JP2009084641A - 連続式熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱炉と冷却槽とを接続するシュート周辺での凝結物の発生を未然に防止することができる新規な連続式熱処理装置の提供。
【解決手段】ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉20と冷却槽30間を外部シュート60で接続し、当該外部シュート60内に前記加熱炉20で加熱処理したワークをその搬出端から前記冷却槽30側に落下させて案内すべく内部シュート24を備え、当該内部シュート24の上端または下端のいずれか一方あるいは両方に当該内部シュート24の開口部を横断するように不活性ガスを吹き出すすガス吹出ノズル25を備える。これによって内部シュート24の上端または下端のいずれか一方あるいは両方が不活性ガスによってシールされるため、冷却槽30で発生するヒュームと加熱炉20の雰囲気が反応するのを阻止して凝結物の発生を未然に防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボルトなどの金属加工部品(ワーク)を連続して熱処理するための連続式熱処理装置に関するものである。
従来、係る連続式熱処理装置としては、例えば図4に示すような構成をした連続式熱処理装置100が用いられている。
この連続式熱処理装置100は、フィーダ11や昇降バスケット12などからなるワーク供給部10と、ラジアントヒータ21やメッシュベルトコンベア22などからなる加熱炉20と、ソルトなどの焼入液(塩浴)Lを溜めると共にヒータ31およびソルトコンベア32などを備えた冷却槽(ソルト槽)30と、洗浄機コンベア41やシャワー装置42などからなる洗浄部40と、乾燥機51や蒸気追出しブロア52などからなる乾燥部50とから主に構成されている。
そして、先ず、ボルトなどのワークをワーク供給部10から加熱炉20のメッシュベルトコンベア22に連続して供給し、その加熱炉20内をゆっくりと搬送しながらそのワークをA変態点以上の温度、例えば約900℃程度に加熱した後、その搬出端から冷却槽30内に投下する。
次に、この冷却槽30内に投下されたワークを予め200〜300℃程度に加熱された焼入液Lによってその温度まで一気に冷却した後、その焼入液L内をソルトコンベア32によってゆっくりと搬送しながら所定時間漬け込んでその温度域で等温冷却処理(オーステンパ処理)を行う。
その後、このワークをそのソルトコンベア32の搬出端から洗浄部40の洗浄機コンベア41に移し替え、シャワー装置42から洗浄液を噴き出してそのワークを洗浄してから乾燥部50に搬送した後、ここで乾燥機51や蒸気追出しブロア52などによってそのワークを乾燥する。これによってワークの供給からその熱処理、洗浄、乾燥などの一連の処理が連続的かつ自動的に行うことができるようになっている。
また、以下の特許文献1には、加熱炉とソルトバスを上下に接続すると共に、そのソルトバス内に取出しコンベアを設け、その取出しコンベアの搬出端に水洗槽と乾燥室を順に設け、被加熱物品に対してオーステンパ焼入れ処理を連続して行うようにしたオーステンパ焼入れ装置が開示されている。
特開昭51−8107号公報(第1図)
ところで、図4に示すような連続式熱処理装置100や特許文献1に開示されているようなオーステンパ焼入れ装置などでは、ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉20内とこの加熱炉20の搬出端下部に位置する冷却槽30内間が外部シュート60によって接続されているため、以下に示すような不都合が生じている。
すなわち、冷却槽30内に溜められた高温の焼入液(ソルト)から発生する硝酸カリウムや亜硝酸ナトリウムなどの気体(ヒューム)が、この外部シュート60を通過して加熱炉20内に流れ込んで加熱炉20内の雰囲気(COなどの雰囲気)と反応して凝結することがある。
そして、この凝結物(固形物)が加熱炉20内に堆積したり、あるいは、加熱炉20内の雰囲気が外部シュート60側に流れ出て冷却槽30内のヒュームと反応してその冷却槽30内に堆積してしまうといった問題がある。
また、この外部シュート60内には、搬出端から搬出されたワークを垂直下方に案内するための内部シュート(図示せず)が設けられているが、この凝結物(固形物)がそのシュートの表面に付着・堆積すると、ワークの通過を阻害してそのワークがシュート内で滞留したり、あるいはこのシュートを通過した際にそのワークの表面にこの凝結物が付着し、その品質を損なうことがある。
また、さらにこの外部シュート60内や内部シュート内で発生した凝結物がこれらシュートの表面に付着・堆積してその開口面積を狭めてしまうといった問題がある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、加熱炉と冷却槽とを接続するシュート周辺での凝結物の発生を未然に防止することができる新規な連続式熱処理装置を提供するものである。
前記課題を解決するために請求項1の発明は、
ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト槽内間を外部シュートで接続し、当該外部シュート内に前記加熱炉で加熱処理したワークをその搬出端から前記ソルト槽側に落下させて案内すべく内部シュートを備えた連続式熱処理装置において、前記内部シュートの上端または下端のいずれか一方あるいは両方に、当該内部シュートの開口部を横断するように不活性ガスを吹き出すガス吹出ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項2の発明は、
ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト槽内間を外部シュートで接続し、当該外部シュート内に前記加熱炉で加熱処理したワークをその搬出端から前記ソルト槽側に落下させて案内すべく内部シュートを備えた連続式熱処理装置において、前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項3の発明は、
ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト内間を外部シュートで接続した連続式熱処理装置において、前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項4の発明は、
請求項1または3に記載の連続式熱処理装置において、前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項5の発明は、
請求項1に記載の連続式熱処理装置において、前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項6の発明は、
請求項1に記載の連続式熱処理装置において、前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えると共に、前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
また、請求項7の発明は、
請求項1または4〜6のいずれか1項に記載の連続式熱処理装置において、前記外部シュートに、当該外部シュート内の、ヒュームを含むガスを吸引して排出する排気ラインを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置である。
請求項1の記載の発明によれば、内部シュートの上端または下端のいずれか一方あるいは両方がガス噴出ノズルから噴き出される不活性ガスによってシールされるため、ソルト槽から発生したヒュームがこの内部シュートを通過して加熱炉内に流れ込むのを抑制できる。また、加熱炉内の雰囲気もこの内部シュートを通過して冷却槽側に流れ出ることも抑制できる。
これによって、冷却槽で発生するヒュームと加熱炉の雰囲気が反応するのを阻止することができるため、凝結物の発生を未然に防止することができる。
請求項2の記載の発明によれば、ヒータによって内部シュートを所定温度以上に加熱しているため、仮に冷却槽で発生するヒュームと加熱炉の雰囲気が反応したり、そのヒュームの冷却によって凝結物が発生してもこの凝結物が内部シュートの表面に付着・堆積することがなくなる。
これによって、ワークが内部シュートを通過する際に滞留したり、そのワークの表面に凝結物が付着するのを未然に回避することができる。
請求項3の記載の発明によれば、加熱炉とソルト槽間を連結する外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたため、外部シュート内で発生した凝結物がその外部シュート内壁の表面に付着・堆積することを防止することができる。
請求項4の記載の発明によれば、請求項1または3の効果に加えて請求項2の効果を同時に発揮することができる。
請求項5の記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて請求項3の効果を同時に発揮することができる。
請求項6の記載の発明によれば、請求項1〜3の全ての効果を同時に発揮することができる。
請求項7の記載の発明によれば、加熱炉とソルト槽間を連結する外部シュートに、この外部シュート内の、ヒュームを含むガスを吸引して排出する排気ラインを備えたことから、ヒュームによる凝結物の発生を抑制できる。また、ガス吹出ノズルから吹き出された不活性ガスも同時に吸引・排気できることから、この不活性ガスが加熱炉内に流れ込んでその雰囲気を壊したり、不活性ガスの吹き出しによる、その加熱炉内やソルト槽内の圧力上昇などを抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2は本発明に係る連続式熱処理装置100の実施の一形態を示したものである。
図において符号20は、ワークを加熱処理するための加熱炉であり、その外殻を構成する断熱性の炉本体23の内部には、ワークを水平に搬送するためのメッシュベルトコンベア22と、このメッシュベルトコンベア22によって搬送されるワークをその上下から加熱するための複数のラジアントヒータ21、21…とが収容された構造となっている。
また、このメッシュベルトコンベア22の搬出端には、炉本体23の底部を垂直に貫通するようにステンレス製の内部シュート24が設けられており、そのメッシュベルトコンベア22で搬送されてきたワークをその搬出端から垂直下方に落下するようにこれを案内するようになっている。
なお、この内部シュート24は、ワークの搬送方向と直交する方向の大きさがメッシュベルトコンベア22の幅と同じ大きさになっているのに対し、ワークの搬送方向の幅はワークをできるだけ垂直に落下させるために狭くなっており、さらにその下端が上端に比べてやや狭まった構造となっている
また、この加熱炉20の搬出端下部には、断面矩形のダクト状をした外部シュート60を介して冷却槽(ソルト槽)30が設けられている。
