JP2009084953A - 充填部材用の連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実かつ強固に充填部材同士を連結することができる充填部材用の連結具を提供すること。
【解決手段】地下貯水システムの貯水スペース内に複数個隣接して並べられて相互に当接する縁部および該縁部を上下方向に貫通する複数の連結用孔を有する充填部材を連結する連結具150であって、上壁153と、上壁153の対向端から垂下しかつ下端に外側へ突出する外爪151aを有する一対の係止片151と、上壁153の下面における一対の係止片151の間から垂下する一対の挟持片152とを有する熱可塑性樹脂製成形品であり、一方の充填部材の連結用孔に一方の係止片151および挟持片152が挿入し、かつ他方の充填部材の連結用孔に他方の係止片151および挟持片152が挿入することにより、一対の外爪151aが一対の連結用孔の近傍の下端面に係合しかつ一対の挟持片152が一対の連結用孔の内面に圧接して隣接する2つの充填部材を連結。
【選択図】図1

Description

本発明は、地下貯水システムの充填部材用の連結具に関する。
近年、雨水を地下に貯留して工業用水、農業用水、生活用水等に雨水を利用するため、あるいは大雨時の河川の氾濫を防止するために雨水を一時的に貯留するために、公園や駐車場等の地下に地下貯水システムが設けられている。
この地下貯水システムは、設置場所の地面を掘削して形成した凹所に、透水性シートおよび/または遮水性シートを敷き、シート上に複数個の充填部材を複数層に組み立てて充填部材組立て構造を形成すると共に、送水管や取水管を凹所に引き込み、充填部材組立て構造の周囲をシートにて被覆して土砂を埋め戻し、地上を公園や駐車場等に整備するといった手順により施工される。
この充填部材は、一般的に熱可塑性樹脂にて成形されており、地下貯水システムの貯水容量(空隙率)をできるだけ多く確保できること、施工(組み立て)が容易であること、充填部材組立て構造が規定以上の耐圧強度を確保できること等を考慮して各種形状のものが提案されている。
図16は従来の充填部材が組み立てられた状態を示している(例えば、特許文献1参照)。この充填部材は、正方形の底板71と、図示しない正方形の天板と、底板71と天板の間に所望の段数で配置される正方形の梁板72と、梁板72および天板を支持する複数本の円筒状支柱73とを備え、図18で示した平面視H字形の連結具74によって隣接する梁板72同士が連結するよう構成されている。
梁板72は、図17に示すように、上面におよび下面の各5箇所に支柱を嵌め込む凹部72aを有し、上面から下面に貫通する複数の通水穴72bを有し、さらに、外周縁に複数のT字形連結用溝72cを有している。T字形連結用溝72cは、縁部上面にT字形に開口し、かつ縁部側面にI字形に開口しており、H字形連結具が抜け落ちないよう縁部底面には開口していない。なお、図17では、梁板72の各辺に2箇所ずつ連結用溝が形成されている。
この充填部材を組み立てる際は、まず設置場所に底板71を前後左右に並べ、1枚の底板71上に5本の支柱73を設置し、5本の支柱73上に梁板72を設置し、次いで隣の底板71上にも同様に5本の支柱73を設置し、その上に梁板72を設置する。このとき、図18に示すように、隣接する梁板72の連結用溝72cは相互に対向する位置に配置しており、対向する2つの連結用溝72cによってH字形の連結用孔75が形成される。そして、このH字形の連結用孔75にH形の連結具74を上方から差し込むことにより、隣接する2つの梁板72が連結される。
このようにして、各底板71上に支柱73を設置すると共に、梁板72を設置しながら連結する。1段目の組み立てが終了すれば、同様に2段目以降を組み立て、最上段は梁板72の代りに天板を設置する。これにより、所定の容積の充填部材組み立て構造が完成する。
特開2000−192516号公報
上述の連結具および連結構造は、H字形連結具74をH字形連結用孔75に差し込むことによって隣接する2つの梁板72同士を連結し、それによって梁板72同士の水平方向の分離を防止することができるが、連結具74は連結用孔75に差し込まれただけであり、上方への抜け止めがなされていないため、梁板72同士の上下方向の分離を防止することはできない。
したがって、地震によって充填部材組み立て構造が上下に振動した場合、連結用孔75内の連結具74が上方へずり上がって所定の連結強度が損なわれる事態、あるいは連結用孔75から連結具74が抜け出てしまい梁板72同士が分離してしまう事態が発生するおそれがある。
また、充填部材の設置場所の地面に凹凸がある場合、その地面に敷設される底板71間に段差が生じ、その上の隣接する2つの梁板72間にも段差が生じるため、下にずれた方の梁板72の連結用溝72c内の奥まで連結具74を差し込むことができず、所定の連結強度が得られないという問題がある。
