JP2009082752A - タンクレール - Google Patents

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JP2009082752A JP2009017779A JP2009017779A JP2009082752A JP 2009082752 A JP2009082752 A JP 2009082752A JP 2009017779 A JP2009017779 A JP 2009017779A JP 2009017779 A JP2009017779 A JP 2009017779A JP 2009082752 A JP2009082752 A JP 2009082752A
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Ko Iijima
航 飯島
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract


【課題】 十分なスペースが確保できない場合でも、確実に球詰まりを防止することが可
能なタンクレールを提供する。
【解決手段】 タンクレール20は2本の整列路25を備え、底壁21には予備段差部と
しての第1段差部27A、さらには第2段差部27Bを介して、上流側に1条の上流側突
条26U、下流側に2条の下流側突条26Lが設けられている。パチンコ球が第2段差部
27Bにて落ち込むと、下流側突条26Lで受け止められる。ここで、上流側突条26U
ではパチンコ球の最下点を支持するのに対して、下流側突条26Lではパチンコ球の最下
点より上位を支持するので、落下の前後で共にパチンコ球の最下点を支持するものに比較
して第2段差部27Bを落ち込む際のパチンコ球の落差を大きくすることができる。従っ
て、第2段差部27Bを通過するパチンコ球への衝撃を大きくしたり或いは団塊化したパ
チンコ球の構造を崩し易いので、球詰まりを効果的に防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パチンコ球を貯溜タンクから賞球制御部へ供給するタンクレールに関する。
パチンコ機において賞球の払い出し個数を制御する賞球制御部へのパチンコ球の供給が
停止してしまうと、賞球が十分に放出されなくなり、遊技者は極めて不快な思いをする。
このようなパチンコ球の供給が停止してしまう原因として、貯留タンクから賞球制御部へ
パチンコ球を供給するタンクレールにおける球詰まりがあった。球詰まりはいくつかのパ
チンコ球が上下に積み重なって団塊化した状態でタンクレール内に噛み込むことによって
生ずる。
この球詰まりを解消するために、従来からタンクレールの底面に段差を設ける手法が知
られている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−23421号公報(図6)
タンクレールに設ける段差としては、パチンコ球の流れ方向において下流側を低くする
ような段差とすることも考えられる。しかし、近年、パチンコ機の表面側の遊技領域の拡
大や図柄表示装置の大型化に伴って、背面の機構板を配設するためのスペースが制限され
てきた。それにより、機構板の上方に配設された貯溜タンクと賞球制御部との上下間隔が
狭くなり、タンクレールの勾配を十分にとることや、タンクレールの底面に十分な段差を
設けることが困難になってきた。このため、タンクレールを流れるパチンコ球の速度が遅
くなって団塊化が促進される傾向にあり、団塊化したパチンコ球を崩す衝撃も得られにく
いので、結果的に球詰まりを生じやすくなっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、十分にスペースが確保
できない場合でも、確実に球詰まりを防止することが可能なタンクレールの提供を目的と
する。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、上流側の貯溜タンクに蓄
積されたパチンコ球を整列路に沿って流下させ、下流側の賞球制御部に対して供給する樋
状のタンクレールであって、前記整列路は、その途中に下流側を低くする段差部が設けら
れ、かつ、この段差部の上流側はパチンコ球の最下点を支持するようになっている共に、
段差部に隣接する部分であって段差部の下流側にはパチンコ球をその最下点より上位で支
持する落下受け部が設けられ、さらにこの段差部の上流側における前記整列路の底壁には
下流側を低くする予備段差部が設けられているところに特徴を有する。
請求項1の発明によれば、パチンコ球が段差部にて落ち込むと落下受け部で受け止めら
れる。ここで、上流側ではパチンコ球の最下点を支持するのに対して、落下受け部ではパ
チンコ球の最下点より上位を支持するので、落下の前後で共にパチンコ球の最下点を支持
