JP2009083418A - 印刷システム及び印刷方法 - Google Patents

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Yoshinori Nakaya
芳紀 中屋
Katsuhiko Takeda
勝彦 武田
Masakazu Aoki
将一 青木
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Abstract

【課題】印刷システム及び印刷方法において、印刷精度を向上すると共に作業効率の向上を図る。
【解決手段】ブランケット胴15a,15b,15c,15dに隣接して塗工装置16a,16b,16c,16dを配置し、版11a,11b,11c,11dが載置される版定盤12a,12b,12c,12dを版台車18に搭載し、ガラス基板13が載置される印刷定盤14を印刷台車19に搭載し、印刷定盤14のガラス基板13を交換するガラス基板搬送装置31を設け、制御装置20は、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから印刷定盤14上のガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行せずに待機状態に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置を有する印刷システム及び印刷方法に関するものであり、特に、液晶ディスプレイに使用されるフィルタパターン等を印刷によって形成させる、所謂、精密印刷に使用される印刷システム及び方法に関するものである。
液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイのパターンを平板状のガラス基板やセラミックス基板に形成する一手法として、下記の印刷方式が提案されている。
特許文献1には、液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタのオフセット印刷装置が開示されている。このオフセット印刷装置は、移送方向に並べられた複数の版を移送する版台車と、各版に対応したブランケットが円周方向に複数設けられたブランケット胴と、ガラス基板を移送する印刷台車とを有している。従って、まず、レール上を移動する版台車をブランケット胴の下方へ移動させ、各版の絵柄(インキ)を、ブランケット胴の円周方向に並べられた各ブランケットに順次転移し、次に、レール上で印刷台車をブランケット胴の下方へ移動し、ブランケット胴の回転に応じて並進しながら基板がブランケットから絵柄を受け取る。
このような印刷装置では、ブランケットへのインキ塗工工程と、ブランケットから版への版転移工程と、ブランケットからガラス基板への絵柄転写工程を連続して実行することで、ガラス基板への印刷を行い、その後、印刷台車から印刷済のガラス基板を取外す一方、印刷台車に新たなガラス基板を載置している。
特開平5−169626号公報
上述した従来の印刷装置では、上述したように、ブランケットの絵柄(インキ)をガラス基板へ転写した後に、印刷台車から印刷済のガラス基板を取外す一方、印刷台車に新たなガラス基板を載置し、再び、ブランケットへインキを塗工し、ブランケットのインキを版へ転移し、ブランケットの絵柄をガラス基板へ転写する印刷作業を連続して行っている。
この場合、ブランケットの絵柄をガラス基板へ転写した後、印刷台車のガラス基板を交換する交換作業と、ブランケットへインキを塗工する塗工作業を並行して行っている。そのため、ガラス基板の交換作業動作に伴って発生する振動が、ブランケットへインキを塗工する塗工作業に伝わり、ブランケットに塗工されるインキの膜厚が変動し、印刷ムラが発生して印刷精度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、この問題を解決するものであり、印刷精度を向上すると共に作業効率の向上を図った印刷システム及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の印刷システムは、版が所定位置に載置される版定盤と、被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、回転自在に支持されて前記版との間での印刷液の転移が可能であると共に前記被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、前記ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、前記版定盤及び前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させる移動手段と、前記塗工手段と前記移動手段の作動を制御する制御手段とを具えた印刷装置において、前記印刷定盤に対する前記被印刷物の交換を行う被印刷物交換手段が設けられ、前記制御手段は、前記塗工手段の非作動時に前記被印刷物交換手段を作動する第1モードと、前記塗工手段の作動時に前記被印刷物交換手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能であることを特徴とするものである。
請求項2の発明の印刷システムでは、前記制御手段は、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換えることを特徴としている。
請求項3の発明の印刷システムでは、前記制御手段は、前記塗工手段による前記ブランケット胴への印刷液塗工工程と、前記移動手段により前記版定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記版への印刷液転移工程と、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程と、前記被印刷物交換手段による被印刷物交換工程とが順に実行されるように制御可能であり、前記絵柄転写工程が完了されると、次の前記印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換え、前記印刷液塗工工程の完了後に前記被印刷物交換工程を実行することを特徴としている。
請求項4の発明の印刷システムでは、前記被印刷物交換手段は、前記印刷定盤に載置されて前記絵柄転写工程が完了した前記被印刷物と新たな前記被印刷物とを交換する被印刷物交換工程と、前記絵柄転写工程が完了した前記被印刷物を所定の排出位置に搬送する被印刷物排出工程と、新たな前記被印刷物を保持して前記被印刷物交換工程を実行可能な準備位置に待機する被印刷物準備工程とを実行可能であり、前記制御手段は、前記印刷液塗工工程の完了後に前記被印刷物交換工程と前記被印刷物排出工程と前記被印刷物準備工程を順次実行すると共に、前記印刷液転移工程と前記絵柄転写工程を順次実行し、次の前記印刷液塗工工程の実行前に前記被印刷物準備工程を完了させることを特徴としている。
請求項5の発明の印刷システムでは、前記ブランケット胴から前記版に転移された印刷液を洗浄する版洗浄手段を設け、前記制御手段は、前記印刷液転移工程の完了後に前記版洗浄手段による印刷液洗浄工程を実行し、前記絵柄転写工程の完了後、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行するとき、前記印刷液洗浄工程を継続することを特徴としている。
請求項6の発明の印刷システムでは、前記移動手段は、軌道と、前記版定盤を搭載して前記軌道に沿って移動自在な版台車と、前記印刷定盤を搭載して前記軌道に沿って移動自在な印刷台車とを有し、前記制御手段は、前記版台車を、前記版定盤が前記ブランケット胴から離間した待機位置と、前記版定盤が前記ブランケット胴に対向して前記印刷液転移工程を実行する印刷液転移位置とに移動可能であると共に、前記印刷台車を、前記印刷定盤が前記ブランケット胴から離間した待機位置と、前記印刷定盤が前記ブランケット胴に対向して前記絵柄転写工程を実行する絵柄転写位置とに移動可能であることを特徴としている。
請求項7の発明の印刷システムでは、前記第2モードは、前記被印刷物交換手段の待機状態または低速作動状態であることを特徴としている。
請求項8の発明の印刷システムは、版が所定位置に載置される版定盤と、被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、回転自在に支持されて前記版との間での印刷液の転移が可能であると共に前記被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、前記ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、前記版定盤及び前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させる移動手段と、前記塗工手段と前記移動手段の作動を制御する制御手段とを具えた印刷装置において、前記印刷装置はクリーンルーム内に収容され、該クレーンルーム内の空気の換気及び浄化を行う空気清浄手段が設けられ、前記制御手段は、前記塗工手段の非作動時に前記空気清浄手段を作動する第1モードと、前記塗工手段の作動時に前記空気清浄手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能であることを特徴とするものである。