さらに、夜間に施工中の現場に不審者が侵入した場合、不審者によって連結用孔75から連結具74を簡単に抜き取られてしまうという問題も考えられる。
本発明は、上述の問題を解消し、確実かつ強固に充填部材同士を連結することができる充填部材用の連結具を提供するものである。
かくして、本発明によれば、地下貯水システムの貯水スペース内に複数個隣接して並べられて相互に当接する縁部および該縁部を上下方向に貫通する複数の連結用孔を有する充填部材を連結する連結具であって、上壁と、該上壁の対向端から垂下しかつ下端に外側へ突出する外爪を有する一対の係止片と、前記上壁の下面における前記一対の係止片の間から垂下する一対の挟持片とを有する熱可塑性樹脂製成形品であり、隣接して並べられた2つの前記充填部材を連結する際に、一方の充填部材の連結用孔に一方の前記係止片および前記挟持片が挿入し、かつ他方の充填部材の連結用孔に他方の前記係止片および前記挟持片が挿入することにより、前記一対の外爪が一対の連結用孔の近傍の下端面に係合しかつ一対の挟持片が一対の連結用孔の内面に圧接して隣接する2つの充填部材を連結するように構成された充填部材用の連結具が提供される。
本発明の充填部材用の連結具によれば、隣接して並べた2つの充填部材の連結用孔に一対の係止片および一対の挟持片を挿入していく際、一対の係止片はその弾性(バネ性)によって相互に接近する方向に撓み、その後連結用孔を抜けると一対の係止片は元の状態に広がって外爪が係合する。このとき、「カチッ」と音が鳴るため、この音によって作業者は確実に連結具が連結用孔に係合したことを認識することができる。また、一対の挟持片によって2つの充填部材の縁部同士が圧接するため、充填部材間に隙間を生じさせずに連結することができ、複数の充填部材を組合せた強固な貯水システムを構築する連結具として好適である。また、この連結具は、連結用孔に挿入し易く、かつ一対の係止片が連結用孔に一旦係止すると外れない効果も奏する。
本発明の充填部材用の連結具は、地下貯水システムの貯水スペース内に複数個隣接して並べられて相互に当接する縁部および該縁部を上下方向に貫通する複数の連結用孔を有する充填部材を連結する連結具であって、上壁と、該上壁の対向端から垂下しかつ下端に外側へ突出する外爪を有する一対の係止片と、前記上壁の下面における前記一対の係止片の間から垂下する一対の挟持片とを有する熱可塑性樹脂製成形品であり、隣接して並べられた2つの前記充填部材を連結する際に、一方の充填部材の連結用孔に一方の前記係止片および前記挟持片が挿入し、かつ他方の充填部材の連結用孔に他方の前記係止片および前記挟持片が挿入することにより、前記一対の外爪が一対の連結用孔の近傍の下端面に係合しかつ一対の挟持片が一対の連結用孔の内面に圧接して隣接する2つの充填部材を連結するように構成されたことを特徴とする。
この連結具は、上述のように複数の連結用孔が形成された縁部を有する充填部材に適用されるものであり、充填部材のその他の構造や形状によって使用は特に限定されない。
例えば、充填部材としては、他の充填部材に上載可能であると共に、互いに隣接して連結可能であり、かつ前記貯水スペース内の水を流通させる複数の通水開口を有する内部中空の柱型であり、前記柱型は、上壁部と、該上壁部の外周縁に沿って形成された周壁部と、該周壁部の下端縁に沿って形成された前記縁部とで構成されて下方に開口している柱型の充填部材(図2参照)や、ブロック型充填部材(図15参照)や、支柱型の充填部材(図16〜18参照)で示した等に本発明の連結具を使用することができる。充填部材について詳しくは後述する。
この連結具は、熱可塑性樹脂性成形品であり、例えばスチレン系樹脂等にて一体成形することができる。
また、この連結具は、以下のように構成されてもよい。
(a)連結具が、前記上壁の下面における前記一対の挟持片の間から垂下する小突起部をさらに有してもよい。このようにすれば、連結具にて連結された2つの充填部材の連結用孔の近傍の上面に小突起部が当接するため、小突起部と一対の外爪とによって2つの充填部材の縁部は相対的に上下方向の移動が規制される。したがって、連結具によって連結した各充填部材の上下方向のがたつきが抑制される。
(b)連結具は、前記上壁の上面に突起状の取っ手を有してもよい。取っ手を設けることにより、作業者は充填部材間の狭い連結用孔に連結具を挿入し易くなる。
(c)小突起部は、直径0.5〜1.0mmの柱形に形成されており、充填部材の縁部の上面に押し付けられることにより折損可能とされてもよい。