するものに比較して段差部を落ち込む際のパチンコ球の落差を大きくすることができる。
従って、落下部を通過するパチンコ球への衝撃を大きくしたり或いは団塊化したパチンコ
球の構造を崩し易いので、球詰まりを効果的に防止することができる。
さらに、請求項1の発明によれば、段差部に進入する前の段階において、予備段差部で
もってパチンコ球の積み重なりを予備的に崩すことができる、という効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
表面側に図示しない遊技板を備えるパチンコ機10は、図1に示すように背面側に機構
板11を備えると共に機構板11の上方には貯留タンク12が配設されている。
貯留タンク12は、パチンコ球を予め蓄積しておくためのものであり、また、機構板1
1には、賞球皿(図示なし)へ所定量の賞球を配給する賞球制御部13が設けられている
そして、貯留タンク12と賞球制御部13との間にはタンクレール20が配設されてお
り、貯留タンク12内のパチンコ球がタンクレール20を介して賞球制御部13に供給さ
れる構成となっている(図3参照)。また、タンクレール20は貯留タンク12側(上流
側)から賞球制御部13側(下流側)へ向けて緩やかな勾配を持つように設けられている
本実施形態に係るタンクレール20は、導電性を有する樹脂製で、図2に示すように底
壁21の両側に垂直に起立する側壁22を備えた樋状をなしていると共に、タンクレール
20の上流側(図2の左上方側)端部には底面を滑らかな球面状に形成した球受部23が
設けられている。球受部23は貯留タンク12から落下してきたパチンコ球の外部への飛
び出しを規制して、パチンコ球を円滑にタンクレール20内に進入させるようになってい
る。
また、タンクレール20の両側壁22,22は球受部23と同幅をもって連続しており
、それぞれは僅かな相違はあるものの基本的には対称形状をなしている。すなわち、両側
壁22,22は球受部23から下流側へ向けてほぼ半分の範囲は徐々に高さを増すように
形成されており、そこから先は緩やかな円弧面をもって徐々に下り勾配をなすように形成
されている。
球受部23に連続したタンクレール20の底壁21には、図2に示すように、幅方向の
中央部に長手方向に延びる仕切壁24が側壁22と平行に底壁21から垂直に起立して設
けられて、仕切壁24を境に、パチンコ球を二手に分流させるようにしている。ここで、
仕切壁24と左右の両側壁22,22との間隔はパチンコ球の直径よりも僅かに幅広に設
定され、二手に分流させたパチンコ球を下流側へ至るに連れて1列に絞り込むための整列
路25が形成されている。
また、仕切壁24は、上流側の途中を始端として長さ方向中央部に至るまでの範囲が徐
々に高さを増すように形成され、これに連続して急激に立ち上る立ち上り部24Aが形成
されている。そして、仕切壁24は立ち上り部24Aから下流に向けて下り勾配となり、
その後、整列路25の終端に至るまでの間は、同一高さとなっている。
また、各整列路25の底壁21にはパチンコ球を浮かせた状態で流下させるための突条
26が設けられている。突条26は上流側部分と下流側部分とで形態を異にしており、上
流側部分では底壁21の中央部に1条が突出する形態の上流側突条26Uとなっており、
下流側部分では2条に分かれた形態の下流側突条(本願の「落下受け部」に相当する)2
6Lとなっている。上流側突条26Uと下流側突条26Lとの境界部分では上流側突条2
6Uの終端部が下流側突条26Lの間に入り込むように設けられている。
突条26を設けた理由は、パチンコ球に付着しているゴミ等を整列路25の底面へ落下
させるためであり、さらに、落下したゴミをさらにタンクレール20外へ排出するために
底壁21に多数の開口部29が設けられている。この実施形態では、上流側突条26Uに
対応した部分には突条の両側に開口部29が配設されており、下流側突条26Lに対応す
る部分では突条同士の間に開口部29が配設されている。
また、上流側突条26Uは、流れ方向の中央部分に下流側を低くする第1段差部27A
(予備段差部)が設けられている。上流側突条26Uは、第1段差部27Aを境に2段階
に勾配が変更してあり、第1段差部27Aの上流側前半部が緩い勾配で球を通過させる低
速部Lを構成し、第1段差部27Aの下流側後半部はより勾配の急な中速部Mを構成して
いる。さらに、下流側突条26Lは、中速部Mよりもさらに急勾配に設定された高速部H
となっている。そして、上流側突条26Uの終端部には下流側突条26L側を低くするよ
うに第2段差部27Bが形成されている。この第2段差部27Bが設けられている位置は
仕切壁24における立ち上り部24Aよりも僅かに下流側に設定されている。尚、第1段
差部27Aは、両側壁22,22のうち、図2に示す奥側のものの頂点部分と流れ方向に
関する位置がほぼ同じになるように設定されている。