請求項9の発明の印刷システムでは、前記空気清浄手段は、前記クリーンルーム内の空気を循環する送風ファンを有し、前記制御手段は、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換えることを特徴としている。
請求項10の発明の印刷システムでは、前記第2モードは、前記空気清浄手段の停止状態または低回転状態であることを特徴としている。
請求項11の発明の印刷方法は、回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、前記ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、前記ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する印刷方法において、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、前記印刷定盤に対する前記被印刷物の交換を振動の影響を低下させて実行することを特徴とするものである。
請求項12の発明の印刷方法では、前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写した後、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工してから、前記印刷定盤に対して絵柄が転写された被印刷物と新たな被印刷物とを交換することを特徴としている。
請求項13の発明の印刷方法は、クリーンルーム内にて、回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、前記ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、前記ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する印刷方法において、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、前記クレーンルーム内の空気の換気及び浄化を振動の影響を低下させて実行することを特徴とするものである。
請求項1の発明の印刷システムによれば、版が所定位置に載置される版定盤と、被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、回転自在に支持されて版との間での印刷液の転移が可能であると共に被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、版定盤及び印刷定盤とブランケット胴とを接近離反させる移動手段とを設けると共に、塗工手段と移動手段の作動を制御する制御手段を設けて印刷装置を構成し、印刷定盤に対する被印刷物の交換を行う被印刷物交換手段を設け、制御手段は、塗工手段の非作動時に被印刷物交換手段を作動する第1モードと、塗工手段の作動時に被印刷物交換手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能としている。従って、塗工手段によりブランケット胴に対して印刷液を塗工する作業時に、制御手段は、第2モードに切換えて被印刷物交換手段を振動の影響を低下させて作動するため、被印刷物交換作業時に塗工手段やブランケット胴に伝わる振動が抑制され、塗工手段は、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
請求項2の発明の印刷システムによれば、制御手段は、移動手段により印刷定盤とブランケット胴とを接近離反させてブランケット胴から被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、第2モードに切換えるので、塗工手段によりブランケット胴に対して次の印刷液を塗工する作業中に、被印刷物交換手段の振動が低下されるため、被印刷物交換作業時に塗工手段やブランケット胴に伝わる振動が抑制され、塗工手段は、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができる。
請求項3の発明の印刷システムによれば、制御手段は、塗工手段によるブランケット胴への印刷液塗工工程と、移動手段により版定盤とブランケット胴とを接近離反させてブランケット胴から版への印刷液転移工程と、移動手段により印刷定盤とブランケット胴とを接近離反させてブランケット胴から被印刷物への絵柄転写工程と、被印刷物交換手段による被印刷物交換工程とが順に実行されるように制御可能であり、絵柄転写工程の完了後、次の印刷液塗工工程を実行する間、被印刷物交換手段を待機状態とし、印刷液塗工工程の完了後に被印刷物交換工程を実行するので、次の印刷液塗工工程を実行するまで被印刷物交換手段を待機状態とするため、被印刷物交換作業時に塗工手段やブランケット胴に伝わる振動が抑制され、ブランケット胴の表面に均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、この印刷液塗工工程の完了後に被印刷物交換工程を実行するため、作業効率を向上することができる。
請求項4の発明の印刷システムによれば、被印刷物交換手段は、印刷定盤に載置されて絵柄転写工程が完了した被印刷物と新たな被印刷物とを交換する被印刷物交換工程と、絵柄転写工程が完了した被印刷物を所定の排出位置に搬送する被印刷物排出工程と、新たな被印刷物を保持して被印刷物交換工程を実行可能な準備位置に待機する被印刷物準備工程とを実行可能であり、制御手段は、印刷液塗工工程の完了後に被印刷物交換工程と被印刷物排出工程と被印刷物準備工程を順次実行すると共に、印刷液転移工程と絵柄転写工程を順次実行し、次の前記印刷液塗工工程の実行前に被印刷物準備工程を完了させるので、被印刷物交換工程、被印刷物排出工程、被印刷物準備工程と、印刷液転移工程、絵柄転写工程を同期して実行すると共に、次の塗工工程の実行前に被印刷物準備工程を完了させるため、作業時間を短縮して作業効率を向上することができる。
請求項5の発明の印刷システムによれば、ブランケット胴から版に転移された印刷液を洗浄する版洗浄手段を設け、制御手段は、印刷液転移工程の完了後に版洗浄手段による印刷液洗浄工程を実行し、絵柄転写工程の完了後、塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行するとき、印刷液洗浄工程を継続するので、版洗浄手段によりブランケット胴から版に転移された印刷液の洗浄時間が長くなり、ブランケット胴の表面により均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、印刷液塗工工程と印刷液洗浄工程を同時期に実行することで印刷作業時間を短縮することができる。
請求項6の発明の印刷システムによれば、移動手段として、軌道と、版定盤を搭載して軌道に沿って移動自在な版台車と、印刷定盤を搭載して軌道に沿って移動自在な印刷台車とを設け、制御手段は、版台車を版定盤がブランケット胴から離間した待機位置と版定盤がブランケット胴に対向して印刷液転移工程を実行する印刷液転移位置とに移動可能とすると共に、印刷台車を印刷定盤がブランケット胴から離間した待機位置と印刷定盤がブランケット胴に対向して絵柄転写工程を実行する絵柄転写位置とに移動可能とするので、ブランケット胴に対して版定盤と印刷定盤を接近離反自在とすることで、印刷液転移工程と絵柄転写工程を簡単な構成で容易に実行することができ、装置の簡素化及び印刷作業効率の向上を可能とすることができる。
請求項7の発明の印刷システムによれば、第2モードを被印刷物交換手段の待機状態または低速作動状態とするので、塗工手段やブランケット胴に伝わる振動を低減し、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができる。
