JP2009083763A - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの異なるPTCヒータ70のバリエーションの増加を抑制する。
【解決手段】車両用空調装置のフットダクト50a内で、PTCヒータ70の電極板71がその全面に亘って内壁61bに接触している。このため、PTCヒータ70の電極板71とフットダクト50aの内壁61aとの間には空気が通過し難くなっている。このため、PTCヒータ70の電極板71側で熱交換されることが抑制され、空気に放熱する熱量が少なくなるため、PTCヒータ70に流れる電流値が小さくなり、消費電力を下げることができる。これに伴い、同一サイズのPTCヒータ70であっても、異なる消費電力に設定できるので、サイズの異なるPTCヒータ70のバリエーションが増えることを抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、PTCヒータを備える車両用暖房装置に関する。
従来、車両用空調装置では、エンジン冷却水を用いて空気を加熱するヒータユニット以外にPTCヒータ等の補助ヒータを備え、この補助ヒータがヒータユニットによる空気加熱を補助するようにしたものがある。
上述の車両用空調装置において、補助ヒータは、車種、仕向地等によりそれぞれ必要となる消費電力が異なる。このため、車種、仕向地等に対応して消費電力毎にPTCヒータを設計すると、サイズの異なるPTCヒータのバリエーションが増え過ぎて、製品管理の負担が増加する。
本発明は、上記点に鑑み、PTCヒータを備える車両用暖房装置において、サイズを変えることなく、PTCヒータの消費電力を異なる値に設定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、空気入口(50)および吹出口(500、501)を有し、前記空気入口から前記吹出口に向けて空気を流す空調ダクト(50a、50b)と、
前記空調ダクト内に配設され、転移温度以上になると電気抵抗が急上昇する板状のPTCエレメント(73)と、このPTCエレメントを狭持する前記第1、第2の電極板(71、72)とを有して、前記第1、第2の電極板の間の電圧印加に伴って前記PTCエレメントから発生する熱により前記空気を加熱する板状PTCヒータ(70)と、を備え、
さらに、前記第1、第2の電極板の一方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間には、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し、他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間には、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを第1の特徴とする。
PTCエレメントは、上述の如く、転移温度以上になると電気抵抗が急上昇する。このため、電気抵抗の急上昇に伴って通電量が制限され、発生する熱量が制限される。したがって、PTCエレメント自体が、自己の温度を一定温度に保持する制御を行うことができる。
図6の比較例の場合には、PTCヒータを空気流れ方向に直交するように配置されているため、PTCヒータの第1、第2の電極板(71、72)の両側で熱交換される。さらに、空気が貫通孔(73a)を通過するため、貫通孔でも熱交換される。
これに対し、本発明では、他方の電極板と空調ダクトの内壁との間には、空気が通過し難くなっているので、PTCヒータの他方の電極板側で空気と熱交換することが抑制される。このため、本発明のPTCヒータは、図6の比較例に比べて、空気に放熱する熱量が少なくなるので、通電量を減らすことができる。よって、本発明のPTCヒータは、消費電力を下げることができる。
以上により、本発明のPTCヒータと、図6の比較例のPTCヒータとは、同一サイズのPTCヒータであっても、異なる消費電力に設定できるので、サイズの異なるPTCヒータのバリエーションが増えることを抑制できる。
本発明では、板状PTCヒータは、図2または図4に示すように、空気入口から流れる空気流れ方向に平行に配置されていることを第2の特徴とする。
これにより、図6の比較例に比べて、通風抵抗を抑えることができるので、吹出口から吹き出される風量を増やすことができる。
本発明では、前記板状PTCヒータは、図2に示すように、前記他方の電極板が前記空調ダクトの内壁面に沿って接触することにより、前記他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間に、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなるようになっていることを第3の特徴とする。