さらに、タンクレール20の下流側半分の上側開口には天井板30が配設されている。
具体的には天井板30は側壁22のうち奥側の頂点部からタンクレール20の下流端に至
るまでの範囲に亘って設けられている。この天井板30は、側縁の前後両端部と中央部と
の3箇所に係止凸部30Aが設けられており、この係止凸部30Aが側壁22に設けられ
た係止孔部22Aと係合して固定されるようになっている。
図4に示すように、天井板30の上流側端部は上反り気味に形成された導入部30Eと
なっており、低速部Lの下流部分で積み上げられたパチンコ球を徐々に絞り込みながら天
井板30下方へ円滑に導入するようにしている。天井板30は、導入部30Eの先端側か
ら高速部Hの中央部に至るまでの範囲がほぼ直線的に次第に高さを減ずるように形成され
た傾斜部30Sとなっており、それに続いて高速部Hの残り部分がほぼ均一高さをもった
平坦部30Fとなっている。
さて、天井板30の内面であって、第2段差部27Bに対応する箇所から下流側への所
定の長さ範囲に亘って、上流側にずらし凸部33が、下流側に案内凸部32が連続して配
されている。
ところで、本願は天井板30によってパチンコ球の積み上げ個数を絞るようにしている
が、最終的に1個ずつのパチンコ球を通過させる高さにまで絞り込む過程でパチンコ球の
噛み込みが懸念される。噛み込みを生ずる場合の原始的モデルとして、次の2形態がある
。1つは前後に位置ずれすることなく積み重なった2個のパチンコ球(以下、「2個モデ
ル」という)が絞り込み部分の比較的上流側に突入した場合である。他の1つは、2個モ
デルのように積み重なったパチンコ球が前後に位置ずれして上側のパチンコ球が後方へ崩
れるのに伴ない、下側のパチンコ球のすぐ後方を流下してきたパチンコ球に乗り上げて3
個1塊となって積み重なったもの(以下、「3個モデル」という)が絞り込み部分の比較
的下流側に突入した場合である。尚、説明の便宜上、3個モデルにおいて下側の先頭に位
置するパチンコ球を「先頭球」、下側で先頭球の後方に位置するパチンコ球を「後続球」
、先頭球と後続球との上方に乗り上げたパチンコ球を「乗上球」という。
そして、本実施形態において、ずらし凸部33は、前者の2個モデルに対応するもので
あり、案内凸部32は後者の3個モデルに対応するものである。
ずらし凸部33は2個モデルの下側のパチンコ球が第2段差部27Bに達する直前にお
いて2個モデルの上側のパチンコ球に当接する位置に配置されたものである(図4参照)
ずらし凸部33は緩やかな円弧面をもって突出するように形成され、図4に示すように
、2個モデルが第2段差部27Bに至る直前において、上側のパチンコ球の頂上部よりも
前方寄りの位置をずらし凸部33の頂点が当接するように形成されている。これにより、
上側のパチンコ球は後方へずらされ、その状態で下側のパチンコ球が第2段差部27Bへ
落ち込むため(図6参照)、噛み込みが確実に規制される。
一方、案内凸部32は、上記したずらし凸部33にその裾野部分が連続するように形成
されている。この裾野部分は3個モデルの先頭球が第2段差部27Bに落ち込んだとき、
即ち、先頭球の落ち込みに伴い3個モデル全体が前のめり状態に姿勢が変化したときに乗
上球と当接するようになっている(図9参照)。これにより、乗上球は制動され、一方先
頭球は高速部Hへ移行することによって、速度が速められることから先頭球が他のパチン
コ球から離れる。つまり、3個モデルの態勢が崩れ、乗上球が先頭球と後続球との間に落
ち込む。
また、案内凸部32の頂点部以降においては、整列路25の底面から案内凸部32まで
の高さ寸法が3個モデルの積み上げ高さよりも小さくしてある。さらに、案内凸部32の
下流側端部よりも下流側は案内凸部32の下流側の高さを保持したまま下流端に至ってい
る。このことは、案内凸部32の頂点部を通過した後はパチンコ球の再度の積み上がりが
規制されてパチンコ球の噛み込みを生じ得ないことを意味している。かくして噛み込みが
規制され、案内凸部32以後は積み上げのない状態で1個ずつ流下していく。
続いて、本実施形態のタンクレール20を流下するパチンコ球の動きについて説明する
パチンコ球は貯留タンク12からタンクレール20の球受部23に流し込まれる。この
とき、球受部23の底壁21は球面上に形成されているので、パチンコ球は外部に飛出す
ことなく底壁21へと至る。
底壁21では直ちに仕切壁24によって左右の整列路25に分岐されて更に下流側へ流
下していく。このとき、整列路25を通過するパチンコ球は、幅方向に一列ずつ並んでい
るが、整列路25の上方が開口しており、所々でパチンコ球同士が上下に重なり合って団
塊化しながら流下していく。団塊化したパチンコ球の一部は、整列路25の第1段差部2
7Aを通過することで崩されるものもあるが、団塊化したままで流下していくものもある
