JP2009083839A - 自転車のサドル昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サドルに腰掛けたままで、サドルを上昇させることができ、安全性に優れ、構造も簡単な自転車のサドル昇降装置を提供する。
【解決手段】サドルを上昇方向へ付勢するストロークばねとして、自転車の立パイプに挿入して固定される固定パイプ1及びこれにスライド自在に挿入されて上端部にサドルが取り付けられる昇降ロッド2の内部空間を利用して、圧入された気体の圧縮・膨張に伴って弾性を発揮する流体ばね8を使用し、ストロークばねの付勢力を、サドルに腰掛けた運転者の体重がそのままサドルに作用すると、サドルが下降し、サドルに腰掛けた運転者がペダルに足を載せてペダルを漕ごうとすると、サドルに作用する荷重が減少してサドルが上昇する大きさとする。
【選択図】図2

Description

この発明は、自転車のサドルを乗車中に昇降させ、走行中にはペダルを漕ぎやすく、停車時には足を着きやすくするための装置に関するものである。
一般に、自転車のサドルは、車体フレームの立パイプにスライド自在に挿入されたサドルポストの上端に取り付けられ、サドルポストを任意の位置でクランプにより立パイプに締め付けて、適宜の高さに設定される。
ところで、サドルの高さは、走行中には高めに設定しておいたほうがペダルを漕ぎやすく、停車時には低くしたほうが地面に足を着きやすくて安全であるが、上記のような通常の高さ調整機構では、乗車中にサドルの高さを変更することはできない。
このため、従来、サドルを乗車中に昇降させる装置として、サドルをばねで上昇方向へ付勢すると共に、サドルの急激な昇降をショックアブソーバ抑制し、ハンドル側に設けたレバーで操作して、サドル昇降の許容・阻止を切り替えるものが多数提案されている。
このようなサドル昇降装置として、本出願人は、下記特許文献1において、自転車の立パイプに挿入して固定される固定パイプをショックアブソーバのシリンダとし、このシリンダにスライド自在に挿入されて上端部にサドルが取り付けられる昇降ロッドをショックアブソーバのピストンとして、固定パイプと昇降ロッドとをリンクで連結し、サドルを上昇方向へ付勢するねじりコイル式のストロークばねを設けたものを提案している。
そして、この装置の一実施形態として、リンクを構成する下リンク片と上リンク片との連結部に、サドルの下降止め及び上昇止め用のラチェット爪とラチェットギヤ並びに切替部材から成る昇降切替機構を組み込み、ストロークばねとして、ねじりコイル式のものを使用したものを記載している。
この装置では、ハンドル側での切替操作に伴い、切替部材が回転して各ラチェット爪とラチェットギヤとが係脱し、サドルを所定高さに固定したロック状態から、サドルの下降を阻止して上昇のみを許容する上昇限定状態と、サドルの上昇を阻止して下降のみを許容する下降限定状態とに切り替えられる。
特開2006−27497号公報
上記のような自転車のサドル昇降装置では、停車直前に、切替操作に伴い、下降止め用のラチェット爪とラチェットギヤとの係合を解除して、サドルの下降を許容すると、運転者の体重によりサドルが下降する。
一方、発車に際して、切替操作に伴い、上昇止め用のラチェット爪とラチェットギヤとの係合を解除すると共に、下降止め用のラチェット爪とラチェットギヤとを係合させて、運転者がペダル上に立ち上がるように腰を浮かすと、ストロークばねの付勢力によりサドルが上昇し、所定の高さで固定される。
しかしながら、速度が出ていない発車時には、バランスがとりにくいことから、ペダル上に立ち上がるように腰を浮かそうとすると、ハンドル操作が不安定になって、転倒するおそれがある。
また、ショックアブソーバからの油漏れが生じることもあり、装置の重量やコストが大きくなるという問題もある。