請求項8の発明の印刷システムによれば、版が所定位置に載置される版定盤と、被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、回転自在に支持されて版との間での印刷液の転移が可能であると共に被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、版定盤及び印刷定盤とブランケット胴とを接近離反させる移動手段とを設けると共に、塗工手段と移動手段の作動を制御する制御手段を設けて印刷装置を構成し、印刷装置をクリーンルーム内に収容し、このクレーンルーム内の空気の換気及び浄化を行う空気清浄手段を設け、制御手段は、塗工手段の非作動時に空気清浄手段を作動する第1モードと、塗工手段の作動時に空気清浄手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能としている。従って、塗工手段によりブランケット胴に対して印刷液を塗工する作業時に、制御手段は、第2モードに切換えて空気清浄手段の振動の影響を低下させるため、空気清浄手段から塗工手段やブランケット胴に伝わる振動が抑制され、塗工手段は、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
請求項9の発明の印刷システムによれば、空気清浄手段は、クリーンルーム内の空気を循環する送風ファンを有し、制御手段は、移動手段により印刷定盤とブランケット胴とを接近離反させてブランケット胴から被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、第2モードに切換えるので、塗工手段によりブランケット胴に対して次の印刷液を塗工する作業中に、第2モードに切換えて空気清浄手段の振動の影響を低下させるため、送風ファンから塗工手段やブランケット胴に伝わる振動が抑制され、塗工手段は、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができる。
請求項10の発明の印刷システムによれば、第2モードを空気清浄手段の停止状態または低回転状態とするので、塗工手段やブランケット胴に伝わる振動を低減し、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができる。
請求項11の発明の印刷方法によれば、回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する場合、ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、印刷定盤に対する被印刷物の交換を振動の影響を低下させて実行するようにしている。従って、ブランケット胴に対して印刷液を塗工する作業時に、被印刷物の交換時の振動の影響を低下させて実行するため、被印刷物を交換するときに発生する振動が塗工作業に悪影響を与えることはなく、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
請求項12の発明の印刷方法によれば、ブランケット胴から被印刷物に絵柄を転写した後、ブランケット胴へ印刷液を塗工してから、印刷定盤に対して絵柄が転写された被印刷物と新たな被印刷物とを交換するので、ブランケット胴に対して次の印刷液を塗工する作業中に、被印刷物の交換作業が行われないため、被印刷物を交換するときに発生する振動が塗工作業に悪影響を与えることはなく、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができる。
請求項13の発明の印刷方法によれば、クリーンルーム内にて、回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する場合、ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、クレーンルーム内の空気の換気及び浄化を振動の影響を低下させて実行するようにしている。従って、ブランケット胴に対して印刷液を塗工する作業時に、クレーンルーム内の空気の換気及び浄化の振動の影響を低下させて実行するため、空気の換気や浄化を行うときに発生する振動が塗工作業に悪影響を与えることはなく、ブランケット胴の表面に対して均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
以下に、本発明に係る印刷システム及び印刷方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る印刷システムを表す概略構成図、図2は、実施例1の印刷システムを表す平面図、図3は、実施例1の印刷装置が収容されたクリーンルームを表す概略図、図4−1及び図4−2は、実施例1の印刷装置における塗工装置を表す概略図、図5−1及び図5−2は、実施例1の印刷装置における印刷定盤を表す概略図、図6は、実施例1の印刷システムにおけるガラス基板交換装置を表す概略図、図7は、実施例1の印刷システムにおける版転写作業を表す概略図、図8は、実施例1の印刷システムにおける印刷作業を表す概略図、図9は、実施例1の印刷システムにおける印刷作業を表すタイムチャートである。
実施例1の印刷システムは、印刷装置がクリーンルーム内に収容され、このクリーンルームに付帯設備が装備されて構成されている。実施例1の印刷システムにおいて、図3に示すように、建屋の床面101に対して縦壁102及び天井103により部屋104が構成され、この部屋104内に外壁105及び内壁106によりクリーンルーム107が区画されている。そして、このクリーンルーム107にて、床面101に構築された基礎108上に本実施例の印刷装置10が設置されている。この場合、クリーンルーム107の下部に多数の貫通孔が形成さたれ床板109が付設されており、クリーンルーム107は、外壁105と内壁106により区画された中間ルーム110とこの床板109を介して連通している。
部屋104の上部には、ダクト111が設けられており、外部に配置された空調装置112と配管113を通して連結されている。また、外壁105の天井から水平な支持部材114が吊下げられており、この支持部材114には、複数の送風ファン115,116,117が吊下げられ、送風ファン116,117が配管118,119を通してダクト111に連結されている。この送風ファン115は、中間ルーム110の空気を吸引して図示しないフィルタを通して内壁106からクリーンルーム107に浄化空気として供給することができる。また、送風ファン116,117は、空調装置112で温度調整され、配管113、ダクト111、配管118,118を通して供給された空気を、図示しないフィルタを通して内壁106からクリーンルーム107に浄化空気として供給することができる。
従って、空調装置112は、外部の空気を冷凍機などにより冷却し、冷気として配管113を通してダクト111に送ると、ダクト111の冷気は、配管118,119を通して送風ファン116,117に送られ、この送風ファン116,117は、この冷気を浄化してクリーンルーム107に供給する。すると、この冷気は、クリーンルーム107内を循環すると共に、床板109を貫通して中間ルーム110に流れ、送風ファン115は、中間ルーム110の空気を吸引し、浄化してクリーンルーム107に戻す。
この場合、送風ファン115,116,117は、図示しないが、駆動モータと、この駆動モータにより回転するインペラと、フィルタを有しており、この送風ファン115,116,117が空気清浄装置(空気清浄手段)100として機能する。また、空調装置112や冷凍機なども空気清浄装置100として機能する。
上述した印刷装置10は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを印刷する平台印刷装置である。この印刷装置10は、図1及び図2に示すように、版11a,11b,11c,11dが所定位置に載置される版定盤12a,12b,12c,12dと、被印刷物としてのガラス基板13が所定位置に載置される印刷定盤14と、回転自在に支持されて版11a,11b,11c,11dとの間での印刷液としての樹脂の転移が可能であると共にガラス基板13との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴15a,15b,15c,15dと、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に所定の樹脂を塗工する塗工装置16a,16b,16c,16dとを有している。この場合、塗工装置16a,16b,16c,16dは、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)及びBL(ブラック)の4つの異なる色に対応したものとなっている。
また、版定盤12a,12b,12c,12d及び印刷定盤14とブランケット胴15a,15b,15c,15dとを接近離反させる移動手段としての版台車18及び印刷台車19が設けられている。この場合、この印刷台車19によりブランケット胴洗浄装置17とブランケット胴15a,15b,15c,15dとを接近離反可能となっている。
