してインロー嵌合することで、給油通路41から供給される潤滑油についても、小径部31の油路32からポンプ軸13側にシール性を確保した上で供給することができる。
このため、逆止弁機構17の位置や大きさを変更することなく、また、ポンプ軸13の潤滑性や冷却性を悪化させることなく、フロントカバー1に対するバキュームポンプ10のボス部30の占有スペースを小さくすることができる。
よって、位相可変機構8,9の取り付けによって段差が生じるエンジン前端部のスペース空間Sにバキュームポンプ10を取付けるバキュームポンプ取付け構造において、バキュームポンプ10のポンプ性能を低下することなく、狭いカム軸間のスペースにバキュームポンプ10を取付けることができる。
なお、この実施形態の逆止弁機構17の取付け部分は、エンジン後方側に突出していないが、ボス部30の突出量と同じ程度、エンジン後方側に突出するように形成してもよい。
また、この実施形態では、ポンプハウジング11に設けられる逆止弁機構17を、ポンプ軸13の上方位置に位置するように設定している。
これにより、ボス部30周りで大きな寸法を有する逆止弁機構17が、カム軸(6,7)間のスペースに位置しないため、バキュームポンプ10の占有スペースを、よりコンパクトにすることができる。
よって、バキュームポンプ10を、エンジン前端のスペース空間Sに、より一層コンパクトに取付けることができる。
なお、逆止弁機構17の位置は、ポンプ軸13の下方位置に位置するように設定しても同様の効果を得ることができる。
また、この実施形態では、ポンプハウジング11のフロントカバー1と対面する側(エンジン後方側)に、ボス部30及び逆止弁機構17を取り囲むように、ガスケットGを設けている。
これにより、潤滑油が流れるボス部30と吐出空気が流れる逆止弁機構17とを、ガスケットGで、全てシールすることになるため、インロー嵌合を360度の真円で行うことができずインロー嵌合構造によるシール性能が低下する本実施形態の取付け構造であっても、シール性能を確保できる。
よって、バキュームポンプ10の取付け構造をコンパクトにしつつも、シール性能を安定化することができる。
また、この実施形態では、ボス部30に形成した油路32を、吐出口16に対して周方向でポンプ軸13を挟んだ対角位置に設定している(図5参照)。
これにより、ボス部30に形成される油路32が、吐出口16から最も離間したポンプ軸13を挟んだ対角位置に位置することになる。
このため、油路32を流れる潤滑油が、吐出口16を流れる吐出空気の影響を受けることなく、安定してポンプ軸13側に供給されることになる。
よって、バキュームポンプ10の取付け構造をコンパクトにしつつも、ボス部30におけるシール性能の低下を補うことができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の端部カバーは、実施形態のフロントカバー1に対応し、
以下、同様に、
ハウジングは、ポンプハウジング11に対応し、
シール面部は、ガスケットGに対応するも
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるバキュームポンプの取付け構造に適用する実施形態を含むものである。
特に、カム軸端部に設置される位相可変機構については、この実施形態に限定されるものではなく、どのような位相可変機構であってもよい。また、いずれか一方のカム軸のみに位相可変機構を設置するものであってもよい。
また、小径部31の角度範囲αについても、この実施形態の角度に、限定されるものではなく、180度以上の角度範囲であれば、本発明に含まれるものである。
エンジン前部のフロントカバーとこれに組付けられるバキュームポンプ等を示した正面図。 エンジン前部の平面図。 バキュームポンプの内部構造を説明する図2のA−A線矢視断面図。 図3のB−B線矢視断面図。 バキュームポンプの背面図。 フロントカバーに形成した孔部を示した平面図。
符号の説明
1…フロントカバー
6…吸気側カム軸
7…排気側カム軸
8…電動式位相可変機構
9…油圧式位相可変機構
10…バキュームポンプ
11…ポンプハウジング
16…吐出口
17…逆止弁機構
30…ボス部
31…小径部
32…油路
40…孔部

Claims (4)

  1. エンジンの吸気用カム軸と排気用カム軸とを平行に配置して、
    該一方のカム軸又は両方のカム軸の前端に軸方向においていずれか一方のカム軸側が突出するように位相可変機構を配置して、
    前記エンジンの前部を覆う端部カバーにおける位相可変機構を含む外表面がカム軸間の突出差に沿った形状となっており、
    該端部カバーの非突出側部位の外表面側に、カム軸又は位相可変機構の端部に係合してポンプ軸が回転駆動されるバキュームポンプを配置するエンジンのバキュームポンプ取付け構造であって、
    前記バキュームポンプのハウジングは、前記ポンプ軸を回転自在に支持するサポート部から端部カバー側に突出するボス部を有し、
    前記端部カバーには、該ボス部を嵌込み固定する孔部を形成すると共に、該孔部の内周面に該ボス部を介してポンプ軸側に給油を行なう給油通路を形成して、
    前記ハウジングの端部カバー側側面には、ポンプ軸を軸心とした周方向の一部に吐出部と逆止弁機構を設け、
    該ボス部の外周形状を、ポンプ軸を軸心として逆止弁機構の外縁より小径となった小径部で半円を越え、該逆止弁機構の領域を除く角度範囲で欠円状に形成して、
    該ボス部を前記孔部にインロー嵌合すると共に、該ボス部に前記給油通路から給油を受ける油路を形成した
    バキュームポンプ取付け構造。
  2. 前記ハウジングに設けられる逆止弁機構を、ポンプ軸の上下方向位置に位置するように設定した
    請求項1記載のバキュームポンプ取付け構造。
  3. 前記ハウジングの端部カバーと対面する側に、前記ボス部及び逆止弁機構を取り囲むようにシール面部を形成した
    請求項1又は2記載のバキュームポンプ取付け構造。
  4. 前記ボス部に形成した油路を、前記吐出部に対して周方向でポンプ軸を挟んだ対角位置に設定した
    請求項1〜3いずれか記載のバキュームポンプ取付け構造。
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