JP2009080204A - 光電気混載パッケージ、光電気混載モジュール - Google Patents

光電気混載パッケージ、光電気混載モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】光信号の損失、劣化を確実に低減できる光電気混載パッケージを提供すること。
【解決手段】光電気混載パッケージ2は、配線基板10、はんだボール49及び光素子24を備える。はんだボール49は、配線基板10の裏面13に位置するはんだボール接合部48上に接合され、光導波路付き基板61への搭載時に光導波路付き基板61に接続される。光素子24は、発光部25を光導波路81側に向けた状態で、配線基板10の裏面13に位置する光素子実装部55上に実装される。はんだボール接合部48の表面から光素子実装部55の表面との段差A1は、はんだボール49の最大径A2の半分以上の大きさである。
【選択図】図2

Description

本発明は、光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージ、光電気混載モジュールに関するものである。
近年、インターネットに代表される情報通信技術の発達や、情報処理装置の処理速度の飛躍的向上などに伴って、画像等の大容量データを送受信するニーズが高まりつつある。かかる大容量データを情報通信設備を通じて自由にやり取りするためには10Gbps以上の情報伝達速度が望ましく、そのような高速通信環境を実現しうる技術として光通信技術に大きな期待が寄せられている。一方、機器内の配線基板間の接続、配線基板内の半導体チップ間での接続、半導体チップ内での接続など、比較的短い距離における信号伝達経路に関しても、高速で信号を伝送することが近年望まれている。このため、従来一般的であった金属ケーブルや金属配線から、光導波路等を用いた光伝送へと移行することが理想的であると考えられている。
そして近年では、光素子、光素子を支持する配線基板、光導波路を支持する光導波路付き基板等を備え、光導波路と光素子との間で光通信を行う光電気混載モジュールが各種提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1では、光信号を送受信する光素子が実装された回路基板(配線基板)を、はんだボールを介してマザーボード(光導波路付き基板)上に搭載し、回路基板やマザーボードを透明プラスチックで形成して光信号が通過するようにした構造が提案されている。特許文献2では、光信号を送受信する光半導体素子(光素子)が実装されるとともに、光信号が通過する光入出力貫通孔が設けられた回路配線基板(配線基板)を、ボール電極(はんだボール)を介して電気光配線基板(光導波路付き基板)上に搭載した構造が提案されている。
特開2005−202382号公報(図2〜図5など) 特開2005−79385号公報(図1,図3など)
ところが、特許文献1,2に記載の従来技術には以下の問題がある。即ち、配線基板を光導波路付き基板に搭載したとしても、はんだボールの高さにより、光素子と光導波路との間に大きな空間(ギャップ)が生じてしまう。その結果、光信号が上記のギャップを伝搬する際に光信号の損失(結合損失)、劣化が生じやすくなる。しかも、光素子は肉薄化される傾向にあるため、ギャップがさらに大きくなりやすい。
そこで、特許文献1,2に記載の従来技術では、配線基板や光導波路付き基板にレンズを設けて光信号を確実に伝搬させることにより、光信号の損失、劣化を低減する技術が提案されている。しかし、レンズには高い加工精度が必要である上、レンズを設けることで部品点数や工数が増えるため、製造コストが上昇してしまう。しかも、特許文献1,2に記載の構造では、光信号がレンズを通過する際に集光するため、配線基板を光導波路付き基板に搭載する際に光軸ずれが生じないように位置決めすることが困難である。ゆえに、光信号の損失、劣化を防止するための新たな解決策が求められている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光信号の損失、劣化を確実に低減できる光電気混載パッケージ及び光電気混載モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては以下のものがある。光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)に搭載可能な光電気混載パッケージ(2,3,4,120,123,126)であって、主面(12)及び前記主面(12)の反対側に位置する裏面(13)を有する配線基板(10,100,110)と、前記配線基板(10,100,110)の前記裏面(13)に位置するはんだボール接合部(48)上に接合され、前記光導波路付き基板(61)への搭載時に前記光導波路付き基板(61)に接続される複数のはんだボール(49)と、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路(81)側に向けた状態で、前記配線基板(10,100,110)の前記裏面(13)に位置する光素子実装部(55,56)上に実装された光素子(24)とを備え、前記はんだボール接合部(48)の表面から前記光素子実装部(55,56)の表面との段差(A1)が、前記はんだボール(49)の最大径(A2)の半分以上の大きさであることを特徴とする光電気混載パッケージ。
従って、手段1の光電気混載パッケージによると、はんだボール接合部の表面から光素子実装部の表面との段差が、はんだボール接合部上に接合されたはんだボールの最大径の半分以上の大きさである。このため、光電気混載パッケージを光導波路付き基板に搭載した際に、光素子実装部上に実装された光素子と光導波路付き基板が備える光導波路との間に生じる空間が小さくなる。これに伴い、光素子と光導波路とをつなぐ光路が短くなるため、光信号が上記の空間を伝搬する際において光信号の損失、劣化を確実に低減することができる。なお、上記の空間を小さくするためには、光素子実装部がはんだボール接合部よりも光導波路付き基板側に突出していることがよい。
さらに、前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差は、前記はんだボールの最大径の10分の9以下の大きさであることが好ましい。このようにすれば、光素子実装部上に光素子を実装し、光電気混載パッケージを光導波路付き基板に搭載したとしても、光素子が光導波路付き基板に接触しにくくなる。
光電気混載パッケージを構成する配線基板としては、例えば、樹脂配線基板、セラミック配線基板、ガラス配線基板または金属配線基板が使用可能であるが、コスト面を考慮すると樹脂配線基板であることが好ましい。なお、樹脂配線基板に比較して熱伝導性の高いセラミック配線基板を用いた場合には、配線基板が熱膨張によって変形しにくくなるため、光素子実装部上に光素子を実装した場合に、光素子と光導波路とを位置合わせした状態に保持しやすくなる。また、発生した熱が効率良く放散されるため、光素子実装部に光素子を接続した場合には、放熱性の悪化に起因する発光波長のズレが回避され、動作安定性・信頼性に優れた配線基板を実現することができる。
かかる樹脂配線基板の好適例を挙げると、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイド−トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)等からなる配線基板がある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料からなる配線基板を使用してもよい。また、セラミック配線基板の好適例としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、ベリリア、ムライト、低温焼成ガラスセラミック、ガラスセラミック等からなる配線基板を挙げることができる。金属配線基板の好適例としては、例えば、銅からなる配線基板、銅合金からなる配線基板、銅以外の金属単体からなる配線基板、銅以外の合金からなる配線基板などを挙げることができる。