そして、版台車18により版定盤12a,12b,12c,12dとブランケット胴15a,15b,15c,15dとを接近離反させることで、このブランケット胴15a,15b,15c,15dから版11a,11b,11c,11dへ樹脂を転移する樹脂転移動作が可能である。また、印刷台車19により印刷定盤14とブランケット胴15a,15b,15c,15dとを接近離反させることで、このブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13へ絵柄を転写する絵柄転写動作が可能である。この樹脂転移動作及び絵柄転写動作を制御する制御装置(制御手段)20が設けられている。
具体的に説明すると、架台21には、2本のレールからなる軌道22が敷設されており、この軌道には上述した版台車18と印刷台車19が移動自在に支持されている。この版台車18と印刷台車19は、図示しないが、内部にリニアモータまたは油圧モータ、電動モータなどから構成される駆動装置を有しており、軌道22に沿って自走することができる。版台車18は、上部に版定盤12a,12b,12c,12dが搭載されており、軌道22におけるその長手方向の一端側(図1及び図2にて左端側)が待機位置であり、この待機位置に版洗浄装置23が配置されている。また、印刷台車19は、上部に印刷定盤14が搭載されており、軌道22におけるその長手方向の他端側(図1及び図2にて右端側)が待機位置である。
そして、ブランケット胴15a,15b,15c,15dは、軌道22におけるその長手方向の中央部に配置されており、このブランケット胴15a,15b,15c,15dに隣接して塗工装置16a,16b,16c,16dが配置されている。
この塗工装置16a,16b,16c,16dは、ほぼ同様の構成となっているため、塗工装置16aについて詳細に説明する。この塗工装置16aにおいて、図4−1に示すように、ハウジング24内には、塗工ヘッド25が収容されており、この塗工ヘッド25は、先端部のスリットから樹脂を噴出可能となっている。また、塗工ヘッド25は、図示しない移動機構により図4−1に示す収容位置と図4−2に示す塗工位置とに移動可能となっている。従って、塗工ヘッド25は、塗工位置にあるとき、回転するブランケット胴15aの表面に膜厚の均一な樹脂膜を塗装することができる。
また、待機位置に位置する印刷定盤14(印刷台車19)に対して、その側方にガラス基板搬送装置(被印刷物交換手段)31が配置されている。この場合、印刷定盤14には、図5−1に示すように、昇降可能な複数のリフターピン26が設けられており、図示しない駆動機構により昇降可能となっている。従って、図5−2に示すように、ガラス基板13が載置された状態でリフターピン26を上昇することで、印刷定盤14の表面とガラス基板13との間に隙間を形成することができる。
一方、ガラス基板搬送装置31は、台車18,19が移動自在な軌道22に対してほぼ直行する方向に沿って付設された軌道32に沿って自走可能であり、この軌道32の長手方向の一端側に印刷定盤14(印刷台車19)の待機位置が設定されている。そして、この軌道32の長手方向の他端側にガラス基板供給装置33とガラス基板排出装置34が配置されている。このガラス基板搬送装置31にて、図6に示すように、装置本体35は、下部に軌道32に沿って移動自在なガイド部材36が設けられ、上部に水平旋回可能であると共に昇降可能なヘッド部37が設けられ、このヘッド部37に2つの支持アーム38,39が装着されている。
従って、ガラス基板搬送装置31は、軌道32の長手方向一方側で待機位置にある印刷定盤14に対向する準備位置と、軌道32の長手方向他方側でガラス基板供給装置33及びガラス基板排出装置34に対向する排出供給位置とに移動することができる。そして、ガラス基板搬送装置31は、この準備位置にて、リフターピン26が上昇してガラス基板13を持ち上げた状態で、一方の支持アーム38が印刷定盤14上に載置された印刷済のガラス基板13を支持して取り外すことができると共に、他方の支持アーム39が支持している新たな未印刷のガラス基板13を印刷定盤14上に載置することができる。また、ガラス基板搬送装置31は、排出供給位置にて、印刷定盤14上から取り外した印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出することができ、ガラス基板供給装置33から供給された未印刷のガラス基板13を支持することができる。
制御装置20は、図1乃至図3に示すように、ブランケット胴15a,15b,15c,15dを駆動制御可能であると共に、隣接する塗工装置16a,16b,16c,16dを作動制御可能であり、また、版洗浄装置23を作動制御可能となっている。また、制御装置20は、版台車18及び印刷台車19を駆動制御可能となっている。この場合、制御装置20は、版台車18を移動制御することで、版定盤12をブランケット胴15a,15b,15c,15dから離間する待機位置と、版定盤12をブランケット胴15a,15b,15c,15dに対向して樹脂転移動作を実行する樹脂転移位置とに移動可能となっている。また、制御装置20は、印刷台車19を移動制御することで、印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dから離間する待機位置と、印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dに対向して絵柄転写動作を実行する絵柄転写位置とに移動可能となっている。
また、制御装置20は、ガラス基板搬送装置31を作動制御することで、このガラス基板搬送装置31を印刷基盤14に対向する準備位置と、ガラス基板供給装置33及びガラス基板排出装置34に対向する排出供給位置とに移動することができる。そして、準備位置で印刷済のガラス基板13と新たなガラス基板13を交換することができると共に、排出供給位置で印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出し、ガラス基板供給装置33から新たなガラス基板13を取り出すことができる。
そして、本実施例にて、制御装置20は、塗工装置16a,16b,16c,16dの非作動時にガラス基板搬送装置31を作動する第1モードと、塗工装置16a,16b,16c,16dの作動時にガラス基板搬送装置31の作動を制限する第2モードとに切換可能である。また、制御装置20は、塗工装置16a,16b,16c,16dの非作動時に空気清浄装置100を作動する第1モードと、塗工装置16a,16b,16c,16dの作動時に空気清浄装置100の作動を制限する第2モードとに切換可能である。
即ち、制御装置20は、印刷台車19により印刷定盤14とブランケット胴15a,15b,15c,15dとを接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の印刷液塗工工程を実行する間、第2モードとして、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行せずに、このガラス基板搬送装置31を待機状態とする。
具体的に説明すると、制御装置20は、塗工装置16a,16b,16c,16dによるブランケット胴15a,15b,15c,15dへの樹脂塗工工程と、版台車18により版定盤12a,12b,12c,12dをブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dから版11a,11b,11c,11dへの樹脂転移工程と、印刷台車19により印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13への絵柄転写工程と、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程とが順に実行されるように制御可能である。このとき、制御装置20は、絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31を待機状態とし、樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程を実行する。
また、本実施例にて、ガラス基板搬送装置31は、印刷定盤14に載置されて絵柄転写工程が完了したガラス基板13と新たな未印刷のガラス基板13とを交換するガラス基板交換工程と、絵柄転写工程が完了したガラス基板13をガラス基板排出装置34に搬送するガラス基板排出工程と、ガラス基板供給装置33から新たなガラス基板15を保持してガラス基板交換工程を実行可能な準備位置に待機する被印刷物準備工程を実行可能である。そして、制御装置20は、樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程とガラス基板排出工程とガラス基板準備工程を順次実行すると共に、樹脂転移工程と絵柄転写工程を順次実行し、次の塗工工程の実行前にガラス基板準備工程を完了させる。