そこで、この発明は、サドルに腰掛けたままで、サドルを上昇させることができ、安全性に優れ、構造も簡単な自転車のサドル昇降装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明に係る自転車のサドル昇降装置では、サドルを上昇方向へ付勢するストロークばねとして、自転車の立パイプに挿入して固定される固定パイプ及びこれにスライド自在に挿入されて上端部にサドルが取り付けられる昇降ロッドの内部空間を利用して、圧入された気体の圧縮・膨張に伴って弾性を発揮する流体ばねを使用し、ストロークばねの付勢力を、サドルに腰掛けた運転者の体重がそのままサドルに作用すると、サドルが下降し、サドルに腰掛けた運転者がペダルに足を載せてペダルを漕ごうとすると、サドルに作用する荷重が減少してサドルが上昇する大きさとしたのである。
また、前記流体ばねは、固定パイプ及び昇降ロッドに気体を圧入し、固定パイプがシリンダとなり、昇降ロッドがピストンとなるものとしたのである。
さらに、前記流体ばねの昇降ロッドは、上端にサドルが取り付けられるロッド本体の下端部に、可撓性を有する継手を介してシール部材を接続した構成とし、このシール部材で昇降ロッドと固定パイプとの間をシールしたのである。
なお、前記流体ばねは、昇降ロッドにスライド自在に挿入した内パイプを固定パイプの内部に設け、この内パイプ及び昇降ロッドに亘って気体を圧入し、昇降ロッドがシリンダとなり、内パイプがピストンとなるものとしてもよい。
また、前記いずれかの流体ばねにおいて、流体ばねに連通するポンプ接続用のバルブを設け、このバルブを介し流体ばねの内圧を調整できるようにすると、運転者の体重に応じて、上昇方向への付勢力を調整できる。
そのほか、体重の重い運転者に対応できるように、前記ストロークばねとして、流体ばねとねじりコイルばねとを併用し、両方のばねの弾性により、必要な付勢力を得るようにすると、流体ばねを著しく高圧にすることなく、また、あまり太い線材のねじりコイルばねを使用することなく、必要な付勢力を得られる。
また、前記自転車のサドル昇降装置において、前記下降止め用及び上昇止め用のラチェット爪が共にラチェットギヤに係合した状態で、ラチェット爪とラチェットギヤとの間に遊びを設け、切替部材の回転の軸心と、ラチェット爪の揺動の軸心とをずらしたことにより、昇降切替操作を軽快に行なうことができる。
さらに、前記下降止め用のラチェット爪に、その揺動に伴い、ラチェットギヤに接触回転する転動体を設けると、下降操作時における音鳴りを防止できると共に、切替操作を軽快に行なうことができる。
このような自転車のサドル昇降装置では、停車状態からの発車に際し、サドルに腰掛けたまま、ハンドル側で切替操作を行い、上昇止め用のラチェット爪とラチェットギヤとの係合を解除して、ペダルを漕ごうとするだけで、サドルが上昇するので、腰を浮かそうとしてバランスを崩すおそれがなくなり、安全性が向上する。
また、サドルを上昇方向へ付勢するストロークばねとして、固定パイプ及び昇降ロッドの内部空間を利用する気体圧入式の流体ばねを使用したので、構造が簡単で、軽量化が要求されるスポーツ車にも対応できる。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
このサドル昇降装置は、市販の自転車に装着される汎用のものであり、図1乃至図3に示すように、サドル50を自転車の立パイプ51の上方に昇降可能に支持する構成とされている。立パイプ51には、既存のサドルポストに代えて、固定パイプ1が挿入され、クランプ52により立パイプ51に挿入して固定されている。固定パイプ1には、昇降ロッド2がスライド自在に挿入され、サドル50は、サドルフレーム53に取り付けられた保持具54により、昇降ロッド2の上端部に取り付けられている。
固定パイプ1の上部には下受具3が、昇降ロッド2の上部には上受具4がそれぞれ取り付けられ、下受具3と上受具4とは、左右一対のリンク5で連結されている。各リンク5は、下リンク片6と上リンク片7とが昇降ロッド2のスライドに伴い所定範囲で開閉する構成とされ、その開閉によりサドル50が昇降する。