なお、前記配線基板の前記主面側に、半導体集積回路素子を搭載可能な半導体集積回路素子搭載領域が設定されることが好ましい。このようにすれば、半導体集積回路素子搭載領域と配線基板の裏面に位置する光素子実装部との距離が長くなり、ひいては、半導体集積回路素子搭載領域に搭載した半導体集積回路素子と光素子実装部上に実装した光素子との距離が長くなる。このため、半導体集積回路素子の熱が光素子に与える悪影響(例えば、放熱性の悪化に起因する発光波長のズレ)を低減することができ、光素子の信頼性が向上する。ここで、「半導体集積回路素子」とは、主としてコンピュータのマイクロプロセッサ等として使用される素子をいう。
また、前記配線基板の前記主面側であって前記光素子実装部の反対側となる箇所に凹部が形成され、前記凹部の底面上に前記半導体集積回路素子搭載領域が設定されるとともに、前記配線基板の前記主面上に、前記半導体集積回路素子搭載領域に搭載された半導体集積回路素子の熱を外部に放出する放熱手段を設けることが好ましい。このようにすれば、半導体集積回路素子の熱が放熱手段で放出されて少なくなるため、半導体集積回路素子の熱が光素子に与える悪影響をより確実に低減でき、光素子の信頼性がよりいっそう向上する。また、半導体集積回路素子が凹部内に配置されるため、放熱手段を設けたとしても光電気混載パッケージが肉厚になりにくい。さらに、配線基板の主面において光素子実装部の反対側となる箇所に凹部が形成されている。なお上記したように、光素子実装部がはんだボール接合部よりも光導波路付き基板側に突出している場合、配線基板において光素子実装部が位置する部分の肉厚は、配線基板においてはんだボール接合部が位置する部分の肉厚よりも厚くなっている可能性が高い。よって、上記の箇所に凹部を形成したとしても、配線基板の強度低下が防止される。また、配線基板の主面において光素子実装部の反対側のとなる箇所に凹部を形成すれば、光素子実装部上に実装された光素子と、凹部の底面(半導体集積回路素子搭載領域)に搭載された半導体集積回路素子とをつなぐ配線が短くなる。
さらに、前記配線基板の前記主面の外周部に面接合される矩形枠状に形成された補強材を備え、前記凹部は、前記配線基板の前記主面と前記補強材の内壁面とによって構成され、前記放熱手段は、前記補強材上に設けられていることが好ましい。このような構成であれば、配線基板の外周部の肉厚が配線基板の中央部の肉厚よりも薄い場合に、強度の低い配線基板の外周部を補強材によって補強することができる。なお、補強材の熱伝導性を比較的高くすれば、補強材と放熱手段とからなる放熱構造を得ることができる。
光電気混載パッケージを構成する配線基板は、樹脂絶縁層と金属導体層とを備えた多層配線基板であることがよい。前記金属導体層は前記主面や前記裏面に形成されていてもよいし、基板内部に形成されていてもよい。また、これらの金属導体層の層間接続を図るために、基板内部にスルーホール導体が形成されていてもよい。なお、かかる金属導体層やスルーホール導体は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などからなる導電性金属ペーストを印刷または充填することにより形成される。そして、このような金属導体層には電気信号が流れるようになっている。なお、このような多層配線基板に加えて、例えば、樹脂絶縁層と金属導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に有するビルドアップ多層配線基板を用いることも許容される。このようにすれば、配線基板の高密度化を図りやすくなる。また、前記主面側に半導体集積回路素子搭載領域が設定されている場合、前記光素子は、前記ビルドアップ多層配線基板を介して、半導体集積回路素子搭載領域に搭載される半導体集積回路素子に電気的に接続される。
前記はんだボール接合部及び前記光素子実装部は、例えば導電性金属により形成された金属層であることが好ましい。前記導電性金属としては特に限定されないが、例えば銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属としては、例えば、スズ及び鉛の合金であるはんだ等を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属として、鉛フリーのはんだ(例えば、Sn−Sb系はんだ、Sn−Ag系はんだ、Sn−Ag−Cu系はんだ、Sn−Ag−Bi系はんだ、Sn−Ag−Bi−Cu系はんだ、Sn−Zn系はんだ、Sn−Zn−Bi系はんだ、Au−Ge系はんだ、Au−Sn系はんだ、Au−Si系はんだ等)を用いても勿論よい。また、はんだボール接合部及び光素子実装部を形成する方法としては、エッチング、めっき、金属ペーストの印刷焼成、金属箔の貼付、スパッタリング、蒸着、イオンプレーティングなどが挙げられる。
前記複数のはんだボールは、はんだ合金によって形成される。前記はんだ合金は、はんだボール接合部や、光導波路付き基板の接続端子等の材質等に応じて適宜選択されるが、90Pb−10Sn、95Pb−5Sn、40Pb−60SnなどのPb−Sn系はんだ、Sn−Sb系はんだ、Sn−Ag系はんだ、Sn−Ag−Cu系はんだ、Au−Ge系はんだ、Au−Sn系はんだ、Au−Si系はんだなどによって形成される。特に、前記複数のはんだボールは上記した鉛フリーはんだからなることが好ましい。このようにすれば、はんだボールに鉛が含まれていないため、配線基板の環境への負荷を低くすることができる。
なお、前記はんだボールの最大径は例えば500μm以上に設定される。仮に、はんだボールの最大径が500μm未満であると、光電気混載パッケージを光導波路付き基板に搭載した際に光素子と光導波路との間に生じる空間が小さくなりすぎるため、光素子実装部上に光素子を実装することが困難になる。また、光導波路付き基板の主面(はんだボールとの接続面)は波打っていることが多いため、はんだボールの最大径が例えば100μm程度になると、はんだボールを光導波路付き基板に上手く接続できなくなる。
光電気混載パッケージは、光素子実装部上に実装された光素子を備えている。光素子は、光素子実装部の数に合わせて1つまたは2つ以上実装される。その実装方法としては、例えば、ワイヤボンディングやフリップチップボンディング等の手法を採用することができ、特には、フリップチップボンディングを採用することが好ましい。このようにすれば、ワイヤボンディングよりも、信頼性や電気的特性が向上する。また、ワイヤボンディングを採用した場合、光素子が厚い場合にワイヤが長くなってしまう。なお、発光部を有する光素子(即ち発光素子)としては、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)、半導体レーザーダイオード(Laser Diode ;LD)、面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser;VCSEL)等を挙げることができる。これらの発光素子は、入力した電気信号を光信号に変換した後、その光信号を所定部位に向けて発光部から出射する機能を有している。一方、受光部を有する光素子(即ち受光素子)としては、例えば、pinフォトダイオード(pin Photo Diode ;pin PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)等を挙げることができる。