この冷却槽30は、その外殻を構成する断熱性の槽本体33内に、所定温度に加熱されたソルトなどの焼入液(塩浴)Lが溜められたソルトバス(液槽)34を収容すると共に、そのソルトバス34内の底部にソルトコンベア32を収容したものであり、加熱炉20側から外部シュート60を通過して投下されたワークをその焼入液L内に投入してその温度まで一気に冷却した後、その焼入液L内をソルトコンベア32によって洗浄部側にゆっくりと搬送しながら所定時間漬け込んでその温度域で等温冷却処理(オーステンパ処理)を行うようになっている。
また、図1に示すようにこの冷却槽30の上部開口部は、断熱性の天井壁35によって覆われており、ソルトバス34内の焼入液Lから発生するヒュームなどが外部に拡散しないようになっている。そして、この天井壁35には、ソルトポンプ36や攪拌機37や図示しないヒータなどが設けられており、ソルトポンプ36や攪拌機37によってソルトバス34内の焼入液Lを循環・攪拌させて焼入液Lの温度ムラや成分ムラを抑制すると共に、
ヒータによってこの焼入液Lを所定温度(200〜300℃程度)に加熱・保持するようになっている。
また、この冷却槽30と加熱炉20を接続する外部シュート60は、図1および図2に示すように、さらに加熱炉20側に設けられる上部シュート61と、この上部シュート61の下端に接続される下部シュート62とから構成されている。
この上部シュート61は、加熱炉20側に設けられた内部シュート24の下端を囲繞するようにその加熱炉20の底部に設けられていると共に、その側面にはガス排気通路63がこれより水平に延びるように設けられている。一方、下部シュート62は、その下端がこれより冷却槽30の天井壁35を貫通してその焼入液Lの液面下に臨むように設けられている。なお、図示するように、この下部シュート62の下端は、この冷却槽30内に投下されたワークがソルトコンベア32上に確実に載るように、そのソルトコンベア32の幅とほぼ一致するようにやや狭められていると共に、そのソルトコンベア32の搬送方向下流側にやや傾斜するように加工されている。
そして、このような構成をした本発明の連続式熱処理装置100にあっては、先ず、図3に示すように、加熱炉20のシュート24の上端開口部24aおよび下端開口部24b近傍には、それぞれガス吹出ノズル25,25が設けられている。
このガス吹出ノズル25,25は、図2に示すように、外部シュート60の上部シュート61および加熱炉20の炉本体23を外部から水平に貫通するように設けられた耐熱性の金属パイプ体26に微小なガス吹出口27をその長手方向に沿って形成したものである。そして、図示するように、ガス供給ラインL1から供給される窒素ガス(N)などの不活性ガスをこの金属パイプ体26のガス吹出口27から内部シュート24の上端開口部24aおよび下端開口部24bを横断するようにカーテン状に吹き出してこれを塞ぐようになっている。
これによって、内部シュート24の上端開口部24aおよび下端開口部24bがガス吹出ノズル25,25から吹き出される不活性ガスによってシールされるようになるため、冷却槽30から発生したヒュームがこの内部シュート24を通過して加熱炉20内に流れ込んだり、あるいは加熱炉20内の雰囲気がこの内部シュート24を通過して冷却槽30側に流れ出るようなことがなくなる。
この結果、冷却槽30で発生するヒュームと加熱炉20のCOなどの雰囲気が反応するのを阻止することができるため、凝結物の発生を未然に防止することができる。なお、本実施の形態では、内部シュート24の上端開口部24aおよび下端開口部24bの両方にそれぞれガス吹出ノズル25,25を設けたが、このガス吹出ノズル25は、内部シュート24の上端開口部24aまたは下端開口部24bのいずれか一方のみであっても良い。
また、さらに本発明の連続式熱処理装置100にあっては、図1に示すように、上部シュート61のガス排気路63に排気ラインL2が接続されており、その排気ラインL2に設けられた吸引ポンプ64によって前記ガス噴出ノズル25,25から吹き出た不活性ガスを吸引してガス排気路63から排気できるようになっている。
そのため、このガス吹出ノズル25,25から吹き出された不活性ガスが加熱炉20内に流れ込んでその雰囲気を壊したり、その不活性ガスの吹き出しによる、その加熱路20内や冷却槽30内の圧力上昇などを抑えることができる。なお、この際しては排気ラインL2による不活性ガスの吸引・排気に際しては、その周囲に存在するヒュームなども吸引されて排気されることがあることから、図1に示すように、この排気ラインL2には浄化フィルター68などのガス浄化装置や、吸引した不活性ガスを再利用すべく回収装置(図示せず)などをさらに設けるようにしても良い。
次に、本発明の連続式熱処理装置100にあっては、図示するようにこの加熱炉20の内部シュート24の近傍であってそのワーク搬送方向前後には、それぞれシュート加熱用のヒータ28,28が設けられている。
このシュート加熱用ヒータ28,28は、図2に示すようにメッシュベルトコンベア22によって搬送されるワークを加熱するためのラジアントヒータ21と同様な構造をしたロッド状の加熱体であり、そのステンレス製の内部シュート24をその前後から所定温度、例えば600℃以上に加熱するようになっている。
これによって、内部シュート24を所定温度以上に加熱することができるため、仮に冷却槽30で発生するヒュームと加熱炉20の雰囲気が反応して凝結物が発生してもこの凝結物が内部シュート24の表面に付着・堆積することがなくなる。
図3の右側のグラフ図は、内部シュート24の高さ方向の位置とその温度の変化を示したものである。
図示するように、このシュート加熱用ヒータ28,28がない例では、その上端付近の温度は800℃以上となっているが、その内部シュート24の下端にいくに従って温度が急激に低下しその最下端の温度は、約300℃となっている。