これにより、板状PTCヒータは、他方の電極板が空調ダクトの内壁面に沿って接触しているので、他方の電極板と空調ダクトの内壁との間に空気が更に通過し難くなる。このため、PTCヒータが空気に放熱する放熱量を更に減らすことができるので、大きく消費電力を下げることができる。
本発明では、前記他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間に配置された遮風板(80)を備え、
前記遮風板の一面(81)側が空気上流側に向けて配置されて、前記他方の電極板(72)と前記空調ダクトの内壁(61a)との間に前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを第4の特徴とする。
本発明では、前記遮風板は、前記板状PTCヒータの空気下流側に配置され、かつ前記一方の電極板側に流れる空気を前記吹出口側に案内するように前記空気流れ方向に傾斜していることを第5の特徴とする。
これにより、一方の電極板側に流れる空気が吹出口側にスムーズに流すことができる。
本発明では、前記板状PTCヒータは、前記空気入口から流れる空気流れ方向に傾斜して配置されており、
前記板状PTCヒータの空気上流側端部と前記空調ダクトの内壁との間を塞いで、前記他方の電極板(71)と前記空調ダクトの内壁(61b)との間に前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを第6の特徴とする。
これにより、PTCヒータは、空気入口から流れる空気流れ方向に傾斜して配置されるので、図6の比較例に比べて、通風抵抗が小さくなる。
本発明では、前記板状PTCヒータは、図5に示すように、前記空気入口から流れる空気を前記吹出口に案内するように前記空気流れ方向に傾斜していることを第7の特徴とする。
これにより、一方の電極板側に流れる空気が吹出口側にスムーズに流すことができる。
本発明では、前記第1、第2の電極板のうち正極側電極板が空気上流側に配置され、負極側電極板が空気下流側に配置されていることを第8の特徴とする。
一般的に、正極側電極板の温度が高い場合ほど、マイグレーション現象が促進される。マイグレーション現象とは、正極側電極板と負極側電極板との間にイオンが流れて漏電が生じる現象である。
一方、正極側電極板を空気下流側に配置した場合には、PTCエレメントにより加熱された空気により正極側電極板が加熱されて正極側電極板の温度が高くなるので、マイグレーション現象が促進される。
これに対し、本発明の第8の特徴のように、正極側電極板を空気上流側に配置し、負極側電極板を空気下流側に配置すれば、正極側電極板は、PTCエレメントにより加熱された空気の影響を受け難くなり、正極側電極板の温度上昇を抑制できるので、マイグレーション現象が生じ難くなる。
本発明では、前記板状PTCヒータは、板厚み方向に貫通して前記空気が通過する複数の貫通孔(73a)を有していることを第9の特徴とする。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に本発明の車両用空調装置の第1実施形態の概略構成を示す。
車両用空調装置は、室内空調ユニット30を備えており、室内空調ユニット30は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)内側部等に配設される。この室内空調ユニット30は樹脂製の空調ケーシング31を有し、この空調ケーシング31内に車室内へ向かって空気が送風される空気通路を構成する。
この空調ケーシング31の空気通路の最上流部に内外気切替箱32を配置し、内気導入口33および外気導入口34を内外気切替ドア35により切替開閉するようになっている。この内外気切替ドア35はサーボモータによって駆動される。
内外気切替箱32の下流側には車室内に向かって空気を送風する電動式の送風機37を配置している。この送風機37は、遠心式の送風ファン37aをモータ37bにより駆動するようになっている。送風機37の下流側には送風空気を冷却する冷房用熱交換器をなす蒸発器38を配置している。
この蒸発器38は、冷凍サイクル装置を構成する要素の一つであり、低温低圧の冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。なお、冷凍サイクル装置は周知のものであり、コンプレッサの吐出側から、凝縮器、受液器および膨張弁を介して蒸発器に冷媒が循環するように構成されている。