下リンク片6と上リンク片7には、最大開度を規制するストッパ6a,7aがそれぞれ設けられ、下受具3には、サドル50が下限まで下降したとき上受具4が着座するゴム製の当り部材3aが設けられている。
固定パイプ1と昇降ロッド2とは、サドル50を上昇方向へ付勢するストロークばねとして機能するものである。即ち、固定パイプ1がシリンダとなり、昇降ロッド2がピストンとなって、固定パイプ1及び昇降ロッド2に亘って空気が圧入され、空気の圧縮・膨張に伴い弾性を発揮する流体ばね8を構成している。流体ばね8には、空気以外のガスを圧入することもできる。
固定パイプ1の下端には、蓋9が嵌められ、流体ばね8の内部には、上受具4に設けられたバルブ10を介して空気が充填される。バルブ10には、軽量かつコンパクトで高圧に耐え得る仏式のものが使用され、汎用の空気ポンプが接続可能となっている。
そして、流体ばね8の付勢力は、停車状態からの発進時に運転者がペダルを漕ごうとするだけで、ペダルへの荷重分散に伴い、自らペダル上に立ち上がろうとしなくても、サドル50を上昇させることができるように、例えば、サドル50の下降状態において、運転者の体重よりもやや小さい30〜40kgf程度に設定しておく。
この場合、流体ばね8の内圧は、7kgf/cm前後となるが、自転車の購入者が空気ポンプを所有しておれば、自転車店だけでなく、自分で充填することもできる。また、運転者の体重に応じて、バルブ10を介し流体ばね8の内圧を調整し、流体ばね8の付勢力を調整することができる。
なお、サドル50が上限位置付近まで上昇すると、流体ばね8の内圧が内容積の増加に伴い低下するが、このとき、ペダル側へも荷重が分散して必要な付勢力が減少するので、作動に問題はなく、この内圧低下により、上昇終期の衝撃が緩和され、下降初期の動作が迅速になる利点が生じる。
また、流体ばね8において、昇降ロッド2は、上端にサドル50が取り付けられる金属管のロッド本体11の下端部に、ゴム等の可撓性を有する継手12を介してシール部材13を接続した構成とされている。
ロッド本体11の下部外周溝には、側圧を受け止める角型断面のパッキン14が嵌められ、シール部材13は、下部外周溝にOリング15が嵌められて、立パイプ51の傾斜による側圧に影響されず、昇降ロッド2と固定パイプ1との間をシールでき、長期に亘ってシール性が維持されるようになっている。
リンク5の下リンク片6と上リンク片7の連結部には、サドルの昇降切替機構として、上リンク片7のボス部と一体回転するラチェットギヤ筒16が設けられ、その内側に嵌められた爪受ボス17が下リンク片6のボス部と連動し、爪受ボス17の空隙部には、下降止め用のラチェット爪18aと上昇止め用のラチェット爪18bとが設けられている。
ラチェットギヤ筒16の内周には互いに逆向きの二部分から成るラチェットギヤ19が形成されている。ラチェット爪18a,18bは、ばねで突出方向へ付勢され、その付勢力により、ラチェット爪18a,18の先端がラチェットギヤ19の谷に係合するようになっている。
爪受ボス17の内周側には、カムとして作用する棒状の切替部材20が挿入され、図1に示すように、切替部材20の一端にはワイヤ掛部材21が係合し、ワイヤ掛部材21には、ハンドル側に取り付けた操作機構へ延びるワイヤ22の芯線が接続され、ワイヤ掛部材21の外周には、ワイヤ22の芯線が巻き付けられる溝が形成されている。また、ワイヤ掛部材21には、切替ばねにより復元力が付与されている。
このサドルの昇降切替機構では、図4(a)に示すように、下降止め用のラチェット爪18aがラチェットギヤ19に係合して、サドルが上端位置で固定されたロック状態において、円滑な切替動作を可能とするため、上昇止め用のラチェット爪18bとラチェットギヤ19との間に若干遊びが設けられている。