設置場所のがたついた地面に充填部材を並べると、隣接する充填部材の縁部同士に段差が生じる場合があり、そうすると一方の連結用孔に一方の外爪が係合しても、もう一方の連結用孔にもう一方の外爪が係合する前に小突起部が下壁部に当たって係合できなくなる。そこで、連結具を連結用孔に押し込んでいくことにより小突起部が折れる構成にすることで、段差があっても両方の連結用孔に一対の外爪を確実に係合させることができる。
(d)前記一対の挟持片は、上方から下方に向かうにつれて内面が外方へ傾斜するテーパ状に形成されていてもよい。このようにすれば、隣接する2つの充填部材の連結用孔に連結具の一対の係止片および挟持片を挿入し易く、かつ各挟持片のテーパ状の内面を各連結用孔の開口端縁に圧接させることができるため、連結具の充填部材への装着性および連結強度を高めることができる。この場合、充填部材の連結用孔における外側の内面が、上方から下方に向かうにつれて内方へ傾斜するテーパ状に形成されていれば、連結具の各挟持片のテーパ状の内面を各連結用孔のテーパ状の内面に圧接させることができるため、より連結強度を高めることができる。
(e)上述の構成(a)〜(d)のうち2つ以上を組み合わせてもよい。
以下、本発明の充填部材の実施形態を図面を参照しながら詳説する。
(実施形態1)
図1は、本発明の充填部材用の連結具の実施形態1を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。
この連結具150は、上壁153と、上壁153の対向端から垂下しかつ下端に外側へ突出する外爪151aを有する一対の係止片151と、上壁153の下面における一対の係止片151の間から垂下する一対の挟持片152とを一体的に有し、一対の係止片152は相互に接近する方向に撓む弾性を有する。さらに、連結具150の正面側および背面側には、係止片151の上端と挟持片152の上端とを連結し補強するリブ154が設けられている。
上壁153は、左右側に長辺を有する長方形の扁平板であり、その左右の長辺の対向端から丸みをもって一対の係止片151が垂下している。
係止片151は、上壁153の下面に対して垂直よりもやや外側へ傾斜する厚みがほぼ一定な帯状片であり、下端部は丸みを有している。挟持片152は、下方に向かうにつれて厚みが薄くなる帯状片であり、その内側および外側はテーパ面部とされている。
上壁153から外爪151aまで距離Hは、連結しようとする充填部材の縁部の高さよりも長く設定され、例えば5mm〜50mmが適当である。
次に、本発明の連結具を適用することができる代表的な充填部材について説明する。
図2は本発明の連結具を適用可能な代表的な充填部材を示す斜視図であり、図3は充填部材を用いた一時的に貯水するタイプの地下貯水システムを示す概略断面図である。
この充填部材Fは、上壁部10と、この上壁部10の外周縁に沿って形成された周壁部20とを有する下方開口状であり、周壁部20は4本の脚部30を一体化して有している。
具体的に説明すると、この充填部材Fは、熱可塑性樹脂を材料として射出成形により、ほぼ均一な厚み(例えば3mm程度)で一体成形されたものである。
上壁部10は、複数の通水開口13を有するプレート部とその下面のリブ構造とを有してなり、プレート部は平面的に見て、正方形の一対の対角に相当する一対の角部11と、前記正方形の他の一対の対角を面取りしたように形状された一対の面取り辺部12とを有する。
上壁部10のリブ構造は、中央位置の通水開口13から十字状に延びる4本のランナーリブ14と、それら以外のリブとを有してなる。ランナーリブ14は、射出成形時のランナー部分の樹脂がそのまま残されたものであり、ランナーリブ14の十字の交点位置が射出成形時の1点ゲートの位置に相当している。
周壁部20は、上壁部10の前記一対の角部11と連設する一対のコーナー部21と、上壁部10の前記一対の面取り辺部12と連設する一対の面取り部22とを有し、全体的に上方へ向かって内側へ傾斜するテーパ状に形成されている。周壁部20の鉛直線に対するテーパ角度は約5°である。
脚部30は、周壁部20の一部が内側へ凹状に陥没することにより半筒形に形成されており、その下端には底部31を有すると共に、上端は開口部となっている。したがって、上壁部10は、脚部30が配置された部分が開口部によって内側へ切り欠かれた形状となっている。脚部30の鉛直線に対するテーパ角度は約3°である。
4本の脚部30は、前記一対のコーナー部21の近傍位置であって各コーナー部21を挟むように4箇所に配置されている。また、周壁部20における4本の脚部30を除く領域は、複数の矩形スリット状の通水開口23を有する通水壁部となっている。
また、周壁部20は、下端縁に沿って縁部40を有している。
この縁部40は、その内部が上方および下方に開放した中空状であり、内部には複数のリブが設けられると共に、各辺におけるリブとリブの間には少なくとも1箇所に四角形の連結用孔44を有している。
