JP2009081037A - 燃料電池スタック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料電池スタック装置は、スタック2と、第1係合部34をもつ第1エンドプレート3と、第2係合部44をもつ第2エンドプレート4と、スタック2の各セルを互いに密接させる方向に付勢する付勢部材5と、テンションプレート6とを備えている。テンションプレート6では、付勢部材5の付勢力により第1係合部34に係脱可能に係合する第1被係合部61と、付勢部材5の付勢力により第2係合部44に係脱可能に係合する第2被係合部62とが設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明を具体化した実施形態1について図1〜図12を参照しつ説明する。燃料電池スタック装置1は定置用でも車両用でも良い。図1は燃料電池スタック装置1の平面視を示す。図2は燃料電池スタック装置1の側面視を示す。図1に示すように、燃料電池スタック装置1は、燃料電池のスタック2と、第1エンドプレート3と、第2エンドプレート4と、付勢部材5と、スタック2の積層方向(矢印X方向)に沿ったスタック側面23をそれぞれ覆うように対向するテンションプレート6(合計2個)とを備えている。スタック2は、燃料電池のプレート状のセル20を積層方向(矢印X方向)に積層して形成されている。セル20は、固体高分子系または無機系のイオン伝導膜を有する膜電極接合体と、膜電極接合体の燃料極に燃料を供給する燃料用の配流板と、膜電極接合体の酸化剤極に酸化剤を供給する酸化剤用の配流板とを備えている。図1に示すように、スタック2の積層方向(矢印X方向)において、スタック2の外側には、電気エネルギ取り出し用の端子部材21が配置されている。スタック2の積層方向(矢印X方向)において、スタック2の外側には、電気絶縁性をもつ第1絶縁部材22および第2絶縁部材23が配置されている。第1絶縁部材22の外側に位置するように、プレッシャプレート24が第1絶縁部材22と第1エンドプレート3との間に配置されている。
図13は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。第1包囲壁36は第1凹部35をもつ。第1凹部35において、軽量化等のため、入口35iと反対側にも開口35kが形成されている。前述したように、テンションプレート6と第1エンドプレート3とを組み付けるときには、テンションプレート6の第1被係合突起602をもつ辺601aは、第1係合部34の第1包囲壁36の端面36pに押圧されて係合する。かかる係合構造であるため、第1包囲壁36の開口35kを形成しても、係合力の維持には支障がないためである。更にプレス工程において型抜き性が容易である。本実施形態においても、第1エンドプレート3および第2エンドプレート4とテンションプレート6とは、締結ボルトを用いることなく、組み付けられる。
図14(A)(B)は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図14(A)(B)は、第2エンドプレート4とテンションプレート6とが係合する過程を表す断面図を示す。まず、図14(A)に示すように、矢印Y方向において、テンションプレート6(一点鎖線で示す)を第2エンドプレート4の第2フランジ部41に対向させる。次に、テンションプレート6を第1エンドプレート3に対して矢印Y1方向に沿って相対移動させて更に接近させる。これにより図14(A)に示すように、第2エンドプレート4の第2フランジ部41の第2係合部44と、テンションプレート6の第2被係合部62の第2被係合開口621とを嵌め込む。
図15(A)(B)は実施形態4を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。第2エンドプレート4の第2フランジ部41には、第2係合部44が形成されている。第2係合部44は、実施形態1と同様の構成をもち、第2凹部45を形成する第2包囲壁46を備えている。第2包囲壁46は袋壁状とされている。図15(A)(B)に示すように、テンションプレート6の第2被係合部62Bは、テンションプレート6をプレス成形により部分的に曲成した凸をなす爪状の第2被係合突起622Bと、第2凹み部627とを有する。第2被係合突起622Bは、テンションプレート6から第2エンドプレート4の第2プレート部40に向けてプレス成形(冷間加工,温間加工および熱間加工)により部分的に曲成されている。この場合、プレス成形が冷間加工であれば、第2被係合突起622Bの加工硬化による強化が期待される。