これらの受光素子は、光信号を受光部にて入射し、その入射した光信号を電気信号に変換して出力する機能を有している。なお、光素子は発光部及び受光部の両方を有するものであってもよい。光素子に使用する好適な材料としては、例えば、Si、Ge、InGaAs、GaAsP、GaAlAsなどを挙げることができる。このような光素子(特に発光素子)は、動作回路によって動作される。光素子及び動作回路は、例えば、配線基板に形成された導体層(前記金属導体層)を介して電気的に接続されている。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては以下のものがある。光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)と、前記光導波路付き基板(61)上に搭載された光素子付き光電気混載パッケージ(2,3,4,120,123,126)とを備えた光電気混載モジュール(1)であって、前記光素子付き光電気混載パッケージ(2,3,4,120,123,126)は、主面(12)及び前記主面(12)の反対側に位置する裏面(13)を有する配線基板(10,100,110)と、前記配線基板(10,100,110)の前記裏面(13)に位置するはんだボール接合部(48)上に接合され、前記光導波路付き基板(61)への搭載時に前記光導波路付き基板(61)に接続される複数のはんだボール(49)と、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路(81)側に向けた状態で、前記配線基板(10,100,110)の前記裏面(13)に位置する光素子実装部(55,56)上に実装された光素子(24)とを備え、前記はんだボール接合部(48)の表面から前記光素子実装部(55,56)の表面との段差(A1)が、前記はんだボール(49)の最大径(A2)の半分以上の大きさであることを特徴とする光電気混載モジュール。
従って、手段2の光電気混載モジュールによると、はんだボール接合部の表面から光素子実装部の表面との段差が、はんだボール接合部上に接合されたはんだボールの最大径の半分以上の大きさであるため、光素子実装部上に実装された光素子と光導波路付き基板が備える光導波路との間に生じる空間が小さくなる。これに伴い、光素子と光導波路とをつなぐ光路が短くなるため、光信号が上記の空間を伝搬する際において光信号の損失、劣化を確実に低減することができる。
ここで、光導波路付き基板としては、例えば、樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板または金属基板が使用可能であるが、コスト面を考慮すると樹脂基板であることが好ましい。また、光導波路付き基板は、絶縁層と導体層とを備えた光導波路付き配線基板であることがよく、特には多層配線基板であることがよい。なお、このような配線基板に加えて、例えば、絶縁層と導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に備えるビルドアップ多層配線基板を用いることも許容される。
また、光導波路付き基板は前記光導波路を備えている。光導波路付き基板は、1つの光導波路のみを備えていてもよく、2つ以上の光導波路を備えていてもよい。光導波路とは、光信号が伝搬する光路となるコア及び前記コアを取り囲むクラッドを有した板状またはフィルム状の部材を指し、例えば、ポリマ材料等からなる有機系の光導波路、石英ガラスや化合物半導体等からなる無機系の光導波路等がある。前記ポリマ材料としては、感光性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを選択することができ、具体的には、フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、UV硬化性エポキシ樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが好適である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態の光電気混載モジュールを、図1〜図7に基づき詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の光電気混載モジュール1は、光導波路付き配線基板61(光導波路付き基板)の上面62上に、3つの光素子付き光電気混載パッケージ2,3,4を搭載することで構成される。
本実施形態の光導波路付き配線基板61は、上面62及び下面63を有する平面視略矩形状の板部材である。光導波路付き配線基板61は、基板本体69及び光導波路81などを備えている。図3に示されるように、基板本体69は、樹脂絶縁層64と金属導体層65とによって構成された多層配線基板である。樹脂絶縁層64は、例えば、厚さ約30μmであって、連続多孔質PTFEにエポキシ樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料や、厚さ約100μmのガラス布基材エポキシ樹脂からなる。
図3に示されるように、樹脂絶縁層64における複数箇所には、樹脂絶縁層64の厚さ方向に貫通する内部導通用のスルーホール部66が形成されている。そして、これらのスルーホール部66は、層の異なる金属導体層65を電気的に接続する役割を果たしている。また、光導波路付き配線基板61の上面62において各々のスルーホール部66の上端面がある位置には、接続端子であるパッド67が配置されている。
図1〜図3に示されるように、前記光導波路81は、光導波路付き配線基板61の上面62側に設けられた取付凹部68内に形成されており、上面が光導波路付き配線基板61の上面62と面一になっている。光導波路81は、コア83及びそれを取り囲むクラッド84を有している。なお、実質的にコア83は光信号が伝搬する光路となる。本実施形態の場合、コア83及びクラッド84は、屈折率等の異なる透明なポリマ材料、具体的には屈折率等の異なるPMMA(ポリメチルメタクリレート)により形成されている。光路となるコア83の本数は12であって、それらは直線状をなしており、互いに平行に延びるように形成されている。
光導波路81における所定の箇所には、光導波路81の下面にて開口するV字溝85が形成されている。このV字溝85の先端はコア83のある深さにまで及んでいる。V字溝85の内面は光導波路付き配線基板61の上面62に対して約45°の角度を持つ傾斜面となっていて、その傾斜面には光を全反射可能な金属からなる薄膜87が蒸着されている。その結果、光を90°の角度で反射する光路変換用ミラーが構成される。
図2,図3に示されるように、前記光電気混載パッケージ2は配線基板10を備えている。配線基板10は、主面12及びその反対側に位置する裏面13を有し、縦50.0mm×横50.0mm×厚さ1.0mmの正方形板状をなしている。また、配線基板10は、ガラスエポキシからなる略矩形板状のコア基板14(コア部)を有するとともに、コア基板14の表層であるコア主面15(図3では上面)上に第1ビルドアップ層31を有し、同じくコア基板14の表層であるコア裏面16(図3では下面)上に第2ビルドアップ層32を有するビルドアップ多層配線基板である。
図3に示されるように、コア基板14における複数箇所には、コア主面15及びコア裏面16を貫通するスルーホール導体17が形成されている。これらのスルーホール導体17は、コア基板14のコア主面15側とコア裏面16側とを接続導通している。なお、スルーホール導体17の内部は、例えばエポキシ樹脂などの閉塞体18で埋められている。そして、スルーホール導体17における開口部には銅めっき層からなる蓋状導体19が形成され、その結果スルーホール導体17が塞がれている。また、コア基板14のコア主面15及びコア裏面16においてスルーホール導体17が存在しない箇所には、銅めっき層からなる配線パターン20が形成されている。