図4は充填部材を左右に並べて連結した状態を示す平面図であり、図5(a)は充填部材の連結用孔を示す部分拡大断面図であり、図5(b)は連結具にて充填部材同士を連結した状態を示す部分拡大断面図である。
図5(a)に示すように、連結用孔44は、その内面における外側には上方から下方に向かうにつれて内方へ傾斜するテーパ面部44aを有し、内面における内側にも上方から下方に向かうにつれて外方へ傾斜するテーパ面部44bを有している。また、縁部40の下面であって連結用孔44の周囲には切欠き凹部43が設けられている。
連結用孔44および切欠き凹部43の形成位置は、縁部40の1つの辺とそれに対向する辺について同じ位置とされる。
図4では、縁部40の対向する2辺にそれぞれ2個の連結用孔44を設け、他の対向する2辺にそれぞれ1個の連結用孔44を設けた場合を例示しており、このようにすれば、充填部材F1の横に並べる充填部材F2の向きを連結用孔44の数を合わせることで判断することができ、作業者が充填部材の向きをより間違え難くすることができる。
このように構成された充填部材Fのサイズは、例えば、縁部40が500mm×500mm、縁部40の下面から上壁部10の上面までの高さが350mm、縁部40の高さである縁部40の下面から脚部30の底部31の下面までの高さが25mmに設定でき、このようなサイズの場合、前後左右に4個の充填部材を隣接して並べ、これを3段積みで組み立てることにより、1m3当りの貯水スペースに12個の充填部材が使用される。なお、充填部材のサイズはこれに限定されるものではない。
この充填部材を隣接して横に並べて相互に連結する際は、図4および図5に示すように、まず、各充填部材F1、F2を同じ向きに並べ、かつ縁部40同士を当接させることにより、各充填部材F1、F2の連結用孔44同士を対向した位置に配置する。そして、対向した位置の一対の連結用孔44に連結具150を差し込む。
図5(b)に示すように、隣接する2つの充填部材F1、F2の連結用孔44、44に、連結具150の一対の係止片151および一対の挟持片152を差し込むことにより、一対の挟持片152にて隣接した縁部40、40を引き寄せ、かつ一対の係止片151が、縁部40、40の下端面の切欠き凹部43に係合して抜け防止となり、隣接する2つの充填部材F1、F2を強固に連結することができる。
このとき、一の充填部材F1の連結用孔44に上方から一方の係止片151および挟持片152が挿入し、かつ一の充填部材F1に隣接して並べられた他の充填部材F2の連結用孔44に上方から他方の係止片151および挟持片152が挿入することにより、一対の係止片151が内方へ撓みながら一対の外爪151aが連結用孔44のテーパ面部を摺動して切欠き部43に係合し、かつ一対の挟持片152のテーパ面部が一対の連結用孔44のテーパ面部に圧接する。なお、外爪151aが切欠き部43に係合するときに「カチッ」と音がするため、作業者は連結具150が連結用孔44に奥まで確実に差し込まれて連結したことを認識することができる。
この充填部材および連結具によれば、上述のようにして隣接する充填部材同士を連結することができ、その後、充填部材を上に組み上げる際には、下の充填部材に対して上の充填部材を90°平面方向に回転させた向きにする。これにより、上の充填部材の脚部30が下の充填部材の上壁部10に上載し、かつ上の充填部材の縁部40が下の充填部材の周壁部20の上端と嵌合して横ずれが防止される。
このようにして充填部材を複数段に組み上げていくことにより、図3に示すように充填部材組み立て構造を形成することができる。
図3の地下貯水システムS1は、例えば、システム設置場所の地面を掘り下げて貯水スペースを形成すると共に、雨水を導入する送水管P1を貯水スペースの上部まで延設し、貯水スペースの底面および内周面を覆うように透水性シート60(太線部分)を張り、透水性シート60を張った貯水スペース内に充填部材Fを上述の要領で組み上げ、最上段の充填部材Fの上壁部の上に板材61を敷設し、板材61を透水性シート60で覆い、その上から土砂を埋め戻すといった方法により施工することができる。なお、図3において、符号Gは地面を表している。
また、この地下貯水システムS1は、送水管P1から雨水が導入される以外にも、地中に染み込んだ雨水が透水性シートS1を透して貯水スペース内に流入し、かつ貯水スペース内の雨水が透水性シートS1を透して地中に染み出るよう構成されている。透水性シートS1としては、従来公知のものを使用することができる。
(実施形態2−1)