図16(A)(B)は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。第2エンドプレート4の第2フランジ部41には、第2係合部としての第2係合孔44Cが形成されている。第2係合孔44Cは、第2フランジ部41の厚み方向に貫通する。テンションプレート6の第2被係合部62Cは、テンションプレート6をプレス成形により部分的に曲成した凸をなす爪状をなす第2被係合突起622Cと、凹状部627とを有する。
図17は実施形態6を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成、同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。テンションプレート6には窓開口が形成されていないため、更なる強化が図られる。
上記した実施形態1によれば、軽量化用の開口窓65は仮想線Paに沿って形成されているが、場合によっては、仮想線Pc,Peに沿って開口窓65を形成しても良い。更に上記した実施形態1によれば、酸化剤導入孔71、冷却水導入孔73、燃料導入孔75、酸化剤導出孔72、冷却水導出孔74、燃料導出孔76が第2エンドプレート4の第2プレート部40に形成されているが、これに限らず、第1エンドプレート3の第1プレート部30に形成されていても良い。
Claims (5)
- 燃料電池のセルを積層方向に積層して形成されたスタックと、
前記スタックの積層方向の一端部側に配置され第1係合部をもつ第1エンドプレートと、
前記スタックの積層方向の他端部側に配置され第2係合部をもつ第2エンドプレートと、
前記第1エンドプレートと前記第2エンドプレートとの間に配置され前記第1エンドプレートおよび前記第2エンドプレートを互いに離間する方向に付勢させることにより、前記スタックの各前記セル同士を互いに密接させる方向に付勢する付勢部材と、
前記スタックの積層方向に沿ったスタック側面を覆うように前記第1エンドプレートと前記第2エンドプレートとの間に配置され、前記付勢部材の付勢力を受けて前記第1係合部に係脱可能に係合する前記第1被係合部と前記付勢部材の付勢力を受けて前記第2係合部に係脱可能に係合する第2被係合部とを備えるテンションプレートと、を具備していることを特徴とする燃料電池スタック装置。 - 請求項1において、前記スタックの積層方向と交差する方向に沿って前記テンションプレートを前記第1エンドプレートおよび前記第2エンドプレートに対して相対移動させて接近させることにより、前記第1係合部と前記第1被係合部とを対面させると共に前記第2係合部と前記第2被係合部とを対面させる対面操作と、前記対面操作後に前記付勢部材の付勢力を受けて前記第1エンドプレートおよび前記第2エンドプレートを前記スタックの積層方向において互いに離間させる方向に付勢させて相対移動させる付勢操作とにより、
前記第1エンドプレートの前記第1係合部は、前記テンションプレートの前記第1被係合部と係脱可能に係合すると共に、前記第2エンドプレートの前記第2係合部は、前記テンションプレートの前記第2被係合部と係脱可能に係合することを特徴とする燃料電池スタック装置。 - 請求項1または2において、前記テンションプレートの前記第1被係合部は、前記テンションプレートを厚み方向に貫通する第1被係合開口と、前記第1被係合開口の縁部に形成された第1被係合突起とを備えており、
前記テンションプレートの前記第2被係合部は、前記テンションプレートを厚み方向に貫通する第2被係合開口と、前記第2被係合開口の縁部に形成された第2被係合突起とを備えており、
前記第1エンドプレートの前記第1係合部は、前記第1被係合突起が嵌まる第1凹部を形成する第1包囲壁を備え、
前記第2エンドプレートの前記第2係合部は、前記第2被係合突起が嵌まる第2凹部を形成する第2包囲壁を備えていることを特徴とする燃料電池スタック装置。 - 請求項1〜3のうちの一項において、前記テンションプレートは軽量化用の開口窓を備えていることを特徴とする燃料電池スタック装置。
- 請求項4において、前記開口窓は、前記テンションプレートにおいて、前記第1被係合部と第2被係合部との間に形成されていることを特徴とする燃料電池スタック装置。
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