前記第1ビルドアップ層31は、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)からなる3層の樹脂絶縁層33と、銅からなる金属導体層42とを交互に積層した構造を有している。また、各樹脂絶縁層33における複数箇所には、金属導体層42に接続される内層接続ビア導体43が形成されている。さらに、第3層の樹脂絶縁層33の表面は、ソルダーレジスト37によってほぼ全体的に覆われている。
図1〜図3に示されるように、前記配線基板10の前記主面12側には、主面側凹部50,51が形成されている。主面側凹部50は、配線基板10の主面12側において基板中央部となる領域に配置され、平面視略矩形状をなしている。一方、主面側凹部51は、配線基板10の主面12側において主面側凹部50よりも基板外周側となる領域に配置され、平面視略矩形状をなしている。また、主面側凹部50の底面上には、それぞれ平面略矩形状をなす複数のCPU接続用端子(図示略)が形成され、主面側凹部51の底面上には、それぞれ平面視略矩形状をなす複数のドライバIC接続用端子57が形成されている。各CPU接続用端子及び各ドライバIC接続用端子57は、互いに電気的に接続されている。そして、配線基板10の主面12側において各CPU接続用端子が属する領域(主面側凹部50の底面)や、配線基板10の主面12側において各ドライバIC接続用端子57が属する領域(主面側凹部51の底面)が、半導体集積回路素子搭載領域23となる。なお、主面側凹部50,51の底面は、それぞれ第1層の樹脂絶縁層33の表面の一部である。また、CPU接続用端子及びドライバIC接続用端子57の表面上には、それぞれはんだボール45が配設されている。
図1に示されるように、半導体集積回路素子搭載領域23に属するCPU接続用端子の表面上に配設された各はんだボール45には、半導体集積回路素子であるICチップ21(CPU)が接合されている。MPUとしての機能を有するICチップ21は、縦10.0mm×横7.5mm×厚さ0.7mmの矩形平板状をなしている。ICチップ21の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ICチップ21の下面側には、複数の素子側端子(図示略)が格子状に設けられている。
図1〜図3に示されるように、半導体集積回路素子搭載領域23に属する前記ドライバIC接続用端子57の表面上に配設された各はんだボール45には、半導体集積回路素子であるドライバIC22が接合されている。本実施形態のドライバIC22は、縦3.5mm×横2.5mmの略矩形平板状をなしている。このドライバIC22の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ドライバIC22の有する複数の端子28は、各はんだボール45上にそれぞれ接合されている。
図3に示されるように、前記第2ビルドアップ層32は、上述した第1ビルドアップ層31と略同じ構造を有している。即ち、第2ビルドアップ層32は、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)からなる3層の樹脂絶縁層34と、金属導体層42とを交互に積層した構造を有している。また、各樹脂絶縁層34における複数箇所には、金属導体層42などに接続される内層接続ビア導体47が形成されている。
図3等に示されるように、第3層の樹脂絶縁層34の表面上(即ち、前記配線基板10の前記裏面13上)であって、前記主面側凹部51の反対側となる箇所には、それぞれ平面視略矩形状をなす複数の光素子接続用端子55(光素子実装部)が形成されている。また、各光素子接続用端子55の表面上には、それぞれはんだボール56(光素子実装部)が配設されている。
図1〜図3に示されるように、光素子接続用端子55の表面上に配設されたはんだボール56には、光素子(発光素子)の一種であるVCSEL24が、発光面を下方(前記光導波路81側)に向けた状態でフリップチップボンディングによって実装されている。本実施形態のVCSEL24は、縦3.0mm×横0.25mm×厚さ0.2mmの略矩形平板状をなしている。このVCSEL24は、同VCSEL24の長手方向に沿って一列に並べられた複数(ここでは12個)の発光部25を発光面内に有している。これらの発光部25は、配線基板10の裏面13に対して直交する方向(即ち、図2,図3において下方向)に、所定波長のレーザー光(光信号)を出射するようになっている。また、VCSEL24の有する複数の端子29は、各はんだボール56にそれぞれ接合されている。VCSEL24は、光素子接続用端子55、前記内層接続ビア導体43,47、前記蓋状導体19、前記スルーホール導体17及び前記ドライバIC接続用端子57などを介して、前記ドライバIC22に電気的に接続されており、ドライバIC22によって駆動されるようになっている。
図2,図3に示されるように、配線基板10の裏面13側であって光素子接続用端子55が存在しない箇所には、裏面側凹部52が形成されている。裏面側凹部52は、配線基板10の裏面13側において前記主面側凹部51の反対側とはならない領域に配置されている。また、裏面側凹部52の底面上における複数箇所には、はんだボール接合部であるBGA用パッド48が格子状に形成されている。即ち、BGA用パッド48は、配線基板10の裏面13側に位置している。また、BGA用パッド48よりも光素子接続用端子55が、前記光導波路付き配線基板61側に突出した状態となる。なお、裏面側凹部52の底面は、第1層の樹脂絶縁層34の表面の一部である。さらに、第1層の樹脂絶縁層34の下面は、ソルダーレジスト38によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト38の所定箇所には、BGA用パッド48を露出させる開口部39が形成されている。また、BGA用パッド48の表面上には、光導波路付き配線基板61に対して電気的に接続可能な複数のはんだボール49が配設されている。そして、各はんだボール49が光導波路付き配線基板61の前記パッド67にはんだ付けされることにより、配線基板10が光導波路付き配線基板61上に搭載される。
なお図2に示されるように、BGA用パッド48の表面からはんだボール56の表面(VCSEL24との接触点)との段差A1は、はんだボール49の最大径A2(直径)の半分以上であって、はんだボール49の最大径A2の10分の9以下の大きさである。本実施形態では、はんだボール49の最大径A2が500μmに設定され、段差A1が275μmに設定されている。また、前記VCSEL24の厚さ(距離A3)が0.2mm(=200μm)に設定されている。よって、VCSEL24の発光面と前記光導波路81の上面(光導波路付き配線基板61の上面62)との間に生じる空間A4(ギャップ)は25μmとなる。そして、VCSEL24の発光面と光導波路81の前記コア83との間の距離(光伝送距離)は、200μm以下であることが好ましく、本実施形態では100μmに設定されている。
なお、図1において右側及び下側にある光電気混載パッケージ3,4が備える配線基板10の主面12にも、主面側凹部51が形成されている。主面側凹部51の底面上には、複数のレシーバIC接続用端子(図示略)が形成され、各レシーバIC接続用端子の表面上には、それぞれはんだボール45が形成されている。各はんだボール45には、半導体集積回路素子であるレシーバIC26が接合されている。本実施形態のレシーバIC26は、縦3.5mm×横2.5mmの略矩形平板状をなしている。このレシーバIC26の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、レシーバIC26の有する複数の端子(図示略)は、各はんだボール45上にそれぞれ接合されている。