そして、団塊化したパチンコ球が上流側突条26Uの上を転がって行くと(図4、8参
照)、まず、ずらし凸部33に当接し、2個モデルの積み重なりが崩される(図6参照)
。そして、第2段差部を落ち込む際に案内凸部32に当接して3個モデルの積み重なりが
崩される(図9参照)。かくして1個ずつの積み上げのない状態で下流側突条26Lを流
下していく。
さらに、本実施形態では、第2段差部27Bを境界に1条の突条で構成される上流側突
条26Uから2条の突条で構成される下流側突条26Lへ移る。ここで、1条の突条26
ではパチンコ球の最下点を支持するのに対して、2条の突条26であればパチンコ球にお
ける最下点の両側の最下点よりも高い位置を支持する。すなわち、上流側突条26Uから
下流側突条26Lへ移る際、上流側突条26Uの上端面の高さと下流側突条26Lの上端
面の高さとの差異よりも、パチンコ球の実際の落差は大きくなっている(図7の1点鎖線
参照)。
このように本実施形態によれば、2個モデルや3個モデルのような団塊化したパチンコ
球をタンクレール20内に噛み込ませることなく流下させることができる。従って、貯留
タンク12と賞球制御部13との間隔が狭くなってタンクレール20の勾配が十分に確保
できない場合でも、確実に球詰まりを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、第2段差部27Bにおけるパチンコ球の落差を突条26同士
の高さの差異よりも大きくして、第2段差部27Bを通過する際のパチンコ球の姿勢の変
化を大きくすることができたので、より効果的に球詰まりを防ぐことが可能となる。
また、上流側突条26Uでは1条の突条の両側にパチンコ球の左右両側部分の付着物を
落下させることができ、下流側突条26Lでは2条の突条の間にパチンコ球の中央部分の
付着物を落下させることができる。これにより、パチンコ球全体の付着物を取り除くこと
ができるので、付着物に起因した球詰まりを防止することができる。
さらに、本実施形態では整列路25の底面に開口部29が設けられており、パチンコ球
から落下したゴミ等が開口部29を通じて排出でき、整列路25内に蓄積することを防止
できる。
また、案内凸部32及びずらし凸部33が設けられた天井板30は、前後の端縁部と共
に、中央部の3箇所でもって側壁22に固定されているので、天井板30の浮上りによる
、案内凸部32やずらし凸部33の位置ずれを防止して、確実に球詰まりを防止すること
が可能となる。
さらに、本実施形態ではずらし凸部33と案内凸部32が長さ方向に連続したリブ形状
になっているので、傾斜部30Sの変形を規制することができる。したがって、案内凸部
32やずらし凸部33の高さ位置を設定位置に保持することが可能となる。
また、本実施形態は、案内凸部32及びずらし凸部33は天井板30に固定されたもの
であるので、高さ位置が変化することなくパチンコ球に対して位置ずれすることなく確実
に接触させることが可能となる。
また、本実施形態では側壁22と仕切壁との幅方向の間隔すなわち整列路25の幅方向
の間隔がパチンコ球の直径よりも僅かに大きく設定されている。これにより、パチンコ球
と側壁22及び仕切壁との間に僅かに隙間が生じているので、パチンコ球を挿通させ易く
、また、上に乗っているパチンコ球が崩れる際の幅方向の自由度が高まるから、パチンコ
球を崩し易い。
また、本実施形態ではパチンコ球の積み重なりを崩す第2段差部27Bの上流側の上流
側突条26Uにおいて、低速部Lよりも中速部Mの行程が短くなるように形成されている
。これにより、第2段差部27Bに進入するパチンコ球の速度が過度に大きくなって噛み
込みが生じ易くなることを規制して、球詰まりを防止することが可能である。
さらに、本実施形態では、パチンコ球を賞球制御部13に供給する直前の下流側突条2
6Lは2条の突条でもって、パチンコ球の底面を2点で支持するので、パチンコ球を支持
する底面が平坦面のものや上流側突条26Uのような1条の突条のもののようにパチンコ
球の底面を1点で支持するものに比べてパチンコ球の流れを安定させることができ、賞球
制御部13に対してパチンコ球を安定的に供給することが可能となる。
尚、本実施形態のタンクレール20は導電性樹脂で形成され、図示はしていないが、タ
ンクレール20はアースが取られているので、パチンコ球への静電気の帯電が防止されて
おり、パチンコ機10の電子部品等に悪影響を及ぼすことがない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例え
ば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱
しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態の天井板30は平板状をなしていたが、図10に示すように上面側