また、制御装置20は、絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、空気清浄装置100における送風ファン115,116,117におけるモータの回転数を低下させ、樹脂塗工工程の完了後に送風ファン115,116,117におけるモータの回転数を上昇して元に戻している。この場合、送風ファン115,116,117におけるモータの固有振動数が、塗工装置16a,16b,16c,16dの固有振動数からずれるように回転数を調整する。
なお、上述した説明にて、制御装置20は、絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31を待機状態とし、樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程を実行するように制御したが、第2モードは、この待機状態に限るものではなく、振動の影響を低下させる作動状態とすればよい。即ち、絵柄転写工程が完了したら、次の樹脂塗工工程を実行中に、ガラス基板搬送装置31の作動速度を低速状態としてもよい。また、制御装置20は、絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、空気清浄装置100における送風ファン115,116,117におけるモータの回転数を低下させるように制御したが、第2モードは、このモータの回転数を低下状態に限るものではなく、振動の影響を低下させる作動状態とすればよい。即ち、絵柄転写工程が完了したら、次の樹脂塗工工程を実行中に、送風ファン115,116,117を待機(停止)状態としてもよい。
ここで、本実施例の印刷システムの印刷装置10によるガラス基板13への印刷作業について、図9のタイムチャートを用いて詳細に説明する。
本実施例の印刷システムの印刷装置10によるガラス基板13への印刷作業において、図1に示すように、版台車18の版定盤12a,12b,12c,12d上に版11a,11b,11c,11dが載置されると共に、印刷台車19の印刷定盤14上にガラス基板13が載置されている。そして、この版台車18及び印刷台車19は、軌道22の一端部及び他端部の待機位置に位置している。
この状態から、制御装置20は、まず、塗工装置16a,16b,16c,16dを作動制御することで、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面へ所定の均一膜厚となるように樹脂を塗工する。即ち、図9にて、時間T0〜T4の間に、塗工ヘッド25が塗工位置(図4−2に示す位置)に移動し、時間T4〜T5の間に、前塗工(プレコート)を行い、時間T5〜T10の間に、実塗工を行う。そして、時間T10〜T13.5の間に、収容位置に戻り、その後、待機状態となる。
制御装置20は、次に、図7に示すように、版台車18を前進させ、待機位置にある版定盤12a,12b,12c,12dをブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近し、互いに上下に対向する樹脂転移位置を通過させる。すると、版定盤12a,12b,12c,12d上の版11a,11b,11c,11dとブランケット胴15a,15b,15c,15dが接触することで、樹脂転移動作が実行され、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面にある樹脂は、非印刷部のみが版11a,11b,11c,11dへ転移され、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面には、絵柄部分としての樹脂が残る。
即ち、図9にて、実塗工(時間T5〜T10)が完了した後、時間T11〜T14の間に、版台車18を樹脂転移位置に移動し、時間T14〜T20.5の間に、版11a,11b,11c,11dとブランケット胴15a,15b,15c,15dとの間で樹脂転移動作を実行し、時間T20.5〜T23.5の間に、版台車18を待機位置に移動する。
このとき、制御装置20は、図7に示すように、版台車18の待機位置への移動に同期して、印刷台車19を前進させ、待機位置にある印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近し、互いに上下に対向する絵柄転写位置を通過させる。すると、印刷定盤14上のガラス基板13とブランケット胴15a,15b,15c,15dが接触することで、絵柄転写動作が実行され、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面にある絵柄(樹脂)は、ガラス基板13へ転写される。
即ち、図9にて、樹脂転移動作が完了する直前の時間T19.5に、印刷台車19の前進を開始し、時間T22までに、印刷台車19を絵柄転写位置に移動し、時間T22〜T32の間に、絵柄転写動作を実行し、時間T32〜T35の間に、印刷台車19を待機位置に移動する。
このとき、待機位置に戻った版台車18の版定盤12a,12b,12c,12d上に載置されている版11a,11b,11c,11dは、版洗浄装置23により表面に付着している樹脂が除去される。即ち、図8にて、時間T23.5〜T29の間に、版洗浄装置23は洗浄準備動作を行い、時間T29〜T35の間に、版洗浄装置23により版11a,11b,11c,11dの洗浄動作を実行する。
そして、ブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13への絵柄転写工程が完了し、印刷台車19が待機位置に戻ったら、制御装置20は、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行する前に、塗工装置16a,16b,16c,16dによるブランケット胴15a,15b,15c,15dへの樹脂塗工工程を実行し、ガラス基板搬送装置31を待機状態とすると共に、空気清浄装置100における送風ファン115,116,117におけるモータの回転数を低下させる。
即ち、図8にて、樹脂転移動作と絵柄転写動作と版洗浄動作が完了すると、その前、つまり、時間T30からT35の間に、塗工ヘッド25を塗工位置に移動し、前塗工(プレコート)を行う。そして、時間T35〜T40の間に実塗工を行うと共に、クリーンルーム107にて、空気清浄装置100による換気及び空気清浄を停止(または、制限)する。そして、実塗工が完了した後、時間T40〜T46の間に、ガラス基板搬送装置31によりガラス基板交換工程を実行し、時間T46〜T52.5の間に、ガラス基板搬送装置31が印刷台車19から離脱して排出供給位置に移動し、時間T52.5〜T60.5の間に、印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出すると共にガラス基板供給装置33から未印刷のガラス基板13を受取り、時間T60.5〜T65の間に、印刷台車19に接近して準備位置に待機する。なお、実塗工が完了する前の時間T39で、印刷定盤14にて、リフターピン26により印刷隅のガラス基板13を持ち上げておき、ガラス交換工程が完了した時間T46で、リフターピン26により未印刷のガラス基板13を降ろす。
このガラス基板搬送装置31によるガラス交換工程を詳細に説明すると、図1及び図2に示すように、準備位置に待機するガラス基板搬送装置31は、未印刷のガラス基板13を支持しており、塗装工程が完了する直前にリフターピン26が上昇してガラス基板13を持ち上げ、支持アーム38により印刷定盤14上の印刷済のガラス基板13を取り外すと共に、支持アーム39により未印刷のガラス基板13を印刷定盤14上に載置する。そして、ガラス基板搬送装置31は、準備位置から排出供給位置まで移動し、ここで、印刷定盤14上から取り外した印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出し、その後、ガラス基板供給装置33から供給された未印刷のガラス基板13を受取り、排出供給位置から準備位置に移動して待機する。
このとき、制御装置20は、図9にて、次の塗装工程が開始される時間T65までに、ガラス基板搬送装置31により未印刷のガラス基板13を支持して準備位置まで移動させる。
このように実施例1の印刷システム及び印刷方法にあっては、ブランケット胴15a,15b,15c,15dに隣接して塗工装置16a,16b,16c,16dを配置し、版11a,11b,11c,11dが載置される版定盤12a,12b,12c,12dを版台車18に搭載し、ガラス基盤13が載置される印刷定盤14を印刷台車19に搭載し、印刷定盤14のガラス基板13を交換するガラス基板搬送装置31を設け、版台車18と印刷台車19を軌道22に移動自在に支持すると共に、ブランケット胴15a,15b,15c,15dに対して接近離反可能とし、制御装置20は、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから印刷定盤14上のガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行せずに待機状態に制御している。