また、光電気混載パッケージ3,4が備える配線基板10の裏面13にも、複数の光素子接続用端子55が形成されている。各光素子接続用端子55の表面上には、光素子(受光素子)の一種であるフォトダイオード(図示略)が、受光面を下方(前記光導波路81側)に向けた状態で接合されている。本実施形態のフォトダイオードは、縦3.0mm×横0.25mm×厚さ0.2mmの略矩形平板状をなしている。このフォトダイオードは、同フォトダイオードの長手方向に沿って一列に並べられた複数(ここでは12個)の受光部(図示略)を受光面内に有している。従って、これらの受光部は、光導波路81側からフォトダイオード側に向かうレーザー光(光信号)を受けやすい構成となっている。なお、フォトダイオードは、レシーバIC26に電気的に接続されており、レシーバIC26によって駆動されるようになっている。
このように構成された光電気混載モジュール1の一般的な動作について簡単に述べる。
VCSEL24及びフォトダイオードは、光導波路付き配線基板61の金属導体層65や配線基板10の金属導体層42などを介した電力供給により、動作可能な状態となる。配線基板10上のドライバIC22からVCSEL24に電気信号が出力されると、VCSEL24は入力した電気信号を光信号(レーザー光)に変換した後、その光信号をコア83の一端(図2では右端)にある光路変換用ミラーに向けて、発光部25から出射する。発光部25から出射したレーザー光は、光導波路81の上面側から入射して、コア83の光路変換用ミラーに入射する。光路変換用ミラーに入射したレーザー光は、そこで進行方向を90°変更し、コア83を通過して、コア83の他端側(図2では左端側)にある光路変換用ミラーに入射する。そして、他端側にある光路変換用ミラーに入射したレーザー光は、そこで進行方向を90°変更し、光導波路81の上面側から出射する。さらに、レーザー光は、フォトダイオードの受光部に入射する。フォトダイオードは、受光したレーザー光を電気信号に変換し、変換した電気信号をレシーバIC26に出力する。
次に、上記構成の光電気混載モジュール1の製造方法を説明する。
まず、配線基板10を従来周知の手法により作製し、あらかじめ準備しておく。配線基板10は以下のように作製される。まず、縦50mm×横50mm×厚さ0.6mmの基材の両面に銅箔が貼付された銅張積層板(図示略)を準備する。そして、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通する貫通孔を所定位置にあらかじめ形成しておく。次に、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことでスルーホール導体17を形成した後、そのスルーホール導体17内に閉塞体18を充填形成する。さらに、銅めっきを行って蓋状導体19を形成し、さらに銅張積層板の両面の銅箔のエッチングを行って配線パターン20をパターニングする。具体的には、無電解銅めっきの後、露光及び現像を行って所定パターンのめっきレジストを形成する。この状態で無電解銅めっき層を共通電極として電解銅めっきを施した後、まずレジストを溶解除去して、さらに不要な無電解銅めっき層をエッチングで除去する。その結果、コア基板14を得る。
次に、コア基板14のコア主面15及びコア裏面16に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体43,47が形成されるべき位置に盲孔を有する第1層の樹脂絶縁層33,34を形成する。さらに、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体43,47を形成するとともに、樹脂絶縁層33,34上に金属導体層42を形成する。
次に、第1層の樹脂絶縁層33,34上に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体43,47が形成されるべき位置に盲孔を有する第2層の樹脂絶縁層33,34を形成する。次に、従来公知の手法に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体43,47を形成するとともに、第2層の樹脂絶縁層33,34上に金属導体層42を形成する。
さらに、第2層の樹脂絶縁層33,34上に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体43,47が形成されるべき位置に盲孔を有する第3層の樹脂絶縁層33,34を形成する。次に、従来公知の手法に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体43,47を形成する。この時点で、第1ビルドアップ層31及び第2ビルドアップ層32が完成する(図4参照)。
次に、第1ビルドアップ層31を構成する第2層及び第3層の樹脂絶縁層33に対してルータ91を用いたミリング加工を行い、主面側凹部50,51を形成する(図5参照)。同様に、第2ビルドアップ層32を構成する第2層及び第3層の樹脂絶縁層34に対してルータ91を用いたミリング加工を行い、裏面側凹部52を形成する。さらに、主面側凹部50の底面上にCPU接続用端子を形成するとともに、主面側凹部51の底面上にドライバIC接続用端子57(またはレシーバIC接続用端子)を形成する(図6参照)。同様に、裏面側凹部52の底面上にBGA用パッド48を形成する。
この後、第3層の樹脂絶縁層33,34上にソルダーレジスト37,38を形成する。次に、所定のマスクを配置した状態で露光及び現像を行い、ソルダーレジスト38に開口部39をパターニングする。以上の結果、両面にビルドアップ層31,32を備える所望の配線基板10が完成する(図6参照)。
また、光導波路付き配線基板61を構成する基板本体69を従来公知の手法により作製し、準備しておく。その具体例を挙げると、銅張積層板を出発材料として銅箔のエッチングや無電解銅めっき等を行い、金属導体層65及びスルーホール部66を有する樹脂絶縁層64を形成する。次に、樹脂絶縁層64の表層にさらに樹脂絶縁層64を積層形成し、最上層の樹脂絶縁層64の上面62にパッド67や取付凹部68を形成する。また、従来公知の手法に従って、取付凹部68の底面にクラッド84及びコア83を順次積層形成し、光導波路81を形成する。
さらに、完成した配線基板10において、前記CPU接続用端子上、及び、前記ドライバIC接続用端子57上(またはレシーバIC接続用端子上)にはんだボール45を形成するとともに、前記BGA用パッド48上にはんだボール49を形成する(図7参照)。詳述すると、CPU接続用端子及びドライバIC接続用端子57(またはレシーバIC接続用端子)にはんだペーストを塗布してリフローすることにより、はんだボール45を形成するとともに、BGA用パッド48にはんだペーストを塗布してリフローすることにより、はんだボール49を形成する。
次に、この配線基板10の半導体集積回路素子搭載領域23にICチップ21を搭載する。このとき、CPU接続用端子と、ICチップ21の素子側端子とを位置合わせしてリフローを行う。これにより、CPU接続用端子及び素子側端子同士が接合され、配線基板10とICチップ21とが電気的に接続される。