一方、室内空調ユニット30において、蒸発器38の下流側には空調ケーシング31内を流れる空気を加熱するヒータユニット44を配置している。このヒータユニット44は車両エンジンの温水(すなわち、エンジン冷却水)を熱源として、蒸発器38通過後の空気(冷風)を加熱する加熱用熱交換器である。ヒータユニット44の上側にはバイパス通路45が形成され、このバイパス通路45をヒータユニット44のバイパス空気が流れる。
蒸発器38とヒータユニット44との間に温度調整手段をなすエアミックスドア46を回転自在に配置してある。このエアミックスドア46はサーボモータにより駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調整可能になっている。
エアミックスドア46の開度によりヒータユニット44を通る空気量(温風量)と、バイパス通路45を通過してヒータユニット44をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調節し、これにより、車室内に吹き出す空気の温度を調整するようになっている。
空調ケーシング31の空気通路の最下流部には、デフロスタ開口部48、フェイス開口部49、およびフット開口部50の計3種類の開口部が設けられている。空調ケーシング31内においてバイパス通路45を通過する冷風とヒータユニット44を通過する温風とが混合されて開口部48、49、50から車室内に吹き出される。
これら開口部48〜50の上流部にはデフロスタドア(図示省略)、フェイスドア52およびフットドア53が回転自在に配置されている。これらのドアは、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータによって開閉操作される。
デフロスタ開口部48には、樹脂製のデフロスタダクト48aが接続されており、デフロスタダクト48aはデフロスタ開口部48とデフロスタ吹出口480、481との間を連通する。デフロスタ吹出口480、481は、車両の前面窓ガラス12に向けて空調風を吹き出す。
フェイス開口部49には、樹脂製のフェイスダクト49aが接続されており、フェイスダクト49aはフェイス開口部49とフェイス吹出口490、491、492、493との間を連通する。フェイス吹出口490、491は運転席側の乗員上半身に向けて空調風を吹き出し、フェイス吹出口492、493は助手席側の乗員上半身に向けて空調風を吹き出す。
フット開口部50にはフットダクト50a、50bが接続されており、フットダクト50a、50bは、それぞれ、樹脂製で扁平形状に形成されている。フットダクト50aは、フット開口部50とフット吹出口500との間を連通する。フット吹出口500は、運転席側の乗員下半身に向けて空調風を吹き出す。フットダクト50bはフット開口部50とフット吹出口501との間を連通する。フット吹出口501は、助手席側の乗員下半身に向けて空調風を吹き出す。フットダクト50a内には、板状のPTCヒータ70が配置されており、フットダクト50b内には、板状のPTCヒータ70が配置されている。
なお、フットダクト50a(50b)およびPTCヒータ70が車両用暖房装置を構成している。
以下、フットダクト50a、50bの代表として、フットダクト50aの内部構造について図2〜図4を参照して説明する。
図2はフットダクト50aの内部構造を示す部分断面図であり、図3はPTCヒータ70単体を電極板側から視た正面図である。
フットダクト50aの内壁61a、61bが対向するように構成されており、フット吹出口500は内壁61aに開口されている。
PTCヒータ70は、フットダクト50aのうちフット吹出口500の空気上流側に配置されており、PTCヒータ70は、空気流れ方向(図2中矢印B)に対して平行に配置されている。PTCヒータ70は、フットダクト50a内壁61bに沿うように配設されている。PTCヒータ70の電極板71がその全面に亘ってフットダクト50aの内壁61bに接触している。
PTCヒータ70は、樹脂製の支持部75a、75bを介してフットダクト50aの内壁61bに固定されている。支持部75a、75bは断面L字状に形成されており、支持部75aはPTCヒータ70の一端側に固定されている。支持部75bはPTCヒータ70の他端側に嵌合結合されている。支持部75a、75bはネジによりフットダクト50aの内壁61bに締結されている。
PTCヒータ70は、電極板71、72(第1、第2の電極板)およびPTCエレメント73から構成されており、電極板71、72はPTCエレメント73を狭持している。PTCエレメント73は、チタン酸バリウムを主成分とした薄板状の半導体セラミックであって、通電により発熱し、転移温度以上になると電気抵抗が急上昇する特性を有する。
PTCヒータ70には、図2および図3に示すように、複数個の貫通孔73aが設けられている。複数個の貫通孔73aは、電極板71、72およびPTCエレメント73の板厚み方向に貫通するように形成されている。