そして、図4(b)に示すように、切替部材20を一方向に回転させると、下降止め用のラチェット爪18aとラチェットギヤ19との係合が解除され、サドルの上昇を阻止しつつ下降のみを許容する下降限定状態に切り替わる。
一方、図5(a)に示すように、上昇止め用のラチェット爪18bによりサドルが下端位置で固定されたロック状態から、図5(b)に示すように、切替部材20を他方向に回転させると、ラチェット爪18bとラチェットギヤ19との係合が解除され、サドルの下降を阻止しつつ上昇のみを許容する上昇限定状態に切り替わる。
これが上記サドルの昇降切替機構の基本動作であるが、特にこの機構では、爪受ボス17の回転の軸心から切替部材20の回転の軸心と、ラチェット爪18a,18bの揺動の軸心とが反対方向に偏差dだけずらされており、梃子の作用で軽快な切替操作が可能となっている。
また、上昇止め用のラチェット爪18bの先端とラチェットギヤ19の谷の角度を、下降止め用のラチェット爪18aの先端とラチェットギヤ19の谷の角度より小さく設定することにより、運転者がサドルに腰掛けていない状態で、上昇止め用のラチェット爪18bとラチェットギヤ19との間に大きな抵抗を作用させ、サドルが不意に上昇する危険性を防止している。
なお、図6(a),(b)に示すように、下降止め用のラチェット爪18aの先端部に丸底溝または球状底の窪みを形成して、その窪みに円柱状または球状の転動体18cを回動自在に嵌め、ラチェット爪18aの揺動に伴い、転動体18cがラチェットギヤ19に接触回転するようにしておくと、下降操作時において、ラチェット爪18aの先端部とラチェットギヤ19とが強力に圧接した状態で摺動することがないので、音鳴りを防止できると共に、切替操作を軽快に行なえる。
上記のようなサドルの昇降切替機構を操作するため、ハンドル側に取り付ける操作機構では、図7に示すように、外ケース23の内部に、扇状のばね受板24と、レバー部材25の扇状部25aが同心で回転するように収容され、レバー部材25の下降レバー25bと上昇レバー25cとが外ケース23から突出している。レバー部材25の扇状部25aの中心角は、ばね受板24の中心角よりも小さく、扇状部25aには、ワイヤ22の芯線が接続されている。
ばね受板24は、ばね26によりワイヤ22の芯線を引き出す方向に付勢され、この付勢力は、前記ワイヤ掛部材21によるワイヤ22の芯線の引張力よりも強く、レバー部材25は、中立位置にあるとき、扇状部25aの一側がばね受板24のストッパ片24aに当接している。
この操作機構により、上昇位置にあるサドルを下降させる際、下降レバー25bを図示の方向で時計回りに引くと、ワイヤ22の芯線が引き出されて、下降限定状態への切替動作が行なわれ、扇状部25aの一側はストッパ片24aから離れる。その後、下降レバー25bを離すと、ワイヤ22の芯線に引っ張られて、レバー部材25は、扇状部25aの一側がストッパ片24aに当接する中立位置に復帰し、サドルがロックされる。
一方、下降位置にあるサドルを上昇させる際、ばね26の付勢力に抗して、上昇レバー25cを図示の方向で反時計回りに押すと、ワイヤ22の芯線が前記ワイヤ掛部材21に巻き取られて、上昇限定状態への切替動作が行なわれる。その後、上昇レバー25cを離すと、ばね26の付勢力により、扇状部25aの一側がストッパ片24aに押され、レバー部材25は中立位置に復帰し、サドルがロックされる。
また、図1に示すように、下リンク片6と上リンク片7との連結部には、サドル50へのクッション付与機構が設けられている。この機構は、昇降切替機構がロックされた状態で、下リンク片6のボス部に対し爪受ボス17が所定範囲で回転する遊びを設け、その遊びを解消する方向にクッションばね27により爪受ボス17を付勢したものである。
このようなクッション付与機構を設けておくと、サドル50の後部に設けられたサドルクッションばね55との相乗効果により、サドル50全体にクッション性を付与して、段差の乗越え時等における乗り心地を大幅に改善することができる。