さらに、図1において中央にある光電気混載パッケージ2において、配線基板10の主面12側にドライバIC22を実装するとともに、配線基板10の裏面13側にVCSEL24を実装する(図7参照)。また、図1において右側及び下側にある光電気混載パッケージ3,4において、配線基板10の主面12側にレシーバIC26を実装するとともに、配線基板10の裏面13側にフォトダイオードを実装する。詳述すると、ドライバIC22をはんだボール45に押し付けた状態でリフローを行い、ドライバIC22の端子28をはんだボール45にはんだ付けする。一方、レシーバIC26も、ドライバIC22と同様の工程を経て、配線基板10の主面12側に実装される。また、VCSEL24をはんだボール56に押し付けた状態でリフローを行い、VCSEL24の端子29をはんだボール56にはんだ付けする。一方、フォトダイオードも、VCSEL24と同様の工程を経て、配線基板10の裏面13側に実装される。その結果、所望の光素子付き光電気混載パッケージ2,3,4が完成する。
また、光電気混載パッケージ2,3,4のはんだボール49を光導波路付き配線基板61の上面62に密着させた状態で、各はんだボール49のリフローを行う。このとき、はんだボール49をリフローする際のセルフアライメント作用により、VCSEL24の発光部25(またはフォトダイオードの受光部)と光導波路81のコア83との光軸合わせが行われる。これにより、はんだボール49と光導波路付き配線基板61のパッド67とが接合され、光電気混載パッケージ2,3,4が光導波路付き配線基板61にはんだ付けされる。以上のようにして、図1に示す本実施形態の光電気混載モジュール1が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の光電気混載モジュール1によれば、BGA用パッド48の表面からはんだボール56の表面との段差A1が、はんだボール49の最大径A2の半分以上の大きさである。このため、光電気混載パッケージ2,3,4を光導波路付き配線基板61に搭載した際に、光素子(VCSEL24またはフォトダイオード)と光導波路81との間に生じる空間A4が小さくなる。これに伴い、光素子(VCSEL24またはフォトダイオード)と光導波路81とをつなぐ光路が短くなるため、光信号が空間A4を伝搬する際において光信号の損失、劣化を確実に低減することができる。特に、光素子が多く存在する場合に本実施形態の構造を採用すれば、光素子につながっている光路をそれぞれ短くすることができるため、光信号の損失、劣化がより効果的に低減される。
(2)本実施形態では、上記の空間A4を小さくして光信号の損失、劣化を低減している。よって、光信号の損失、劣化を低減するために、VCSEL24の発光部25から光導波路81のコア83に向けてレーザー光を通過させるためのレンズや、コア83からフォトダイオードの受光部に向けてレーザー光を通過させるためのレンズを設けたりしなくても済む。ゆえに、光電気混載パッケージ2,3,4の部品点数が少なくなり、製造時の工数も少なくなるため、光電気混載モジュール1の製造コスト増を回避することができる。
(3)特開2004−203943号公報では、半導体部品を、受発光部を回路基板側に向けた状態で回路基板に接続するとともに、レーザー光(光信号)が通過する部分である半導体部品と回路基板との隙間を透光性封止材料(アンダーフィル材)で封止してなる光モジュールが提案されている。しかし、レーザー光は、アンダーフィル材を通過する際に散乱するため、損失、劣化が大きくなりやすい。しかも、アンダーフィル材に含まれているフィラーに光が反射、屈折するため、レーザー光は散乱しやすくなっている。また現状では、レーザー光が通過可能となる透光性を有したアンダーフィル材が殆ど存在しないため、コスト上昇につながってしまう。一方、本実施形態では、レーザー光が通過する部分である空間A4(図2参照)にアンダーフィル材は存在していないため、上記の問題が解消される。
(4)特表2005−539274号公報では、電気光学素子(光素子)を、受発光部を導波路を備える光導波路付き配線基板側に向けた状態で配線基板に接続するとともに、配線基板をはんだボールを介して光導波路付き配線基板に接続する光モジュールが提案されている。しかし、はんだボールのはんだボール接合部と光素子の光素子実装部とが同一平面内に存在するため、光素子を厚くしなければ、光素子と光導波路との間に生じる空間が大きくなってしまい、光信号の損失、劣化が生じやすくなる。しかも、光素子は、パッケージの小型化に伴って薄肉化される傾向にあるため、上記の問題はさらに顕著になる。また、特開2004−294857号公報では、配線基板に形成した凹部内にVCSELを実装した光素子内蔵基板が提案されている。しかし、VCSELの発光部が凹部内に位置しているため、この場合も、光素子と光導波路との間に生じる空間が大きくなってしまい、光信号の損失、劣化が生じやすくなる。
一方、本実施形態では、光素子実装部である光素子接続用端子55が、はんだボール接合部であるBGA用パッド48よりも光導波路付き配線基板61側に突出している。このため、光素子(VCSEL24またはフォトダイオード)が薄い場合でも、空間A4を小さくすることができ、光信号の損失、劣化を低減できる。
(5)本実施形態のVCSEL24は、発光部25から配線基板10の主面12に対して直交する方向(即ち、図2,図3において下方向)に、光信号を出射するように構成され、配線基板10の裏面13に搭載されている。また、本実施形態のフォトダイオードは、受光部が光導波路81側からフォトダイオード側に向かう光信号を受けやすい構成となっており、同じく配線基板10の裏面13に搭載されている。よって、VCSEL24及びフォトダイオードを、従来のフリップチップボンディング等の手法で実装することができるため、光電気混載モジュール1を低コストで製造できる。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態の光電気混載モジュール1を図8,図9に基づき詳細に説明する。ここでは前記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については同じ部材番号を付すのみとする。
図8,図9に示されるように、本実施形態の光電気混載モジュール1は、配線基板の構造が上記第1実施形態とは異なる。本実施形態の配線基板100は、複数の樹脂絶縁層101を一括積層することにより構成されている。樹脂絶縁層101は、耐熱性の熱可塑性樹脂からなる絶縁基材を主体として形成されている。また、樹脂絶縁層101は、上面102及び下面103を有している。上面102には、基板平面方向に延びる上面側配線層104が形成され、下面103には、同じく基板平面方向に延びる下面側配線層105が形成されている。また、樹脂絶縁層101には、上面102及び下面103を貫通する複数のビア導体106が設けられている。各ビア導体106の上端面は上面側配線層104に電気的に接続されうるようになっており、各ビア導体106の下端面は下面側配線層105に電気的に接続されうるようになっている。
次に、上記の配線基板100を製造する手順について説明する。
まず、樹脂絶縁層101を個別に作製する。樹脂絶縁層101の作製は、基本的には従来周知の手法によって行われる。ここでは、絶縁基材の両面に銅箔が貼付された銅張積層板を準備する。次に、銅張積層板に対してメカニカルドリル、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いて孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通するビア孔(図示略)を所定位置にあらかじめ形成しておく。そして、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことでビア孔内にビア導体106を形成する。さらに、銅張積層板の両面のエッチングを行って上面側配線層104及び下面側配線層105を形成する。その結果、樹脂絶縁層101を得る。