このように構成された本実施形態において、電極板71、72の間に車載バッテリからの電圧が印加されると、PTCエレメント73には電流が流れる。これに伴い、PTCエレメント73、すなわち、PTCヒータ70は発熱する。
ここで、PTCエレメント73は、転移温度以上になると電気抵抗が急上昇して、通電量(電流値)が抑えられる。これにより、PTCエレメント73は制御回路を用いることなく、自己で、一定温度に保つ制御を行うことができる。
フットダクト50aには、空調ケーシング31のフット開口部50から空気が流入する。この流入された空気は、PTCヒータ70の電極板72と内壁61aとの間に流れる。このとき、この空気がPTCヒータ70の電極板72の表面との間で熱交換して加熱される。この加熱された空気がフット吹出口500から車室内に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、PTCヒータ70の電極板71がその全面に亘ってフットダクト50aの内壁61bに接触している。このため、PTCヒータ70の電極板71と内壁61aとの間には空気が通過しなくなっている。すなわち、PTCヒータ70の電極板71と内壁61aとの間には空気が通過し難くなっている。このため、PTCヒータ70の電極板71側で熱交換されることが抑制される。
一方、図6の比較例では、PTCヒータ70を空気流れ方向(矢印B)に直交するように配置されており、空気がPTCヒータ70の各貫通孔73aを通過する。これにより、PTCヒータ70は、電極板71、72の両表面および各貫通孔73a内で空気と熱交換される。
これに対し、本実施形態のPTCヒータ70では、PTCヒータ70の電極板71側で空気と熱交換されることが抑制される。したがって、本実施形態のPTCヒータ70は、図6の比較例に比べて、空気に放熱する熱量が少なくなるため、PTCヒータ70に流れる電流値が小さくなり、消費電力を下げることができる。
以上により、本実施形態のPTCヒータ70と、図6の比較例のPTCヒータ70とは、同一サイズのPTCヒータ70であっても、異なる消費電力に設定できるので、サイズの異なるPTCヒータ70のバリエーションが増えることを抑制できる。
また、PTCヒータ70の正極側電極板の温度が高い場合ほど、マイグレーション現象が促進される。マイグレーション現象とは、正極側電極板と負極側電極板との間にイオンが流れて漏電が生じる現象である。
一方、正極側電極板を空気下流側に配置した場合には、PTCエレメント73により加熱された空気により正極側電極板が加熱されて正極側電極板の温度が高くなるので、マイグレーション現象が促進される。
これに対し、本実施形態では、PTCヒータ70を空気流れ方向に平行に配置したので、正極側電極板は、PTCエレメント73により加熱された空気の影響を受け難くなる。したがって、正極側電極板の温度上昇が抑制されて、マイグレーション現象が生じ難くなる。
本実施形態では、PTCヒータ70が空気流れ方向(矢印B)に平行に配置されているので、図6の比較例に比べて、通風抵抗を抑えることができるので、フット吹出口500から吹き出される風量を増やすことができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、PTCヒータ70の電極板71がその全面に亘ってフットダクト50aの内壁61bに接触している例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態において、図4に示すように、PTCヒータ70の電極板71とフットダクト50aの内壁61bとの間に空気流路61cを形成し、かつ電極板72とフットダクト50aの内壁61aとの間に空気流路61dを形成する。なお、図5において、図2と同一符号のものは、同一のものを示している。
本実施形態では、PTCヒータ70とフットダクト50aの内壁61aとの間に遮風板80が設けられており、この遮風板80はその一面81を空気上流側に向けて配置されている。遮風板80は、空気流れ方向(B矢印)に対して傾斜して配置されている。遮風板80の空気下流側端部がフット吹出口500の空気上流側に位置し、遮風板80の空気上流側端部がPTCヒータ70の空気下流側に位置する。遮風板80は、フットダクト50aの幅方向(すなわち、紙面手前側から紙面奥側)に広がるように形成されている。
遮風板80とフットダクト50aの幅方向一端側内壁(すなわち、図示しない紙面手前側内壁)との間には空気通路が形成されている。遮風板80とフットダクト50aの幅方向他端側内壁(すなわち、図示しない紙面奥側内壁)との間には空気通路が形成されている。