の両側端縁に長手方向に延びる側縁リブ34が形成されると共に、案内凸部32及びずら
し凸部33が配設された反対側の面に、幅方向に延びる補強リブ35が形成されたもので
あってもよい。これにより、天井板30の反り変形を規制して、案内凸部32及びずらし
凸部33の高さ位置に変動を生ずるのを未然に防止している。
また、図10に示す天井板30において、補強リブ35は案内凸部32とずらし凸部3
3が設けられている長さ領域内に配設されているので案内凸部32及びずらし凸部33の
位置ずれをより確実に防ぐことが可能となる。
尚、天井板30は上記の側縁リブ34或いは補強リブ35のいずれか一方のみを備えた
ものであってもよい。
(2)上記実施形態では案内凸部32又はずらし凸部33は断面円弧状をなすものであ
ったが、断面多角形状をなすものであってもよい。
(3)上記実施形態に係る案内凸部32及びずらし凸部33はパチンコ球との当接面の
断面形状が平坦面をなしていたが、パチンコ球との当接面の断面形状が球面のように曲面
状をなすものであってもよい。
また、案内凸部32(案内部)及びずらし凸部33(ずらし部)とはパチンコ球の流れ
方向に沿った突条をなしていたが、案内部又はずらし部がパチンコ球の流れ方向に沿った
溝状に形成されたものであってもよい。
(4)上記実施形態では、突条26の上端面の断面形状は平坦面となっていたが、突条
の状端面の断面形状が球面状のような曲面をなすものであってもよい。
(5)上記実施形態では第2段差部27Bの上流側に1条の突条26からなる上流側突
条26Uが設けられていたが、第2段差部27Bの上流側は整列路25の底面が平坦面を
なすものであってもよい。
(6)上記実施形態はタンクレール20を導電性樹脂で形成してアースを取ることで帯
電防止がなされていたが、図11,12に示すように、下流側突条26Lの第2段差部2
7Bの下流側に隣接する箇所に導電板28を敷設し、この導電板28でアースをとるよう
な構成とするものであってもよい。このような構成によれば、例えば3個モデルが第2段
差部27Bを落ち込む際に他のパチンコ球から瞬間的に離脱した先頭球を導電板28に接
触させることで、先頭球に帯電していた電荷のみを除去させることができるので、複数個
のパチンコ球に帯電している電荷を除去する場合に比べて電位差が小さくなり、周辺の電
子機器に影響を及ぼす怖れのあるノイズを小さくすることが可能となる。
また、このようにアースを取る導電板は図11,12に示すような薄板の導電板28を
整列路の底面形状に沿って曲げ加工してなるものでも、図13,14のように下流側突条
26Lの突条の幅と同じ肉厚の導電板28Aをタンクレールの底壁21に貫通させるよう
に差し込んで形成したものであってもよい。
(7)上記実施形態では独立したタンクレール20であったが、貯留タンク12或いは
賞球制御部13に一体に形成されたものであってもよく、また、案内凸部32又は第2段
差部27Bのいずれか一方が貯留タンク或いは賞球制御部に一体に形成されたものであっ
てもよい。
(8)上記実施形態のタンクレール20は、2本の整列路25を備えるものであったが
、整列路25を1本或いは3本以上備えるものであってもよい。
(9)上記実施形態では案内凸部32及びずらし凸部33は各整列路25に1条で形成
されていたが、各整列路25毎に2条ずつ形成されるものや天井板30の全幅に亘って形
成されるものでもよい。
(10)上記実施形態では突条26が第1段差部27A及び第2段差部27Bを越える
ごとに順に勾配が急になるように変化させたが、勾配を等しくしたものであってもよい。
また、上記実施形態では勾配を3段階に変化させたが2段階に変化させたり、4段階以上
に変化させるものであってもよい。
(11)上記実施形態のタンクレール20に対して、団塊化したパチンコ球が底壁21
と天井板30との双方に接触した際に底壁21と天井板30との間に電流が流れるように
して、この電流を検知して振動する振動機を取り付けたものであってもよい。
(12)また、上記実施形態は本発明をパチンコ機に適用したものであったが、パチン
コ機以外の遊技機に適用したものであってもよい。ここで、遊技機とは、パチンコ機やス
ロットマシン、あるいはパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを含む。パチン
コ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所
定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作
動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別
情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には