従って、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dに対して次の樹脂を塗工する作業中に、ガラス基板搬送装置31によりガラス基板13の交換作業が行われないため、ガラス基板搬送装置31の振動が塗工装置16a,16b,16c,16dやブランケット胴15a,15b,15c,15dに伝わることはなく、塗工装置16a,16b,16c,16dは、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に対して均一な膜厚の樹脂を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
また、実施例1の印刷システム及び印刷方法では、制御装置20は、塗工装置16a,16b,16c,16dによるブランケット胴15a,15b,15c,15dへの樹脂塗工工程と、版台車18により版定盤12a,12b,12c,12dをブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dから版11a,11b,11c,11dへの樹脂転移工程と、印刷台車19により印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13への絵柄転写工程と、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程とを順に実行するように制御可能であり、絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31を待機状態とし、樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程を実行する。
従って、次の樹脂塗工工程を実行するまでガラス基板搬送装置31を待機状態とするため、ガラス基板交換作業の振動が塗工装置16a,16b,16c,16dやブランケット胴15a,15b,15c,15dに伝わることはなく、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に均一な膜厚の印刷液を塗工することができ、この樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程を実行するため、作業効率を向上することができる。
また、実施例1の印刷システム及び印刷方法では、ガラス基板搬送装置31は、印刷定盤14に載置されて絵柄転写工程が完了したガラス基板13と新たな未印刷のガラス基板13とを交換するガラス基板交換工程と、絵柄転写工程が完了したガラス基板13を所定の排出位置に搬送するガラス基板排出工程と、新たなガラス基板13を保持してガラス基板交換工程を実行可能な準備位置に待機するガラス基板準備工程とを実行可能であり、制御装置20は、樹脂塗工工程の完了後にガラス基板交換工程とガラス基板排出工程とガラス基板準備工程を順次実行すると共に、樹脂転移工程と絵柄転写工程を順次実行し、次の塗工工程の実行前にガラス基板準備工程を完了させる。
従って、ガラス基板交換工程、ガラス基板排出工程、ガラス基板準備工程と、樹脂転移工程、絵柄転写工程を同期して実行すると共に、次の塗工工程の実行前にガラス基板準備工程を完了させるため、作業時間を短縮して作業効率を向上することができる。
また、実施例1の印刷システム及び印刷方法では、制御装置20は、版台車18を、版定盤12a,12b,12c,12dがブランケット胴15a,15b,15c,15dから離間した待機位置と版定盤12a,12b,12c,12dがブランケット胴15a,15b,15c,15dに対向して樹脂転移工程を実行する印刷液転移位置とに移動可能とすると共に、印刷台車18を印刷定盤14がブランケット胴15a,15b,15c,15dから離間した待機位置と印刷定盤14がブランケット胴15a,15b,15c,15dに対向して絵柄転写工程を実行する絵柄転写位置とに移動可能としている。
従って、ブランケット胴15a,15b,15c,15dに対して版定盤12a,12b,12c,12dと印刷定盤14を接近離反自在とすることで、樹脂転移工程と絵柄転写工程を簡単な構成で容易に実行することができ、装置の簡素化及び印刷作業効率の向上を可能とすることができる。
また、実施例1の印刷システム及び印刷方法にあっては、制御装置20は、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから印刷定盤14上のガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行する間、空気清浄装置10によるクリーンルームの換気及び清浄を制限している。
従って、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dに対して次の樹脂を塗工する作業中に、空気清浄装置10によるクリーンルームの換気及び清浄が制限、つまり、送風ファン115,116,117におけるモータ回転数を低下(または、停止)させるため、送風ファン115,116,117の振動が塗工装置16a,16b,16c,16dやブランケット胴15a,15b,15c,15dに伝わることはなく、塗工装置16a,16b,16c,16dは、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に対して均一な膜厚の樹脂を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
図10は、本発明の実施例2に係る印刷システムにおける印刷作業を表すタイムチャートである。なお、本実施例の印刷装置における全体構成は、上述した実施例1とほぼ同様であり、図1乃至図3を用いて説明すると共に、この実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の印刷装置にて、図1乃至図3に示すように、制御装置20は、印刷台車19により印刷定盤14をブランケット胴15a,15b,15c,15dに接近離反させてブランケット胴15a,15b,15c,15dからガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の印刷液塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行せずに、このガラス基板搬送装置31を待機状態とする。また、制御装置20は、この絵柄転写工程の完了後、次の樹脂塗工工程を実行する間、空気清浄装置100における送風ファン115,116,117におけるモータの回転数を低下させる。
更に、制御装置20は、樹脂転移工程の完了後に版洗浄装置23による樹脂洗浄工程を実行し、絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の印刷液塗工工程を実行するとき、樹脂洗浄工程を継続する。
ここで、本実施例の印刷システムの印刷装置10によるガラス基板13への印刷作業について、図9のタイムチャートを用いて詳細に説明する。
本実施例の印刷システムの印刷装置10によるガラス基板13への印刷作業において、制御装置20は、まず、図10にて、時間T0〜T4の間に、塗工ヘッド25が塗工位置に移動し、時間T4〜T5の間に、前塗工(プレコート)を行い、時間T5〜T10の間に、実塗工を行う。そして、時間T10〜T13.5の間に、収容位置に戻り、その後、待機状態となる。
制御装置20は、次に、実塗工(時間T5〜T10)が完了した後、時間T11〜T14の間に、版台車18を樹脂転移位置に移動し、時間T14〜T20.5の間に、版11a,11b,11c,11dとブランケット胴15a,15b,15c,15dとの間で樹脂転移動作を実行し、時間T20.5〜T23.5の間に、版台車18を待機位置に移動する。
このとき、制御装置20は、樹脂転移動作が完了する直前の時間T19.5に、印刷台車19の前進を開始し、時間T22までに、印刷台車19を絵柄転写位置に移動し、時間T22〜T32の間に、絵柄転写動作を実行し、時間T32〜T35の間に、印刷台車19を待機位置に移動する。
そして、時間T23.5〜T29の間に、版洗浄装置23は洗浄準備動作を行い、時間T29〜T38の間に、版洗浄装置23により版11a,11b,11c,11dの洗浄動作を実行する。