図6は、実施形態2−1の連結具250を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。なお、図6において、図1と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具250が前記実施形態1の連結具150と異なる点は、上壁153の下面における一対の挟持片152の間から垂下する円柱形の4本の小突起部251を有している点であり、その他の構成は実施形態1と同様である。
この連結具250において、小突起部251の直径は0.5〜10mm程度、長さLは2〜30mm程度である。
この4本の小突起部251は、上壁153の対向する2つの短辺寄りに2本ずつ左右に並んで配置されており、連結具にて連結された2つの充填部材F1、F2の縁部40、40における連結用孔44、44の近傍上面に当接することにより、充填部材F1、F2の上下方向のがたつきを抑制することができる(図13(b)参照)。なお、図13は後述する実施形態4の連結具を用いて充填部材F1、F2を連結する状態を示しているが、この実施形態4も実施形態2−1と同じ円柱形の4本の小突起部251を有しているため、図13を用いて実施形態2−1の作用説明をしている。
また、連結具250は熱可塑性樹脂にて一体成形されていることと、小突起部251は0.5〜10mm程度の細い棒であるため、一対の係止片151を一対の連結用孔44に挿入していく過程において、小突起部251は縁部40の上面に押し付けられることにより折損可能である。図14(a)に示すように、充填部材を敷設する下地(地面)が凹凸を有している場合、横に並べた充填部材F1、F2の縁部40、40の間には段差が生じ、連結具を押し込んでいくことにより段差上方の縁部40に一方の小突起部251が当接し、かつ一方の係止片151の外爪151aが縁部40に係止するが、他方の係止片251の外爪151aは未だ段差下方の縁部40の連結用孔44内にあるため係止していない。この状態から、さらに連結具を押し込んでいくと、段差上方の縁部40に当接する小突起部251が根元から折れるため、さらに連結具を押し込んでいくことができ、図14(b)に示すように段差下方の縁部40に他方の外爪151aが係止して、充填部材F1、F2同士が連結する。
(実施形態2−2)
図7は、実施形態2−2の連結具350を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。なお、図7において、図1および図6と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具350が前記実施形態2−1の連結具250と異なる点は、小突起部351の形状および数であり、その他の構成は実施形態2−1と同様である。
この小突起部351は、上壁153の対向する2つの短辺寄りに1本ずつ配置されており、左右方向の幅は0.5〜10mm程度、厚さは2mm程度、長さは2〜30mm程度である。
小突起部351をこのような板状に形成しても、円柱形の小突起部251を有する実施形態2−1と同様の作用効果を有する。
(実施形態2−3)
図8は、実施形態2−3である連結具450を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。なお、図8において、図1および図6と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具450が前記実施形態2−1の連結具250と異なる点は、小突起部251が設けられた位置であり、その他の構成は実施形態2−1と同様である。
この場合、円柱形の小突起部251は、上壁153の下面の中央寄りに4本配置されている。
小突起部251をこのような中央位置に形成しても、実施形態2−1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3−1)
図9は、実施形態3−1である連結具550を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。なお、図9において、図1と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具550が前記実施形態1の連結具150と異なる点は、上壁153の上面に突起状の取っ手552をさらに有する点であり、その他の構成は実施形態1と同様である。
この台形形の取っ手552は、上壁153の上面における対向する2つの短辺寄りに1本ずつ配置されており、左右方向の上端幅は5〜10mm程度、下端幅は5〜25mm程度、厚みは0.5〜3mm程度、高さは5〜20mm程度である。
この取っ手552を有する連結具550によれば、作業者が指で取っ手552を摘むことができるので、狭い充填部材間の連結用孔に連結具550を挿入することが容易となる(図13参照)。
(実施形態3−2)