これに対し、このシュート加熱用ヒータ28,28を備えた本発明では、同じくその内部シュート24の下端にいくに従って温度が低下するものの、その中間部の温度はこのシュート加熱用ヒータ28,28がない場合に比べて高くなっている。そのため、冷却槽30で発生するヒュームが加熱炉20のCOなどの雰囲気と反応することによって発生する凝結物がその内部シュート24の表面へ付着し難くなる。
この結果、ワークがその内部シュート24内を通過する際にその内部に滞留したり、その表面に凝結物が付着して製品の品質を低下するなどといった不都合を未然に回避することができる。
また、本発明の連続式熱処理装置100にあっては、図示するように、外部シュート60の上部シュート61と下部シュート62と接続部に、その外部シュート60の内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズル65が設けられている。
この焼入液流下ノズル65は、下部シュート62の上端縁部に沿って環状に延びる中空管66の内周部に沿って焼入液噴出口67を複数穿孔したものであり、図2に示すようにこの中空管66に接続される焼入液供給ラインL3から供給される焼入液をその外部シュート60の内壁面、より具体的には下部シュート62の内壁面に沿って流下させるようになっている。
従って、この焼入液流下ノズル65から流れ落ちる焼入液によってその外部シュート60内壁面が覆われることになるため、その外部シュート60内で発生した凝結物の外部シュート60内への付着・堆積を防止することができると共に、仮に多少の凝結物が付着した場合であってもその凝結物がその焼入液によって流れ落とされるようになるため、その凝結物が外部シュート60の内壁面に堆積したりすることを確実に防止することができる。
なお、この焼入液供給ラインL3から供給される焼入液は、前述したソルトポンプ36で汲み上げた冷却槽20内の焼入液を用いても良いが、図2に示すように焼入液供給ラインL3に新たなポンプPを設け、このポンプPによって図示しない焼入液タンクから新たな焼入液を供給するようにしても良い。特に、この冷却槽20内の焼入液は、稼働に伴って徐々に減少することから、適宜補充する必要があるが、この補充用の焼入液としてこの焼入液噴出ノズル65に新たな焼入液を供給すれば、焼入液の補充も同時に行うことができる。
本発明に係る連続式熱処理装置100の実施一形態を示す断面図である。 図1中AーA線断面図である。 加熱炉20と冷却槽30とを連結する外部シュート60近傍を示す部分拡大断面図である。 従来の連続式熱処理装置の一例を示す全体図である。
符号の説明
100…連続式熱処理装置
20…加熱炉
24…内部シュート
24a…上端開口部
24b…下端開口部
25…ガス吹出ノズル
28…シュート加熱用ヒータ
30…冷却槽(ソルト槽)
60…外部シュート
61…上部シュート
62…下部シュート
63…ガス排気通路
65…焼入液噴出ノズル
L1…ガス供給ライン
L2…排気ライン
L3…焼入液供給ライン

Claims (7)

  1. ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト槽内間を外部シュートで接続し、当該外部シュート内に前記加熱炉で加熱処理したワークをその搬出端から前記ソルト槽側に落下させて案内すべく内部シュートを備えた連続式熱処理装置において、
    前記内部シュートの上端または下端のいずれか一方あるいは両方に、当該内部シュートの開口部を横断するように不活性ガスを吹き出すガス吹出ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  2. ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト槽内間を外部シュートで接続し、当該外部シュート内に前記加熱炉で加熱処理したワークをその搬出端から前記ソルト槽側に落下させて案内すべく内部シュートを備えた連続式熱処理装置において、
    前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  3. ワークを搬送させながら加熱処理する加熱炉内と、当該加熱炉の下部に位置するソルト内間を外部シュートで接続した連続式熱処理装置において、
    前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  4. 請求項1または3に記載の連続式熱処理装置において、
    前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  5. 請求項1に記載の連続式熱処理装置において、
    前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  6. 請求項1に記載の連続式熱処理装置において、
    前記内部シュートに、当該内部シュートを所定温度以上に加熱するヒータを備えると共に、前記外部シュートに、当該外部シュート内壁に沿って焼入液を流下させる焼入液流下ノズルを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
  7. 請求項1または4〜6のいずれか1項に記載の連続式熱処理装置において、
    前記外部シュートに、当該外部シュート内の、ヒュームを含むガスを吸引して排出する排気ラインを備えたことを特徴とする連続式熱処理装置。
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