そして、平板状の下治具(図示略)上に5枚の樹脂絶縁層101を重ねた後、下治具及び最上層の樹脂絶縁層101の上に平板状の上治具(図示略)を載置する。さらに、20Torr(≒2666Pa)以下の真空下で260℃以上の温度となるように加熱を行いながら積層方向(接合方向)に押圧力(4MPa)を加える(真空熱プレス)。これに伴い、各樹脂絶縁層101が積層方向に沿って押圧されるとともに、熱により各樹脂絶縁層101の可塑性が大きくなる。その結果、各樹脂絶縁層101が互いに接着(熱圧着)され、配線基板100が形成される。
[第3実施形態]
以下、本発明を具体化した第3実施形態の光電気混載モジュール1を図10〜図12に基づき詳細に説明する。ここでは前記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については同じ部材番号を付すのみとする。
図12に示されるように、本実施形態の光電気混載モジュール1は、配線基板の構造が上記第1実施形態とは異なる。本実施形態の配線基板110は、2層の樹脂絶縁層111からなる積層体(図10参照)を成形することにより構成されている。樹脂絶縁層111は、上面112及び下面113を有している。上面112には、基板平面方向に延びる上面側配線層114が形成され、下面113には、同じく基板平面方向に延びる下面側配線層115が形成されている。また、樹脂絶縁層111には、上面112及び下面113を貫通する複数のビア導体116が設けられている。各ビア導体116の上端面は上面側配線層114に電気的に接続されうるようになっており、各ビア導体116の下端面は下面側配線層115に電気的に接続されうるようになっている。
次に、上記の配線基板110を製造する手順について説明する。
まず、図10に示される積層体を作製する。次に、平板状の下治具117上に積層体を載置した後、下治具117及び積層体の上に平板状の上治具118を載置する(図11参照)。これにより、積層体は、下治具117及び上治具118によって挟持された状態となる。さらに、20Torr(≒2666Pa)以下の真空下で260℃以上の温度となるように加熱を行いながら厚さ方向(接合方向)に押圧力(4MPa)を加える(真空熱プレス)。これに伴い、積層体が積層方向に沿って押圧され、下治具117及び上治具118の押圧面に沿って変形する。その結果、主面側凹部51及び裏面側凹部52を有する配線基板110が成形される。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・図13に示されるように、配線基板10の主面12上に半導体集積回路素子(ここではICチップ21及びドライバIC22)の熱を外部に放出するヒートシンク121(放熱手段)を設けた光電気混載パッケージ120としてもよい。このようにすれば、半導体集積回路素子の熱がヒートシンク121で放出されて少なくなるため、半導体集積回路素子の熱がVCSEL24に与える悪影響をより確実に低減でき、VCSEL24の信頼性がよりいっそう向上する。
・図14に示されるように、配線基板10の主面12の外周部に、両面接着テープ等を用いて矩形枠状に形成されたスティフナ122(補強材)を面接合し、スティフナ122上にヒートシンク121を設けた光電気混載パッケージ123としてもよい。この場合、主面側凹部51は、配線基板10の主面12とスティフナ122の内壁面とによって構成される。このような構成であれば、配線基板10の外周部の肉厚が配線基板10の中央部の肉厚よりも薄い場合(図14参照)であっても、強度の低い配線基板10の外周部をスティフナ122によって補強することができる。なお、スティフナ122を熱伝導性の高い材料(銅など)によって形成すれば、スティフナ122とヒートシンク121とからなる放熱構造を得ることができる。
・上記実施形態の光電気混載パッケージ2,3,4は、1つの配線基板10によって構成されていたが、複数の配線基板を貼り合わせることによって構成してもよい。例えば図15に示されるように、下面(BGA用パッド48)にはんだボール49が接合される第1配線基板124と、下面(光素子接続用端子55)にVCSEL24が実装される第2配線基板125とを貼り合わせることによって構成した光電気混載パッケージ126としてもよい。この場合、第2配線基板125には、第1配線基板124にはんだボール49を接合させるための開口部127が形成される。さらに、第1配線基板124の主面上にヒートシンク121を設けてもよい。
・図16に示されるように、主面側凹部51の底面上にドライバIC22を実装し、配線基板10の主面12上にICチップ21を実装するとともに、ICチップ21によって主面側凹部51の開口部を塞ぐようにしてもよい。さらに、配線基板10の主面12の外周部にスティフナ122を面接合し、スティフナ122上にヒートシンク121を設けてもよい。
・上記実施形態では、BGA用パッド48の表面からはんだボール56の表面との段差A1が、はんだボール49の最大径A2の10分の9以下の大きさに設定されていた。しかし、図17に示されるように、第2ビルドアップ層32を構成する樹脂絶縁層34の層数を増やすことにより、段差A1をはんだボール49の最大径A2より大きくしてもよい。この場合、光導波路81は光導波路付き配線基板61に内蔵され、光導波路81の上層側の樹脂絶縁層64には、光導波路81の上面を露出させるための凹部128が形成される。
・上記実施形態では、配線基板10の裏面13上であって主面側凹部51の反対側となる箇所に、光素子接続用端子55が形成されていた。しかし、図18に示されるように、配線基板10の裏面13上であって主面側凹部51の反対側となる箇所から基板平面方向にずれた位置に、光素子接続用端子55を形成してもよい。
・上記実施形態において、ICチップ21、ドライバIC22、レシーバIC26、VCSEL24及びフォトダイオードの搭載方法を適宜変更してもよい。例えば、ICチップ21、ドライバIC22及びレシーバIC26の少なくとも1つを、ワイヤ(図示略)を介して配線基板10の主面12上または裏面13上に形成されたボンディングパッド(図示略)に接続してもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上にフリップチップボンディングによって実装された光素子とを備え、前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさであることを特徴とする光電気混載パッケージ。
(2)光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上に実装された光素子とを備え、前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさであり、前記配線基板は、樹脂絶縁層と金属導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に有するビルドアップ多層配線基板であり、前記光素子は、前記ビルドアップ多層配線基板を介して、前記主面側に設定された半導体集積回路素子搭載領域に搭載される半導体集積回路素子に電気的に接続され、前記半導体集積回路素子搭載領域は、前記主面側に位置するビルドアップ層に対してルータ加工を行うことによって形成された主面側凹部の底面に設定され、前記光素子実装部は、前記裏面側に位置するビルドアップ層に対してルータ加工を行うことによって形成された裏面側凹部の底面に設定されていることを特徴とする光電気混載パッケージ。
(3)光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上に実装された光素子とを備え、前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさであり、前記配線基板は、複数の樹脂絶縁層を一括積層してなることを特徴とする光電気混載パッケージ。