つまり、PTCヒータ70と内壁61aとの間には、遮風板80をバイパスして空気を流すバイパス通路が遮風板80の紙面手前側および紙面奥側にそれぞれ形成されている。
なお、遮風板80空気上流側端部がPTCヒータ70の空気下流側端部にネジ等により締結されており、遮風板80の空気下流側端部がネジ等によりフットダクト50aの内壁61aに締結されている。
このように構成された本実施形態では、空気流路61cを流れる空気はPTCヒータ70の電極板71側で熱交換して加熱され、この加熱された空気が遮風板80により案内されて、矢印cの如く、フット吹出口500に導かれ、フット吹出口500から車室内に吹き出される。
一方、空気流路61dを流れる空気は遮風板80の一面81側に衝突してその後、この衝突した空気は幅方向(すなわち、紙面手前側或いは紙面奥側)に風向きを変え、矢印dの如く、遮風板80の幅方向両側の空気通路を通過して、その後、フット吹出口500から車室内に吹き出される。このため、空気流路61d、すなわちPTCヒータ70とフットダクト50aの内壁61aとの間には、空気が通過し難くなっている。このため、空気流路61d内を空気が流れる際に、PTCヒータ70の電極板72側で熱交換することが抑えられる。
したがって、本実施形態のPTCヒータ70は、図6の比較例に比べて、空気に放熱する熱量が少なくなる。このため、本実施形態のPTCヒータ70は、通電量が抑えられ、消費電力を下げることができる。
以上により、本実施形態のPTCヒータ70と、図6の比較例のPTCヒータ70とは、同一サイズのPTCヒータ70であっても、異なる消費電力に設定できるので、サイズの異なるPTCヒータ70のバリエーションが増えることを抑制できる。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、PTCヒータ70を空気流れ方向(矢印B)に平行に配置した例について説明したが、これに限らず、図5に示すように、PTCヒータ70を空気流れ方向(矢印B)に傾斜して配置する。なお、図5において、図2と同一符号のものは、同一のものを示している。
具体的には、PTCヒータ70の空気上流側端部が支持部75bを介してフットダクト50aの内壁61bに固定されている。PTCヒータ70は、フットダクト50aの内壁61b側から吹出口500に向けて延びるように配置されている。
PTCヒータ70の電極板71がフットダクト50aの内壁61bに向けて配置され、PTCヒータ70の電極板72がフットダクト50aの内壁61aに向けて配置されている。PTCヒータ70の電極板72とフットダクト50aの内壁61aとの間には、空気通路61dが形成されており、PTCヒータ70の電極板71とフットダクト50aの内壁61bとの間には空間61eを形成し、この空間61eの空気上流側が支持部75bにより塞がれている。
このように構成された本実施形態では、フット開口部50から流入した空気が空気通路61dを流れると、この空気がPTCヒータ70の電極板72の表面との間で熱交換して加熱される。この加熱された空気がPTCヒータ70の電極板72により導かれ、その後、フット吹出口500から車室内に吹き出される。
一方、PTCヒータ70の電極板71とフットダクト50aの内壁61bとの間の空間61eはその空気上流側が塞がれている。このため、フット開口部50から流入した空気が空間61eに流れない。すなわち、PTCヒータ70の電極板71とフットダクト50aの内壁61bとの間には空気が通過し難くなっている。このため、PTCヒータ70の電極板71側で熱交換することが抑えられるので、本実施形態のPTCヒータ70は、上述の第1、第2の本実施形態と同様の効果が得られる。
本実施形態では、PTCヒータ70が空気流れ方向に傾斜して配置されているので、図6の比較例に比べて、通風抵抗を小さくすることができるので、吹出口500から吹き出される風量を増加できる。
本実施形態では、PTCヒータ70の電極板71、72のうち空気流れ上流側電極板72を正極電極板とし、空気流れ下流側電極板71を負極電極板とすれば、正極側電極板は、PTCエレメント73により加熱された空気の影響を受け難くなるので、正極側電極板の温度上昇が抑制される。したがって、各貫通孔73aを通して空気流れが生じても、マイグレーション現象が生じ難くなる。
(他の実施形態)
上述の第1〜第3の実施形態において、PTCヒータ70をフットダクト50a内に配置した例について説明したが、これに限らず、デフロスタダクト48a、フェイスダクト49a、空調ケーシング31等の他の空調ダクト内にPTCヒータ70を配置しても良い。
上述の第1〜第3の実施形態において、PTCヒータ70に複数の貫通孔73aを設けた例について説明したが、これに限らず、PTCヒータ70に複数の貫通孔73aを設けなくてもよい。