そのほか、体重の重い運転者に対応できるように、図8に示すように、サドル50を上昇方向へ付勢するストロークばねとして、前記流体ばね8に加えて、ねじりコイルばね28を併用し、両方のばね8,28の弾性により必要な付勢力を得るようにしてもよい。
この場合、ねじりコイルばね28の一端を下リンク片6に係止し、他端をコイル部の外周に嵌めた調整筒29に係止して、上リンク片7に嵌めた調整ボルト30を調整筒29の外周の歯部に螺合させ、調整ボルト30をレンチ等で回すことにより、ねじりコイルばね28が締め付けられ、又は緩められて、サドル50を上昇方向へ付勢する付勢力を調整できるようにしておくとよい。
このように、ねじりコイルばね28を併用すると、流体ばね8の内圧を著しく高圧にすることなく、また、あまり太い線材のねじりコイルばね28を使用することなく、必要な付勢力を得ることができる。
そのほか、図9に示すように、流体ばね8は、昇降ロッド2にスライド自在に挿入した内パイプ31を固定パイプ1の内部に設け、この内パイプ31及び昇降ロッド2に亘って気体を圧入し、昇降ロッド2がシリンダとなり、内パイプ31がピストンとなる倒立式のものとしてもよい。
この場合、内パイプ31の下端にパッキン32を嵌め、昇降ロッド2のロッド本体11の下端にOリング受材33を取り付け、その内周面の溝に嵌めたOリング34により、内パイプ31と昇降ロッド2との間をシールし、内パイプ31の上端に取り付けた上限止材35により、内パイプ31に対する昇降ロッド2の上限位置を規制し、受止材36を固定パイプ1の下端に嵌めて、内パイプ31を下方から受け止めるとよい。また、流体ばね8の下端に内圧を調整するバルブ10を設けてもよい。
この発明に係る自転車のサドル昇降装置の実施形態を示す斜視図 同上のサドル上昇状態を示す左側からの要部断面図 同上のサドル下降状態を示す左側からの要部断面図 (a)昇降切替機構の上端でのロック状態を示す断面図、(b)同上の下降限定状態を示す断面図 (a)昇降切替機構の下端でのロック状態を示す断面図、(b)同上の上昇限定状態を示す断面図 (a)転動体を設けた昇降切替機構のロック状態を示す断面図、(b)同上の下降限定状態を示す断面図 操作機構の一部切欠平面図 ストロークばねにコイルばねを併用した実施形態のサドル上昇状態を示す左側からの要部断面図 流体ばねを昇降ロッドがシリンダとなり内パイプがピストンとなる倒立式とした実施形態のサドル上昇状態を示す左側からの要部断面図
符号の説明
1 固定パイプ
2 昇降ロッド
3 下受具
4 上受具
5 リンク
6 下リンク片
6a ストッパ
7 上リンク片
7a ストッパ
8 流体ばね
9 蓋
10 バルブ
11 ロッド本体
12 継手
13 シール部材
14 パッキン
15 Oリング
16 ラチェットギヤ筒
17 爪受ボス
18a ラチェット爪(下降止め用)
18b ラチェット爪(上昇止め用)
18c 転動体
19 ラチェットギヤ
20 切替部材
21 ワイヤ掛部材
22 ワイヤ
23 外ケース
24 ばね受板
24a ストッパ片
25 レバー部材
25a 扇状部
25b 下降レバー
25c 上昇レバー
26 ばね
27 クッションばね
28 ねじりコイルばね
29 調整筒
30 調整ボルト
31 内パイプ
32 パッキン
33 Oリング受材
34 Oリング
35 上限止材
36 受止材
50 サドル
51 立パイプ
52 クランプ
53 サドルフレーム
54 保持具
55 サドルクッションばね

Claims (8)