(4)光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上に実装された光素子とを備え、前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさであり、前記配線基板は、上治具及び下治具によって挟持した状態で、厚さ方向に押圧力を加えることによって成形されることを特徴とする光電気混載パッケージ。
(5)光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上にされ、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される最大径が500μm以上の複数のはんだボールと、発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面における凸部に位置する光素子実装部上に実装された光素子とを備え、前記はんだボール接合部から前記光素子実装部の表面までの距離が250μm以上450μm以下であることを特徴とする光電気混載パッケージ。
第1実施形態における光電気混載モジュールを示す概略斜視図。 同じく、光電気混載モジュールを示す概略断面図。 同じく、光電気混載モジュールを示す要部断面図。 同じく、光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 同じく、光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 同じく、光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 同じく、光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 第2実施形態における配線基板の製造方法を示す説明図。 同じく、配線基板の製造方法を示す説明図。 第3実施形態における配線基板の製造方法を示す説明図。 同じく、配線基板の製造方法を示す説明図。 同じく、光電気混載パッケージを示す概略平面図。 他の実施形態における光電気混載パッケージを示す概略断面図。 他の実施形態における光電気混載パッケージを示す概略断面図。 他の実施形態における光電気混載パッケージを示す概略断面図。 他の実施形態における光電気混載パッケージを示す概略断面図。 他の実施形態における光電気混載モジュールを示す概略断面図。 他の実施形態における光電気混載パッケージを示す概略断面図。
符号の説明
1…光電気混載モジュール
2,3,4,120,123,126…光素子付き光電気混載パッケージ(光電気混載パッケージ)
10,100,110…配線基板
12…配線基板の主面
13…配線基板の裏面
14…コア部としてのコア基板
21…半導体集積回路素子としてのICチップ
22…半導体集積回路素子としてのドライバIC
23…半導体集積回路素子搭載領域
24…光素子としてのVCSEL
26…半導体集積回路素子としてのレシーバIC
25…発光部
31…ビルドアップ層としての第1ビルドアップ層
32…ビルドアップ層としての第2ビルドアップ層
33,34…樹脂絶縁層
51…凹部としての主面側凹部
42…金属導体層
48…はんだボール接合部としてのBGA用パッド
49…はんだボール
55…光素子実装部としての光素子接続用端子
56…光素子実装部としてのはんだボール
61…光導波路付き基板としての光導波路付き配線基板
81…光導波路
121…放熱手段としてのヒートシンク
122…補強材としてのスティフナ
A1…段差
A2…最大径

Claims (8)

  1. 光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板に搭載可能な光電気混載パッケージであって、
    主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、
    前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上に実装された光素子と
    を備え、
    前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさである
    ことを特徴とする光電気混載パッケージ。
  2. 前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の10分の9以下の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の光電気混載パッケージ。
  3. 前記はんだボールの最大径は500μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の光電気混載パッケージ。
  4. 前記配線基板の前記主面側に、半導体集積回路素子を搭載可能な半導体集積回路素子搭載領域が設定されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電気混載パッケージ。
  5. 前記配線基板の前記主面側であって前記光素子実装部の反対側となる箇所に凹部が形成され、前記凹部の底面上に前記半導体集積回路素子搭載領域が設定されるとともに、
    前記配線基板の前記主面上に、前記半導体集積回路素子搭載領域に搭載された半導体集積回路素子の熱を外部に放出する放熱手段を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載の光電気混載パッケージ。
  6. 前記配線基板の前記主面の外周部に面接合される矩形枠状に形成された補強材を備え、
    前記凹部は、前記配線基板の前記主面と前記補強材の内壁面とによって構成され、前記放熱手段は、前記補強材上に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の光電気混載パッケージ。
  7. 前記配線基板は、樹脂絶縁層と金属導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に有するビルドアップ多層配線基板であり、
    前記光素子は、前記ビルドアップ多層配線基板を介して、前記主面側に設定された半導体集積回路素子搭載領域に搭載される半導体集積回路素子に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電気混載パッケージ。
  8. 光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板と、前記光導波路付き基板上に搭載された光素子付き光電気混載パッケージとを備えた光電気混載モジュールであって、
    前記光素子付き光電気混載パッケージは、
    主面及び前記主面の反対側に位置する裏面を有する配線基板と、
    前記配線基板の前記裏面に位置するはんだボール接合部上に接合され、前記光導波路付き基板への搭載時に前記光導波路付き基板に接続される複数のはんだボールと、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有し、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波路側に向けた状態で、前記配線基板の前記裏面に位置する光素子実装部上に実装された光素子と
    を備え、
    前記はんだボール接合部の表面から前記光素子実装部の表面との段差が、前記はんだボールの最大径の半分以上の大きさである
    ことを特徴とする光電気混載モジュール。
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