、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放
されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カー
ドへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
また、スロットマシンの基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的
表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作
レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばスト
ップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的
表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として
、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備えたものが挙げら
れる。この場合、遊技媒体は、コイン、メダル等が代表例として挙げられる。
また、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものの基本構成としては、複数の識
別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始さ
れ、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過
することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別
情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状
態発生手段を備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開
始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出さ
れるように構成されたものが挙げられる。
本発明の目的を達成する為に上記実施形態から把握できるその他の技術的思想について
下記に説明する。また、下記[1]乃至[16]のいずれかを任意で組み合わせたものも
本願の技術的思想に含まれる。
[1]前記段差部の上流側における前記整列路の底壁に下流側を引くくする予備段差部が
設けられていることを特徴とするタンクレール。
このような構成によれば、段差部に進入する前の段階において、予備段差部でもってパ
チンコ球の積み重なりを予備的に崩すことができる。
[2]前記段差部の上流側における前記整列路の底壁に下流側を引くくする予備段差部が
設けられていると共に、前記予備段差部の下流側の底壁の勾配を前記予備段差部の上流側
の勾配よりも急勾配とし、かつ、前記予備段差部の下流側の行程を上流側の行程よりも短
くなるように形成されたことを特徴とするタンクレール。
このような構成によれば、段差部に進入するパチンコ球の速度が過度に大きくなって噛
み込みが生じ易くなることを規制して、球詰まりを防止することが可能である。
[3]前記整列路の底壁に下流側を低くする段差部が設けられると共に、前記段差部の下
流側の底壁の勾配を上流側の勾配よりも急勾配とし、かつ、前記段差部の上流側の行程を
全体の行程の2分の1以上とすることを特徴とするタンクレール。
段差部の上流側の行程を全体の行程の2分の1以上とすることにより、所定の長さを有
し、かつ、所定の高低差を備える整列路において、勾配の緩い段差部の上流側の行程が長
くなって、残りの行程における高低差が大きくなる。これにより、段差部の下流側の行程
をより急勾配に形成できるので、段差部の上流側と下流側とを流下するパチンコ球の速度
差を大きくして、先行するパチンコ球に後方のパチンコ球が追いついて球詰まりが生ずる
ことを確実に防止することが可能となる。
[4]前記整列路における底壁に突条が形成されているところに特徴を有するタンクレー
ル。
パチンコ球は突条の上を通過させ、突条に隣接して低くなった箇所にパチンコ球に付着
したゴミ等を落下させることができ、落下したゴミ等が後続のパチンコ球に再度付着する
ことを防止できる。
[5]パチンコ球を前記賞球制御部に供給する直前の底壁に2条の突条が形成されている
ことを特徴とするタンクレール。
このような構成によれば、パチンコ球を賞球制御部に供給する直前の底壁では2条の突
条でもって、パチンコ球の底面を2点で支持するので、パチンコ球を支持する底面が平坦
面のものや1条の突条のもののようにパチンコ球の底面を1点で支持するものに比べてパ
チンコ球の流れを安定させることができ、賞球制御部に対してパチンコ球を安定的に供給