上述の第1〜第3の実施形態において、PTCヒータ70の空気下流側に遮風板80を設けた例について説明したが、これに限らず、遮風板80としては、PTCヒータ70とフットダクト50aの内壁61aとの間に空気が通過し難くするものであれば、PTCヒータ70の空気下流側以外の箇所に設けてもよい。
本発明の車両用空調装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。 上述の第1実施形態のフットダクトの内部構成を示す部分断面図である。 図2のPTCヒータの正面図である。 上述の第2実施形態のフットダクトの内部構成を示す部分断面図である。 上述の第2実施形態のフットダクトの内部構成を示す部分断面図である。 比較例であるフットダクトの内部構成を示す部分断面図である。
符号の説明
50a、50b…フットダクト、61a、61b…内壁、
70…PTCヒータ、71、72…電極板、73…PTCエレメント
73a…貫通孔、500…フット吹出口。

Claims (9)

  1. 空気入口(50)および吹出口(500、501)を有し、前記空気入口から前記吹出口に向けて空気を流す空調ダクト(50a、50b)と、
    前記空調ダクト内に配設され、転移温度以上になると電気抵抗が急上昇する板状のPTCエレメント(73)と、このPTCエレメントを狭持する前記第1、第2の電極板(71、72)とを有して、前記第1、第2の電極板の間の電圧印加に伴って前記PTCエレメントから発生する熱により前記空気を加熱する板状PTCヒータ(70)と、を備え、
    さらに、前記第1、第2の電極板の一方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間には、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し、他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間には、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 前記板状PTCヒータは、前記空気入口から流れる空気流れ方向に平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 前記板状PTCヒータは、前記他方の電極板が前記空調ダクトの内壁面に沿って接触することにより、前記他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間に、前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. 前記他方の電極板と前記空調ダクトの内壁との間に配置された遮風板(80)を備え、
    前記遮風板の一面(81)側が空気上流側に向けて配置されて、前記他方の電極板(72)と前記空調ダクトの内壁(61a)との間に前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  5. 前記遮風板は、前記板状PTCヒータの空気下流側に配置され、かつ前記一方の電極板側に流れる空気を前記吹出口側に案内するように前記空気流れ方向に傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の車両用暖房装置。
  6. 前記板状PTCヒータは、前記空気入口から流れる空気流れ方向に傾斜して配置されており、
    前記板状PTCヒータの空気上流側端部と前記空調ダクトの内壁との間を塞いで、前記他方の電極板(71)と前記空調ダクトの内壁(61b)との間に前記空気入口から流れる空気が前記吹出口側に通過し難くなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  7. 前記板状PTCヒータは、前記空気入口から流れる空気を前記吹出口に案内するように前記空気流れ方向に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の車両用暖房装置。
  8. 前記第1、第2の電極板のうち正極側電極板が空気上流側に配置され、負極側電極板が空気下流側に配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用暖房装置。
  9. 前記板状PTCヒータは、板厚み方向に貫通して前記空気が通過する複数の貫通孔(73a)を有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用暖房装置。
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