図10は、実施形態3−2である連結具650を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。なお、図10において、図9と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具650が前記実施形態3−1の連結具550と異なる点は、取っ手552を形成した位置であり、その他の構成は実施形態3−1と同様である。
この場合、取っ手552は、上壁153の上面における対向する2つの長辺寄りに1本ずつ配置されている。
取っ手552をこのような位置に形成しても、実施形態3−1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3−3)
図11は、実施形態3−3である連結具750を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。なお、図11において、図9と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具750が前記実施形態3−1の連結具550と異なる点は、取っ手652の形状および形成位置であり、その他の構成は実施形態3−1と同様である。
この場合、取っ手652は、正四角錐台形であり、上壁153の上面における中央位置に1本配置されている。
取っ手552をこのような形状および形成位置に形成しても、実施形態3−1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
図12は、実施形態4である連結具850を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。なお、図12において、図1、図6および図9と同一の要素には同一の符号を付している。
この連結具850は、前記実施形態1の連結具に、実施形態2−1の4本の小突起部251と、実施形態3−1の一対の取っ手552を設けたものである。
この連結具850によれば、図13に示すように、作業者が指で取っ手552を摘むことができるので、狭い充填部材F1、F2間の連結用孔44、44に連結具550を挿入することが容易となる。また、一対の挟持片152にて隣接した縁部40、40を引き寄せ、かつ一対の係止片151が、縁部40、40の下端面の切欠き凹部43に係合して抜け防止となり、隣接する2つの充填部材F1、F2を強固に連結することができる。
また、連結具850にて連結された2つの充填部材F1、F2の縁部40、40における連結用孔44、44の近傍上面に当接することにより、充填部材F1、F2の上下方向のがたつきを抑制することができる。さらに、図14(a)および(b)に示すように、一対の係止片151を一対の連結用孔44に挿入していく過程において、小突起部251は縁部40の上面に押し付けられることにより折損可能であるため、充填部材を敷設する下地の凹凸によって横に並べた充填部材F1、F2の縁部40、40の間に段差が生じた場合でも、連結具850を押し込んで段差上方の縁部40に当接する小突起部251を根元から折ることにより、さらに連結具850を押し込んで両方の外爪151aを確実に切欠き部43に係止させて充填部材F1、F2同士を連結することができる。
(連結具の他の実施形態)
実施形態2−1〜2−3で説明した各種の小突起部と、実施形態3−1〜3−3で説明した各種の取っ手とは、実施形態4以外にも組み合わせ自由である。
また、小突起部や取っ手の形状、数、形成位置等は上述の実施形態に限定されるものではなく、設計変更自由である。例えば、実施形態2−2(図7)の板状小突起部351を上壁153の下面の中央位置に1本設ける、は実施形態2−3(図8)の4本の円柱状小突起部251のうち左右1本ずつ減らして合計2本にする、実施形態3−3(図11)の正四角錐台形の取ってを円錐台形にする等、設計変更してもよい。
(充填部材の他の実施形態)
本発明の連結具は、図2〜図5で説明した充填部材以外にも適用可能であり、図15に示すブロック型の充填部材にも適用可能である。
図15に示す充填部材F3は、左右両側の凸部51と中央の凹部52とを有し、かつ下方に開口する中空の略直方ブロック型に形成されており、周囲壁部53の下端外面に沿って縁部54が設けられている。この縁部54は、図2および図4で説明した充填部材の縁部40と同様の構成であり、縁部54の一対の長辺には連結用孔55が2つずつ形成されており、縁部54の一対の短辺には連結用孔55が1つずつ形成されている。なお、図15では図示省略したが、凸部51、凹部52および周囲壁部53には複数の通水孔が形成されている。