  1. 自転車のサドルを乗車中に昇降可能とするため、自転車の立パイプに挿入して固定される固定パイプ(1)に、サドルが上端部に取り付けられる昇降ロッド(2)をスライド自在に挿入し、固定パイプ(1)と昇降ロッド(2)とをリンク(5)で連結し、サドルを上昇方向へ付勢するストロークばねを設け、リンク(5)を構成する下リンク片(6)と上リンク片(7)との連結部に、サドルの下降止め及び上昇止め用のラチェット爪(18a,18b)とラチェットギヤ(19)並びに切替部材(20)から成る昇降切替機構を組み込んで、ハンドル側に取り付けた操作機構による切替操作に伴い、切替部材(20)が回転して、各ラチェット爪(18a,18b)とラチェットギヤ(19)とが係脱し、サドルを所定高さに固定したロック状態から、サドルの下降を阻止して上昇のみを許容する上昇限定状態と、サドルの上昇を阻止して下降のみを許容する下降限定状態とに切り替えられるようにした自転車のサドル昇降装置において、
    前記ストロークばねとして、固定パイプ(1)及び昇降ロッド(2)の内部空間を利用して、圧入された気体の圧縮・膨張に伴って弾性を発揮する流体ばね(8)を使用し、ストロークばねの付勢力を、サドルに腰掛けた運転者の体重がそのままサドルに作用すると、サドルが下降し、サドルに腰掛けた運転者がペダルに足を載せてペダルを漕ごうとすると、サドルに作用する荷重が減少してサドルが上昇する大きさとしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  2. 請求項1に記載の自転車のサドル昇降装置において、前記流体ばね(8)は、固定パイプ(1)及び昇降ロッド(2)に気体を圧入し、固定パイプ(1)がシリンダとなり、昇降ロッド(2)がピストンとなるものとしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  3. 請求項2に記載の自転車のサドル昇降装置において、前記流体ばね(8)の昇降ロッド(2)は、上端にサドルが取り付けられるロッド本体(11)の下端部に、可撓性を有する継手(12)を介してシール部材(13)を接続した構成とし、このシール部材(13)で昇降ロッド(2)と固定パイプ(1)との間をシールすることを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  4. 請求項1に記載の自転車のサドル昇降装置において、前記流体ばね(8)は、昇降ロッド(2)にスライド自在に挿入した内パイプ(31)を固定パイプ(1)の内部に設け、この内パイプ(31)及び昇降ロッド(2)に亘って気体を圧入し、昇降ロッド(2)がシリンダとなり、内パイプ(31)がピストンとなるものとしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の自転車のサドル昇降装置において、前記流体ばね(8)に連通するポンプ接続用のバルブ(10)を設け、このバルブ(10)を介し流体ばね(8)の内圧を調整できるようにしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の自転車のサドル昇降装置において、前記ストロークばねとして、流体ばね(8)とねじりコイルばね(28)とを併用し、両方のばね(8,28)の弾性により、必要な付勢力を得るようにしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の自転車のサドル昇降装置において、前記下降止め用及び上昇止め用のラチェット爪(18a,18b)が共にラチェットギヤ(19)に係合した状態で、ラチェット爪(18a,18b)とラチェットギヤ(19)との間に遊びを設け、切替部材(20)の回転の軸心と、ラチェット爪(18a,18b)の揺動の軸心とをずらしたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の自転車のサドル昇降装置において、前記下降止め用のラチェット爪(18a)に、その揺動に伴い、ラチェットギヤ(19)に接触回転する転動体(18c)を設けたことを特徴とする自転車のサドル昇降装置。
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