制御装置20は、続いて、樹脂転移動作と絵柄転写動作が完了すると、その前、つまり、時間T30からT35の間に、塗工ヘッド25を塗工位置に移動し、前塗工(プレコート)を行い、時間T35〜T40の間に実塗工を行うと共に、クリーンルーム107にて、空気清浄装置100による換気及び空気清浄を停止(または、制限)する。この場合、塗工ヘッド25により実塗工が開始されても、版洗浄装置23による版11a,11b,11c,11dの洗浄作業を継続して実行する。
そして、実塗工が完了した後、時間T40〜T46の間に、ガラス基板搬送装置31によりガラス基板交換工程を実行し、時間T46〜T52.5の間に、ガラス基板搬送装置31が印刷台車19から離脱して排出供給位置に移動し、時間T52.5〜T60.5の間に、印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出すると共にガラス基板供給装置33から未印刷のガラス基板13を受取り、時間T60.5〜T65の間に、印刷台車19に接近して準備位置に待機する。
このように実施例2の印刷システム及び印刷方法にあっては、制御装置20は、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから印刷定盤14上のガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行する間、ガラス基板搬送装置31によるガラス基板交換工程を実行せずに待機状態に制御している。従って、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dに対して次の樹脂を塗工する作業中に、ガラス基板搬送装置31によりガラス基板13の交換作業が行われないため、ガラス基板搬送装置31の振動が塗工装置16a,16b,16c,16dやブランケット胴15a,15b,15c,15dに伝わることはなく、塗工装置16a,16b,16c,16dは、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に対して均一な膜厚の樹脂を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
また、実施例2の印刷システム及び印刷方法では、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから版11a,11b,11c,11dに転移された樹脂を洗浄する版洗浄装置23を設け、制御装置20は、樹脂転移工程の完了後に版洗浄装置23による樹脂洗浄工程を実行し、絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行するとき、樹脂洗浄工程を継続する。
従って、版洗浄装置23によりブランケット胴15a,15b,15c,15dから版11a,11b,11c,11dに転移された樹脂を洗浄する時間が長くなり、洗浄効果が向上してブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面により均一な膜厚の樹脂を塗工することができ、また、樹脂塗工工程と樹脂洗浄工程を同時期に実行することで印刷作業時間を短縮することができる。
また、実施例2の印刷システム及び印刷方法にあっては、制御装置20は、ブランケット胴15a,15b,15c,15dから印刷定盤14上のガラス基板13への絵柄転写工程の完了後、塗工装置16a,16b,16c,16dによる次の樹脂塗工工程を実行する間、空気清浄装置10によるクリーンルームの換気及び清浄を制限している。従って、送風ファン115,116,117の振動が塗工装置16a,16b,16c,16dやブランケット胴15a,15b,15c,15dに伝わることはなく、塗工装置16a,16b,16c,16dは、ブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に対して均一な膜厚の樹脂を塗工することができ、印刷精度を向上することができる。
図11は、本発明の実施例3に係る印刷システムを表す概略構成図、図12は、実施例3の印刷システムを表す平面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の印刷システムにおいて、印刷装置10におけるブランケット胴15a,15b,15c,15d及び塗工装置16a,16b,16c,16dの近傍には、振動を検出する振動センサ(加速度センサ)41が設けられており、検出結果を制御装置20に出力している。そして、この制御装置20は、振動センサ41が検出した振動(加速度)が予め設定された基準値より大きいと判定したとき、現在、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に所定の樹脂を塗工する作業が不良であると判定する。
また、ガラス基板搬送装置31は、軌道32に沿って自走可能であり、この軌道32の長手方向の一端側に印刷定盤14(印刷台車19)の待機位置が設定されている。そして、この軌道32の長手方向の他端側にガラス基板供給装置33が配置されると共に、ガラス基板排出装置34と不良ガラス基板排出装置41が配置されている。
従って、ガラス基板搬送装置31は、準備位置にて、リフターピン26が上昇してガラス基板13を持ち上げた状態で、一方の支持アーム38が印刷定盤14上に載置された印刷済のガラス基板13を支持して取り外すと共に、他方の支持アーム39が支持している新たな未印刷のガラス基板13を印刷定盤14上に載置する。そして、ガラス基板搬送装置31は、排出供給位置にて、印刷定盤14上から取り外した印刷済のガラス基板13をガラス基板排出装置34に排出すると共に、ガラス基板供給装置33から供給された未印刷のガラス基板13を支持する。
この場合、制御装置20は、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に所定の樹脂を塗工しているとき、振動センサ41が検出した振動が予め設定された基準値より大きいと判定すると、現在、塗工しているブランケット胴15a,15b,15c,15dの樹脂は不良であると判定する。そして、制御装置20は、この不良と判定されたブランケット胴15a,15b,15c,15dの樹脂を用いて絵柄(樹脂)が転写されたガラス基板13は、不良品であることから、ガラス基板搬送装置31は、排出供給位置にて、印刷定盤14上から取り外した印刷済である不良のガラス基板13を不良ガラス基板排出装置41に排出する。
このように実施例3の印刷システム及び印刷方法にあっては、印刷装置10におけるブランケット胴15a,15b,15c,15d及び塗工装置16a,16b,16c,16dの近傍に、振動を検出する振動センサ41が設け、検出結果を制御装置20に出力する一方、ガラス基板搬送装置31が自走する軌道32の他端側に、ガラス基板排出装置34と不良ガラス基板排出装置41を配置し、この制御装置20は、振動センサ41が検出した振動が基準値より大きいと判定したとき、現在、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に所定の樹脂を塗工する作業が不良であると判定し、ガラス基板搬送装置31は、不良の絵柄(樹脂)が転写されたガラス基板13を不良ガラス基板排出装置41に排出している。
従って、塗工装置16a,16b,16c,16dによりブランケット胴15a,15b,15c,15dの表面に所定の樹脂を塗工しているとき、何らかの原因により振動が発生した場合、制御装置20は、振動によって発生した不良品のガラス基板13を不良ガラス基板排出装置41に排出することができ、不良品の混入を抑制して全体としての印刷精度を向上することができる。
なお、上述の実施例では、ブランケット胴15a,15b,15c,15dを固定し、版定盤12a,12b,12c,12d及び印刷定盤14を軌道22に沿って移動自在に構成したが、版定盤12a,12b,12c,12d及び印刷定盤14を固定し、ブランケット胴15a,15b,15c,15dを軌道22に沿って移動自在に構成してもよい。
以上のように、本発明に係る印刷システム及び方法は、ブランケット胴への印刷液の塗装工程を高精度に行うことで、印刷精度を向上すると共に作業効率の向上を図るものであり、精密印刷に係る印刷装置及び方法に有用である。
本発明の実施例1に係る印刷システムを表す概略構成図である。 実施例1の印刷システムを表す平面図である。 実施例1の印刷装置が収容されたクリーンルームを表す概略図である。 実施例1の印刷装置における塗工装置を表す概略図である。 実施例1の印刷装置における塗工装置を表す概略図である。 実施例1の印刷装置における印刷定盤を表す概略図である。 実施例1の印刷装置における印刷定盤を表す概略図である。 実施例1の印刷システムにおけるガラス基板交換装置を表す概略図である。 実施例1の印刷システムにおける版転写作業を表す概略図である。 実施例1の印刷システムにおける印刷作業を表す概略図である。 実施例1の印刷システムにおける印刷作業を表すタイムチャートである。 本発明の実施例2に係る印刷システムにおける印刷作業を表すタイムチャートである。 本発明の実施例3に係る印刷システムを表す概略構成図である。 実施例3の印刷システムを表す平面図である。