この充填部材F3を複数個連結する場合、各充填部材を同じ向きにして並べ、縁部54の長辺同士および短辺同士を当接させて対向する2つの連結用孔に実施形態1〜実施形態4の連結具を差し込んで連結する。このようにして1段目の充填部材を敷設し、その上に2段目の充填部材を上載する際は、1段目の充填部材に対して90°水平方向に回転させた状態で上載する。このとき、1段目の隣接する2つの充填部材の凸部51が2段目の充填部材の下方開口部に嵌り込んで横滑りが防止される。2段目以上はこのような要領で充填部材を敷設することができる。
本発明の連結具がさらに適用可能な充填部材としては、図16〜図18で説明した支柱型充填部材が挙げられる。この場合、底板、梁板および天板の外周縁に、図2および図4で説明した充填部材の縁部40と同様の構成の連結用孔を有する縁部を設ければよい。
実施形態1の連結具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 本発明の連結具を適用可能な充填部材を示す斜視図である。 図2の充填部材を用いた一時的に貯水するタイプの地下貯水システムを示す概略断面図である。 図2の充填部材を左右に並べて連結した状態を示す平面図である。 図4の連結部分を示す拡大図であって、(a)は連結具を連結用孔に差し込む前の状態であり、(b)は連結具を連結用孔に差し込んだ状態である。 実施形態2−1の連結具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 実施形態2−2の連結具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。 実施形態2−3の連結具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。 実施形態3−1の連結具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 実施形態3−2の連結具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。 実施形態3−3の連結具を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。 実施形態4の連結具を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 実施形態4の連結具を用いて平滑な下地上で2つの充填部材を連結した状態を示す断面図である。 実施形態4の連結具を用いて凹凸を有する下地上で2つの充填部材を連結した状態を示す断面図である。 本発明の連結具を適用可能な別の充填部材を示す斜視図である。 従来の充填部材の組み立て構造を示す図である。 図16の充填部材の梁板を示す平面図である。 図16の充填部材の梁板同士を連結する状態を示す図である。
符号の説明
44 連結用孔
50、150、250、350、450、550、650、750、850 連結具
51、151 係止部
153 上壁
151 係止片
151a 外爪
152 挟持片
251、351 小突起部
552、652 取っ手
F、F1、F2、F3 充填部材

Claims (5)

  1. 地下貯水システムの貯水スペース内に複数個隣接して並べられて相互に当接する縁部および該縁部を上下方向に貫通する複数の連結用孔を有する充填部材を連結する連結具であって、
    上壁と、該上壁の対向端から垂下しかつ下端に外側へ突出する外爪を有する一対の係止片と、前記上壁の下面における前記一対の係止片の間から垂下する一対の挟持片とを有する熱可塑性樹脂製成形品であり、隣接して並べられた2つの前記充填部材を連結する際に、一方の充填部材の連結用孔に一方の前記係止片および前記挟持片が挿入し、かつ他方の充填部材の連結用孔に他方の前記係止片および前記挟持片が挿入することにより、前記一対の外爪が一対の連結用孔の近傍の下端面に係合しかつ一対の挟持片が一対の連結用孔の内面に圧接して隣接する2つの充填部材を連結するように構成されたことを特徴とする充填部材用の連結具。
  2. 前記連結具が、前記上壁の下面における前記一対の挟持片の間から垂下する小突起部をさらに有する請求項1に記載の充填部材用の連結具。
  3. 前記連結具が、前記上壁の上面に突起状の取っ手をさらに有する請求項1または2に記載の充填部材用の連結具。
  4. 前記小突起部は、直径0.5〜10mmの柱形に形成されており、前記充填部材の縁部の上面に押し付けられることにより折損可能とされた請求項1〜3のいずれか1つに記載の充填部材用の連結具。
  5. 前記一対の挟持片は、上方から下方に向かうにつれて内面が外方へ傾斜するテーパ状に形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の充填部材用の連結具。
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