することが可能となる。
[6]前記整列路の底壁に形成された突条の上端面の断面形状は平坦面となっているとこ
ろに特徴を有するタンクレール。
突条の上端面が平坦面なので、突条を通過するパチンコ球が蛇行しても突条の幅の範囲
内で安定して通過させることができる。
[7]前記整列路の底壁に形成された突条の上端面の断面形状が球面状のような曲面をな
すところに特徴を有するタンクレール。
突条の上端面が曲面をなすので、パチンコ球との摩擦を低減させ、円滑に通過させるこ
とが可能となる。
[8]前記整列路における前記段差部の上流側の底壁が平坦面をなすところに特徴を有す
るタンクレール。
平坦面なのでパチンコ球が蛇行しても安定して通過させることが可能となる。
[9]前記整列路の幅方向の間隔がパチンコ球の直径よりも僅かに大きく設定されてい
ることを特徴とするタンクレール。
整列路の幅方向の間隔がパチンコ球の直径よりも僅かに大きく設定されているので、パ
チンコ球を挿通させ易く、また、上に乗っているパチンコ球が崩れる際の幅方向の自由度
が高まるから、パチンコ球を崩し易い。
[10]本体を導電性樹脂で形成すると共に前記本体に対してアース接続することを特徴
とするタンクレール。
帯電防止が図ることが可能となる。
[11]前記整列路における前記段差部の下流側に隣接させて導電板が敷設されて、この
導電板がアース接続されたことを特徴とするタンクレール。
このような構成によれば、例えば3個モデルが第2段差部27Bを落ち込む際に他のパ
チンコ球から瞬間的に離脱した先頭球を導電板28に接触させることで、先頭球に帯電し
ていた電荷のみを除去させることができるので、複数個のパチンコ球に帯電している電荷
を除去する場合に比べて電位差が小さくなり、周辺の電子機器に影響を及ぼす怖れのある
ノイズを小さくすることが可能となる。
[12]前記導電板は前記整列路の底面形状に沿って曲げ加工した薄板状をなすことを特
徴とするタンクレール。
整列路に対する敷設が容易である。
[13]前記導電板は突条の幅と同じ板厚で整列路の底壁に貫通させて前記突条を形成す
るところに特徴を有するタンクレール。
板状の導電板を差し込むことにより形成できるので、組付けが容易である。
[14]前記噛み込み規制部の前記案内部又は前記段差部のいずれか一方又は双方が前記
貯留タンク或いは前記賞球制御部に一体に形成されたことを特徴とするタンクレール。
一体に形成されているので、組付けが容易である。
[15]前記整列路において球詰まりを検知する検知手段を備えると共に、前記検知手段
による球詰まりの検知によって駆動されて前記整列路を振動させる振動機を備えたことを
特徴とするタンクレール。
検知機能が整列路における球詰まりを検知すると振動機が整列路を振動させて、パチン
コ球の積み重なりを崩すことができるので、球詰まりを一層確実に防ぐことが可能となる

[16]前記整列路において底壁と天井壁とに端子部が臨ませてあり、前記端子部間が団
塊化したパチンコ球で接触されて振動機の駆動回路が閉成されることを特徴とするタンク
レール。
団塊化したパチンコ球が底壁と天井壁との双方の端子部に接触した瞬間に駆動回路が閉
成されて振動機が振動する構成であるので、球詰まりの検知を容易に行うことが可能とな
る。
パチンコ機の背面図 タンクレールの分解斜視図 タンクレールの断面図 2個モデルが第2段差部に達する直前に係るタンクレールの拡大断面図 図4のX−Xにおける断面図 2個モデルが第2段差部を通過中に係るタンクレールの拡大断面図 図6のY−Yにおける断面図 3個モデルが第2段差部に達する直前に係るタンクレールの拡大断面図 3個モデルが第2段差部を通過中に係るタンクレールの拡大断面図 他の実施形態に係る天井板の斜視図 他の実施形態に係るタンクレールの拡大断面図 図11のZ−Zにおける断面図 他の実施形態に係るタンクレールの拡大断面図 図14のW−Wにおける断面図
12…貯留タンク
13…賞球制御部
20…タンクレール
25…整列路
26L…下流側突条(落下受け部)
27B…第2段差部(段差部)
29…開口部

Claims (1)

  1. 上流側の貯溜タンクに蓄積されたパチンコ球を整列路に沿って流下させ、下流側の賞球制御部に対して供給する樋状のタンクレールであって、
    前記整列路は、その途中に下流側を低くする段差部が設けられ、かつ、
    この段差部の上流側はパチンコ球の最下点を支持するようになっている共に、段差部に
    隣接する部分であって段差部の下流側にはパチンコ球をその最下点より上位で支持する落
    下受け部が設けられ、
    さらにこの段差部の上流側における前記整列路の底壁には下流側を低くする予備段差部が設けられていることを特徴とするタンクレール。
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