符号の説明
10 印刷装置
11a,11b,11c,11d 版
12a,12b,12c,12d 版定盤
13 ガラス基板(被印刷物)
14 印刷定盤
15a,15b,15c,15d ブランケット胴
16a,16b,16c,16d 塗工装置
18 版台車(移動手段)
19 印刷台車(移動手段)
20 制御装置(制御手段)
22 軌道
23 版洗浄装置
31 ガラス基板搬送装置
33 ガラス基板供給装置
34 ガラス基板排出装置
107 クリーンルーム
100 空気清浄装置
112 空調装置
115,116,117 送風ファン

Claims (13)

  1. 版が所定位置に載置される版定盤と、
    被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、
    回転自在に支持されて前記版との間での印刷液の転移が可能であると共に前記被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、
    前記ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、
    前記版定盤及び前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させる移動手段と、
    前記塗工手段と前記移動手段の作動を制御する制御手段とを具えた印刷装置において、
    前記印刷定盤に対する前記被印刷物の交換を行う被印刷物交換手段が設けられ、前記制御手段は、前記塗工手段の非作動時に前記被印刷物交換手段を作動する第1モードと、前記塗工手段の作動時に前記被印刷物交換手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能であることを特徴とする印刷システム。
  2. 前記制御手段は、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換えることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記制御手段は、前記塗工手段による前記ブランケット胴への印刷液塗工工程と、前記移動手段により前記版定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記版への印刷液転移工程と、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程と、前記被印刷物交換手段による被印刷物交換工程とが順に実行されるように制御可能であり、前記絵柄転写工程が完了されると、次の前記印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換え、前記印刷液塗工工程の完了後に前記被印刷物交換工程を実行することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記被印刷物交換手段は、前記印刷定盤に載置されて前記絵柄転写工程が完了した前記被印刷物と新たな前記被印刷物とを交換する被印刷物交換工程と、前記絵柄転写工程が完了した前記被印刷物を所定の排出位置に搬送する被印刷物排出工程と、新たな前記被印刷物を保持して前記被印刷物交換工程を実行可能な準備位置に待機する被印刷物準備工程とを実行可能であり、前記制御手段は、前記印刷液塗工工程の完了後に前記被印刷物交換工程と前記被印刷物排出工程と前記被印刷物準備工程を順次実行すると共に、前記印刷液転移工程と前記絵柄転写工程を順次実行し、次の前記印刷液塗工工程の実行前に前記被印刷物準備工程を完了させることを特徴とする請求項2または3に記載の印刷システム。
  5. 前記ブランケット胴から前記版に転移された印刷液を洗浄する版洗浄手段を設け、前記制御手段は、前記印刷液転移工程の完了後に前記版洗浄手段による印刷液洗浄工程を実行し、前記絵柄転写工程の完了後、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行するとき、前記印刷液洗浄工程を継続することを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の印刷システム。
  6. 前記移動手段は、軌道と、前記版定盤を搭載して前記軌道に沿って移動自在な版台車と、前記印刷定盤を搭載して前記軌道に沿って移動自在な印刷台車とを有し、前記制御手段は、前記版台車を、前記版定盤が前記ブランケット胴から離間した待機位置と、前記版定盤が前記ブランケット胴に対向して前記印刷液転移工程を実行する印刷液転移位置とに移動可能であると共に、前記印刷台車を、前記印刷定盤が前記ブランケット胴から離間した待機位置と、前記印刷定盤が前記ブランケット胴に対向して前記絵柄転写工程を実行する絵柄転写位置とに移動可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載の印刷システム。
  7. 前記第2モードは、前記被印刷物交換手段の待機状態または低速作動状態であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の印刷システム。
  8. 版が所定位置に載置される版定盤と、
    被印刷物が所定位置に載置される印刷定盤と、
    回転自在に支持されて前記版との間での印刷液の転移が可能であると共に前記被印刷物との間で絵柄の転写が可能なブランケット胴と、
    前記ブランケット胴の表面に所定の印刷液を塗工する塗工手段と、
    前記版定盤及び前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させる移動手段と、
    前記塗工手段と前記移動手段の作動を制御する制御手段とを具えた印刷装置において、
    前記印刷装置はクリーンルーム内に収容され、該クレーンルーム内の空気の換気及び浄化を行う空気清浄手段が設けられ、前記制御手段は、前記塗工手段の非作動時に前記空気清浄手段を作動する第1モードと、前記塗工手段の作動時に前記空気清浄手段を振動の影響を低下させて作動する第2モードとに切換可能であることを特徴とする印刷システム。
  9. 前記空気清浄手段は、前記クリーンルーム内の空気を循環する送風ファンを有し、前記制御手段は、前記移動手段により前記印刷定盤と前記ブランケット胴とを接近離反させて前記ブランケット胴から前記被印刷物への絵柄転写工程が完了されると、前記塗工手段による次の印刷液塗工工程を実行する間、前記第2モードに切換えることを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
  10. 前記第2モードは、前記空気清浄手段の停止状態または低回転状態であることを特徴とする請求項8または9に記載の印刷システム。
  11. 回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、前記ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、前記ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する印刷方法において、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、前記印刷定盤に対する前記被印刷物の交換を振動の影響を低下させて実行することを特徴とする印刷方法。
  12. 前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写した後、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工してから、前記印刷定盤に対して絵柄が転写された被印刷物と新たな被印刷物とを交換することを特徴とする請求項11に記載の印刷方法。
  13. クリーンルーム内にて、回転可能なブランケット胴の表面へ所定の印刷液を塗工し、前記ブランケット胴の表面に塗工された印刷液を版定盤に載置された版に転移し、前記ブランケット胴の表面に残存する印刷液の絵柄を印刷定盤に載置された被印刷物に転写する印刷方法において、前記ブランケット胴へ印刷液を塗工する間、前記クレーンルーム内の空気の換気及び浄化を振動の影響を低下させて実行することを特徴とする印刷方法。
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